JP2008171238A - 指紋認証装置、方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】生体の有無を正確に検知する。
【解決手段】センサ面201に指が置かれた際の蓄積電荷量と、指が置かれていないときの蓄積電荷量との差分値が、所定閾値以上であれば指置きと判断する第1検知部221と、第1検知部221で指置き検知されない場合に、センサ面201から読取った画像につき、縞模様検知処理を行ない、その結果、縞模様を有すると判定した場合には、指置きと判定する第2検知部222と、指置きと判定された場合に、センサ面201から読取った画像を利用して認証処理を行なう指紋照合部23とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】センサ面201に指が置かれた際の蓄積電荷量と、指が置かれていないときの蓄積電荷量との差分値が、所定閾値以上であれば指置きと判断する第1検知部221と、第1検知部221で指置き検知されない場合に、センサ面201から読取った画像につき、縞模様検知処理を行ない、その結果、縞模様を有すると判定した場合には、指置きと判定する第2検知部222と、指置きと判定された場合に、センサ面201から読取った画像を利用して認証処理を行なう指紋照合部23とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、指紋認証装置、方法、プログラムおよび記録媒体に関し、特に、静電容量型センサを用いて指紋情報を検出する機能を有する指紋認証装置、方法、プログラムおよび記録媒体指紋認証装置および方法に関する。
近年、指紋、虹彩、血管パターン、顔の形状などを指す生体情報を用いて個人を認証する生体認証技術が開発され、一部の技術は実用化されている。生体認証技術の中で指紋画像を用いて個人を認証する指紋認証に関しては、これまでに多くの技術が提案されている。
指紋認証機能を有する生体情報処理装置は、指が載置されるセンサ面を有する指紋センサを備える。図16は、従来から提案されている一般的な指紋認証処理のフローチャートである。生体情報処理装置は、図16に示す3つのステップを実行する。生体情報処理装置は、まず指置き検知ステップ(ステップO1)において、指紋センサのセンサ面上に指が置かれたか否かを検知する。検知されるまでステップO1の処理が繰り返されるが、規定回数繰り返しても検知できないときは、指紋認証処理を終了する。指置きが検知されると、次に、センシングステップ(ステップO2)において、指紋センサから指紋画像を取得する。最後に、指紋認証ステップ(ステップO3)において、センシングステップで取得した指紋画像を登録済みの指紋画像と照合する。
ここで、指紋認証に用いられる指紋センサは、光学式センサと非光学式センサとに分類される。非光学式センサは、光学式センサよりも小型で低コストという特徴がある。非光学式センサの中では、静電容量式センサが広く知られている(たとえば、特許文献1)。静電容量式センサは、センサ面に指を置いたときに、指紋の凹部と凸部とではセンサ面までの距離が異なるために静電容量が異なるという特性に基づき、指紋画像を示す信号を出力する。
静電容量式の指紋センサを備えた従来の生体情報処理装置は、以下に示す方法で指置きを検知する。センサ面に指を置いたときと、指を置いていないときとを比較すると、センサ素子(キャパシタ)の電荷蓄積速度は前者のときのほうが速い。そこで、所定時間内に所定数のセンサ素子に蓄積された電荷量の合計が大きいか小さいかによって、指が置かれているか否かを判断することができる。たとえば、図17(A)において、時刻が‘0’は指が初めて置かれた時点を指す。指を置いたときの蓄積電荷量Q1は実線のように変化し、指を置いていないときの蓄積電荷量Q0が破線のように変化する場合、生体情報処理装置は、蓄積電荷量の差ΔQ1(=Q1−Q0)を検出し、検出した差ΔQ1が予め定めた閾値以上を指示すると判定すると、指が置かれたと検知する。なお、指を置いていない場合であっても、大気下で電荷蓄積が発生する。
なお、本願発明に関連する技術として、特許文献2には、静電容量式容量検出素子とMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)式容量検出素子とを交互に配置した表面形状認識用センサが開示されている。この文献には、2種類の検出素子を用いて2種類の指紋画像を検出する方法が開示されている。
特開平4−231803号公報
特開2005−24480号公報
静電容量式の指紋センサを用いた従来の生体情報処理装置は、場合によっては、指置きを正確に検知することができない。たとえば、センサ面に乾燥肌の指を置いたときの電荷蓄積速度が、指を置いていないときの電荷蓄積速度とほぼ同じになる場合は、指置きを正確に検知することができない。具体的には、図17(B)において、センサ面に乾燥肌の指を置いたときに蓄積電荷量Q2が実線のように変化する場合、破線で示された蓄積電荷量Q0との差ΔQ2(=Q2−Q0)が予め定めた閾値以上にならないために、指が置かれているにも拘わらず指置きされていないと判定される。このように、指置きを正確に検知することができない場合、生体情報処理装置は、指置き検知以降の処理(センシングおよび指紋照合)を実行することできない。
また、指紋認証の所要時間は短いことが好ましいが、上記の指置き検知方法では、乾燥肌の指などの場合には1回の指置きを検知するのに長時間を要し、また、指置き検知に失敗することもある。このため指置き検知が繰り返し実行されるために、指紋認証の所要時間が長くなり、かつ指置き検知に要する消費電力が増大する。生体情報処理装置が携帯型情報端末(PDA(Personal Digital Assistant)、携帯型電話機など)に搭載される場合には、この消費電力の増大は深刻な課題である。
それゆえに、本発明の目的は、生体の有無を正確に検知できる指紋認証装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明の他の目的は、高速かつ低消費電力の指紋認証装置、方法、プログラムおよび記録媒体を提供することである。
この発明のある局面に従う指紋認証装置は、電極と、電極を覆うように設けられて、且つ指紋を検出するべき指が置かれる誘電体材料からなる表面を有し、指が表面に置かれたときに指面と電極により形成される容量に基づく蓄積電荷量と、容量に基づく画像信号とを検出して出力する画像情報取得部と、画像情報取得部から入力した蓄積電荷量に基づき、表面に指が置かれたか否かを検知する第1の指置き検知部と、第1の指置き検知部により指置きが検知されない場合に、前記画像情報取得部から入力した前記画像信号が指示する画像情報に基づき、表面に指が置かれたか否かを検知する第2の指置き検知部と、第1または第2の指置き検知部によって指が置かれたと検知された場合に、画像情報取得部から入力した画像信号が指示する画像情報に従い認証処理を行なう認証部とを備える。
