JP2007180325A - ビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁層やソルダーレジスト層を形成する際、IVHやスルーホール内に発生するボイドを抑制するプリント配線板の製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】ビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法及び製造装置において、貫通孔4を有する配線板9の両面側に一対のロール12a,12bを有するロールコータ10aを用いて絶縁性樹脂インク11aまたはソルダーレジストインク31aを塗布する際に、ローラー部30により、配線板を一対のロールの内の一方のロール10bの外周面に沿って湾曲させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、多層プリント配線板の一形態であるビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法及び製造装置に関する。
電子機器の高性能化、小型化などの要求に対応するために、プリント配線板に対して高密度化や薄型化が要求されている。これらの要求に応えるために、多層プリント配線板の一形態であるビルドアップ型多層プリント配線板が注目されている。
ビルドアップ型多層プリント配線板は、一般的に、樹脂を主成分とするコア材の両面側に形成された配線層と、この配線層間を接続するために例えばドリル加工により形成された貫通孔であるIVH(Interstitial Via Hole)と、このIVH及び各配線層を覆うように形成された絶縁層と、この絶縁層の所定の位置にレーザ加工等により形成された非貫通孔であるLVH(Laser Via Hole)及びドリル加工等により形成された貫通孔であるスルーホールと、このLVH及びスルーホールの内壁を覆うように絶縁層の表面に形成された配線層と、この配線層上に所定の開口部を有して形成されたソルダーレジスト層とを有するものである。
また、上述の絶縁層やソルダーレジスト層の形成方法として、スクリーンを用いて絶縁性樹脂インクやソルダーレジストインクを配線板に塗布するスクリーン印刷法、真空ラミネータを用いて絶縁性樹脂シート等を配線板に接着させる真空ラミネート法、及びロールコート法がある。
ロールコート法は、絶縁層やソルダーレジスト層を形成する際に、配線板を垂直に立てた状態で一対の塗布用ロールのロール間に挟み、絶縁性樹脂インクをロールを介して配線板の両面側に同時に塗布することが可能なので、片面ずつ塗布するスクリーン印刷法に比べて生産性に優れる。
また、絶縁層やソルダーレジスト層を形成する際に、安価な絶縁性樹脂インク及びソルダーレジストインクを用いることができるので、高価な絶縁性樹脂シートを用いる真空ラミネート法に比べて製造コストの低減に対して有利である。
従って、ロールコート法は、ビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法において、絶縁層及びソルダーレジスト層の形成方法として有効な方法である。
ロールコート法により絶縁層やソルダーレジスト層を形成するプリント配線板の製造方法が、特許文献1に記載されている。
特許文献1の記載によれば、配線板の配線パターンの面積比率の小さい側の面に対する塗布圧力を、配線パターンの面積比率の大きい側の面に対する塗布圧力よりも小さくすることによって、表裏面で配線パターン面積比率の異なる配線板においても表裏面で均一な膜厚を有する絶縁層やソルダーレジスト層を形成可能としている。
特開2001−144419号公報
ところで、特許文献1に記載のプリント配線板の製造方法は、絶縁層を形成する際、配線板の両面側に同時に絶縁性樹脂インクを塗布するため、配線板のIVHの内部にボイドが発生する場合がある。このボイドをIVH内ボイドと呼ぶ。IVH内ボイドを有するビルドアップ型多層プリント配線板は、信頼性試験の一つである熱衝撃試験により熱ストレスを与えられると、IVH内ボイドが熱膨張して、IVHに対応した範囲及びその近傍の配線層が断線する場合がある。
IVH内ボイドが発生する理由を、図16を用いて説明する。図16は、一対のロール110a,110bを用いて、絶縁性樹脂インク112を配線板100のIVH105の内部に充填させる様子を表す模式的断面図である。また、図16中の(a),(b),(c)は、その順に、配線板100が矢印Edの方向に移動していく様子を示している。また、図16中の矢印Ea,Ebは一対のロール110a,110bそれぞれの回転方向を示している。
図16に示すように、一対のロール110a,110bは、配線板100とそれぞれ接触している接触面積は等しい、即ち、配線板100の搬送方向Edにおける、一方のロール110aと配線板100と接触面の長さ125aと、他方のロール110bと配線板100と接触面の長さ125bとはほぼ等しいため、IVH105の内部にロール110a及びロール110bからほぼ同時に絶縁性樹脂インク112が注入される。このため、IVH105の内部の空気が閉じ込められ、この閉じ込められた空気がIVH内ボイドGになるものと考えられる。
また、特許文献1に記載のプリント配線板の製造方法は、ソルダーレジスト層を形成する際、配線板の両面側に同時にソルダーレジストインクを塗布するため、上述した理由と同様の理由により、配線板のスルーホールの内部にボイドが発生する場合がある。このボイドをスルーホール内ボイドと呼ぶ。
スルーホール内ボイドを有するビルドアップ型多層プリント配線板に電子部品等をクリーム半田等を用いて実装する場合、クリーム半田を溶融させるリフロー工程において、配線板が加熱された際にスルーホール内ボイドが熱膨張して破裂し、スルーホールに対応した範囲及びその近傍に載置された電子部品等の載置位置がずれる可能性がある。電子部品の載置位置のずれ量が大きいと、配線板と電子部品との間で導通不良が発生し、実装基板としての機能に障害が生じる。
