JP2007174413A - インターホンシステム - Google Patents

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常弘 北村
Hiroaki Takeyama
博昭 竹山
Tomonari Tamura
智成 田村
Toshiaki Tanaka
敏明 田中
Naoki Nishimura
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Abstract

【課題】動作に必要な電力を十分確保した状態で話したい場所にインターホンモジュールを容易に移動させて使用することができるインターホンシステムを提供する。
【解決手段】宅内の複数箇所に設けたスイッチボックス90内には、宅内に先行配線された電力線L1および情報線L2が接続されたコネクタ装置1が配設されており、コネクタ装置1に接続される基本機能モジュール2aは、コネクタ装置1を介して電力線L1および情報線L2に接続されている。インターホンモジュール3は、基本機能モジュール2aに対して着脱自在に接続され、基本機能モジュール2aから非接触で電源が供給されるとともに、情報信号を非接触で授受しており、ドアホン子器5からインターホン親機6を介して入力される呼出信号に応じてドアホン子器5との間に通話路を形成し、内線通話を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、インターホンシステムに関するものである。
従来より、例えば壁面に固定された取付金具を用いて配設されるインターホン親機と、宅外に配設されたドアホン子器とで構成され、ドアホン子器からの呼出に応じてインターホン親機とドアホン子器との間の通話路を形成し、当該通話路を介してインターホン親機とドアホン子器との間で内線通話を行うインターホンシステムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3319927号公報
上述のインターホンシステムに用いるインターホン親機は、壁面の裏側に先行配線された電力線や信号線を背面側に設けた端子部に接続した後、壁面に固定された取付金具を背面側に取り付けることで壁面に配設されており、設置時に配線作業が必要になるため、インターホン親機を簡単に移動させることができず、話したい場所にインターホン親機を持って行って使用することができなかった。このような配線作業を無くすために、インターホン親機とドアホン子器との間の信号伝送をワイヤレス化して、インターホン親機を電池駆動することも考えられるが、モニタ装置などの電源が必要なため、電池駆動では動作させるのに十分な電力が得らないという問題があり、そのため従来はインターホン親機に電力線および情報線を接続して、電力線から直接電源供給を受けるようにしてあり、予め決められた場所にインターホン親機を固定して使用していた。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、動作に必要な電力を十分確保した状態で話したい場所にインターホンモジュールを容易に移動させて使用することができるインターホンシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、宅外に設置されるドアホン子器と、宅内に配置されるインターホンモジュールとを備え、ドアホン子器からの呼出に応じてインターホンモジュールとドアホン子器との間に通話路が形成され、当該通話路を通してインターホンモジュールとドアホン子器との間で内線通話を行うインターホンシステムにおいて、造営面の裏側に先行配線された電線を介して電力の供給と情報信号の伝達とを行うゲート装置を複数台設置し、インターホンモジュールは、ゲート装置に着脱自在に接続されて造営面に配設され、ゲート装置を介して電源供給を受けるとともに、ゲート装置を介してドアホン子器との間で送受話信号を授受することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、インターホンモジュールに一面を対接させた状態で造営面に配設される拡張機能モジュールを備え、拡張機能モジュールと対接するインターホンモジュールの部位に、ゲート装置を介して供給される電源を拡張機能モジュールに供給するための給電手段と、ゲート装置を介して授受した情報信号を拡張機能モジュールとの間で授受する情報信号接続手段とを設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、拡張機能モジュールが、情報信号を無線信号により送受信する無線通信機能を備えて成ることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明において、電線が、電源供給のための電力線と、情報信号を伝送するための情報線とで構成されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至3の何れかの発明において、電線が電源供給のための電力線からなり、電力線を介して電力線搬送により情報信号を授受する電力線搬送通信手段を、ゲート装置又はインターホンモジュールの何れかに設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、インターホンモジュールをゲート装置に接続して造営面の表側に配設すると、インターホンモジュールがゲート装置を介して電源供給を受けるとともに、ゲート装置を介してドアホン子器との間で送受話信号を授受することができるので、何れかのゲート装置にインターホンモジュールを接続することによって、インターホンモジュールとドアホン子器との間で内線通話を行うことができ、ゲート装置が設置されている場所であれば、所望の場所にインターホンモジュールを持って行って使用できるという効果がある。
