JP2007181628A - 脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法 - Google Patents

脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、脈波の微分波形を用いずに脈拍間隔を算出することができ、かつ、ノイズの影響を受けにくい脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明に係る脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法は、脈波201の値Pが特定の値Pとなる特定時点t同士の時間間隔81を算出する脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法において、特定時点tを、脈波201の値Pが極小値P又は極大値Pとなる時点tではなく、脈波201の値Pが極小値Pと極大値Pとの間の一定割合Pに達した時点tとすることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、生体の脈拍間隔を測定するための装置及び方法に関し、詳しくは生体の脈波から心電図のRR間隔に相当する生体情報を正確に抽出するための、すなわちノイズの影響を減少させた脈拍間隔を抽出するための脈拍間隔算出装置、脈拍間隔算出方法、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
心電図の波形から算出されるRR間隔は、ミリ秒単位で変動する特性があり、心臓の状態変化の把握や、自律神経の状態を評価指標とするなど広く臨床応用されている(例えば、特許文献1参照。)。図10は、心電図波形の一例を示す時系列グラフである。横軸は時間tを示し、縦軸は心電図波形の出力値を示す。RR間隔82は、通常、心電図波形202を微分し、その微分値にトリガーをかけてR波71の起こりを得た後、R波71同士の時間間隔82を算出して得る。R波71は、心電図波形202のうちのP点72、Q点73、S点74又はT点75よりも出力値が大きく、するどいピークとなって現れるので、R波71のピークの時点t71を明確に判定することができる。このように、RR間隔82は、心電図波形202のうちの特定の出力値同士の時間間隔を算出して求められている。
しかし、心電の検出には、決められた誘導法に従った胸部への正確な電極配置が必要であるので、煩雑さの問題がある。又、電極の貼り付けによるかぶれの問題がある。これらの問題から、RR間隔の変動のみを解析対象とするような場合は、心電図の波形そのものに着目するような医療診断ではなく、心拍と同期する脈拍による代替計測が簡便である。
取得した脈波からRR間隔に相当する脈拍間隔を算出する場合、脈波の極大値は心電図波形のR波ほど顕著には出ないため、脈波の極大値となる時点が不明確となる。このため脈波の極大値同士の時間間隔を算出しても正確な脈拍間隔を求めることは困難である。この問題を解決する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2では、脈波を1回時間微分した速度脈波のピークを求め、一定時間計測してピーク間隔とピーク高さの平均値を求めてこれに係数を掛けたものを閾値とし、これを基準に脈波の間隔を算出している。
特開2003−225218号公報 特開2001−70265号公報
上記従来法は、心電のRR間隔に近い結果が得られるものの、速度脈波に変換するため、小さなノイズの影響が大きく出ていた。例えば、脈波の立ち上がり時に速度脈波が一定時間ほとんど変化しないような場合には、速度脈波のピークが複数存在する。又、ノイズの影響が大きいので、速度脈波のピークの時点が本来のピークの時点から大きくずれる可能性があった。
更に、ノイズ対策としてあらかじめ一定の脈波の周期を設定し、この周期から外れるピークをノイズとして除去していた。このため、ストレスが負荷された影響で心拍数が急激に上昇する場合があるが、一定の脈波の周期ではなくなることから、この心拍数の急激な上昇を算出することができない可能性があった。
本発明は、上記従来法の問題点を解決し、脈波の微分波形を用いずに脈拍間隔を算出することができ、かつ、ノイズの影響を受けにくい脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法の提供を目的とする。
そこで、本発明は、脈波の値が特定の値となる特定時点同士の時間間隔を算出する脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法において、前記特定時点を、脈波の値が極小値又は極大値となる時点ではなく、脈波の値が極小値と極大値との間の一定割合に達した時点とすることを特徴とする。
