JP2007165778A - 露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 真空露光装置においてレチクルを保管または搬送している間にレチクへ塵埃が付着することを防ぎ生産性の向上を目的とする。
【解決手段】 ロードロック室24を介して、真空排気手段29、30が接続されたチャンバ3と装置外部との間でレチクル収納容器27の搬送を行う露光装置であって、前記レチクル収納容器を開閉するための開閉手段13が前記チャンバ3内に配置されかつ前記レチクル収納容器を保管するレチクル保管部12を前記チャンバー内に備えることを特徴とする露光装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体デバイスなど微細なパターンを有するデバイスの製造に用いられる露光装置に関する。
半導体製造システムは複数の処理をウエハに行うことにより製造されており、各々の処理において、各々の処理に適する環境に環境制御された状態で処理が行われている。しかしながら各々の装置に適する環境はそれぞれの異なるため、各々の処理装置及び搬送中においてウエハの環境を管理する必要性が出てきている。
特に、半導体ウエハや液晶表示基板等の基板に回路パターンなどの微細パターンを転写する露光装置においては、転写パターンの微細化とスループットの向上が求められている。転写パターンの微細化のために露光装置では、露光光の波長を短波長化しなければならず、露光波長が365nmのi線から最近では248nmのKrFエキシマレーザー、193nmのArFエキシマレーザーの開発が行われている。また今後更なる微細化のために、157nmのF2エキシマレーザー、EUV(Extreme Ultra Violet)光の開発が必要とされている。
しかしながら、上述のような短波長の露光光は大気中での減衰が激しいため、減圧された空間または不活性ガス(N2やHe等)でパージされた空間で露光を行う必要がある。そのため、露光装置の露光部を、空間が管理されたチャンバー内に収納する。
このようなチャンバー内にウエハまたはレチクルを効率よく搬出入するために、内部空間と外部空間との連絡部にはロードロック機構が設けられている。ロードロック機構はロードロック室と、内部空間、外部空間とロードロック室とを遮断/導通可能なゲートバルブを備える。
外部空間からウエハまたはレチクルを搬入する場合には、まずロードロック室を内部空間から遮断した状態で、ロードロック空間にウエハやレチクルを入れる。そして、ロードロック室を外部空間から遮断した後にロードロック室内を減圧またはパージする。その後に、ロードロック室と内部空間を導通させて内部空間にウエハまたはレチクルを搬入する。
内部空間からウエハまたはレチクルを搬出する場合には、ロードロック室を外部空間から遮断した状態で、ロードロック室にウエハまたはレチクルを入れる。そして、ロードロック室を内部空間から遮断した後にロードロック室を大気に開放する。その後に、ロードロック室と外部空間を導通させて外部空間にウエハまたはレチクルを搬出する。
ここで、レチクルの搬出入の際には、レチクルに塵埃が付着しないように、レチクルは容器内に入れた状態で搬出入される。特許文献1では、真空処置室への試料の搬入において試料搬送容器をロードロック室内に搬入し、真空雰囲気まで排気した後にロードロック室内で搬送容器から試料を取り出すことが開示されている。
特登録3320628号公報
レチクルを容器内から取り出すときには、容器の開閉機構から必ず発塵してしまう。上述のようにロードロック室内で搬送容器の開閉を行うと、ロードロック室の真空破壊時に塵埃が巻き上がりロードロック室の壁や天井などに付着することが考えられる。ロードロック室の天井などに付着した塵埃は、搬送容器から取り出されたレチクル上に落下することがある。これにより、露光されたデバイスパターンの共通欠陥を引き起こしたり、レチクルの平坦度の悪化を引き起こしたりして、露光品質が低下する可能性があった。
また、ロードロック室内で搬送容器からレチクルを取り出して真空処理室内に保管した場合、レチクルを塵埃から保護するものがないため、保管中や搬送中に塵埃に汚染される可能性があった。
特に、トラブル時などに真空処理室を真空破壊したときには真空処理室内の塵埃が巻き上がり天井などに付着する可能性がある。付着した塵埃はレチクル上に落下することがある。これにより、露光されたデバイスパターンの共通欠陥を引き起こしたり、レチクルの平坦度の悪化を引き起こしたりして、露光品質が低下する可能性があった。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的はレチクルを搬送または保管している間にレチクル上に塵埃が付着する可能性を低減することである。
