JP2007171882A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物がクリーニング部材に蓄積されないようにして帯電部材の汚染を抑制し、長期に亘って良好な帯電性能を発揮できる帯電部材を備えた画像形成装置の提供を課題とする。
【解決手段】駆動力を受けて回転する像担持体12と、像担持体12に当接又は近接して回転し、像担持体12を帯電する帯電部材14と、帯電部材14に当接して回転し、帯電部材14に付着した異物を除去するクリーニング部材100と、クリーニング部材100に接触して異物を帯電させる異物帯電部材90と、を備えた画像形成装置10とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式を採用した複写機、レーザープリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、詳しくは、回転駆動される静電潜像担持体に接触して回転しつつ、その像担持体を帯電させる帯電部材と、帯電部材に接触して回転しつつ、その帯電部材に付着した異物を除去するクリーニング部材とを備えた画像形成装置に関する。
従来の接触型帯電部材では、帯電時において、像担持体上に存在する各種の付着物を吸着してしまい、汚染されやすいという不具合があったため、帯電部材にクリーニング部材を設けて、帯電部材の表面に吸着した付着物を除去する構成にしている。しかしながら、クリーニング部材中に、帯電部材から取り除いた異物が経時により蓄積すると、クリーニング部材の付着物除去能力が低下して帯電部材の汚染が進行し、帯電不良が生じる。そのため、従来では、クリーニング部材と、クリーニング部材に対向して位置する対向部材との間に電位差を生じさせる手段を設け、クリーニング部材に蓄積した異物を対向部材に移行させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、帯電部材に付着する異物は、転写手段により転写されなかった残トナー及びトナー表面から剥がれ落ちた外添剤のうち、像担持体に当接されたクリーニングブレード等をすり抜けたものであり、転写残トナーの場合には、その殆どが帯電不良のトナーである。したがって、正規の極性に帯電したトナーが飛翔する電界を形成するために、クリーニング部材と対向部材との間に電位差を設けても、異物としてクリーニング部材に捕獲されたトナーは吐き出されることなく蓄積し、帯電部材の汚染が進行してしまう。
また、トナー表面から剥がれ落ちた外添剤は、トナーとの機械的付着力及び静電的吸着力が弱いために、トナーから脱離しているので、当然、帯電極性もばらついており、帯電量も低いものと考えられる。すなわち、転写残トナーと同様に単純にクリーニング部材と対向部材との間に電位差を設けても、クリーニング部材から吐き出すことは困難である。ちなみに、帯電部材に付着する外添剤の多くは帯電付与剤である小径シリカであり、クリーニング部材中では殆どが凝集体として存在しているため、シリカ同士で摩擦帯電してしまい、帯電極性としては不安定になっている。
特開2003-271033号公報
そこで、本発明は、このような問題点に鑑み、異物がクリーニング部材に蓄積されないようにして帯電部材の汚染を抑制し、長期に亘って良好な帯電性能を発揮できる帯電部材を備えた画像形成装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の画像形成装置は、駆動力を受けて回転する像担持体と、前記像担持体に当接又は近接して回転し、該像担持体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に当接して回転し、該帯電部材に付着した異物を除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材に接触して前記異物を帯電させる異物帯電部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、異物帯電部材によりクリーニング部材に保持された異物が帯電される。これにより、その異物を再び帯電部材へ確実に転移させることができる。帯電部材へ転移された異物は、像担持体に転移され、像担持体に設けられているクリーニング装置により回収される。したがって、異物がクリーニング部材に蓄積せず、帯電部材の汚染が抑制される。よって、長期に亘って良好な帯電性能を発揮できる帯電部材を実現することができる。