具体的には、本発明に係る脈拍間隔算出装置は、脈波を検出する脈波センサの検出する脈波の極小値を判定する極小値判定部と、前記脈波センサの検出する脈波の極大値を判定する極大値判定部と、前記極小値判定部の判定する極小値の時点より後から前記極大値判定部の判定する極大値の時点より前までの時点のうち、前記極小値判定部の判定する極小値と前記極大値判定部の判定する極大値との間の一定割合となる脈波の値に達した特定時点を決定する脈波時点決定部と、前記脈波時点決定部の決定する前記特定時点同士の隣接する間隔を算出する間隔算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る脈拍間隔算出装置では、前記極小値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して大きくなった場合に、増加を開始した時点での脈波の値を極小値と判定し、前記極大値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して小さくなった場合に、減少を開始した時点での脈波の値を極大値と判定することを含む。本発明に係る脈拍間隔算出装置では、前記極小値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が、増加を開始した時点での脈波の値に一定値を加算した値よりも大きくなった場合に、増加を開始した時点での脈波の値を極小値と判定し、前記極大値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が、減少を開始した時点での脈波の値に一定値を減算した値よりも小さくなった場合に、減少を開始した時点での脈波の値を極大値と判定することを含む。極小値判定部は脈波の微分波形を用いずに脈波の極小値を判定することができる。又、極大値判定部は脈波の微分波形を用いずに脈波の極大値を判定することができる。
本発明に係る脈拍間隔算出装置では、前記脈波時点決定部が、前記極小値判定部の判定する極小値の時点と前記極大値判定部の判定する極大値の時点との間のうち、前記極小値判定部の判定する極小値と前記極大値判定部の判定する極大値との差の10%以上90%以下となるいずれかの値に達した時点を前記特定時点と決定することが好ましい。脈波は微弱なので、脈波に重畳されているノイズの影響は極小値又は極大値に強く現れる。極小値に近い略10%及び極大値に近い略10%を特定時点から排除することで、ノイズの影響を抑えることができる。よって、一定割合を10%以上90%以下とすることで、ノイズの影響を抑えることができる。
本発明に係る脈拍間隔算出方法は、検出された脈波の極小値を判定する極小値判定手順と、前記脈波の極大値を判定する極大値判定手順と、前記極小値判定手順で判定した極小値の時点より後から前記極大値判定手順で判定した極大値の時点より前までの時点のうち、前記極小値判定手順で判定した極小値と前記極大値判定手順で判定した極大値との間の一定割合となる脈波の値に達した特定時点を決定する脈波時点決定手順と、前記脈波時点決定手順で決定した前記特定時点同士の隣接する間隔を算出する間隔算出手順と、を有することを特徴とする。
本発明に係る脈拍間隔算出方法では、前記極小値判定手順において、前記脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して大きくなった場合に、増加を開始した時点での前記脈波の値を極小値と判定し、前記極大値判定手順において、前記脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して小さくなった場合に、減少を開始した時点での前記脈波の値を極大値と判定することを含む。又、本発明に係る脈拍間隔算出方法では、前記極小値判定手順において、前記脈波の値が、増加を開始した時点での脈波の値に一定値を加算した値よりも大きくなった場合に、増加を開始した時点での前記脈波の値を極小値と判定し、前記極大値判定手順において、前記脈波の値が、減少を開始した時点での脈波の値に一定値を減算した値よりも小さくなった場合に、減少を開始した時点での前記脈波の値を極大値と判定することを含む。極小値判定手順は脈波の微分波形を用いずに脈波の極小値を判定することができる。又、極大値判定手順は脈波の微分波形を用いずに脈波の極大値を判定することができる。
本発明に係る脈拍間隔算出方法では、前記脈波時点決定手順において、前記極小値判定手順で判定した極小値の時点と前記極大値判定手順で判定した極大値の時点との間のうち、前記極小値判定手順で判定した極小値と前記極大値判定手順で判定した極大値との差の10%以上90%以下となるいずれかの値に達した時点を前記特定時点と決定することが好ましい。極小値に近い略10%及び極大値に近い略10%を特定時点から排除することで、ノイズの影響を抑えることができる。よって、一定割合を10%以上90%以下とすることで、ノイズの影響を抑えることができる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、本発明に係る脈拍間隔算出方法を実行することを特徴とする。又、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に係る脈拍間隔算出方法を実行するコンピュータプログラムを記録していることを特徴とする。
