JP2007173099A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステムから回転力が付与される反転ばねの回転を防止して信頼性を高めたスイッチ装置を安価に提供すること。
【解決手段】スイッチ装置1には、有底箱形のハウジング2の内底面の離隔した位置に中央固定接点3および外側固定接点4が配設されており、該内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材7は、その周縁部が外側固定接点4に常時接触して中央部が中央固定接点3と接離可能に対向している。可動接点部材7上には、略同形であるが周縁部に突片部8aを突出形成した第2反転ばね8が積層配置されており、第2反転ばね8の中央部上に駆動体9のステム9bが押下可能に配置されている。また、ハウジング2には外側固定接点4の近傍に立壁部2aが形成されており、ステム9bから第2反転ばね8に回転力が付与されると、突片部8aが立壁部2aに係合して第2反転ばね8が位置規制されるようになっている。
【選択図】図2
【解決手段】スイッチ装置1には、有底箱形のハウジング2の内底面の離隔した位置に中央固定接点3および外側固定接点4が配設されており、該内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材7は、その周縁部が外側固定接点4に常時接触して中央部が中央固定接点3と接離可能に対向している。可動接点部材7上には、略同形であるが周縁部に突片部8aを突出形成した第2反転ばね8が積層配置されており、第2反転ばね8の中央部上に駆動体9のステム9bが押下可能に配置されている。また、ハウジング2には外側固定接点4の近傍に立壁部2aが形成されており、ステム9bから第2反転ばね8に回転力が付与されると、突片部8aが立壁部2aに係合して第2反転ばね8が位置規制されるようになっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、各種電子機器の入力手段等として用いられる押下操作型のスイッチ装置に係り、特に、押下操作時に反転ばねを座屈反転させるステムがゴム等の弾性材料からなる小型のスイッチ装置に関する。
従来より、駆動体のステムを押下操作して円椀状の反転ばねの中央部(頂部)を付勢すると、この反転ばねがクリック感を伴って反転してスイッチオンするように構成された小型のスイッチ装置が種々提案されている。かかるスイッチ装置においては、通常、ハウジングの内底面に中央固定接点と外側固定接点が離隔して配設されており、円椀状にフォーミングされた反転ばねが、その中央部を中央固定接点と接離可能に対向させて周縁部を外側固定接点に常時接触させた状態でハウジングの内底面上に搭載されている。そして、反転ばねの中央部上に駆動体のステムが押下可能に配置されており、この駆動体が押下操作されるとステムが反転ばねの中央部を押し込んで反転させるため、反転ばねを介して中央固定接点と外側固定接点とが導通されてオン信号が出力されると共に、反転ばねの反転動作によってクリック感が生起されるようになっている。つまり、円椀状の反転ばねがクリック感を生起する可動接点部材として機能しており、導通の信頼性を確保するために、この反転ばねにはハウジングの内底面と対向する側の面に銀等の良導電性材料からなるめっき層が設けられている。
この種のスイッチ装置はさまざまな電子機器の入力手段として広く採用されているが、近年、電子機器の小型化や多機能化が促進されている関係上、この種のスイッチ装置においても一層の小型化が強く要望されている。こうした要望に応えるためには、極力小径の反転ばねを用いてハウジングの小型化を図る必要があるが、反転ばねが小径化されると操作力や操作ストロークが過度に小さくなって操作性が悪化する虞がある。そこで従来、反転ばねの中央部上に配置されるステムをゴム等の弾性材料にて形成し、このステムが押下操作時に弾性変形しながら反転ばねを押し込むような構成にすることで、小径の反転ばねを用いつつ所望の操作力や操作ストロークを確保できるようにしたスイッチ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−294079号公報(第6−7頁、図8)