ソルダーレジスト層を形成する際の配線板の厚さは、絶縁層を形成する際の配線板の厚さよりも厚いので、IVHの内径とスルーホールの内径が略等しい場合、スルーホールのアスペクト比(スルーホールの内径に対する長さの比率)がIVHのアスペクト比よりも大きいため、スルーホール内ボイドは、IVH内ボイドGよりも高い確率で発生することが考えられる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、絶縁層やソルダーレジスト層を形成する際、IVHやスルーホール内に発生するボイドを抑制するプリント配線板の製造方法及び製造装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願各発明は次の手段を有する。
1)両面側にそれぞれ形成された配線パターン(8a,8b)とこの配線パターン同士を接続する導電層(5a,5b)が内面に形成された貫通孔(4)とを有する配線板(9)の前記両面側に、一対のロール(12a,12b)を有するロールコータ(10a)を用いてインク(11a,31a)を塗布するインク塗布工程を含むビルドアップ型多層プリント配線板(50)の製造方法であって、前記インク塗布工程は、所定方向(Ea,Eb)に回転させた前記一対のロールのそれぞれを前記配線板の各面に接触させると共に、前記配線板を前記一対のロールのいずれか(12b)の外周面に沿って湾曲させながら前記一対のロール間を通過させて前記配線板の各面側に前記インクを塗布する工程であることを特徴とするビルドアップ型多層プリント配線板(50)の製造方法である。
2)両面側にそれぞれ形成された配線パターン(8a,8b)とこの配線パターン同士を接続する導電層(5a,5b)が内面に形成された貫通孔(4)とを有する配線板(9)の前記両面側にインク(11a,31a)が塗布されたビルドアップ型多層プリント配線板(50)を製造するビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置であって、一対のロール(12a,12b)と、該一対のロールに前記インクをそれぞれ供給するインク供給手段(14a,14b)と、前記一対のロールをそれぞれ所定方向(Ea,Eb)に回転させる第1の駆動手段と、前記一対のロールをそれぞれ接離する方向に移動させる第2の駆動手段とを有するロール部(16a,16b)と、前記第2の駆動手段により前記一対のロールの該各ロールを前記配線板の各面にそれぞれ接触させた際に、前記配線板を前記一対のロールの内の一方のロール(12b)の外周面に沿って湾曲させる湾曲手段(30)と、前記配線板を、前記湾曲手段により前記一対のロールのいずれかの外周面に沿って湾曲させながら前記第1の駆動手段により回転された前記一対のロール間を通過させる第3の駆動手段(15a)と、を有することを特徴とするビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置である。
本発明によれば、ビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法及び製造装置において、貫通孔を有する配線板の両面側に一対のロールを有するロールコータを用いて絶縁性樹脂インクやソルダーレジストインク等のインクを塗布する際に、配線板を一対のロールの内の一方のロールの外周面に沿って湾曲させることにより、貫通孔であるIVHやスルーホール内にインクをすることができるので、IVHやスルーホール内のボイドの発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図15を用いて説明する。
図1及び図2は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第1工程及び第2工程をそれぞれ説明するための模式的断面図である。
図3は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における絶縁層及びソルダーレジスト層の形成方法を説明するための工程フロー図である。
図4及び図5は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第3工程を説明するための模式的断面図であると共に、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置の実施例を説明するための模式的断面図である。
図6は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第3工程を説明するための模式的断面図である。
図7及び図8は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第4工程を説明するための模式的断面図である。
図9〜図13は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第5工程〜第9工程をそれぞれ説明するための模式的断面図である。
図14は、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第11工程を説明するための模式的断面図である。
本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法及び製造装置の実施例について、以下に説明する。なお、以下に説明するビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法は、4層の配線層を有するビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法である。
<実施例>
実施例は、ロールコート法を用いて絶縁層及びソルダーレジスト層を形成する工程において、配線板を湾曲させた状態で、配線板に絶縁性樹脂インク及びソルダーレジストインクを塗布することにより、IVH(Interstitial Via Hole)及びスルーホール内に発生するIVH内ボイド及びスルーホール内ボイドを抑制するものである。
実施例を第1工程〜第11工程として、図1〜図15を用いて以下に説明する。
(第1工程)[図1参照]
長さ340mm、幅510mm、板厚0.4mmの樹脂基板であるコア材1の表裏面に厚さ12μmの銅箔2a,2bがそれぞれ貼り合わせられた両面銅張り板3の所定位置に、銅箔2a,2b間を電気的に接続するためのIVH(Interstitial Via Hole)4を貫通孔として形成する。
このIVH4は、ドリル加工やレーザ加工により形成することができる。実施例では、ドリル加工により、その直径が約0.2mmであるIVH4を形成した。
なお、コア材1及び銅箔2a,2bの厚さやIVH4の直径は、実施例に限定されるものではない。
