JP2007167471A - 生体情報処理装置および生体情報処理方法 - Google Patents

生体情報処理装置および生体情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生体を正しく検知できる、高速かつ低消費電力の生体情報処理装置を提供する。
【解決手段】センシングデバイス10は、2次元状に配置された第1のセンサ素子11と、第1のセンサ素子11と同一平面上に配置され、第1のセンサ素子11とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子12とを含んでいる。信号処理部20は、第2のセンサ素子12の出力信号32に基づき指置きを検知した後に、第1のセンサ素子11の出力信号31に基づき指紋画像を生成し、生成した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合する。第1のセンサ素子11には静電容量式のセンサ素子、第2のセンサ素子12には感圧式のセンサ素子が使用される。
【選択図】図1

Description

本発明は、指紋などの生体情報を取得して処理する生体情報処理装置および生体情報処理方法に関する。
近年、指紋、虹彩、血管パターン、顔の形状などの生体情報を用いて個人を認証する生体認証技術が開発され、一部の技術が実用化されている。生体認証の中では指紋画像を用いて個人を認証する指紋認証に関して、これまでに多くの技術が開発されている。
図6は、一般的な指紋認証処理のフローチャートである。指紋認証を行う生体情報処理装置は、指紋センサを備え、図6に示す3つのステップを実行する。生体情報処理装置は、まず指置き検知ステップ(ステップS1)において、指紋センサに指が置かれたことを検知する。次に、この装置は、センシングステップ(ステップS2)において、指紋センサから指紋画像を取得する。最後に、この装置は、指紋照合ステップ(ステップS3)において、センシングステップで取得した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合する。
指紋センサは、光学式のものと非光学式のものとに分類される。非光学式の指紋センサは、光学式の指紋センサよりも小型で低コスト化が可能という特徴がある。非光学式の指紋センサの中では、静電容量式のものが広く知られている(例えば、特許文献1)。静電容量式の指紋センサは、センサ面に指を置いたときに、指紋の凹部と凸部とではセンサ面までの距離が異なるために静電容量が異なるという性質に基づき、指紋画像を表す信号を出力する。
静電容量式の指紋センサを備えた従来の生体情報処理装置は、以下に示す方法で指置きを検知する。センサ面に指を置いたときと、指を置いていないときとを比較すると、センサ素子(キャパシタ)の電荷蓄積速度は前者のときのほうが速い。そこで、所定時間内に所定数のセンサ素子に蓄積された電荷量の合計が大きいか小さいかによって、指が置かれているか否かを判断することができる。例えば、図7(a)において、指を置いたときの蓄積電荷量Q1が実線のように変化し、指を置いていないときの蓄積電荷量Q0が破線のように変化する場合、生体情報処理装置は、蓄積電荷量の差ΔQ1(=Q1−Q0)が予め定めた閾値以上であれば、指が置かれたと判断する。
なお、本願発明に関連する技術として、特許文献2には、静電容量式容量検出素子とMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式容量検出素子とを交互に配置した平面形状認識用センサが開示されている。この文献には、2種類の検出素子を用いて2種類の指紋画像を求める方法が開示されている。
特許第3007714号明細書 特開2005−24480号公報
しかしながら、静電容量式の指紋センサを用いた従来の生体情報処理装置には、指置き検知を正しく行えないという問題がある。例えば、センサ面に乾燥した指を置いたときの電荷蓄積速度が、指を置いていないときの電荷蓄積速度とほぼ同じになることがある。この場合、生体情報処理装置は指置き検知を正しく行えない。具体的には、図7(b)において、センサ面に乾燥した指を置いたときの蓄積電荷量Q2が実線のように変化する場合、蓄積電荷量の差ΔQ2(=Q2−Q0)が予め定めた閾値に達しないことがある。このように指置きを正しく検知できない場合、生体情報処理装置は、指置き検知以降の処理(センシングおよび指紋照合)を実行できない。
また、指紋認証の所要時間は短いことが好ましいが、上記の指置き検知方法では、乾燥した指などでは1回の指置き検知に時間がかかり、また、指置き検知に失敗することもある。このため指置き検知が繰り返し実行され、指紋認証の所要時間が長くなり、指置き検知に要する消費電力が増大するという問題も生じる。
それ故に、本発明は、生体を正しく検知できる、高速かつ低消費電力の生体情報処理装置および生体情報処理方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、生体情報を取得して処理する生体情報処理装置であって、
2次元状に配置された第1のセンサ素子と、前記第1のセンサ素子と同一平面上に配置され、前記第1のセンサ素子とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子とを含むセンシングデバイスと、