また、請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記クリーニング部材と前記帯電部材との間に電位差を設けたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、クリーニング部材に保持された異物に帯電部材へ向かう力を与えることができる。したがって、その異物を再び帯電部材へ確実に転移させることができる。
以上のように、本発明によれば、クリーニング部材に保持された異物を再び帯電部材へ確実に転移させることができるので、異物がクリーニング部材に蓄積せず、帯電部材の汚染が抑制される。したがって、長期に亘って良好な帯電性能を発揮できる帯電部材を備えた画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1は本発明に係る画像形成装置10の構成を示す概略側面図である。図1で示すように、この画像形成装置10は、4サイクル方式のフルカラーレーザープリンターであり、装置内の略中央部には、像担持体としての感光体ドラム12が回転可能に配設されている。
感光体ドラム12は、例えば表面にOPC等よりなる感光体層12A(図3参照)が被覆された、直径約47mmの導電性円筒体からなり、図示しない駆動モーターによって、図示の矢印方向に約150mm/secのプロセススピードで回転駆動されている。また、感光体ドラム12の表面は、感光体ドラム12の略真下に配置された帯電ロール14によって所定の電位に帯電された後、帯電ロール14の下方に配置された露光装置16から出射されるレーザービームLBにより画像露光され、画像情報に応じた静電潜像が、その表面に形成される。
この感光体ドラム12上に形成された静電潜像は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の現像器18Y、18M、18C、18Kが周方向に沿って配置された回転式現像器18によって現像され、所定の色のトナー像となる。すなわち、現像工程では回転式現像器18が回転し、対応する色の現像器18Y、18M、18C、18Kが、感光体ドラム12と対向する現像位置に移動する。
そして、感光体ドラム12の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電・露光・現像の各工程が、所定回数繰り返される。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、感光体ドラム12の表面には、帯電・露光・現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応して4回繰り返され、感光体ドラム12の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。
感光体ドラム12上に順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、中間転写ベルト20に一次転写される。中間転写ベルト20は、感光体ドラム12における回動方向の上流側にて感光体ドラム12とのラップ位置を特定するラップインロール38と、感光体ドラム12上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20上に転写する一次転写ロール22と、ラップ位置の下流側にて感光体ドラム12とのラップ位置を特定するラップアウトロール40と、二次転写ロール26に中間転写ベルト20を介して当接するバックアップロール42と、中間転写ベルト20のクリーニング装置44に対向する第1のクリーニングバックアップロール46と、第2のクリーニングバックアップロール48と、によって所定の張力で張架されており、所定のプロセススピード(約150mm/sec)で循環移動するように、例えば感光体ドラム12の回転に伴って従動されている。
そして、一次転写ロール22が当接している一次転写位置において、各色のトナー像が、その一次転写ロール22により、中間転写ベルト20上に互いに重ね合わされた状態に一次転写(多重転写)される。中間転写ベルト20上に一次転写(多重転写)されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像は、二次転写位置に所定のタイミングで給紙される記録用紙24上に、二次転写ロール26によって一括して転写される。
記録用紙24は、画像形成装置10の下部に配置された給紙カセット28から、ピックアップロール30によって送り出されるとともに、フィードロール32及びリタードロール34によって1枚ずつ捌かれた状態で給紙され、レジストロール36によって中間転写ベルト20上に転写されたトナー像と同期した状態で、中間転写ベルト20の二次転写位置へと搬送される。