前述したように、反転ばねを押し込むステムを弾性材料にて形成することでスイッチ装置の小型化を促進しつつ良好な操作性を確保することが可能となるが、ステムが弾性変形しながら反転ばねの中央部を押し込むと、該反転ばねには押下力だけでなく回転力も付与されてしまうので、押下操作時に反転ばねがハウジングの内底面上で回転するという現象が発生しやすくなる。しかしながら、押下操作時に可動接点部材である反転ばねが頻繁に回転すると、その周縁部が外側固定接点上で摺動を繰り返すことになるため、反転ばねの下面に設けられている銀等のめっき層が剥がれやすくなり、その結果、導通不良や短絡事故が起こりやすくなってスイッチ装置の信頼性が低下してしまう。
なお、上記特許文献1に記載されたスイッチ装置においては、下面に粘着剤が塗布された粘着シートをハウジングの上面に貼着することにより、該粘着シートに反転ばねの頂部を密着させて回転しないようにしているが、小型のハウジングに粘着シートの貼着スペースを確保することは容易でなく貼着作業も煩雑なため、小型化が促進しにくくコスト面でも不利なスイッチ装置になってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、ステムから回転力が付与される反転ばねの回転を防止して信頼性を高めたスイッチ装置を安価に提供することにある。
上記の目的を達成する解決手段として、本発明のスイッチ装置では、有底箱形のハウジングと、このハウジングの内底面の離隔した位置に配設された中央固定接点および外側固定接点と、中央部を前記中央固定接点と接離可能に対向させて周縁部を前記外側固定接点に常時接触させた状態で前記ハウジングの内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材と、この可動接点部材の中央部上に押下可能に配置された弾性材料からなるステムとを備え、前記可動接点部材には、前記ハウジングの内底面と対向する面に良導電性材料からなるめっき層が設けられていると共に、周縁部から折り曲げ部を経て外方へ突出する突片部が設けられており、かつ、前記ハウジングには前記突片部と係合して前記可動接点部材の回転を規制するストッパ部が設けられている構成とした。
このように構成されたスイッチ装置は、円椀状の反転ばねからなる可動接点部材が外方へ突出する突片部を有し、可動接点部材に回転力が作用すると該突片部がハウジングのストッパ部と係合して位置規制されるようになっているため、押下操作時に弾性変形するステムから回転力を付与されても可動接点部材が自由に回転することはない。したがって、回り止め用の粘着シートを使用しなくても、押下操作時に可動接点部材がハウジングの内底面上で頻繁に回転するという現象は発生せず、それゆえ可動接点部材のめっき層が剥がれて導通不良や短絡事故を招来する虞がなくなって、長期に亘り高信頼性が維持できる。また、可動接点部材の突片部が折り曲げ部を経て外方へ突出させてあるため、可動接点部材のエッジ部が外側固定接点に当接した場合に懸念される該外側固定接点の損傷が回避されていると共に、該突片部に押下操作力が集中した場合に懸念されるばね特性や寿命の劣化が回避されている。
上記の構成において、外側固定接点がインサート成形加工によってハウジングに固定されている場合、インサート成形時に金型のシール部で外側固定接点を完全に覆うという樹脂かぶり防止策が講じられる関係上、成形後のハウジングには外側固定接点の近傍に該シール部の輪郭に沿った立壁部が形成されるため、この立壁部をストッパ部として利用すると共に、可動接点部材の周縁部で外側固定接点と対応する箇所から突片部が外方へ突出するようにしておけば、ハウジングに専用のストッパ部を設ける必要がなくなり、スイッチ装置の低コスト化や小型化が図りやすくなる。
また、上記の構成において、可動接点部材と略同形で該可動接点部材上に積層配置された別の反転ばね(第2反転ばね)を備え、この第2反転ばねの中央部上にステムを配置させれば、スイッチ装置の小型化を損なわずに操作力を高めることができる。なお、第2反転ばねにはめっき層を設ける必要がないので、可動接点部材上で第2反転ばねが回転しても信頼性が損なわれることはない。
