JP2007164803A - 情報媒介装置、及びクライアント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの求めている情報源をユーザが効率良く選択できるように提示することが可能な情報媒介装置、及びクライアント装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報媒介装置は、複数の情報源から情報を収集し、該収集した情報を解析することにより、情報価値に相当する一又は複数の指標と該指標を基準とする情報源の相関関係を示す情報を生成する。一方、クライアント装置は、情報媒介装置から一又は複数の指標と、該指標を基準とする情報源の相関関係を示す情報を含むデータを受け取り、情報源相互の相関関係をユーザが理解しやすい態様で表示する。表示態様としては、1又は複数の指標を座標軸とする3次元空間内に、情報源を表すオブジェクトを該座標軸に従って配置する方法などが考えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報媒介装置、及びクライアント装置に関する。
近年の通信技術の発展とその一般社会への浸透に伴い、WWW(World Wide Web、以下「インターネット」)上での情報源が増加している。情報源の例としては、たとえば複数人数参加型知的活動体(複数人がインターネットを介して相互に情報を交換する場をいい、例えば、インターネット上の電子掲示板(BBS)システムやチャットシステムになどのインターネットの上にもうけられたネットワーク・コミュニティ(以下では単にコミュニティという))や、その他映像、絵画、音楽などを扱うサイトなど様々なコンテンツを扱うものが登場してきている。このような情報源の総数が膨大になるに従い、その膨大な数の情報源からユーザが自己の価値観に合致する情報源を探すことの困難さが増しており、その結果、ユーザの求めている情報源をユーザが効率良く選択し、参加できるように提示するための仕組みの必要性が高まっている。
情報源をユーザが効率良く選択できるように提示する仕組みの従来技術の一例として、まず、カテゴリ別分類表示が挙げられる。この方法は、あらかじめ情報源をいくつかのカテゴリ(たとえば、「芸術と人文」、「ビジネスと経済」、「コンピュータとインターネット」、…)に分類しておき、カテゴリ名を表示しておく方法である。ユーザは複数のカテゴリ名の中から1つを選択することにより、そのカテゴリに属する情報源が表示される。また多くの場合、カテゴリ分類は階層的になっているものが一般的である。階層的カテゴリ分類は、1つのカテゴリの中に副カテゴリが入っており、さらに1つの副カテゴリの中に副々カテゴリが入っている、というように繰り返し構造をとる。例えば、「エンターテインメント
> 映画、ビデオ > 映画音楽 > …」のような繰り返し構造を取っている。
また、ユーザに情報源を提示する従来技術の別の例として、キーワードにより抽出した情報源を一覧にしてユーザに提示する手法が挙げられる。キーワードによる検索は、あらかじめ情報源と、その内容と対応するキーワードとを登録したデータベースを用意しておき、ユーザが興味のあるキーワードを入力することによって対応する情報源が表示されるというものである。この際に、キーワードとしては情報源の内容に現れる語句をそのまま採用することが一般的である。たとえば、「趣味」「釣り」などである。また、一覧を提示する場合の表示法としては、情報の新しい順に一覧リストにして表示する、ヒット件数が多い順に一覧リストにして表示するなどの方法が用いられている。
特開2001−155063号公報
しかし、上記のような従来の情報源の提示方法は、以下のような問題点がある。
[1.カテゴリ別分類表示]
まず、上述したようなカテゴリ別分類表示は、必ずしもユーザが求める情報源の体系的分類を効率良く表示できるわけではない。何故なら情報源はその設置目的、作成者の個性、設置者の個性、参加者の性向、該情報源で扱われる情報の種類・内容、参加者の多寡、活性度、議論、疑問の提示と解決、意見の表明、友達の募集、感情の共有などに応じてそれが有する「情報価値」が異なる。「情報価値」とは、情報源若しくは情報源に含まれる個々の情報に与えられる評価情報であり、特に、対象とする情報源の総体に対して個々の情報源が持つ特徴をより顕著に示す評価情報をいう。
一方、各ユーザは自分の持つ価値観により、望む情報価値が異なる。たとえば、一般に論理的な思考を好むユーザは論理的なものを好むであろうし、感性を重視するユーザは、感性を重んずるものを好むのである。