本発明は、上述の点を鑑みてなされたものであり、ロードロック室を介して、真空排気手段が接続されたチャンバと装置外部との間でレチクル収納容器の搬送を行う露光装置であって、前記レチクル収納容器を開閉するための開閉手段が前記チャンバ内に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、レチクルを搬送または保管している間にレチクル上に塵埃が付着する可能性を低減することができる。
(実施例1)
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
図1は露光装置の概要を示す図である。露光装置は露光光を生成するためのレーザー生成部1と光源発光部2と、露光光を用いて露光を行うための本体100等を備える。
レーザー生成部1で生成されたレーザーは、光源発光部2に向けて照射される。光源発光部2は、その内部が真空に維持されており、内部に光源2Aと光源ミラー2B等を備える。光源2Aは、光源材料をガス化、液化または噴霧ガス化させたものである。光源材料としては例えばXeが用いられる。レーザーは光源材料原子をプラズマ励起するために用いられ、例えばYAG固体レーザー等が用いられる。光源ミラー2Bは、光源2Aを中心とした半球面状のミラーであり、光源2Aがプラズマ励起した結果発光する光の方向を揃えて集光反射するために用いられる。このような構成で、不図示のノズルによって光源材料を噴出させるとともに、レーザーを照射させて露光光を生成する。生成された露光光は本体100に導光される。
本体100は真空チャンバー3と、その内部に設けられた露光ユニット101と、レチクル搬送ユニット102と、ウエハ搬送ユニット103等を備える。真空チャンバ3は真空ポンプ4を用いることによって内部の真空状態を維持できる。露光ユニット101は照明光学系5と、レチクルステージ6と、投影光学系7と、ウエハステージ8等を備える。
照明光学系5は複数のミラー5A〜5D等の光学素子を備える。照明光学系5は、これらの光学素子を用いることによって、光源発光部2から導光された露光光を整形および均質化する。整形および均質化された露光光は、レチクルステージ6に搭載されたレチクル6Aまで導光される。
レチクルステージ6は図中の矢印方向に沿って移動可能である。また、レチクルステージ6は高精度に位置決めするための駆動機構をさらに備える、レチクルステージ6はレチクルステージ支持体9によって床に対して支持される。レチクル6Aには露光パターンが形成されており、露光光はレチクル6Aによって反射される。
投影光学系7は複数のミラー7A〜7E等の光学素子を備える。投影光学系7は、これらの光学素子を用いることによって、レチクル6Aによって反射された露光パターンをウエハステージ8に搭載されたウエハ8Aに縮小投影する。投影光学系7は、投影光学系支持体10によって床に対して支持される。
ウエハステージ8はX方向、Y方向、Z方向と、ωx方向(X軸回りの回転方向)、ωy方向(Y軸回りの回転方向)、ωz方向(Z軸回りの回転方向)に移動可能である。ウエハステージ8は例えばリニアモータを用いて駆動される。ウエハステージ8は、ウエハステージ支持体11によって床に対して支持される。
レチクルステージ6およびウエハステージ8は、それぞれレーザー干渉計(不図示)によって、投影光学系10に対する相対位置が計測される。計測結果に基づいて各ステージの駆動手段(不図示)を制御することによって、投影光学系10と各ステージとの間の相対位置を維持することができる。またレチクルステージ支持体9、投影光学系支持体10、ウエハステージ支持体11には、それぞれ支持機構(不図示)が設けられ、床からの振動を絶縁するようにしている。
以下、レチクル搬送ユニット102について説明する。レチクル搬送ユニット102はレチクルストッカー12とレチクル搬送ロボット14と蓋開閉機構13等を備える。レチクルストッカー12は、レチクルを内部に入れたレチクルカセット31を複数保管できるように構成されている。これにより、異なるパターンのレチクルや、異なる露光条件で用いられるレチクルが露光装置内に保管される。