また、上記の目的を達成する他の解決手段として、本発明のスイッチ装置では、有底箱形のハウジングと、このハウジングの内底面の離隔した位置に配設された中央固定接点および外側固定接点と、中央部を前記中央固定接点と接離可能に対向させて周縁部を前記外側固定接点に常時接触させた状態で前記ハウジングの内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材と、この可動接点部材と略同形で該可動接点部材上に積層配置された第2反転ばねと、この第2反転ばねの中央部上に押下可能に配置された弾性材料からなるステムとを備え、前記可動接点部材には前記ハウジングの内底面と対向する面に良導電性材料からなるめっき層が設けられており、かつ、前記第2反転ばねには周縁部から外方へ突出する突片部が設けられており、前記ハウジングには前記突片部と係合して前記第2反転ばねの回転を規制するストッパ部が設けられている構成とした。
このように構成されたスイッチ装置は、円椀状の反転ばねからなる可動接点部材上に第2反転ばねを積層配置することによって操作力を高めているが、この第2反転ばねが外方へ突出する突片部を有し、第2反転ばねに回転力が作用すると該突片部がハウジングのストッパ部と係合して位置規制されるようになっているため、押下操作時に弾性変形するステムから回転力を付与されても第2反転ばねが自由に回転することはない。したがって、回り止め用の粘着シートを使用しなくても、第2反転ばねに連動して可動接点部材がハウジングの内底面上で頻繁に回転するという現象は発生せず、それゆえ可動接点部材のめっき層が剥がれて導通不良や短絡事故を招来する虞がなくなって、長期に亘り高信頼性が維持できる。また、第2反転ばねの周縁部から外方へ突出する突片部は、わざわざ折曲加工しなくても外側固定接点に対して非接触に保つことが可能なため、製造段階で該突片部を容易に形成することができる。
上記の構成において、外側固定接点がインサート成形加工によってハウジングに固定されている場合、インサート成形時に金型のシール部で外側固定接点を完全に覆うという樹脂かぶり防止策が講じられる関係上、成形後のハウジングには外側固定接点の近傍に該シール部の輪郭に沿った立壁部が形成されるため、この立壁部をストッパ部として利用すると共に、第2反転ばねの周縁部で外側固定接点と対応する箇所から突片部が外方へ突出するようにしておけば、ハウジングに専用のストッパ部を設ける必要がなくなり、スイッチ装置の低コスト化や小型化が図りやすくなる。
本発明のスイッチ装置は、円椀状の反転ばねからなる可動接点部材または該可動接点部材上に積層配置した略同形の第2反転ばねに、その周縁部から外方へ突出する突片部を設け、可動接点部材や第2反転ばねに回転力が作用すると、該突片部がハウジングのストッパ部と係合して位置規制されるように構成してあるため、押下操作時に弾性変形するステムから回転力を付与されても可動接点部材がハウジングの内底面上で頻繁に回転するという現象は起こらなくなる。それゆえ、ステムをゴム等の弾性材料にて形成しているスイッチ装置において、可動接点部材のめっき層が剥がれて導通不良や短絡事故を招来する虞がなくなって長期に亘り高信頼性を維持することができ、回り止め用の粘着シートも不要であるためコストアップを回避できる。
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施形態例に係るスイッチ装置の分解斜視図、図2は該スイッチ装置の非操作時の断面図、図3は該スイッチ装置の押下操作時の断面図、図4は該スイッチ装置の接点構造を示す平面図、図5は該スイッチ装置に組み込まれた第2反転ばねを示す平面図、図6は該スイッチ装置に組み込まれた可動接点部材を示す平面図、図7は該スイッチ装置のハウジングを示す平面図である。
これらの図に示すスイッチ装置1は、樹脂モールド品であるハウジング2と、ハウジング2の内底面の離隔した位置に配設された中央固定接点3および一対の外側固定接点4と、中央固定接点3から導出されてハウジング2の両側面に露出する一対の端子5と、外側固定接点4から導出されてハウジング2の両側面に露出する一対の端子6と、ハウジング2の内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材7と、突片部8aを有して可動接点部材7上に積層配置された円椀状の第2反転ばね8と、鍔部9aやステム9bを有して第2反転ばね8上に搭載された弾性ゴムからなる駆動体9と、ハウジング2の上端面に取り付けられて駆動体9の脱落を防止している金属カバー10とによって主に構成されている。