好ましくは、前記第1の指置き検知部は、画像情報取得部から入力した蓄積電荷量と、指が表面に置かれていないときの所定の蓄積電荷量との差分が、予め定めた閾値以上であれば、表面に指が置かれたと検知し、第2の指置き検知部は、第1の指置き検知部により指置き検知されない場合に、画像情報取得部から入力した画像信号が指示する画像情報について、所定の特徴を検知した場合には、表面に指が置かれたと検知する。
好ましくは、所定の特徴は縞模様を指し、第2の指置き検知部は、画像情報が指す画像内の複数の部分画像のそれぞれに対応して、当該部分画像が示す模様に応じた特徴値を検出して出力する特徴値検出部を含み、特徴値検出部が出力する特徴値に基づき、所定の特徴の検出を行なう。
好ましくは、特徴値は、部分画像の模様が指紋の垂直方向に従っていることを示す値、指紋の水平方向に従っていることを示す値、およびその他であることを示す値に分類される。
好ましくは、画像情報は画素が白または黒に2値化された画像を指し、特徴値は、部分画像の垂直方向に従って連続して位置する黒画素の最大個数と、水平方向に従って連続して位置する黒画素の最大個数とを用いて決定される。
この発明の他の局面に従うと、電極と、電極を覆うように設けられて、且つ指紋を検出するべき指が置かれる誘電体材料からなる表面を有し、指が表面に置かれたときに指面と電極により形成される容量に基づく蓄積電荷量と、容量に基づく画像信号とを検出して出力する画像情報取得部を備える情報処理装置を用いた指紋認証方法であって、画像情報取得部から入力した前記蓄積電荷量に基づき、表面に指が置かれたか否かを検知する第1の指置き検知ステップと、第1の指置き検知ステップにより指置き検知されない場合に、画像情報取得部から入力した画像信号が指示する画像情報に基づき、表面に指が置かれたか否かを検知する第2の指置き検知ステップと、第1または第2の指置き検知ステップによって指が置かれたと検知された場合に、画像情報取得部から入力した画像信号が指示する画像情報に従い認証処理を行なう認証ステップとを備える。
本発明によれば、蓄積電荷量に基づき第1の指置き検知部で指置きが検知されない場合には、第2の指置き検知部により画像情報を用いた指置き検知が行なわれるので、第1および第2の指置き検知部を併用することにより指置きを正しく高速に検知できる。また、高速に検知できるので装置の電力消費を抑えることができる。
この発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
図1は、本実施の形態に係る生体情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。図2および図3には、本実施の形態に係るセンシングデバイスのブロック構成が示される。図4〜図14には本実施の形態に係る生体情報処理の手順が示される。図15には本実施の形態に係る生体情報処理装置100が搭載されるコンピュータ40の構成が、その周辺回路とともに示される。
図1は、本実施の形態に係る生体情報処理装置100の機能構成を示すブロック図である。図2および図3には、本実施の形態に係るセンシングデバイスのブロック構成が示される。図4〜図14には本実施の形態に係る生体情報処理の手順が示される。図15には本実施の形態に係る生体情報処理装置100が搭載されるコンピュータ40の構成が、その周辺回路とともに示される。
(機能構成)
図1を参照して生体情報処理装置100は、センシングデバイス10および信号処理部20を備える。生体情報処理装置100は、生体情報として生体に固有の特徴を示す指紋の画像を取得し、取得した指紋画像に基づき認証処理を行なう。
図1を参照して生体情報処理装置100は、センシングデバイス10および信号処理部20を備える。生体情報処理装置100は、生体情報として生体に固有の特徴を示す指紋の画像を取得し、取得した指紋画像に基づき認証処理を行なう。
センシングデバイス10はセンサ素子111と、センサ素子111が配置されるセンサ面201を含む。センサ面201には外部から指が載置される。
信号処理部20は、センシング部21、指置き検知部22および指紋照合部23を含む。センシング部21は、図示のないA/D(analog/digital)変換器を有し、A/D変換器は、センシングデバイス10のセンサ素子111から出力されるセンサ出力信号(画像信号に相当)を入力してデジタルデータ、すなわち輝度レベルに基づくバイナリデータに変換して、バイナリデータに基づき画像データ208を生成して指紋照合部23に出力する。
指紋照合部23は、入力した画像データ208と予め登録された正当ユーザの指紋の画像データとを照合して、照合結果を出力する。照合結果は、両画像が一致するか、または不一致であるかのいずれかを指す。照合結果は認証結果を指し、‘一致’であれば認証に成功し、‘不一致’であれば認証に失敗したことを指す。認証に成功とは、センサ面201に置かれた指の持ち主は正当ユーザであると認識したことを指す。認証に失敗とは、センサ面201に置かれた指の持ち主は正当ユーザではないと認識したことを指す。
指置き検知部22はセンサ素子111から出力された信号に基づき、センサ面201に指が置かれたか否かを検知するための第1検知部221と、センシング部21から出力される画像データ208に基づき、センサ面201に指が置かれたか否かを検知するための第2検知部222を有する。指置き検知部22による検知結果を指す信号209はセンシング部21に出力される。第2検知部222は入力画像に関する特徴値を算出する特徴値計算部300を有する。第2検知部222は、特徴値計算部300が算出した特徴値に基づき、センサ面201に指置きがされたか否かを検知する。
なお、ここでは。第1検知部221によって蓄積電荷量に基づき指置きが検知できない場合であっても、そのときに検知される画像データ208は指紋画像を表わすことができる精度を有すると想定する。
図2と図3には、本実施の形態に係る静電容量式センサ素子111の概略構成が示される。ここでは、センサ素子は、指紋画像を入力するためにユーザの指が置かれる面、すなわちセンサ面201を有する。ここでは、このセンサ面201を撮像面ともいう。撮像面に指が置かれると、置かれた指の指紋に従う画像がセンサ素子によって読取られて、読取られた画像に従う信号が出力される。