二次転写位置において、中間転写ベルト20からトナー像が転写された記録用紙24は、定着装置64へと搬送され、この定着装置64によって加熱及び加圧されてトナー像が記録用紙24上に定着される。定着装置64によってトナー像が定着された記録用紙24は、片面プリントの場合には、排出ロール66によって画像形成装置10の上部に設けられた排出トレイ68上にそのまま排出される。
両面プリントの場合には、排出ロール66によって記録用紙24の後端部を狭持した状態で、排出ロール66を逆回転させるとともに、記録用紙24の搬送径路を両面用の用紙搬送路70に切り替える。そして、この両面用の用紙搬送路70に配設された搬送ロール72によって、記録用紙24の表裏を反転した状態で、再度中間転写ベルト20の二次転写位置へ搬送して、記録用紙24の裏面にトナー像を転写する。その後、記録用紙24の裏面のトナー像を定着装置64によって定着し、記録用紙24を排出トレイ68上に排出する。
中間転写ベルト20のクリーニング装置44は、第1のクリーニングバックアップロール46によって張架された中間転写ベルト20の表面に当接するように配置されたスクレーパー58と、第2のクリーニングバックアップロール48によって張架された中間転写ベルト20の表面に圧接するように配置されたクリーニングブラシ60とを備えており、スクレーパー58及びクリーニングブラシ60によって除去された残留トナーや紙粉などは、クリーニング装置44の内部に回収されるようになっている。
なお、クリーニング装置44は、揺動軸62を中心にして、図中反時計回り方向に揺動可能に配置されており、最終色のトナー像の二次転写が終了するまでは、中間転写ベルト20の表面から離隔した位置に退避するとともに、最終色のトナー像の二次転写が終了すると、中間転写ベルト20の表面に当接するように構成されている。また、中間転写ベルト20は、画像形成装置10の小型化を図るために、中間転写ベルト20が張架される断面形状が、偏平な細長い略台形状となるように構成されている。
更に、この画像形成装置10には、各部を制御する制御装置50が配設されている。そして、感光体ドラム12と、帯電ロール14と、中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20を張架する複数のロール22、38、40、42、46、48と、中間転写ベルト20用のクリーニング装置44と、後述する感光体ドラム12用のクリーニング装置78とで、像形成ユニット52が構成されている。この像形成ユニット52は、画像形成装置10の上部カバー54を開き、像形成ユニット52の上部に設けられた把手(図示省略)を手で持ち上げることにより、画像形成装置10から取り外し可能となっている。
また、画像形成装置10には、オプションによって、画像形成装置10の側面に手差しトレイ74が開閉自在に装着可能となっている。この手差しトレイ74上に載置された任意のサイズ及び種類の記録用紙56は、給紙ロール76によって給紙され、搬送ロール73及びレジストロール36を介して、中間転写ベルト20の二次転写位置へ搬送される。これにより、任意のサイズ及び種類の記録用紙56にも画像を形成することが可能になっている。
一方、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム12の表面は、感光体ドラム12が1回転する毎に、感光体ドラム12の斜め下方に配置されたクリーニング装置78のクリーニングブレード80によって、残留トナーや紙粉などが除去され、次の画像形成工程に備えるようになっている。なお、クリーニングブレード80によって除去された残留トナーや紙粉などは、クリーニング装置78の内部に回収される。
図2、図3で示すように、感光体ドラム12の下方部には、感光体ドラム12と接触するように帯電ロール14が配置されている。この帯電ロール14は、導電性のシャフト14Aの周囲に帯電層14Bが形成されたものであり、シャフト14Aが回転可能に軸支されている。帯電ロール14の感光体ドラム12と反対側の下方部には、帯電ロール14の表面に接触するクリーニング部材としてのクリーニングロール100が設けられている。クリーニングロール100は、シャフト100Aの周囲にスポンジ層100Bが形成されたものであり、シャフト100Aが回転可能に軸支されている。
