JP2007167224A - 歯科検査用シート及び歯科検査用具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が配置され、前記検査用領域には、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬が保持されていることを特徴とする歯科検査用シート。
【選択図】 図1
Description
(1) 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が配置され、上記検査用領域には、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬が保持されていることを特徴とする歯科検査用シート。
また、歯面接触部が歯列に沿う略U字形状を有していて、歯科検査用シートを口内に入れて噛み合わせた際に、歯面と歯面接触部とが略対応して接触するため、指示薬が変色した位置から概ね齲歯等の位置を把握することができる。従って、例えば、初期症状が生じている位置や患者自身が記憶している罹患履歴等と指示薬の変色位置とを照合し、齲歯等の有無を判断することも可能であり、利便性に優れる。
(2) 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が線対称に2つ配置され、当該対称軸で折り畳まれ得るように構成され、上記検査用領域には、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬が保持されていることを特徴とする歯科検査用シート。
(3) 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が表裏同位置に配置され、表面と裏面との間に撥水性の層が形成され、上記検査用領域は、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬を保持していることを特徴とする歯科検査用シート。
また、表面と裏面との間に撥水性の層が形成されているため、一方の面に接触した唾液等が歯科検査用シート内部に浸透してもう一方の面に保持されている指示薬と反応することを防止することができる。従って、上下の歯を一度に検査することができるため、利便性に優れる。
(4) 上記(1)の2枚の歯科検査用シートと、該歯科検査用シートを重ね合わせるときにその間に挟まれる撥水性の分離シートとからなることを特徴とする歯科検査用具。
(5) 上記(2)の歯科検査用シートと、該歯科検査用シートが折り畳まれたときにその間に挟まれる撥水性の分離シートとからなることを特徴とする歯科検査用具。
より、一方の面に接触した唾液等が他方の面まで浸透して該面に保持された指示薬と反応することを防止することができる。従って、歯科検査用シートを折り畳んで分離シートを挟み、口内に入れて噛み合わせることにより、上下の歯を一度に検査することができ、利便性に優れる。
歯科検査用シート11は、合成樹脂製の基盤シート12と、基盤シート12の一面に貼り付けられたリトマス試験紙13とを備える。基盤シート12は、略矩形状の把持部12aと略半楕円形状の挿入部12bとからなり、把持部12aは、挿入部12b外周の一部を構成する円弧で最も曲率の大きい先端部17から突出する形状を有している。なお、図中、18は、挿入部12b外周の一部を構成する直線からなる奥辺を示し、19a、19bは、挿入部12b外周の一部を構成する円弧で相対的に曲率の小さい側辺を示す。
把持部12aは、被検査者が把持する部分であり、挿入部12bは、被検査者の口内に挿入される部分である。このように、本発明において、歯科検査用シートは、把持部と挿入部とを備えることが望ましい。把持部と挿入部とを区別することによって、被検査者の手に唾液が接触することを防止することができるため、衛生的に検査を行うことができるとともに、手が接触したことによって検査結果に影響が生じることを防止することができるからである。
なお、本発明において、検査用領域は、必ずしも、歯面接触領域の全部を含む形状である必要はなく、歯面接触領域の一部を含むものであってもよい。このようにした場合には、歯面の一部のみを検査することが可能となる。
被検査者が歯科検査用シート11を口内に入れるときに把持部12aを手に持つことにより、リトマス試験紙13が被検査者の手に触れ、齲歯の有無と無関係に反応が起こる可能性が低減する。
歯科検査用シート21は、図1(a)に示した歯科検査用シート11のリトマス試験紙13が、複数の断片23aからなるリトマス試験紙群23に置き換えられたものである。
リトマス試験紙群23を構成する各断片23aは、互いに所定幅の隙間部26をあけて、全体として歯面接触領域25に沿うように、合成樹脂製の基盤シート22に貼り付けられている。
