JP2007167203A - 情報通知装置及び方法並びに情報通知システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 運動軌跡を矯正する。
【解決手段】 測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出部10と、運動軌跡検出部10により検出された信号に基づいて、測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成部11と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成部11により生成された補正信号に基づき、部位が任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知部12とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出部10と、運動軌跡検出部10により検出された信号に基づいて、測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成部11と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成部11により生成された補正信号に基づき、部位が任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知部12とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、測定対象の運動軌跡を検出し、当該運動軌跡が任意の運動軌跡となるように補正する情報通知装置及び方法並びに情報通知システム及び方法に関する。
各種のスポーツでは、それぞれ理想的な運動フォームがある。あるスポーツを習熟したいと思う者(以下、運動選手という。)は、習熟者の運動フォームを間近で観察したり、あるいは写真やビデオを視聴したりして、習熟者の運動フォームを頭に焼き付け、自分の運動フォームが習熟者の運動フォームに近づくように繰り返し練習を積む必要がある。
また、第三者のコーチのような人物に師事するような場合には、運動選手は、コーチによる口頭による指導、例えば、「腕が低い」とか、「もっと足を上げる」等の指示を耳で聞いて、自分なりの判断で当該指示に従おうとする。しかし、運動選手は、コーチの指示通りの運動フォームを思うように描けない場合が少なくない。
また、運動選手は、運動フォームを習熟する中で、過去に上手にできた運動フォームを思い出しながら、その違いを頭で想像し、自己補正を行いながら繰り返し練習を積む場合もある。しかし、運動選手は、過去に上手にできた運動フォームになるように(近づくように)努めるが、かなりの回数の反復練習を積まないと、習得に至らないことが少なくない。
また、プロの運動選手のように完成度の高い選手の運動フォームを真似ることが上達の早道であるが、当然のことながら、体の中に他人の運動フォームを完全に記憶し、再生できる装置があるわけではなく、写真や鏡を使って、見よう見まねで、かなりの反復練習を積む必要がある。また、結果的に、理想とする運動フォームに近づけない場合も少なくない。
また、一連の運動フォームの中で、体のどの部位がどの程度、理想的な運動フォームから離れているのかを各部位ごとに知ることが困難であり、これが運動フォームの習熟を困難にしているひとつの大きな要因としてあげることができる。
このようにして、理想的な運動フォームを習得するためには、多くの時間と、反復練習を積むための根気が要求される。
そこで、本発明では、少ない時間でかつ少ない練習量で所望する運動フォームを習熟することができる情報通知装置及び方法並びに情報通知システム及び方法を提供する。
本発明に係る情報通知装置は、上述の課題を解決するために、測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出手段と、運動軌跡検出手段により検出された信号に基づいて、測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成手段と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成手段により生成された補正信号に基づき、部位が任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知手段とを備える。