上記したように、感光体ドラム12は、図示しない駆動モーターによって、時計回り(図示の矢印A方向)に回転駆動されている。したがって、感光体ドラム12の回転により、帯電ロール14は、図示の矢印B方向に従動回転する。そして、その帯電ロール14の回転により、クリーニングロール100は、図示の矢印C方向に従動回転する。なお、帯電ロール14及びクリーニングロール100のそれぞれについて又はどちらか一方のみに駆動源を設けて、感光体ドラム12、帯電ロール14、クリーニングロール100間において、線速差を設けても構わない。
クリーニングロール100は帯電ロール14に所定の荷重で押圧されており、スポンジ層100Bが帯電ロール14の周面に沿って弾性変形して、クリーニングニップ部101を形成している。このようにクリーニングロール100が帯電ロール14に圧接した状態で回転することにより、帯電ロール14の表面に付着した転写残トナーや外添剤S(図4参照)などの汚れ(異物)が、そのスポンジ層100Bによってクリーニングされる。
スポンジ層100Bは、多孔質の3次元構造を有する発泡体からなる多孔質弾性層である。すなわち、このスポンジ層100Bは、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン等の発泡性の樹脂又はゴムを材質としたものより選択されて形成される。特にスポンジ層100Bには、帯電ロール14との従動摺擦により、転写残トナーや外添剤Sなどの異物を効率的にクリーニングすると同時に、帯電ロール14の表面にスポンジ層100Bの擦れによる傷を付けないために、また、長期に亘り、千切れや破損が生じないようにするために、引き裂き力、引っ張り力などに強いポリウレタンが好適に用いられる。
転写残トナーや外添剤Sなどの異物は、図4で示すように、スポンジ層100Bを構成する発泡体のセル(穴)102内に取り込まれる。そして、セル102内に回収された異物が凝集して適度な大きさになると、クリーニングロール100から帯電ロール14に戻され、更に帯電ロール14から感光体ドラム12に戻されて、感光体ドラム12をクリーニングするクリーニング装置78に回収される。これにより、クリーニング性能の継続維持がなされる。
このような構成のクリーニングロール100では、シャフト100Aの材質として、快削鋼、ステンレス鋼等が使用され、摺動性などの用途に応じて、材質及び表面処理方法が適宜選択される。なお、導電性を有していない材質の場合には、メッキ処理など、一般的な加工方法により導電化処理してもよく、もちろん、そのまま使用してもよい。また、クリーニングロール100は、スポンジ層100Bを介して帯電ロール14と適度なニップ圧力で接触するため、ニップ時に撓みのない強度を持った材質、又はシャフト長に対して充分剛性を持ったシャフト径が選択される。
また、帯電ロール14には、導電性のシャフト14A上に、帯電層14Bとして導電性弾性層14C及び表面層14Dが順次形成されている。シャフト14Aの材質としては、快削鋼、ステンレス鋼等が使用され、摺動性などの用途に応じて、材質及び表面処理方法が適宜選択される。なお、導電性を有していない材質の場合には、メッキ処理など、一般的な加工方法により導電化処理してもよい。
帯電ロール14の帯電層14Bを構成する導電性弾性層14Cは、例えば弾性を有するゴムや発泡体等の弾性材と、導電性弾性層14Cの抵抗値を調整する導電材との混合物を、導電性のシャフト14Aの周面に被覆することにより形成される。なお、その混合物に、必要に応じて軟化剤、可塑剤、硬化剤、加硫剤、加硫促進剤、劣化防止剤、シリカ及び炭酸カルシウム等の充填剤等、通常ゴムに添加され得る材料を加えてもよい。抵抗値の調整を目的とした導電材としては、マトリックス材に配合されるカーボンブラックや導電性金属酸化物粒子、あるいはイオン導電材のような電子及び/又はイオンを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したもの等を用いることができる。
帯電ロール14の帯電層14Bを構成する表面層14Dは、転写残トナー等の異物による汚染防止等のために形成される。表面層14Dの材料としては、樹脂、ゴム等の何れを用いてもよく、特に限定されるものではない。例えば、ポリエステル、ポリイミド、共重合ポリアミド系合成繊維、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、メラミン樹脂、フッ素ゴム、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、セルロース、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体等を挙げることができる。
