JP2007173526A - シリコンウェーハ表面歪分布測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】合理的な測定時間内に十分な測定点数を伴った、シリコンウェーハの最表面層の歪分布を測定することが可能なシリコンウェーハ表面歪分布測定装置を提供する。
【解決手段】アルゴンイオンレーザ10から発せられる波長約363.8nmの紫外光を集光照射機構40等を介して測定対象試料60であるシリコンウェーハ上に集光させる。紫外光が照射されるシリコンウェーハ上の領域から発せられたラマン散乱光は、集光照射機構40を介してモノクロメータ式の分光器80に入射される。CCD検出器90の映像信号からラマン散乱光のエネルギ分布を演算し、紫外光が照射されるシリコンウェーハの領域における歪量を演算する。このシリコンウェーハ表面の歪分布は、コンピュータ100等によりマッピング表示される。
【選択図】図1

Description

本発明はシリコンウェーハ表面の歪分布を測定するためのシリコンウェーハ表面歪分布測定装置に関する。
シリコン結晶に歪を加えると、電子や正孔の移動度が変化することが知られている。したがって、故意であれ偶然であれ、LSIを構成するMOSデバイスのチャネル領域に対応するシリコンウェーハの最表面の歪量とその分布はデバイスの性能とそのばらつきに大きな影響を与える。
従来シリコンウェーハの歪量を測定する技術としては、ラマン分光法の他、X線回折法や透過型電子顕微鏡(TEM)装置を用いた電子線回折法が良く知られている。このうち、X線回折法は例えば非特許文献1に記載されているように、わずかな歪量の変化に敏感な高感度測定法ではある。しかし、X線のレンズが開発されていないためX線を微小な面積に投影することが難しく、通常数ミリメートル以上の領域の測定のみに対応可能である。さらにX線のシリコンへの侵入長を考慮すると、最表面の数nmのみの歪測定を行うためには、シリコンウェーハに対して1°以下のすれすれの入射角で照射する必要があり、結果として測定領域の長手方向は数センチメートル以上に達する。したがって、高精度LSIが要求するミクロン領域での歪量の測定と、そのばらつきに対応する分布測定への適用は不可能である。
TEMを用いた電子線回折法では、例えば非特許文献2や非特許文献3に開示されている、CBED(コンバージェント・ビーム・エレクトロン・ディフラクション)法やNBD(ナノ・ビーム・ディフラクション)法が知られている。これらの方法はいずれもナノからミクロンオーダの領域の歪測定が可能であるが、測定対象となる試料を電子線が透過するために十分なまで薄片化する必要があり、破壊的測定法である。したがって、一度測定した試料は二度とLSIの製造に供することは出来ない。さらに、薄片化の際に歪を緩和してしまい、実際の歪量の測定が出来ない。また、シリコンウェーハのような大面積の歪分布を測定するためには、膨大な数の薄片化試料を作製する必要があり現実的ではない。
一方ラマン分光法は、非破壊でサブミクロン領域の歪測定が可能な手法としてよく知られているが、表面からどの程度の深さの歪量を測定しているかに関しては慎重な判断が必要である。例えば、非特許文献4に記されているようにシリコンウェーハ中への光の侵入深さはその波長に依存し、表面数nmのラマン分光測定を行うためには紫外光の利用が必要となる。ところが単純に紫外光を用いるだけでは、光の侵入長が減少するのに伴って測定対象の体積が減少し、結果的に信号強度が減少する。十分に精度の高い測定を行うためには、強い光を当てるか測定時間を長くする必要が生じる。
このうち強い光を当てる方法は、例えば非特許文献5にあるように、試料温度の上昇を伴い結果的に誤った歪量の測定要因となる。また測定時間を長く取る手法では、合理的な時間内に、十分意味のある測定点数を伴った分布を測定することは難しい。
以上述べたように、従来知られているシリコンウェーハ中の歪測定技術では、真にLSIの性能に影響を与えるシリコンウェーハの深さ数nm以内の最表面の歪分布を、合理的な測定時間内に十分な測定点数を伴って測定することは不可能であり、LSIの性能向上に資するデータの取得は望めない。
ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス、第37巻、1282ページ(1998年) アプライド・フィジクス・レターズ、第61巻、324ページ(1992年) アプライド・サーフェス・サイエンス、第224巻、113ページ(2004年) 第51回応用物理学関連連合講演会予稿集、講演番号30a―ZG−1、2004年 エレクトロケミカル・ソサイエティ・プロシーディングス2005−3巻、345ページ(2005年、カナダ、ケベックシティ)