本発明によれば、脈波の値が特定の値となる特定時点同士の時間間隔を算出する脈拍間隔算出装置及び脈拍間隔算出方法において、脈波の値が極小値と極大値との間の一定割合に達した時点を特定時点とする。このため、ノイズによって脈波の極小値の時点又は極大値の時点が変動した場合であっても、その変動の影響を受けることなく特定時点を決定することができる。更に、脈波の値の微分波形を用いずに脈波の極小値及び極大値を判定するので、脈波の値のピークの周期の範囲をあらかじめ限定する必要がない。このため、心拍数の急激な上昇に際しても、脈波の間隔を算出することができる。
添付の図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下に説明する実施の形態は本発明の構成の例であり、本発明は、以下の実施の形態に制限されるものではない。
(実施形態1)
図1は、演算システムの一例を示す構成図である。図1に示す演算システム100は、本実施形態に係る脈拍間隔算出装置91と、脈波センサ99と、脈波解析装置98と、を備える。脈拍間隔算出装置91は、脈波センサ99の検出した脈波の脈拍間隔を算出する。脈波解析装置98は、脈拍間隔算出装置91の算出した脈拍間隔を解析する。
図1に示す脈波センサ99は、脈波を検出する。脈波センサ99は、例えば、血中ヘモグロビンに対する吸収感度の高い波長帯の光を発光する発光素子と、該波長帯の光を受光する受光素子からなる反射型センサである。計測部位の皮下を通る動脈の脈動によって変化するヘモグロビンの量が受光量に反映され、この変化を脈波情報として脈波解析装置に出力する。このとき、出力されるのは電圧信号であり、例えば1kHzのサンプリングレートでA−D変換される。脈波センサ99は、人体の脈波を検出するものが好ましく、特に耳介、更には耳珠の脈波を検出することが好ましい。
脈拍間隔算出装置91及び脈波解析装置98は、例えば、演算システム100に備わる演算処理装置である。脈拍間隔算出装置91及び脈波解析装置98は、共通の演算処理装置を用いることが好ましい。例えば演算システム100が記録手段(不図示)を備える場合、記録手段(不図示)は脈波センサ99の検出した脈波の情報を記録し、脈拍間隔算出装置91及び脈波解析装置98は、脈波の情報が含まれている信号を記録手段(不図示)から取得して信号処理を行い、記録手段(不図示)へ信号を出力する。そして記録手段(不図示)は、脈拍間隔算出装置91の算出した脈拍間隔や脈波解析装置98の解析結果を記録する。ここで、記録手段は、演算システム100に内蔵されているものであってもよいし、演算システム100から取り外して持ち運べる記録媒体であってもよい。
図2は、本実施形態に係る脈拍間隔算出方法の流れ図である。図2に示す脈拍間隔算出方法は、脈拍間隔算出装置(図1の符号91)の実行するコンピュータプログラムを含む。又、図2に示す脈拍間隔算出方法は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に録されている脈拍間隔算出装置(図1の符号91)の実行するコンピュータプログラムを含む。ここで、記録媒体は、例えば、半導体記録、光記録、磁気記録、光磁気記録がある。磁気記録としては、例えば、ハードディスク又は磁気記録テープがある。
図2に示す脈拍間隔算出方法は、脈波取得手順S101と、極値判定手順S102と、脈波時点決定手順S103と、間隔算出手順S104と、を順に有する。極値判定手順S102では、極小値判定手順S111及び極大値判定手順S112を行う。
ここで、極値判定手順S102において、極小値判定手順S111と極大値判定手順S112との順は限定しない。例えば、極小値判定手順S111の後に極大値判定手順S112を行ってもよい。又、極大値判定手順S112の後に極小値判定手順S111を行ってもよい。極値判定手順S102において、極小値判定手順S111と極大値判定手順S112とを並列に行うことが好ましい。
図3は、脈拍間隔算出装置が取得する脈波の一例を示す時系列グラフである。以下、図2に示す脈拍間隔算出方法について、図3を参照しながら説明する。図2に示す脈波取得手順S101では、脈波センサ(図1の符号99)から脈波を取得する。例えば、脈波センサ(図1の符号99)の出力した信号を取得する。信号は、例えば、脈波の値に応じた電圧を出力するアナログ信号である。又、信号は、脈波の値に応じた数値を出力するデジタル信号である。又、信号は、アナログ又はデジタルの有線信号及び無線信号を含む。又、信号は、アナログ又はデジタルの電気信号及び光信号を含む。脈波の値のサンプリングレートは、1kHz以上が好ましい。
図2に示す極小値判定手順S111では、検出された脈波201の極小値Pを判定する。脈波201の値のピークごとの周期の極小値を判定する。極小値Pは、例えば、脈波201の値が一定値よりも連続して小さくなっている時点tのうちの最小値である。ここで、一定値は、例えば脈波201の値Pの平均値よりも小さな値である。極小値判定手順S111では、脈波201の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して大きくなった場合に、増加を開始した時点での脈波201の値を極小値Pと判定することが好ましい。極小値Pは、例えば、サンプリングされた脈波201の値が、一定回数にわたり連続して大きくなったことを判定し、増加を開始した時点を極小値Pでの時点tと判定する。ここで、極小値Pでの時点tは、一定回数にわたり連続して大きくなったことを判定したときに、一定回数さかのぼった時点とすることもできる。極小値Pでの時点tは、脈波201の値が、一定時間にわたり連続して大きくなったことを判定し、増加を開始した時点を極小値Pでの時点tと判定してもよい。ここで、特定時間は、130ms以上が好ましい。このように、脈波201の値の微分波形を用いずに脈波201の極小値Pを判定することができれば、脈波201の値へのノイズの影響を減少させることができる。