図2を参照してセンサ素子111(静電容量式センサ素子)は、生体が接触可能な(本実施の形態では指が押圧可能な)ように外部に露出したセンサ面201、複数のセンサ電極(検出用電極)202、センサ回路203、および増幅器204を備える。センサ面201の主面(外部に露出している面)には指紋が読取られるべき指が置かれる。複数のセンサ電極202は、センサ面201の主面とは反対面に配置されている。増幅器204は、センサ回路203から出力される画像信号を示す電圧信号を入力して、増幅し、増幅後の電圧信号を第1のセンサ出力信号31として、センシング部21に出力する。
図3には、指紋が読取られるべき指301がセンサ面201の主面上に置かれた状態における複数のセンサ電極202の周辺が模式的に示される。センサ面201はセンサ電極202を被覆するような誘電体材料からなり、指301をセンサ面201の主面上に置いた場合、センサ面201においては各センサ電極202に時分割に所定電圧を供給することにより、センサ電極202と指301の間にコンデンサ302(容量:キャパシタンス)が形成される。このとき、指301のセンサ面201の主面に置かれた指紋の凸凹により、指301と各センサ電極202との間の距離は異なるため、形成される各コンデンサ302の容量は異なる。センサ回路203は、前述の時分割に同期して各コンデンサ302の容量信号を入力して、入力した容量信号に基づく容量特性により指示されるイメージ(指紋画像)を検知する。センサ回路203は、各コンデンサ302から時分割に検知した容量の差分を累積加算することにより、蓄積電荷量を指すセンサ出力信号32を指置き検知部22に出力する。また、検知したイメージを電圧信号に変換して増幅器204に出力する。このように、センサ回路203から出力される第1のセンサ出力信号31(電圧信号)は、センサ面201の主面に置かれた指紋の凸凹の状態を示す画像に対応の信号を指す。
メモリ43は、後述する画像用メモリ431、マクロ用メモリ432、部分画像用メモリ433および特徴値メモリ434を有し、ならびに電荷テーブル444が格納される。
ここで、電荷テーブル444について説明する。電荷テーブル444にはセンサ面201において検知される蓄積電荷の特性に応じたデータが格納される。具体的には、センサ面201において検知される蓄積電荷および蓄積電荷量Q0は、たとえば図17(A)のように時間が経過するに従い増加する特性を有するので、閾値ΔQもまた時間経過に従い増加する。そこで、本実施の形態では、電荷テーブル444には、センサ面201に指を置いていないときの蓄積電荷量Q0を検知開始してからの経過時間を指す時間データと、時間経過に従い検知されるセンサ面201において検知される蓄積電荷量Q0のデータと、閾値ΔQのデータとが対応付けされて格納されている。電荷テーブル444に格納されるデータの値は予め実験により取得される。閾値ΔQは、センサ面201に通常肌(脂肌でなく、且つ乾燥肌でもない)の指を置いた場合に、対応する経過時間において検知される蓄積電荷量と、当該経過時間において検知される蓄積電荷量Q0との差分を指す。
図15を参照してコンピュータ40にはセンシングデバイス10が接続される。コンピュータ40は、タイマ50を接続するCPU(Central Processing Unit)41、入力部42、メモリ43、ハードディスク44、外部記録I/F(Interface)部45、表示部46、および通信I/F部47を備える。これらの構成要素は、システムバス48に接続される。
入力部42は、キーボードやマウスなどの入力装置に相当する。メモリ43は、CPU41の作業用メモリ(一時変数の値および定数データを格納するための領域を含む)として機能する。ハードディスク44には、プログラムやデータが格納される。外部記録I/F部45は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やフレキシブルディスクなどの外部記録媒体49が着脱自在に装着されて、装着された記録媒体からデータの読書きを行なうための機能を有する。表示部46は、液晶表示装置などに相当する。通信I/F部47は、他のコンピュータなどとの間で通信回線(有線または無線)を介して通信を行なうための機能を有する。タイマ50は時間を計り、時間データをCPU41に出力する。
外部記録媒体49は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、指紋認証処理を実行するために用いられるプログラム(以下、指紋認証プログラムという)が予め格納される。この指紋認証プログラムは、外部記録媒体I/F部45によって外部記録媒体49から読出され、読出された指紋認証プログラムはハードディスク44に格納される。指紋認証プログラムは、通信I/F部47経由で他のコンピュータなどから通信回線を経由して受信し、受信した指紋認証プログラムをハードディスク44に格納するようにしてもよい。
ハードディスク44の指紋認証プログラムは、CPU41により読出されてメモリ43に格納される。CPU41はメモリ43から指紋認証プログラムの各命令コードを読出し、読出した命令コードを実行する。CPU41が指紋認証プログラムを実行している間、コンピュータ40は信号処理部20として機能する。なお、指紋認証プログラムは、図4〜図9のフローチャートに従うプログラムを指す。
なお、一般的傾向として、コンピュータ40のオペレーティングシステムの一部として様々なプログラムモジュールを予め用意しておき、アプリケーションプログラム(本実施の形態では、指紋認証プログラムに相当する)はこれらモジュールを所定の配列で必要なときに呼出して処理を進める方式が一般的である。そうした場合、当該生体情報処理装置100を実現するためのソフトウェア自体にはそうしたモジュールは含まれず、当該コンピュータ40でオペレーティングシステムと協働してはじめて生体情報処理装置100が実現することになる。しかし、一般的なプラットホームを使用する限り、そうしたモジュールを含ませたソフトウェアを流通させる必要はなく、それらモジュールを含まないソフトウェア自体およびそれらソフトウェアを記録した記録媒体(およびそれらソフトウェアがネットワーク上を流通する場合のデータ信号)が本実施の形態を構成すると考えることができる。
(全体処理手順)
図4に示す指紋認証処理の全体フローチャートに従い、生体情報処理装置100の動作を説明する。図4のフローチャートに従う認証開始指示は外部から与えられる。具体的には、センサ面201に指301が図3のように載置された状態において入力部42をユーザが操作して、認証開始指示を与えると、CPU41が当該認証開始指示を入力したことに応じて処理を開始する。CPU41は認証開始指示を入力すると、タイマ50を用いて認証開始時点から時間を計測し、計測した時間データをCPU41に出力する。また、CPU41は認証開始指示を入力すると、コンデンサ302の放電を強制的に行なわせて、蓄積電荷を実質ゼロにするようにしている。