ハウジング2は、金型内に一対の金属板をインサートして成形された有底箱形の樹脂モールド品であって、一方の金属板の露出部分が中央固定接点3および端子5となり、他方の金属板の露出部分が外側固定接点4および端子6となっている(図7参照)。中央固定接点3はハウジング2の内底面の略中央に露出しており、この中央固定接点3から等距離離れた該内底面上の2箇所に外側固定接点4が露出している。ハウジング2には各外側固定接点4の近傍に立壁部2aが形成されており、この立壁部2aはインサート成形時に樹脂かぶりを防止するために外側固定接点4を覆う金型のシール部(図示せず)の輪郭に沿った平面視凹状の壁面を有している。この立壁部2aは突片部8aと係合して第2反転ばね8の回転を規制するストッパ部として機能する。また、ハウジング2の上端面の四隅には、金属カバー10をかしめ固定するためのかしめ部2bが突設されている。
可動接点部材7は、ステンレス等の金属薄板を円椀状に絞り加工して形成された反転ばねであって、中央部(頂部)が所定量押下されると座屈反転してクリック感を生起する。この可動接点部材7の周縁部の180度離れた2箇所は一対の外側固定接点4上に位置して常時接触しており、可動接点部材7の中央部は下方に露出する中央固定接点3と接離可能に対向している。なお、この可動接点部材7にはハウジング2の内底面と対向する側の面に、導通の信頼性を確保するために銀等の良導電性材料からなるめっき層が設けられている。
第2反転ばね8は操作力を高めるために可動接点部材7上に積層配置された円椀状の反転ばねであ。この第2反転ばね8は、可動接点部材7と略同形の円椀状にフォーミングされているが、周縁部の180度離れた2箇所に外方へ突出する突片部8aが設けられている。図2と図4に示すように、各突片部8aは外側固定接点4と対向する箇所に突設されており、第2反転ばね8に周方向へ回転する力が作用すると直ぐに突片部8aが立壁部2aに当接して位置規制されるようになっている。この第2反転ばね8には良導電性材料からなるめっき層は設けられていないが、第2反転ばね8の中央部が所定量押下されて座屈反転すると、可動接点部材7の中央部が一体的に反転して中央固定接点3に当接するようになっている。なお、図2と図3に示すように、第2反転ばね8の各突片部8aは可動接点部材7に沿って延びているが、各突片部8aと外側固定接点4とが接触する虞のない突出寸法に設定されている。
図2に示すように、弾性ゴムからなる駆動体9には、鍔部9aの中央部から上向きに突出する操作釦9cと、鍔部9aの底面中央部から下向きに突出するステム9bとが設けられており、ステム9bが第2反転ばね8の中央部上に押下可能に搭載されていると共に、鍔部9aが金属カバー10に規制されてハウジング2内からの脱落が防止されている。この駆動体9は、操作釦9cに対して押下操作力が加えられるとステム9bがハウジング2内を下降するので、ステム9bに付勢される第2反転ばね8および可動接点部材7の各中央部が座屈反転するようになっている。
金属カバー10の四隅はハウジング2のかしめ部2bにかしめ固定されている。図2に示すように、この金属カバー10は鍔部9aの上方移動を規制して駆動体9の脱落を防止しており、金属カバー10の中央部に設けられた貫通孔10aから駆動体9の操作釦9cが上方へ突出している。
上記の如くに構成されたスイッチ装置1は、図2の状態で操作釦9cが押下操作されて駆動体9が下降すると、第2反転ばね8および可動接点部材7の各中央部がステム9bに付勢されて座屈反転するため、図3に示すように、可動接点部材7の中央部が中央固定接点3に当接する。その結果、第2反転ばね8および可動接点部材7の反転時にクリック感が生起されると共に、可動接点部材7を介して中央固定接点3と外側固定接点4とが導通されて端子5,6からスイッチオン信号が出力されるようになっている。また、この状態で操作釦9cに対する押下操作力が除去されると、第2反転ばね8および可動接点部材7が元の形状に復帰するため、可動接点部材7の中央部が中央固定接点3から離れて図2の状態に戻り、中央固定接点3と外側固定接点4との導通が解除されるようになっている。