また、本発明に係る情報通知方法は、上述の課題を解決するために、測定対象の部位に取り付けられた運動軌跡検出部により当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出工程と、運動軌跡検出検出工程により検出された信号と任意の基本信号とを比較し、差分を算出する差分算出工程と、差分算出工程により算出された差分を、測定対象の部位と同一の部位に取り付けられている通知部に供給する情報供給工程とを備える。
また、本発明に係る情報通知システムは、上述の課題を解決するために、測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出手段と、運動軌跡検出手段により検出された信号に基づいて測定対象の部位の運動軌跡を表示部に表示するように所定の信号処理を行う信号処理手段と、表示部に表示されている測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成手段と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成手段により生成された補正信号に基づき、部位が任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知手段とを備える。
また、本発明に係る情報通知方法は、上述の課題を解決するために、測定対象の部位に取り付けられ運動軌跡検出部により当該測定対象の部位の運動軌跡を検出する運動軌跡検出工程と、運動軌跡検出工程により検出された信号に基づいて測定対象の部位の運動軌跡を表示部に表示するように所定の信号処理を行う信号処理工程と、表示部に表示されている測定対象の部位の運動軌跡が、任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成工程と、測定対象の部位が任意の運動軌跡を描くように、測定対象の部位に取り付けられた補助部に補正信号生成工程により生成された補正信号を供給する信号供給工程とを備える。
本発明によれば、測定対象の部位の運動軌跡を過去の自分の運動軌跡又は他人の運動軌跡と比較し、どこの部位がどう異なっているのかをリアルタイムに通知することができるので、被験者の運動軌跡を容易かつ短時間で矯正することができる。
また、本発明によれば、測定対象の部位の運動軌跡を遠隔地にいるコーチに補正指示してもらって、どこの部位がどう異なっているのかをリアルタイムに通知することができるので、被験者の運動軌跡を容易かつ短時間で矯正することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明をする。
<第1の実施例>
本発明に係る情報通知装置1は、図1に示すように、測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡(運動フォーム)に基づく信号を検出する運動軌跡検出部10と、運動軌跡検出検出部10により検出された信号に基づいて、測定対象の部位の運動フォームが任意の運動フォームを描くように補正信号を生成する補正信号生成部11と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成部11により生成された補正信号に基づき、測定対象の部位が任意の運動フォームを描くように所定の情報を通知する情報通知部12と、各部に電源を供給する電源部13と、データを格納するメモリ14を備える。なお、メモリ14には、複数の有名なプロスポーツ選手の運動フォームに基づく信号が格納されており、また、運動軌跡検出部10により検出された測定対象の部位の運動フォームに基づく信号が格納される。
本発明に係る情報通知装置1は、図1に示すように、測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡(運動フォーム)に基づく信号を検出する運動軌跡検出部10と、運動軌跡検出検出部10により検出された信号に基づいて、測定対象の部位の運動フォームが任意の運動フォームを描くように補正信号を生成する補正信号生成部11と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成部11により生成された補正信号に基づき、測定対象の部位が任意の運動フォームを描くように所定の情報を通知する情報通知部12と、各部に電源を供給する電源部13と、データを格納するメモリ14を備える。なお、メモリ14には、複数の有名なプロスポーツ選手の運動フォームに基づく信号が格納されており、また、運動軌跡検出部10により検出された測定対象の部位の運動フォームに基づく信号が格納される。