図3はレチクルカセット31の模式図である。レチクルカセット31は上蓋34と下皿35等を備える。レチクル6Aは下皿35に支持される。上蓋34を閉じるとロック機構(不図示)が上蓋34と下皿35を上下から押付ける力を発生させる。上蓋34にはレチクル押さえ36が設けられている。レチクル搬送中には上蓋34が閉じられているため、レチクル6Aはレチクル押さえ36と下皿35によって固定される。このような構成により、レチクル6Aと下皿35の擦れによって生じる発塵を抑えることができる。上蓋34にはフィルタ37が設けられており、カセット内外で圧力差が発生することを防止している。
レチクル搬送ロボット14は、露光に使用するレチクルが入ったレチクルカセットをレチクルストッカー12から蓋開閉機構13へ搬送する。蓋開閉機構13は、レチクルカセットの上蓋を開ける。レチクル搬送ロボット14は、上蓋が開けられた状態のレチクルカセットを蓋開閉機構13からレチクルアライメントスコープ15下方のカセット支持部へ搬送する。ここで、レチクル搬送ロボット14は搬送ハンドを備えており、ハンド上に下皿を搭載した状態で搬送する。
搬送された下皿上のレチクル6Aは、投影光学系7を基準としたアライメントマークに対してアライメント(位置合わせ)される。アライメントの際に、レチクルは不図示の機構によってXYZ軸回転方向に微動する。アライメントを終えた原版6Aは、下皿35からレチクルステージ6上に受け渡される。受け渡しの際には、カセット支持部が上昇するか、あるいはレチクルステージ6が下降する。受け渡しの際に両者間の位置を近づけて直接受け渡すためである。そのときには、レチクルおよびレチクルステージ6の傾き量の調整が行われる。レチクルステージ6にレチクルを受け渡した後に、下皿35はレチクル搬送ロボット14によって蓋開閉機構13まで引き戻され、蓋を閉めたのち空のままレチクルストッカー12に保管される。
本発明では、多重露光プロセスに対応し、さらにレチクル交換時間を短縮するために蓋開閉機構13が2つ以上設けられることが好ましい。また、レチクル交換を高速で行うためにレチクル搬送ロボット14をダブルアームロボットにすることが好ましい。ダブルアームロボットとは搬送ハンドを2つ備えた機構である。蓋開閉機構13を2つ設けて、かつ、レチクル搬送ロボット14をダブルアームロボットにした場合について以下で説明する。
露光が行われている間、レチクルストッカー12は露光中のレチクルが入っていた空のレチクルカセットを保管している。ここで、レチクル搬送ロボット14の第1ハンドはレチクルストッカー12からこのレチクルカセットを取り出し、第1の蓋開閉機構まで搬送する。第1の蓋開閉機構で蓋を開けられたレチクルカセット下皿(以下、下皿Aとする)は、第1ハンドによってレチクル受渡し位置まで搬送される。このときレチクル搬送ロボット14の第2ハンドは次に露光すべきレチクルが入ったレチクルカセットをレチクルストッカー12から取り出し、第2の蓋開閉機構まで搬送する。第2の蓋開閉機構で蓋を開けられたレチクルカセット下皿(以下、下皿Bとする)は、第2ハンドによってレチクル受渡し位置の近くまで搬送される。
露光が終了すると、露光に用いていたレチクルは下皿Aに受け渡され、第2ハンドによって下皿Bはレチクル受渡し位置まで搬送される。そして下皿Aは第1ハンドによって第1の蓋開閉機構まで搬送される。第1の蓋開閉機構で蓋を閉められた下皿Aは、レチクルカセットとしてレチクルストッカー12まで搬送されて保管される。下皿Bはレチクルステージにレチクルを受け渡した後に、レチクル第2ハンドによって第2の蓋開閉機構まで搬送される。第2の蓋開閉機構で蓋を閉められた下皿B、レチクルカセットとしてレチクルストッカー12まで搬送されて保管される。
ここで、レチクルストッカー12やレチクル搬送ロボット14が配置される空間(以下、レチクル保管空間とする)と、露光が行われる空間(以下、露光空間とする)とは隔壁によって隔たれている。隔壁にはゲートバルブ23が設けられ、レチクルカセット下皿をレチクルステージに受渡しにいくときにゲートバルブ23は開閉される。レチクル保管空間は真空ポンプ29によって真空状態が維持できる。
以下、レチクルカセットを本体100の外部から露光装置内へ搬送するための機構について説明する。レチクルカセットを露光装置の外部から搬送するためにSMIF(Standard Mechanical InterFace)ポッドとよばれる密封容器27が用いられる。SMIFポッド27にはレチクルカセットが保持できるようになっている。さらに、SMIFポッド27を開閉して、ポッド内に収納されたレチクルカセットを露光装置内に引き込むために、開閉昇降装置26(以下、インデクサという)が用いられる。インデクサ26によって露光装置内に引き込まれたレチクルカセットは、レチクル搬送ロボット28によってロードロック室24へ搬送される。