また、その表面層14Dには導電性材料を含有させ、抵抗値を調整することができる。その導電性材料としては、マトリックス材に配合されるカーボンブラックや導電性金属酸化物粒子、あるいはイオン導電材のような電子及び/又はイオンを電荷キャリアとして電気伝導する材料を分散したもの等を用いることができるが、その粒径が3μm以下とされているものが望ましい。
抵抗値を調整するための導電性粒子である導電性金属酸化物粒子は、酸化錫、アンチモンがドープされた酸化錫、酸化亜鉛、アナターゼ型酸化チタン、ITO等の導電性を有した粒子で、電子を電荷キャリアとする導電材であれば、何れも用いることができ、特に限定されるものではない。これらは、単独で用いても2種類以上を併用しても構わない。
また、本発明を阻害しない限り、何れの粒径であってもよいが、抵抗値調整及び強度の点から、酸化錫、アンチモンがドープされた酸化錫、アナターゼ型酸化チタンが好ましく、酸化錫、アンチモンがドープされた酸化錫が特に好ましい。このような導電性材料によって抵抗値制御を行うことにより、表面層14Dの抵抗値は環境条件によって変化せず、常に安定した特性が得られる。
また、表面層14Dには、フッ素系あるいはシリコーン系の樹脂を用いるのが特に好ましく、フッ素変性アクリレートポリマーで構成されることが更に好ましい。また、表面層14Dの中にその微粒子を添加してもよい。これにより、表面層14Dが疎水性となって、帯電ロール14への異物の付着が防止されるように作用する。また、アルミナやシリカのような絶縁性の粒子を添加して、帯電ロール14の表面に凹凸を付与し、感光体ドラム12との摺擦時の負担を小さくして、帯電ロール14と感光体ドラム12の耐摩耗性を向上させることも可能である。
次に、帯電ロール14の表面に付着する異物、即ち感光体ドラム12に当接するクリーニングブレード80をすり抜けて来る転写残トナー及び外添剤Sの流れについて説明する。本実施例で用いたトナーは、負極性に帯電する極性を有するものであって、懸濁重合法、乳化凝集合法、溶解懸濁法等により、ポリエステルやスチレンアクリルなどのバインダー樹脂に着色剤、ワックスを内添してなる微粒子である。外添剤Sには、平均粒径5nm〜200nmのシリカ(SiO)、チタニア(TiO)、セリア(CeO)等の無機微粒子が用いられる。
本実施例では、感光体ドラム12に当接するクリーニング部材として、クリーニングブレード80が採用されているため、異物の大部分はトナーから脱離した外添剤Sである。更に、外添剤Sに含まれるチタニアやセリアは、大体がトナーに付着した状態を維持しており、その殆どがトナーと共にクリーニングブレード80によって掻き取られる。一方、外添剤Sに含まれるシリカは、トナーに付着していないものが多く、その多くがクリーニングブレード80をすり抜ける。本発明者の調査によれば、クリーニングブレード80をすり抜け、帯電ロール14に転移・付着する外添剤Sの90%以上がシリカである。
さて、帯電ニップ部13(図3参照)に搬送された外添剤Sは、感光体ドラム12から帯電ロール14に転移・付着する。帯電ロール14に転移・付着した外添剤Sは、帯電ロール14の回転に伴ってクリーニングロール100との対向部(クリーニングニップ部101)まで搬送される。そして、クリーニングニップ部101に搬送された異物としての外添剤Sは、帯電ロール14からクリーニングロール100に転移・付着する。
クリーニングロール100に転移・付着した外添剤Sは、クリーニングロール100の回転に伴って搬送されるが、この間に、クリーニングロール100上で外添剤S同士が凝集し、凝集体としての凝集外添剤Gを形成する。このように外添剤Sが凝集するのは、外添剤Sの粒径が小さく、かつ球形であるために、ファンデルワールス力が強く働き、かつ、外添剤S単体では不安定になりやすいためであると考えられる。
また、本実施例では、クリーニングロール100の表面に、スポンジ層100B(多孔質弾性層)を形成しているため、スポンジ層100Bの表面に存在する発泡体のセル(穴)102内に外添剤Sが集まりやすくなることも1つの理由であると考えられる。そして、クリーニングロール100に付着した凝集外添剤Gは、クリーニングロール100の回転に伴って、再びクリーニングニップ部101に到達する。
ここで、クリーニングロール100は帯電ロール14に所定の圧力で押圧されており、また、クリーニングロール100はスポンジ層100Bを有している。このため、クリーニングニップ部101において、スポンジ層100Bは圧縮され、発泡部104が潰された状態になっている。したがって 、クリーニングニップ部101を通過した後、スポンジ層100Bは自身が有する弾性力により、元の状態に復元しようとする。