前記第2のセンサ素子の出力信号に基づき生体を検知した後に、前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき生体情報を取得し、取得した生体情報に対して所定の処理を実行する信号処理部とを備える。
第2の発明は、第1の発明において、
前記第1のセンサ素子は、静電容量式のセンサ素子であることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記第2のセンサ素子は、感圧式のセンサ素子であることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、
前記第1のセンサ素子は、指紋画像を表す信号を出力することを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、
前記信号処理部は、前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき指紋画像を生成し、生成した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合することを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域の中央に配置されていることを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子よりも少数であることを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に1個配置されていることを特徴とする。
第9の発明は、第7の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に複数個配置されていることを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に1次元状に連続して配置されていることを特徴とする。
第11の発明は、第9の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に1次元状に間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
第12の発明は、第9の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に2次元状に連続して配置されていることを特徴とする。
第13の発明は、第9の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に2次元状に間隔を空けて配置されていることを特徴とする。
第14の発明は、第9の発明において、
前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に2次元状にグループごとに間隔を空けて、かつ、グループ内では連続して配置されていることを特徴とする。
第15の発明は、第9の発明において、
前記信号処理部は、前記第2のセンサ素子の出力信号のうち所定数以上または所定の割合以上の信号が生体検知を示したときに、生体を検知したと判断することを特徴とする。
第16の発明は、生体情報を取得して処理する生体情報処理方法であって、
2次元状に配置された第1のセンサ素子と、前記第1のセンサ素子と同一平面上に配置され、前記第1のセンサ素子とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子とを含むセンシングデバイスを用いて、
前記第2のセンサ素子の出力信号に基づき生体を検知するステップと、
前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき生体情報を取得するステップと、
取得した生体情報に対して所定の処理を実行するステップとを備える。
第17の発明は、生体情報を取得して処理する生体情報処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
2次元状に配置された第1のセンサ素子と、前記第1のセンサ素子と同一平面上に配置され、前記第1のセンサ素子とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子とを含むセンシングデバイスが与えられたときに、
前記第2のセンサ素子の出力信号に基づき生体を検知するステップと、
前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき生体情報を取得するステップと、
取得した生体情報に対して所定の処理を実行するステップとをコンピュータに実行させるプログラムである。
第18の発明は、第17の発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
上記第1または第16の発明によれば、センシングデバイスには2種類のセンサ素子が設けられ、生体検知は第2のセンサ素子の出力信号を用いて、生体検知以降の処理は第1のセンサ素子の出力信号を用いて行われる。したがって、第2のセンサ素子として生体検知に適したセンサ素子を用いることにより、従来よりもより正確に生体を検知することができる。また、生体を正確に検知できるので、生体検知の所要時間を短縮し、生体検知に要する消費電力を削減することができる。このように生体を正しく検知できる、高速かつ低消費電力の生体情報処理装置または生体情報処理方法を得ることができる。
