JP2007172648A - 集積回路装置、デバッグシステム、マイクロコンピュータ及び電子機器 - Google Patents

集積回路装置、デバッグシステム、マイクロコンピュータ及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】CPU及びデバッグ用のピンと機能を量産チップ上に実装する集積回路装置において、エンドユーザーにとっては不要な端子をより節約すること。
【解決手段】第1の通信ライン210が接続される第1のデバッグ端子22と、前記第1の通信ライン210を、省ピン型のデバッグツール110とオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPU50の状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部250と、を含み前記第1の通信ライン210を介してデバッグツール110から強制ブレーク入力を受信するように構成され、入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPU50をブレーク状態に移行させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、集積回路装置、デバッグシステム、マイクロコンピュータ、及び電子機器に関する。
近年、ゲーム装置、カーナビゲーションシステム、プリンタ、携帯情報端末などの電子機器に組み込まれ、高度な情報処理を実現できるマイクロコンピュータに対する需要が高まっている。このような組み込み型のマイクロコンピュータは、通常、ターゲットシステムと呼ばれるユーザボードに実装される。そして、このターゲットシステムを動作させるソフトウェアの開発を支援するためにICE(In-Circuit Emulator)等の省ピン型のデバッグツール(ソフトウェア開発支援ツール)が広く使用されている。
さて、このようなICEとしては、従来、図16に示すようなCPU置き換え型と呼ばれるICEが主流を占めていた。このCPU置き換え型ICEでは、デバッグ時にターゲットシステム300からマイクロコンピュータ302を取り外し、その代わりにデバッグツール304のプローブ306を接続する。そして、このデバッグツール304に、取り外したマイクロコンピュータ302の動作をエミュレートさせる。また、このデバッグツール304に、デバッグのために必要な種々の処理を行わせる。
しかしながら、このCPU置き換え型ICEには、プローブ306のピン数が多くなると共にプローブ306の線308が増えるという欠点があった。このため、マイクロコンピュータ302の高周波数動作をエミュレートすることが困難になる(例えば33MHZ程度が限界)。またターゲットシステム300の設計も困難になる。更に、マイクロコンピュータ302を実装して動作させる実動作時とデバッグツール304でマイクロコンピュータ302の動作をエミュレートするデバッグモード時とで、ターゲットシステム300の動作環境(信号のタイミング、負荷条件)が変化してしまう。またこのCPU置き換え型ICEには、マイクロコンピュータが異なれば、たとえそれが派生品であっても、設計が異なるデバッグツールや、ピン数やピンの位置が異なるプローブを使用しなければならないという問題もあった。
一方、このようなCPU置き換え型ICEの欠点を解消するものとして、ICEと同じ機能を実現するためのデバッグ用のピンと機能を量産チップ上に実装するタイプのICEが知られている。例えばこのようなデバッグ機能実装型ICEとして、省ピン型のデバッグツール(ICE等)とクロック同期通信を行いデバッグツールから入力されたデバッグコマンドを実行するためのオンチップデバッグ機能を有する内部デバッグモジュールを内蔵するマイクロコンピュータが知られている。
かかる場合マイクロコンピュータは、デバッグツールとクロック同期通信でデバッグを行っていた。
かかる場合には、デバッグツールとマイクロコンピュータの間で、デバッグツールからマイクロコンピュータへのブレーク入力、マイクロコンピュータからデバッグツールへのブレーク/runの状態出力、デバッグツールからマイクロコンピュータへのデータ(デバッグコマンド等)通信、マイクロコンピュータからデバッグツールへのデータ通信、入力デバッグツールとマイクロコンピュータ間での通信用同期クロック、マイクロコンピュータからデバッグツールへのトレース等の付加情報の通信が複数ピン、入力デバッグツールとマイクロコンピュータ間でのグランドライン等の端子(ピン)が必要となる。
特開平8−255096号 特開平11−282719号
かかる端子(ピン)を積算していくとデバッグ用の端子(ピン)がどんどん増加するが、デバッグ時にのみ必要でエンドユーザーにとっては不要な端子はできるかぎり少ないほうが好ましい。またマイクロコンピュータのPKGの端子(ピン)数が増加すると、ICのコストアップ等につながる。
さらにボードとデバッグツールの間のピン数が増加し、ボードの設計難易度が上がり、このため信頼性が低下し、ボードやシステムの開発コストの増加や開発期間の増加を招く。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デバッグ用のピンと機能を量産チップ上に実装するタイプのターゲットシステムにおいて、エンドユーザーにとっては不要な端子をより節約した集積回路装置、デバッグシステム、マイクロコンピュータ等を提供することにある。
(1)本発明は、
省ピン型のデバッグツールと通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとCPUを内蔵する集積回路装置であって、
第1の通信ラインが接続される第1のデバッグ端子と、
前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部と、を含み
前記第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成され、
第1の共用制御処理部は、
第1の通信ラインを介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させることを特徴とする。
(2)本発明の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持されるように制御し、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持され、
デバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信されるように制御する回路を含むことを特徴とする。
(3)本発明の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
CPUがブレーク状態に移行すると前記第1の通信ラインから所定のブレークパルスが送信されるように制御する手段を含むことを特徴とする。
(4)本発明の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを第1のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路と、
CPUがrun状態にあるかブレーク状態にあるかに応じて前記プルアップ又はプルダウンする回路のON/OFFを切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含むことを特徴とする。
(5)本発明の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
前記プルアップ又はプルダウンする回路がOFF状態である場合には、前記第1の通信ラインを第2のレベルにするために第2のレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むことを特徴とする。
(6)本発明は、
省ピン型のデバッグツールと、当該デバッグツールのデバッグ対象となるターゲットシステムを含むデバッグシステムであって、
前記ターゲットシステムは、CPU、省ピン型のデバッグツールと通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとを内蔵する集積回路装置を含み、
前記集積回路装置は、
第1の通信ラインが接続される第1のデバッグ端子と、
前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部と、を含み、
前記第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成され、
第1の共用制御処理部は、
第1の通信ラインを介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させ、
前記デバッグツールは、
第1の通信ラインが接続される第1’のデバッグ端子と、
前記第1の通信ラインを、集積回路装置とオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行う第1’の共用制御処理部と、を含み、
前記第1’の共用制御処理部は、
集積回路装置をブレーク状態にするための強制ブレーク入力信号を前記第1’のデバッグ端子を介して前記第1の通信ラインに出力する強制ブレーク出力制御部を含むことを特徴とする。
(7)本発明のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持されるように制御し、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持され、
デバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信されるように制御する回路を含み、
前記デバッグツールは、
前記第1の通信ラインが第1のレベルであれば集積回路装置のCPUがrun状態にあると判断し、前記第1の通信ラインが第2のレベルであればCPUがブレーク状態であると判断し、前記第1の通信ラインからパルスを受信したらデバッグ用のシリアルデータであると判断することを特徴とする。
(8)本発明のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