図2に示す極大値判定手順S112では、脈波201の極大値Pを判定する。脈波201の値のピークごとの周期の極大値を判定する。極大値Pは、例えば、脈波201の値Pが一定値よりも連続して大きくなっている時点tのうちの最大値である。ここで、一定値は、例えば脈波201の値Pの平均値よりも大きな値である。極大値判定手順S112では、脈波201の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して小さくなった場合に、減少を開始した時点での脈波201の値を極大値と判定することが好ましい。極大値判定部12は脈波201の微分波形を用いずに脈波201の極大値を判定することができる。極大値Pは、例えば、サンプリングされた脈波201の値が、一定回数にわたり連続して小さくなったことを判定し、減少を開始した時点を極大値Pでの時点tと判定する。ここで、極大値Pでの時点tは、一定回数にわたり連続して小さくなったことを判定したときに、一定回数さかのぼった時点とすることもできる。極大値Pでの時点tは、脈波201の値が、一定時間にわたり連続して小さくなったことを判定し、増加を開始した時点を極大値Pでの時点tと判定してもよい。ここで、特定時間は、200ms以上が好ましい。このように、脈波201の値の微分波形を用いずに脈波201の極大値Pを判定することができれば、脈波201の値へのノイズの影響を減少させることができる。
さらに、極大値判定手順S112における極大値及び極小値判定手順S111における極小値の判定例について図4を用いてさらに説明する。図4は、脈波の極大値の第1例を示す模式図であり、(a)は「極大値」と判定される場合、(b)は「極大値」と判定されない場合を示す。図4(a)に示されている脈波の値32a、32b、32c、32d、32e、32f、32gは、脈波の値の一例である。脈波の値32aから徐々に脈波の値が増加し、脈波の値32dでピークとなっており、脈波の値32gまで減少している。このとき、脈波の値32dと脈波の値32gとの脈波の値の差36が所定値よりも大きいことにより「極大値」と判定する。所定値は、あらかじめ定められた閾値である。なお、「極大値」の判定に限らず、「極小値」の判定においても同様である。一方、図4(b)に示されている脈波の値33a〜33gは、脈波の値33cが小さなピークとなっており、脈波の値33dまで減少し、脈波の値33dから脈波の値33eにかけて増加している。このとき、脈波の値33cと脈波の値33dとの脈波の値の差37が所定値よりも小さいことにより「極大値」と判定しない。このように、図4(a)に示すように、閾値を設け、脈波の値が、減少を開始した時点での脈波の値32dに一定値を減算した値よりも小さくなった場合に、減少を開始した時点での脈波の値32dを極大値と判定する。これにより、図4(b)に示すようなノイズの影響による小さなピークを極大値と判定することなく脈波の値を平滑化し、ノイズの影響を減少させることができる。なお、「極大値」の判定に限らず、「極小値」の判定においても同様であり、増加を開始した時点での脈波の値に一定値を加算した値よりも大きくなった場合に、増加を開始した時点での前記脈波の値を極小値と判定することが好ましい。
さらに、脈波の値は、第1所定範囲での脈波の値の平均値であることが好ましい。第1所定範囲は、例えば、脈波の値のデータ数である。第1所定範囲とする脈波の値のデータ数を4とすれば、脈波の値は、例えば、4つの脈波の値32a、32b、32c、32dの平均値となる。脈波の値のデータ数は、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。第1所定範囲は、例えば、時間幅である。第1所定範囲が脈波の値32aの時点から脈波の値32cの時点までの時間幅であれば、脈波の値は、例えば、脈波の値32aの時点から脈波の値32cの時点までの時間幅の間の脈波の値32a、32b、32cの平均値を算出する。脈波の値が第1所定範囲での平均値であることで、急峻な脈波の値の変動を除去することができる。よって、体動による脈波の値への急峻なノイズの影響を減少させることができる。
さらに、脈波の値は、第2所定範囲ごとに算出した脈波の値の平均値であることが好ましい。第2所定範囲は、例えば、脈波の値のデータ数である。第2所定範囲とする脈波の値のデータ数を1とすれば、第1所定範囲とする脈波の値のデータ数を3とした場合、例えば、図5(a)に示す脈波の値34cは図4(a)に示す脈波の値32a、32b、32cの平均値となり、図5(a)に示す脈波の値34dは図4(a)に示す脈波の値32b、32c、32dの平均値となる。又、脈波の値のデータ数は、例えば、第1所定範囲の脈波の値のデータ数であってもよい。第2所定範囲は、例えば、時間幅である。第1所定範囲の時間幅である。このように、脈波の値が、脈波の値の移動平均値であれば、脈波の値の急峻な変動を除去することができる。よって、体動による脈波の値への急峻なノイズの影響を減少させることができる。