本発明は以上の課題を克服し、合理的な測定時間内に十分な測定点数を伴った、シリコンウェーハの最表面層の歪分布を測定することが可能なシリコンウェーハ表面歪分布測定装置を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様に係るシリコンウェーハ表面歪分布測定装置は、波長約350−370nmの紫外光を発する紫外光光源と、該紫外光をシリコンウェーハ上に集光して照射する照射機構と、前記シリコンウェーハを移動させ前記シリコンウェーハ上の所望の領域に前記紫外光を照射するための可動式ステージと、前記シリコンウェーハ上の領域に前記紫外光が照射されることにより発せられたラマン散乱光を受光してそのエネルギを測定する測定装置と、該ラマン散乱光のエネルギ分布から前記紫外光が照射される前記シリコンウェーハの領域における歪量を演算し前記シリコンウェーハ表面の歪分布を可視化する可視化機構とを備えたことを特徴とする。
また、紫外光をシリコンウェーハ上に集光して照射する機構によって集光された光の形状が、円形もしくは一方向に他方向に比べて長く伸びた線状形状を有することができる。また、線状形状に集光する手段として、円形の光源を一方向に高速で操作することによって、擬似的に線状形状を実現した擬似線状光源を用いることができる。さらに、円形の光源を一方向に高速で操作する手段として、ガルバノメータを用いることが可能である。また、線状もしくは擬似線状光源と、モノクロメータ式分光装置とCCD検出器を組み合わせ、かつCCDが有する2次元画素配列に対して、一方向に前記線状光源の長手方向に沿った位置の情報、他方向にモノクロメータ式分光器で分光されたエネルギの情報を割り当てるように配置し、一度に線状もしくは擬似線状光源の照射領域の歪量測定を行うことも可能である。
本発明によれば、合理的な測定時間内に十分な測定点数を伴った、シリコンウェーハの最表面層の歪分布を測定することが可能なシリコンウェーハ表面歪分布測定装置を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態に係るシリコンウェーハ歪分布測定装置を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態) 図1は本発明の実施の形態に係るシリコンウェーハ歪分布測定装置の全体構成を示す概略図である。この装置は、アルゴンイオンレーザ10から出た波長363.8nmを持つ紫外域の励起光を、ミラー20で反射させ、次いでハーフミラー30を透過させ、更に集光照射機構40によって直径約0.5ミクロン程度の円形形状のビームスポット光まで集光させた後、可動ステージ50上に配置された測定対象試料60上に照射させる。可動ステージ50は、コンピュータ100から出力される制御信号を受けたドライバ140によりウェーハ表面方向に沿った2次元方向に移動制御される。また、集光照射機構40は、対物レンズ41を備えるほか、可動ステージ50の移動に伴う焦点ずれを補正するため、合焦光学系42を備えている。この合焦光学系42は、合焦状態を検出するためのフォーカス検出機構43の検出出力に基づいて、図示しない制御機構により制御される。
測定対象試料60からは、照射領域における試料表面の歪量に応じて異なったエネルギを持つラマン信号が発せられる。ラマン信号は、集光照射機構40で集光された後、ハーフミラー30により反射されてモノクロメータ式の分光器80に入射させられる。分光器80の直前には、フィルタ70が配置されている。フィルタ70は、所望の信号のみを通過させ、その他の波長域の光は遮断する機能を有する。これにより例えば、アルゴンイオンレーザ10からの励起光が反射してそのままの強度で分光器80に入射することが防止される。分光器80によってエネルギ分光された光はCCD検出器90で検出される。CCD検出器90から出力される信号はAD変換器110によりディジタル信号に変換された後、コンピュータ100に入力される。コンピュータ100は、このディジタル信号を解析して測定対象試料60の表面の各測定点における歪量を演算する。表示制御部120は、この演算結果に基づいて、各測定点における歪量をディスプレイ130上にマッピング表示する。