請求項2の発明によれば、インターホンモジュールに一面を対接させた状態で拡張機能モジュールを配設すると、拡張機能モジュールは、インターホンモジュールの給電手段から電源供給を受けるとともに、インターホンモジュールの情報信号接続手段を介して情報信号を授受することができるので、所望の機能を有する拡張機能モジュールを配設することで、機能の追加や拡張に容易に対応できるという効果がある。
請求項3の発明によれば、無線通信機能を備えた拡張機能モジュールを使用することで、無線信号により情報信号を送受信することができるという効果がある。
請求項4の発明によれば、電力線と情報線とを用いて電力の供給と情報信号の伝送とを行うことができる。
請求項5の発明によれば、電力線で情報線を兼用しているので、電線の本数を減らして、配線施工を簡略化することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1に本発明に係るインターホンシステムを含めた全体の配線システムのシステム構成図を示す。この配線システムでは、建物内の適所において複数のスイッチボックス90を埋込配設してあり、始端のスイッチボックス90に対しては、屋外より配線盤8内に引き込まれ主幹ブレーカMBおよび分岐ブレーカBBを介して屋内に引き込まれた電力線L1と、外部のインターネット網NTにゲートウェイGW(ルータ、ハブ内蔵)を介して接続される情報線L2とを導入する。また各スイッチボックス90の間は壁面内に先行配線された電力線L1と情報線L2とを送り配線してある。
ここで、スイッチボックス90は、例えばJISで規格化された大角形の1個モジュール寸法の埋込型配線器具を3個取り付けることができる1連の取付枠70(図2参照)に対応して規格化されたもので、配線盤8又は他のスイッチボックス90から送り配線されてくる電力線L1及び情報線L2を導入するとともに、他のスイッチボックス90へ送り配線するための電力線L1及び情報線L2を導出している。なお、スイッチボックス90には、図1及び図14に示すように室内の天井100に設けられるものと、壁101に設けられるものと、床102に設けられるものとがある。
そして、各スイッチボックス90の内部には、図1、図2及び図8に示すコネクタ装置1が取付枠70を用いて埋込配設されている。取付枠70は矩形枠状であって、器具取付用の細長の取付窓71を有しており、左右の枠片72には取付窓71の長手方向において器具取付孔73を3組ずつ備えている。また取付枠70の上下の枠片74には、スイッチボックス90に取り付けるための取付ねじ用の長孔75や、壁を構成する石膏ボードなどに取り付けるための従来周知のはさみ金具(図示せず)が取着される取着孔76や、前面側に後述のプレート枠80を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔77や、石膏ボードなどにタッピングねじにより直接ねじ固定するためのねじ挿通孔78が少なくとも設けてある。また上下の枠片74の左右両側部からはL字形の引掛片79,79が一体に突出しており、左右方向の片側から突出する引掛片79は枠片74の上部から延出して先端が下向きに突出し、反対側から突出する引掛片79は枠片74の下部から延出して先端が上向きに突出している。この取付枠70をスイッチボックス90に取り付ける際には、取付枠70の上下の枠片74に設けた長孔75に挿通する取付ねじ(図示せず)をスイッチボックス90のねじ孔(図示せず)に締結することで、コネクタ装置1ごとスイッチボックス90に取り付けられる。
コネクタ装置1の器体10は、規格化された単位寸法の埋込型配線器具を短幅方向に3個並べた大きさに相当する寸法(3個モジュール寸法)に形成されており、器体10の左右両側面には取付枠70の枠片72に設けた器具取付孔73に係止離脱自在に係止する係止爪10aが2組ずつ形成されている。そして、コネクタ装置1の器体10は、取付枠70の取付窓71から前面を露出させた状態で取付枠70に取り付けられている。
コネクタ装置1では、図5に示すように器体10の背面に設けた速結端子構造の端子部11a,11b,12a,12bに電力線L1、情報線L2を接続するようになっている。ここで、電力線L1が接続される端子部11a,11bの内、例えば下側の端子部11bに接続される電力線L1は他のスイッチボックス90への送り配線となる。同様に情報線L2が接続される端子部12a,12bの内、例えば下側の端子部12bに接続される情報線L2も他のスイッチボックス90への送り配線となっている。
一方、器体10の前面には、端子部11a,11bに電気的に接続された導電部(図示せず)を備えて、端子部11a,11bに接続される電力線L1を外部の電力路に接続するための電力路接続口13aと、端子部12a,12bに電気的に接続された導電部(図示せず)を備えて、端子部12a,12bに接続される情報線L2を外部の情報路に接続するための情報路接続口13bとが設けられている。ここに、電力路接続口13aおよび情報路接続口13bは、それぞれ、導電部の配列や開口部の形状をシステムとして定形化(規格化)してある。
次にコネクタ装置1に接続される基本機能モジュール2aについて図2及び図3を参照して説明する。基本機能モジュール2aは扁平な直方体状のモジュール本体20を備えており、モジュール本体20の背面側には、電力路接続口13aおよび情報路接続口13bにそれぞれ対応した形態に規格化されたコネクタ21a,21bが形成されており、これらのコネクタ21a,21bをコネクタ装置1の各接続口13a,13bに接続することにより、コネクタ装置1の器体10前面側にモジュール本体20を重ねた状態で取着される。