(第2工程)[図2参照]
IVH4の内面及び銅箔2a,2bの表面に、例えば、銅からなる第1めっき層5a,5bを形成する。この第1めっき層5a,5bは、例えば、無電解銅めっきを行った後さらに電解銅めっきを行うことで形成され、実施例では第1めっき層5a,5bの厚さが約20μmとなるようにめっき条件を設定した。
次に、フォトリソ法により、所定の配線パターン8aが得られるように第1めっき層5a及び銅箔2aを選択的にエッチングして第1配線層6を形成し、所定の配線パターン8bが得られるように第1めっき層5b及び銅箔2bを選択的にエッチングして第2配線層7を形成する。
上述の工程を経た両面銅張り板3を両面配線板9と呼ぶ。
次に、この両面配線板9の表裏面上に、ロールコート法を用いて絶縁層を形成する。
そこで、まず、この絶縁層の形成方法の概略を、図3を用いて説明する。
図3は、絶縁層の形成方法、及び、後述するソルダーレジスト層の形成方法の概略を説明するための工程フロー図である。
絶縁層の形成方法は、詳細は後述するが、図3に示すように、両面配線板9の両面に、第1の絶縁性樹脂インク11aを第1のロールコータ10aを用いて塗布して第1の樹脂インク層18a,18bを形成する第1塗布工程と、この第1の樹脂インク層18a,18bの上に、さらに、第2の絶縁性樹脂インク11bを第2のロールコータ10bを用いて塗布して第2の樹脂インク層19a,19bを形成する第2塗布工程と、この第1の樹脂インク層18a,18b及び第2の樹脂インク層19a,19bを、同時に硬化させて絶縁層20,21とする硬化工程とからなる。
第1塗布工程は、主として、IVH4内部に第1の絶縁性樹脂インク11aをIVH4内ボイドの発生を抑制して充填することを目的とした工程であり、第2塗布工程は、主として、第2の絶縁性樹脂インク11bで絶縁層の厚さを所定の厚さとすることを目的とした工程である。
以降、第1塗布工程を第3工程、第2塗布工程を第4工程、硬化工程を第5工程として、以下に説明する。
(第3工程)[図4〜図6参照]:第1塗布工程
この第1塗布工程は、第1のロールコータ10aを用いて、第1の絶縁性樹脂インク11aを両面配線板9の両面側に塗布する際、IVH4の内部、及び配線パターン8a,8bの間隙がこの第1の絶縁性樹脂インク11aで充填されることを目的にしている。
まず、図4及び図5を用いて、第1塗布工程で用いる第1のロールコータ10aの構成について説明する。
図4に示すように、第1塗布工程で用いる第1のロールコータ10aは、一対のロール12a,12bと、この一対のロール12a,12bそれぞれと接触するように配置された一対のドクターバー13a,13bと、第1の絶縁性樹脂インク11aを溜めておくための貯蔵部14a,14bと、上述の第2工程で作製した両面配線板9を把持すると共にこの両面配線板9を一対のロール12a,12b間を通過させるための駆動手段を有する取り付け部15aと、両面配線板9を湾曲させる湾曲手段であるローラー部30と、を有している。
また、ロール12a,ドクターバー13a,及び貯蔵部14aからなるロール部16aと、ロール12b,ドクターバー13b,及び貯蔵部14bからなるロール部16bとは、それぞれを接離する方向に移動させる駆動手段(図示せず)と接続されている。
ローラー部30は、両面配線板9のIVH4の内部に第1の絶縁性樹脂インク11aをIVH4内ボイドの発生を抑制して充填するために、両面配線板9を一方のロール12bの外周面に沿って湾曲させて、このロール12bと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さを、他方のロール12aと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さよりも長くするためのものである。
実施例では、ローラー部30として直径が約8mmの円柱状のステンレス材を用い、両面配線板9を矢印Ec1の方向に移動させてローラー部30に接触させた際の接触位置がローラー部30の軸Oよりもロール12b側に位置するように、ローラー部30の両端部を第1のロールコータ10aに固定した。
また、ローラー部30を両面配線板9の矢印Ed及びEc1の方向に移動可能にすると共に任意の位置で固定するようにしてもよい。ローラー部30を矢印Ed及びEc1の方向に移動させることにより、両面配線板9が湾曲する度合いを変えることができるので、ロール12bと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さと、他方のロール12aと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さとの差を任意の値に設定することができる。
即ち、ローラー部30を矢印Edの方向に移動させることにより、両面配線板9が湾曲する度合いを大きくすることができるので、ロール12bと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さを、ロール12aと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さよりもより長くすることができる。
また、ローラー部30を矢印Edの方向に移動させることにより、両面配線板9を矢印Edの方向に移動させる際に、両面配線板9が湾曲した状態をより長い時間保持することが可能である。
また、ローラー部30を矢印Ec1の方向に移動させることにより、両面配線板9が湾曲する度合いを小さくすることができるので、ロール12bと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さと、ロール12aと両面配線板9との接触面における両面配線板9の移動方向の長さとの差を小さくすることができる。
両面配線板9の湾曲の度合いは両面配線板9の厚さや材質、及び両面配線板9の構成等によって異なるため、両面配線板9に損傷を与えない範囲でローラー部30の配置位置を設定することが必要である。
また、ローラー部30をその軸Oを回転軸として回転自在としてもよい。ローラー部30を回転自在とすることにより、ローラー部30を両面配線板9の移動方向Ed,Ec2に回転させることにより、両面配線板9の移動をより円滑に行うことができる。
