JP2007180296A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

内燃機関用点火コイル Download PDF

Info

Publication number
JP2007180296A
JP2007180296A JP2005377535A JP2005377535A JP2007180296A JP 2007180296 A JP2007180296 A JP 2007180296A JP 2005377535 A JP2005377535 A JP 2005377535A JP 2005377535 A JP2005377535 A JP 2005377535A JP 2007180296 A JP2007180296 A JP 2007180296A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
internal combustion
combustion engine
coil
ignition coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005377535A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Hori
雅晶 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hanshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Hanshin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hanshin Electric Co Ltd filed Critical Hanshin Electric Co Ltd
Priority to JP2005377535A priority Critical patent/JP2007180296A/ja
Publication of JP2007180296A publication Critical patent/JP2007180296A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】珪素鋼板などではなし得なかった鉄心の飽和磁束密度を比較的安価に得ることができ、磁気回路を小型化することのできる内燃機関用点火コイルを提供する。
【解決手段】少なくとも、一次コイル26と、二次コイル28と、一次コイル26と二次コイル28とを磁気的に結合する鉄心とを絶縁ケース21内に収納し、この絶縁ケース21内に熱硬化性樹脂38を充填して各コイル26,28間、各コイル26,28と鉄心との間を絶縁し、絶縁ケース21内に各コイル26,28、鉄心を固定した内燃機関用点火コイル11において、鉄粉に、コバルトを10質量%〜30質量%含むFe−Co系粉末を5質量%〜50質量%添加して加圧成型し、鉄心33とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車のエンジンなどの内燃機関の点火プラグに火花放電を発生させるための高電圧を供給する内燃機関用点火コイルに関するものである。
図2は従来の内燃機関用点火コイルの一例の概略構成を示す断面図である。
図2において、内燃機関用点火コイル11は、絶縁ケース21と、この絶縁ケース21の側面部分に一体的に設けられたソケット部(図示省略)に設けられている複数の低圧端子(一次端子、図示省略)と、絶縁ケース21の下端部分に一体的に設けられた高圧タワー部21t内に圧入された高圧端子(二次端子)23と、絶縁ケース21内に収納されたコイル・鉄心組立体24と、絶縁ケース21内に充填され、各部品の相互の高電圧絶縁を行う絶縁樹脂としての熱硬化性樹脂38とで構成されている。
なお、複数の低圧端子は、例えば、絶縁ケース21の成形時にインサートされる。
上記したコイル・鉄心組立体24は、一次コイルボビン25と、この一次コイルボビン25の外周に巻線を巻き付け、積層して形成された一次コイル26と、この一次コイル26の外周に配置された二次コイルボビン27と、この二次コイルボビン27の外周に巻線を巻き付け、積層して形成された二次コイル28と、エアーギャップ32を有する閉磁路で一次コイル26と二次コイル28とを磁気的に結合する鉄心29とで構成されている。
なお、複数の一次端子、一次コイル26の両端、二次コイル28の一端は所定の回路を構成するように接続され、二次コイル28の他端は、二次コイルボビン27の端部に取り付けられた端末ピン(図示省略)を介して高圧端子23に接続されている。