上記第2の発明によれば、静電容量式のセンサ素子を用いて取得可能な生体情報を取得することができる。
上記第3の発明によれば、生体が第2のセンサ素子に接触したときに、生体を検知することができる。
上記第4の発明によれば、生体情報として指紋画像を取得し、取得した指紋画像に対して所定の処理を実行することができる。
上記第5の発明によれば、取得した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合することにより、指紋認証を行うことができる。
上記第6の発明によれば、第1のセンサ素子の配置領域の中央に位置する生体を検知することができる。
上記第7の発明によれば、少数の第2のセンサ素子を用いて生体を検知することにより、生体検知の所要時間を短縮し、生体検知に要する消費電力を削減することができる。
上記第8の発明によれば、第2のセンサ素子の存在によって生体検知以降の処理が受ける影響を最小限に抑えながら、生体を正しく検知することができる。
上記第9の発明によれば、複数の第2のセンサ素子を用いて生体を検知することにより、検知精度を高めると共に、第2のセンサ素子の一部が故障したときでも、残りの第2のセンサ素子を用いて生体を正しく検知することができる。
上記第10の発明によれば、第2のセンサ素子が配置された方向にずれた位置にある生体を正しく検知することができる。
上記第11の発明によれば、第2のセンサ素子の存在によって生体検知以降の処理が受ける影響を抑えると共に、第2のセンサ素子が配置された方向にずれた位置にある生体を正しく検知することができる。
上記第12の発明によれば、第2のセンサ素子を連続して配置することにより、間隔を空けて配置したときよりも、第2のセンサ素子の耐久性を高めることができる。
上記第13の発明によれば、第2のセンサ素子が配置された範囲内でずれた位置にある生体を正しく検知することができる。
上記第14の発明によれば、第2のセンサ素子が配置された範囲内でずれた位置にある生体を正しく検知すると共に、グループ内で間隔を空けて配置したときよりも、第2のセンサ素子の耐久性を高めることができる。
上記第15の発明によれば、複数の第2のセンサ素子の出力信号に基づき判断を行うことにより、より正確に生体を検知することができる。
上記第17または第18の発明によれば、コンピュータおよび生体情報処理を実行するプログラムを用いて、生体を正しく検知できる、高速かつ低消費電力の生体情報処理装置および生体情報処理方法を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示す生体情報処理装置は、センシングデバイス10、および、信号処理部20を備えている。この装置は、生体情報として指紋画像を取得し、指紋認証を行う。
センシングデバイス10は、第1のセンサ素子11と第2のセンサ素子12とを含んでいる。第1のセンサ素子11は、第1のセンサ出力信号31を出力する。第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11とは異なる方式で動作し、第2のセンサ出力信号32を出力する。本実施形態では、第1のセンサ素子11は静電容量式のセンサ素子であり、第2のセンサ素子12は感圧式のセンサ素子であるとする。なお、第1のセンサ素子11には、静電容量式のセンサ素子に代えて、光学式のセンサ素子や感圧式のセンサ素子などを使用してもよい。
図2は、センシングデバイス10におけるセンサ素子の配置例を示す図である。センサ素子の配置を示す図面では、中空の正方形は第1のセンサ素子11を表し、斜線を付した正方形は第2のセンサ素子12を表す。第1のセンサ素子11は2次元状に配置され、第2のセンサ素子12は第1のセンサ素子11と同一平面上に配置される。第2のセンサ素子12は第1のセンサ素子11よりも少数であり、典型的には、第1のセンサ素子11の配置領域の中央に配置される。図2に示す例では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域の中央に1個、その上下左右にそれぞれ1個ずつ、全部で5個配置されている。
図3は、センシングデバイス10におけるセンサ素子の他の配置例を示す図である。図3(a)に示す例では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域内に1個だけ配置されている。図3(b)に示す例では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域内に1次元状に連続して配置されている。図3(c)に示す例では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域に1次元状に間隔を空けて配置されている。図3(d)に示す配置では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域内に2次元状に連続して配置されている。図3(e)に示す例では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域内に2次元状に間隔を空けて配置されている。図3(f)に示す例では、第2のセンサ素子12は、第1のセンサ素子11の配置領域内に2次元状にグループごとに間隔を空けて、かつ、グループ内では連続して配置されている。
