JP2007178313A - 電子線照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一つの照射室容器に複数台の電子線加速器を取り付けた装置であっても、1台の電子線加速器をメンテナンスする際に他の電子線加速器を停止させずに済むようにする。
【解決手段】 この電子線照射装置は、内部を帯状の被照射物2が搬送される照射室容器4と、それに取り付けられた2台の電子線加速器6とを備えている。更に、照射室容器4内を二つの照射室5a、5bに仕切る仕切板40と、その外側部分に設けられた中間遮蔽箱42と、それら5a、5b、42内に複数個ずつ設けられた搬送ローラ33、34と、中間遮蔽箱42の内外部分に二つずつ設けられた内側通過口44および外側通過口46と、外側通過口46の蓋をする開閉可能な外側蓋48とを備えている。照射室容器4、仕切板40、中間遮蔽箱42、外側蓋48はX線遮蔽材を用いて構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 この電子線照射装置は、内部を帯状の被照射物2が搬送される照射室容器4と、それに取り付けられた2台の電子線加速器6とを備えている。更に、照射室容器4内を二つの照射室5a、5bに仕切る仕切板40と、その外側部分に設けられた中間遮蔽箱42と、それら5a、5b、42内に複数個ずつ設けられた搬送ローラ33、34と、中間遮蔽箱42の内外部分に二つずつ設けられた内側通過口44および外側通過口46と、外側通過口46の蓋をする開閉可能な外側蓋48とを備えている。照射室容器4、仕切板40、中間遮蔽箱42、外側蓋48はX線遮蔽材を用いて構成されている。
【選択図】 図1
Description
この発明は、帯状の被照射物に電子線を照射して当該被照射物に架橋、改質等の処理を施す電子線照射装置に関する。
帯状の被照射物に電子線を照射して当該被照射物に架橋、改質等の処理を施す電子線照射装置の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された電子線照射装置は、一つの照射室容器(遮蔽箱)について1台の電子線加速器しか有していないけれども、2台の電子線加速器を有する電子線照射装置も既に知られている。その一例を図5に示す。
この電子線照射装置は、X線遮蔽材を用いて構成されていて、内部において、連続的に長い帯状(例えばシート状)の被照射物2が搬送される照射室容器4と、この照射室容器4に取り付けられていて、照射室容器4内において、搬送中の被照射物2に加速された電子線8を照射して、被照射物2に架橋、改質等の処理を施す2台の電子線加速器6とを備えている。
各電子線加速器6は、例えば、電子線8を被照射物2の搬送方向と実質的に直交する方向(紙面の表裏方向)に走査する走査型のものである。各電子線加速器6は、電子線8を取り出す部分に、電子線8を透過させると共に内外の雰囲気を分離する窓箔(図示省略)を有する照射窓10を備えている。
照射室容器4にX線遮蔽材を用いるのは、被照射物2に電子線8を照射すると、その照射部20からX線(制動X線)が発生するので、このX線を遮蔽して外部への漏れを防止するためである。X線遮蔽材は、例えば、コンクリート、鉛、鉄等である。または、それらを組み合わせたものである。後述するX線遮蔽材も同様である。
照射室容器4内には、被照射物2を掛けてその搬送方向を曲げる複数個の搬送ローラ30が設けられている。この例では、2個の搬送ローラ30によって被照射物の搬送方向を約90度ずつ合計約180度曲げる。この例では、被照射物2を駆動する(巻き取る)駆動装置(巻き取り装置)は照射室容器4外に設けられており(図示省略)、各搬送ローラ30はフリーローラ(即ち、駆動源で駆動されないローラ。以下同様)である。後述する他の搬送ローラ31〜35も同様である。