分光器80の構成例を図2に示す。この分光器80は、例えばスリット81と、ミラー82と、回折格子83とを備えている。スリット81から入射したラマン信号は、ミラー82で反射されて回折格子83に到達する。回折格子83は、異なるエネルギ即ち異なる波長のラマン信号毎に、その回折方向を異ならせる機能を有する。すなわち、分光器80は、エネルギの異なるラマン信号を、CCD検出器90上の異なる位置(ピクセル)に到達させる。CCD検出器90のどのピクセルに、どの程度の光強度の光が到達したかを検出することにより、ラマン信号のスペクトルを検出することができる。この分光器80では、測定中にミラー82や回折格子83は一切移動させる必要はなく、CCD検出器90の各ピクセルが検出した光強度を検出することにより、ラマン信号に対応する波数領域(450−590cm−1)におけるスペクトルを検出することができる。そのため、CCD検出器90での露光時間がそのまま測定対象試料60上の照射領域一点あたりの測定時間に対応する。
なお、CCD検出器90は、図2の紙面方向に沿う方向に一次元にピクセルを配列させた一次元CCDであってもよいが、2次元CCDである方が、平均化手法を採用して一層高精度の歪計測を行うことができるので好ましい。
本測定装置を用いて、図3に示す3種類の歪Siウェーハを測定対象試料60として、その最表面の歪分布を測定した。これらのウェーハはいずれも、最表面のSi薄膜に故意に歪を与えることによって、高性能のデバイスを実現するために準備された最先端機能性ウェーハである。また、ウェーハはいずれも直径200mmである。
まず図3(a)に示す第1の歪Siウェーハは“バルク”タイプと呼ばれ、Si基板110上に、傾斜組成SiGe層120を経て、緩和SiGe層130を形成し、更に最上層に歪Si薄膜140を形成してなるものである。傾斜組成SiGe層120は、Ge濃度がSi基板110から離れるにつれて徐々に増加するように形成される。これにより、結晶欠陥を発生させつつ徐々にSi基板110の格子定数から離れ、SiGeの格子定数に近づけることができる。その上層の緩和SiGe層130では、Geの濃度に応じてSiGeが本来持つ格子定数を有する。Ge濃度はここでは10%〜35%の範囲で変化させるものとする。また、傾斜組成SiGe層120と緩和SiGe層130を合わせた膜厚は2〜6μmの範囲で変化させるものとする。最上層の歪Si薄膜140の膜厚は、歪緩和および結晶欠陥の発生を抑制するため、例えば10〜25nm程度に設定される。歪Si薄膜140の歪量とその分布は緩和SiGe層130のGe濃度とその分布、さらに結晶欠陥などに影響される。
次に、図3(b)に示す第2の歪Siウェーハは“SGOI”タイプと呼ばれ、Si基板150上に、埋め込み酸化膜層160を形成し、その上にSiGe層170を形成し、さらに最上層に歪Si薄膜180を形成した構造を持つ。ここでは、埋め込み酸化膜層160の膜厚は40〜200nm、SiGe層170および歪Si薄膜180の膜厚はそれぞれ、20〜150nmおよび10〜25nmであるとする。歪Si薄膜180の歪量とその分布はSiGe層170のGe濃度とその分布、結晶欠陥などに影響される。
第3の歪Siウェーハは“SSOI”タイプと呼ばれ、図3(c)に示したように、Si基板190上に、埋め込み酸化膜層200を形成し、さらにその上層に歪Si薄膜210を形成した構造を持つ。埋め込み酸化膜層200の膜厚は40〜200nm、歪Si薄膜210の膜厚は10〜25nmであるとする。
これら3種類の歪Siウェーハを、図1に示した歪分布測定装置を用いて測定した結果を図4に示す。測定条件は、3種類の直径200mmのウェーハに対して、周辺10mmを除外した内側を、縦横5mm間隔で測定して、歪分布を得て可視化した。測定点数は約1200点である。一点あたりのCCD検出器90の露光時間は5秒と設定した。可動ステージ50の移動、および合焦光学系42による焦点合わせに要した時間は各測定点に対して約2秒であったので、図4に示した分布を得るために要した時間は各約2時間半程度であった。図4において、色の薄い領域はシリコンの歪量が大きく、色が濃い領域は歪量が小さいことを示している。また、各ウェーハはすべてノッチを下にして配置している。図4で明らかなように、各種歪Siウェーハについて、それぞれ異なった歪の分布を有することが明らかである。例えば、図4(a)のバルク基板(図3(a))の測定結果では、上部で歪量が大きく下部で小さいのに対して、図4(b)のSGOI(図3(b))では逆に下部で歪量が大きく上部で歪量が小さい傾向を持つ。また、図4(c)で明らかなように、SSOI(図3(c))ではウェーハ周辺で歪量が小さく、中央部で歪量が大きい。これらの歪量のばらつきは、当然のことながらこれらのウェーハを使って作製したLSIの性能とその分布に大きな影響を与える。