図5は、脈波の値の極大値の第2例を示す模式図であり、(a)は「極大値」と判定される場合、(b)は「極大値」と判定されない場合を示す。横軸は時間t、縦軸は脈波の値Pを示す。図5(a)において、実線34は図4(a)に示す脈波の値32a〜32gの移動平均値を示し、破線32は図4(a)に示す脈波の値を示す。図5(b)において、実線35は図4(b)に示す脈波の値33a〜33gの移動平均値を示し、破線33は図4(b)に示す脈波の値を示す。脈波の値34a、34b、34c、34d、34e、34f、34gは、図4に示す脈波の値32a〜32gの移動平均値を示す。このとき、脈波の値34dと脈波の値34gとの脈波の値の差38が所定値よりも大きいことにより「極大値」と判定する。所定値は、あらかじめ定められた閾値である。図5(b)に示されている脈波の値35a〜35gは、図4に示す脈波の値33a〜33gの移動平均値を示す。このとき、脈波の値35cと脈波の値35dとの脈波の値の差39が所定値よりも小さいことにより「極大値」と判定しない。なお、「極大値」の判定に限らず、「極小値」の判定においても同様である。このように、脈波の値の移動平均値があらかじめ定められた振幅以上である場合に、極大値又は極小値と判定することが好ましい。脈波の値の移動平均値を用いて極大値又は極小値を判定することで、脈波の値を平滑化し、ノイズによる脈波の値の変動の影響を減少させることができる。
図2に示す脈波時点決定手順S103では、特定時点tを決定する。特定時点tは、極小値Pと極大値Pとの間の一定割合となる脈波の値Pに達した特定時点tである。極大値Pは、極小値Pの後に最初に極大値と判定された極大値である。脈波の値Pは、脈波の値の極小値Pと極大値Pの差分85をとり、この差分85の一定割合86を脈波の極小値Pに加算したものである。すなわち、脈波の値Pは、一定割合Cとした場合に、P=|P−P|×C+Pを満たす脈波201の値である。又、特定時点tは、極小値Pの時点tより後から極大値Pの時点tより前までの時点tのうちのいずれか1つの時点tであり、時点t及び時点tを含まない。又、一定割合は、0%及び100%でないことが好ましい。図3では、一例として一定割合が50%の場合を示した。
図6は、脈拍間隔算出装置(図1の符号91)が取得する脈波の値の一例を示す表である。脈波の値Pは、図3に示す時点tから時点tとまでの間の脈波の値Pである。それぞれの脈波の値Pは、時点tと関連付けられており、脈波の値Pを決定すると、それに対応する時点tを決定することができる。特定時点tは、極小値判定手順S111で判定した極小値Pの時点tより後から極大値判定手順S112で判定した極大値Pの時点tより前までの時点のうち、サンプリングされた脈波201の値が脈波の値Pに達した時点を抽出して決定する。
脈波時点決定手順S103では、例えば、時点tから順に脈波の値Pと脈波の値Pを比較し、脈波の値Pが脈波の値Pを初めて超えた時点tを特定時点tと決定する。脈波の値Pの決定においては、例えば、脈波の値Pに達したか超えた時点を時点tとして記録する。なお、特定時点tの決定は、取得した時点tから時点tとまでの間の脈波の値Pのうち、脈波の値Pに最も近い脈波の値Pを抽出して、抽出した脈波の値Pに対応する時点tを決定してもよい。
図2に示す脈波時点決定手順S103において、一定割合は10%以上90%以下であることが好ましい。一定割合は、更に好ましくは30%以上80%以下であることが好ましい。すなわち、極小値判定手順S111で判定した極小値Pの時点tと極大値判定手順S112で判定した極大値Pの時点tとの間のうち、極小値判定手順S111で判定した極小値Pと極大値判定手順S112で判定した極大値Pとの差の10%以上90%以下となるいずれかの値に達した時点を特定時点tと決定することが好ましい。さらに好ましくは、極小値判定手順S111で判定した極小値Pと極大値判定手順S112で判定した極大値Pとの差の30%以上80%以下となるいずれかの値に達した時点を特定時点tと決定することが好ましい。極小値P又は極大値Pは、ノイズの影響が出やすい。極小値Pに近い略10%及び極大値Pに近い略10%を特定時点tから排除することで、特定時点tへのノイズの影響を抑えることができる。
間隔算出手順S104において、脈波時点決定手順S103で決定した特定時点t同士の隣接する間隔81を算出する。間隔81は、特定時点tと特定時点t’との時間間隔である。特定時点t’は、極小値P’と極大値P’とから決定される特定時点である。極小値P’は、極大値Pの後の時点tで初めて判定された極小値である。極大値P’は極小値P’の後の時点tで初めて判定された極大値である。脈波201の隣接するピークの間隔81を算出することで、脈波201の隣接するピーク同士の時間間隔を算出することができるので、脈拍間隔を算出することができる。