また、ローラー部30の形状は実施例に限定されるものではなく、例えば、ローラー部30の形状を板状とし、このローラー部30の一面が両面配線板9の移動方向Ecと略平行になると共に両面配線板9を矢印Ec1の方向に移動させた際に両面配線板9がローラー部30と接触するようにローラー部30を配置することにより、両面配線板9が移動する際、ローラー部30と両面配線板9とは面で接するため、両面配線板9の湾曲状態をより安定化することができる。
また、ローラー部30の材質は実施例に限定されるものではないが、両面配線板9がローラー部30に接触した状態において、両面配線板9にキズ等の損傷を与えない材料であることが望ましい。
次に、上述した一対のロール12a,12bについて、図5を用いて説明する。
図5に示すように、一対のロール12a,12bは、それぞれが円柱形状であり、ロール12aの外周部には周方向に延在する溝17aが一定のピッチ(開口幅に相当する)Laで複数形成されており、ロール12bの外周部には周方向に延在する溝17bが一定のピッチ(開口幅に相当する)Lbで複数形成されている。
また、この溝17a,17bは、一定のピッチ(開口幅に相当する)La,Lbで周方向にスパイラル状に延在するように形成してもよい。
実施例では、一対のロール12a,12bは、各直径Ra,Rbが約110mm、材質がエチレンプロピレンゴム(EPTともいう)、硬度Hvが60である。
また、ロール12aの溝17aは、ピッチ(開口幅)Laが120μm、深さtaが60μm、開口角θaが90度であり、ロール12bの溝17bは、ピッチ(開口幅)Lbが120μm、深さtbが60μm、開口角θbが90度である。
また、上述したロール12a,12bの溝17a,17bの形状及び寸法は実施例に限定されるものではないが、例えば、両面配線板に非貫通孔(有底穴ともいう)が形成されている場合、この非貫通孔の有する開口径よりも開口幅La,Lbを狭くすることが好ましい。非貫通孔の有する開口径よりも開口幅La,Lbを狭くすることにより、第1の絶縁性樹脂インク11aを両面配線板に塗布した際に非貫通孔内の空気が抜けやすくなるので、非貫通孔内に発生するボイドを抑制することができる。
次に、図4を用いて、第1の絶縁性樹脂インク11aの塗布方法について説明する。
第1の絶縁性樹脂インク11aを、所定の粘度、例えば、3〜6Pa・sの範囲内の粘度になるように粘度調整した後、貯蔵部14a,14bに供給する。
次に、一対のロール12a,12bを、図示しない駆動手段により、矢印Ea,Ebの方向に回転させると、貯蔵部14a,14bに溜められた第1の絶縁性樹脂インク11aが一対のロール12a,12bの溝17a,17bに入り込む。実施例では、一対のロール12a,12bの各外周部における回転スピードを1.2m/minに設定した。なお、この回転スピードは、実施例に限定されるものではないが、後述する両面配線板9の搬送速度よりも速くなるように設定することにより、両面配線板9に所定量の第1の絶縁性樹脂インク11aを安定して供給することができる。
次に、図4に示すように、第2工程で作製した両面配線板9を取り付け部15aに固定する。
その後、ロール部16a及びロール部16bを、図示しない駆動手段により、それぞれが離れる方向に移動させる。
さらに、取り付け部15aを、図示しない駆動手段により矢印Ec1の方向に移動させて、両面配線板9の両面側の所定領域が一対のロール12a,12bの間を通過し終わった時点で、取り付け部15aを停止させる。
ここで、両面配線板9の移動方向について説明する。
両面配線板9は、まず、矢印Ec1の方向に移動し、一対のロール12a,12bの間を通ってローラー部30に接触する。
そして、ローラー部30に接触した両面配線板9は、ローラー部30をその軸Oが両面配線板9の厚さ方向の中心線c1よりもロール12a側に位置するように配置しているので、ローラー部30とロール12bとの間を矢印Ec2の方向に移動する。
次に、ロール部16a及びロール部16bを、図示しない駆動手段によりそれぞれが接近する方向に移動させて、ロール12a及びロール12bそれぞれを両面配線板9に接触させる。この接触により、両面配線板9は、ローラー部30によって、ロール12bの外周面に沿ってその周方向に湾曲する。
両面配線板9は、樹脂を主成分とするコア材1と銅からなる配線パターン8a,8bとにより構成されているので湾曲可能であるが、湾曲の度合いは、上述したように基板の厚さや材質、及び基板の構成等によってことなるため、プリント基板に損傷を与えない範囲でプリント基板を湾曲させる必要がある。
その後、取り付け部15aを、図示しない駆動手段により、所定の速度、例えば約0.8m/minで矢印Edの方向に移動させて、一対のロール12a,12bの溝17a,17bに充填されている第1の絶縁性樹脂インク11aを両面配線板9の表裏面に転写させていく。
両面配線板9が一対のロール12a,12bの間を完全に通過し終わった後、取り付け部15aを停止させる。
その後、取り付け部15aから両面配線板9を取り外す。
以上の工程により、図6に示すように、両面配線板9の両面側の所定領域に、第1の絶縁性樹脂インク11aからなる第1の樹脂インク層18a,18bを形成する。
IVH4の内部及び配線パターン間は、第1の絶縁性樹脂インク11aで充填されており、従来問題となっていたIVH内ボイドGが発生していないことを確認した。なお、IVH内ボイドGが発生しなかった理由については、後で詳述する。
また、第1配線層6及び第2配線層7上の第1の樹脂インク層18a,18bの厚さは約5μm以下と非常に薄く形成されており、また、第1の樹脂インク層18a,18bの表面は、配線パターン8a,8bの段差を第1の絶縁性樹脂インク11aで埋めたことにより、略平滑な面になっていることを確認した。
(第4工程)[図5,図7,図8参照]:第2塗布工程
次に、第4工程である第2塗布工程について説明する。
この第2塗布工程は、後述する第1絶縁層20及び第2絶縁層21が、所定の厚さ(実施例では60μm)が得られるように、第2の樹脂インク層19a,19bを形成することが目的である。
まず、図5及び図7を用いて、第2塗布工程で用いる第2のロールコータ10bの構成について説明する。
図7に示すように、第2塗布工程で用いる第2のロールコータ10bは、一対のロール12c,12dと、この一対のロール12c,12dそれぞれと接触するように配置された一対のドクターバー13c,13dと、第2の絶縁性樹脂インク11bを溜めておくための貯蔵部14c,14dと、第1塗布工程で作製した両面配線板9を固定し、この両面配線板9を一対のロール12c,12dの間を通過させるための駆動手段を有する取り付け部15bとを有している。