(第2の実施の形態) 次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態では、測定対象試料60が、歪Si薄膜を有するウェーハである場合を説明したが、この実施の形態では、LSIプロセスの過程において、歪を持たない通常のウェーハに故意に歪を印加してデバイスの高性能化させ、この故意に印加された歪の量を測定する。すなわち、本実施の形態の測定対象試料60は、通常のSiウェーハに、ALD(原子層堆積法)、LPCVD(減圧化学気相堆積法)、プラズマCVD法などで、膜厚20〜100nmのSi窒化膜を堆積することでSiウェーハに最表面に導入した歪分布の測定である。本方法では、LSIを構成するデバイス領域にのみ選択的に歪を導入する手法が良く用いられている。したがって、歪分布の測定に要求されるのも、第1の実施の形態で示したのとは異なり、より微小な領域での歪分布となる。図5はALDSi窒化膜を30nmの厚さに堆積した場合の、Siウェーハ最表面の歪分布の測定例を示す。14x9μmの微小領域を縦・横1μm間隔で測定したが、このような微小領域でも歪に分布が存在することが明らかである。この歪分布は、この微小領域中に作製した複数のデバイスや、さらには一つのデバイスの内部においても場所によって性能(歪量)が異なる可能性を与えるものであり、デバイス作製への有益なフィードバック情報となり得る。
本発明では測定光として紫外光を用いるため、Si窒化膜など紫外光に対して透明な物質を通して、Si最表面の歪分布を測定できる。Si窒化膜の他、Si酸化膜や、その他の金属酸化膜あるいはそのSi又はNとの化合物でも同様の測定が可能である。
(第3の実施の形態) 次に、本発明の第3の実施の形態に係る装置を説明する。第2の実施の形態の説明で述べたように、LSI作製に用いるSiウェーハに故意もしくは偶然に誘起された歪は、極微小領域の分布でさえLSIを構成するデバイスの性能に影響を与え、ばらつきの要因ともなる。したがって、益々微細化が進展するLSI技術を考慮すると、より微小な領域の歪分布を測定する手法の開発が重要となる。そこで、本実施の形態では、以下に説明するように、線状光源を投影することにより、より微小な領域の歪分布の測定を行うことを可能にしている。
従来のように、ラマン分光法による空間分解能は、光源の波長に応じて原理的に許される最小ビームスポット径で決定されていた。これに対し本実施の形態では、励起光源を線状光源として照射すると共に、2次元のピクセル配置をもつCCD検出器を配置する。これにより、最小ビームスポット径よりも小さな領域の歪分布の測定が可能になる。例えば、CCDの縦横のピクセル列の一方向を線状光源の長手方向と合わせ、その一方向においては線状光源の照射範囲におけるウェーハ歪分布が特定され、これと直交する他方向においては、上記第1の実施の形態と同様に、分光器80で分光されたエネルギの分布情報が特定される。これにより、原理的には、最小ビームスポット径によらず、分光器の性能と、CCDのピクセルのピッチとにより空間分解能を決定することが可能となる。
線状光源は、シリンドリカルレンズ等を用いて一方向に入射光を引き伸ばすことによって得た線状光源でもよいが、通常のシリンドリカルレンズを用いたのみでは、収差も大きく強度分布も一様でないため現実には高い空間分解能を得ることは困難である。シリンドリカルレンズに加え、例えばホモジナイザ等を併用することにより一様な強度分布を有する線状光源を得ることは可能である。
一様な強度分布の線状光源を得るため、図6に示すような光学系を使用して擬似線状光源を得るのが好適である。この擬似線状光源は、アルゴンイオンレーザ等の光源310から得た光を、ガルバノメータ320を用いて高速で走査することによって、CCD検出器90の残渣の範囲で本質的に線状と変わることのない擬似線状光源330を得ることができる。同時に、シリンドリカルレンズが待つ収差の影響もなく、強度分布も一様な上、試料温度の上昇をも防ぐことが可能である。
図7は、図3(a)に示すバルクタイプの歪Siウェーハを、上記で述べた擬似線状光源を備えた第3の実施の形態の装置を用いて測定した結果である。擬似線状光源が照射した領域に対応した、1次元の歪分布が高い空間分解能で得られていることが分かる。
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な変更、置換、追加等が可能である。例えば、ラマン散乱光のエネルギ分布の構成手段として、レイリー散乱、アルゴンレーザからのプラズマライン、Hgランプ等を採用することができる。また、第1乃至第3の実施の形態で述べた試料構造や測定条件などについても、本発明を制限するものではないことは当然である。