図4に示す指紋認証処理の全体フローチャートに従い、生体情報処理装置100の動作を説明する。図4のフローチャートに従う認証開始指示は外部から与えられる。具体的には、センサ面201に指301が図3のように載置された状態において入力部42をユーザが操作して、認証開始指示を与えると、CPU41が当該認証開始指示を入力したことに応じて処理を開始する。CPU41は認証開始指示を入力すると、タイマ50を用いて認証開始時点から時間を計測し、計測した時間データをCPU41に出力する。また、CPU41は認証開始指示を入力すると、コンデンサ302の放電を強制的に行なわせて、蓄積電荷を実質ゼロにするようにしている。
まず、CPU41は、ステップT1において、指置き検知のトライ回数をカウントするための一時変数Cに0を設定し、ステップT2において、変数Cの値に1を加算する。
ステップT5において、第1検知部221が機能する。つまり、第1検知部221は、第2のセンサ出力信号32を入力して、入力した第2のセンサ出力信号32が指す検知された蓄積電荷量と、指を置いていないときの蓄積電荷量Q0との差を検出し、検出した差が予め定めた閾値ΔQ以上を指示すると判定すると、指が置かれたと検知し(ステップT7でY)、処理はステップT9に移行する。
ステップT7において用いられる蓄積電荷量Q0と閾値ΔQは、第1検知部221が、タイマ50から入力した時間データ、すなわち蓄積電荷の検知開始からの経過時間を指す時間データに基づき電荷テーブル444を検索して、当該時間データに対応するデータ(蓄積電荷量Q0と閾値ΔQ)を読出すことにより取得される。
ステップT9では、センシング部21が機能する。つまり、センシング部21は、第1のセンサ出力信号31を入力し、入力した第1のセンサ出力信号31をA/D変換することにより、画像データ208を指紋照合部23と指置き検知部22に出力する。
ステップT11では、指紋照合部23が機能する。つまり、指紋照合部23は指301の指紋を指す画像データ208と登録されている画像データとを照合して、照合結果に基づき両画像は一致する、または不一致を指す照合結果信号を出力する。出力された照合結果信号に基づく情報は、ステップT13において表示部46に出力される。なお、画像データ208と照合されるべき画像データは、予めメモリ403に格納(登録)されている。
ここで、ステップT5において、第1検知部221は、検出した差が予め定めた閾値ΔQ以上を指示しないと判定すると、指はセンサ面201に置かれたていないと検知し(ステップT7でN)、処理はステップT15に移行する。
ステップT15では、CPU41は直前のステップT7の判定終了後、一定時間が経過するまで待機する。一定時間の経過はタイマ50から入力する時間データに基づき判定される。
一定時間の待機後、ステップT17では、センシング部21が機能する。つまり、センシング部21は、第1のセンサ出力信号31を入力し、入力した第1のセンサ出力信号31をA/D変換することにより、画像データ208を指紋照合部23と指置き検知部22に出力する。
ステップT19では、第2検知部222が機能する。第2検知部222は与えられる
画像データ208に基づき、センサ面201に指301が置かれているか否かを検知し、検知結果を指すデータFTを出力する。ステップT19の処理の詳細は後述する。
画像データ208に基づき、センサ面201に指301が置かれているか否かを検知し、検知結果を指すデータFTを出力する。ステップT19の処理の詳細は後述する。
ステップT21では、CPU41はデータFTに基づき処理を分岐させる。データFTは‘0’および‘1’のいずれかの値を指す。CPU41は、データFTが‘1’を指すと判定すると(ステップT21でY)、ステップT11において指紋照合部23により前述のように認証処理が行なわれる。データFTは‘0’を指すと判定すると(ステップT21でN)、一時変数Cの値がデータCTの値以上を指すか否を判定する(ステップT23)。データCTの値以上を指さないと判定すると(ステップT23でN)、処理はステップT3に戻り、ステップT3以降の処理が同様に繰り返される。データCTの値以上を指すと判定すると(ステップT23でY)、一連の処理は終了する。
なお、データCTの値はメモリ43に予め格納されており、指置き検知部22による指置き検知処理のトライ回数の上限を指す。したがって、図4の処理開始後、指置き検知部22による指置き検知処理(ステップT7またはT19の処理)のトライ回数(一時変数Cが指す値)がこの上限を超えても指置きを検知することができないときには、一連の処理は終了する。ここでは、トライ回数に従い制御しているが、図4の処理開始後、規定された時間を超えても指置きを検知することができないときには、一連の処理を終了するようにしてもよい。
(指置き検知処理)
本実施の形態による第2検知部222による指置き検知を説明する。
本実施の形態による第2検知部222による指置き検知を説明する。
第2検知部222は、入力した画像データ28に基づき、画像の中央部・周辺部の計5箇所の部分画像につき、縞模様の有無を検知する。指紋は弓状、渦状、蹄状など独特の縞模様を呈しているので、縞模様を持つと判定された部分画像数が所定数以上、たとえば、5個の部分画像のうち4個以上であれば、当該画像データ28が指す画像は縞模様を持つ、すなわち指紋画像と判定する。この判定結果に基づき、センサ面201に指301が置かれたと検知する。
図5には、第2検知部222による指置き検知処理の全体フローチャートが示される。図6は、画像データ208が指す画像中の部分画像に対し、水平方向および垂直方向の画素数の最大値などを記載した図である。この図の部分画像は特徴値が算出されるべき最小単位の部分画像を指す。直交するx軸およびy軸で規定される矩形状の2次元の平面領域で示される。部分画像は、x軸が延びる方向に平行な方向(以下、水平方向という)およびy軸が延びる方向に平行な方向(以下、垂直方向という)ともに画素数16を有するので、16画素×16画素の計256個の部分領域で構成されている。なお、y軸の延びる方向は指301の長手方向(指紋の垂直方向を指す)に対応する。
図5を参照して、第2検知部222は、まずステップM1において、データFTと一時変数CNの値を0に設定する。一時変数CNの値は、後述する特徴値に関するカウント値を指す。
ステップM3では、画像データ208が指す画像が指紋画像であるかを判定するために、言い換えるとセンサ面201に指301が載置されているかを検知するために、入力した画像データ208をメモリ43に格納する。そして、メモリ43の画像データ208を読み出し、読み出した画像データ208が指す画像から、5個の部分画像(ここでは、マクロ部分画像という)のデータを検出する。
