JP2007177869A - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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弘一 奥田
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Abstract

【課題】内燃機関側の回転軸と変速機側の入力軸とを接続したりその接続を解除するクラッチなどの接続解除装置が接続の際の摩擦により発熱したときに対処する。
【解決手段】何らかの理由でエンジン側とCVT側とを接続するクラッチをオンする際のエンジンの回転数NeとCVTのインプットシャフトの回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上となったときには(S250)、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilとに応じて待ち時間Tを設定し(S260,S270)、この待ち時間Tが経過するまでクラッチC1をオフしない(S160)。これにより、クラッチC1に必要な冷却が行なわれる前に再びクラッチC1がオフからオンとされて発熱するのを回避することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、複数の摩擦要素の締結と開放とにより変速段を変更する変速機を搭載し、摩擦要素を作動するための作動液が高温のときには減速時の変速機における飛びダウンシフトを禁止するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、このように減速時の飛びダウンシフトを禁止することにより、その際に生じ得る熱量の発生を抑制している。
特開平3−4068号公報
上述の車両では、作動液が高温になるのを抑制するものの、作動液が高温に至ったときには対処できない。この場合、摩擦要素の締結や開放を禁止すればよいが、この禁止をどのように解除するかについても考慮する必要がある。
本発明の車両およびその制御方法は、内燃機関側の回転軸と変速機側の入力軸とを接続したりその接続を解除するクラッチなどの接続解除装置が接続の際の摩擦により発熱したときに対処することを目的とする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関からの動力を滑りを伴って回転軸に伝達する動力伝達手段と、
前記回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
前記内燃機関の回転数を検出する機関回転数検出手段と、
前記変速手段の入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
運転者の運転要求を受け付ける運転要求受付手段と、
前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とが接続されたときに前記機関回転数検出手段により検出される前記内燃機関の回転数と前記入力軸回転数検出手段により検出される前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除を制限する制限手段と、
前記制限手段に基づく前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って前記受け付けた運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の車両では、動力伝達手段により内燃機関からの動力が伝達される回転軸と変速手段の入力軸とが接続解除手段により接続されたときに内燃機関の回転数と入力軸の回転数との回転数差に基づいて接続解除手段による接続の解除を制限する。これにより、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処することができる。しかも、回転数差に基づいて発熱に対処するから、より適正に対処することができる。また、本発明の車両では、こうした接続の解除の制限の範囲内で回転軸と入力軸との接続やその解除を伴って運転者による運転要求に基づいて車両が走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段とを制御するから、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処しながら運転者の運転要求に応じて走行することができる。
本発明の第2の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関からの動力が出力される回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
前記回転軸の回転数を検出する回転軸回転数検出手段と、
前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
運転者の運転要求を受け付ける運転要求受付手段と、
前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とを接続する直前に前記回転軸回転数検出手段により検出された前記回転軸の回転数と前記入力軸回転数検出手段により検出される前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除を制限する制限手段と、
前記制限手段に基づく前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って前記受け付けた運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の車両では、内燃機関からの動力が出力される回転軸と変速手段の入力軸とを接続解除手段によって接続する直前の回転軸の回転数と入力軸の回転数との回転数差に基づいて接続解除手段による接続の解除を制限する。これにより、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処することができる。しかも、回転数差に基づいて発熱に対処するから、より適正に対処することができる。また、本発明の車両では、こうした接続の解除の制限の範囲内で回転軸と入力軸との接続やその解除を伴って運転者による運転要求に基づいて車両が走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段とを制御するから、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処しながら運転者の運転要求に応じて走行することができる。
こうした本発明の第1または第2の車両において、前記制限手段は、前記回転数差が大きいほど制限の程度が大きくなる傾向に前記接続の解除を制限する手段であるものとすることもできる。また、前記制限手段は、前記回転数差が大きいほど長い時間に亘って前記接続の解除を禁止する手段であるものとすることもできる。これらは、回転数差が大きいほど接続解除手段による接続の際に生じる発熱量が大きくなることに基づく。
また、本発明の第1または第2の車両において、熱交換媒体の循環を伴って前記接続解除手段を冷却する冷却手段と、前記熱交換媒体の温度を検出する温度検出手段と、を備え、前記制限手段は、前記検出された温度に基づく制限の程度をもって前記接続の解除を制限する手段であるものとすることもできる。この場合、前記熱交換媒体の循環流量を検出する循環流量検出手段を備え、前記制限手段は、前記検出された循環流量に基づく制限の程度をもって前記接続の解除を制限する手段であるものとすることもできる。これらは、熱交換媒体の温度によって冷却性能が変化すると熱交換媒体の循環流量によって熱交換される単位時間あたりの熱量が異なることに基づく。
さらに、本発明の第1または第2の車両において、前記制御手段は、前記回転軸と前記入力軸とを接続するときには前記内燃機関の始動と該回転軸と該入力軸との回転同期の推定とに基づいて該回転軸と該入力軸とが接続されるよう前記接続解除手段を制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記回転数と前記入力軸とを接続するときには前記変速手段の変速比の変更による回転同期を伴って該回転軸と該入力軸とが接続されるよう制御する手段であるものとすることもできる。
