JP2007170326A - 網目状アクチュエータおよびアクチュエータシステム - Google Patents
網目状アクチュエータおよびアクチュエータシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】形状記憶合金や高分子アクチュエータなどの外部刺激により形状変化する線材を用いて構成する網目状アクチュエータにおいて、線材の皮膜剥がれなどによる問題の発生を抑制し、信頼性を高める。
【解決手段】網目状アクチュエータは、外部刺激(たとえば電流)を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材1と、刺激反応線材1とともに編み合わされて外部刺激を伝達しない絶縁線材2と、を有し、刺激反応線材1の表面同士が、直接接触せず絶縁線材を介して接触するように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】網目状アクチュエータは、外部刺激(たとえば電流)を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材1と、刺激反応線材1とともに編み合わされて外部刺激を伝達しない絶縁線材2と、を有し、刺激反応線材1の表面同士が、直接接触せず絶縁線材を介して接触するように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、たとえばロボットの関節などを駆動するために用いられる網目状アクチュエータおよびアクチュエータシステムに関するものである。
ロボットは、産業用の用途のほか、福祉用途や防犯、家事を目的とした家庭での使用が期待されており、そのための多くの研究、開発が行なわれている。福祉や家庭での用途では人間との接触が不可避であり、人間との親和性を高める技術の開発が重要になってきている。現在では、人間の言葉を理解したり、人の顔を認識したりすることも可能になってきている。しかし、人間にとってのロボットの安全性、快適性については大きな進展がない。その主因は、人間との親和性があるアクチュエータの開発が遅れていることにあると考えられる。
人間との親和性のあるアクチュエータとして形状記憶合金(SMA)や高分子アクチュエータ(たとえば特許文献1参照)が注目されている。SMAや高分子アクチュエータを用いることにより、柔軟で無騒音のロボット用アクチュエータを構成することが可能である。しかし、SMAや高分子アクチュエータは大きな変形量と大きな発生力を両立させることはむずかしく、たとえば収縮タイプのSMA線材の場合、発生応力は100MPa程度と比較的大きいのに対し、収縮率が5%程度と小さい。一方、線材をコイル状にして収縮率を100%以上としたものでは発生応力は1MPa程度と小さい。
特開2005−111245号公報
特開2002−48053号公報
SMAを網目状に構成することにより、発生力と収縮率との両立を図る試みがある(たとえば特許文献2参照)。しかし、外部刺激により変形する線材のみで構成された網目状アクチュエータは、駆動時に線材同士がすれて皮膜が剥がれるため導電回路(外部刺激経路)の短絡によって、その刺激伝達に不具合が生じる場合がある。
本発明は前記課題を解決するものであって、SMAや高分子アクチュエータなどの外部刺激により形状変化する刺激反応線材を用いて構成する網目状アクチュエータおよびかかるアクチュエータを用いたアクチュエータシステムにおいて、刺激反応線材の皮膜剥がれなどによる問題の発生を抑制し、信頼性を高めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る網目状アクチュエータは、外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材と、前記刺激反応線材とともに編み合わされて前記外部刺激を伝達しない絶縁線材と、を有し、前記刺激反応線材の表面同士が、直接接触せず前記絶縁線材を介して接触するように構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係る網目状アクチュエータは、外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材を用いた網目状アクチュエータであって、それぞれに異なる刺激反応線材を用いた複数の単位網目状アクチュエータと、前記複数の単位網目状アクチュエータ同士を接続する、前記外部刺激を伝達しない絶縁部材と、を有し、前記複数の単位網目状アクチュエータそれぞれに個別に外部刺激を伝達できるように構成されていること、を特徴とする。
また、本発明に係るアクチュエータシステムは、外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材を用いた網目状アクチュエータと、この網目状アクチュエータに与えられる刺激を制御する刺激制御部を有するアクチュエータシステムにおいて、前記網目状アクチュエータは、それぞれに異なる刺激反応線材を用いた複数の単位網目状アクチュエータと、前記複数の単位網目状アクチュエータ同士を接続する、前記外部刺激を伝達しない絶縁部材と、を具備し、前記刺激制御部は、前記複数の単位網目状アクチュエータそれぞれに個別に外部刺激を与えるように構成されていること、を特徴とする。