モジュール本体20の内部には図8に示すような構成の回路が内蔵されている。この基本機能モジュール2aは、後述するインターホンモジュール3および拡張機能モジュール4を連設して使用するために以下の構成を備えている。すなわち基本機能モジュール2aは、コネクタ21aを介して接続される商用電源ACを所定電圧に降圧するとともに、周波数を高周波に変換し、この高周波に変換した定圧交流電源をコア23aに巻装したコイル23bに印加するAC/ACコンバータ22aと、低圧交流電源を整流平滑後、安定した直流電圧からなる内部回路の動作電源(+V)を得る直流電源部22bと、コネクタ21bを介して接続される情報線L2を通じて情報信号の送受信を行う送受信部24と、情報線L2を介して受信される情報信号をE/O変換し、発光素子LEDを通じて光信号で送出するE/O変換部25aと、インターホンモジュール3から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDで受光し、O/E変換して送受信部24に出力するO/E変換部25bと、機能モジュールの種類に対応した機能部28と、機能部28から送られてくる情報信号をI/Oインターフェース27を通じて取り込み、送信先へ情報信号として送信させる処理を行う機能や、送受信部24で受信した情報信号を取り込み、I/Oインターフェース27を通じて機能部28へ送信する機能を備えた演算処理部26とで構成されている。
ここで、上述したコイル23bとコア23aとは、基本機能モジュール2aからインターホンモジュール3又は拡張機能モジュール4へ電力を非接触で供給するためのトランスの一次側となる電磁結合部を構成するもので、各モジュール3,4に同様に設けた電磁結合部のコアにコア23aが磁気結合し、トランス作用によって各モジュール3,4に設けた電磁結合部のコイルに定圧交流電源を誘起させて電源供給を行うようになっている。なおAC/ACコンバータ22aでは、電力線L1を通じて供給される商用電源を、商用電源周波数に比べて高周波の交流電源に変換することで、電磁結合部によるトランス構成の小型化を図っている。図8ではコア23aとコイル23bとからなる電磁結合部が1組しか示されていないが、インターホンモジュール3や拡張機能モジュール4は基本機能モジュール2aの左右何れかの側、或いは、基本機能モジュール2aの左右両側に並べて配置されるので、実際には電気的に並列な2組の電磁結合部が設けられ、モジュール本体20の左右両側において側壁に近接する内部位置に電磁結合部が1組ずつ配置してある。ここに、各電磁結合部のコア23aの先端が近接配置されるモジュール本体20の側面位置が、拡張機能モジュール4に対する磁気結合部Xとなっている(図2参照)。
一方、E/O変換部25aの発光素子LEDは、インターホンモジュール3又は拡張機能モジュール4に対して情報信号を光信号により非接触で伝送するためのもので、連設される各モジュール3,4のO/E変換部(図示せず)に設けた受光素子に対置される。また、O/E変換部25bの受光素子PDは連設される各モジュール3,4から光信号により伝達されてくる情報信号を受光するためのもので、連設される各モジュール3,4のE/O変換部(図示せず)に設けた発光素子に対置される。なお、E/O変換部25aの発光素子LED、および、O/E変換部25bの受光素子PDも図8では1個ずつしか示されていないが、各変換部25a,25bには発光素子LED、受光素子PDを2組ずつ接続してあり、モジュール本体20の左右両側において側壁に近接する内部位置に発光素子LEDおよび受光素子PDの組を1組ずつ配置している。ここで、発光素子LEDの発光部及び受光素子PDの受光部が対向するモジュール本体20の側壁部位は光信号が透過可能なように透明部Yとしてある(図2参照)。また、モジュール本体20の両側では、受光素子PDと発光素子LEDの位置が上、下で逆になるように配置され、例えば右側では受光素子PDを上、発光素子LEDを下とし、左側では受光素子PDを下、発光素子LEDを上としてある。そして、電磁結合部のコア23aの先端部の配置位置と、受光素子PD及び発光素子LEDの配置位置の上下間隔は定形としている。
ここで、本実施形態では基本機能モジュール2aの機能部28を図11に示すような回路で構成してあり、後述の拡張機能モジュール4に所定の動作を行わせる動作プログラムが予め格納されたROMなどの記憶部28aと、記憶部28aに格納された動作プログラムを実行して拡張機能モジュール4に所定の動作を行わせるCPU部28bとで構成してある。すなわち基本機能モジュール2aに、拡張機能モジュール4の動作を制御して、所望の機能を実現する制御モジュールの機能を持たせており、この制御モジュール機能により拡張機能モジュール4に所望の動作を行わせることできる。また、本実施形態の基本機能モジュール2aは、上述した制御モジュールの機能に加えて、インターホンモジュール3及び拡張機能モジュール4に電力を供給する機能と、インターホンモジュール3及び拡張機能モジュール4を情報線L2に接続して情報信号の授受を可能にする機能とを備えている。
なお基本機能モジュール2aの機能を制御モジュール機能に限定する趣旨のものではなく、機能部28として制御モジュール以外の機能(例えばスイッチやコンセントの機能)を備えるものを用いても良い。例えば図1および図14に示すように、天井100に設けたコネクタ装置1に接続する基本機能モジュールとしては、照明器具の引掛プラグに対応した引掛栓刃接続部91を持つ引掛シーリングローゼット型の機能モジュール2dや、人感センサ等を備えたセンサ型機能モジュール(図示せず)や、監視カメラを備えたカメラ型機能モジュール(図示せず)や、BGM等のスピーカSPを持つ機能モジュール2b等がある。また壁101に設けたコネクタ装置1に接続する基本機能モジュールとしては、照明器具などをオン/オフ操作するスイッチを備えた機能モジュール2cや、空調機器のコントローラ等の操作器型機能モジュール(図示せず)などがある。さらに床102に設けたコネクタ装置1に接続する基本機能モジュールとしては、電源プラグ用のコンセント部92を備えた機能モジュール2eや、スピーカSPを備えた機能モジュール2b等がある。また更に基本機能モジュール2が機能部28を備えておらず、連設されたインターホンモジュール3や拡張機能モジュール4に対して電力および情報信号を伝達する機能のみを備えているものでも良い。