なお、この例では、各照射部20から発生したX線が、照射室容器4に対する被照射物2の入口14および出口24を通して外部へ漏れ出るのを防止するために、入口14、出口24の外部を覆うように、X線遮蔽材を用いて構成された入口遮蔽箱12および出口遮蔽箱22がそれぞれ設けられている。両遮蔽箱12、22は、被照射物2を通すものであって、入口14、出口24に対して斜交いに位置する入口16、出口26をそれぞれ有している。斜交いにしているのは、外部へ漏れるまでのX線の反射回数を増やしてその漏れ量を極力少なくするためである。これに対応するために、両遮蔽箱12、22内には、被照射物2が掛けられてその搬送方向を曲げる搬送ローラ31、32がそれぞれ2個ずつ設けられている。
上記構成によって、被照射物2は、この例では、図5中の矢印A1 〜A4 に示す方向に搬送される。
上記電子線照射装置においては、各電子線加速器6を時々メンテナンス(保守、点検等)する必要がある。例えば、上記照射窓10を構成する窓箔は消耗品であり、それを定期的に交換しなければならない。
その場合、一方の電子線加速器6をメンテナンスする際には、他方の電子線加速器6を運転しているとX線が発生して危険であるため、他方の電子線加速器6も停止させて装置全体を停止させなければならず、それによって生産性が低下するという課題がある。例えば、上記窓箔の交換時には、数時間の装置停止が必要になり、その間は被照射物2を処理する、即ち生産運転することができない。
そこでこの発明は、一つの照射室容器に複数台の電子線加速器を取り付けた装置であっても、1台の電子線加速器をメンテナンスする際に他の電子線加速器を停止させずに済む電子線照射装置を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る電子線照射装置の一つは、X線遮蔽材を用いて構成されていて、内部において帯状の被照射物が搬送される照射室容器と、前記照射室容器に取り付けられていて、前記照射室容器内において、搬送中の前記被照射物に電子線を照射する2台の電子線加速器と、前記照射室容器内を、前記2台の電子線加速器間において仕切ることによって二つの照射室に区画するものであって、X線遮蔽材を用いて構成された仕切板と、前記照射室容器の外部であって前記仕切板の外側部分に隣接して設けられていて、X線遮蔽材を用いて構成された中間遮蔽箱と、前記二つの照射室内および前記中間遮蔽箱内にそれぞれ複数個ずつ設けられていて、前記被照射物が掛けられてその搬送方向を曲げる搬送ローラと、前記照射室容器の壁面を、前記仕切板の左右両側の2箇所において前記中間遮蔽箱内に貫通していて、前記被照射物を通す内側通過口と、前記中間遮蔽箱の壁面を、前記各内側通過口に対向する位置の2箇所において内外に貫通していて、前記被照射物を通すことができる外側通過口と、前記各外側通過口の蓋をするものであって、X線遮蔽材を用いて構成された開閉可能な外側蓋とを備えていることを特徴としている。
この電子線照射装置においては、一方の照射室側の電子線加速器をメンテナンスする際に、被照射物を、中間遮蔽箱内および他方の照射室を通して、他方の電子線加速器を用いて処理することができる。そのようにしても、他方の運転中の照射室で発生したX線は、仕切板、中間遮蔽箱および閉じている外側蓋によって遮られるので、メンテナンスを行う照射室に到達しないし、外部へも漏れない。