図1に示す脈拍間隔算出装置91は、図2で説明した脈拍間隔算出方法を実行するものであり、例えば、極小値判定部11と、極大値判定部12と、脈波時点決定部13と、間隔算出部14と、を備える。
極小値判定部11は、図2に示した極小値判定手順S111を実行するものである。すなわち、極小値判定部11は、脈波センサ99の検出する脈波の極小値Pを判定する。ここで、極小値判定部11は、脈波センサ99の検出する脈波の値Pが一定回数又は一定時間にわたり連続して大きくなった場合に、増加を開始した時点tでの脈波の値Pを極小値Pと判定することが好ましい。又、極小値判定部11は、脈波センサ99の検出する脈波の値Pが、増加を開始した時点tでの脈波の値Pに一定値を加算した値よりも大きくなった場合に、増加を開始した時点tでの脈波の値Pを極小値Pと判定することが好ましい。極小値判定部11は脈波の微分波形を用いずに脈波の極小値Pを判定することができるので、脈波の極小値Pの判定に際し、ノイズの影響を減少させることができる。
極大値判定部12は、図2に示した極大値判定手順S112を実行するものである。すなわち、極大値判定部12は、脈波センサ99の検出する脈波の極大値Pを判定する。極大値判定部12は、脈波センサ99の検出する脈波の値Pが一定回数又は一定時間にわたり連続して小さくなった場合に、減少を開始した時点tでの脈波の値Pを極大値Pと判定することが好ましい。又、極大値判定部12は、脈波センサ99の検出する脈波の値Pが、減少を開始した時点tでの脈波の値Pに一定値を減算した値より小さくなった場合に、減少を開始した時点tでの脈波の値Pを極大値Pと判定することが好ましい。極大値判定部12は脈波の微分波形を用いずに脈波の極大値Pを判定することができるので、脈波の極大値Pの判定に際し、ノイズの影響を減少させることができる。
脈波時点決定部13は、図2に示した脈波時点決定手順S103を実行するものである。すなわち、脈波時点決定部13は、極小値判定部11の判定する極小値Pの時点tより後から極大値判定部12の判定する極大値Pの時点tより前までの時点のうち、極小値判定部11の判定する極小値Pと極大値判定部12の判定する極大値Pとの間の一定割合となる脈波の値(図3の符号P)に達した特定時点tを決定する。脈波時点決定部13は、特定時点tを間隔算出部14へ出力する。間隔算出部14へ出力は、記録手段(不図示)への記録であってもよい。
脈波時点決定部13は、極小値判定部11の判定する極小値Pの時点tと極大値判定部12の判定する極大値Pの時点tとの間のうち、極小値判定部11の判定する極小値Pと極大値判定部12の判定する極大値Pとの差の10%以上90%以下となるいずれかの値に達した時点を特定時点tと決定することが好ましい。更に、極小値判定部11の判定する極小値Pの時点tと極大値判定部12の判定する極大値Pの時点tとの間のうち、極小値判定部11の判定する極小値Pと極大値判定部12の判定する極大値Pとの差の30%以上80%以下となるいずれかの値に達した時点を特定時点tと決定することが好ましい。脈波の値Pは微弱なので、脈波の値Pに重畳されているノイズの影響は極小値P又は極大値Pに強く現れる。極小値Pに近い略10%の脈波の値Pと、及び極大値Pに近い略10%の脈波の値Pと、を特定時点tから除外することで、脈波の値Pに重畳されているノイズの特定時点tへの影響を抑えることができる。
間隔算出部14は、図2に示した間隔算出手順S104を実行するものである。すなわち、間隔算出部14は、脈波時点決定部13の決定する特定時点t同士の隣接する間隔81を算出する。特定時点t同士の隣接する間隔81が脈拍間隔81に相当する。間隔算出部14は、例えば、脈波時点決定部13から出力された時点t’と、次に脈波時点決定部13から出力された時点tとの差を脈拍間隔81として算出する。この場合、脈拍間隔81を算出した後に、時点t’を時点tに更新することが好ましい。又、脈波時点決定部13から出力された時点tのうち、最近の時点t同士の差を脈拍間隔81として出力してもよい。この場合、時点t及び時点t’は、記録手段(不図示)に記録されていることが好ましい。ここで、脈拍間隔算出装置91は、さらに、間隔算出部14の算出する脈拍間隔を記録する記録手段を備えることが好ましい。記録手段は、例えば、図2で説明した記録媒体がある。
本実施形態によれば、脈波の特定時点t同士の間隔81を算出する脈拍間隔算出装置91及び脈拍間隔算出方法において、特定時点tを、脈波の極小値P又は脈波の極大値Pではなく、脈波の極小値P及び脈波の極大値Pの差の一定割合となった脈波の値Pの時点を特定時点tとする。このため、ノイズによって脈波の極小値Pの時点t又は極大値Pの時点tが変動した場合であっても、その変動の影響を受けることなく特定時点tを決定することができる。更に、脈波の値Pの微分波形を用いずに脈波の極小値P及び極大値Pを判定するので、脈波の値のピークの周期の範囲をあらかじめ限定する必要がない。このため、心拍数の急激な上昇に際しても、脈波の間隔を算出することができる。