基本機能モジュール2aは以上のような構成を有しており、スイッチボックス90に取付枠70を用いて埋込配設されたコネクタ装置1の各接続口13a,13bに、対応するコネクタ21a,21bを結合することで電力確保と情報路の確保が同時に行え、且つ、スイッチボックス90内への配設が行える。ここに、コネクタ装置1と基本機能モジュール2aとでゲート装置が構成され、基本機能モジュール2aの磁気結合部Xおよび透明部Yから給電手段および情報信号接続手段が構成される。なおコネクタ装置1の各接続口13a,13bとコネクタ21a,21bの形態を定形化(規格化)しているので、基本機能モジュール2aを何れのコネクタ装置1にも接続することができ、そのためレイアウトフリーに基本機能モジュール2aを施工でき、また基本機能モジュール2aの機能によって多様な配線システムを展開することができる。従って、ユーザは、好みの利用形態に応じて基本機能モジュール2aを自由に施工することができ、将来的に建物内部のレイアウトを変更したり、新しい基本機能モジュール2aを追加したい場合にも、基本機能モジュール2aの着脱のみで簡単に対応できるから、基本機能モジュール2aの取替性が向上する。
次に、基本機能モジュール2aに連設され、基本機能モジュール2aから電力供給を受けて動作するインターホンモジュール3について説明する。インターホンモジュール3は図7(a)(b)に示すように、モジュール本体30の高さ寸法を埋込型配線器具の3個モジュール寸法に形成するとともに、横幅寸法を1個モジュール寸法の約3倍の寸法に形成し、またモジュール本体30の両側面の形状は基本機能モジュール2aの側面と同一形状とし、さらに背面を平坦な面に形成して、造営面に沿って配設できるようにしてある。モジュール本体30の上下位置には、取付枠70の枠片74と同様の枠片31を一体に形成してあり、各枠片31の挿通孔32に通したタッピングねじにより壁を構成する石膏ボードなどにモジュール本体30を直接ねじ固定することができる。なお各枠片31には、前面側に後述のプレート枠80を取り付けるためのプレートねじ用のねじ孔33が設けてある。また各枠片31の左右両側部からはL字形の引掛片34,34が一体に突出しており、左右方向の片側から突出する引掛片34は枠片31の上部から延出して先端が下向きに突出し、反対側から突出する引掛片34は枠片31の下部から延出して先端が上向きに突出している。而して、インターホンモジュール3を後述する拡張機能モジュール4および基本機能モジュール2aと共に連設すると、基本機能モジュール2aが取着された取付枠70の引掛片79、又は、拡張機能モジュール4の引掛片44とインターホンモジュール3の引掛片34とが係合することによって、インターホンモジュール3および各機能モジュール2a,4のモジュール本体20,30,40が、がたつき無く取り付けられるようになっている。
このモジュール本体30の内部には、図9に示すようにコア23aおよびコイル23bからなる電磁結合部を2組備えて、モジュール本体30の左右両側部において側壁に近接する内部位置に配置するとともに、夫々のコイル23bを電気的に接続し、片側の電磁結合部が隣接する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4の電磁結合部と電磁結合して電力を受け取る側(二次側)となると、他方の電磁結合部が電力供給側(一次側)となるようになっている。これらの電磁結合部を構成するコア23aの先端が近接配置されるモジュール本体30の側面位置が磁気結合部Xとなる。また両電磁結合部のコイル23b,23b間を接続する線路には直流電源部23を接続し、内部回路の動作電源+Vを得るようになっている。
更に情報信号を授受するために、モジュール本体30内には連設する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDにて受光し電気的な信号に変換するO/E変換部25bと、電気信号からなる情報信号を隣接する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4へ光信号からなる情報信号として発光素子LEDにより送り出すためのE/O変換部25aと、O/E変換部25bからの電気信号からなる情報信号を受け取るとともに、電気信号からなる情報信号をE/O変換部25aへ送り出す情報信号送受信部25とからなる情報信号送受信手段を二組設け、一方の組の発光素子LEDおよび受光素子PDをモジュール本体30の左側側壁近傍の内部に、また他方の組の発光素子LEDおよび受光素子PDをモジュール本体30の右側側壁近傍の内部に配置してある。ここで、左側に配置される発光素子LEDの位置は受光素子PDの下側に、また右側に配置される発光素子LEDの位置は受光素子PDの上側に夫々を配置してある。而して、左側に連接される基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4の右側側壁に近接配置された発光素子LED、受光素子PDに、当該インターホンモジュール3の左側に配置した受光素子PD、発光素子LEDが夫々対向し、また右側に連接される基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4の左側側壁に近接配置された発光素子LED、受光素子PDに、当該インターホンモジュール3の右側に配置した受光素子PD、発光素子LEDが夫々対向するようになっている。なお発光素子LED、受光素子PDが対向しているモジュール本体30の側壁は、基本機能モジュール2aと同様、光信号が透過できるように透明部Yとなっている。