この発明に係る電子線照射装置の他のものは、X線遮蔽材を用いて構成されていて、内部において帯状の被照射物が搬送される照射室容器と、前記照射室容器に取り付けられていて、前記照射室容器内において、搬送中の前記被照射物に電子線を照射する3台以上の電子線加速器と、前記照射室容器内を、隣り合う2台の前記電子線加速器間においてそれぞれ仕切ることによって三つ以上の照射室に区画するものであって、X線遮蔽材を用いて構成された仕切板と、前記照射室容器の外部であって前記各仕切板の外側部分にそれぞれ隣接して設けられていて、X線遮蔽材を用いて構成された中間遮蔽箱と、前記各照射室内および前記各中間遮蔽箱内にそれぞれ複数個ずつ設けられていて、前記被照射物が掛けられてその搬送方向を曲げる搬送ローラと、前記照射室容器の壁面を、前記各仕切板の左右両側の2箇所において前記各中間遮蔽箱内にそれぞれ貫通していて、前記被照射物を通す内側通過口と、前記各中間遮蔽箱の壁面を、前記各内側通過口に対向する位置の2箇所において内外にそれぞれ貫通していて、前記被照射物を通すことができる外側通過口と、前記各外側通過口の蓋をするものであって、X線遮蔽材を用いて構成された開閉可能な外側蓋と、両端の照射室間の中間に位置する各照射室外において、当該照射室用の前記電子線加速器をそれぞれ跨いで前記被照射物を搬送するための複数の外部搬送ローラとを備えていることを特徴としている。
この電子線照射装置においては、一つの照射室側の電子線加速器をメンテナンスする際に、被照射物を、中間遮蔽箱内および他の一つ以上の照射室を通して、更に必要に応じて外部搬送ローラに掛けて、他の一つ以上の電子線加速器を用いて処理することができる。そのようにしても、他の運転中の照射室で発生したX線は、仕切板、中間遮蔽箱および閉じている外側蓋によって遮られるので、メンテナンスを行う照射室に到達しないし、外部へも漏れない。
この発明によれば、1台の電子線加速器をメンテナンスする際に、被照射物を他の電子線加速器を用いて処理することができ、そのようにしても、運転中の照射室で発生したX線は仕切板、中間遮蔽箱および閉じている外側蓋によって遮られるので、メンテナンスを行う照射室に到達しないし、外部へも漏れない。従って、1台の電子線加速器をメンテナンスする際に他の電子線加速器を停止させずに済む。その結果、生産性が向上する。
図1は、この発明の一実施形態に係る電子線照射装置の通常運転時の一例を示す断面図である。図2は、図1の電子線照射装置のメンテナンス時の一例を示す断面図である。図5に示した従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明する。
この実施形態の電子線照射装置は、従来例と同様に、一つの前述したような照射室容器4に、2台の前述したような電子線加速器6を取り付けた構造をしている。
そして、照射室容器4内を、2台の電子線加速器6間の中間において仕切板40で仕切って、二つの照射室5a、5b(第1照射室5a、第2照射室5b)に区画している。仕切板40は、例えば先に例示したようなX線遮蔽材を用いて構成されている。なお、この明細書において「X線遮蔽材を用いて構成されている」という文言には、X線遮蔽材だけで構成されている場合の意味と、X線遮蔽材と他の部材とを組み合わせて構成されている場合の意味の両方を含む。「X線遮蔽材を有して成る」と換言することもできる。
照射室容器4の外部であって仕切板40の外側部分に隣接して、仕切板40を跨ぐように、中間遮蔽箱42が設けられている。中間遮蔽箱42は、例えば先に例示したようなX線遮蔽材を用いて構成されている。
各照射室5a、5b内には、前述した帯状の被照射物2が掛けられてその搬送方向を約90度ずつ合計約180度曲げる2個の搬送ローラ33が、電子線加速器6を挟む位置にそれぞれ設けられている。一方の搬送ローラ33は入口14、出口24の下方に、他方の搬送ローラ33は後述する各内側通過口44の下方に、それぞれ設けられている。
中間遮蔽箱42内にも、被照射物2が掛けられてその搬送方向を約90度ずつ合計約180度曲げる2個の搬送ローラ34が、仕切板40を挟む位置に設けられている。両搬送ローラ34は、後述する内側通過口44の上方にそれぞれ設けられている。各搬送ローラ33、34は、この例ではフリーローラである。