このとき、クリーニングロール100のスポンジ層100Bの外周面に担持されていた凝集外添剤Gは、この弾性力によって外側に向けて付勢され、クリーニングロール100の表面からはじき出される(図4参照)。そして、クリーニングロール100からはじき出された凝集外添剤Gは、再度帯電ロール14に転移・付着する。
帯電ロール14に再び転移・付着した凝集外添剤Gは、帯電ロール14の回転に伴って感光体ドラム12と対向する帯電ニップ部13まで搬送され、更に感光体ドラム12に転移・付着する。その後、感光体ドラム12に転移・付着した凝集外添剤Gは、回転式現像器18やクリーニングブレード80によって回収される。なお、突発的にクリーニングブレード80をすり抜けて来るトナーの場合も、その流れは凝集外添剤Gと同様である。
以上のような構成の画像形成装置10において、次にクリーニングロール100内に保持された異物を帯電ロール14に転移させる作用をアシストする構成について説明する。従来では、経時によりクリーニングロール100のスポンジ層100Bが劣化して弾性力が低下したり、高湿下において、クリーニングロール100内に捕獲された外添剤Sや転写残トナーの流動性が悪くなったりして、クリーニングロール100の弾性力だけでは、充分にその外添剤S等を帯電ロール14へはじき出すことが困難になることがあった。その結果、クリーニングロール100内に外添剤S及び転写残トナーが蓄積され、帯電ロール14表面との摺擦により、フィルミングを起こしていた。
そこで、クリーニングロール100に異物帯電部材としての帯電ブレード90を当接(接触)させて、外添剤Sや転写残トナーを摩擦帯電させ、クリーニングロール100と帯電ロール14との間に形成される電界で、充分に外添剤S及び転写残トナーが帯電ロール14へ転移できるようにした。図5にその構成を示す。
図5で示すように、クリーニングロール100には、例えばリン青銅やSUS等の金属、又はポリエチレンテレフタレート(PET)やウレタン等の樹脂で構成された板状の帯電ブレード90が所定の圧力で当接している。帯電ブレード90材質は、転写残トナーや外添剤Sが負極性帯電するものの場合は、イオン化ポテンシャルが、転写残トナー及び外添剤Sのイオン化ポテンシャルよりも低いものほど好ましく、反対に正極性帯電するものの場合は、高いものの方が好ましい。
本実施例では、SUS製の帯電ブレード90を採用している。ちなみに、今回使用したトナーのイオン化ポテンシャルは4.87eVであり、SUSのイオン化ポテンシャルは4.55eVである。外添剤Sである小径シリカのデータは無いが、トナーよりも強い負極性を示すので、トナーよりも大きなイオン化ポテンシャルであることは明らかである。また、帯電ブレード90のクリーニングロール100に対する食込み量は、適宜設定して構わないが、本実施例では0.75mmに設定されている。
また、クリーニングロール100と帯電ロール14との間には、クリーニングロール100内の外添剤S及び転写残トナーが帯電ロール14に向かって力を受けるように電位差が設けられている。本実施例では、帯電ロール14の直流電位が−750Vであるのに対し、クリーニングロール100の直流電位は−850Vに設定されている。もちろん、クリーニングロール100には帯電ロール14と同期したAC電圧を重畳させて、直流電界のみを形成してもよいし、位相や振幅を変えたAC電圧を重畳させたり、AC電圧を重畳させないで、帯電ロール14との間に振動電界を形成してもよい。
本実施例では、帯電ロール14と同期したAC電圧を重畳させ、直流電界のみを形成している。また、帯電ブレード90についても、接地するなどして、クリーニングロール100との間に振動電界を形成し、クリーニングロール100から異物が離脱しやすいようにアシストする構成にしてもよいし、電気的に浮かせた状態にしても構わない。本実施例では帯電ブレード90を接地して、振動電界を形成している。
次に、帯電ブレード90の作用について説明する。すなわち、径φ30の感光体ドラム12と、径φ8のシャフト14Aで全体径φ12(帯電層14B:肉厚2mm)の帯電ロール14と、径φ6のシャフト100A上に肉厚2mmの発泡ポリウレタン層(スポンジ層100B)を設けたクリーニングロール100を用い、厚さ0.1mmのSUS製の帯電ブレード90を当接させた場合(ケースα)と当接させない場合(ケースβ)について、50KPVのプリント実験を行い、帯電ロール14の抵抗値の上昇量を測定して、帯電ロール14の汚染具合を評価した。