運動軌跡検出部10は、測定対象の部位に取り付けられる、例えば、3次元の加速度センサーであり、測定対象の部位が時々刻々変化する際のそれぞれ垂直に交わる3方向の加速度を検出する。また、加速度センサーの検出方式としては、圧電型、静電容量型、ピエゾ抵抗型等の方式があるが、測定対象に応じて種々選択されるものである。なお、運動軌跡検出部10は、測定対象の部位が変化する際の各方位の加速度を検出できるものであるならば加速度センサーでなくても良く、例えば、角速度センサーであっても良い。
また、運動軌跡検出部10が取り付けられる測定対象の部位としては、例えば、被験者の腕や腰等の体の一部や、被験者が把持するバットやラケット等の道具の一部が考えられる。
補正信号生成部11は、運動軌跡検出部10によって検出された信号と、メモリ14に格納されている任意の信号とを比較し差分を検出し、当該差分に応じて補正信号を生成する。
ここで、補正信号生成部11の動作について説明する。被験者は、所定の操作によって、メモリ14に格納されている信号の中から、任意の信号、すなわち、習熟したいプロスポーツ選手の運動フォーム又は、参考にしたい過去の自身の運動フォームを選択する。補正信号生成部11は、選択された任意の運動フォーム(以下、基本フォームという。)と、運動軌跡検出部10によって検出された信号に基づく測定対象の部位の運動フォームとの差分を算出し、算出した結果から補正信号を生成する。
情報通知部12は、測定対象の部位と同一部位、すなわち運動軌跡検出部10と同一の位置に取り付けられる、例えば、発光する発光体、発音する発音体、振動する振動体又は電気パルス信号を発生する電気パルス発生体である。また、情報通知部12が取り付けられる測定対象の部位としては、例えば、被験者の腕や腰等の体の一部や、被験者が把持するバットやラケット等の道具の一部が考えられる。
情報通知部12は、補正信号生成部11から供給される補正信号に基づき、被験者が運動をする度に被験者自身が選択した基本フォームと被験者の運動フォームとの差分に関する情報を被験者に通知する。
ここで、情報通知部12の動作について説明する。例えば、情報通知部12が発光体の場合、情報通知部12は、被験者の運動フォームと基本フォームの差分が大きいときには、強く発光し、差分が小さいときには、弱く発光することにより被験者にその差分を通知する。被験者は、発光の強度により自身の運動フォームの矯正を図ることができる。なお、発光体は、明滅の速度によって被験者の運動フォームと基本フォームの差分を被験者に通知しても良い。
また、例えば、情報通知部12が発音体の場合、情報通知部12は、被験者の運動フォームと基本フォームの差分が大きいときには、強く音を発し、差分が小さいときには、弱く音を発することにより被験者にその差分を通知する。被験者は、発音の強度により自身の運動フォームの矯正を図ることができる。
また、例えば、情報通知部12が振動体(バイブレータ)の場合、情報通知部12は、被験者の運動フォームと基本フォームの差分が大きいときには、強く振動し、差分が小さいときには、弱く振動することにより被験者にその差分を通知する。被験者は、振動の強度により自身の運動フォームの矯正を図ることができる。
また、例えば、情報通知部12が電気パルス発生体の場合、情報通知部12は、被験者の運動フォームと基本フォームの差分が大きいときには、強く電気パルスを発生し、差分が小さいときには、弱く電気パルスを発生することにより被験者にその差分を通知する。被験者は、電気パルスの強度により自身の運動フォームの矯正を図ることができる。
また、運動軌跡検出部10は、測定対象の複数の部位に取り付けられ、各部位の運動フォームに基づく信号を検出するような構成であっても良い。このような構成の場合には、補正信号生成部11は、運動軌跡検出部10により検出された各部位の信号に基づき、各部位がそれぞれ任意の運動フォームを描くように、部位ごとの補正信号を生成する。また、情報通知部12は、測定対象の部位と同一の部位に取り付けられ、補正信号生成部11により生成された部位ごとの補正信号に基づいて、各部位が任意の運動フォームを描くように所定の情報を通知する。