ここでは、説明を簡単にするために画像データ208が指す画像は矩形状を指し、当該画像の所定位置から検出された5個のマクロ部分画像のデータはメモリ43に格納される。所定位置を指すデータはメモリ43に予め格納されている。画像データ208が指紋画像であるか否かは、各マクロ部分画像における上述の縞模様の検出の結果に基づき判定される。
ステップM5とM7においては、メモリ43から読み出した5個のマクロ部分画像のデータに基づき、それぞれ特徴値を検出して、検出した特徴値を、各マクロ部分画像に対応付けてメモリ43に格納する。ここでは、特徴値は後述するように「H」、「V」および「X」のいずれかの値を指す。特徴値を検出する手順は後述する。
ステップM9とM11において、5個のマクロ部分画像のうち、特徴値が「H」または「V」を指すマクロ部分画像の個数をカウントして、そのカウント値を変数CNに設定する。
ステップM13においては、変数CNの値が‘4’または‘5’を指すか否かを判定する。変数CNが‘4’または‘5’を指すと判定すると(ステップM13でY)、ステップM15においてデータFTに‘1’が設定されて、変数CNが‘4’および‘5’のいずれも指さないと判定すると(ステップM13でN)、ステップM17においてデータFTに‘0’が設定される。その後、処理は図4のステップT21に移行する。
(マクロ部分画像の特徴値の検出)
本実施の形態によるマクロ部分画像の特徴値の検出は、各マクロ部分画像につきその模様に応じた値を、特徴値計算部300を用いて部分画像特徴値として算出する処理を指す。
本実施の形態によるマクロ部分画像の特徴値の検出は、各マクロ部分画像につきその模様に応じた値を、特徴値計算部300を用いて部分画像特徴値として算出する処理を指す。
図6を参照して、マクロ部分画像の模様に関する特徴値は次のように検出する。まず、図6の水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと垂直方向の最大連続黒画素数maxvlenとを検出する。ここで、最大連続黒画素数maxhlenは、模様が水平方向に従う模様(たとえば横縞)である傾向の大きさを示す値である。また、最大連続黒画素数maxvlenは、模様が垂直方向に従う模様(たとえば縦縞)である傾向の大きさを示す値である。
そして、検出した水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと垂直方向の最大連続黒画素数maxvlenとを比較し、比較結果に基づき、相対的に値が大きい方向が水平方向を指すと判定すると、水平(横縞)を意味する値“H”を、垂直方向を指すと判定すると、垂直(縦縞)を意味する値“V”を、その他の場合には値“X”を、それぞれ特徴値として出力する。
ただし、特徴値が“H”または“V”と判定された場合でも、検出された最大連続黒画素数maxhlenが所定の下限値hlen0以上を指さない、または、検出された最大連続黒画素数maxvlenが所定の下限値vlen0以上を指さないと判定されると、特徴値として“X”を出力する。
これら条件を数式として表現すると、maxhlen>maxvlenかつmaxhlen≧hlen0ならば“H”を出力し、maxvlen>maxhlenかつmaxvlen≧vlen0ならば“V”を出力し、その他ならば“X”を出力するとなる。
図7には、本実施の形態による部分画像特徴値計算処理のフローチャートが示される。ここでは、処理のためにメモリ43には画像データ208が格納される画像用メモリ431、当該画像データ208に基づき検出した5個のマクロ部分画像データが格納されるマクロ用メモリ432、各マクロ部分画像中のN個の部分領域の画像を指す部分画像Rr(r=1,2,・・・、N)のデータが格納される部分画像用メモリ433、およびマクロ部分画像および部分画像Rrの特徴値が格納される特徴値メモリ434を有する。
図7の処理は、マクロ用メモリ432の5個のマクロ部分画像それぞれについてステップS3〜S25が繰り返される。さらに、各マクロ部分画像毎に、部分画像用メモリ433に格納される当該マクロ部分画像のN個の部分画像RrそれぞれについてステップS9〜S21が繰返される。このようにして算出された特徴値は、各マクロ部分画像の各部分画像Rrに対応付けて特徴値メモリ434に格納される。ここでは、部分画像Rrは図6に示したような矩形状のサイズを有すると想定する。
第2検知部222は、ステップS1とS3においてマクロ用メモリ432中の5個のマクロ部分画像データのうち現在の処理対象とするものを一意に指示するための一時変数MCに‘0’を設定し、続いて一時変数MCの値に‘1’加算する。そして、ステップS5とS7において、現在処理対象として指示されているマクロ部分画像における特徴値を算出するべき部分画像用メモリ433中の部分画像Rrを一意に指示するために一時変数rに‘0’を設定し、続いて一時変数rの値に‘1’を加算する。
ステップS9では、一時変数MCの値で指示されるマクロ用メモリ432中のマクロ部分画像のデータから、一時変数rの値で指示される部分画像のデータを所定情報に基づき選択的に読み出して部分画像用メモリ433に格納する。なお、所定情報はメモリ43に予め格納されていると想定する。ここでは、部分画像の各画素は図6のように変数pixel(x,y)として指示される。白画素であれば変数pixel(x,y)には‘0’が、黒画素であれば‘1’が設定される。
特徴値計算部300は、ステップS11において、部分画像用メモリ433に格納された部分画像Rrを読出し、水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと垂直方向の最大連続黒画素数maxvlenとを算出する。なお、水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと垂直方向の最大連続黒画素数maxvlenとを求める処理は、図8と図9に基づき後述する。後述するように、ここでは、水平方向の最大連続黒画素数maxhlen=15、垂直方向の最大連続黒画素数maxvlen=4と算出される。
ステップS13では、ステップS11により算出された水平方向および垂直方向の最大連続黒画素数maxhlenおよびmaxvlenの値、ならびに、所定の最大連続黒画素数下限値hlen0とを比較し、比較結果がmaxhlen>maxvlenかつmaxhlen≧hlen0を指示するならば、次にステップS7を実行し、指示しないならば次にステップS4を実行する。現時点では、maxhlen=15およびmaxvlen=4であるので、hlen0を2と設定すれば、次にステップS21に進み、特徴値メモリ434の現在の部分画像Rrの特徴値格納領域に“H”を格納(出力)する。