なお、ロール12c,ドクターバー13c,及び貯蔵部14cからなるロール部16cと、ロール12d,ドクターバー13d,及び貯蔵部14dからなるロール部16dとは、それぞれを接離する方向に移動させる駆動手段と接続されている。
また、図5に示すように、一対のロール12c,12dは、それぞれが円柱形状であり、ロール12cの外周部には周方向に延在する溝17cが一定のピッチ(開口幅に相当する)Lcで複数形成されており、ロール12dの外周部には周方向に延在する溝17dが一定のピッチ(開口幅に相当する)Ldで複数形成されている。
また、この溝17c,17dは、一定のピッチ(開口幅に相当する)Lc,Ldで周方向にスパイラル状に延在するように形成してもよい。
実施例では、一対のロール12c,12dは、各直径Ra,Rbが約110mm、材質がエチレンプロピレンゴム(EPTともいう)、硬度Hvが60である。
また、ロール12cの溝17cは、ピッチ(開口幅)Lcが1mm、深さtcが0.5mm、開口角θcが90度であり、ロール12dの溝17dは、ピッチ(開口幅)Ldが1mm、深さtdが0.5mm、開口角θdが90度である。
次に、図7を用いて、第2の絶縁性樹脂インク11bの塗布方法について、説明する。
図7に示すように、第2の絶縁性樹脂インク11bを貯蔵部14c,14dに供給する。実施例では、第2の絶縁性樹脂インク11bとして、第1塗布工程で用いた第1の絶縁性樹脂インク11aと同じものを用いた。
次に、一対のロール12c,12dを、図示しない駆動手段により、矢印Ea,Ebの方向に回転させると、貯蔵部14c,14dに溜められている第2の絶縁性樹脂インク11bが一対のロール12c,12dの溝17c,17dに入り込む。実施例では、一対のロール12c,12dの各回転スピードを1.2m/minに設定した。なお、この回転スピードは、実施例に限定されるものではないが、後述する両面配線板9の搬送速度よりも速くなるように設定することにより、両面配線板9に所定量の第2の絶縁性樹脂インク11bを安定して供給することができる。
次に、第3工程で作製した両面配線板9を取り付け部15bに固定する。
その後、ロール部16c及びロール部16dを、図示しない駆動手段により、それぞれが離れる方向に移動させる。
さらに、取り付け部15bを、図示しない駆動手段により、矢印Efの方向に移動させて、両面配線板9の両面側の所定領域が一対のロール12a,12bの間を通過し終わった時点で、取り付け部15bを停止させる。
次に、ロール部16c及びロール部16dを、図示しない駆動手段により、それぞれが接近する方向に移動させて、ロール12c及びロール12dそれぞれを両面配線板9に接触させる。
その後、取り付け部15bを、図示しない駆動手段により、所定の速度、例えば0.8m/minで矢印Edの方向に移動させて、一対のロール12c,12dの溝17c,17dに充填されている第2の絶縁性樹脂インク11bを両面配線板9の第1の樹脂インク層18a,18bの表面に転写させていく。
さらに、両面配線板9が一対のロール12c,12dの間を完全に通過し終わった後、取り付け部15bを停止させる。
その後、取り付け部15bから両面配線板9を取り外す。
上述した工程により、図8に示すように、両面配線板9の両面側に形成された第1の樹脂インク層18a,18b上に、第2の絶縁性樹脂インク11bからなる第2の樹脂インク層19a,19bを形成する。
硬化されていない第1の絶縁性樹脂インク11aからなる第1の樹脂インク層18a,18bと、硬化されていない第2の絶縁性樹脂インク11bからなる第2の樹脂インク層19a,19bとは、その界面近傍において互いに混ざり合うため、その境界面をはっきりと確認することが困難である。
そこで、第1の樹脂インク層18a,18bと第2の樹脂インク層19a,19bとの総厚te,tf(第1配線層6の表面から第2の樹脂インク層19aの表面までの厚さ,第2配線層7の表面から第2の樹脂インク層19bの表面までの厚さ)を測定した結果、総厚te,tfはいずれも約80μmであり、その表面はほぼ平滑な面であることを確認した。
(第5工程)[図9参照]:硬化工程
上述の工程を経た両面配線板9を、例えば150℃で1時間加熱することによって、第1の樹脂インク層18a,18b及び第2の樹脂インク層19a,19b中の溶剤を蒸発させると共に、第1の樹脂インク層18a,18b及び第2の樹脂インク層19a,19bを硬化させて、第1絶縁層20及び第2絶縁層21を得る。なお、第1の樹脂インク層18a,18bを形成するための第1の絶縁性樹脂インク11aと、第2の樹脂インク層19a,19bを形成するための第2の絶縁性樹脂インク11bとは各主成分が同じなので、第1絶縁層20及び第2絶縁層21は均一な樹脂成分を有する。
第1絶縁層20及び第2絶縁層21の厚さtg,th(第1配線層6の表面から第1絶縁層20の表面までの厚さ,第2配線層7の表面から第2絶縁層21の表面までの厚さ)は、それぞれの平均値が約60μmであり、それぞれの厚さのばらつきは±8μmである。
上述した工程を経た両面配線板9のIVH4の内部を倍率を100倍とした光学顕微鏡で確認したところ、IVH内ボイドGは発生していなかった。
また、配線パターンの面積比率の小さい領域と大きい領域とにおける第1絶縁層20及び第2絶縁層21の各厚さはほぼ等しいことを確認した。
以上詳述したように、上述した工程により、IVH内ボイドGの発生を抑制すると共に、配線パターンの面積比率に因ることなく厚さのばらつきが±10μm以下と良好である第1絶縁層20及び第2絶縁層21を形成できることを確認した。
(第6工程)[図10参照]
第5工程を経た両面配線板9の所定位置に、後述する第3配線層25と第4配線層26とを電気的に接続するためのスルーホール29を貫通孔として形成する。
このスルーホール29は、ドリル加工やレーザ加工により形成することができる。実施例では、ドリル加工により、その直径が約0.2mmであるスルーホール29を形成した。
次に、第1絶縁層20を介して第1配線層6と第3配線層25とを電気的に接続するための第1のLVH(Laser Via Hole)22を上述の工程を経た両面配線板9の所定位置に形成する。また、第2絶縁層21を介して第2配線層7と第4配線層26とを電気的に接続するための第2のLVH23を上述の工程を経た両面配線板9の所定位置に形成する。