リトマス試験紙群23は、全体として、歯列に沿う略U字形状を有している。貼り付けられたリトマス試験紙群23の表面は、検査用領域24となる。図中、二点鎖線で囲われた領域25は、検査時に被検査者の歯面に接触する歯面接触領域を示す。検査用領域24は、歯面接触領域25を含む。
1枚の断片23aに浸透した唾液等の液体が基盤シート22を経由して他の断片23aに浸透してしまうことを防止することができるからである。
本実施形態では、指示薬がリトマスである場合について説明するが、本発明において、指示薬としては、特に限定されるものではなく、例えば、ブロモチモールブルー(BTB)を挙げることができる。また、指示薬が検査用領域上に保持される形態としては、図1(a)、(b)に示したように、指示薬が浸された試験紙が基盤シート上に貼り付けられる形態以外に、基盤シートの一部が指示薬に含浸されている形態を挙げることができる。このようにした場合、指示薬が含浸された部分の表面が、検査用領域となる。
歯科検査用シート41は、合成樹脂製の基盤シート42と、基盤シート42の一面に貼り付けられたリトマス試験紙43とを備える。基盤シート42は、略矩形状の把持部42aと略楕円形状の挿入部42bとからなり、把持部42aは、挿入部42b外周を構成する円弧で最も曲率の大きい先端部47から突出する形状を有している。図中、49は、基盤シート42を構成する挿入部42bの対称軸であり、対称軸49は、略楕円形状を有する挿入部42bの短軸に相当する。
リトマス試験紙43が貼着された領域は、対称軸49(溝49a)を境界として、一方が検査用領域44aに、もう一方が検査用領域44bとなる。図中、二点鎖線で囲われた領域45a及び一点鎖線で囲われた領域45bは、検査時に被検査者の歯面に接触する歯面接触領域を示す。検査用領域44aは、歯面接触領域45aを含む。検査用領域44bは、歯面接触領域45bを含む。
また、基盤シート42上には、披検査者が、歯科検査用シートのどちらの面が、上下のどちらの歯に接触するか又は接触したかを認識可能とするための指標46a、46bが描かれている。指標46aは、円で囲まれた「上」の文字を示すものであり、指標46bは、円で囲まれた「下」の文字を示すものである。図2(a)に示す例では、歯面接触領域45aが被検査者の上側の歯面に接触し、歯面接触領域45bが被検査者の下側の歯面に接触することになる。
図2(b)は、折り畳まれようとしている図2(a)に示した歯科検査用シートを模式的に示す斜視図である。
歯科検査用シート51は、合成樹脂製の基盤シート52と、基盤シート52の一面に貼り付けられたリトマス試験紙53とを備える。基盤シート52は、把持部52aと挿入部52bとからなる。挿入部52bは、2つの略半楕円が当該楕円の相対的に曲率の小さい側辺同士を接して並んだ形状を有する。把持部52aは、挿入部52b外周を構成する円弧で最も曲率の大きい先端部57の一方から突出する矩形状を有する。
図中、59は、基盤シート52を構成する挿入部52bの対称軸であり、対称軸59は、挿入部52bを構成する2つの略楕円の接線に相当する。なお、図中、58は、挿入部52b外周の一部を構成する直線からなる奥辺を示す。
リトマス試験紙53が貼着された領域は、対称軸59(溝59a)を境界として、一方が検査用領域54aに、もう一方が検査用領域54bとなる。図中、二点鎖線で囲われた領域54a及び一点鎖線で囲われた領域54bは、検査時に被検査者の歯面に接触する歯面接触領域を示す。検査用領域54aは、歯面接触領域55aを含む。検査用領域54bは、歯面接触領域55bを含む。
また、基盤シート52上には、被検査者が、歯科検査用シートのどちらの面が、上下のどちらの歯に接触するか又は接触したかを認識可能とするための指標56a、56bが描かれている。指標56aは、円で囲まれた「上」の文字を示すものであり、指標56bは、円で囲まれた「下」の文字を示すものである。図2(c)に示す例では、歯面接触領域55aが被検査者の上側の歯面に接触し、歯面接触領域55bが被検査者の下側の歯面に接触することになる。
歯科検査用シート61は、矩形状の合成樹脂製の基盤シート62と、基盤シート62の一面に貼り付けられたリトマス試験紙63とを備える。図中、69は、基盤シート62を構成する挿入部62bの対称軸であり、対称軸69は、基盤シート62の2つの長辺の中間点を結ぶ直線に相当する。
リトマス試験紙63が貼着された領域は、対称軸69(溝69a)を境界として、一方が検査用領域64aに、もう一方が検査用領域64bとなる。図中、二点鎖線で囲われた領域64a及び一点鎖線で囲われた領域64bは、検査時に被検査者の歯面に接触する歯面接触領域を示す。検査用領域64aは、歯面接触領域65aを含む。検査用領域64bは、歯面接触領域65bを含む。