そして、両側の情報信号送受信部25,25間をモジュール本体30内において、双方向の信号ライン29で接続して、両側に隣接する基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4に対して情報信号を中継できるようになっている。
またモジュール本体30内には、信号ライン29上の情報信号を受信するとともに、信号ライン29上に情報信号を送出する送受信部24と、この送受信部24で受信される情報信号からデータを取り込んで処理を行うとともに、インターホンモジュール3から基本機能モジュール2a又は拡張機能モジュール4宛にデータを送る場合のデータ生成処理を行う演算処理部26と、I/Oインターフェース27を介して演算処理部26との間でデータの授受を行って動作する機能部28とを設けてある。機能部28は内線通話機能を実現するための構成を有し、図12に示すように受話/送話兼用のスピーカSP1と、スピーカSP1を受話用スピーカとして使う場合と送話用マイクとして使う場合を切り替える切替え回路28dと、切替え回路28dに切替えを指示する押釦スイッチからなる通話スイッチSW1と、デジタル映像信号から映像を再生表示する液晶表示装置28eと、押釦スイッチからなるメニュー選択用のスイッチSW2と、押釦スイッチからなる音響停止操作用のスイッチSW3と、演算処理部26からI/Oインターフェース27を介して取り込んだ情報信号を伸張復号して得た受話音声データをD/A変換し、アンプAP1と切替え回路28dを通じてスピーカSP1側へ送出する機能及びスピーカSP1から切替え回路28dとアンプAP2を通じて取り込んだ送話音声信号をA/D変換し、圧縮符号化してI/Oインターフェース27を介して演算処理部26へ送出する音声処理機能及び、演算処理部26からI/Oインターフェース27を介して取り込んだ情報信号を伸張復号して得た画像データをデジタル映像信号として液晶表示装置28eに送出する映像信号処理機能を有するとともに、通話スイッチSW1の操作により切替え回路28dの切替え制御を行う信号を生成する機能を有するCPU部28cとを備えている。そして、図7(a)に示すようにモジュール本体30の前面部には左側に寄せて液晶表示装置28eの表示面を露出させ、前面部右側の下部に各スイッチSW1〜SW3の操作釦B1〜B3を夫々露出させるとともに、前面部右側の上部にスピーカSP1を内蔵させ、スピーカSP1に対応して複数個の音声入出力用孔30aを開口している。
次に、インターホンモジュール3に連設され、インターホンモジュール3からから電力供給を受けて動作する拡張機能モジュール4について説明する。拡張機能モジュール4は、モジュール本体40の高さ寸法を埋込型配線器具の3個モジュール寸法に形成するとともに、横幅寸法を1個モジュール寸法の整数倍の寸法に形成し、またモジュール本体40の両側面の形状は基本機能モジュール2aおよびインターホンモジュール3の側面と同一形状とし、さらに背面を平坦な面に形成して、造営面に沿って配設できるようにしてある。モジュール本体40の上下位置には、取付枠70の枠片74と同様の枠片41を一体に形成してあり、枠片74と同様に挿通孔42およびねじ孔43を形成するとともに、枠片41の左右両側部からL字形の引掛片44,44を一体に突出させている。
このモジュール本体40の内部には、図10に示すような構成の回路が収納されている。尚、拡張機能モジュール4の回路は、機能部28の構成が異なる以外はインターホンモジュール3の回路と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。拡張機能モジュール4の機能部28は、図13に示すように無線信号を送受信するためのアンテナ28hと、規定の周波数の搬送波信号をCPU部28fから入力された送信信号で変調してアンテナ28hから送信するとともに、アンテナ28hが受信した電波信号を復調して得た受信信号をCPU部28fに出力する送受信部28gと、制御モジュールとしての基本機能モジュール2aから入力される制御信号によって動作が制御され、演算処理部26からI/Oインターフェース27を介して入力された送信信号を送受信部28gにより無線信号で送信させるとともに、送受信部28gから入力された受信信号をI/Oインターフェース27を介して演算処理部26に出力するCPU部28fとを備えている。
また拡張機能モジュール4のモジュール本体40の側面には、インターホンモジュール3と同様に、磁気結合部Xおよび透明部Yを形成してある。ここで、インターホンモジュール3および拡張機能モジュール4のモジュール本体30,40の側面に磁気結合部X及び透明部Yが形成される位置は、基本機能モジュール2aの側面の磁気結合部X及び透明部Yの位置と合うように規格化されており、各モジュール2a,3,4を連結したときに、各モジュール本体の側面に設けた磁気結合部X、X同士、及び、透明部Y,Y同士が夫々対向するようになっている。つまり、夫々の給電手段の接続口同士、情報信号接続手段の接続口同士が接続された状態となる。ここにおいて、コネクタ装置1に接続される情報線L2は、複数種類のモジュール2a,3,4に対応した情報信号の信号伝送を行うものであり、例えば電話、LANなどのネットワーク機器、TV、インターホン、各種センサなどに用いられる情報信号や、照明器具などの機器を制御するための制御信号の信号伝送に用いられる。したがって、コネクタ装置1を介してインターホンモジュール3へインターホンに用いられる情報信号を伝達できるとともに、各機能モジュール2a,4に複数種類の情報信号を伝達することができるから、各機能モジュール2a,4に多種多様な機能を持つ機能モジュールを使用でき、多種多様な機能をもつシステムを実現することができる。