具体的には、第1絶縁層20及び第2絶縁層21の所定位置にレーザ光を照射し、第1配線層6及び第2配線層7の表面が露出するように、レーザ照射された領域における第1絶縁層20及び第2絶縁層21を除去することにより、開口径が約150μmであるLVH22,23を形成する。このLVH22,23は、炭酸ガス(CO)レーザやYAGレーザを用いたレーザ加工により形成することができる。
実施例では、スルーホール29を形成した後にLVH22,23を形成したがこれに限定されるものではなく、例えば、LVH22,23を形成した後にスルーホール29を形成するようにしてもよい。
(第7工程)[図11参照]
スルーホール29及びLVH22,23の内面を覆うように、第1絶縁層20及び第2絶縁層21の表面上に、例えば銅からなる第2めっき層24a,24bを形成する。この第2めっき層24a,24bは、無電解銅めっきを行った後、さらに電解銅めっきを行うことで形成され、実施例では第2めっき層24a,24bの厚さが約20μmとなるようにめっき条件を設定した。
その後、フォトリソ法により、所定の配線パターン27a,27bが得られるように、第2めっき層24a,24bを選択的にエッチングして、第3配線層25及び第4配線層26を形成する。
上述の工程を経た両面配線板9を4層配線板28と呼ぶ。
この4層配線板28の表裏面側に、ロールコート法を用いてソルダーレジスト層を形成する。
まず、ソルダーレジスト層の形成方法の概略を、図3を用いて説明する。
図3に示すように、ソルダーレジスト層の形成方法は、4層配線板28の両面側に、第1のソルダーレジストインク31aを上述した第3工程で用いた第1のロールコータ10aにより塗布して第1のレジストインク層38a,38bを形成する第3塗布工程と、この第1のレジストインク層38a,38b上に、さらに、第2のソルダーレジストインク31bを上述した第4工程で用いた第2のロールコータ10bを用いて塗布して第2のレジストインク層39a,39bを形成する第4塗布工程と、この第1のレジストインク層38a,38b及び第2のレジストインク層39a,39bを同時に乾燥させる乾燥工程とからなる。
第3塗布工程は、主として、スルーホール29及びLVH22,23の内部を第1のソルダーレジストインク31aでスルーホール内ボイド及びLVH内ボイドの発生を抑制して充填することを目的とする工程であり、第4塗布工程は、主として、第2のソルダーレジストインク31bで後述するソルダーレジスト層40,41の厚さを所定の厚さとすることを目的とする工程である。
以降、第3塗布工程を第8工程、第4塗布工程を第9工程、乾燥工程を第10工程として説明する。
(第8工程)[図4及び図12参照]:第3塗布工程
第3塗布工程は、上述した第3工程(第1塗布工程)で使用した第1のロールコータ10aを用いて、第1のソルダーレジストインク31aを4層配線板28の両面側に塗布する際、スルーホール29及びLVH22,23の内部がこの第1のソルダーレジストインク31aでスルーホール内ボイド及びLVH内ボイドの発生を抑制して充填されることを目的としている。
第1のソルダーレジストインク31aを、所定の粘度、例えば、4〜10Pa・sの範囲内になるように調整した後、図4に示す第1のロールコータ10aの貯蔵部14a,14bに供給する。
次に、第3工程(第1塗布工程)で詳述した手順と同様の手順に従って、図12に示すように、4層配線板28の表裏面側の所定領域に、第1のソルダーレジストインク31aからなる第1のレジストインク層38a,38bを形成する。
スルーホール29及びLVH22,23の内部は、第1のソルダーレジストインク31aで充填されており、スルーホール内ボイド及びLVH内ボイドが発生していないことを確認した。
なお、スルーホール内ボイドが発生しなかった理由については、上述したIVH内ボイドGが発生しなかった理由と合わせて、後で詳述する。
LVH内ボイドが発生しなかった理由は、非貫通孔であるLVH22,23の有する開口径(実施例では約150μm)よりも開口幅La,Lb(第1実施例では約120μm)を狭くすることにより、第1のソルダーレジストインク31aを4層配線板28に塗布した際にLVH22,23内の空気が抜けやすくなったためと考えられる。
(第9工程)[図7及び図13参照]:第4塗布工程
第4塗布工程は、後述するソルダーレジスト層40,41が所定の厚さ(実施例では20μm)となるように、第2のレジストインク層39a,39bを所定の厚さに形成することを目的としている。
第2のソルダーレジストインク31bを、図7に示す第2のロールコータ10bの貯蔵部14c,14dに供給する。実施例では、第2のソルダーレジストインク31bとして、第3塗布工程で用いた第1のソルダーレジストインク31aと同じものを用いた。
次に、第4工程(第2塗布工程)で詳述した手順と同様の手順に従って、図13に示すように、4層配線板28の第1のレジストインク層38a,38b上に、第2のソルダーレジストインク31bからなる第2のレジストインク層39a,39bを形成する。
硬化されていない第1のレジストインク層38a,38bと硬化されていない第2のレジストインク層39a,39bとは、その界面近傍において互いに混ざり合うため、その境界面をはっきりと確認することは困難である。
そこで、第1のレジストインク層38a,38bと第2のレジストインク層39a,39bとの総厚ti,tj(第3配線層25の表面から第2のレジストインク層39aの表面までの厚さ,第4配線層26の表面から第2のレジストインク層39bの表面までの厚さ)を測定した結果、総厚ti,tjはいずれも約25μmになっていることを確認した。
(第10工程):乾燥工程
上述の工程を経た4層配線板28を、例えば図示しない乾燥炉を用いて80℃で20分加熱することによって、第1のレジストインク層38a,38b及び第2のレジストインク層39a,39b中の溶剤を蒸発させて乾燥させる。乾燥後の第1のレジストインク層38a,38b及び第2のレジストインク層39a,39bは未硬化状態である。
(第11工程)[図14参照]
乾燥後の第1のレジストインク層38a,38b及び第2のレジストインク層39a,39bにフォトリソ法により所定の露光及び現像を行って、開口部44a,44bを形成する。