本発明によれば、アクチュエータの駆動により、刺激反応線材の表面の擦れなどによって皮膜剥がれなどが発生しても、刺激反応線材の表面同士が直接接触していないため、電気的短絡などの不具合を防止または抑制することができる。
本発明に係る網目状アクチュエータの一実施形態を、図1および図2を参照して説明する。図1において、複数の刺激反応線材1および複数の絶縁線材2それぞれが波状に曲げられていて、互いに交差して網目状のアクチュエータが構成されている。刺激反応線材1同士および絶縁線材2同士は互いに接触しないように構成されている。刺激反応線材1はたとえば形状記憶合金や導電性高分子材料からなる心材に絶縁材の被覆を施したものが好ましいが、絶縁材の被覆は省略することも可能である。
刺激反応線材1に刺激たとえば電気的刺激や熱的刺激を与えるために、電源(図示せず)などが刺激反応線材1に接続されている。
刺激反応線材1に電気的刺激などの刺激が与えられると、この刺激に応じて、刺激反応線材1はたとえば図2のように収縮し、この網目状アクチュエータ全体が収縮することになる。たとえば刺激反応線材1に形状記憶合金を用いたものである場合、この形状記憶合金に電圧を印加することにより電流が流れて発熱し、温度が上昇することにより形状変化が生じる。電流を遮断すると発熱が止まり、自然放冷または強制冷却によって温度が低下し、形状変化は停止する。元の形状に戻すような外力が加えられると、網目状アクチュエータは元の形状に戻る。
この実施形態では、刺激反応線材1の表面同士が直接接触せず、間に絶縁線材2が介在しているので、刺激反応線材1の絶縁材被覆が磨耗などによって剥がれても電気的に短絡することがない。さらに、刺激反応線材1の絶縁材被覆を省略する構造も可能である。
図示の例では複数の刺激反応線材1と複数の絶縁線材2が編み合わされているが、図示の左右両端同士を接続して筒状にし、刺激反応線材1と絶縁線材2が螺旋状に延びるようにすれば、刺激反応線材1と絶縁線材2を各1本とすることもできる。
図3は、図1および図2の網目状アクチュエータの編み方をメリヤス編みとした例を示す。
図4および図5は、本発明に係る網目状アクチュエータの他の実施形態を示す。この実施形態では、複数の刺激反応線材1が互いに平行に配置され、これらと交差するように、互いに平行な複数の絶縁線材2が配置されていて、ブレード編みを構成している。そして、全体として図5に示すように円筒状に構成されている。この場合も、刺激反応線材1の表面同士が互いに接触することがないので、刺激反応線材1の被覆材剥離による短絡を防ぐことができる。
図6は、本発明に係るアクチュエータシステムの実施形態を示す。図に示すように、第1の単位網目状アクチュエータ10、第2の単位網目状アクチュエータ11、第3の単位網目状アクチュエータ12が各絶縁体13をはさんで直列に配置されている。第1、第2、第3の単位網目状アクチュエータ10、11、12それぞれは、たとえば図1〜図4に示すような刺激反応線材1と絶縁線材2とを編み合わせた網目状アクチュエータの構造のいずれであってもよいし、刺激反応線材1のみを編み合わせた従来型の網目状アクチュエータであってもよい。
第1、第2、第3の単位網目状アクチュエータ10、11、12の刺激反応線材1に刺激を与えるために、それぞれ、第1の電源14、第2の電源15、第3の電源16が接続されている。第1、第2、第3の電源14、15,16は個別に制御でき、これにより第1、第2、第3の単位網目状アクチュエータ10、11、12を個別に動作させることができる。このような構成により、第1、第2、第3の単位網目状アクチュエータ10、11、12の集合体全体で、複雑な動作を実現できる。なお、ここでは単位網目状アクチュエータの個数が3個の例を示しているが、この個数は複数であればいくつでもよい。
さらに、絶縁体13を絶縁線材2とすれば、図1〜図5に示した網目状アクチュエータを複数の部分に分けてそれぞれの部分の刺激反応線材1に個別の刺激を与えることと同様の構造とすることができ、その場合でも同様の作用・効果が得られる。
さらに、第1、第2、第3の網目状アクチュエータ10、11、12ごとに刺激反応線材1の太さや材質などを異ならせることも可能である。これにより、さらに複雑な動作を実現できる。また、第1、第2、第3の網目状アクチュエータ10、11、12ごとに刺激反応線材1の太さや材質などを異ならせたうえで、これらの電源を共通のものとすることもできる。
以上、種々の実施形態について説明したが、これらは例示であって、本発明はこれらに限定されるものではない。
1…刺激反応線材
2…絶縁線材
10、11、12…単位網目状アクチュエータ
14、15、16…電源
2…絶縁線材
10、11、12…単位網目状アクチュエータ
14、15、16…電源
Claims (9)
- 外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材と、
前記刺激反応線材とともに編み合わされて前記外部刺激を伝達しない絶縁線材と、
を有し、
前記刺激反応線材の表面同士が、直接接触せず前記絶縁線材を介して接触するように構成されていること、を特徴とする網目状アクチュエータ。 - 前記外部刺激は電圧の印加であって、
前記刺激反応線材は、電流が流れることによる発熱により温度上昇して形状変化を起こす形状記憶合金を含む線材であること、
を特徴とする請求項1に記載の網目状アクチュエータ。 - 前記外部刺激は電圧の印加であって、