仕切板40の左右両側であって中間遮蔽箱42内に位置する2箇所に、照射室容器4の壁面を中間遮蔽箱42内に貫通していて被照射物2を通す内側通過口44が設けられている。また、中間遮蔽箱42の上側の壁面であって各内側通過口44にそれぞれ対向する位置の2箇所に、中間遮蔽箱42の壁面を内外に貫通していて被照射物2を通すことができる外側通過口46が設けられている。
上記各内側通過口44、外側通過口46、更には前述した入口14、16、出口24、26は、より具体的には、被照射物2が帯状をしていてそれを通すものであるので、スリット状をしている。
中間遮蔽箱42の外部には、各外側通過口46の蓋をする(換言すれば覆い塞ぐ)ものであって開閉可能な外側蓋48が設けられている。各外側蓋48は、例えば蝶番によって開閉可能であるが、蝶番を用いる場合に限られるものではない。各外側蓋48は、例えば先に例示したようなX線遮蔽材を用いて構成されている。
この電子線照射装置の使用方法の例を次に説明する。
通常運転時は、図1中の矢印B1 〜B6 に示すように、被照射物2は、入口16、入口遮蔽箱12内の2個の搬送ローラ31、入口14、第1照射室5a内の一方の搬送ローラ33および電子線加速器6の下付近を通して搬送されて、一方の電子線加速器6からの電子線8の照射を受ける。20はその照射部である(他の図においても同様)。更に、他方の搬送ローラ33、その上方の内側通過口44、中間遮蔽箱42内の2個の搬送ローラ34、他方の内側通過口44を通して搬送されて、第2照射室5b内の一方の搬送ローラ33、電子線加速器6の下付近を通して搬送されて、他方の電子線加速器6からの電子線8の照射を受ける。そして更に、他方の搬送ローラ33、その上方の出口24、出口遮蔽箱22内の2個の搬送ローラ32および出口26を通して外部へ搬送される。なお、中間遮蔽箱42内では被照射物2は、2個の搬送ローラ34間をほぼ水平に掛けられる。
一方の電子線加速器6、例えば第1照射室5a側の電子線加速器6のメンテナンス時は、図2に示すように、当該電子線加速器6のすぐ隣の外側蓋48を開いておいて、図2中の矢印C1 〜C4 に示すように、被照射物2は、外側蓋48を開いた外側通過口46、中間遮蔽箱42内の2個の搬送ローラ34、第2照射室5b側の内側通過口44、第2照射室5b内の搬送ローラ33および他方の(即ち第2照射室5b側の)電子線加速器6の下付近を通して搬送されて、他方の電子線加速器6からの電子線8の照射を受ける。その後は、上記通常運転時と同様である。なお、中間遮蔽箱42内では被照射物2は、2個の搬送ローラ34間を斜めに掛けられる。そのようにして、斜交いの内側通過口44、外側通過口46を用いるのは、前記入口遮蔽箱12、出口遮蔽箱22における場合と同様に、外部へ漏れるまでのX線の反射回数を増やしてその漏れ量を極力少なくするためである。
この場合、運転中の第2照射室5bの照射部20で発生したX線は、仕切板40によって遮られるので、メンテナンスを行う第1照射室5aには到達しない。しかも、中間遮蔽箱42および閉じている外側蓋48によって遮られるので、外部へも漏れない。
第2照射室5b側の電子線加速器6のメンテナンス時は、上記とは反対に搬送ラインを変えて、図2中の矢印D1 〜D4 に示すように、被照射物2は、第1照射室5aへ上記通常運転時と同様に搬送されて電子線照射を受けた後、中間遮蔽箱42内および上記とは反対側の外側蓋48を開いた外側通過口46を通して外部へ搬出される。
この場合も、運転中の第1照射室5aの照射部20で発生したX線は、仕切板40によって遮られるので、メンテナンスを行う第2照射室5bには到達しない。しかも、中間遮蔽箱42および閉じている外側蓋48によって遮られるので、外部へも漏れない。