このように本実施形態例に係るスイッチ装置1は、駆動体9を押下操作するとステム9bが第2反転ばね8および可動接点部材7の各中央部を付勢して座屈反転させるようになっているが、図3に示すように、弾性ゴムからなるステム9bは押下操作時に弾性変形するため、このステム9bによって第2反転ばね8に周方向への回転力が作用しやすくなる。しかし、第2反転ばね8が回転し始めると直ぐに突片部8aが立壁部2aに当接して位置規制されるため、ハウジング2の内底面上で第2反転ばね8が自由に回転することはない。したがって、わざわざ回り止め用の粘着シートを使用しなくても、第2反転ばね8に連動して可動接点部材7がハウジング2の内底面上で頻繁に回転するという現象は発生せず、それゆえ可動接点部材7のめっき層が剥がれて導通不良や短絡事故を招来する虞がなくなり、長期に亘って高信頼性を維持することができる。また、回り止め用の粘着シートを使用する必要がないので、コストアップも回避できる。なお、第2反転ばね8の周縁部から外方へ突出する突片部8aは折曲加工しなくても可動接点部材7の板厚内に収容でき外側固定接点4に対して非接触に保つことができるので、製造段階で各突片部8aを容易に形成することができる。また、可動接点部材7上に略同形の第2反転ばね8が積層配置されていることから、このスイッチ装置1は小型化を損なわずに操作力を高めることができる。
なお、第2反転ばね8を位置規制するハウジング2の立壁部2aは、前述したように外側固定接点4の樹脂かぶりを防止するために適用される金型のシール部によって形成されるものなので、第2反転ばね8の突片部8aを位置規制するためにハウジング2の形状を複雑化する必要はなく、それゆえ本実施形態例に係るスイッチ装置1は、低コスト化や小型化が図りやすくなっている。
図8は本発明の第2実施形態例に係るスイッチ装置の非操作時の断面図、図9は該スイッチ装置に組み込まれた第2反転ばねを示す平面図、図10は該スイッチ装置に組み込まれた可動接点部材を示す平面図、図11は該可動接点部材の製造工程を示す説明図であって、図1〜図7と対応する部分には同一符号が付してあるため重複する説明は省略する。
図8〜図10に示すスイッチ装置11は、可動接点部材7の回転を抑えるための突片部が第2反転ばね8の代わりに可動接点部材7自身に設けられている点が、前述した第1実施形態例と異なっている。すなわち、図8と図10に示すように、円椀状の反転ばねからなる可動接点部材7には、その周縁部で外側固定接点4上に配置される180度離れた2箇所からそれぞれ、折り曲げ部7bを経て外方(斜め上方)へ突出する突片部7aが設けられており、可動接点部材7が周方向に回転すると直ぐに突片部7aがハウジング2の立壁部2aに当接して位置規制されるようになっている。図11に示すように、この可動接点部材7は、送り孔21を有するフープ材20をプレス抜きして突片部7aの曲げ加工や円椀状の絞り加工を行った後、連結桟22から切り離すことによって連続的に製造することができる。なお、この突片部7aを可動接点部材7の連結桟22とは異なる外縁位置に設けることにより、突片部7aの曲げ加工時に反転ばねの中心位置ずれを防止して操作感触のバラツキを低減できる。また、第2反転ばね8は可動接点部材7と略同形の円椀状にフォーミングされているが、この第2反転ばね8には突片部は設けられていない。
このように本実施形態例に係るスイッチ装置11は、円椀状の反転ばねからなる可動接点部材7が外方へ突出する突片部7aを有し、駆動体9のステム9bが第2反転ばね8を介して可動接点部材7に回転力を付与しても、突片部7aがハウジング2の立壁部2a(ストッパ部)と係合して位置規制されるようになっているため、押下操作時に弾性変形するステム9bから回転力を付与されても可動接点部材7がハウジング2の内底面上で頻繁に回転するという現象は発生せず、それゆえ可動接点部材7に設けられている銀等のめっき層が剥がれて導通不良や短絡事故を招来する虞がなくなり、長期に亘って高信頼性を維持することができる。また、わざわざ回り止め用の粘着シートを使用する必要がないのでコストアップも回避できる。しかも、このスイッチ装置11は、可動接点部材7の突片部7aが折り曲げ部7bを経て外方へ突出させてあるため、可動接点部材7のエッジ部が外側固定接点4に当接した場合に懸念される該外側固定接点4の損傷が回避されていると共に、突片部7aに押下操作力が集中した場合に懸念されるばね特性や寿命の劣化が回避されている。なお、第2反転ばね8にはめっき層を設ける必要がないので、可動接点部材7上で第2反転ばね8が回転しても信頼性が損なわれることはない。