本発明の第1の実施の形態に係るウェーハ歪分布測定装置の概略構成を示す。 図1に示す分光器80の構成例を示す。 測定対象試料60としての歪Siウェーハの例を示す。 図3に示す3種類の歪Siウェーハを、第1図に示した歪分布測定装置を用いて測定した結果を示す。 本発明の第2の実施の形態による測定結果を示す。 本発明の第3の実施の形態に係る装置の構成の一部を示す。 バルクタイプの歪Siウェーハを、上記で述べた擬似線状光源を備えた第3の実施の形態の装置を用いて測定した結果である。
符号の説明
10・・・アルゴンイオンレーザ、 20・・・ミラー、 30・・・ハーフミラー、 40・・・集光照射機構、 50・・・可動ステージ、 60・・・測定対象試料、 70・・・フィルタ、 80・・・モノクロメータ式分光器、90・・・CCD検出器、 110・・・Si基板、 120・・・傾斜組成SiGe層、 130・・・緩和SiGe層、 140・・・歪Si薄膜、 150・・・Si基板、 160・・・埋め込み酸化膜、 170・・・SiGe層、 180・・・歪Si薄膜、 190・・・Si基板、 200・・・埋め込み酸化膜、 210・・・歪Si薄膜、 310・・・光源、 320・・・ガルバノメータ、 330・・・擬似線状光源。

Claims (11)

  1. 波長約350−370nmの紫外光を発する紫外光光源と、
    該紫外光をシリコンウェーハ上に集光して照射する照射機構と、
    前記シリコンウェーハを移動させ前記シリコンウェーハ上の所望の領域に前記紫外光を照射するための可動式ステージと、
    前記シリコンウェーハ上の領域に前記紫外光が照射されることにより発せられたラマン散乱光を受光してそのエネルギを測定する測定装置と、
    該ラマン散乱光のエネルギ分布から前記紫外光が照射される前記シリコンウェーハの領域における歪量を演算し前記シリコンウェーハ表面の歪分布を可視化する可視化機構と
    を備えたことを特徴とするシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  2. 前記紫外光光源が、波長363.8nmの光を発するアルゴンイオンレーザであることを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  3. 前記照射機構が自動焦点機能を有し、ステージの移動に伴う焦点ずれを補正するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  4. 前記測定装置が、モノクロメータ式分光器とCCD検出器を備えたことを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  5. 前記分光器は、前記ラマン散乱光を回折させる回折格子を備え、前記ラマン散乱光のエネルギの大きさに応じてその回折方向が変化するようにされていることを特徴とする請求項4記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  6. 前記照射機構によって集光された光のビームスポット形状が、円形形状を有することを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  7. 前記照射機構によって集光された光のビームスポット形状が、一方向において他方向によりも長く伸びた線状形状を有することを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  8. 前記照射機構は、円形のビームスポット形状を有する光を一方向に高速で走査する機構により擬似的な線状形状のビームを生成する擬似線状光源として機能することを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  9. 前記一方向に高速で走査する機構は、ガルバノメータであることを特徴とする請求項8記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  10. 前記CCD検出器が2次元に配列された画素を有し、一方向に前記線状光源の長手方向に沿った位置の情報、他方向にモノクロメータ式分光器で分光されたエネルギの情報を割り当てるように配置し、一度に線状もしくは擬似線状光源の照射領域の歪量測定が可能であることを特徴とする請求項7記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。
  11. ラマン散乱光のエネルギ分布の構成手段として、レイリー散乱、アルゴンレーザからのプラズマライン、Hgランプの中から少なくとも一つを用いることを特徴とする請求項1記載のシリコンウェーハ表面歪分布測定装置。


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