従って、いずれの電子線加速器6のメンテナンス時にも、一方の電子線加速器6をメンテナンスする際に他方の電子線加速器6を停止させずに済む。即ち、メンテナンスと併行して生産運転を行うことができる。その結果、生産性が向上する。
また、一方の照射室5aまたは5bで何か不慮のトラブルが発生して修理が必要な場合でも、その修理までの間および修理中にも他方の照射室5bまたは5aで生産運転を行うことができるので、この観点からも生産性が向上する。
一つの照射室容器4に取り付ける電子線加速器6は3台以上でも良い。3台の場合の実施形態を図3および図4を参照して、上記2台の場合の実施形態との相違点を主体に説明する。
この実施形態では、照射室容器4内を、隣り合う2台の電子線加速器6間の中間において仕切板40でそれぞれ仕切って、三つの(第1〜第3の)照射室5a〜5cに区画している。そして、各仕切板40の外側部分に前述したような中間遮蔽箱42をそれぞれ設けている。内側通過口44、外側通過口46、外側蓋48については前記と同様である。
更に、両端の照射室5a、5c間の中間に位置する第2照射室5bに取り付けられた電子線加速器6よりも上方であって当該電子線加速器6を挟む位置に、より具体的には、当該電子線加速器6の左右のすぐ隣の外側通過口46の上方に、当該照射室5b外においてそれ用の電子線加速器6を跨いで被照射物2を搬送するための2個の外部搬送ローラ35が設けられている。両外部搬送ローラ35は、この例ではフリーローラである。
この電子線照射装置の使用方法の例を、図1および図2に示した実施形態との相違点を主体にして次に説明する。
通常運転時は、図3中の矢印E1 〜E8 に示すように、被照射物2は、入口遮蔽箱12、第1照射室5a、中間遮蔽箱42、第2照射室5b、中間遮蔽箱42、第3照射室5cおよび出口遮蔽箱22を通して搬送されて、3台の電子線加速器6によって電子線8の照射を受ける。
一つの電子線加速器6、例えば中央の第2照射室5b側の電子線加速器6のメンテナンス時は、図4中の矢印F1 〜F7 に示すように、当該電子線加速器6のすぐ両隣の外側蓋48を開いてそこの外側通過口46に被照射物2を通して被照射物2を上記外部搬送ローラ35に掛けて当該電子線加速器6を跨がせて、第2照射室5bをバイパスさせる。その両側の第1照射室5aおよび第3照射室5cにおいて、被照射物2は2台の電子線加速器6によって電子線8の照射を受ける。
この場合、運転中の第1照射室5aおよび第3照射室5cの照射部20で発生したX線は、仕切板40によって遮られるので、メンテナンスを行う第2照射室5bには到達しない。しかも、中間遮蔽箱42および閉じている外側蓋48によって遮られるので、外部へも漏れない。
端の第1照射室5aまたは第3照射室5cの電子線加速器6のメンテナンス時は、残り二つの照射室において、図1とほぼ同様にして、被照射物2に電子線照射を行うことができる。この場合、メンテナンスする電子線加速器6の隣の中間遮蔽箱42内では2個の搬送ローラ34に斜めに被照射物2を掛け、メンテナンスする側の外側蓋48を開いてそこの外側通過口46に被照射物2を通せば良い。
この場合も、運転中の二つの照射室の照射部20で発生したX線は、仕切板40によって遮られるので、メンテナンスを行う照射室には到達しない。しかも、中間遮蔽箱42および閉じている外側蓋48によって遮られるので、外部へも漏れない。
従って、いずれの電子線加速器6のメンテナンス時にも、1台の電子線加速器6をメンテナンスする際に他の電子線加速器6を停止させずに済む。即ち、メンテナンスと併行して生産運転を行うことができる。その結果、生産性が向上する。