更に、本実施形態によれば、脈波の谷(極小値)と山(極大値)を抽出し、次いで脈拍間隔81を算出するための特徴点(図3の符号P)を決定するので、脈拍間隔81を算出するに際し、脈波の値Pの微分波形に変換する従来法に比べて脈波の値Pに重畳されるノイズの影響を少なくすることができる。したがって、ノイズ対策としてあらかじめ一定の脈波の周期を設定する必要もなく広範囲の脈波の値Pの周期に対応できる。また、特定時点tの決定に用いる一定割合を調整して、特徴点(図3の符号P)の抽出方法に柔軟性をもたせることができるので、脈波の値Pを検出する個人に合わせて特徴点Pの抽出方法を最適化することも可能である。本実施形態によれば、脈波の極大値P同士の間隔又は極小値P同士の間隔を脈拍間隔とした場合に比較して、心電図のRR間隔に近い値を得ることができる。
図1に示す脈波解析装置98は、例えば、脈拍間隔算出装置91の算出する脈拍間隔に基づいて所定の脈波解析を行う。脈波解析は、例えば、脈拍間隔のゆらぎの周波数成分の抽出である。又、脈波解析は、脈拍間隔(図3の符号81)のゆらぎの周波数成分のうち特定の2つの周波数の周波数成分の比の算出である。又、脈波解析は、連続して算出された2つの脈拍間隔(図3の符号81)同士で形成される直交座標平面上での脈拍間隔の点のポアンカレ座標である。
図7は、本実施形態に係る脈拍間隔算出方法を用いて算出した脈拍間隔の一例を示す時系列グラフである。図7に示す時系列グラフにおいて、丸印は本実施形態に係る脈拍間隔算出方法を用いた脈拍間隔の算出例を示す。三角印は、脈波の検出と同時に心電計で検出した心電図によって算出したRR間隔を示す。図7に示すとおり、脈拍間隔とRR間隔とはよく一致することが分かる。なお、脈拍間隔が1s付近の水準で振動するゆらぎの周期は、約8sであり、呼吸統制周期と一致することから、いわゆる呼吸性の変動と考えられる。
図8は、本実施例における脈拍間隔とRR間隔との誤差を示す表である。図8に示す表は、脈波時点決定手順(図2の符号S103)における特定時点(図3の符号t)に対応する脈波の値Pを算出する際の一定割合を10%ずつ変化させ、それぞれについて誤差を算出した。ここで、誤差の算出には、((脈拍間隔)−(脈拍間隔と同一時点でのRR間隔))/(脈拍間隔と同一時点でのRR間隔)を用いた。この結果、一定割合が10%以上90%以下の場合、脈拍間隔とRR間隔との最大の誤差は、平均で略0.6%、標準偏差で略1%であった。更に、一定割合が30%以上80%以下であれば、脈拍間隔とRR間隔との誤差は、平均で0.4%以下、標準偏差で0.3%以下であった。一方、一定割合が100%の場合、すなわち、脈波の極大値(図3の符号P)同士の間隔を脈拍間隔として採用した場合、脈拍間隔とRR間隔との誤差は、平均で2.7%、標準偏差で3.4であった。このように、一定割合を30以上80%以下とすることで、脈拍間隔を、心電図から算出したRR間隔に1%未満の誤差で一致させることができる。本実施形態に係る脈拍間隔算出方法では脈波の値の微分波形を用いずに脈拍間隔を算出するので、脈波ピーク速度の誤差の影響を避けることができる。
比較例
図9は、比較例の脈拍間隔算出方法を用いて算出した脈拍間隔の一例を示す時系列グラフである。図9に示す時系列グラフにおいて、丸印は比較例の算出方法を用いて算出した脈拍間隔である。比較例の算出方法は、特開2001−70265号公報に記載されている閾値判定を用いた、速度脈波のピーク間隔を脈拍間隔とした算出方法である。ここで、閾値判定に用いる閾値Phを0.16とした。三角印は、心電図によって計測されたRR間隔を示す。比較例の脈拍間隔と心電図によるRR間隔との誤差は、平均で0.747%、標準偏差で0.579%であった。ここで、誤差の算出には、((脈拍間隔)−(脈拍間隔と同一時点でのRR間隔))/(脈拍間隔と同一時点でのRR間隔)を用いた。この結果、脈波ピーク速度の誤差は、平均で2.696%、標準偏差で3.413%であった。よって、図8に示す表から、本実施形態に係る脈拍間隔算出方法を用いることで、心電図によるRR間隔との誤差を、略1/2以下に小さくすることができることが分かった。
本発明は脈拍間隔を正確に算出することができるので、美容や健康の用途にも用いることができる。
演算システムの一例を示す構成図である。 本実施形態に係る脈拍間隔算出方法の流れ図である。 脈波の一例を示す時系列グラフである。 脈波の極大値の第1例を示す模式図であり、(a)は「極大値」と判定される場合、(b)は「極大値」と判定されない場合を示す。 脈波の値の極大値の第2例を示す模式図であり、(a)は「極大値」と判定される場合、(b)は「極大値」と判定されない場合を示す。 脈拍間隔算出装置が取得する脈波の値の一例を示す表である。 本実施形態に係る脈拍間隔算出方法を用いて算出した脈拍間隔の一例を示す時系列グラフである。 本実施例における脈拍間隔とRR間隔との誤差を示す表である。 比較例の脈拍間隔算出方法を用いて算出した脈拍間隔の一例を示す時系列グラフである。 心電図の波形の一例を示す時系列グラフである。
符号の説明
11 極小値判定部
12 極大値判定部
13 脈波時点決定部
14 間隔算出部
71 心電図波形のR波
72 心電図波形のQ点
73 心電図波形のR点
74 心電図波形のS点
81 脈拍間隔
82 RR間隔
85 脈波の値の極小値Pと極大値Pの差分