ロードロック室24は大気側(インデクサ26がある側)と真空側(レチクルストッカー12がある側)にそれぞれゲートバルブ25、20が配置されている。ロードロック室を大気開放する際にはゲートバルブ20を閉じた状態でゲートバルブ25を開く。ロードロック室を真空状態にする際にはゲートバルブ25を閉じた状態でゲートバルブ20を開く。このとき、ゲートバルブ23は閉じられているため、露光を行う空間の真空度を低下させないようにすることができる。レチクル搬送ロボット14は、ロードロック室24からレチクルストッカー12へレチクルカセットを搬送する。
以下、ウエハ搬送ユニット103について説明する。ウエハ搬送ユニット103は、ウエハストッカー16とウエハ搬送ロボット17とプリアライメント部18とウエハ送り込みハンド19等を供える。ウエハストッカー16は、本体の外部から搬送されたウエハを複数保管できるように構成されている。ウエハを本体の外部からウエハストッカー16へウエハを搬送するときにはゲートバルブ21が開閉される。また、不図示のロードロック機構を経由して搬送させてもよい。
ウエハ搬送ロボット17は、これから露光処理するウエハをウエハストッカー16からプリアライメント部18まで搬送する。プリアライメント部18は、ウエハの回転方向における位置を粗調整する手段と、ウエハの温度を調整する手段とを備える。位置調整にはウエハに形成されてノッチやオリフラが用いられる。ウエハの温度は、露光空間の温度に合わせるように調整される。位置調整と温度調整を終えたウエハはウエハ送り込みハンド19によって、ウエハステージに受け渡される。
ここで、ウエハストッカー16やプリアライメント部18が配置される空間(以下、ウエハ保管空間とする)と、露光空間とは隔壁によって隔てられている。隔壁にはゲートバルブ22が設けられており、ウエハを露光空間に搬出または搬入するときにゲートバルブ22は開閉される。ウエハ保管空間は真空ポンプ30によって真空状態が維持できる。
上述の実施例では、露光空間及びロードロック空間とは異なる空間にレチクルカセットの蓋開閉機構を配置し、その空間を排気する排気手段が、露光空間及びロードロック空間で用いた排気手段とは異なるものとしている。これにより、蓋開閉機構やウエハ/レチクル搬送手段から出るアウトガスやパーティクルの影響を露光空間に及ばないようにしている。
ロードロック室に蓋開閉機構があった場合には、ロードロック室内で蓋開閉時に発生した塵埃が、真空状態から大気状態に開放したときに巻き上がってしまう。巻き上がった塵埃はロードロック室の天井などに付着してしまい、レチクル上に落下してしまう可能性がある。このことはデバイスパターンの共通欠陥やレチクルの平坦度の悪化を引き起こし、露光品質を悪化させてしまう。
また、ロードロック空間内でレチクルカセットからレチクルを取り出し、真空処理室内に保管した場合にはレチクルを塵埃から保護するものが何もなく保管中に塵埃に汚染される可能性がある。特にトラブル時などに真空処理室を真空破壊したときには真空処理室内の塵埃が巻き上がりレチクル上に落下し、露光されたデバイスパターンの共通欠陥やレチクルの平坦度を悪化させて露光品質が低下する可能性があった。
ロードロック室における塵埃の巻き上がりを防止するという観点では、図2に示すように、露光空間に蓋開閉機構13を配置してもよい。このような構成であっても、デバイスパターンの共通欠陥を防止し、レチクルの平坦度を良好に維持して高い露光品質を実現することができる。
(実施例2)
図4は本発明の実施例2を表す図である。図1におけるレチクル搬送ユニットを拡大したものであり、特に説明をしない箇所については実施例1と同様であるものとする。
レチクルカセットの蓋開閉機構は必ず接触剥離あるいは摺動を伴うため発塵は免れない。発生した塵埃がレチクルに付着しないようにシールの位置などを工夫したとしても、蓋開閉機構の近傍に塵埃が落下してしまう。このような塵埃を放置した場合、レチクル保管空間を真空状態から大気状態へ開放する際に塵埃が巻き上がってしまい、壁や天井に付着してしまう。付着した塵埃はレチクルの上面に落下する可能性がある。このことは、デバイス生産の歩留まりを落とす原因となる。