一つの照射室容器4に電子線加速器6を4台以上取り付ける場合は、それに応じて、仕切板40、中間遮蔽箱42および外部搬送ローラ35等を上記と同様に設ければ良い。装置の使用方法は、上記3台の場合と同様の考え方で行えば良い。
なお、上記各電子線加速器6は、電子線8を走査することなく、被照射物2の搬送方向と実質的に直交する方向(紙面の表裏方向)に幅広の電子線8を取り出す非走査型(エリア型とも呼ばれる)のものでも良い。
また、入口遮蔽箱12、出口遮蔽箱22およびその内部の搬送ローラ31、32を設けるのが前述した作用から好ましいけれども、それらを設けるか否かは、この発明の本質に影響しないので、必要に応じて決めれば良い。
2 被照射物
4 照射室容器
5a〜5c 照射室
6 電子線加速器
8 電子線
31〜34 搬送ローラ
35 外部搬送ローラ
40 仕切板
42 中間遮蔽箱
44 内側通過口
46 外側通過口
48 外側蓋
4 照射室容器
5a〜5c 照射室
6 電子線加速器
8 電子線
31〜34 搬送ローラ
35 外部搬送ローラ
40 仕切板
42 中間遮蔽箱
44 内側通過口
46 外側通過口
48 外側蓋
Claims (2)
- X線遮蔽材を用いて構成されていて、内部において帯状の被照射物が搬送される照射室容器と、
前記照射室容器に取り付けられていて、前記照射室容器内において、搬送中の前記被照射物に電子線を照射する2台の電子線加速器と、
前記照射室容器内を、前記2台の電子線加速器間において仕切ることによって二つの照射室に区画するものであって、X線遮蔽材を用いて構成された仕切板と、
前記照射室容器の外部であって前記仕切板の外側部分に隣接して設けられていて、X線遮蔽材を用いて構成された中間遮蔽箱と、
前記二つの照射室内および前記中間遮蔽箱内にそれぞれ複数個ずつ設けられていて、前記被照射物が掛けられてその搬送方向を曲げる搬送ローラと、
前記照射室容器の壁面を、前記仕切板の左右両側の2箇所において前記中間遮蔽箱内に貫通していて、前記被照射物を通す内側通過口と、
前記中間遮蔽箱の壁面を、前記各内側通過口に対向する位置の2箇所において内外に貫通していて、前記被照射物を通すことができる外側通過口と、
前記各外側通過口の蓋をするものであって、X線遮蔽材を用いて構成された開閉可能な外側蓋とを備えていることを特徴とする電子線照射装置。 - X線遮蔽材を用いて構成されていて、内部において帯状の被照射物が搬送される照射室容器と、
前記照射室容器に取り付けられていて、前記照射室容器内において、搬送中の前記被照射物に電子線を照射する3台以上の電子線加速器と、
前記照射室容器内を、隣り合う2台の前記電子線加速器間においてそれぞれ仕切ることによって三つ以上の照射室に区画するものであって、X線遮蔽材を用いて構成された仕切板と、
前記照射室容器の外部であって前記各仕切板の外側部分にそれぞれ隣接して設けられていて、X線遮蔽材を用いて構成された中間遮蔽箱と、
前記各照射室内および前記各中間遮蔽箱内にそれぞれ複数個ずつ設けられていて、前記被照射物が掛けられてその搬送方向を曲げる搬送ローラと、
前記照射室容器の壁面を、前記各仕切板の左右両側の2箇所において前記各中間遮蔽箱内にそれぞれ貫通していて、前記被照射物を通す内側通過口と、
前記各中間遮蔽箱の壁面を、前記各内側通過口に対向する位置の2箇所において内外にそれぞれ貫通していて、前記被照射物を通すことができる外側通過口と、
前記各外側通過口の蓋をするものであって、X線遮蔽材を用いて構成された開閉可能な外側蓋と、
両端の照射室間の中間に位置する各照射室外において、当該照射室用の前記電子線加速器をそれぞれ跨いで前記被照射物を搬送するための複数の外部搬送ローラとを備えていることを特徴とする電子線照射装置。
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