また、情報通知装置1は、運動軌跡検出部10と、情報通知部12と、補正信号生成部11と、電源部13とが一体的に構成されたモジュールであっても良い。
また、情報通知装置1は、送信部15を内蔵し、送信部15により、運動軌跡検出部10により検出された信号や、基本フォームに基づく信号や、補正信号生成部11で生成された補正信号等を外部の制御システム2に送信するような構成であっても良い。
制御システム2は、図2に示すように、情報通知装置1の送信部15から送信されてきた信号を受信する受信部20と、受信部20で受信した信号を処理する信号処理部21と、処理後の信号を所定の表示形態で表示する表示部22とを備える。
信号処理部21は、受信部20で受信した信号に対して所定の信号処理を行い、例えば、測定対象の部位の運動フォームや、基本フォームが視覚的に把握可能なように、2次元又は3次元的な表示形態で表示部22に表示させる。
例えば、信号処理部21は、表示部22に測定対象の部位の運動フォームと基本フォームとを同時に表示させる。このようにすると、被験者は、表示部22の表示によって、視覚的にも自身の運動フォームと基本フォームの差を把握することができ、より正確かつ簡易に自身の運動フォームの矯正を図ることができる。
このように構成される情報通知装置1では、運動軌跡検出部10を測定対象の部位(例えば、右腰等)に取り付け、何度か同様の運動動作(例えば、ゴルフのスイング)を繰り返し、そのときの運動フォームをメモリ14に蓄積し、メモリ14の中から望ましい結果の出た運動フォームを基本フォームとして選択し、選択された基本フォームと現在の運動フォームを比較し、その変位量が予め設定された変位量以上のときに、所定の方法によって情報通知部12を駆動させるので、被験者に直観的に基本フォームとのずれを伝えることができ、測定対象の部位の動きを矯正することができる。なお、運動軌跡検出部10は、道具に取り付けても良い。
ここで、情報通知装置1を用いてゴルフのスイング動作の矯正を図る場合の実施例について図3に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、情報通知装置1は、運動軌跡検出部10と、補正信号生成部11と、情報通知部12と、電源部13と、メモリ14と、送信部15とが一体的に構成されたモジュールであるものとする。また、情報通知装置1は、基本フォームの蓄積を行う「基本フォームの蓄積モード」と、基本フォームとの変位量を検出し、通知する「比較モード」を有しており、被験者の選択によって適宜各モードに応じた動作を行う。
被験者は、まず、情報通知装置1を測定対象の部位に取り付ける前に、情報通知装置1の位置の初期化を行う(ステップS1)。情報通知装置1の位置の初期化では、常に決まった位置、例えば、情報通知装置1が収納される収納箱や、被験者の臍の位置や、鼻の位置等に情報通知装置1を置き、その置かれた位置を0点(初期点)とする。
つぎに、測定対象の部位、例えば、被験者の体の一部に情報通知装置1を取り付ける(ステップS2)。また、一つ又は複数の情報通知装置1を測定対象の部位、例えば、右肩、右腰、左右の膝、左手首等に、テープ等の固定材料により皮膚又は衣服上に取り付ける。また、器具であるゴルフクラブのヘッド等に情報通知装置1を取り付けても良い。
つぎに、被験者は、「基本フォームの蓄積モード」を選択し、基本フォームの蓄積動作を行う(ステップS3)。
ここで、基本フォームの蓄積動作について説明する。初期設定が完了し、測定対象の部位に情報通知装置1が取り付けられた被験者は、実際に、ゴルフのスイングを始める。このとき、情報通知装置1は、被験者のゴルフのスイング動作に応じて、部位に取り付けられている運動軌跡検出部10により運動フォームに基づく信号(データ)を時々刻々(例えば、1〜10msec毎に)検出し、検出されたデータをメモリ14に蓄積する。また、メモリ14には、被験者による一連のゴルフのスイング動作が複数個蓄積される。なお、情報通知装置1は、運動軌跡検出部10により運動フォームを検出する際の開始時刻を規定する必要がある。
この開始時刻の規定方法は、例えば、ブザーや発光等により行う。被験者は、ブザーや発光を受けてから運動を始める。また、開始時刻の規定方法は、被験者が自ら開始ボタンを押圧するなどして行われても良い。
つぎに、被験者は、所定の操作によって、「比較モード」を選択する(ステップS4)。ここで、比較動作について説明する。被験者は、所定の操作によって、メモリ14から比較したい運動フォームを選択する。例えば、被験者は、メモリ14に蓄積されている過去の自身の運動フォームの中から、会心の当たりを出したときの運動フォームを基本フォームとして選択する。