CPUがブレーク状態に移行すると前記第1の通信ラインから所定のブレークパルスが送信されるように制御する手段を含み、
前記デバッグツールは、
前記第1の通信ラインの受信信号から前記所定のブレークパルスを検出する手段と、
所定のブレークパルスが検出される集積回路装置がブレーク状態に移行したと判断する手段とを、含むことを特徴とする。
(9)本発明のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを第1のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路と、
CPUがrun状態にあるかブレーク状態にあるかに応じて前記プルアップ又はプルダウンする回路のON/OFFを切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含み、
前記デバッグツール又はターゲットシステムのボードは、
前記第1の通信ラインを第2のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路を含むことを特徴とする。
(10)本発明のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
前記プルアップ又はプルダウンする回路がOFF状態である場合には、前記第1の通信ラインを第2のレベルにするために第2のレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むことを特徴とする。
(11)本発明は、
上記のいずれかに記載の集積回路装置を含むマイクロコンピュータである。
(12)本発明は、
上記に記載のマイクロコンピュータと、
前記マイクロコンピュータの処理対象となるデータの入力源と、
前記マイクロコンピュータにより処理されたデータを出力するための出力装置とを含むことを特徴とする電子機器である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
1.本実施形態の特徴
(1)本実施の形態は、
省ピン型のデバッグツールと通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとCPUを内蔵する集積回路装置であって、
第1の通信ラインが接続される第1のデバッグ端子と、
前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部と、
を含むことを特徴とする。
第1の通信ラインを介して行われる通信は同期通信でも良いし、非同期通信でもよい。また第1の通信ラインは集積回路装置からデバッグツールへのデバッグデータのシリアル送信が行えるものであればよく、例えば全2重通信における送信ラインでもよいし、半2重通信における送受信ラインでもよい。
CPUの状態がrun状態であるとは例えばCPUが通常のプログラムの実行を行っている状態(ユーザーモード)であり、CPUの状態がブレーク状態であるとは例えばCPUの状態がデバッグプログラムの実行を行っている状態(デバッグモード)である。
例えば第1の共用制御処理部として、デバッグ用の送信データに対応したシリアルデータ信号とrun/ブレーク状態信号をマージして出力信号を生成する回路を有し、当該出力信号を第1のデバッグ端子を介して第1の通信ラインに出力するようにしてもよい。
本実施の形態によればCPUのrun/ブレーク状態信号の送信線とデバッグ用のデータの送信とを第1の通信ライン1本を共用して行うので、run/ブレーク状態信号を出力するためのデバッグ用端子を個別に設ける必要がない。
従ってCPU内蔵の集積回路装置においてデバッグモードでのみ使用され、ユーザーモード(ユーザープログラム)では使用されない端子(ピン)を減らすことができるので、集積回路装置のコストの増加を防止することができる。
(2)本実施の形態の集積回路装置は、
前記第1のデバッグ端子には、前記第1の通信ラインとしてデバッグ用のデータを半2重の双方向通信で送受信を行うための1本の通信ラインが接続され、
第1の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする双方向の送受信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送受信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行うことを特徴とする。
本実施の形態によればデバッグ時のデバッグデータの送受信を半2重の双方向通信で行う。従って1本の通信ラインで、デバッグデータの送受信とrun/ブレーク状態信号の送信が行えるため、デバッグ用端子の削減をはかることができる。
(3)本実施の形態の集積回路装置は、
前記第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成され、
第1の共用制御処理部は、
第1の通信ラインを介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させることを特徴とする。
本実施の形態によれば第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成されるので、強制ブレーク入力用の端子を別個に設ける必要がない。
(4)本実施の形態の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持されるように制御し、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持され、
デバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信されるように制御する回路を含むことを特徴とする。
第1のレベルは例えばLレベルでもよいし、Hレベルでもよい。第1のレベルは第1のレベルと逆のレベルであり、第1のレベルがLレベルであれば第2のレベルはHレベルであり、第1のレベルがHレベルであれば第2のレベルはLレベルである。
本実施の形態によればデバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信され、それ以外のとき(例えばrun状態の時やデバッグ状態であるがデバッグ用のデータの送受信が行われていない時)は、CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持され、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持される。
従ってデバッグツール側は、前記第1の通信ラインが第1のレベルであれば集積回路装置のCPUがrun状態にあると判断し、前記第1の通信ラインが第1のレベルであればCPUがブレーク状態であると判断し、前記第1の通信ラインからパルスを受信したらデバッグ用のシリアルデータであると判断することができる。
(5)本実施の形態の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
CPUがブレーク状態に移行すると前記第1の通信ラインから所定のブレークパルスが送信されるように制御する手段を含むことを特徴とする。
例えばCPUがrun状態(ユーザーモード)からブレーク状態(デバッグモード)に移行する際に所定のブレークパルスを生成する回路を含むようにしても良い。またCPUがrun状態(ユーザーモード)からブレーク状態(デバッグモード)に移行する際にソフト的にブレークパルスに対応する信号を生成するようにしてもよい。
(6)本実施の形態の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを第1のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路と、
CPUがrun状態にあるかブレーク状態にあるかに応じて前記プルアップ又はプルダウンする回路のON/OFFを切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含むことを特徴とする。
例えばrun/ブレーク状態信号がrun状態においてLレベル、ブレーク状態においてHレベルを出力する仕様であるならば、前記第1の通信ラインをLレベルにプルダウンする回路と、CPUがrun状態にある場合前記プルダウンする回路をONに、ブレーク状態でOFFになるように切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含むように構成してもよい。
なお本実施の形態はrun/ブレーク状態信号がrun状態においてHレベル、ブレーク状態においてLレベルを出力する仕様でも実現可能である。またプルダウン回路ではなくてプルアップ回路を用いる構成でもよいし、run状態/ブレーク状態に置けるON/OFFの切り替えは上記と逆でもよい。
(7)本実施の形態の集積回路装置は、
第1の共用制御処理部は、
前記プルアップ又はプルダウンする回路がOFF状態である場合には、前記第1の通信ラインを第2のレベルにするために第2のレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むことを特徴とする。
例えばrun/ブレーク状態信号がrun状態においてLレベル、ブレーク状態においてHレベルを出力する仕様であるならば、前記第1の通信ラインをLレベルにプルダウンする回路がOFF状態である場合に、第1の通信ラインをHレベルにするためにHレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むようにしてもよい。
なお本実施の形態はrun/ブレーク状態信号がrun状態においてHレベル、ブレーク状態においてLレベルを出力する仕様でも実現可能である。またプルダウン回路ではなくてプルアップ回路を用いる構成でもよいし、run状態/ブレーク状態に置けるON/OFFの切り替えは上記と逆でもよい。
(8)本実施の形態の集積回路装置は、
省ピン型のデバッグツールと同期通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとCPUを内蔵する集積回路装置であって、
第2の通信ラインが接続される第2のデバッグ端子と、