あるいは、本発明の第1または第2の車両において、車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備えるものとすることもできる。また、本発明の第1または第2の車両において、前記変速手段は無段変速機であるものとすることもできる。
本発明の第1の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関からの動力を滑りを伴って回転軸に伝達する動力伝達手段と、前記回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とが接続されたときの前記内燃機関の回転数と前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限を設定し、該設定した制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って運転者の運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の車両の制御方法では、動力伝達手段により内燃機関からの動力が伝達される回転軸と変速手段の入力軸とが接続解除手段により接続されたときに内燃機関の回転数と入力軸の回転数との回転数差に基づいて接続解除手段による接続の解除を制限する。これにより、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処することができる。しかも、回転数差に基づいて発熱に対処するから、より適正に対処することができる。また、本発明の車両の制御方法では、こうした接続の解除の制限の範囲内で回転軸と入力軸との接続やその解除を伴って運転者による運転要求に基づいて車両が走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段とを制御するから、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処しながら運転者の運転要求に応じて走行することができる。
本発明の第2の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関からの動力が出力される回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、を備える車両の制御方法であって、
前記回転軸の回転数を検出する回転軸回転数検出手段と、
前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
運転者の運転要求を受け付ける運転要求受付手段と、
前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とを接続する直前の前記回転軸の回転数と前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限を設定し、該設定した制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って運転者の運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する、
ことを特徴とする。
この本発明の第2の車両の制御方法では、内燃機関からの動力が出力される回転軸と変速手段の入力軸とを接続解除手段によって接続する直前の回転軸の回転数と入力軸の回転数との回転数差に基づいて接続解除手段による接続の解除を制限する。これにより、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処することができる。しかも、回転数差に基づいて発熱に対処するから、より適正に対処することができる。また、本発明の車両では、こうした接続の解除の制限の範囲内で回転軸と入力軸との接続やその解除を伴って運転者による運転要求に基づいて車両が走行するよう内燃機関と変速手段と接続解除手段とを制御するから、接続解除手段による接続の際に生じる発熱に対処しながら運転者の運転要求に応じて走行することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22からの動力をトルクコンバータ30や前後進切換機構35,ベルト式の無断変速機としてのCVT40,ギヤ機構65,デファレンシャルギヤ66を介して前輪69a,69bに出力する前輪駆動系21と、モータ57からの動力をギヤ機構67,デファレンシャルギヤ68を介して後輪69c,69dに出力する後輪駆動系56と、前輪69a,69bおよび後輪69c,69dのブレーキを制御するためのブレーキアクチュエータ61と、装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関として構成されており、その出力軸であるクランクシャフト23はトルクコンバータ30に取り付けられている。エンジン22は、クランクシャフト23に取り付けられたクランクポジションセンサ23aからのクランクポジション信号などのエンジン22の状態を検出する各種センサからの信号に基づいて燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などがエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により行なわれる。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
トルクコンバータ30は、周知のロックアップクラッチ付きの流体式トルクコンバータとして構成されており、必要に応じてエンジン22のクランクシャフト23に接続されたタービンランナー31と前後進切換機構35を介してCVT40のインプットシャフト41に接続されたポンプインペラ32とをロックアップクラッチ33によりロックアップする。トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33は、後述するCVT用電子制御ユニット(以下、CVTECUという)46により駆動制御される油圧回路47により作動する。
前後進切換機構35は、ダブルピニオンの遊星歯車機構とブレーキB1とクラッチC1とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構は、外歯歯車のサンギヤ36と、このサンギヤ36と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ37と、サンギヤ36に噛合する複数の第1ピニオンギヤ38aと、この第1ピニオンギヤ38aに噛合すると共にリングギヤ37に噛合する複数の第2ピニオンギヤ38bと、複数の第1ピニオンギヤ38aおよび複数の第2ピニオンギヤ38bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア39とを備え、サンギヤ36にはトルクコンバータ30の回転軸34が、キャリア39にはCVT40のインプットシャフト41が、各々連結されている。遊星歯車機構のリングギヤ37は、ブレーキB1によりケースに接続されており、ブレーキB1をオンオフすることにより、リングギヤ37を自由に回転するものとしたり、その回転を禁止したりする。遊星歯車機構のサンギヤ36とキャリア39は、クラッチC1により接続されており、クラッチC1をオンオフすることにより、サンギヤ36とキャリア39とを連結したり切り離したりする。前後進切換機構35は、ブレーキB1をオフすると共にクラッチC1をオンすることによりトルクコンバータ30の回転軸34の回転をそのままCVT40のインプットシャフト41に伝達して車両を前進させたり、ブレーキB1をオンすると共にクラッチC1をオフすることによりトルクコンバータ30の回転軸34の回転を逆方向に変換してCVT40のインプットシャフト41に伝達して車両を後進させたりする。また、ブレーキB1をオフすると共にクラッチC1をオフすることによりトルクコンバータ30の回転軸34とCVT40のインプットシャフト41とを切り離すこともできる。