そして、被験者は、ゴルフのスイング動作を行う。情報通知装置1は、運動軌跡検出部10により運動フォームに基づく信号を検出する。情報通知装置1は、補正信号生成部11により、検出した運動フォームと、選択されている基本フォームとを比較し、比較結果から変位量を算出し、変位量に基づいて補正信号を生成する。
補正信号生成部11は、例えば、予め変位量の許容値(例えば、3cm)が設定されており、算出した変位量が許容値以上だった場合、情報通知部12に補正信号を供給する。情報通知部12は、供給された補正信号に応じて測定対象の部位に情報を通知する。
したがって、被験者は、部位がどの時点(位置)で過去の運動フォームと異なった運動フォームを描いているのかについて、ほぼリアルタイムに実感することができる。
また、予め設定される変位量は、被験者等によって任意に変更が可能であり、部位ごとにその量を変えることもできる。例えば、肩の許容変位量は、3cm、腰の許容変位量は、1cm、膝の許容変位量は、5cm等に設定が可能である。このように構成することにより、特に注意したい部位の運動を厳しくチェックすることも可能となる。
また、変位量に応じて情報通知部12による通知の程度(例えば、振動子の振動量)を変えることも可能である。このように構成することにより、被験者は、一連のゴルフのスイング動作において、基本フォームから大きくずれた部位(例えば、右肩)に強い刺激が伝えられ、また、基本フォームと僅かにずれた部位(例えば、右腰)には弱い刺激が伝えられるので、運動フォームの変位量を体感することになる。
また、上述したように、メモリ14には、他人の運動フォーム、例えば、プロゴルファーの運動フォームが格納されていても良い。したがって、被験者は、自身の過去の運動フォームではなく、他人の運動フォームを基本フォームとして選択しても良い。なお、他人の運動フォームを選択する場合には、自身の体格と他人の体格との差を調整する必要がある。例えば、ステップS2の工程において情報通知装置1を取り付けたときに、被験者の体格データ、例えば、両肩の位置、両腰の位置、両膝の位置、両肘の位置、両手首の位置等を取得し、他人の体格データと比較し、被験者の体格に合わせた運動フォームにノーマライズする。本発明によれば、このような構成にすることにより、部位がどの時点(位置)で他人の運動フォームと異なった運動フォームを描いているのかについて、実感させることができる。
また、制御システム2は、一定の時間間隔(例えば、1〜100msec)で各情報通知装置1に対してメモリ14に蓄積されている運動フォームのデータの送信を要求する(ステップS5)。情報通知装置1は、制御システム2による要求に応じて、メモリ14に蓄積されている運動フォームのデータを制御システム2へ送信する。制御システム2は、情報通知装置1から送信されてきたデータを受信部20により受信する。
制御システム2は、情報通知装置1から収集した運動フォームのデータを表示部22に表示させる(ステップS6)。なお、表示部22は、例えば、運動フォームをワイヤーフレーム状の画像、又は3次元コンピュータグラフィックスで立体の形状を表現する、いわゆるポリゴン(polygon)状の多角形画像で表示する。また、運動フォームの時々刻々の変化を示すべく、連続写真的な表示方法であっても良い。
このように情報通知装置1に制御システム2を組み合わせることにより、情報通知部12による通知に加えて、基本フォームとのずれを視覚を通じて伝えることができる。
ここで、情報通知装置1(運動軌跡検出部10、情報通知部12)の取り付け方について説明する。ゴルフのスイング動作は、結果としてゴルフクラブの運動軌跡を規定するものでもあり、特に、ゴルフクラブのヘッド部の運動軌跡とゴルフボールの飛行とは強い相関関係がある。そのため、ゴルフのスイング動作の矯正を行う場合には、ゴルフクラブのヘッド部に情報通知装置1を取り付ける。
また、情報通知装置1は、情報通知部12を所定距離引き出せる構成であっても良い。このような構成の場合には、情報通知装置1をゴルフクラブのヘッドに取り付け、情報通知部12を被験者の手首に取り付ける。被験者は、手首に取り付けられた情報通知部12の通知によって、ゴルフクラブのヘッドの矯正を図ることが可能となる。
また、情報通知装置1を複数個用意し、測定対象の複数の部位に取り付けた場合には、より詳細な運動フォームの矯正を図ることが可能となる。