86 脈波の値の極小値Pと極大値Pの差分の一定割合
91 脈拍間隔算出装置
98 脈波解析装置
99 脈波センサ
100 演算システム
201 脈波
202 心電図波形
S101 脈波取得手順
S102 極値判定手順
S103 脈波時点決定手順
S104 間隔算出手順
S111 極小値判定手順
S112 極大値判定手順
C 一定割合
P 脈波の値
脈波の極小値
脈波の極大値
t 時点
脈波の極小値の時点
脈波の極大値の時点
特定時点

Claims (10)

  1. 脈波を検出する脈波センサの検出する脈波の極小値を判定する極小値判定部と、
    前記脈波センサの検出する脈波の極大値を判定する極大値判定部と、
    前記極小値判定部の判定する極小値の時点より後から前記極大値判定部の判定する極大値の時点より前までの時点のうち、前記極小値判定部の判定する極小値と前記極大値判定部の判定する極大値との間の一定割合となる脈波の値に達した特定時点を決定する脈波時点決定部と、
    前記脈波時点決定部の決定する前記特定時点同士の隣接する間隔を算出する間隔算出部と、を備えることを特徴とする脈拍間隔算出装置。
  2. 前記極小値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して大きくなった場合に、増加を開始した時点での脈波の値を極小値と判定し、
    前記極大値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して小さくなった場合に、減少を開始した時点での脈波の値を極大値と判定することを特徴とする請求項1に記載の脈拍間隔算出装置。
  3. 前記極小値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が、増加を開始した時点での脈波の値に一定値を加算した値よりも大きくなった場合に、増加を開始した時点での脈波の値を極小値と判定し、
    前記極大値判定部は、前記脈波センサの検出する脈波の値が、減少を開始した時点での脈波の値に一定値を減算した値よりも小さくなった場合に、減少を開始した時点での脈波の値を極大値と判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の脈拍間隔算出装置。
  4. 前記脈波時点決定部が、前記極小値判定部の判定する極小値の時点と前記極大値判定部の判定する極大値の時点との間のうち、前記極小値判定部の判定する極小値と前記極大値判定部の判定する極大値との差の10%以上90%以下となるいずれかの値に達した時点を前記特定時点と決定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の脈拍間隔算出装置。
  5. 検出された脈波の極小値を判定する極小値判定手順と、
    前記脈波の極大値を判定する極大値判定手順と、
    前記極小値判定手順で判定した極小値の時点より後から前記極大値判定手順で判定した極大値の時点より前までの時点のうち、前記極小値判定手順で判定した極小値と前記極大値判定手順で判定した極大値との間の一定割合となる脈波の値に達した特定時点を決定する脈波時点決定手順と、
    前記脈波時点決定手順で決定した前記特定時点同士の隣接する間隔を算出する間隔算出手順と、を有することを特徴とする脈拍間隔算出方法。
  6. 前記極小値判定手順において、前記脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して大きくなった場合に、増加を開始した時点での前記脈波の値を極小値と判定し、
    前記極大値判定手順において、前記脈波の値が一定回数又は一定時間にわたり連続して小さくなった場合に、減少を開始した時点での前記脈波の値を極大値と判定することを特徴とする請求項5に記載の脈拍間隔算出方法。
  7. 前記極小値判定手順において、前記脈波の値が、増加を開始した時点での脈波の値に一定値を加算した値よりも大きくなった場合に、増加を開始した時点での前記脈波の値を極小値と判定し、
    前記極大値判定手順において、前記脈波の値が、減少を開始した時点での脈波の値に一定値を減算した値よりも小さくなった場合に、減少を開始した時点での前記脈波の値を極大値と判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の脈拍間隔算出方法。
  8. 前記脈波時点決定手順において、前記極小値判定手順で判定した極小値の時点と前記極大値判定手順で判定した極大値の時点との間のうち、前記極小値判定手順で判定した極小値と前記極大値判定手順で判定した極大値との差の10%以上90%以下となるいずれかの値に達した時点を前記特定時点と決定することを特徴とする請求項5、6又は7に記載の脈拍間隔算出方法。
  9. 請求項5、6、7又は8に記載の脈拍間隔算出方法を実行するコンピュータプログラム。
  10. 請求項9記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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