また、基盤シート62上には、披検査者が、歯科検査用シートのどちらの面が、上下のどちらの歯に接触するか又は接触したかを認識可能とするための指標66a、66bが描かれている。指標66aは、円で囲まれた「上」の文字を示すものであり、指標66bは、円で囲まれた「下」の文字を示すものである。図2(d)に示す例では、歯面接触領域66aが被検査者の上側の歯面に接触し、歯面接触領域66bが被検査者の下側の歯面に接触することになる。
歯科検査用シート71は、図1(a)に示した歯科検査用シート11が表裏両面に検査用領域を有している。また、表面と裏面との間には撥水性層80が形成されている。
また、リトマス試験紙73bの表面は、検査用領域(図示せず)となる。該検査用領域は、歯面接触領域75の裏面に存在する歯面接触領域(図示せず)を含む。
歯科検査用具81を使用するときは、合成樹脂製の撥水性分離シート82を2枚の歯科検査用シート11の間に挟む。このとき歯科検査用シート11のリトマス試験紙13が貼り付けられていない側の面が、撥水性分離シート82と接する。
本実施形態においては、撥水性分離シート82の材質が合成樹脂である場合について説明したが、本発明において、材質は水分を吸収しない物質であればよく、この例に限定されない。撥水性分離シート82の材質としては、例えば金属、合成樹脂膜で覆われた紙等を挙げることができる。
歯科検査用具91を使用するときは、撥水性分離シート82を歯科検査用シート41の内側に挟む。
12 基盤シート
13 リトマス試験紙
14 検査用領域
15 歯面接触領域
80 撥水性層
82 撥水性分離シート
Claims (5)
- 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が配置され、前記検査用領域には、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬が保持されていることを特徴とする歯科検査用シート。
- 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が線対称に2つ配置され、当該対称軸で折り畳まれ得るように構成され、前記検査用領域には、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬が保持されていることを特徴とする歯科検査用シート。
- 歯列に沿う略U字形状を有する歯面接触領域を少なくとも含む検査用領域が表裏同位置に配置され、表面と裏面との間に撥水性の層が形成され、前記検査用領域は、接触した液体の性質によって色が変化する指示薬を保持していることを特徴とする歯科検査用シート。
- 請求項1に記載の2枚の歯科検査用シートと、該歯科検査用シートを重ね合わせるときにその間に挟まれる撥水性の分離シートとからなることを特徴とする歯科検査用具。
- 請求項2に記載の歯科検査用シートと、該歯科検査用シートが折り畳まれたときにその間に挟まれる撥水性の分離シートとからなることを特徴とする歯科検査用具。
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JP2005366966A JP2007167224A (ja) | 2005-12-20 | 2005-12-20 | 歯科検査用シート及び歯科検査用具 |
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JP2005366966A JP2007167224A (ja) | 2005-12-20 | 2005-12-20 | 歯科検査用シート及び歯科検査用具 |
Publications (1)
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JP (1) | JP2007167224A (ja) |
Citations (4)
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JPH03501221A (ja) * | 1987-10-02 | 1991-03-22 | テクスカン・インコーポレーテッド | 歯の噛み合わせを測定するための改良された加圧接触センサ |
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2005
- 2005-12-20 JP JP2005366966A patent/JP2007167224A/ja active Pending
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