このような構成により情報通知装置1は、過去の本人の運動と比較して、その動きが過去の動きとどこが異なっているかを、好例又は悪例と比較して、リアルタイムに被験者に通知することができる。また、情報通知装置1は、比較の対象として他人、特に有名なプロスポーツ選手の運動軌跡を選択することにより、プロスポーツ選手の運動軌跡を容易に真似することが可能になる。
<第2の実施例>
また、本発明に係る情報通知システム3は、図4に示すように、測定対象の部位に取り付けられる取付部30と、取付部30と有線通信又は無線通信によりデータの送受信を行う遠隔操作部31とを備える。
また、本発明に係る情報通知システム3は、図4に示すように、測定対象の部位に取り付けられる取付部30と、取付部30と有線通信又は無線通信によりデータの送受信を行う遠隔操作部31とを備える。
取付部30は、測定対象の部位に取り付けられ、測定対象の部位の運動軌跡(フォーム)に基づく信号を検出する運動軌跡検出部32と、遠隔操作部31から供給される操作信号に応じて補正信号を生成する補正信号生成部33と、測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、補正信号生成部33により生成された補正信号に基づき、測定対象の部位が任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知部34と、各部に電源を供給する電源部35と、データを格納するメモリ36とを備える。なお、運動軌跡検出部32は、第1の実施例で説明した運動軌跡検出部10と同様の構成であるため詳細な説明は省略する。また、情報通知部34は、第1の実施例で説明した情報通知部12と同様の構成であるため詳細な説明は省略する。
また、遠隔操作部31は、運動軌跡検出部32により検出された信号に基づいて測定対象の部位の運動軌跡を表示部37に表示するように所定の信号処理を行う信号処理部38と、表示部37に表示されている測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように操作を行う操作部39とを備える。
信号処理部38は、運動軌跡検出部32により検出された信号に対して所定の信号処理を行い、例えば、測定対象の部位の運動フォームが視覚的に把握可能なように、運動フォームをワイヤーフレーム状の画像で表示部37に表示させたり、3次元コンピュータグラフィックスで立体の形状を表現する、いわゆるポリゴン(polygon)状の多角形画像で表示部37に表示させたりする。
操作部39は、操作者により操作され、例えば、表示部37の表示画面全体を覆うタッチセンサーにより構成される。ここで、操作部39の動作について説明する。操作者は、表示部37に表示されている運動フォームを観察し、正した方が良いと思われる部位のタッチセンサーをタッチする。操作部39は、操作者によりタッチされた位置に該当する部位の運動フォームを修正するための操作信号を生成し、生成した操作信号を補正信号生成部33に供給する。
補正信号生成部33は、操作部39から供給された操作信号に基づいて、補正信号を生成し、生成した補正信号を情報通知部34に供給する。
ここで、情報通知システム3を用いてゴルフのスイング動作の矯正を図る場合の実施例について図5に示すフローチャートを参照して説明する。また、情報通知装置1は、指導者(コーチ)による指導を行う「コーチモード」を有しており、被験者の選択によってコーチモードに応じた動作を行う。
被験者は、まず、取付部30を測定対象の部位に取り付ける前に、情報通知システム3の位置の初期化を行う(ステップS11)。取付部30の位置の初期化では、常に決まった位置、例えば、取付部30が収納される収納箱や、被験者の臍の位置や、鼻の位置等に取付部30を置き、その置かれた位置を0点(初期点)とする。
つぎに、測定対象の部位、例えば、被験者の体の一部に取付部30を取り付ける(ステップS12)。また、一つ又は複数の取付部30を測定対象の部位、例えば、右肩、右腰、左右の膝、左手首等に、テープ等の固定材料により皮膚又は衣服上に取り付ける。また、器具であるゴルフクラブのヘッド等に取付部30を取り付けても良い。
つぎに、被験者は、所定の操作によって、「コーチモード」を選択する(ステップS13)。ここで、コーチモードについて説明する。