以上のような配線システムを使用するに当たっては、コネクタ装置1を取付枠70に取り付けるとともに、建物の適所(例えば壁101)に埋設してあるスイッチボックス90内に導入されている電力線L1、情報線L2をコネクタ装置1の端子部11a,11b,12a,12bにそれぞれ接続した後、コネクタ装置1を取付枠70を介してスイッチボックス90に取り付ける。次に、コネクタ装置1の前面部にそれぞれ設けられた電力路接続口13a及び情報路接続口13bに対して、基本機能モジュール2aの対応するコネクタ21a,21bを接続することにより、コネクタ装置1の前面部を覆うようにして基本機能モジュール2aを取り付ける。そして、基本機能モジュール2aの露出した両側側面の一方に、インターホンモジュール3の片側の側面を面接させ、この状態で引掛片34,79を互いに係合させるとともに、挿通孔32に通したタッピングねじにより石膏ボードのような造営材に直接ねじ止めする。さらにインターホンモジュール3の他方の側面に、拡張機能モジュール4の片側の側面を面接させ、この状態で引掛片34,44を互いに係合させるとともに、挿通孔42に通したタッピングねじにより石膏ボードのような造営材に直接ねじ止めする。そして、取付枠70およびモジュール本体30,40の前面側にプレートねじを用いてプレート枠80をねじ止めした後、プレート枠80の前面側に化粧プレート82を取着し、化粧プレート82の窓孔83から機能モジュール2a,4およびインターホンモジュール3の前面部の機能面を露出させるのである。この取付状態において、機能モジュール2a,4およびインターホンモジュール3の前面部は化粧プレート82の前面部と略同じ高さとなる。更に先に連結した拡張機能モジュール4に別の拡張機能モジュール4を連結する場合には、対向側面を面接させ、引掛片44同士を係合させた状態で、挿通孔42に通したタッピングねじにより拡張機能モジュール4を造営材に固定すれば良く、機能モジュール2a,4およびインターホンモジュール3の個数に合わせてプレート枠80および化粧プレート82を交換すれば良い。尚、図4に示す使用例では基本機能モジュール2aの片側のみに各モジュール3,4を連結しているが、基本機能モジュール2aの両側に各モジュール3,4を連結しても良い。但し、基本機能モジュール2aに連結できるモジュール3,4の数はAC/ACコンバータ22aの電力供給能力などによって制限される。
また本システムでは、宅外に設置されたドアホン子器5に接続され、ドアホン子器5からの呼出に応じてドアホン子器5との間の通話路を形成し、当該通話路を通してドアホン子器5との間で内線通話を行うインターホン親機6を設けてある。インターホン親機6は宅内の適所に設置され、電力線L1を介して電源が供給されるとともに、情報線L2を介して基本機能モジュール2aに接続されたインターホンモジュール3との間で送話信号および受話信号、並びにドアホン子器5のカメラ5aで撮影された画像データを授受できるようになっており、インターホンモジュール3は基本機能モジュール2aを介してドアホン子器5との間で内線通話を行うようになっている。
以上のようにして配線システムの施工が完了した後は、コネクタ装置1および基本機能モジュール2aを介して各モジュール3,4を電力路および情報路に接続することができ、ドアホン子器5又はインターホン親機6とインターホンモジュール3との間で内線通話を行うことができるのである。すなわち、来訪者がドアホン子器5の呼出釦5bを押操作すると、ドアホン子器5から信号線L3を介してインターホン親機6に呼出信号が送出される。インターホン親機6はドアホン子器5からの呼出信号を受け取ると、ドアホン子器5にカメラ5aを作動させるのに必要な電力を供給するとともに、スピーカ(図示せず)から呼出音を鳴動させる。この時、ドアホン子器5はインターホン親機6からの電源供給を受けてカメラ5aの動作を開始させ、カメラ5aで撮像された画像データを信号線L3を介してインターホン親機6へ出力しており、インターホン親機6ではモニタ画面6aにカメラ5aで撮像された画像を表示するようになっている。またインターホン親機6は、呼出信号と、画像データを圧縮変調して得た情報信号とを情報線L2へ送出しており、情報線L1にコネクタ装置1及び基本機能モジュール2aを介して接続されたインターホンモジュール3では、演算処理部26が情報線L2を通じて受信した情報信号と呼出信号をI/Oインターフェース27を介して機能部28に出力する。この時、機能部28のCPU部28cは、アンプAP2を通じてスピーカSP1から呼出音を出力させるとともに、情報信号を伸長復号して得たデジタル映像信号を液晶表示装置28eに出力し、液晶表示装置28eの表示面にドアホン子器5のカメラ5aで撮像された画像を表示させる。その後、呼出音を聞き、液晶表示装置28eの画像を確認した家人がインターホンモジュール3の通話スイッチSW1を押操作すると、CPU部28cは、通話スイッチSW1からの操作入力に基づいて、インターホン親機6を通じてドアホン子器5との間に通話路を形成し、この通話路を通してドアホン子器5との間で内線通話を行うようになっている。
また、インターホンモジュール3が内線通話を行う間に、インターホンモジュール3に接続された基本機能モジュール2aは、無線通信モジュールからなる拡張機能モジュール4の動作を制御して、インターホン通話に関わる情報信号を無線信号で送受信するようになっている。つまり、基本機能モジュール2aでは、演算処理部26が、インターホンモジュール3とインターホン親機6との間で送受信される情報信号をI/Oインターフェース27を通じて機能部28に出力しており、機能部28のCPU部28bは入力された情報信号を拡張機能モジュール4に送出する。この時、拡張機能モジュール4では、演算処理部26が、基本機能モジュール2aから入力された情報信号をI/Oインターフェース27を通じて機能部28に出力し、機能部28のCPU部28fが送受信部28gを制御して情報信号を無線信号により送信させるのである。ここで、無線通信モジュールと無線通信を行う無線通信装置7は例えばトランシーバ機能を備えており、無線通信モジュールから入力される受話信号を伸長復号してスピーカから送出させるとともに、マイクにより電気信号に変換された音声信号を圧縮変調して無線信号により送信するようになっており、無線通信装置7を用いてドアホン子器5などとの間で通話が行えるようになっている。