なお、上記第2実施形態例では、可動接点部材7上に略同形の第2反転ばね8を積層配置することによって操作力を高めた場合について説明しているが、可動接点部材7は突片部7aを立壁部2aに係合させることによって回転が規制されるので、操作力を特に高める必要がない場合には、第2反転ばね8を省略した構成にしても良い。
1,11 スイッチ装置
2 ハウジング
2a 立壁部(ストッパ部)
3 中央固定接点
4 外側固定接点
7 可動接点部材
7a 突片部
8 第2反転ばね
8a 突片部
9 駆動体
9a 鍔部
9b ステム
9c 操作釦
10 金属カバー
2 ハウジング
2a 立壁部(ストッパ部)
3 中央固定接点
4 外側固定接点
7 可動接点部材
7a 突片部
8 第2反転ばね
8a 突片部
9 駆動体
9a 鍔部
9b ステム
9c 操作釦
10 金属カバー
Claims (5)
- 有底箱形のハウジングと、このハウジングの内底面の離隔した位置に配設された中央固定接点および外側固定接点と、中央部を前記中央固定接点と接離可能に対向させて周縁部を前記外側固定接点に常時接触させた状態で前記ハウジングの内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材と、この可動接点部材の中央部上に押下可能に配置された弾性材料からなるステムとを備え、
前記可動接点部材には、前記ハウジングの内底面と対向する面に良導電性材料からなるめっき層が設けられていると共に、周縁部から折り曲げ部を経て外方へ突出する突片部が設けられており、かつ、前記ハウジングには前記突片部と係合して前記可動接点部材の回転を規制するストッパ部が設けられていることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1の記載において、前記外側固定接点がインサート成形加工によって前記ハウジングに固定されていると共に、前記可動接点部材の周縁部で前記外側固定接点と対応する箇所から前記突片部が外方へ突出していることを特徴とするスイッチ装置。
- 請求項1または2の記載において、前記可動接点部材と略同形で該可動接点部材上に積層配置された別の反転ばねを備え、この反転ばねの中央部上に前記ステムを配置させたことを特徴とするスイッチ装置。
- 有底箱形のハウジングと、このハウジングの内底面の離隔した位置に配設された中央固定接点および外側固定接点と、中央部を前記中央固定接点と接離可能に対向させて周縁部を前記外側固定接点に常時接触させた状態で前記ハウジングの内底面上に搭載された円椀状の反転ばねからなる可動接点部材と、この可動接点部材と略同形で該可動接点部材上に積層配置された第2反転ばねと、この第2反転ばねの中央部上に押下可能に配置された弾性材料からなるステムとを備え、
前記可動接点部材には前記ハウジングの内底面と対向する面に良導電性材料からなるめっき層が設けられており、かつ、前記第2反転ばねには周縁部から外方へ突出する突片部が設けられており、前記ハウジングには前記突片部と係合して前記第2反転ばねの回転を規制するストッパ部が設けられていることを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項4の記載において、前記外側固定接点がインサート成形加工によって前記ハウジングに固定されていると共に、前記第2反転ばねの周縁部で前記外側固定接点と対応する箇所から前記突片部が外方へ突出していることを特徴とするスイッチ装置。
Priority Applications (3)
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