CVT40は、溝幅が変更可能でインプットシャフト41に接続されたプライマリープーリー43と、同じく溝幅が変更可能で駆動軸としてのアウトプットシャフト42に接続されたセカンダリープーリー44と、プライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝に架けられたベルト45と、を備え、CVTECU46により駆動制御される油圧回路47によりプライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝幅を変更することにより、インプットシャフト41の動力を無段階に変速してアウトプットシャフト42に出力する。なお、プライマリープーリー43およびセカンダリープーリー44の溝幅の変更は、こうした変速比の変更だけでなく、CVT40の伝達トルク容量を調節するためのベルト45の狭圧力の制御としても行なわれる。CVTECU46には、インプットシャフト41に取り付けられた回転数センサ48からのインプットシャフト41の回転数Ninやアウトプットシャフト42に取り付けられた回転数センサ49からのアウトプットシャフト42の回転数Noutが入力されており、CVTECU46からは油圧回路47への駆動信号が出力されている。また、CVTECU46は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってCVT40の変速比を制御すると共に必要に応じて回転数センサ48からのインプットシャフト41の回転数Ninや回転数センサ49からのアウトプットシャフト42の回転数NoutなどCVT40の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
油圧回路47は、その一例を示す図2に示すように、低圧バッテリ(例えば、定格電圧が12Vの二次電池)51から電力供給を受けるモータ54により駆動する電動オイルポンプ55とエンジン22のクランクシャフト23にベルト27を介して取り付けられた機械式オイルポンプ29との駆動により発生する油圧を調整するレギュレータバルブ104,106と、油量を調整するデューティソレノイド108,110,112,114,116と、CVT40の変速比の変更を行なうためにプライマリープーリー43の溝幅を変更する変速用コントロールバルブ118,120と、CVT40のベルト45の狭圧力を変更するためにセカンダリープーリー44の溝幅を変更するベルト狭圧用コントロールバルブ122と、クラッチC1をオンオフするためのクラッチコントロールバルブ124やシフトバルブ126,図示しないシフトレバーに連動するピストン128aを有するマニュアルバルブ128と、トルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオンオフするロックアップバルブ130と、により構成されている。レギュレータバルブ104は、機械式オイルポンプ29または電動オイルポンプ55からのライン油圧を調圧してデューティソレノイド108,110,112,114,116やベルト狭圧用コントロールバルブ122,クラッチコントロールバルブ124に供給する。変速用コントロールバルブ118は、デューティソレノイド108からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりライン油圧とプライマリープーリー43とのラインを開閉する。変速用コントロールバルブ120は、デューティソレノイド108からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりプライマリープーリー43とドレインとのラインを開閉する。したがって、デューティソレノイド108のデューティ比とデューティソレノイド110のデューティ比とを制御することにより、変速用コントロールバルブ118を開方向に制御すると共に変速用コントロールバルブ120を閉方向に制御してライン油圧をプライマリープーリー43に作用させてCVT40をアップシフトしたり、変速用コントロールバルブ118を閉方向に制御すると共に変速用コントロールバルブ120を開方向に制御してプライマリープーリー43に作用するライン油圧を抜いてCVT40をダウンシフトすることができる。ベルト狭圧用コントロールバルブ122は、レギュレータバルブ104からの油圧とデューティソレノイド112からの油圧とによりライン油圧とセカンダリープーリー44とのラインを開閉する。したがって、デューティソレノイド112のデューティ比を制御することにより、ベルト狭圧用コントロールバルブ122の開閉を調節してセカンダリープーリー44に作用する油圧を調節してベルト45の狭圧力を調節することができる。シフトバルブ126は、デューティソレノイド114からの油圧とデューティソレノイド116からの油圧とによりクラッチコントロールバルブ124からの油圧とマニュアルバルブ128とのラインを開閉し、マニュアルバルブ128は、図示しないシフトレバーの位置に応じてシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインやシフトバルブ126からの油圧とブレーキB1からのラインを開閉する。シフトレバー81が「D」レンジに位置しているとき、すなわち、操作者が通常の前進走行を選択しているときにはシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインを開いてクラッチC1をオンし、シフトバルブ126からの油圧とブレーキB1とのラインを閉じると共にブレーキB1に作用する油圧を抜いてブレーキB1をオフする。そして、デューティソレノイド114のデューティ比とデューティソレノイド116のデューティ比とを制御することにより、クラッチC1に作用する油圧を調節してクラッチC1を半係合にしたり完全に係合(オン)させたりする。一方、シフトレバーが「R」レンジに位置しているとき、すなわち、操作者が後進走行を選択しているときにはシフトバルブ126からの油圧とクラッチC1とのラインを閉じると共にクラッチC1に作用する油圧を抜いてクラッチC1をオフし、シフトバルブ126からの油圧とブレーキB1とのラインを開いてブレーキB1をオンする。また、デューティソレノイド114のデューティ比とデューティソレノイド116のデューティ比とを制御することにより、クラッチC1に作用する油圧を調節してクラッチC1を半係合にしたり完全に係合(オン)させたりする。レギュレータバルブ104は、機械式オイルポンプ29または電動オイルポンプ55からのライン油圧を調圧してロックアップバルブ130に供給する。ロックアップバルブ130は、レギュレータバルブ104からの油圧とデューティソレノイド110からの油圧とによりトルクコンバータ30のロックアップクラッチ33をオンオフする。なお、マニュアルバルブ128にオイルを供給する配管にはマニュアルバルブ128に供給される油温Toilを検出する温度センサ132が取り付けられており、検出された油温Toilは図示しない信号ラインによりCVTECU46に入力されている。
モータ57は、発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ58を介してエンジン22のクランクシャフト23に掛けられたベルト27を介して駆動するオルタネータ28やこのオルタネータ28への電力ラインに出力端子が接続された高圧バッテリ(例えば定格電圧として42Vの二次電池)50に接続されてオルタネータ28や高圧バッテリ50からの電力の供給を受けて駆動したり、回生制御により発電した電力により高圧バッテリ50を充電したりする。モータ57は、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)59によって駆動制御されている。このモータECU59には、モータ57を駆動制御するために必要な信号、例えばモータ57の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ57aからの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータ57に印加される相電流などが入力されており、モータECU59からはインバータ58のスイッチング素子へのスイッチング信号が出力されている。また、モータECU59は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってインバータ58へのスイッチング制御信号を出力することによりモータ57を駆動制御すると共に必要に応じてモータ57の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、高圧バッテリ50と低圧バッテリ51は、電圧を変換するDC/DCコンバータ52を介して接続されており、高圧バッテリ50側からの電力が電圧変換されて低圧バッテリ51側へ供給されるようになっている。また、高圧バッテリ50と低圧バッテリ51はバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)53により図示しない両バッテリ50,51の出力端子に取り付けられた図示しない電圧センサからの端子間電圧や電流センサからの充放電電流,温度センサからの電池温度などに基づいて残容量(SOC)や入出力制限などが計算されて管理されている。