本実施形態のインターホンシステムは上記のような構成を有しており、宅内の適所に配設されたコネクタ装置1に基本機能モジュール2aを接続するとともに、この基本機能モジュール2aにインターホンモジュール3を接続して、インターホンモジュール3を造営面の表側に配設すると、インターホンモジュール3が、基本機能モジュール2aとコネクタ装置1とを介して電力線L1および情報線L2にそれぞれ接続され、電力線L1を通じて電源が供給されるとともに、情報線L2を通じてドアホン子器5との間で送話信号および受話信号を授受することができる。したがって、何れかの場所に設置されたコネクタ装置1および基本機能モジュール2aからなるゲート装置にインターホンモジュール3を接続することによって、インターホンモジュール3とドアホン子器5との間で内線通話を行うことができるから、ゲート装置が設置されている場所であれば、所望の場所にインターホンモジュール3を持って行って使用することができる。
なお本実施形態ではコネクタ装置1と基本機能モジュール2aとでゲート装置を構成し、基本機能モジュール2aの側面に対接するようにしてインターホンモジュール3を接続することで、基本機能モジュール2aからインターホンモジュール3に電源を非接触で供給し、且つ、基本機能モジュール2aとインターホンモジュール3との間で情報信号を非接触で授受しているが、基本機能モジュール2aに電力線L1および情報線L2を接続する端子部を設け、コネクタ装置1を無くしても良く、コネクタ装置1と基本機能モジュール2aとを一体化しても良い。またインターホンモジュール3の背面側に、コネクタ装置1の電力路接続口13aおよび情報路接続口13bにそれぞれ接続されるコネクタを設け、これらのコネクタを電力路接続口13aおよび情報路接続口13bに接続することによって、電源供給と情報信号の授受とを行うようにしても良く、この場合はコネクタ装置1のみでゲート装置が構成される。
(実施形態2)
本発明の実施形態2について図15に基づいて説明する。上述の実施形態1では情報路と、電力路を別にしているためコネクタ装置1には電力線L1と情報線L2とを夫々接続しているが、本実施形態では電力線搬送で情報信号の伝送を行うことによって、電力路を情報路として用い、配線を電力線L1のみとしている。尚、情報信号を電力線搬送で伝送する構成以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述のように本実施形態では情報信号を電力線搬送により伝送しているので、各スイッチボックス90での先行配線は電力線L1のみとし、これに対応して図15に示すようにコネクタ装置1の端子部12a,12bおよび情報路接続口13bを無くし、電力線用の端子部11a,11bおよび電力路接続口13aのみとしている。そして、基本機能モジュール2aにおいて、コネクタ21aおよびコネクタ装置1を介して電力線L1に接続され、電力線搬送通信により情報信号を授受するPLCモデム部(電力線搬送通信手段)24aを設けており、送受信部24では、PLCモデム部24aを介して受信された情報信号をE/O変換部25aにより光信号で送信させるとともに、O/E変換部25bが受光した光信号よりなる情報信号を、PLCモデム部24aから電力線搬送によって送信させている。また送受信部24は、PLCモデム部24aを介して受信された情報信号を演算処理部26に出力して、演算処理部26によりデータ処理を行わせるとともに、演算処理部26から入力された情報信号をPLCモデム部24aからコネクタ装置1を介して電力線L1へ電力線搬送によって送信させている。このように、電力線L1を通じて電力線搬送により信号伝送を行っているので、電力線L1で情報線L2を兼用することができ、配線の数を減らして、配線施工の手間を少なくできる。
尚、本実施形態では基本機能モジュール2aにPLCモデム部24aを設け、このPLCモデム部24aにより電力線L1を通じて電力線搬送通信を行い、基本機能モジュール2aとインターホンモジュール3又は拡張機能モジュール4との間では光信号により情報信号を送受信しているが、インターホンモジュール3および拡張機能モジュール4にそれぞれPLCモデム部を設け、各モジュール3,4を基本機能モジュール2aを介して電力線L1に接続し、各モジュール3,4のPLCモデム部により電力線搬送方式で情報信号を送受信するようにしても良い。
またPLCモデム部24aで採用する電力線搬送の変調方式としては広帯域スペクトラム拡散方式、マルチキャリア方式、OFDM方式等各種方式の何れでも良いので、ここでは特に説明はしない。また図15に示す例では、基本機能モジュール2aのPLCモデム部24aにより電力線搬送通信で伝送された情報信号を分離し、各モジュール2a,3,4の間ではE/O変換部25aおよびO/E変換部25bを用いて情報信号の授受を行っているが、インターホンモジュール3や拡張機能モジュール4にPLCモデム部を設けて、各モジュール3,4において電力線搬送通信により情報信号の授受を行うようにしても良い。
(実施形態3)
本発明の実施形態3について図16及び図17に基づいて説明する。上述の実施形態1、2では基本機能モジュール2aが取着されてスイッチボックス90に固定された取付枠70と各モジュール3,4のモジュール本体30,40とを並置した後、取付枠70およびモジュール本体30,40にプレート枠80をねじ固定することで、各モジュール2a,3,4を配設しているため、基本機能モジュール2aに連設するモジュールの数が変更されると、モジュールの数に合わせた大きさのプレート枠80に付け替える必要があった。