次に、この開口部44a,44bが形成された4層配線板28を、例えば150℃で30分加熱することによって、第1のレジストインク層38a,38b及び第2のレジストインク層39a,39bを硬化させる。この硬化された第1のレジストインク層38a,38b及び第2のレジストインク層39a,39bは、ソルダーレジスト層40,41となる。
ソルダーレジスト層40,41の厚さtk,tm(第3配線層25の表面からソルダーレジスト層40の表面までの厚さ,第4配線層26の表面からソルダーレジスト層41の表面までの厚さ)を測定した結果、総厚tk,tmはいずれも約20μmになっていることを確認した。
また、ソルダーレジスト層40,41は、第1のレジストインク層38a,38bを形成するための第1のソルダーレジストインク31aと、第2のレジストインク層39a,39bを形成するための第2のソルダーレジストインク31bとは各主成分が同じなので均一な樹脂成分を有した層となっており、また、ソルダーレジスト層40,41の表面は略平坦な面になっていることを確認した。
ソルダーレジスト層の表面が略平坦な面であるビルドアップ型多層プリント配線板に電子部品等を実装する際、電子部品を精度良くこのプリント配線板に実装することができる。詳しくは、ビルドアップ型多層プリント配線板の外層に位置基準パターンを形成し、この位置基準パターンを電子部品等を実装するための実装機の画像認識部で認識する際、ソルダーレジスト層の表面が略平坦な面であると光の屈折による認識画像の歪みが小さいので、位置基準パターンを認識する認識精度が向上するため、電子部品を精度良くこのプリント配線板に実装することができる。
上述した工程により、IVH内ボイドやスルーホール内ボイドの発生が抑制された4層の配線層(6,7,25,26)からなるビルドアップ型多層プリント配線板50を得る。
ここで、IVH内ボイドGの発生が抑制された解決理由について、図15を用いて説明する。図15は、実施例の第1塗布工程(図4参照)において、第1のロールコータ10aのローラー部30によってロール12bの外周面に沿って湾曲した両面配線板9のIVH4の内部に第1の絶縁性樹脂インク11aを充填させる様子を表す模式的断面図である。また、図15中の(a),(b),(c)は、その順に、両面配線板9が矢印Edの方向に移動していく様子を示している。
図15に示すように、両面配線板9をロール12bの外周面に沿って湾曲させることによって、一対のロール12a,12bと両面配線板9との各接触面の面積を異ならせることができる。
即ち、両面配線板9の搬送方向Edにおけるロール12bと両面配線板9との接触面の長さ150bを、ロール12aと両面配線板9との接触面の長さ150aよりも長くすることにより、絶縁性樹脂インク11aは、まずロール12b側から供給されてIVH4の内部を充填する。このため、IVH4の内部の空気はロール12a側に押し出されるので、IVH内ボイドGの発生を抑制できるものと考えられる。
従って、IVH内ボイドGの発生を抑制するためには、IVH4の内部がロール12b側から供給される絶縁性樹脂インク11aで充填されるように、長さ150bを長さ150aよりも長くすればよい。
また、スルーホール内ボイドの発生が抑制された解決理由についても、上述したIVH内ボイドGの発生が抑制された解決理由と同様の理由により説明することができる。
また、実施例では、両面配線板9をロール12bの表面に沿ってその周方向に湾曲させたが、ローラー部30の中心軸Oがロール12a側になるようにローラー部30を配置することにより、両面配線板9をロール12aの外周面に沿って湾曲させるようにしても、同様の効果、即ちIVH内ボイド及びスルーホール内ボイドを抑制できるという効果が得られる。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、実施例では、第1塗布工程と第2塗布工程と硬化工程とをそれぞれ独立した工程として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、第1のロールコータと第2のロールコータと硬化(乾燥)炉とからなる一体型の塗布硬化装置を用いて、第1塗布工程と第2塗布工程と硬化工程とを連続して行ってもよい。
また、実施例では、第3塗布工程と第4塗布工程と乾燥工程とをそれぞれ独立した工程として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、第1のロールコータと第2のロールコータと乾燥炉とからなる一体型の塗布乾燥装置を用いて、第3塗布工程と第4塗布工程と乾燥工程とを連続して行ってもよい。
また、実施例では、4層の配線層からなるビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法について説明したが、これに限定されるものではない。即ち、本発明は、2層以上の多層の配線層からなるビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法においても、同様の効果を得ることができる。
また、実施例では、第1の絶縁性樹脂インク及び第2の絶縁性樹脂インクを同じ樹脂成分としたがこれに限定されるものではなく、異なる樹脂成分であっても構わない。
また、第1のソルダーレジストインクと第2のソルダーレジストインクを同じ樹脂成分としたがこれに限定されるものではなく、異なる樹脂成分であっても構わない。
また、実施例では、第1の絶縁性樹脂インク及び第2の絶縁性樹脂インクを同じ粘度としたがこれに限定されるものではなく、異なる粘度であっても構わない。
ところで、第1の絶縁性樹脂インク及び第2の絶縁性樹脂インクの粘度は、インクの溶剤体積比率を変えることによって調整することができる。即ち、溶剤体積比率を大きくすることによって粘度を低くすることができ、逆に、溶剤体積比率を小さくすることによって粘度を高くすることができる。
そこで、第1の絶縁性樹脂インク11aの溶剤体積比率を小さくすることにより、この第1の絶縁性樹脂インク11aを硬化する際に蒸発する溶剤の量を少なくすることができるので、IVH4の範囲に対応する絶縁層の表面に生じる窪みの窪み量を低減することができる。窪み量の大きい窪みを有する絶縁層の表面上に配線パターンを形成すると、この窪み上に形成された配線パターンが断線したり、配線パターン間でショート不良が発生する場合がある。