ブレーキアクチュエータ61は、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて生じるブレーキマスターシリンダ60bの圧力(ブレーキ圧)と車速Vとにより車両に作用させる制動力におけるブレーキの分担分に応じた制動トルクが前輪69a,69bや後輪69c,69dに作用するようブレーキホイールシリンダ64a〜64dの油圧を調整したり、ブレーキペダル85の踏み込みに無関係に、前輪69a,69bや後輪69c,69dに制動トルクが作用するようブレーキホイールシリンダ64a〜64dの油圧を調整したりすることができるように構成されている。ブレーキアクチュエータ61は、ブレーキ用電子制御ユニット(以下、ブレーキECUという)62により制御されている。ブレーキECU62は、図示しない信号ラインにより、前輪69a,69bや後輪69c,69dに取り付けられた図示しない車輪速センサからの車輪速や図示しない操舵角センサからの操舵角などの信号を入力して、運転者がブレーキペダル85を踏み込んだときに前輪69a,69bや後輪69c,69dのいずれかがロックによりスリップするのを防止するアンチロックブレーキシステム機能(ABS)や運転者がアクセルペダル83を踏み込んだときに前輪69a,69bや後輪69c,69dのいずれかが空転によりスリップするのを防止するトラクションコントロール(TRC),車両が旋回走行しているときに姿勢を保持する姿勢保持制御(VSC)なども行なう。ブレーキECU62は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってブレーキアクチュエータ61を駆動制御したり、必要に応じてブレーキアクチュエータ61の状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ87からの車速V,勾配センサ88からの勾配θ,ブレーキブースタ60内の圧力を検出する圧力センサ60aからの負圧Pなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、クランクシャフト23にギヤ25を介して取り付けられたスタータモータ26への駆動信号やオルタネータ28への駆動信号,電動オイルポンプ55のモータ54への制御信号などが出力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やCVTECU46,バッテリECU53,モータECU59,ブレーキECU62と通信しており、各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者のアクセルペダル83の操作に応じて、主としてエンジン22からの動力を前輪69a,69bに出力して走行し、必要に応じてモータ57からの動力を後輪69c,69dに出力して4輪駆動により走行する。4輪駆動により走行する場合の例としては、例えばアクセルペダル83が大きく踏み込まれた急加速時や車輪がスリップしたときなどが挙げられる。また、走行中にブレーキペダル85が踏み込まれたときなどの減速時には、クラッチC1の接続を解除しエンジン22をCVT40から切り離した状態でエンジン22を停止すると共にモータ57を回生制御し、モータ57による回生制動を利用して後輪69c,69dに制動力を付与すると共にモータ57によって回生される電力により高圧バッテリ50を充電することにより、システム全体のエネルギ効率を向上させている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、クラッチC1をオンオフしてエンジン22を切り離したり接続して走行する際の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン切り離し制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、イグニッションオンされている最中に所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。なお、走行用の動力を出力する駆動制御は、運転者がアクセルペダル83を踏み込むと、アクセルペダルポジションセンサ84により検出されるアクセル開度Accと車速センサ87からの車速Vに基づいて走行に要求される要求トルクを設定すると共に要求トルクを出力するのに必要な要求パワーを設定し、エンジン22が接続されているときには要求パワーをエンジン22から効率よく出力する運転ポイントでエンジン22が運転されるようCVT40の変速比γを調整すると共にエンジン22を運転制御することにより走行し、エンジン22が接続されていないときには要求トルクがモータ57から出力されるようモータ57を駆動制御することにより走行する。運転者がブレーキペダル85を踏み込むと、後述する処理に基づいてクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止すると共にブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBPや車速センサ87からの車速Vとに基づいて所定の分配比により、モータ57を回生制御することによる制動力とブレーキアクチュエータ61を駆動制御することにより生じる油圧ブレーキによる制動力との和としての制動力を車両に作用させる。これらの制御は、本発明の中核をなさないから、これ以上の詳細な説明は省略する。
エンジン切り離し制御ルーチンが実行されると、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ87からの車速V,エンジン22の回転数Ne,CVT40のインプットシャフト41の回転数Nin,高圧バッテリ50の残容量(SOC),クラッチC1の状態,油圧回路47の作動オイルの温度(油温)Toilなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neについては、クランクポジションセンサ23aにより検出されたクランクポジションにより演算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、インプットシャフト41の回転数Ninや作動オイルの油温Toilについては、回転数センサ48や温度センサ132により検出されたものをCVTECU46から通信により入力するものとした。高圧バッテリ50の残容量(SOC)については、高圧バッテリ50の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流を積算することにより演算される残容量(SOC)をバッテリECU53から通信により入力するものとした。クラッチC1の状態については、このルーチンでステップS180やステップS220が実行される毎に設定される図示しないクラッチ状態フラグの値を読み込むことにより入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、クラッチC1のオンオフ状態を調べ(ステップS110)、クラッチC1がオンのときには、ブレーキペダルポジションBPに基づいてブレーキオンであるか否か(ステップS120)、車速Vが閾値Vstop以上であるか否か(ステップS130)、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop以上であるか否か(ステップS140)、クラッチ接続維持フラグFstopが値1であるか否か(ステップS150)、を判定する。ここで、閾値Vstopは、接続されているクラッチC1をオフしてエンジン22の運転を停止してもよい車速領域の下限車速として設定されており、例えば、30km/hや40km/h,50km/hなどを用いることができる。また、閾値Sstopは、接続されているクラッチC1をオフしてエンジン22の運転を停止してもよい高圧バッテリ50の残容量(SOC)の領域の下限値として設定されており、例えば、10%や20%などを用いることができる。クラッチ接続維持フラグFstopは、このルーチンにより値1がセットされたり値0にリセットされたりするフラグであり、詳細な説明については後述する。なお、クラッチ接続維持フラグFstopには初期値としては値0がセットされている。