このように第1のセンサ素子11の配置領域内に第2のセンサ素子12を1個だけ配置してもよく(図3(a))、あるいは複数個配置してもよい(図2、図3(b)〜(f))。また、図2および図3に示した以外の形態に第2のセンサ素子12を配置してもよいことは言うまでもない。
図4は、信号処理部20による指紋認証処理のフローチャートである。信号処理部20は、図4に示すように、第2のセンサ素子12から出力された第2のセンサ出力信号32に基づき生体を検知した後に、第1のセンサ素子11から出力された第1のセンサ出力信号31に基づき指紋画像を取得し、取得した指紋画像について指紋照合処理を実行する。なお、図4のステップS11〜S13は図6のステップS1に、ステップS21はステップS2に、ステップS31およびS32はステップS3にそれぞれ対応する。
図4に示す指紋認証処理では、信号処理部20は、まず第2のセンサ素子12から第2のセンサ出力信号32を受け取る(ステップS11)。次に、信号処理部20は、受け取った第2のセンサ出力信号32に基づき、指置きを検知する(ステップS12)。信号処理部20は、指が置かれたと判断した場合にはステップS21へ進み、それ以外の場合にはステップS11へ進む(ステップS13)。信号処理部20は、指置きを検知するまでステップS11〜S13を繰り返し実行する。
ステップS13でYesと判断した場合、信号処理部20は、第1のセンサ素子11から第1のセンサ出力信号31を受け取る(ステップS21)。次に、信号処理部20は、受け取った第1のセンサ出力信号31に基づき、指紋画像を生成する(ステップS31)。信号処理部20には、取得した指紋画像と照合するための指紋画像が予め登録されている。そこで、信号処理部20は、ステップS31で生成した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合する(ステップS32)。ステップS32では、指紋画像を照合するために、画像補正、最大一致位置探索、類似度計算などの処理が行われる。
なお、センシングデバイス10が複数の第2のセンサ素子12を含む場合、信号処理部20は、所定数以上または所定の割合以上(例えば、3個以上または全体の1/3以上)の第2のセンサ素子12の出力信号が生体検知を示す値となったときに、生体を検知したと判断してもよい。特に、信号処理部20は、1個以上の第2のセンサ素子12の出力信号が生体検知を示す値となったときに、生体を検知したと判断してもよい。
図5は、本実施形態に係る生体情報処理装置の具体例を示すブロック図である。図5に示す生体情報処理装置は、センシングデバイス10およびコンピュータ40を備えている。コンピュータ40は、CPU41、入力部42、メモリ43、ハードディスク44、外部記憶インターフェイス部45、表示部46、および、通信インターフェイス部47を含んでいる。これらの構成要素は、システムバス48に接続されている。
図5において、入力部42は、キーボードやマウスなどの入力装置である。メモリ43は、CPU41の作業用メモリである。ハードディスク44は、プログラムやデータを蓄積している。外部記憶インターフェイス部45は、CD−ROMやフレキシブルディスクなどの外部記憶媒体49用のインターフェイス回路である。表示部46は、液晶表示装置などの表示装置である。通信インターフェイス部47は、他のコンピュータなどとの間で通信を行うためのインターフェイス回路である。
外部記憶媒体49は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、図4に示す指紋認証処理を実行するプログラム(以下、指紋認証プログラムという)を記憶している。この指紋認証プログラムは、外部記憶媒体インターフェイス部45によって読み出され、ハードディスク44に蓄積される。あるいは、ハードディスク44に蓄積される指紋認証プログラムは、通信インターフェイス部47経由で他のコンピュータなどから受信したものであってもよい。
ハードディスク44に蓄積された指紋認証プログラムはメモリ43に転送され、CPU41はメモリ43上の指紋認証プログラムを実行する。CPU41が指紋認証プログラムを実行している間、コンピュータ40は信号処理部20(図1)として機能し、これにより、図1に示す生体情報処理装置が得られる。
以下、本実施形態に係る生体情報処理装置の効果を説明する。上述したように、本実施形態に係る生体情報処理装置は、第1のセンサ素子11、および、これとは異なる方式で動作する第2のセンサ素子12を含むセンシングデバイス10を備え、第2のセンサ素子12の出力信号を用いて生体を検知し、第1のセンサ素子11の出力信号を用いて生体検知以降の処理を行う。したがって、第2のセンサ素子12として生体検知に適したセンサ素子を用いることにより、従来の生体情報処理装置よりもより正確に生体を検知することができる。また、生体を正確に検知できるので、生体検知の所要時間を短縮し、生体検知に要する消費電力を削減することができる。このように生体を正しく検知できる、高速かつ低消費電力の生体情報処理装置を得ることができる。