第2の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際に必要な同期用クロックの送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第2の共用制御処理部とを含むことを特徴とする。
CPUの状態がrun状態であるとは例えばCPUが通常のプログラムの実行を行っている状態(ユーザーモード)であり、CPUの状態がブレーク状態であるとは例えばCPUの状態がデバッグプログラムの実行を行っている状態(デバッグモード)である。
例えば第2の共用制御処理部として、デバッグ用の同期クロックとrun/ブレーク状態信号をマージして出力信号を生成する回路を有し、当該出力信号を第2のデバッグ端子を介して第2の通信ラインに出力するようにしてもよい。
本実施の形態によればCPUのrun/ブレーク状態信号の送信線とデバッグ用の同期クロックの送信とを第2の通信ライン1本を共用して行うので、run/ブレーク状態信号を出力するためのデバッグ用端子を個別に設ける必要がない。
従ってCPU内蔵の集積回路装置においてデバッグモードでのみ使用され、ユーザーモード(ユーザープログラム)では使用されない端子(ピン)を減らすことができるので、集積回路装置のコストの増加を防止することができる。
(9)本実施の形態の集積回路装置は、
前記第2の共用制御処理部は、
CPUがブレーク状態である場合には、前記第2の通信ラインに同期用のクロックを出力し、CPUがrun状態である場合には前記第2の通信ラインへの同期用のクロックの出力をマスクするクロック出力制御回路を含むことを特徴とする。
本実施の形態によれば、CPUがブレーク状態である場合には、前記第2の通信ラインに同期用のクロックが出力され、CPUがrun状態である場合には前記第2の通信ラインへは同期用のクロックは出力されないが、run状態においてはデバッグツール側で同期用のクロックは必要ないので問題はない。
前記デバッグツール側では、前記第2の通信ラインから同期用のクロックを受信している場合にはCPUがブレーク状態(デバッグモード)であると判断し、同期用のクロックを受信していない状態ではCPUがrun状態(ユーザーモード)であると判断することができる。
(10)本実施の形態は、
省ピン型のデバッグツールと、当該デバッグツールのデバッグ対象となるターゲットシステムを含むデバッグシステムであって、
前記ターゲットシステムは、CPU、省ピン型のデバッグツールと通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとを内蔵する集積回路装置を含み、
前記集積回路装置は、
第1の通信ラインが接続される第1のデバッグ端子と、
前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部と、を含み、
前記デバッグツールは、
第1の通信ラインが接続される第1’のデバッグ端子と、
前記第1の通信ラインを、集積回路装置とオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行う第1’の共用制御処理部と、
を含むことを特徴とする。
(11)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記第1のデバッグ端子には、前記第1の通信ラインとしてデバッグ用のデータを半2重の双方向通信で送受信を行うための1本の通信ラインが接続され、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする双方向の送受信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送受信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行い、
前記デバッグツールの第1’の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを、集積回路装置のオンチップデバッグを行う際にやり取りする双方向の送受信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送受信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行うことを特徴とする。
(12)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記集積回路装置は、
前記第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成され、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
第1の通信ラインを介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させ、
前記デバッグツールの第1’の共用制御処理部は、
集積回路装置をブレーク状態にするための強制ブレーク入力信号を前記第1’のデバッグ端子を介して前記第1の通信ラインに出力する強制ブレーク出力制御部を含むことを特徴とする。
(13)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持されるように制御し、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持され、
デバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信されるように制御する回路を含み、
前記デバッグツールは、
前記第1の通信ラインが第1のレベルであれば集積回路装置のCPUがrun状態にあると判断し、前記第1の通信ラインが第2のレベルであればCPUがブレーク状態であると判断し、前記第1の通信ラインからパルスを受信したらデバッグ用のシリアルデータであると判断することを特徴とする。
(14)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
CPUがブレーク状態に移行すると前記第1の通信ラインから所定のブレークパルスが送信されるように制御する手段を含み、
前記デバッグツールは、
前記第1の通信ラインの受信信号から前記所定のブレークパルスを検出する手段と、
所定のブレークパルスが検出される集積回路装置がブレーク状態に移行したと判断する手段とを、含むことを特徴とする。
例えばCPUがrun状態(ユーザーモード)からブレーク状態(デバッグモード)に移行する際に所定のブレークパルスを生成する回路を含むようにしても良い。またCPUがrun状態(ユーザーモード)からブレーク状態(デバッグモード)に移行する際にソフト的にブレークパルスに対応する信号を生成するようにしてもよい。
前記第1の通信ラインの受信信号から前記所定のブレークパルスを検出する手段は専用の回路を設けハードウエア的に処理する構成でも良いし、CPU等でソフトウエア的に判断するようにしても良い。
また所定のブレークパルスが検出される集積回路装置がブレーク状態に移行したと判断する手段は、例えばCPU等でソフトウエア的に判断するようにしても良い。
(15)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
前記第1の通信ラインを第1のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路と、
CPUがrun状態にあるかブレーク状態にあるかに応じて前記プルアップ又はプルダウンする回路のON/OFFを切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含み、
前記デバッグツール又はターゲットシステムのボードは、
前記第1の通信ラインを第2のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路を含むことを特徴とする。
例えばrun/ブレーク状態信号がrun状態においてLレベル、ブレーク状態においてHレベルを出力する仕様であるならば、前記第1の通信ラインをLレベルにプルダウンする回路と、CPUがrun状態にある場合前記プルダウンする回路をONにブレーク状態でOFFになるように切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含むように構成してもよい。
なお本実施の形態はrun/ブレーク状態信号がrun状態においてHレベル、ブレーク状態においてLレベルを出力する仕様でも実現可能である。またプルダウン回路ではなくてプルアップ回路を用いる構成でもよいし、run状態/ブレーク状態に置けるON/OFFの切り替えは上記と逆でもよい。
なお第2のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路はターゲットシステムのボード(マイクロコンピュータが実装されているユーザーボードや基板)上にあってもよいし、デバッグツール側にあってもよい。
(16)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
前記プルアップ又はプルダウンする回路がOFF状態である場合には、前記第1の通信ラインを第2のレベルにするために第2のレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むことを特徴とする。
例えばrun/ブレーク状態信号がrun状態においてLレベル、ブレーク状態においてHレベルを出力する仕様であるならば、前記第1の通信ラインをLレベルにプルダウンする回路がOFF状態である場合に、第1の通信ラインをHレベルにするためにHレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むようにしてもよい。
なお本実施の形態はrun/ブレーク状態信号がrun状態においてHレベル、ブレーク状態においてLレベルを出力する仕様でも実現可能である。またプルダウン回路ではなくてプルアップ回路を用いる構成でもよいし、run状態/ブレーク状態に置けるON/OFFの切り替えは上記と逆でもよい。
(17)本実施の形態のデバッグシステムは、
省ピン型のデバッグツールと、当該デバッグツールのデバッグ対象となるターゲットシステムを含むデバッグシステムであって、