ステップS120〜S150で、ブレーキオンであり、車速Vが閾値Vstop以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop以上であり、クラッチ接続維持フラグFstopが値0である、と判定されたときには、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件が成立したと判断し、クラッチC1をオフするようCVTECU46に指示すると共にエンジン22の運転が停止するようエンジンECU24に指示して(ステップS180)、本ルーチンを終了する。クラッチC1をオフする指示を受信したCVTECU46は、油圧回路47のデューティソレノイド114,116を作動してクラッチC1をオフする。また、エンジン22の運転を停止する指示を受信したエンジンECU24は、燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量制御などの運転制御を停止してエンジン22の運転を停止する。
ステップS120〜S140で、ブレーキオフであったり、車速Vが閾値Vstop未満であったり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop未満である、と判定されたときには、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件は成立していないと判断し、クラッチC1をオフすることなくこのルーチンを終了する。なお、ブレーキオンであり、車速Vが閾値Vstop以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop以上であり、さらにクラッチ接続維持フラグFstopが値1のときの処理については、クラッチ接続維持フラグFstopについての説明を行なった後に説明する。
ステップS110でクラッチC1がオフであると判定されたときには、アクセル開度Accに基づいてアクセルオンであるか否か(ステップS190)、車速Vが閾値Vstart以上であるか否か(ステップS200)、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstart以上であるか否か(ステップS210)、を判定する。ここで、閾値Vstartは、次に加速要求に備えるためにクラッチC1がオフされて運転が停止されているエンジン22を始動してクラッチC1をオンすべき車速として設定されており、例えば、5km/hや10km/hなどを用いることができる。また、閾値Sstartは、過充電を回避するための残容量(SOC)として設定されており、90%や95%などを用いることができる。
ステップS190〜S210で、アクセルオフであり、車速Vが閾値Vstart以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstart以上である、と判定されたときには、エンジン22を切り離した状態を維持すべきと判断し、エンジン22の始動やクラッチC1をオンすることなく本ルーチンを終了する。
ステップS190〜S210で、アクセルオンであったり、車速Vが閾値Vstart未満であったり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstart未満である、と判定されたときには、エンジン22を始動してクラッチC1を接続すべきと判断し、エンジン22の始動をエンジンECU24に指示すると共にクラッチC1のオンをCVTECU46に指示する(ステップS220)。エンジン22の始動の指示を受信したエンジンECU24は、直ちにスタータモータ26を駆動してエンジン22を始動し、エンジン22の回転数Neがインプットシャフト41の回転数Ninの回転数に同期するよう制御する。クラッチC1をオンする指示を受信したCVTECU46は、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて設定される変速比γとなるようCVT40を制御すると共にクランクシャフト23とインプットシャフト41との回転同期が推定されるタイミングでクラッチC1がオンされるようデューティソレノイド114,116のデューティ比を調整してクラッチC1への油圧を制御する。こうしてクラッチC1がオンされると、クラッチC1がオンされたときのインプットシャフト41の回転数Ninとエンジン22の回転数Neとを入力し(ステップS230)、その回転数差ΔNを計算し(ステップS240)、計算した回転数差ΔNの絶対値が閾値Nref以上であるか否かを判定する(ステップS250)。ここで、閾値Nrefは、クラッチC1をオンする際に回転数差ΔNによって生じるクラッチC1の発熱を冷却する必要が生じる程度の回転数差として設定されており、クラッチC1の熱容量や作動オイルの熱容量などにより定めることができる。実施例では、クラッチC1のオンの制御は、エンジンECU24によるエンジン22の回転数Neのインプットシャフト41の回転数Ninへの同期制御による回転同期を推定して行なわれるから、通常は、回転数差ΔNは小さく、その絶対値は閾値Nref未満となるが、エンジン22の迅速な始動に失敗したときには、エンジン22の始動タイミングが遅れることにより、エンジン22の回転数Neのインプットシャフト41の回転数Ninへの回転同期が遅れ、回転数差が大きいにも拘わらず、回転同期を推定してクラッチC1をオンする場合があり、この場合には回転数差ΔNの絶対値は閾値Nref以上となる。
回転数差ΔNの絶対値が閾値Nref未満のときには、クラッチC1の発熱に対する冷却を待つ必要がないと判断し、このまま本ルーチンを終了する。一方、回転数差ΔNの絶対値が閾値Nref以上のときには、クラッチC1の発熱に対する冷却を待つ必要があると判断し、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilに基づいて冷却に必要な待ち時間Tを設定し(ステップS260)、クラッチ接続維持フラグFstopに値1をセットして(ステップS270)、本ルーチンを終了する。ここで、待ち時間Tは、実施例では、回転数差ΔNと油温Toilと待ち時間Tとの関係を実験などにより求めて予めマップとしてROM74に記憶しておき、回転数差ΔNと油温Toilとが与えられるとマップから対応する待ち時間Tを導出することにより設定するものとした。なお、待ち時間Tは、回転数差ΔNの絶対値が大きいほど長く油温Toilが高いほど長い傾向に設定される。クラッチ接続維持フラグFstopは、クラッチC1の接続の際のエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNの絶対値が閾値Nrefより大きいときに値1がセットされるから、クラッチC1の冷却を待つ必要が生じたときに値1がセットされるフラグとなる。