そこで本実施例では、蓋開閉機構13を用いて蓋を開閉した際に発生する塵埃を吸引するための塵埃吸引装置33が設けられている。塵埃吸引装置33は、蓋開閉機構13の近傍に設けられ、好ましくは蓋開閉機構の重力方向下側に設けられる。真空中では塵埃の巻き上がりが少ないためである。このような構成により、塵埃が発生する箇所ですぐに塵埃を吸引することができるため、発生した塵埃が不特定の場所に移動して付着することを防止できる。
また、蓋開閉機構からレチクル受け渡し位置まで搬送する際には、レチクルカセットには上蓋がない状態であるため、レチクル上面に塵埃が付着する可能性がある。レチクル上面には露光パターンは形成されていないが、レチクル保持部はレチクル上面を保持するため、付着した塵埃がレチクルの平坦度を悪化させることがある。このことは露光品質を悪化させる原因となる。
そこで本実施例では、蓋開閉機構13とレチクル受け渡し位置の間に塵埃吸引装置33が設けられている。塵埃吸引装置33は、レチクルカセット下皿が蓋開閉機構13からレチクル受け渡し位置へ搬送される際にレチクル上に塵埃が付着しないように配置される。塵埃吸引装置33は、熱泳動、静電気力、レーザートラップのうち少なくともいずれかを用いて塵埃を吸引することが好ましい。
レチクルカセット内にレチクルが入っているときには上蓋がレチクル上面への塵埃の付着を防止し、レチクルステージ上ではレチクルチャックが密着することによりレチクル上面への塵埃の付着を防止する。上述の塵埃吸引装置を用いることによって、レチクル上に塵埃の付着する可能性が格別に低くなる。
(実施例3)
図5は本発明の実施例3を表す図である。実施例1におけるレチクル搬送ハンドの別形態を示したものであり、特に説明をしない箇所については実施例1と同様であるものとする。
実施例1において、レチクルカセットの上蓋にレチクル押さえが配置されており、これを用いてレチクルを固定することによって搬送中の発塵を防止している。しかし、蓋開閉機構からレチクル受け渡し位置まで搬送する間は上蓋がないため、下皿との摩擦だけでレチクルを保持している。この状態でレチクル搬送ハンドの搬送速度あるいは加速度を高くすると、レチクルが搬送ハンド上でずれてしまって発塵する。また、ずれないように搬送速度を低くすると、デバイスの生産性が悪化する。
本実施例ではレチクルを固定するためのレチクル押さえ38をレチクル搬送ハンド39に配置している。レチクル押さえ38はバネなどの弾性体で形成され、図のようにレチクルカセット下皿35の上に載っているレチクル6Aを下皿に押さえつける。このようにして、レチクル押さえは搬送中にレチクルがずれないように力を発生させることができる。またレチクル押さえはレチクルを受け渡す時には、レチクルと接触しない位置へ退避するように配置されている。
(露光装置を用いたデバイス製造方法の例)
次に、図6及び図7を参照して、上述の露光装置を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図6は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造方法を例に説明する。
ステップS1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップS2(マスク作製)では設計した回路パターンに基づいてマスクを作製する。ステップS3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップS4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウエハを用いて、上記の露光装置によりリソグラフィ技術を利用してウエハ上に実際の回路を形成する。ステップS5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップS4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップS6(検査)では、ステップS5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップS7)される。