特に、第1のセンサ素子11として静電容量式のセンサ素子を用いることにより、静電容量式のセンサ素子を用いて取得可能な生体情報を取得することができる。また、第2のセンサ素子12として感圧式のセンサ素子を用いることにより、生体が第2のセンサ素子12に接触したときに、生体を検知することができる。
また、第1のセンサ素子11が指紋画像を表す信号を出力することにより、生体情報として指紋画像を取得し、取得した指紋画像に対して所定の処理を実行することができる。特に、信号処理部20が第1のセンサ素子11の出力信号に基づき指紋画像を生成し、生成した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合することにより、指紋認証を行うことができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域の中央に配置することにより、第1のセンサ素子11の配置領域の中央に位置する生体を検知することができる。また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11よりも少数とすることにより、少数の第2のセンサ素子12を用いて生体を検知して、生体検知の所要時間を短縮し、生体検知に要する消費電力を削減することができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に1個配置する(図3(a))ことにより、第2のセンサ素子12の存在によって生体検知以降の処理が受ける影響を最小限に抑えながら、生体を正しく検知することができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に複数個配置する(図2、図3(b)〜(f))ことにより、複数の第2のセンサ素子12を用いて生体を検知して、生体の検知精度を高めると共に、第2のセンサ素子12の一部が故障したときでも、残りの第2のセンサ素子12を用いて生体を正しく検知することができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に1次元状に連続して配置する(図3(b))ことにより、第2のセンサ素子12が配置された方向にずれた位置にある生体を正しく検知することができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に1次元状に間隔を空けて配置する(図3(c))ことにより、第2のセンサ素子12の存在によって生体検知以降の処理が受ける影響を抑えると共に、第2のセンサ素子12が配置された方向にずれた位置にある生体を正しく検知することができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に2次元状に連続して配置する(図3(d))ことにより、間隔を空けて配置したときよりも、第2のセンサ素子の耐久性を高めることができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に2次元状に間隔を空けて配置する(図3(e))ことにより、第2のセンサ素子12が配置された範囲内でずれた位置にある生体を正しく検知することができる。
また、第2のセンサ素子12を第1のセンサ素子11の配置領域内に2次元状にグループごとに間隔を空けて、かつ、グループ内では連続して配置する(図3(f))ことにより、第2のセンサ素子12が配置された範囲内でずれた位置にある生体を正しく検知すると共に、グループ内で間隔を空けて配置したときよりも、第2のセンサ素子12の耐久性を高めることができる。
また、信号処理部20が第2のセンサ素子12の出力信号のうち所定数以上または所定の割合以上の信号が生体検知を示したときに、生体を検知したと判断することにより、より正確に生体を検知することができる。
なお、ここまで、生体情報として指紋画像を取得し、指紋認証処理を行う生体情報処理装置について説明したが、好適な第1のセンサ素子11および第2のセンサ素子12を用いることにより、指紋以外の生体情報(例えば、虹彩、血管パターン、顔の形状など)を取得して、所定の処理(例えば、照合処理など)を実行する生体情報処理装置を構成することもできる。
本発明の実施形態に係る生体情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す生体情報処理装置におけるセンサ素子の配置例を示す図である。 図1に示す生体情報処理装置におけるセンサ素子の他の配置例を示す図である。 図1に示す生体情報処理装置の信号処理部による指紋認証処理を示すフローチャートである。 図1に示す生体情報処理装置の具体例を示すブロック図である。 一般的な指紋認証処理のフローチャートである。 静電容量式の指紋センサにおける蓄積電荷量の変化を示す図である。
符号の説明
10…センシングデバイス
11…第1のセンサ素子
12…第2のセンサ素子
20…信号処理部
31…第1のセンサ出力信号
32…第2のセンサ出力信号
40…コンピュータ
49…外部記憶媒体

Claims (18)

  1. 生体情報を取得して処理する生体情報処理装置であって、
    2次元状に配置された第1のセンサ素子と、前記第1のセンサ素子と同一平面上に配置され、前記第1のセンサ素子とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子とを含むセンシングデバイスと、