仮に、上記で、hlen0=5と設定していれば、次にステップS15に進み、maxvlen>maxhlenかつmaxvlen≧vlen0ならば次にステップS17を実行し、その他ならば次にステップS19を実行する。この場合、maxhlen=15、maxvlen=4、hlen0=5であるので、次にステップS19に進み、特徴値メモリ434の現在の部分画像Rrの特徴値格納領域に“X”を格納(出力)する。
さらに、仮にステップS11の出力値が、maxhlen=4、maxvlen=15、hlen0=2と想定すると、ステップS12でmaxhlen>maxvlenかつmaxhlen≧hlen0ならば次にステップS21を実行しその他ならば次にステップS15を実行する。
次にステップS15に進んだ場合には、maxvlen>maxhlenかつmaxvlen≧vlen0ならば次にステップS17を実行し、その他ならば次にステップS19を実行する。
次にステップS17に進んだ場合には、特徴値メモリ434の現在の部分画像Rrの特徴値格納領域に“V”を格納(出力)する。
ステップS17、S19およびS21のいずれかの処理を終了後は、ステップS23に移行する。
ステップS23では、r≧N(ただし、Nはマクロ部分画像内の部分画像の総数を指す)が成立するか否かを判定する。当該判定により、現在処理対象として指示されているマクロ部分画像中の部分画像Rrのすべてについて特徴値の算出が終了したか否かが検出される。r≧Nが成立していない場合には(ステップS23でN)、未だすべての部分画像Rrについての特徴値の算出がされていないので、次の部分画像Rrについて特徴値を算出するために、ステップS7に移行して、特徴値の算出を同様に繰り返す。r≧Nが成立している場合には(ステップS23でY)、ステップS25に移行する。
ステップS25では、MC≧5(ここでは、画像データ208の画像中のマクロ部分画像の総数は5個)が成立するか否かを判定する。当該判定により、現在処理対象として指示されている画像中のマクロ部分画像のすべてについて特徴値の算出が終了したか否かが検出される。MC≧5が成立していない場合には(ステップS25でN)、未だすべてのマクロ部分画像についての特徴値の算出がされていないので、次のマクロ部分画像について特徴値を算出するために、ステップS3に移行して、特徴値の算出を同様に繰り返す。MC≧5が成立している場合には(ステップS25でY)、処理を終了する。
(部分画像特徴値計算処理)
図8は、特徴値計算部300による部分画像特徴値計算処理(ステップS11)内の水平方向の最大連続黒画素数maxhlenを求める処理のフローチャートである。特徴値計算部300は、ステップSH001において、部分画像用メモリ433から部分画像Rrのデータを読出すとともに、水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと垂直方向の画素カウンタjとの変数を初期化、すなわち、maxhlen=0、j=0とする。
図8は、特徴値計算部300による部分画像特徴値計算処理(ステップS11)内の水平方向の最大連続黒画素数maxhlenを求める処理のフローチャートである。特徴値計算部300は、ステップSH001において、部分画像用メモリ433から部分画像Rrのデータを読出すとともに、水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと垂直方向の画素カウンタjとの変数を初期化、すなわち、maxhlen=0、j=0とする。
次に、ステップSH002において、垂直方向の画素カウンタjと垂直方向の最大画素数nとの値を比較する。比較結果がj≧nを指示するならば、次にステップSH016を実行し、そうでないならば、次にステップSH003を実行する。本実施の形態では図6に示すようにn=15であり、かつ、処理開始時には、j=0であるため、処理はステップSH003に進む。
ステップSH003では、水平方向の画素カウンタi、前の画素値c、現在の画素連続数len、現在の行での最大黒画素連続数maxの初期化、すなわち、i=0、c=0、len=0、max=0とする。次に、ステップSH004において、水平方向の画素カウンタiと水平方向の最大画素数mとの値を比較し、比較結果がi≧mを指示するならば次にステップSH011を実行し、そうでないならば次にステップSH005を実行する。図6を参照するとm=15であり、かつ、処理開始時にはi=0であるため、処理はステップSH005に移行する。
ステップSH005では、前の画素値cと現在比較対象となっている座標(i,j)の画素pixel(i,j)の値とを比較し、比較結果がc=pixel(i,j)を指示するならば、処理はステップSH006が実行されて、そうでないならばステップSH007が実行される。本実施の形態では、cは初期化されていて0(白画素)、pixel(0,0)は、図6を参照して、0(白画素)であるため、比較結果はc=pixel(i,j)を指示するので、処理はステップSH006へ進む。
ステップSH006では、len=len+1を実行する。本実施の形態では、初期化によりlen=0となっているので1が加算されることにより、len=1となる。次に、ステップSH010へ進む。
ステップSH010では、i=i+1、すなわち、水平方向の画素カウンタiの値を1増加させる。本実施の形態では、初期化によりi=0となっているので、1が加算されて、i=1となる。次にステップSH004に戻る。以降、0行目の画素値、すなわち、画素pixel(i,0)の値は、図6を参照すると、すべて白画素(値0)である。そのため、i=15となるまで、ステップSH004〜SH010を繰返すこととなる。ステップSH010の処理後にi=15となった時点での各々の値は、i=15、c=0、およびlen=15となっている。この状態で次にステップSH004に進む。この時点で、m=15かつi=15であるので、次にステップSH011に進む。
ステップSH011では、c=1かつmax<lenが成立するか否かを判定する。成立すると判定されたならばステップSH012を実行し、成立しないと判定されたならばステップSH013を実行する。現時点では、c=0,len=15,max=0であるので、次に、ステップSH013に進む。
ステップSH013では、これまでの行での水平方向の最大連続黒画素数maxhlenと現在の行での最大連続黒画素数maxとを比較し、比較結果がmaxhlen<maxを指示するならばステップSH014を実行し、指示しないならばステップSH015を実行する。現時点では、maxhlen=0およびmax=0であるので、次に、ステップSH015が実行される。