前記ターゲットシステムは、CPU、省ピン型のデバッグツールと同期通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとを内蔵する集積回路装置を含み、
前記集積回路装置は、
第2の通信ラインが接続される第2のデバッグ端子と、
第2の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際に必要な同期用クロックの送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第2の共用制御処理部とを含み、
前記デバッグツールは、
前記第2の通信ラインを、集積回路装置とオンチップデバッグを行う際に必要な同期用クロックの送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行う第2’の共用制御処理部と、
を含むことを特徴とする。
(18)本実施の形態のデバッグシステムは、
前記集積回路装置の第2の共用制御処理部は、
CPUがブレーク状態である場合には、前記第2の通信ラインに同期用のクロックを出力し、CPUがrun状態である場合には前記第2の通信ラインへの同期用のクロックの出力をマスクするクロック出力制御回路を含み、
前記デバッグツールは、
前記第2の通信ラインから同期用のクロックを受信している場合には前記集積回路装置のCPUがブレーク状態であると判断し、同期用のクロックを受信していない状態では前記集積回路装置のCPUがrun状態であると判断する手段を、含むことを特徴とする。
(19)本実施の形態は、
上記いずれかに記載の集積回路装置を含むマイクロコンピュータである。
(20)本実施の形態は、
上記に記載のマイクロコンピュータと、
前記マイクロコンピュータの処理対象となるデータの入力源と、
前記マイクロコンピュータにより処理されたデータを出力するための出力装置とを含むことを特徴とする電子機器である。
一般にマイクロコンピュータ20とデバッグツール110とがクロック同期通信でデバッグを行う場合には、デバッグツール110からマイクロコンピュータ20へのブレーク入力(A)、マイクロコンピュータからデバッグツールへのブレーク/run状態の出力(B)、デバッグツール110からマイクロコンピュータ20へのデータ(デバッグコマンド等)通信(C)、マイクロコンピュータ20からデバッグツール110へのデータ通信(D)、同期クロックの通信(E)、ブレーク入力やトレース等の付加情報の通信(F)が必要となり、マイクロコンピュータにこれらの通信線を接続するためのデバッグ用のピン(端子)が必要となる。
しかしデバッグ時にのみ必要でエンドユーザーにとっては不要な端子はできるかぎり少ないほうが好ましいので、本実施の形態では以下に説明するような構成を採用することにより、エンドユーザーにとって不要な端子の増加を防止している。
図1(A)〜(C)は、第1の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。
図1(A)は、省ピン型のデバッグツール110と、当該デバッグツール110のデバッグ対象となるターゲットシステム10を含むデバッグシステム1を示す。
ターゲットシステム110は、CPU50、省ピン型のデバッグツール110と通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュール240とを内蔵するマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)20を含む。
マイクロコンピュータ20は、第1の通信ライン(ここでは210)が接続される第1のデバッグ端子22と、第1の通信ライン210を、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部250を含む。
前記デバッグツール110は、第1の通信ライン210が接続される第1’のデバッグ端子と、第1の通信ライン210を、集積回路装置とオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行う第1’の共用制御処理部260とを含む。
210、212、220、230は、第1の実施の形態のターゲットシステム10のマイクロコンピュータ20とデバッグモジュール110がデバッグ時に使用する通信ラインである。
210はマイクロコンピュータからデバッグモジュールへデバッグデータシリアルに送信するための通信ライン(SOUT)(上記Dに相当する信号の通信ライン)、212はデバッグモジュールからマイクロコンピュータへのデバッグデータ(デバッグコマンドを含む)をシリアル送信するための通信ライン(SIN)(上記Cに相当する信号の通信ライン)であり、22、23は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
また220は同期通信を行う場合の同期用クロックライン(上記Eに相当する信号の通信ライン)であり、24は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
また230はその他のデバッグに必要な信号(例えばブレーク入力)(上記A、Fに相当する信号の通信ライン)等のための通信ラインであり、25は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
第1の実施の形態では、マイクロコンピュータ20からデバッグモジュール110に対してrun/ブレーク状態信号(上記Bに相当する信号)を通信するための専用ラインを設けずに、これをSOUTの通信ライン210と共用している。
図1(B)に示すように、マイクロコンピュータ20のCPU50がrun状態(例えばユーザーモード)である場合には、SOUT210からは第1のレベル(例えばLレベル)の信号が出力され、CPU50がブレーク状態になると第2のレベル(例えばHレベル)の信号が出力され、その後通信が開始されると通信データに応じたパルスの信号314が出力される。また通信状態においては、SIN212から通信データに応じたパルスの信号216が入力される。
マイクロコンピュータからのデバッグ用のデータの出力SOUTは、run状態(例えばユーザーモード)においては発生しない。デバッグモジュール110では、SOUT(210)の状態が第1のレベル(例えば310)であればマイクロコンピュータはrun状態であると判断する。そしてrun状態にあるときにSOUT(210)が第1のレベルから第2のレベルに変化すると、デバッグモジュール110はマイクロコンピュータ20がデバッグ状態に移行したと判断する。そしてブレーク状態において通信データに応じたパルスの信号が出力される(例えば316)と、デバッグ用の出力データと判断する。
図1(B)では、SOUTとrun/ブレーク状態信号で1つの通信ラインを共用する場合に、マイクロコンピュータがrun状態であればSOUT(210)が第1のレベル(例えばLレベル)になり、ブレーク状態であればSOUT(210)が第2のレベル(例えばHレベル)になる場合について説明したが、これに限られない。
例えば図1(C)のように、マイクロコンピュータ20のCPU50がrun状態(例えばユーザーモード)である場合には、SOUT210からは第1のレベル(例えばLレベル)の信号が出力され、CPU50がブレーク状態(312)に移行するときに所定のパルスが複数回(例えば2回又はそれ以上)出力され、その後通信が開始されると通信データに応じたパルスの信号314が出力されるようにしてもよい。
このように1つ通信線210及びデバッグ用端子22をデバッグデータの出力信号(SOUT)とrun/ブレーク状態の出力信号で共用することで、マイクロコンピュータのデバッグ用の端子の削減を図ることができる。
図2(A)(B)は、第2の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。
省ピン型のデバッグツール110と、当該デバッグツール110のデバッグ対象となるターゲットシステム10を含むデバッグシステム1である。
前記ターゲットシステム10は、CPU50、省ピン型のデバッグツール110と同期通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュール240とを内蔵するマイクロコンピュータ20を含む。
マイクロコンピュータ20は、第2の通信ライン(ここでは220)が接続される第2のデバッグ端子24と、第2の通信ライン220を、省ピン型のデバッグツール110とオンチップデバッグを行う際に必要な同期用クロックの送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第2の共用制御処理部252とを含む。
前記デバッグツール110は、前記第2の通信ライン220を、マイクロコンピュータ20とオンチップデバッグを行う際に必要な同期用クロックの送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行う第2’の共用制御処理部150とを含む。
ここにおいてマイクロコンピュータ20の第2の共用制御処理部252は、CPU50がブレーク状態である場合には、前記第2の通信ライン220に同期用のクロックを出力し、CPU50がrun状態である場合には前記第2の通信ライン220への同期用のクロックの出力をマスクするクロック出力制御回路を含むようにしてもよい。
そしてデバッグツール110は、第2の通信ライン220から同期用のクロックを受信している場合にはマイクロコンピュータ20のCPUがブレーク状態であると判断し、同期用のクロックを受信していない状態ではマイクロコンピュータ20のCPUがrun状態であると判断する手段を含むようにしてもよい。
図2(A)に示す210、212、220、230は、第2の実施の形態のターゲットシステム10のマイクロコンピュータ20とデバッグモジュール110がデバッグ時に使用する通信ラインである。
210はマイクロコンピュータからデバッグモジュールへデバッグデータを送信するための通信ライン(SOUT)(上記Dに相当する信号の通信ライン)、212はデバッグモジュールからマイクロコンピュータへのデバッグデータ(デバッグコマンドを含む)を送信するための通信ライン(SIN)(上記Cに相当する信号の通信ライン)であり、22、23は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