プリントチャートは印字率5%の画像を用い、プリント実験は、気温28℃、湿度85%の環境下にて行い、抵抗値測定は、気温10℃、湿度15%の環境下にて行った。帯電ロール14には、−750Vdc+1.5kVpp(周波数:f=1.3kHz)の電圧を印加し、クリーニングロール100には、−850Vdcに帯電ロール14と同様のAC電圧を重畳した。
また、ケースαでは帯電ブレード90を接地し、帯電ブレード90とクリーニングロール100との間に振動電界を形成した。なお、クリーニングロール100と帯電ロール14の食込み量は0.75mmである。結果を図6に示す。この図6で示すように、ケースαの方が、ケースβに比べて帯電ロール14の抵抗値の上昇幅が小さく、抵抗値としても飽和傾向を示した。つまり、これにより、帯電ブレード90をクリーニングロール100に当接させた方が、良好なクリーニング性能を継続維持できることが判明した。
以上、説明したように、本発明では、クリーニングロール100に当接し、クリーニングロール100の回転により異物を摩擦帯電させる帯電ブレード90を設けたことにより、帯電ロール14からクリーニングロール100へ転移して付着した異物を、再び帯電ロール14へ確実に戻すことができる。したがって、異物がクリーニングロール100に蓄積せず、帯電ロール14の汚染が抑制される。よって、長期に亘って良好な帯電性能を発揮できる帯電ロール14を実現することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の種々の形態が実施可能である。例えば、上記実施例では、異物帯電部材を板状の帯電ブレード90としたが、異物帯電部材は、板状に限定されるものではなく、回転不能とされたロール状にするなど、異物を摩擦帯電できる構成であれば、どのような形状にしてもよい。また、異物を帯電させる手段も摩擦に限定されるものではない。
更に、感光体ドラム12の下方部に帯電ロール14を接触させ、その帯電ロール14の下方部にクリーニングロール100を接触させる構成としているが、感光体ドラム12、帯電ロール14、クリーニングロール100の位置関係はこれに限定されるものではない。例えば、感光体ドラム12の上方部に帯電ロール14を接触させ、その帯電ロール14の上方部にクリーニングロール100を接触させる構成等にも本発明を適用することができる。
また、本発明を適用する画像形成装置10については、上記実施例のように、回転式現像器18を用いて感光体ドラム12へのトナー像の形成を4回繰り返して行う4サイクル方式の構成に限定されるものではない。例えば、中間転写ベルト20の移動方向に沿ってイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像形成ユニットを並設する構成であっても、各画像形成ユニットの感光体ドラム12、帯電ロール14、クリーニングロール100に本発明を適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略側面図 感光体ドラム付近の構成を示す概略側面図 感光体ドラム、帯電ロール、クリーニングロールの構成を拡大して示す説明図 外添剤を吐き出す様子を示す説明図 感光体ドラム、帯電ロール、クリーニングロール、帯電ブレードの構成を拡大して示す説明図 帯電ブレードを当接させた帯電ロールと当接させない帯電ロールの抵抗値の推移を示すグラフ
符号の説明
10 画像形成装置
12 感光体ドラム(像担持体)
14 帯電ロール(帯電部材)
90 帯電ブレード(異物帯電部材)
100 クリーニングロール(クリーニング部材)

Claims (2)

  1. 駆動力を受けて回転する像担持体と、
    前記像担持体に当接又は近接して回転し、該像担持体を帯電する帯電部材と、
    前記帯電部材に当接して回転し、該帯電部材に付着した異物を除去するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材に接触して前記異物を帯電させる異物帯電部材と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニング部材と前記帯電部材との間に電位差を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016110121A (ja) * 2014-11-28 2016-06-20 キヤノン株式会社 電子写真用導電性部材、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置

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