なお、溶剤体積比率を小さくするとレベリング性が悪化するが、第1塗布工程では、第1の絶縁性樹脂インク11aをIVH4の内部及び配線パターン8aの段差を埋めるように充填することが目的であるので、第1塗布工程ではレベリング性の悪化は問題にならない。
また、第1の絶縁性樹脂インク11aの溶剤体積比率を小さくした場合、第1の絶縁性樹脂インク11aはレベリング性が悪くなるため、第1配線層6及び第2配線層7上に第1の樹脂インク層18a,18bが厚く形成されると、第1の樹脂インク層18a,18bの表面における平滑性が悪化することが考えられる。
従って、実施例のように、第1の絶縁性樹脂インク11aをIVH4の内部及び配線パターンの段差を埋めるように充填し、かつ、第1配線層6及び第2配線層7上に第1の樹脂インク層18a,18bがほとんど形成されない程度になるように、塗布条件を設定することが望ましい。
本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第1工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第2工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における絶縁層及びソルダーレジスト層の形成方法を説明するための工程フロー図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第3工程を説明するための模式的断面図であると共に、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第3工程を説明するための模式的断面図であると共に、本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置の実施例を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第3工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第4工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第4工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第5工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第6工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第7工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第8工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第9工程を説明するための模式的断面図である。 本発明のビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法の実施例における第11工程を説明するための模式的断面図である。 IVH内ボイド及びスルーホール内ボイドの発生を抑制する解決理由を説明するための模式的断面図である。 IVH内ボイド及びスルーホール内ボイドが発生する理由を説明するための模式的断面図である。
符号の説明
1 コア材、 2a,2b 銅箔、 3 両面銅張り板、 4 IVH、 5a,5b,24a,24b めっき層、 6,7,25,26 配線層、 8a,8b,27a,27b 配線パターン、 9 両面配線板、 10a,10b ロールコータ、 11a,11b 絶縁性樹脂インク、 12a〜12d ロール、 13a〜13d ドクターバー、 14a〜14d 貯蔵部、 15a,15b 取付け部、 16a〜16d ロール部、 17a〜17d 溝、 18a,18b,19a,19b 樹脂インク層、 20,21 絶縁層、 22,23 LVH、 28 4層配線板、 29 スルーホール、 30 ローラー部、 31a,31b ソルダーレジストインク、 38a,38b,39a,39b レジストインク層、 40,41 ソルダーレジスト層、 44a,44b 開口部、 50 ビルドアップ型多層プリント配線板、 La〜Ld ピッチ(開口部)、 Ra〜Rd 直径、 ta〜td 深さ、 θa〜θd 開口角、 te〜tk,tm 厚さ、 O 軸、 c1 中心線

Claims (2)

  1. 両面側にそれぞれ形成された配線パターンとこの配線パターン同士を接続する導電層が内面に形成された貫通孔とを有する配線板の前記両面側に、一対のロールを有するロールコータを用いてインクを塗布するインク塗布工程を含むビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法であって、
    前記インク塗布工程は、
    所定方向に回転させた前記一対のロールのそれぞれを前記配線板の各面に接触させると共に、前記配線板を前記一対のロールのいずれかの外周面に沿って湾曲させながら前記一対のロール間を通過させて前記配線板の各面側に前記インクを塗布する工程であることを特徴とするビルドアップ型多層プリント配線板の製造方法。
  2. 両面側にそれぞれ形成された配線パターンとこの配線パターン同士を接続する導電層が内面に形成された貫通孔とを有する配線板の前記両面側にインクが塗布されたビルドアップ型多層プリント配線板を製造するビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置であって、
    一対のロールと、該一対のロールに前記インクをそれぞれ供給するインク供給手段と、前記一対のロールをそれぞれ所定方向に回転させる第1の駆動手段と、前記一対のロールをそれぞれ接離する方向に移動させる第2の駆動手段とを有するロール部と、
    前記第2の駆動手段により前記一対のロールの該各ロールを前記配線板の各面にそれぞれ接触させた際に、前記配線板を前記一対のロールの内の一方のロールの外周面に沿って湾曲させる湾曲手段と、
    前記配線板を、前記湾曲手段により前記一対のロールのいずれかの外周面に沿って湾曲させながら前記第1の駆動手段により回転された前記一対のロール間を通過させる第3の駆動手段と、
    を有することを特徴とするビルドアップ型多層プリント配線板の製造装置。
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