初期設定が完了し、測定対象の部位に取付部30が取り付けられた被験者は、実際に、ゴルフのスイングを始める。このとき、取付部30は、被験者のゴルフのスイング動作に応じて、部位に取り付けられている運動軌跡検出部32により運動フォームに基づく信号(データ)を時々刻々(例えば、1〜10msec毎に)検出し、検出されたデータをメモリ36に蓄積する。取付部30は、メモリ36に蓄積されているデータを所定のタイミングで遠隔操作部31の信号処理部38に供給する。
信号処理部38は、取付部30から供給されたデータに基づき表示部37に被験者のゴルフのスイングフォームを表示する。なお、表示部37は、例えば、スイングフォームをワイヤーフレーム状の画像、又は3次元コンピュータグラフィックスで立体の形状を表現する、いわゆるポリゴン(polygon)状の多角形画像で表示する。また、スイングフォームの時々刻々の変化を示すべく、連続写真的な表示方法であっても良い。
コーチは、表示部37に表示されている被験者のスイングフォームを観察し、不適切な軌跡を描く部位を操作部39により指摘し、正しい軌跡を描くように指導する。
操作部39によって生成された操作信号は、取付部30の補正信号生成部33に供給される。補正信号生成部33は、供給された操作信号に基づいて補正信号を生成する。補正信号生成部33は、生成した補正信号を情報通知部34に供給する。情報通知部34は、供給された補正信号に基づいて、所定の情報を通知する。なお、情報通知部34は、上述した情報通知部12と同様に、測定対象の部位と同一部位、すなわち運動軌跡検出部32と同一の位置に取り付けられる、例えば、発光する発光体、発音する発音体、振動する振動体又は電気パルス信号を発生する電気パルス発生体である。
したがって、本発明によれば、遠隔地にいるコーチによる操作によって、どこの部位がどう異なっているかをリアルタイムに通知することができ、被験者の運動フォームの矯正を図ることができる。
また、遠隔操作部31は、コーチの声を入力するマイクロホンを備え、また、取付部30は、マイクロホンにより入力された音声を出力するスピーカを備える構成であっても良い。このような構成によれば、コーチは、表示部37に表示されている運動フォームについて、操作部39を操作することにより被験者に正しいフォームの軌跡を知覚させ、かつ、音声によってアドバイスすることができる。したがって、本発明によれば、被験者は、遠隔地にいるコーチの指導を、情報通知部34による通知と、スピーカから出力される声によって受けることができ、正しい運動フォームに自身の運動フォームを矯正することができる。
1 情報通知装置、2 制御システム、3 情報通知システム、10 運動軌跡検出部、11 補正信号生成部、12 情報通知部、13 電源部、14 メモリ、15 送信部、20 受信部、21 信号処理部、22 表示部、30 取付部、31 遠隔操作部、32 運動軌跡検出部、33 補正信号生成部、34 情報通知部、35 電源部、36 メモリ、37 表示部、38 信号処理部、39 操作部
Claims (12)
- 測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出手段と、
上記運動軌跡検出手段により検出された上記信号に基づいて、上記測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成手段と、
上記測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、上記補正信号生成手段により生成された上記補正信号に基づき、上記部位が上記任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知手段とを備えることを特徴とする情報通知装置。 - 上記情報通知手段は、発光、発音又は振動により所定の情報を通知することを特徴とする請求項1記載の情報通知装置。
- 上記運動軌跡検出手段は、上記測定対象の複数の部位に取り付けられ、上記各部位の運動軌跡に基づく信号を検出し、
上記補正信号生成手段は、上記運動軌跡検出手段により検出された上記各部位の信号に基づいて、上記測定対象の各部位がそれぞれ任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成し、