ステップSH015では、j=j+1、すなわち、垂直方向の画素カウンタjの値を1増加させる。現時点では、j=0であるので、j=1となり、処理はステップSH002に戻ることになる。
以降、j=1〜14について同様にステップSH002〜SH015の処理が繰返されて、ステップSH015の処理後、j=15となった時点で、次にステップSH002で、垂直方向の画素カウンタjと垂直方向の最大画素数nとを比較する。比較結果がj≧nを指示するならば次にステップSH016を実行し、指示しないならば次にステップSH003を実行する。現時点では、j=15かつn=15であるので、次に、ステップSH016に進む。
ステップSH016では、maxhlenの値が出力される。上述の説明、および、図6を参照すると、このときmaxhlenには、水平方向の最大連続黒画素数である、y=2行目のmax値の15が格納されていることが分かる。したがってステップSH016では、maxhlen=15が出力される。
次に、図9を参照して、部分画像特徴値計算処理(ステップS11)内の垂直方向の最大連続黒画素数maxvlenを求める処理を説明する。図9に示す手順は、上記に説明した図8の手順と基本的に同じであることが明らかであり、詳細な説明は省略する。図9のフローチャートに従う処理が実行される結果、出力される垂直方向の最大連続黒画素数maxvlenは、図6を参照すると、x方向に対するmax値である4を示す。
以上のように本実施の形態による特徴値計算部300は、計算対象のマクロ部分画像毎に、当該マクロ部分画像中の部分画像Rr(図6を参照)それぞれについて、水平方向および垂直方向の各画素列を抽出(特定)して、抽出された画素列それぞれにおける連続する黒画素の個数に基づいて、該部分画像の模様が水平方向に従う模様である傾向(たとえば横縞である傾向)、または垂直方向に従う模様である傾向(たとえば縦縞である傾向)またはそのどちらでもないことを判別して、その判別結果に応じた値(“H”、“V”および“X”のいずれか)を出力する。この出力値が該部分画像の特徴値を示す。ここでは連続黒画素の個数に基づき特徴値を求めているが、連続白画素の個数に基づいても同様にして特徴値を求めることができる。
(特徴値を利用した指置き判定)
次に、第2検知部222は、各マクロ部分画像単位での特徴値を利用した縞模様/指置き判定を行なう(図5のステップM9〜M17)。この処理を図10〜図14を参照し説明する。
次に、第2検知部222は、各マクロ部分画像単位での特徴値を利用した縞模様/指置き判定を行なう(図5のステップM9〜M17)。この処理を図10〜図14を参照し説明する。
取り扱う画像が指紋である場合、既に知られている様に、指紋は紋様を有している。この特徴を利用して、指紋紋様の判定に、画像の部分画像の特徴値を利用する。
図12は、画像データ208に従う入力画像(渦状の指紋画像)を模式的に示したものである。入力画像はここでは矩形を有し、縦・横両方向につき8分割、すなわち、64個の部分画像Rrからなると想定する。図10は、入力画像中の64個の部分画像の各々を、その位置を指す符号g1〜g64を用いて指示した状態を指している。
図11は、本実施の形態における入力画像において規定される5個のマクロ部分画像m1〜m5を示したものである。本実施の形態では、マクロ部分画像は、特定の部分画像の組合わせからなり、より具体的には、各マクロ部分画像は図11に示す様に相互に隣接する4つの部分画像Rrの組合わせを指す。ここでは、各マクロ部分画像を構成する4つの部分画像Rrを図11に示すように符号1、2、3、4にて指示する。マクロ部分画像m1は、位置の符号g4、g5、g12およびg13により指示される4個の部分画像Rrから構成される。マクロ部分画像m1〜m5それぞれを構成する部分画像Rrは、対応の位置を指す符号を用いて指すと下記の通りである。
マクロ部分画像m1∋g4、g5、g12、g13
マクロ部分画像m2∋g25、g26、g33、g34
マクロ部分画像m3∋g28、g29、g36、g37
マクロ部分画像m4∋g31、g32、g39、g40
マクロ部分画像m5∋g52、g53、g60、g61
本実施の形態では、入力画像においてマクロ部分画像は、矩形の入力画像の中央部分(マクロ部分画像m3に対応)と、中央部分の上下部分(マクロ部分画像m1およびm5に対応)と、中央部分の左右部分(マクロ部分画像m2およびm5に対応)とに設けている。上下部分および左右部分は、いずれも入力画像の端部において設けられている。したがって、入力画像全体にわたってマクロ部分画像を配置することができる。
マクロ部分画像m2∋g25、g26、g33、g34
マクロ部分画像m3∋g28、g29、g36、g37
マクロ部分画像m4∋g31、g32、g39、g40
マクロ部分画像m5∋g52、g53、g60、g61
本実施の形態では、入力画像においてマクロ部分画像は、矩形の入力画像の中央部分(マクロ部分画像m3に対応)と、中央部分の上下部分(マクロ部分画像m1およびm5に対応)と、中央部分の左右部分(マクロ部分画像m2およびm5に対応)とに設けている。上下部分および左右部分は、いずれも入力画像の端部において設けられている。したがって、入力画像全体にわたってマクロ部分画像を配置することができる。
なお、入力画像全体にわたり特徴値を抽出できるようなマクロ部分画像の配置であれば、配置されるマクロ部分画像の数および位置は、図11に示されるものに限定されない。
図12の渦状紋の指紋画像の符号g1〜g64で指示される部分画像のそれぞれ毎に、当該部分画像について算出された特徴値を割当てた状態が、図13に示される。
図14の(A)には、ステップM7において、特徴値メモリ434に、マクロ部分画像m1〜m5のそれぞれについて、符号1〜4で指示される各部分画像Rrの特徴値が格納された状態が示される。
第2検知部222は、ステップM9において、マクロ部分画像m1〜m5のそれぞれについて、その特徴値(「H」、「V」、「X」のいずれか)を判定する。具体的には、各マクロ部分画像を構成する符号1〜4で指示される部分画像Rrの特徴値のうち、「H」が3個または4個であれば当該マクロ部分画像の特徴値は「H」と判定し、「V」が3個または4個であれば当該マクロ部分画像の特徴値は「V」と判定し、その他の場合には「X」と判定する(図14の(B)と(C)を参照)。