そこで、本実施形態では図17に示すように各モジュール2a,3,4のモジュール本体20,30,40の一側面(例えば右側面)に、矩形状に凹没した嵌合凹部50を形成するとともに、各モジュール本体20,30,40の内側であって嵌合凹部50の底壁に近接する位置に電磁結合部を1組配置し、さらにモジュール本体20,30,40の他側面(例えば左側面)に、他のモジュールの嵌合凹部50に凹凸嵌合する嵌合凸部51を設け、この嵌合凸部51の内部位置に電磁結合部を1組配置してある。ここに、各電磁結合部のコア23aの先端が近接配置される嵌合凹部50の底壁および嵌合凸部51の先端面が、他のモジュールに対する磁気結合部Xとなっている。なお嵌合凹部50と嵌合凸部51とは略同じ高さ位置に形成されており、嵌合凹部50および嵌合凸部51の形状はシステムとして定形化(規格化)してある。
而して各モジュール2a,3,4を接続するに当たっては、造営面に埋込配設されたコネクタ装置1に対して基本機能モジュール2aを取着した後、モジュール本体20,30に設けた嵌合凸部51に、それぞれ、モジュール本体30,40に設けた嵌合凹部50を凹凸嵌合させることによって、各モジュール本体20,30,40を互いに連結することができる。そして、連結方向の一端側に位置するモジュール本体20の非連結側の側面に設けた嵌合凹部50に、サイドカバー52の嵌合凸部52aを凹凸嵌合させるとともに、連結方向の他端側に位置するモジュール本体40の非連結側の側面に設けた嵌合凸部51を、サイドカバー53の嵌合凹部53aに凹凸嵌合させることで、両端に位置するモジュール本体20,40の非連結側の側面にサイドカバー52,53が取着されるから、嵌合凹部50および嵌合凸部51を隠して外観の見栄えを良くすることができる。
このように本実施形態では各モジュール2a,3,4のモジュール本体20,30,40に設けた嵌合凹部50に、他のモジュール本体に設けた嵌合凸部51を嵌合させることで、各モジュール本体20,30,40が互いに連結されるから、各モジュール2a,3,4の取り付け、取り外しを容易に行うことができ、また各モジュール2a,3,4を連設するための部材が不要なので、使用するモジュール2a,3,4の数の増減にも容易に対応することができる。
実施形態1のインターホンシステムを含めた配線システム全体のシステム構成図である。 同上に用いる基本機能モジュールをコネクタ装置から外した状態の分解斜視図である。 同上に用いる基本機能モジュールを背面側から見た外観斜視図である。 同上に用いる各モジュールの取付状態を説明する正面図である。 同上に用いる各モジュールの取付状態を説明する背面図である。 同上に用いる各モジュールの取付状態を説明する側面図である。 同上に用いるインターホンモジュールを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同上に用いるコネクタ装置と基本機能モジュールのブロック図である。 同上に用いるインターホンモジュールのブロック図である。 同上に用いる拡張機能モジュールのブロック図である。 同上に用いる基本機能モジュールの要部を示すブロック図である。 同上に用いるインターホンモジュールの要部を示すブロック図である。 同上に用いる拡張機能モジュールの要部を示すブロック図である。 同上のインターホンシステムを含めた配線システムの施工例を示す説明図である。 実施形態2のインターホンシステムに用いるコネクタ装置と基本機能モジュールのブロック図である。 実施形態3のインターホンシステムに用いる各モジュールの取付状態を説明する正面図である。 同上の分解斜視図である。
符号の説明
1 コネクタ装置
2a 基本機能モジュール
3 インターホンモジュール
5 ドアホン子器
6 インターホン親機
90 スイッチボックス
L1 電力線
L2 情報線

Claims (5)

  1. 宅外に設置されるドアホン子器と、宅内に配置されるインターホンモジュールとを備え、ドアホン子器からの呼出に応じてインターホンモジュールとドアホン子器との間に通話路が形成され、当該通話路を通してインターホンモジュールとドアホン子器との間で内線通話を行うインターホンシステムにおいて、造営面の裏側に先行配線された電線を介して電力の供給と情報信号の伝達とを行うゲート装置を複数台設置し、インターホンモジュールは、前記ゲート装置に着脱自在に接続されて造営面に配設され、前記ゲート装置を介して電源供給を受けるとともに、前記ゲート装置を介してドアホン子器との間で送受話信号を授受することを特徴とするインターホンシステム。
  2. 前記インターホンモジュールに一面を対接させた状態で前記造営面に配設される拡張機能モジュールを備え、拡張機能モジュールと対接するインターホンモジュールの部位に、前記ゲート装置を介して供給される電源を拡張機能モジュールに供給するための給電手段と、前記ゲート装置を介して授受した情報信号を拡張機能モジュールとの間で授受する情報信号接続手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
  3. 前記拡張機能モジュールが、情報信号を無線信号により送受信する無線通信機能を備えて成ることを特徴とする請求項2記載のインターホンシステム。
  4. 前記電線が、電源供給のための電力線と、情報信号を伝送するための情報線とで構成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインターホンシステム。
  5. 前記電線が電源供給のための電力線からなり、前記電力線を介して電力線搬送により情報信号を授受する電力線搬送通信手段を、前記ゲート装置又は前記インターホンモジュールの何れかに設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインターホンシステム。
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