    前記第2のセンサ素子の出力信号に基づき生体を検知した後に、前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき生体情報を取得し、取得した生体情報に対して所定の処理を実行する信号処理部とを備えた、生体情報処理装置。
  2. 前記第1のセンサ素子は、静電容量式のセンサ素子であることを特徴とする、請求項1に記載の生体情報処理装置。
  3. 前記第2のセンサ素子は、感圧式のセンサ素子であることを特徴とする、請求項1に記載の生体情報処理装置。
  4. 前記第1のセンサ素子は、指紋画像を表す信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載の生体情報処理装置。
  5. 前記信号処理部は、前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき指紋画像を生成し、生成した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合することを特徴とする、請求項4に記載の生体情報処理装置。
  6. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域の中央に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の生体情報処理装置。
  7. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子よりも少数であることを特徴とする、請求項1に記載の生体情報処理装置。
  8. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に1個配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の生体情報処理装置。
  9. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に複数個配置されていることを特徴とする、請求項7に記載の生体情報処理装置。
  10. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に1次元状に連続して配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の生体情報処理装置。
  11. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に1次元状に間隔を空けて配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の生体情報処理装置。
  12. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に2次元状に連続して配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の生体情報処理装置。
  13. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に2次元状に間隔を空けて配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の生体情報処理装置。
  14. 前記第2のセンサ素子は、前記第1のセンサ素子の配置領域内に2次元状にグループごとに間隔を空けて、かつ、グループ内では連続して配置されていることを特徴とする、請求項9に記載の生体情報処理装置。
  15. 前記信号処理部は、前記第2のセンサ素子の出力信号のうち所定数以上または所定の割合以上の信号が生体検知を示したときに、生体を検知したと判断することを特徴とする、請求項9に記載の生体情報処理装置。
  16. 生体情報を取得して処理する生体情報処理方法であって、
    2次元状に配置された第1のセンサ素子と、前記第1のセンサ素子と同一平面上に配置され、前記第1のセンサ素子とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子とを含むセンシングデバイスを用いて、
    前記第2のセンサ素子の出力信号に基づき生体を検知するステップと、
    前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき生体情報を取得するステップと、
    取得した生体情報に対して所定の処理を実行するステップとを備えた、生体情報処理方法。
  17. 生体情報を取得して処理する生体情報処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    2次元状に配置された第1のセンサ素子と、前記第1のセンサ素子と同一平面上に配置され、前記第1のセンサ素子とは異なる方式で動作する第2のセンサ素子とを含むセンシングデバイスが与えられたときに、
    前記第2のセンサ素子の出力信号に基づき生体を検知するステップと、
    前記第1のセンサ素子の出力信号に基づき生体情報を取得するステップと、
    取得した生体情報に対して所定の処理を実行するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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