こうして待ち時間Tが設定されると共にクラッチ接続維持フラグFstopに値1がセットされると、ステップS120〜S150で、ブレーキオンであり、車速Vが閾値Vstop以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop以上であり、クラッチ接続維持フラグFstopが値1である、と判定されたときには、設定された待ち時間Tが経過したか否かを判定し(ステップS160)、待ち時間Tが経過していないときにはクラッチC1をオフすることなく本ルーチンを終了し、待ち時間Tが経過したときに、クラッチ接続維持フラグFstopを値0にリセットすると共に(ステップS170)、クラッチC1をオフしてエンジン22の運転を停止し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。即ち、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件が成立していても、クラッチ接続維持フラグFstopが値1のときには待ち時間Tが経過するまでクラッチC1をオフしないのである。これは、クラッチC1に必要な冷却が行なわれる前に再びクラッチC1がオフからオンとされて発熱するのを回避するためである。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、何らかの理由でクラッチC1をオンする際のエンジン22の回転数NeとCVT40のインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときには、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilに応じた待ち時間Tが経過するまでクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件が成立していてもクラッチC1をオフしないから、クラッチC1に必要な冷却が行なわれる前に再びクラッチC1がオフからオンとされて発熱するのを回避することができ、クラッチC1の焼き付きなどを回避してクラッチC1を適正に作動させることができる。
次に、本発明の第2実施例としてのハイブリッド自動車20Bについて説明する。図4は、第2実施例のハイブリッド自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。第2実施例のハイブリッド自動車20Bは、図示するように、トルクコンバータ30の回転軸34に回転数センサ34aが取り付けられている点を除いて図1に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成をしている。したがって、重複した説明を回避するため、第2実施例のハイブリッド自動車20Bの構成のうち第1実施例のハイブリッド自動車20との構成と同一の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、第2実施例のハイブリッド自動車20Bが備える油圧回路47も第1実施例のハイブリッド自動車20の油圧回路47と同様に図2に例示した構成である。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、図3のエンジン切り離し制御ルーチンに代えて図5に例示するエンジン切り離し制御ルーチンを実行する。この図5のルーチンは、ステップS100Bで回転数センサ34aからの回転軸34の回転数Ntを入力する点、ステップS220のエンジン22を始動したりクラッチC1をオンする前にインプットシャフト41の回転数Ninと回転軸34の回転数Ntとの回転数差ΔNを計算する点、この回転数差ΔNにクラッチC1の発熱に対する冷却を待つ必要があるか否かを判定する点、この回転数差ΔNに基づいて待ち時間Tを設定する点、を除いて図3のエンジン切り離し制御ルーチンと同一である。したがって、図3のルーチンとは異なる処理を中心に第2実施例のハイブリッド自動車20Bの動作を説明する。なお、図5のルーチンのうち図3のルーチンと同一の処理については同一のステップ番号を付した。
エンジン切り離し制御ルーチンが実行されると、アクセル開度AccやブレーキペダルポジションBP,車速V,エンジン22の回転数Ne,CVT40のインプットシャフト41の回転数Nin,回転数センサ34aからの回転軸34の回転数Nt,高圧バッテリ50の残容量(SOC),クラッチC1の状態,油圧回路47の作動オイルの温度(油温)Toilなど制御に必要なデータを入力し、クラッチC1のオンオフ状態を調べる(ステップS110)。クラッチC1がオンのときには、図3のルーチンのステップS120〜S180の処理と同一の処理、即ち、ブレーキペダルポジションBPや車速V,高圧バッテリ50の残容量(SOC),クラッチ接続維持フラグFstop,待ち時間Tの経過の有無に基づいてクラッチC1をオフしてエンジン22の運転を停止する処理を実行する。
ステップS110でクラッチC1がオフであると判定されたときには、図3のルーチンのステップS190〜S210の処理と同一の処理、即ち、アクセル開度Accや車速V,高圧バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて、加速要求に備えるためにクラッチC1がオフされて運転が停止されているエンジン22を始動してクラッチC1をオンすべきか否かを判定する。アクセルオフであり、車速Vが閾値Vstart以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstart以上である、と判定されたときには、エンジン22を切り離した状態を維持すべきと判断し、エンジン22の始動やクラッチC1をオンすることなく本ルーチンを終了する。アクセルオンであったり、車速Vが閾値Vstart未満であったり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstart未満である、と判定されたときには、エンジン22を始動してクラッチC1を接続すべきと判断し、入力したインプットシャフト41の回転数Ninと回転軸34の回転数Ntとの回転数差ΔNを計算し(ステップS215)、エンジン22の始動をエンジンECU24に指示すると共にクラッチC1のオンをCVTECU46に指示する(ステップS220)。そして、計算した回転数差ΔNの絶対値が閾値Nref以上であるか否かを判定し(ステップS250)、回転数差ΔNの絶対値が閾値Nref未満のときには、クラッチC1の発熱に対する冷却を待つ必要がないと判断し、このまま本ルーチンを終了する。一方、回転数差ΔNの絶対値が閾値Nref以上のときには、クラッチC1の発熱に対する冷却を待つ必要があると判断し、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilに基づいて冷却に必要な待ち時間Tを設定し(ステップS260)、クラッチ接続維持フラグFstopに値1をセットして(ステップS270)、本ルーチンを終了する。閾値Nrefや待ち時間T,クラッチ接続維持フラグFstopについては第1実施例で説明した。第2実施例でのクラッチC1のオンの制御も第1実施例でのクラッチC1のオンの制御と同様に、エンジンECU24によるエンジン22の回転数Neのインプットシャフト41の回転数Ninへの同期制御による回転同期を推定して行なわれる。したがって、通常は、回転数差ΔNは小さく、その絶対値は閾値Nref未満となるが、エンジン22の迅速な始動に失敗したときには、エンジン22の始動タイミングが遅れることにより、エンジン22の回転数Neのインプットシャフト41の回転数Ninへの回転同期が遅れ、この結果、回転軸34の回転数Ntとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差が大きいにも拘わらず、回転同期を推定してクラッチC1をオンする場合があり、この場合には回転数差ΔNの絶対値は閾値Nref以上となる。なお、クラッチC1の発熱に対する冷却を待つ必要がないと判断し、このまま本ルーチンを終了する。