ユーザの満足度を考えると、個々のユーザの持つ価値観に沿って選択していける情報源の表示方法をとることが望ましいが、従来の一般的なカテゴリ別分類表示と、情報価値に基づいた分類表示は必ずしも一致していない。また、上述したような情報源の情報価値を客観的に定めカテゴリ名を付けることは、一般に困難である。したがって、このような情報の提示方法では、ユーザの求めている情報源をユーザが効率良く選択できるように提示することはできない。
[2.キーワード検索手法]
一方、キーワード検索手法に於いても、得られる表示結果が必ずしもユーザが求める価値観に沿ったものとはならない。何故ならば必ずしもユーザの指定したキーワード(例えば、「論理的」)が、望む情報価値を持つ情報源に含まれているとは限らないため、そのようなキーワードを用いて検索したとしてもユーザの求める「情報価値」を持つ情報源を検索出力できない場合が少なくないからである。また、一般にユーザは通常の検索のように、ある特定の話題に関する情報を検索する場合にキーワードを入力することと違い、上述したような自己の価値観に合致する「情報価値」を表すキーワードを明示的に言語化して入力することは常に自己分析を行っているようなユーザを除いて一般には困難である。
また、検索により抽出された情報源の表示順は必ずしもユーザ価値観に合致する順にはならないため、抽出されたすべての情報源の内容に当たらなければならず、抽出された情報源の数が膨大になればユーザは情報源の内容に当たることは事実上不可能となってしまう。したがって、このような従来の情報の提示方法では、ユーザの求めている情報源をユーザが効率良く選択できるように提示することはできない。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ユーザの求めている情報源をユーザが効率良く選択できるように提示することが可能な、新規かつ改良された情報媒介装置、及びクライアント装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の掲示板の発言内容を解析し、当該掲示板間の関係を視覚的に表示するための情報をクライアント装置に送信することが可能な情報媒介装置が提供される。この情報媒介装置は、通信網に接続された前記複数の掲示板から単語を取得する情報収集部と、前記複数の掲示板に含まれる単語を解析要素として所定の統計的手法により解析し、得られた当該複数の掲示板の相関関係に基づき所定の指標を決定し、さらに、前記指標に基づいて前記クライアント装置に表示される3次元仮想空間の中に各前記掲示板を表すオブジェクトを配置するための座標値を作成する解析部と、を備えることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数の掲示板の発言内容を解析し、当該掲示板間の関係を視覚的に表示するための情報をクライアント装置に送信することが可能な情報媒介装置が提供される。この情報媒介装置は、通信網に接続された前記複数の掲示板の内容を取得する情報収集部と、前記掲示板の内容に含まれる自然文から、所定の品詞、出現形、又は語幹に合致する単語を抽出する形態素解析部と、前記形態素解析部により抽出された単語が含まれる前記掲示板を検索し、当該掲示板を特定するURL(Universal Resource Identifier)を抽出する検索部と、所定の統計的手法に基づき前記検索部により抽出された複数の前記掲示板に含まれる単語を解析要素として用いて当該複数の掲示板の相関関係を算出する多変量解析部と、前記相関関係に基づいて、前記クライアント装置に表示される3次元仮想空間の中に各前記掲示板を表すオブジェクトを配置するための座標値を作成する解析部と、前記各掲示板のURL及び座標値を前記クライアント装置に送信する通信制御部と、を備えることを特徴とする。
また、前記解析部は、前記3次元仮想空間において近傍に配置される複数の前記オブジェクトを代表する単語を表示するための道標データを作成する道標データ作成部と、複数の前記オブジェクトの配置に関する規則性を視覚的に表示するためのガイドデータを作成するガイドデータ作成部と、を備えていてもよい。さらに、前記通信制御部は、前記道標データ及び前記ガイドデータの一方又は両方を前記クライアント装置に送信するように構成されていてもよい。
また、前記ガイドデータ作成部は、複数の前記オブジェクトが直線上に並ぶように配置される場合、当該直線を示すガイドデータを作成するように構成されていてもよい。