また220は同期通信を行う場合の同期用クロックライン(上記Eに相当する信号の通信ライン)であり、24は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
また230はその他のデバッグに必要な信号(例えばブレーク入力)(上記A、Fに相当する信号の通信ライン)等のための通信ラインであり、25は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
第2の実施の形態では、マイクロコンピュータ20からデバッグモジュール110に対してrun/ブレーク状態信号(上記Bに相当する信号)を通信するための専用ラインを設けずに、これを同期用クロックライン220と共有している。
図2(B)に示すように、マイクロコンピュータ20のCPU50がrun状態(例えばユーザーモード)である場合には、同期用クロック信号220は出力されず(例えば310のように出力がマスクされた状態)、CPU50がブレーク状態になると同期用クロックが出力され(320参照)、その後通信が開始されるとSOUT210から通信データに応じたパルスの信号322が出力される。また通信状態においては、SIN212から通信データに応じたパルスの信号324が入力される。
デバッグツール110は、run状態(例えばユーザーモード)においてはデバッグ用の同期クロックは必要なく、ブレーク状態(例えばデバッグモード)において必要となる。デバッグモジュール110では、同期用クロック信号220がこないと(例えば310)マイクロコンピュータはrun状態であると判断する。そして同期用クロック信号220がきている状態に変化すると、デバッグモジュール110はマイクロコンピュータ20がデバッグ状態に移行したと判断する。そしてブレーク状態において通信データに応じたパルスの信号が出力される(例えば322)と、デバッグ用の出力データと判断する。
このように1つ通信線2200及びデバッグ用端子24を同期用クロック出力信号(SOUT)とrun/ブレーク状態の出力信号で共用することで、マイクロコンピュータのデバッグ用の端子の削減を図ることができる。
図3(A)(B)は、第3の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、第1のデバッグ端子22には、前記第1の通信ライン210としてデバッグ用のデータを半2重の双方向通信で送受信を行うための1本の通信ラインが接続され、マイクロコンピュータ20の第1の共用制御処理部250は、前記第1の通信ライン210を、省ピン型のデバッグツール110とオンチップデバッグを行う際にやり取りする双方向の送受信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送受信と、CPU50の状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う。
210、230は、第3の実施の形態のターゲットシステム10のマイクロコンピュータ20とデバッグモジュール110がデバッグ時に使用する通信ラインである。
210はマイクロコンピュータとデバッグモジュール間でデバッグデータを半2重の双方向通信で非同期に送受信するための通信ライン(SIO)(上記D、Cに相当する信号の通信ライン)であり、22は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
また230はその他のデバッグに必要な信号(例えばブレーク入力)(上記A、Fに相当する信号の通信ライン)等のための通信ラインであり、25は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
第3の実施の形態では、マイクロコンピュータ20からデバッグモジュール110に対してrun/ブレーク状態信号(上記Bに相当する信号)を通信するための専用ラインを設けずに、これを半2重の双方向通信ライン210と共有している。
図3(B)に示すように、マイクロコンピュータ20のCPU50がrun状態(例えばユーザーモード)である場合には、SIO210は第1のレベル(例えばLレベル)となり(310参照)、CPU50がブレーク状態になると第2のレベル(例えばHレベル)に変化し(340参照)、その後通信が開始されると通信データに応じたパルスの信号342に変化し、データ終了後に再び第2のレベル(例えばHレベル)に維持され(344参照)、次にデバッグモジュールからマイクロコンピュータへの通信データに応じたパルスの信号346に変化する。
なおrun状態(例えばユーザーモード)からブレーク状態(例えばデバッグモード)への移行は、マイクロコンピュータ内部で発生したブレーク(例えばPCブレーク等)により発生した場合でもよいし、230に示すようにデバッグツールから強制ブレーク信号350を受けて発生した場合でもよい。
マイクロコンピュータとデバッグモジュール間の双方向通信ラインSIOは、run状態(例えばユーザーモード)においては通信データが発生しない。ここで例えば350に示すようにデバッグモジュール110では、SIO(210)の状態が第1のレベル(例えば310)であればマイクロコンピュータはrun状態であると判断する。そしてrun状態にあるときにSIO(210)が第1のレベルから第2のレベルに変化すると(310→340)、デバッグモジュール110はマイクロコンピュータ20がデバッグ状態に移行したと判断する。そしてブレーク状態において通信データに応じたパルスの信号342がマイクロコンピュータからデバッグモジュールに出力されると、デバッグ用の出力データと判断する。
このように1つ通信線210及びデバッグ用端子22をデバッグデータの双方向通信線(SIO)とrun/ブレーク状態の出力信号で共用することで、マイクロコンピュータのデバッグ用の端子の削減を図ることができる。
図4(A)(B)は、第4の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。
第4の実施の形態は、第3の実施の形態の変形であり、マイクロコンピュータ20は、前記第1の通信ライン(ここでは210)を介してデバッグツール110から強制ブレーク入力を受信するように構成される。マイクロコンピュータ20の第1の共用制御処理部250は、第1の通信ライン3210を介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させる。
デバッグツール110の第1’の共用制御処理部252は、マイクロコンピュータ20をブレーク状態にするための強制ブレーク入力信号を前記第1’のデバッグ端子を介して前記第1の通信ラインに出力する強制ブレーク出力制御部を含む。
210は、第4の実施の形態のターゲットシステム10のマイクロコンピュータ20とデバッグモジュール110がデバッグ時に使用する通信ラインである。
210はマイクロコンピュータとデバッグモジュール間でデバッグデータを半2重の双方向通信で非同期に送受信するための通信ライン(SIO)(上記D、C、Aに相当する信号の通信ライン)であり、22は上記ラインを接続するためのデバッグ用端子である。
ここで通信ライン210は、半2重で非同期に送受信されるデバッグデータの信号線SIOとブレーク入力(上記A、Fに相当する信号の通信ライン)の信号線が1本の通信ラインを共用する。
第4の実施の形態では、マイクロコンピュータ20からデバッグモジュール110に対してrun/ブレーク状態信号(上記Bに相当する信号)を通信するための専用ラインを設けずに、これを半2重の双方向通信ライン(ブレーク入力も含む)210と共有している。
図4(B)に示すように、マイクロコンピュータ20のCPU50がrun状態(例えばユーザーモード)である場合には、SIO210は第1のレベル(例えばLレベル)となる(310参照)。ここでデバッグツール110からマイクロコンピュータに対してSIO210を介してブレーク入力350が送信されると、CPU50がブレーク状態に移行し、SIO210は第2のレベル(例えばHレベル)に変化する(340参照)。その後通信が開始されると通信データに応じたパルスの信号342に変化し、データ終了後に再び第2のレベル(例えばHレベル)に維持され(344参照)、次にデバッグモジュールからマイクロコンピュータへの通信データに応じたパルスの信号346に変化する。
なおrun状態(例えばユーザーモード)からブレーク状態(例えばデバッグモード)への移行は、マイクロコンピュータ内部で発生したブレーク(例えばPCブレーク等)により発生した場合でもよいし、デバッグツールから強制ブレーク信号350を受けて発生した場合でもよい。後者の場合、ノイズとの区別が明確になるように、強制ブレークを示すパルスのパルス幅は、CPUクロックのクロック幅の数クロック以上分あるとことが好ましい。
マイクロコンピュータとデバッグモジュール間の双方向通信ラインSIOは、run状態(例えばユーザーモード)においては通信データが発生しない。ここで例えば350に示すようにデバッグモジュール110では、SIO(210)の状態が第1のレベル(例えば310)であればマイクロコンピュータはrun状態であると判断する。そしてrun状態にあるときにSIO(210)が第1のレベルから第2のレベルに変化すると(310→340)、デバッグモジュール110はマイクロコンピュータ20がデバッグ状態に移行したと判断する。そしてブレーク状態において通信データに応じたパルスの信号342がマイクロコンピュータからデバッグモジュールに出力されると、デバッグ用の出力データと判断する。
このように1つ通信線210及びデバッグ用端子22をデバッグデータの双方向通信線(SIO)及びブレーク入力線とrun/ブレーク状態の出力信号で共用することで、マイクロコンピュータのデバッグ用の端子の削減を図ることができる。
以下第4の実施の形態の具体的構成例について説明する。
図5は第4の本実施の形態のターゲットシステム、デバッグシステム及びマイクロコンピュータの構成について説明するための図である。
本実施の形態のデバッグシステム1は、省ピン型のデバッグツール(ICE等)50と、当該デバッグツール50のデバッグ対象となるターゲットシステム10を含む。