こうして待ち時間Tが設定されると共にクラッチ接続維持フラグFstopに値1がセットされると、ステップS120〜S150で、ブレーキオンであり、車速Vが閾値Vstop以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop以上であり、クラッチ接続維持フラグFstopが値1である、と判定されたときには、設定された待ち時間Tが経過したか否かを判定し(ステップS160)、待ち時間Tが経過していないときにはクラッチC1をオフすることなく本ルーチンを終了し、待ち時間Tが経過したときに、クラッチ接続維持フラグFstopを値0にリセットすると共に(ステップS170)、クラッチC1をオフしてエンジン22の運転を停止し(ステップS180)、本ルーチンを終了する。即ち、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件が成立していても、クラッチ接続維持フラグFstopが値1のときには待ち時間Tが経過するまでクラッチC1をオフしないのである。これは、第1実施例でも説明したように、クラッチC1に必要な冷却が行なわれる前に再びクラッチC1がオフからオンとされて発熱するのを回避するためである。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20Bによれば、何らかの理由でクラッチC1をオンする直前の回転軸34の回転数NtとCVT40のインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときには、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilに応じた待ち時間Tが経過するまでクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件が成立していてもクラッチC1をオフしないから、クラッチC1に必要な冷却が行なわれる前に再びクラッチC1がオフからオンとされて発熱するのを回避することができ、クラッチC1の焼き付きなどを回避してクラッチC1を適正に作動させることができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20ではクラッチC1をオンする際のエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときに、第2実施例のハイブリッド自動車20BではクラッチC1をオンする直前の回転軸34の回転数Ntとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときに、クラッチC1をオフしてもよくなるまでの待ち時間Tを回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilとに基づいて設定するものとしたが、回転数差ΔNだけに基づいて待ち時間Tを設定するものとしてもよいし、待ち時間Tとして予め定めた一定の時間を用いるものとしても構わない。また、回転数差ΔNや油温Toilに加えて前後進切換機構35を冷却すると共に潤滑する作動オイルの流量Qoilに基づいて待ち時間Tを設定するものとしてもよい。この場合、回転数差ΔNからクラッチC1の発熱量を計算し、ライン圧やトルクコンバータ30のロックアップクラッチ33の状態などから前後進切換機構35を冷却すると共に潤滑する作動オイルの流量Qoilを推定し、油温Toilと流量Qoilとの積から前後進切換機構35の冷却能力を計算し、この計算した冷却能力と発熱量とに基づいて待ち時間Tを計算するものとしてもよい。なお、実施例では、油圧回路47の作動オイルをそのまま前後進切換機構35を冷却すると共に潤滑する作動オイルとして用いている。即ち、機械式オイルポンプ29や電動オイルポンプ55からの油圧の過剰分やプライマリープーリー43やセカンダリープーリー44,クラッチC1などの油圧を解除する際にドレインに送られる作動オイルを前後進切換機構35の冷却および潤滑に用いるのである。
第1実施例のハイブリッド自動車20ではクラッチC1をオンする際のエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときに、第2実施例のハイブリッド自動車20BではクラッチC1をオンする直前の回転軸34の回転数Ntとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときに、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilとに基づいて待ち時間Tを設定すると共にこの待ち時間Tが経過するまではクラッチC1をオフしないものとしたが、待ち時間Tを設定したり計算することなく、回転数差ΔNからから計算したクラッチC1の発熱量より前後進切換機構35を冷却すると共に潤滑する作動オイルの流量Qoilや油温Toilから計算される冷却能力によって求められる冷却熱量が大きくなるまでクラッチC1をオフしないものとしても構わない。
第1実施例のハイブリッド自動車20ではクラッチC1をオンする際のエンジン22の回転数Neとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときに、第2実施例のハイブリッド自動車20BではクラッチC1をオンする直前の回転軸34の回転数Ntとインプットシャフト41の回転数Ninとの回転数差ΔNが閾値Nref以上のときに、回転数差ΔNと作動オイルの油温Toilとに基づいて待ち時間Tを設定すると共にこの待ち時間Tが経過するまではクラッチC1をオフしないものとしたが、この待ち時間Tが経過するまでクラッチC1をオンしないものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、ブレーキオンであり、車速Vが閾値Vstop以上であり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstop以上である、ときにクラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件が成立したと判断するものとしたが、クラッチC1をオフすると共にエンジン22の運転を停止する条件は、これら以外の条件を加えるものとしてもよいし、これらの条件のうちの一部を用いるものとしても構わない。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、アクセルオンであったり、車速Vが閾値Vstart以上であったり、高圧バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sstart以上である、と判定されたときに、エンジン22を始動してクラッチC1を接続すべきと判断するものとしたが、エンジン22を始動してクラッチC1を接続すべき条件はこれらに限られず、これら以外の条件でエンジン22を始動してクラッチC1を接続するものとしても構わない。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、クラッチC1を有する前後進切換機構35を備えるものとしたが、エンジン22をCVT40側から切り離すことができればよいから、トルクコンバータ30とエンジン22との間にクラッチを設けたり、前後進切換機構35とCVT40との間にクラッチを設けるものとしても構わない。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、モータ57により後輪69c,69dを駆動する後輪駆動系56を備えるものとしたが、モータ57以外の駆動源により後輪69c,69dを駆動する後輪駆動系を備えるものとしてもよいし、後輪駆動系56を備えないものとしても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路47の構成の一例を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン切り離し制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第2実施例としてのハイブリッド自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。 第2実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行されるエンジン切り離し制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
符号の説明