図7は、ステップ4の上はプロセスの詳細なフローチャートである。ステップS11(酸化)では、ウエハの表面を酸化させる。ステップS12(CVD)では、ウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップS14(イオン打ち込み)では、ウエハにイオンを打ち込む。ステップS15(レジスト処理)では、ウエハに感光剤を塗布する。ステップS16(露光)では、露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに露光する。ステップS17(現像)では、露光したウエハを現像する。ステップS18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップS19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明の実施例1に係る露光装置の側面図を示す。 本発明の実施例1において露光空間に開閉機構を配置した図である。 本発明の実施例1に係るレチクルカセットの構造を模式的にあらわした図である。 本発明の実施例2におけるレチクル搬送部を表す図である。 本発明の実施例3におけるレチクル搬送ハンドの模式図である。 デバイス製造方法のフローチャートを表す図である。 ウエハプロセスを表す図である。
符号の説明
1 レーザー生成部
2 光源発光部
2A 光源
3 真空チャンバー
4 真空ポンプ
5 照明光学系
5A〜5D ミラー
6 レチクルステージ
6A レチクル
6B レチクルチャックスライダー
6C レチクル駆動手段
6D〜6L 静電チャック電極
6M〜6Q ギャップセンサー
7 投影光学系
7A〜7E ミラー
8 ウエハステージ
8A ウエハ
9 レチクルステージ支持体
10 投影系支持体
11 ウエハステージ支持体
12 レチクルストッカー
13 蓋開閉機構
14 レチクル搬送ロボット
15 レチクルアライメントスコープ
15A レチクルアライメントマーク
16 ウエハストッカー
17 ウエハ搬送ロボット
18 プリアライメント部
19 ウエハ送り込みハンド
20〜23 ゲートバルブ
24 ロードロック
25 ゲートバルブ
26 SMIFインデクサ
27 SMIFポッド
28 レチクル搬送ロボット
29,30 真空ポンプ
31 レチクルカセット
32 閉空間
33 塵埃吸引装置
38 レチクル押さえ
39 レチクル搬送ハンド

Claims (10)

  1. ロードロック室を介して、真空排気手段が接続されたチャンバと装置外部との間でレチクル収納容器の搬送を行う露光装置であって、
    前記レチクル収納容器を開閉するための開閉手段が前記チャンバ内に配置されることを特徴とする露光装置。
  2. 前記レチクル収納容器を保管するレチクル保管部を前記チャンバ内に備えることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記レチクル保管部は複数のレチクル収納容器を収納可能に構成されることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記レチクル収納容器から、レチクルを駆動するレチクルステージへレチクルを受け渡す受渡し手段を前記チャンバ内に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の露光装置。
  5. 前記開閉手段と前記受渡し手段との間で前記レチクル収納容器を搬送する経路中に、塵埃を吸引するための塵埃吸引手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記レチクル収納容器が開閉される際に発生する塵埃を吸引するように構成された塵埃吸引手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の露光装置。
  7. 前記レチクル収納容器は上蓋と下皿を備え、前記開閉手段は前記上蓋を着脱することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の露光装置。
  8. 前記レチクル収納容器を搬送する搬送ハンドは、前記レチクルを下皿に押さえつけて保持する押さえ手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 露光装置であって、装置外部との間でレチクル収納容器を供給および回収するための供給回収手段と、真空排気手段が接続されたチャンバと、前記供給回収手段と前記チャンバとの間に配置されたロードロック室とを備え、前記レチクル収納容器を保管するレチクル保管部が前記チャンバ内に配置されることを特徴とする露光装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載の露光装置を用いてウエハを露光する工程と、前記ウエハを現像する工程とを備えることを特徴とするデバイス製造方法。
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