前記刺激反応線材は、電圧の印加により伸縮する導電性高分子からなる線材であること、
を特徴とする請求項1に記載の網目状アクチュエータ。 - 前記刺激反応線材は、外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす心材と、この心材の外表面を覆うように配置された電気絶縁材からなる被覆とを有すること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の網目状アクチュエータ。
- 前記刺激反応線材と絶縁線材とでメリヤス編みが構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の網目状アクチュエータ。
- 前記刺激反応線材は複数が互いに平行に配置されており、前記絶縁線材は複数が互いに平行に配置されており、前記刺激反応線材と絶縁線材とが交差してブレード編みが構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の網目状アクチュエータ。
- 外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材を用いた網目状アクチュエータであって、
それぞれに異なる刺激反応線材を用いた複数の単位網目状アクチュエータと、
前記複数の単位網目状アクチュエータ同士を接続する、前記外部刺激を伝達しない絶縁部材と、
を有し、
前記複数の単位網目状アクチュエータそれぞれに個別に外部刺激を伝達できるように構成されていること、を特徴とする網目状アクチュエータ。 - 前記外部刺激は電圧の印加であって、
前記刺激反応線材は、前記複数の単位網目状アクチュエータごとに太さが異なること、
を特徴とする請求項7に記載の網目状アクチュエータ。 - 外部刺激を伝達し且つその外部刺激により形状変化を起こす刺激反応線材を用いた網目状アクチュエータと、この網目状アクチュエータに与えられる刺激を制御する刺激制御部を有するアクチュエータシステムにおいて、
前記網目状アクチュエータは、それぞれに異なる刺激反応線材を用いた複数の単位網目状アクチュエータと、前記複数の単位網目状アクチュエータ同士を接続する、前記外部刺激を伝達しない絶縁部材と、を具備し、
前記刺激制御部は、前記複数の単位網目状アクチュエータそれぞれに個別に外部刺激を与えるように構成されていること、
を特徴とするアクチュエータシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005371505A JP2007170326A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 網目状アクチュエータおよびアクチュエータシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005371505A JP2007170326A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 網目状アクチュエータおよびアクチュエータシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007170326A true JP2007170326A (ja) | 2007-07-05 |
Family
ID=38297193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005371505A Pending JP2007170326A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 網目状アクチュエータおよびアクチュエータシステム |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101459232B1 (ko) * | 2013-05-21 | 2014-11-12 | 울산대학교 산학협력단 | 요동형 서보모터 및 그 제어방법 |
KR101722876B1 (ko) * | 2016-04-25 | 2017-04-03 | 서울대학교산학협력단 | 루프로 연결되어 지능적으로 변형하는 구동기 |
WO2019102714A1 (ja) * | 2017-11-27 | 2019-05-31 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | アクチュエータ装置 |
CN113977593A (zh) * | 2021-09-26 | 2022-01-28 | 浙江大学 | 一种机器蛙人及仿人机械臂与无极弯扭用驱动机构 |
KR20220019191A (ko) | 2020-08-07 | 2022-02-16 | 서울대학교산학협력단 | 텍스타일 구동기 |
-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005371505A patent/JP2007170326A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20100202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100601 |