20,20B ハイブリッド自動車、21 前輪駆動系、22 エンジン、23 クランクシャフト、23a クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 ギヤ、26 スタータモータ、27 ベルト、28 オルタネータ、29 機械式オイルポンプ、30 トルクコンバータ、31 タービンランナー、32 ポンプインペラ、33 ロックアップクラッチ、34 回転軸、34a 回転数センサ、35 前後進切換機構、36 サンギヤ、37 リングギヤ、38a 複数の第1ピニオンギヤ、38b 複数の第2ピニオンギヤ、39 キャリア、40 CVT、41 インプットシャフト、42 アウトプットシャフト、43 プライマリープーリー、44 セカンダリープーリー、45 ベルト、46 CVT用電子制御ユニット(CVTECU)、47 油圧回路、48,49 回転数センサ、50 高圧バッテリ、51 低圧バッテリ、52 DC/DCコンバータ、53 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 モータ、55 電動オイルポンプ、56 後輪駆動系、57 モータ、57a 回転位置検出センサ、58 インバータ、59 モータECU、60 ブレーキブースタ、60a 圧力センサ、60b ブレーキマスターシリンダ、61 ブレーキアクチュエータ、62 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、64a〜64d ブレーキホイールシリンダ、65 ギヤ機構、66 デファレンシャルギヤ、67 ギヤ機構、68 デファレンシャルギヤ、69a,69b 前輪、69c,69d 後輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 勾配センサ、104,106 レギュレータバルブ、108,110,112,114,116 デューティソレノイド、118,120 変速用コントロールバルブ、122 ベルト狭圧用コントロールバルブ、124 クラッチコントロールバルブ、126 シフトバルブ、128 マニュアルバルブ、128a ピストン、130 ロックアップバルブ、132 温度センサ、B1 ブレーキ、C1 クラッチ。

Claims (12)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関からの動力を滑りを伴って回転軸に伝達する動力伝達手段と、
    前記回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
    前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
    前記内燃機関の回転数を検出する機関回転数検出手段と、
    前記変速手段の入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    運転者の運転要求を受け付ける運転要求受付手段と、
    前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とが接続されたときに前記機関回転数検出手段により検出される前記内燃機関の回転数と前記入力軸回転数検出手段により検出される前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除を制限する制限手段と、
    前記制限手段に基づく前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って前記受け付けた運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 内燃機関と、
    前記内燃機関からの動力が出力される回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し、該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、
    前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、
    前記回転軸の回転数を検出する回転軸回転数検出手段と、
    前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    運転者の運転要求を受け付ける運転要求受付手段と、
    前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とを接続する直前に前記回転軸回転数検出手段により検出された前記回転軸の回転数と前記入力軸回転数検出手段により検出される前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除を制限する制限手段と、
    前記制限手段に基づく前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って前記受け付けた運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  3. 前記制限手段は、前記回転数差が大きいほど制限の程度が大きくなる傾向に前記接続の解除を制限する手段である請求項1または2記載の車両。
  4. 前記制限手段は、前記回転数差が大きいほど長い時間に亘って前記接続の解除を禁止する手段である請求項1ないし3いずれか記載の車両。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の車両であって、
    熱交換媒体の循環を伴って前記接続解除手段を冷却する冷却手段と、
    前記熱交換媒体の温度を検出する温度検出手段と、
    を備え、
    前記制限手段は、前記検出された温度に基づく制限の程度をもって前記接続の解除を制限する手段である
    車両。
  6. 請求項5記載の車両であって、
    前記熱交換媒体の循環流量を検出する循環流量検出手段を備え、
    前記制限手段は、前記検出された循環流量に基づく制限の程度をもって前記接続の解除を制限する手段である
    車両。
  7. 前記制御手段は、前記回転軸と前記入力軸とを接続するときには前記内燃機関の始動と該回転軸と該入力軸との回転同期の推定とに基づいて該回転軸と該入力軸とが接続されるよう前記接続解除手段を制御する手段である請求項1ないし6いずれか記載の車両。
  8. 前記制御手段は、前記回転数と前記入力軸とを接続するときには前記変速手段の変速比の変更による回転同期を伴って該回転軸と該入力軸とが接続されるよう制御する手段である請求項7記載の車両。
  9. 請求項1ないし8いずれか記載の車両であって、
    車軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    を備える車両。
  10. 前記変速手段は無段変速機である請求項1ないし9いずれか記載の車両。
  11. 内燃機関と、前記内燃機関からの動力を滑りを伴って回転軸に伝達する動力伝達手段と、前記回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とが接続されたときの前記内燃機関の回転数と前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限を設定し、該設定した制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って運転者の運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。
  12. 内燃機関と、前記内燃機関からの動力が出力される回転軸に接続される入力軸と車軸側に接続される出力軸とを有し該入力軸と該出力軸との間で変速比の変更を伴って動力を伝達する変速手段と、前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を司る接続解除手段と、を備える車両の制御方法であって、
    前記回転軸の回転数を検出する回転軸回転数検出手段と、
    前記入力軸の回転数を検出する入力軸回転数検出手段と、
    運転者の運転要求を受け付ける運転要求受付手段と、
    前記接続解除手段により前記回転軸と前記入力軸とを接続する直前の前記回転軸の回転数と前記入力軸の回転数との回転数差に基づいて前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続の解除の制限を設定し、該設定した制限の範囲内で前記接続解除手段による前記回転軸と前記入力軸との接続および接続の解除を伴って運転者の運転要求に基づいて車両が走行するよう前記内燃機関と前記変速手段と前記接続解除手段とを制御する、
    ことを特徴とする車両の制御方法。

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