また、前記情報媒介装置は、前記掲示板に代えて音楽をコミュニケーションの手段として用いるコミュニティを解析の対象とし、前記自然文に代えて当該音楽のアーティスト又は歌詞を解析要素とするように構成されていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信網に接続された複数の情報源から情報を収集し、前記情報源から収集した情報を前記各情報源の配置に関わる規則性を表示する情報に加工して、前記通信網を介して接続されたクライアント装置に提供する情報媒介装置が提供される。この情報媒介装置は、前記複数の情報源から情報を収集する情報収集部と、前記複数の情報源から収集した情報を統計的に解析して、前記情報源間の相関関係に基づき所定の指標を抽出し、前記情報源の相関関係に関連して前記クライアント装置に前記指標を基準として情報源表示オブジェクトを視覚的に表示させるための情報を生成する解析部と、を有することを特徴とする。
また、前記情報媒介装置は、前記情報源表示オブジェクトを、前記クライアント装置に対し、前記指標を基準とした座標系に配置されるように表示させるように構成されていてもよい。
また、前記クライアント装置において表示される前記情報源表示オブジェクトの外観は、対応する情報源の属性または特性に応じて決定されるように構成されていてもよい。
また、前記クライアント装置において表示される前記情報源表示オブジェクトの外観は、前記情報源に含まれる画像のサムネイルの配置であってもよい。
また、前記情報源表示オブジェクトは、前記情報源に含まれる楽曲の全部または一部を再生するためのオブジェクトとして配置されるように構成されていてもよい。
また、前記各情報源の活性度は、対応する情報源表示オブジェクトの回転により表示される構成であってもよい。
また、前記各情報源の新鮮度は、対応する情報源表示オブジェクトの形状により表示される構成であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信網に接続された複数の情報源から情報を収集し、前記情報源から収集した情報を前記各情報源の配置に関わる規則性を表示する情報に加工して表示するクライアント装置が提供される。前記クライアント装置は、前記複数の情報源から情報を収集する情報収集部と、前記収集した情報を統計的に解析して、前記情報源間の相関関係に基づき所定の指標を抽出し、前記情報源間の相関関係に関連して前記クライアント装置に前記指標を基準として情報源表示オブジェクトを視覚的に表示させるための情報を生成する解析部と、を有することを特徴とする。
また、前記情報源表示オブジェクトが、前記指標を基準とした座標系に配置されるように表示される構成であってもよい。
また、前記前記情報源表示オブジェクトの外観は、対応する情報源の属性または特性に応じて決定されるように構成されていてもよい。
また、前記クライアント装置において表示される前記情報源表示オブジェクトの外観は、前記情報源に含まれる楽曲の全部または一部を再生するオブジェクトの配置であるように構成されてもよい。
なお、上記の情報媒介装置又はクライアント装置は、以下に例示するグラフィカルユーザインターフェースを備えていてもよい。
例えば、解析により得られた情報源全体の相関関係に基づいて情報価値空間内に配置された情報源表示オブジェクトを表示することを特徴とする情報媒介システムのためのグラフィカルユーザインターフェイスである。
また、該情報源表示オブジェクトの外観が、対応する情報源の属性若しくは特性に応じて決定されることを特徴とするグラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、各情報源の活性度が、対応する情報源表示オブジェクトの回転により表示されることを特徴とするグラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、各情報源の新鮮度は、対応する情報源表示オブジェクトの形状により表示されることを特徴とするグラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、ユーザに複数の情報源を提示するためのグラフィカルユーザインターフェイスであって、解析により得られた情報源の相関関係に基づいて配置された情報源表示オブジェクトを含む情報価値空間全体を表示する第1の表示領域と、当該情報価値空間のうち、ユーザの仮想的視界内に含まれる領域を表示する第2の表示領域とを有することを特徴とするグラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、該ユーザの仮想的視界が、ユーザの操作に応じて情報空間内における回転および移動自在であることを特徴とするグラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、前記グラフィカルユーザインターフェイスはさらに、ユーザの仮想的視点移動によって、情報源表示オブジェクトの属性が変化することを特徴とするグラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、情報源表示オブジェクトを記録して、該記録した情報源表示オブジェクトの最新の状態を表示するための第3の領域をさらに具備することを特徴とする、グラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