ターゲットシステム10は、マイクロコンピュータ(CPUを含む集積回路装置の一例)20が基板(ユーザーボード)40に実装される。基板(ユーザーボード)40には、例えばマイクロコンピュータ20以外にもメモリ等の半導体集積回路装置や、デジタルクロックを生成して出力する水晶発振器等の発信器(クロック発信器)が実装されていてもよい。
マイクロコンピュータ20は、デバッグ用のシリアルデータを半2重の双方向通信で送受信を行うための1本の通信ラインが接続されるデバッグ用端子22を含む。
マイクロコンピュータ20は、CPU50、UARTクロック生成回路70、UART送受信制御回路80、ブレーク検出回路54、入出力信号制御回路30、双方向IOセル回路92、デバッグ処理用プログラム格納ROM62、バス44、プルダウン制御回路96,98等を含む。
CPU50、強制出力生成回路64、UARTクロック生成回路70、UART送受信制御回路80はバス44に接続されている。
デバッグ処理用プログラム格納ROM62はCPU50に接続され、デバッグ時にCPUは、デバッグ処理用プログラム格納ROM62から読み出したデバッグ用プログラムを実行する。
ユーザーボードのコネクタはデバッグツールとSIO通信線210で接続されデバッグ時に半2重の双方向データ通信を行う。
ブレーク検出回路は54は入出力信号の値(入力信号値)に基づきデバッグツールからのブレーク入力を検出し、ブレーク入力を検出するとCPU50に対しブレーク入力信号(ブレーク入力発生時にHレベルになる)52を出力する。
またCPU50はrun/ブレーク状態信号(run状態1でブレーク状態0)56を出力する。
双方向IOセル回路92の入力バッファ93へは外部入力又は出力が入力される。また双方向IOセル回路92の出力バッファ94は出力イネーブル95が1の時出力となり、出力イネーブル95が0の時はハイインピーダンスとなり外部入力が可能な状態となる。
また双方向IOセル回路92の出力バッファ94とノード97の間で出力データ線はプルダウン回路96に接続され、run中はイネーブルスイッチ98がON(プルダウンイネーブル)となり入出力データ線がLレベルとなるように設定されている。そしてブレーク中はイネーブルスイッチ98がOFF(プルダウンディセーブル)となって、入出力データ線がHレベルとなる。
UARTクロック生成回路70はクロック発信器から受け取った基準クロックに基づきUART送受信制御部80に供給するクロックを生成する。
UART送受信制御部80は、UARTクロック生成回路70で生成されたクロックを動作クロックとして、省ピン型のデバッグツールとのデバッグ用のデータの送受信を非同期式のシリアルデータ伝送で行うための通信制御や、マイクロコンピュータ内のパラレルバスからやってくるバイトデータをシリアルのビットストリームに変換すること、およびSIOケーブルを経由してシリアルポートに入ってきたビットストリームをコンピュータが処理できるパラレルなバイトデータに変換する処理等を行う。
強制出力生成回路64は、強制出力値65を出力信号として出力するための制御を行う回路であり、例えば2ビットのフィリップフロップFFに格納された第1の値(強制出力値1ビット)、第2の値(強制出力制御信号1ビット)を出力することで実現できる。
入出力信号制御回路30は、UART送受信制御部80と接続され、UART送受信制御部80の送受信データの受け渡しを行う。また入出力信号制御回路30は、SIO制御部92との送受信データの受け渡しの制御、及び送信データの生成(デバッグ用のデータとrun/ブレーク状態信号のマージ処理等)の処理を行う。
図6は、入出力信号制御回路30の構成の一例について説明するための図である。
入出力信号制御回路30は、第1のOR回路32、第2のOR回路34、選択回路36、第3のOR回路38を含む。
第2のOR回路34の一方の入力は双方向IOセル回路のバッファ93の出力と接続され、他方の入力はUART出力時にSINをHレベルにマスクするためのマスク制御信号33に接続され、UART出力時にはSINがHレベルになるようにマスクする制御を行う。
第1のOR回路32の一方の入力は第2のOR回路34の出力と接続され、他方の入力はrun中にSINをHレベルにマスクするためのマスク制御信号31に接続され、run中にはSINがHレベルになるようにマスクする制御を行う。
選択回路36の第1の入力、第2の入力、切り替え入力は強制出力値65、SOUT68、強制出力制御信号66に接続され、選択回路36の出力は双方向IOセル回路のバッファ94の入力と接続され、強制出力制御信号66に基づき強制出力値65とSOUT68とを切り替えて出力バッファ94に出力する制御を行う。
第3のOR回路38の一方の入力は入出力制御信号69と接続され、他方の入力は強制出力制御信号66に接続され、第3のOR回路38の出力は双方向IOセル回路のバッファ94のイネーブル入力に接続される。
入出力出力制御信号66は、出力時に1(H)、入力に0(L)になる。従ってSOUT出力時(入出力制御信号が1(H)の時)又は強制出力制御信号が1(H)の時に出力バッファ94がイネーブルとなり双方向通信線にデータが出力される。
またプルダウン制御回路96、98は双方向IOセル回路92の出力バッファ94とノード97の間で出力データ線はプルダウン回路96に接続され、run中はイネーブルスイッチ98がON(プルダウンイネーブル)となり入出力データ線がLレベルとなるように設定されている。そしてブレーク中はイネーブルスイッチ98がOFF(プルダウンディセーブル)となって、入出力データ線は弱いH状態となる。そこでブレーク中は強制値(H)の出力を行い入出力データ線をHレベルにする。
このような回路を構成することにより、図4(B)に示すように、マイクロコンピュータ20のCPU50がrun状態(例えばユーザーモード)である場合には、入出力データ線SIO210をLレベルにし(310参照)、CPU50がブレーク状態に移行すると入出力データ線SIO210はHレベルに変化する(340参照)。その後通信が開始されると通信データに応じたレベルの信号2
42に変化し、データ終了後に再びHレベルに維持される(344参照)。
図7は、本実施の形態のデバッグツールの構成の一例について説明するための図である。
デバッグツール110は、CPU150、UARTクロック生成回路170、UART送受信制御回路180、入出力信号制御回路130、強制ブレーク発生回路160、双方向IOセル回路192、RAM(ワーク用RAM)164、フラッシュメモリ(ICE制御用プログラム格納)162、可変発信機130、プルアップ回路196、バス144等を含む。
CPU150、UARTクロック生成回路170、UART送受信制御回路180、強制ブレーク発生回路160はバス144に接続されている。
フラッシュメモリ(ICE制御用プログラム格納)162はCPU150に接続され、デバッグ時にCPUは、フラッシュメモリ162から読み出したデバッグモジュール制御用プログラムを実行する。
デバッグツール110の外部端子142はターゲットシステムと通信線2102で接続されデバッグ時に半2重の双方向データ通信を行う。
双方向IOセル回路192の入力バッファ193へは外部入力又は出力が入力される。また双方向IOセル回路192の出力バッファ194は出力イネーブル95が1の時出力となり、出力イネーブル95が0の時はハイインピーダンスとなり外部入力が可能な状態となる。
また外部端子142とノード197の間で入出力データ線はプルアップ回路196に接続され、入出力がないときは(ブレーク中でデータの入出力がないとき)入出力データ線がHレベルとなるように設定されている。
UARTクロック生成回路170はクロック発信器から受け取った基準クロックに基づきUART送受信制御部180に供給するクロックを生成する。
UART送受信制御部180は、UARTクロック生成回路170で生成されたクロックを動作クロックとして、マイクロコンピュータとのデバッグ用のデータの送受信を非同期式のシリアルデータ伝送で行うための通信制御や、デバッグツール内のパラレルバスからやってくるバイトデータをシリアルのビットストリームに変換すること、およびSIOケーブルを経由してシリアルポートに入ってきたビットストリームをコンピュータが処理できるパラレルなバイトデータに変換する処理等を行う。
強制ブレーク発生回路160は、マイクロコンピュータに強制ブレークを発生させるための強制ブレーク信号(例えば所定幅のパルス)を生成し、出力する。 強制ブレーク信号は、入出力信号制御回路130指示も」強制出力値65を出力信号として出力するための制御を行う回路であり、例えば2ビットのフィリップフロップFFに格納された第1の値(強制出力値1ビット)、第2の値(強制出力制御信号1ビット)を出力することで実現できる。
入出力信号制御回路130は、UART送受信制御部180、強制ブレーク発生回路160と接続され、UART送受信制御部180への送受信データの受け渡しや、UART送受信制御部180が出力したデバッグ用の送信データと強制ブレーク発生回路160が生成した強制ブレーク信号をマージして、双方向の通信線に出力する出力データを生成する。
また端子142とノード197の間で入出力データ線はプルアップ回路198(例えば100kΩの抵抗を介して3Vの電源に接続)に接続され、通信のない状態で入出力データ線がHレベルとなるように設定されている。
図8(A)は、マイクロコンピュータが自動的にブレークする場合のタイミングチャートの一例であり、図8(B)は、マイクロコンピュータがデバッグツールからの強制ブレーク入力を受けてブレークする場合のタイミングチャートの一例である。
図8(A)において、マイクロコンピュータがブレーク中400は双方向信号線SIOは、Lレベルであり、ここで、例えばデバッグツールからマイクロコンピュータに対してrun命令が送信されると(402参照)、マイクロコンピュータ側ではプルダウンイネーブルになり、双方向信号線SIO緩やかにLレベルに移行する(412参照)。その後マイクロコンピュータ内部でブレークが発生すると(414)、マイクロコンピュータブレーク状態になり強制出力部の強制出力指示信号が1になり、マイクロコンピュータよりHレベルが強制出力され素早くHレベルになる(422参照)。その後ブレーク中420は、デバッグツールに設けられたプルアップ回路(図7の196参照)でHレベルがキープされる。