この内燃機関用点火コイル11は、エンジン・コントロール・ユニット(ECU)から供給される信号に基づいて一次コイル26に通電し、一次コイル26への通電を遮断することにより、鉄心29に磁束が発生し、変化することによって二次コイル28に高電圧が発生し、高圧端子23に高電圧が供給される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−169619号公報
図3は従来の内燃機関用点火コイルに使用する鉄心の一例を示す斜視図である。
図3において、鉄心29は、第1鉄心部30と、第2鉄心部31とで構成されている。
そして、第1鉄心部30は、二次コイルの外側に配置される外環鉄心部をC字形状部とI字形状部とに分割したC字形状部に相当するものである。
また、第2鉄心部31は、外環鉄心部をC字形状部とI字形状部とに分割したI字形状部31aと、このI字形状部31aの中央部分から内側へ一体的に延び、一次コイルボビン(一次コイル)を貫通するセンタ鉄心部31bとで構成されている。
なお、第1鉄心部30と、第2鉄心部31のセンタ鉄心部31bとの間にエアギャップ32が形成される。
図4は図3に示した鉄心を構成する、板材からの打ち抜き部分を示す説明図である。
図4において、積層して第1鉄心部30を構成するための第1積層板材部分41aと、積層して第2鉄心部31を構成するための第2積層板材部分41bとは、例えば、電磁鋼板、珪素鋼板などの板材41から打ち抜き型を使用して打ち抜かれるものである。
従来の鉄心29は、図4に示すように、板材41から打ち抜いた第1積層板材部分41aおよび第2積層板材部分41bを所定の厚さに積層して図3に示す第1鉄心部30および第2鉄心部31とした後、第1鉄心部30の両端と、I字形状部31aの両端とを接触させると、第1鉄心部30と、センタ鉄心部31bとの間に所定長のエアギャップ32を設けた状態に組み付けることができる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−304087号公報
従来は鉄心29を、板材41から打ち抜いた第1積層板材部分41aおよび第2積層板材部分41bを所定の厚さに積層して第1鉄心部30および第2鉄心部31としていたので、図4から分かるように、板材41のロス部分(第1積層板材部分41aまたは第2積層板材部分41bにならない部分)が多く、板材41の半分以上がスクラップ(廃材)となる。
また、鉄心29の飽和磁束密度は板材41における鉄の含有率と、鉄の飽和磁束密度とによって決定されるので、鉄心29が磁気回路の小型化を妨げていた。
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、珪素鋼板などではなし得なかった鉄心の飽和磁束密度を比較的安価に得ることができ、磁気回路を小型化することのできる内燃機関用点火コイルを提供するものである。
この発明は、以下のような発明である。
(1)少なくとも、一次コイルと、二次コイルと、前記一次コイルと前記二次コイルとを磁気的に結合する鉄心とを絶縁ケース内に収納し、この絶縁ケース内に絶縁樹脂を充填して前記各コイル間、前記各コイルと前記鉄心との間を絶縁し、前記絶縁ケース内に前記各コイル、前記鉄心を固定した内燃機関用点火コイルにおいて、鉄粉に、コバルトを10質量%〜30質量%含むFe−Co系粉末を5質量%〜50質量%添加して加圧成型し、前記鉄心としたことを特徴とする。
(2)(1)に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、前記鉄粉に絶縁被膜を設けたことを特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、前記鉄粉および前記Fe−Co系粉末の平均粒径を30μm〜110μmにしたことを特徴とする。
この発明によれば、鉄を主成分とし、コバルトを10質量%〜30質量%含む高価なFe−Co系粉末を5質量%〜50質量%の割合で安価な鉄粉に添加したので、高い飽和磁束密度を有した鉄心を比較的安価に製造することができることにより、内燃機関用点火コイルを従来の珪素鋼板などを鉄心に使用した場合よりもさらに小型化することができる。
そして、鉄粉に絶縁被膜を設けたので、鉄粉の電気抵抗率を高めることができることにより、鉄心における渦電流の発生を抑え、鉄心の磁化特性を向上させることができるとともに、エネルギー損失を少なくすることができる。