上記情報通知手段は、上記測定対象の部位と同一の部位に取り付けられ、上記補正信号生成手段により生成された上記補正信号に基づき、上記各部位が上記任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知することを特徴とする請求項1記載の情報通知装置。 - 上記運動軌跡検出手段により検出された信号を記憶保持する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶保持されている信号の中から任意の信号を選択する選択手段を備え、
上記補正信号生成手段は、上記選択手段により選択された信号と、上記運動軌跡検出手段により検出された信号とを比較し、当該比較結果から補正信号を生成することを特徴とする請求項1記載の情報通知装置。 - 上記記憶手段は、理想的な運動軌跡に基づく信号を記憶保持していることを特徴とする請求項4記載の情報通知装置。
- 上記記憶手段は、上記運動軌跡検出手段により検出された信号を記憶保持することを特徴とする請求項1記載の情報通知装置。
- 測定対象の部位に取り付けられた運動軌跡検出部により当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出工程と、
上記運動軌跡検出検出工程により検出された上記信号と任意の基本信号とを比較し、差分を算出する差分算出工程と、
上記差分算出工程により算出された上記差分を、上記測定対象の部位と同一の部位に取り付けられている通知部に供給する情報供給工程とを備えることを特徴とする情報通知方法。 - 測定対象の部位に取り付けられ、当該測定対象の部位の運動軌跡に基づく信号を検出する運動軌跡検出手段と、
上記運動軌跡検出手段により検出された上記信号に基づいて上記測定対象の部位の運動軌跡を表示部に表示するように所定の信号処理を行う信号処理手段と、
上記表示部に表示されている上記測定対象の部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成手段と、
上記測定対象の部位と同一部位に取り付けられ、上記補正信号生成手段により生成された上記補正信号に基づき、上記部位が上記任意の運動軌跡を描くように所定の情報を通知する情報通知手段とを備えることを特徴とする情報通知システム。 - 上記運動軌跡検出手段は、無線通信用の第1の信号送信部を有しており、当該第1の信号送信部により、上記測定対象の部位の運動軌跡を検出した信号を上記信号処理手段に送信し、
上記信号処理手段は、無線通信用の第1の信号受信部を有しており、当該第1の信号受信部により、上記第1の信号送信部から送信された上記信号を受信し、
上記補正信号生成手段は、無線通信用の第2の信号送信部を有しており、当該第2の信号送信部により、上記補正信号を上記情報通知手段に送信し、
上記情報通知手段は、無線通信用の第2の信号受信部を有しており、当該第2の信号受信部により、上記第2の信号送信部から送信された上記補正信号を受信することを特徴とする請求項8記載の情報通知システム。 - 上記情報通知手段は、発光、発音又は振動により、上記測定対象の部位が上記任意の運動軌跡を描けるように補助することを特徴とする請求項8記載の情報通知システム。
- 上記運動軌跡検出手段は、上記測定対象の複数の部位に取り付けられ、上記各部位の運動軌跡を検出し、
上記信号処理手段は、上記運動軌跡検出手段により検出された上記各部位の信号に基づいて、上記測定対象の各部位の運動軌跡を上記表示部に表示するように所定の信号処理を行い、
上記補正信号生成手段は、上記表示部に表示されている上記測定対象の各部位の運動軌跡が任意の運動軌跡を描くように、それぞれ補正信号を生成し、
上記補助手段は、上記測定対象の複数の部位に取り付けられ、上記補正信号生成手段により生成された各補正信号に基づき、上記測定対象の各部位が上記任意の運動軌跡を描くように補助することを特徴とする請求項8記載の情報通知システム。 - 測定対象の部位に取り付けられ運動軌跡検出部により当該測定対象の部位の運動軌跡を検出する運動軌跡検出工程と、
上記運動軌跡検出工程により検出された信号に基づいて上記測定対象の部位の運動軌跡を表示部に表示するように所定の信号処理を行う信号処理工程と、
上記表示部に表示されている上記測定対象の部位の運動軌跡が、任意の運動軌跡を描くように補正信号を生成する補正信号生成工程と、
上記測定対象の部位が上記任意の運動軌跡を描くように、上記測定対象の部位に取り付けられた補助部に上記補正信号生成工程により生成された上記補正信号を供給する信号供給工程とを備えることを特徴とする情報通知方法。
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