次に、上述のようにして判定した各マクロ部分画像の特徴値に基づき、入力画像が縞模様を呈する、すなわち指置きがされていると判定する。具体的には、「H」または「V」と判定されたマクロ部分画像の総数をカウントする(図14の(D)を参照)。カウント値が4または5を指す場合には、縞模様を呈する、すなわち指置きされたと判定し、そうでない場合には、縞模様は呈さないすなわち指置きされていないと判定する(図14を参照)。その結果、図12の画像を指す画像データ208が入力された場合には、図14に示す通り、第2検知部222は指置きされたと検知する。
ここでは、第2検知部222は画像データ208に従う入力画像の部分画像(マクロ部分画像m1〜m5)の特徴値に基づき、当該入力画像の特徴を検知して、検知結果に基づき入力画像が縞模様を呈する、すなわち指置きがされたと判定するが、入力画像の全体の特徴値(図13を参照)に基づき、同様な判定をするようにしてもよい。たとえば、64個の部分画像Rrのうち、その画像特徴値が「H」を指示するものが所定個数を超える、または、「V」を指示するものが所定個数を超えると検知された場合には、検知結果に基づき入力画像が縞模様を呈する、すなわち指置きがされたと判定するようにしてもよい。
本実施の形態に係る生体情報処理装置100は上述のように構成されるので、従来の生体情報処理装置における課題を解消することが可能となる。具体的には、従来の生体情報処理装置では、指置き検知を正しく行なえない(たとえば、センサ面201に乾燥肌の指を置いたときの電荷蓄積速度が、指を置いていないときの電荷蓄積速度とほぼ同じになることに起因して指置き検知を正しく行なえないために、生体情報処理装置が指置き検知以降の処理を実行できない)、また、指紋認証の所要時間が長い(乾燥肌の指などでは1回の指置き検知に時間がかかり、また、指置き検知に失敗するため指置き検知が繰り返し実行される)、また、指置き検知に要する消費電力が増大するなどの課題を有していた。
これに対し、本実施の形態による生体情報処理装置100では、画像情報の取得を行なう画像情報取得部としてのセンシングデバイス10及びセンシング部21と、画像情報取得部に指301が置かれた際の蓄積電荷量と、指301が置かれていないときの蓄積電荷量との差分値が、予め定めたしきい値以上であれば指置きと判断する第1の指置き検知部としての第1検知部221と、第1検知部221により指置きが検知されない場合には、予め定められた一定時間経過後、画像情報取得部にて画像取得を行ない、その画像の一部ないしは全部につき、縞模様検知処理を行ない、その結果、縞模様を有すると判定した場合には、指置きと判定する第2の指置き検知部としての第2検知部222と、指置きと判定された場合に、画像情報取得部により取得された画像情報を利用して認証処理を行なう認証部としての指紋照合部23とを、有して、第1および第2の指置き検知部を併用する構成をとることで、指301がセンサ面201に置かれたことを正確に、かつ速やかに検知できる。この結果、電力消費を抑えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 センシングデバイス、20 信号処理部、21 センシング部、22 指置き検知部、23 指紋照合部、100 生体情報処理装置、221 第1検知部、222 第2検知部、300 特徴値計算部。
Claims (8)
- 電極と、前記電極を覆うように設けられて、且つ指紋を検出するべき指が置かれる誘電体材料からなる表面を有し、指が前記表面に置かれたときに指面と電極により形成される容量に基づく蓄積電荷量と、前記容量に基づく画像信号とを検出して出力する画像情報取得部と、
前記画像情報取得部から入力した前記蓄積電荷量に基づき、前記表面に指が置かれたか否かを検知する第1の指置き検知部と、
前記第1の指置き検知部により指置きが検知されない場合に、前記画像情報取得部から入力した前記画像信号が指示する画像情報に基づき、前記表面に指が置かれたか否かを検知する第2の指置き検知部と、
前記第1または第2の指置き検知部によって指が置かれたと検知された場合に、前記画像情報取得部から入力した前記画像信号が指示する画像情報に従い認証処理を行なう認証部とを備える、指紋認証装置。 - 前記第1の指置き検知部は、
前記画像情報取得部から入力した前記蓄積電荷量と、指が前記表面に置かれていないときの所定の蓄積電荷量との差分が、予め定めた閾値以上であれば、前記表面に指が置かれたと検知し、
前記第2の指置き検知部は、
前記第1の指置き検知部により指置き検知されない場合に、前記画像情報取得部から入力した前記画像信号が指示する画像情報について、所定の特徴を検知した場合には、前記表面に指が置かれたと検知する、請求項1に記載の指紋認証装置。 - 前記所定の特徴は縞模様を指し、
前記第2の指置き検知部は、
前記画像情報が指す画像内の複数の部分画像のそれぞれに対応して、当該部分画像が示す模様に応じた特徴値を検出して出力する特徴値検出部を含み、
前記特徴値検出部が出力する前記特徴値に基づき、前記所定の特徴の検出を行なう、請求項2に記載の指紋認証装置。 - 前記特徴値は、前記部分画像の前記模様が前記指紋の垂直方向に従っていることを示す値、前記指紋の水平方向に従っていることを示す値、およびその他であることを示す値に分類される、請求項3に記載の指紋認証装置。
- 前記画像情報は画素が白または黒に2値化された画像を指し、
前記特徴値は、前記部分画像の前記垂直方向に従って連続して位置する黒画素の最大個数と、前記水平方向に従って連続して位置する黒画素の最大個数とを用いて決定される、請求項4に記載の指紋認証装置。 - 電極と、前記電極を覆うように設けられて、且つ指紋を検出するべき指が置かれる誘電体材料からなる表面を有し、指が前記表面に置かれたときに指面と電極により形成される容量に基づく蓄積電荷量と、前記容量に基づく画像信号とを検出して出力する画像情報取得部を備える情報処理装置を用いた指紋認証方法であって、
前記画像情報取得部から入力した前記蓄積電荷量に基づき、前記表面に指が置かれたか否かを検知する第1の指置き検知ステップと、
前記第1の指置き検知ステップにより指置き検知されない場合に、前記画像情報取得部から入力した前記画像信号が指示する画像情報に基づき、前記表面に指が置かれたか否かを検知する第2の指置き検知ステップと、
前記第1または第2の指置き検知ステップによって指が置かれたと検知された場合に、前記画像情報取得部から入力した前記画像信号が指示する画像情報に従い認証処理を行なう認証ステップとを備える、指紋認証方法。 - 請求項6に記載の前記指紋認証方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項6に記載の前記指紋認証方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体。
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