さらに、鉄粉およびFe−Co系粉末の平均粒径を30μm〜110μmにしたので、鉄心における磁性粉末の相対密度を高めることができることにより、鉄心の飽和磁束密度を向上させることができるとともに、磁気回路を小型化することができる。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施例である内燃機関用点火コイルに使用する鉄心の一例を示す斜視図である。
図1において、鉄心33は、第1鉄心部34と、第2鉄心部35とで構成されている。
そして、第1鉄心部34は、二次コイルの外側に配置される外環鉄心部をC字形状部とI字形状部とに分割したC字形状部に相当するものである。
また、第2鉄心部35は、外環鉄心部をC字形状部とI字形状部とに分割したI字形状部35aと、このI字形状部35aの中央部分から内側へ一体的に延び、一次コイルボビン(一次コイル)を貫通するセンタ鉄心部35bとで構成されている。
なお、第1鉄心部34と、第2鉄心部35のセンタ鉄心部35bとの間にエアギャップ36が形成される。
上記した第1鉄心部34および第2鉄心部35は、平均粒径が30μm〜110μmで、絶縁被膜が設けられていない鉄粉に、コバルトを10質量%〜30質量%含み、平均粒径が30μm〜110μmのFe−Co系粉末を5質量%〜50質量%添加するとともに、0.3質量%〜2質量%の樹脂(バインダ)を添加し、200℃〜300℃の温度下で、1666MPaの圧力で成型したものである。
上記した鉄粉およびFe−Co系粉末は、平均粒径が30μm未満になると、成型のための加圧時における圧力損失によって密度を高くすることができず、また、平均粒径が110μmを超えると、成型のための充填時における粒子相互間に大きな空隙が形成されることによって密度を高くすることができない。
したがって、鉄粉およびFe−Co系粉末の平均粒径を30μm〜110μmに選定すると、鉄心33(第1鉄心部34および第2鉄心部35)における磁性粉末の相対密度を高めることができることにより、鉄心33の飽和磁束密度を向上させることができるとともに、磁気回路を小型化することができる。
また、コバルトを10質量%〜30質量%含むFe−Co系粉末は、鉄粉に対して5質量%未満の添加では飽和磁束密度を向上させることができず、また、鉄粉に対して50質量%を超える添加では飽和磁束密度を向上させることができるものの、高価になる。
したがって、鉄粉に対して、コバルトを10質量%〜30質量%含むFe−Co系粉末の添加を5質量%〜50質量%に選定すると、充分な飽和磁束密度を有する内燃機関用点火コイルの鉄心33を、比較的安価に製造することができることにより、内燃機関用点火コイルを従来の珪素鋼板などを鉄心に使用した場合よりもさらに小型化することができる。
さらに、鉄粉にFe−Co系粉末を添加して加圧成型し、鉄心33(第1鉄心部34および第2鉄心部35)としたので、材料ロスがなくなることにより、その分高価なFe−Co系粉末を使用しても比較的安価に鉄心33を製造することができる。
上記した実施例では、鉄粉をそのまま使用する例を示したが、鉄粉に、例えば、珪酸系ガラス、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの耐熱性を有する絶縁材(バインダとしても機能する。)で絶縁被膜を設けてもよい。
このように、鉄粉に絶縁被膜を設けると、鉄粉の電気抵抗率を、例えば、5Ωcm以上に高めることができることにより、鉄心における渦電流の発生を抑え、鉄心の磁化特性を向上させることができるとともに、エネルギー損失を少なくすることができる。
なお、絶縁被膜は、例えば、鉄粉に対して絶縁材をスプレーしたり、鉄粉と絶縁材とを攪拌機などで攪拌混合することにより、鉄粉の表面に形成できる。
この発明の一実施例である内燃機関用点火コイルに使用する鉄心の一例を示す斜視図である。 従来の内燃機関用点火コイルの一例の概略構成を示す断面図である。 従来の内燃機関用点火コイルに使用する鉄心の一例を示す斜視図である。 図3に示した鉄心を構成する、板材からの打ち抜き部分を示す説明図である。
符号の説明
11 内燃機関用点火コイル
21 絶縁ケース
21t 高圧タワー部
23 高圧端子(二次端子)
24 コイル・鉄心組立体
25 一次コイルボビン
26 一次コイル
27 二次コイルボビン
28 二次コイル
29 鉄心
30 第1鉄心部(C字形状部)
31 第2鉄心部
31a I字形状部
31b センタ鉄心部
32 エアーギャップ
33 鉄心
34 第1鉄心部(C字形状部)
35 第2鉄心部
35a I字形状部
35b センタ鉄心部
36 エアーギャップ
38 熱硬化性樹脂(絶縁樹脂)
41 板材
41a 第1積層板材部分
41b 第2積層板材部分