図8(B)においては414’に示すように、run中400にデバッグツールからマイクロコンピュータに強制ブレーク入力が送信される。強制ブレーク入力を受けるとマイクロコンピュータブレーク状態になり強制出力部の強制出力指示信号が1になり、マイクロコンピュータよりHレベルが強制出力され素早くHレベルになる(422参照)。その後ブレーク中420は、デバッグツールに設けられたプルアップ回路(図7の196参照)でHレベルがキープされる。
図9は、ターゲットシステムのマイクロコンピュータにおけるデバッグ処理時の動作のフローチャート図である。
まずブレーク入力を受け付けると(ステップS10)ブレーク処理(CPUがユーザーモードからデバッグモードに移行する処理)を行う(ステップS20)。ブレーク入力は、CPUの割り込み信号として受け付けるようにしてもよい。
次に出力値1で強制出力を行い(ステップS22)、所定期間後に強制出力を終了する(ステップS24)。
デバッグモードに移行するとSOUTにブレークステータスを送信する(ステップS30)。SOUTのブレークステータスはSIO通信ラインを介してデバッグツールへ送信される。
次にSINとしてデバッグツールから1バイト(デバッグコマンド)の受信があると以下の処理を行う(ステップS40)。
デバッグコマンドがライトコマンドである場合には、SINからさらにライトアドレス4バイト、ライトデータ4バイトを受信する(ステップS50、S52)。そして受信したライトアドレスに受信したライトデータを書き込み(ステップS54)、OKステータスコマンドを送信する(ステップS56)。
デバッグコマンドがリードコマンドである場合には、SINからさらにリードアドレス4バイトを受信する(ステップS60、S62)。そして受信したリードアドレスから4バイトのデータを読み出し(ステップS64)、ステータスコマンドと4バイトのリードデータを送信する(ステップS66)。
デバッグコマンドがRUNコマンドである場合には、ユーザーモードへの復帰処理を行い(ステップS70、S72)、ブレーク入力受け付け可能状態になる。
デバッグコマンドがそれ以外である場合には、NGステータスコマンドを送信する(ステップS80、S82)。
図10は、デバッグツールにおけるデバッグ処理時の動作のフローチャート図である。
マイクロコンピュータがユーザーモードでRUN中にSINの入力チェックを行い、Hレベルが入れば、SIN入力マスクを解除する(ステップS202、S204)。
そしてSINからブレークステータスを受信すると以下の処理を行う(ステップS210)。
まずオペレータからデバッグモジュールに対するデバッグ用のコマンドを受け付ける(ステップS220)。
受け付けたコマンドがライトコマンドである場合には、SOUTからライトコマンド(ライトアドレス4バイトとライトデータ4バイトを含む)を送信する(ステップS230、S232)。
そしてSINからOKステータスを受信する(ステップS234)。
受け付けたコマンドがリードコマンドである場合には、SOUTからリードコマンド(リードアドレス4バイトを含む)を送信する(ステップS240、S242)。
そしてSINからOKステータスとリードデータ4バイトを受信して(ステップS244)、オペレータに表示する(ステップS246)。
受け付けたコマンドがRUNコマンドである場合には、SOUTからRUNコマンドを送信し、SIN入力をHレベルでマスクし(ステップS250、S252、S354)、ステップS202に戻る。
受け付けた強制ブレークコマンドである場合には、強制ブレーク入力信号を生成し送信する(ステップS260、S262)。
上記実施の形態では、データ信号(ここでは半2重の双方向通信線SIO)のレベル(HレベルであるかLレベルであるか)に基づき、マイクロコンピュータのrun/ブレーク状態を検出する構成について説明したがこれに限られない。
例えばマイクロコンピュータがブレーク時に所定のパルス(ブレークステータスに対応したパルス)を出力し、デバッグツール側でこれを検出してマイクロコンピュータがブレーク状態であると判断する構成でもよい。
図11は、マイクロコンピュータとデバッグツールがデバッグ時に1本の通信ラインを介して半2重双方向通信を行う場合の、通信ラインにおけるデータのやり取りの一例を示した図である。
451は、ブレーク状態450においてデバッグツールからマイクロコンピュータへ送信されるデバッグコマンド1であり、452はマイクロコンピュータからデバッグツールに送信されるデバッグコマンド1に対するステータス1である。また453は、デバッグツールからマイクロコンピュータへ送信されるデバッグコマンド2であり、454はマイクロコンピュータからデバッグツールに送信されるデバッグコマンド2に対するステータス2である。このようにマイクロコンピュータがブレーク状態450においては、マイクロコンピュータとデバッグツールは例えばコマンドとそれに対応したステータスを所定のルールにしたがって(例えばハンドシェイクで)やり取りを行う。
ここでデバッグツールがマイクロコンピュータにrunコマンドを送信すると、マイクロコンピュータはrun状態460となる。そして例えばマイクロコンピュータの内部でブレークが発生するとマイクロコンピュータはデバッグツールに対してブレークステータス(’0xAA’に対応したパルス)を送信する。
マイクロコンピュータでは471をブレークステータスに対応するパルスを検出することで、マイクロコンピュータがブレーク状態であると判断することができる。なおパルスの検出を含むブレーク状態の判断は、例えばソフトウエア的に行っても良いし、例えば専用の回路意によってハードウエア的におこなってもよい。
またデバッグツールはrunコマンド455を送信したのち、マイクロコンピュータはrun中であるとソフト的に判断するようにしてもよい。
またデバッグツールはマイクロコンピュータに強制ブレーク入力を行ったのち、その後はブレーク状態であるとソフト的に判断するようにしてもよい。
図12はデバッグツールのrun/ブレーク状態判定の一例を示すフローチャート図である。
runコマンドの送信があれば、マイクロコンピュータはrun中であると判断し、run中であることを示すrun状態フラグをONにする(ステップS310、S320)。
次にマイクロコンピュータからブレークパルス(ブレークステータスに対応したパルス信号)を受信したか否かを検出し、受信した場合にはrun状態フラグをOFFにする(ステップS330、S340)。
2.マイクロコンピュータ
図13は、本実施の形態のマイクロコンピュータのハードウエアブロック図の一例である。
本マイクロコンピュータ700は、CPU510、キャッシュメモリ520、RAM710,ROM720、MMU730LCDコントローラ530、リセット回路540、プログラマブルタイマ550、リアルタイムクロック(RTC)560、DRAMコントローラ570、割り込みコントローラ580、通信制御装置(シリアルインターフェース)590、バスコントローラ600、A/D変換器610、D/A変換器620、入力ポート630、出力ポート640、I/Oポート650、クロック発生装置660、プリスケーラ670及びそれらを接続する汎用バス680、デバッグモジュール740、専用バス750等、各種ピン690等を含む。
3.電子機器
図14に、本実施の形態の電子機器のブロック図の一例を示す。本電子機器800は、マイクロコンピュータ(またはASIC)810、入力部820、メモリ830、電源生成部840、LCD850、音出力部860を含む。
ここで、入力部820は、種々のデータを入力するためのものである。マイクロコンピュータ810は、この入力部820により入力されたデータに基づいて種々の処理を行うことになる。メモリ830は、マイクロコンピュータ810などの作業領域となるものである。電源生成部840は、電子機器800で使用される各種電源を生成するためのものである。LCD850は、電子機器が表示する各種の画像(文字、アイコン、グラフィック等)を出力するためのものである。 音出力部860は、電子機器800が出力する各種の音(音声、ゲーム音等)を出力するためのものであり、その機能は、スピーカなどのハードウェアにより実現できる。
図15(A)に、電子機器の1つである携帯電話950の外観図の例を示す。この携帯電話950は、入力部として機能するダイヤルボタン952や、電話番号や名前やアイコンなどを表示するLCD954や、音出力部として機能し音声を出力するスピーカ956を備える。
図15(B)に、電子機器の1つである携帯型ゲーム装置960の外観図の例を示す。この携帯型ゲーム装置960は、入力部として機能する操作ボタン962、十字キー964や、ゲーム画像を表示するLCD966や、音出力部として機能しゲーム音を出力するスピーカ968を備える。
図15(C)に、電子機器の1つであるパーソナルコンピュータ970の外観図の例を示す。このパーソナルコンピュータ970は、入力部として機能するキーボード972や、文字、数字、グラフィックなどを表示するLCD974、音出力部976を備える。
本実施の形態のマイクロコンピュータを図15(A)〜図15(C)の電子機器に組みむことにより、低価格で画像処理速度の速いコストパフォーマンスの高い電子機器を提供することができる。
なお、本実施形態を利用できる電子機器としては、図15(A)、(B)、(C)に示すもの以外にも、携帯型情報端末、ページャー、電子卓上計算機、タッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセッサ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置等のLCDを使用する種々の電子機器を考えることができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