Claims (3)

  1. 少なくとも、一次コイルと、二次コイルと、前記一次コイルと前記二次コイルとを磁気的に結合する鉄心とを絶縁ケース内に収納し、この絶縁ケース内に絶縁樹脂を充填して前記各コイル間、前記各コイルと前記鉄心との間を絶縁し、前記絶縁ケース内に前記各コイル、前記鉄心を固定した内燃機関用点火コイルにおいて、
    鉄粉に、コバルトを10質量%〜30質量%含むFe−Co系粉末を5質量%〜50質量%添加して加圧成型し、前記鉄心とした、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記鉄粉に絶縁被膜を設けた、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記鉄粉および前記Fe−Co系粉末の平均粒径を30μm〜110μmにした、
    ことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
JP2005377535A 2005-12-28 2005-12-28 内燃機関用点火コイル Pending JP2007180296A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377535A JP2007180296A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 内燃機関用点火コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005377535A JP2007180296A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 内燃機関用点火コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007180296A true JP2007180296A (ja) 2007-07-12

Family

ID=38305187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005377535A Pending JP2007180296A (ja) 2005-12-28 2005-12-28 内燃機関用点火コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007180296A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038107A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用点火コイル

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0388310A (ja) * 1989-08-10 1991-04-12 General Motors Corp <Gm> 点火コイル
JP2002075721A (ja) * 2000-08-25 2002-03-15 Daido Steel Co Ltd 圧粉磁芯
WO2002058085A1 (fr) * 2001-01-19 2002-07-25 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Noyau agglomere et procede de production dudit noyau

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0388310A (ja) * 1989-08-10 1991-04-12 General Motors Corp <Gm> 点火コイル
JP2002075721A (ja) * 2000-08-25 2002-03-15 Daido Steel Co Ltd 圧粉磁芯
WO2002058085A1 (fr) * 2001-01-19 2002-07-25 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Noyau agglomere et procede de production dudit noyau

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038107A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Diamond Electric Mfg Co Ltd 内燃機関用点火コイル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5561536B2 (ja) リアクトル、及びコンバータ
JP4737477B1 (ja) リアクトルの製造方法
JP5341306B2 (ja) リアクトル
JPWO2011089941A1 (ja) リアクトル
KR20040107409A (ko) 자성 코어 및 이를 이용하는 코일 부품
JP5120690B2 (ja) リアクトル用コア
CN102947904A (zh) 电抗器以及制造该电抗器的方法
JP2009033051A (ja) リアクトル用コア
JP5598372B2 (ja) リアクトルおよびリアクトルの製造方法
JP2012209333A (ja) リアクトル、およびリアクトルの製造方法
JP4924986B2 (ja) リアクトル用コア
JP2006352021A (ja) コイル封止型鉄粉混入樹脂成形リアクトル
US11482367B2 (en) Ignition coil
JP2011129593A (ja) リアクトル
JP2011124242A (ja) リアクトル装置
JP5381673B2 (ja) リアクトル
US11295888B2 (en) Reactor
JP2007180296A (ja) 内燃機関用点火コイル
JP7255153B2 (ja) リアクトルおよびその製造方法
JP2018074128A (ja) コイル構造体
JP2008172162A (ja) 点火コイル用の軟磁性体
JP2011254018A (ja) 磁性素子
JP2017017052A (ja) コア及びリアクトル
JP6425073B2 (ja) インダクタ
JP7191177B1 (ja) 点火コイル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100817

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214