図1(A)〜図1(C)は、第1の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。 図2(A)、図2(B)は、第2の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。 図3(A)、図3(B)は、第3の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。 図4(A)、図4(B)は、第4の実施の形態のマイクロコンピュータ(集積回路装置の一例)、デバッグシステムについて説明するための図である。 第4の本実施の形態のターゲットシステム、デバッグシステム及びマイクロコンピュータの構成について説明するための図である。 入出力信号制御回路30の構成の一例について説明するための図である。 本実施の形態のデバッグツールの構成の一例について説明するための図である。 図8(A)図8(B)は、マイクロコンピュータがブレークする場合のタイミングチャートの一例である。 ターゲットシステムのマイクロコンピュータにおけるデバッグ処理時の動作のフローチャート図である。 デバッグツールにおけるデバッグ処理時の動作のフローチャート図である。 半2重双方向通信を行う場合のデータのやり取りの一例を示した図である。 デバッグツールのrun/ブレーク状態判定の一例を示すフローチャート図である。 本実施の形態のマイクロコンピュータのハードウエアブロック図の一例である。 マイクロコンピュータを含む電子機器のブロック図の一例を示す。 図15(A)(B)(C)は、種々の電子機器の外観図の例である。 従来型であるCPU置き換え型と呼ばれるICEの一例である。
符号の説明
1 デバッグシステム、10 ターゲットシステム、20 マイクロコンピュータ、22,23,24,25 デバッグ用端子、30 入出力信号制御回路、40 ユーザーボード(基板)、44 バス、45 クロック発信器、50 CPU、54 ブレーク検出部、60 デバッグモジュール、62デバッグ処理用プログラムROM部、64 強制出
力生成回路、70 UARTクロック生成部、80 UART送受信制御部、110 デバッグモジュール、210 212、220、230 信号線、240 デバッグモジュール、250 第1の共用制御回路、252 第2の共用制御回路、260 第1’の共用制御回路、262 第2’の共用制御回路 510、CPU、520 キャッシュメモリ530 LCDコントローラ、540 リセット回路、550 プログラマブルタイマ、560 リアルタイムクロック(RTC)、570 DMAコントローラ兼バスI/F、
580 割り込みコントローラ、590 通信制御回路(シリアルインターフェース)、600 バスコントローラ、610 A/D変換器、620 D/A変換器、630 入力ポート、640 出力ポート、650 I/Oポート、660 クロック発生装置(PLL)、670 プリスケーラ、680 汎用バス、690 各種ピン、700 マイクロコンピュータ、710 ROM、720 RAM、730 MMU、740 絵バッグモジュール、750 専用バス、800 電子機器、810 マイクロコンピュータ(ASIC)、820 入力部、830 メモリ、840 電源生成部850 LCD、860 音出力部、950 携帯電話、952 ダイヤルボタン、954 LCD、956 スピーカ、960 携帯型ゲーム装置、962 操作ボタン、964 十字キー、966
LCD、968 スピーカ、970 パーソナルコンピュータ、972 キーボード、974 LCD、976 音出力部

Claims (12)

  1. 省ピン型のデバッグツールと通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとCPUを内蔵する集積回路装置であって、
    第1の通信ラインが接続される第1のデバッグ端子と、
    前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部と、を含み
    前記第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成され、
    第1の共用制御処理部は、
    第1の通信ラインを介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させることを特徴とする集積回路装置。
  2. 請求項1において、
    第1の共用制御処理部は、
    CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持されるように制御し、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持され、
    デバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信されるように制御する回路を含むことを特徴とする集積回路装置。
  3. 請求項1乃至2のいずれかにおいて、
    第1の共用制御処理部は、
    CPUがブレーク状態に移行すると前記第1の通信ラインから所定のブレークパルスが送信されるように制御する手段を含むことを特徴とする集積回路装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    第1の共用制御処理部は、
    前記第1の通信ラインを第1のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路と、
    CPUがrun状態にあるかブレーク状態にあるかに応じて前記プルアップ又はプルダウンする回路のON/OFFを切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含むことを特徴とする集積回路装置。
  5. 請求項4において、
    第1の共用制御処理部は、
    前記プルアップ又はプルダウンする回路がOFF状態である場合には、前記第1の通信ラインを第2のレベルにするために第2のレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むことを特徴とする集積回路装置。
  6. 省ピン型のデバッグツールと、当該デバッグツールのデバッグ対象となるターゲットシステムを含むデバッグシステムであって、
    前記ターゲットシステムは、CPU、省ピン型のデバッグツールと通信を行いオンチップデバッグを行う機能を有する内部デバッグモジュールとを内蔵する集積回路装置を含み、
    前記集積回路装置は、
    第1の通信ラインが接続される第1のデバッグ端子と、
    前記第1の通信ラインを、省ピン型のデバッグツールとオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の送信とに共用するための制御を行う第1の共用制御処理部と、を含み、
    前記第1の通信ラインを介してデバッグツールから強制ブレーク入力を受信するように構成され、
    第1の共用制御処理部は、
    第1の通信ラインを介して入力された受信データから強制ブレーク入力信号を検出する回路を含み、強制ブレーク入力が検出されると、CPUをブレーク状態に移行させ、
    前記デバッグツールは、
    第1の通信ラインが接続される第1’のデバッグ端子と、
    前記第1の通信ラインを、集積回路装置とオンチップデバッグを行う際にやり取りする送信用デバッグデータに対応したシリアルデータ信号の送信と、CPUの状態がrun状態又はブレーク状態のいずれであるのかを示すrun/ブレーク状態信号の受信とに共用するための制御を行う第1’の共用制御処理部と、を含み、
    前記第1’の共用制御処理部は、
    集積回路装置をブレーク状態にするための強制ブレーク入力信号を前記第1’のデバッグ端子を介して前記第1の通信ラインに出力する強制ブレーク出力制御部を含むことを特徴とするデバッグシステム。
  7. 請求項6において、
    前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
    CPUがrun状態の場合には前記第1の通信ラインが第1のレベルに保持されるように制御し、CPUがブレーク状態である場合には前記第1の通信ラインが第2のレベルに保持され、
    デバッグ用のシリアルデータ送信時には、前記第1の通信ラインからデバッグ用のシリアルデータに対応したパルスが送信されるように制御する回路を含み、
    前記デバッグツールは、
    前記第1の通信ラインが第1のレベルであれば集積回路装置のCPUがrun状態にあると判断し、前記第1の通信ラインが第2のレベルであればCPUがブレーク状態であると判断し、前記第1の通信ラインからパルスを受信したらデバッグ用のシリアルデータであると判断することを特徴とするデバッグシステム。
  8. 請求項6乃至7のいずれかにおいて、
    前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
    CPUがブレーク状態に移行すると前記第1の通信ラインから所定のブレークパルスが送信されるように制御する手段を含み、
    前記デバッグツールは、
    前記第1の通信ラインの受信信号から前記所定のブレークパルスを検出する手段と、
    所定のブレークパルスが検出される集積回路装置がブレーク状態に移行したと判断する手段とを、含むことを特徴とするデバッグシステム。
  9. 請求項6乃至8のいずれかにおいて、
    前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
    前記第1の通信ラインを第1のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路と、
    CPUがrun状態にあるかブレーク状態にあるかに応じて前記プルアップ又はプルダウンする回路のON/OFFを切り替えるためのイネーブル信号を生成する回路を含み、
    前記デバッグツール又はターゲットシステムのボードは、
    前記第1の通信ラインを第2のレベルにプルアップ又はプルダウンする回路を含むことを特徴とするデバッグシステム。
  10. 請求項9において、
    前記集積回路装置の第1の共用制御処理部は、
    前記プルアップ又はプルダウンする回路がOFF状態である場合には、前記第1の通信ラインを第2のレベルにするために第2のレベルに対応した値を出力する強制出力回路を含むことを特徴とするデバッグシステム。
  11. 請求項1乃至5のいずれかに記載の集積回路装置を含むマイクロコンピュータ。
  12. 請求項11に記載のマイクロコンピュータと、
    前記マイクロコンピュータの処理対象となるデータの入力源と、
    前記マイクロコンピュータにより処理されたデータを出力するための出力装置とを含むことを特徴とする電子機器。
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