また、ユーザによって指定された視界を記録し、ユーザからの要求に応じて記録した視界における情報価値空間の内容を前記第1の領域に表示させるための第4の領域をさらに具備することを特徴とする、グラフィカルユーザインターフェイスであってもよい。
より詳細には、以下の通りである。
ネット上の情報源で扱われる内容及び目的は多岐に及んでおり、その情報価値も多種多様である。特に利用者参加型サイトにおける情報源に限ってみても、問題解決、情報交換、意見表明、友達募集、感情共有、コンテンツ交換、作品提示など非常に多岐に渡っている。またその内容の表現も、文字で表される情報源に限ってみても論理的な文章から感情を表す記号的な文字列まで多岐に及んでいる。このように多岐に渡っているネット上の情報源でやりとりされる内容、目的、表現及び表現手法の多様性は、その情報源に関わる参加者の価値観が反映し、自己発展的にその情報源が持つ価値観・思考系の軸として形成されてきた特性・属性であるととらえ、以下では「コミュニケーション価値」と呼ぶことにする。コミュニケーション価値は情報価値の1つの例である。
図1は、情報価値を説明するための概念図である。ユーザの思考系や表現欲求に基づくユーザ固有の価値観を「ユーザ価値観」と呼ぶことにする。ユーザ価値観の例を挙げるとするならば、例えば、「論理的な議論に重きを置く価値観」や、「論理的帰結にはこだわらないが、感情的表現を多用した、雰囲気共有を重視する価値観」などが挙げられる。これらの価値観は、ユーザ自身は必ずしも明示的に言語化できるわけではない。
同図において第1層L1はユーザの内面を示し、第2層L2は情報価値空間を示し、第3層L3は情報源からなる空間を示している。情報源は、文字情報を扱うものでも良いし、画像データのような非言語情報を扱うものでも良い。また、掲示板サイトのように複数参加者によって生成されるものでもよいし、1人の作成者によるものでもよい。
ユーザ100は、心理的な内面101において、1または複数の価値観102(以下、「ユーザ価値観」という)を持ちうる。たとえば、同一ユーザが会社では論理的なものを重視するという価値観を有している一方、帰宅後はなごみ的な価値観を重視するということもある。
第2層L2は、情報価値が成す体系である情報価値空間である。なお、情報価値空間の導出には、例えば、特開2001-155063「思考系の解析方法および解析装置」に挙げられる解析方法を利用することが考えられる。
情報価値空間103には複数の情報価値104が存在しており、前述のユーザ価値観102はいずれかの情報価値104に対応し、ユーザ100は自己のユーザ価値観102に対応する情報価値104を有する情報源に対して満足感を抱くものとする。しかしながら、一般にユーザが自己のユーザ価値観がどのようなものであるか明示的に把握している場合は少なく、またユーザの深層心理に含まれるようなユーザ価値観はユーザ自身も知りうることが困難であるため、自己のユーザ価値観102に対応する情報価値104を自律的に発見することは困難である。
第3層は、ネット上の情報源からなる空間105であって、空間105は複数の情報源106を含んでいる。情報源106は、一又は複数の情報107を含む。情報源106は、新たな情報の追加、古い情報の削除などによりその内容が刻々変化するものであっても良いし、その内容が変化しないものであっても良い。また、情報源106が有する情報107は不特定の複数の参加者によって提供される情報であっても良いし、特定の一又は複数の参加者によって提供されるものであっても良いし、その他いかなる提供方法による情報であっても良い。
情報源106に対応する情報価値104は、情報源の特性・属性を決定する重要な要素の1つである。何故ならその情報源106が持つ情報の文脈や思考の方向性といったものが情報価値104に表れ、その情報価値104によって新たな参加者が増えたり、知的活動がさらに発展したりするからである。しかし従来技術では情報価値104に基づいた情報源106の表示が実現できないという問題点が挙げられる。
本発明は、ネット上に存在する複数の情報源106を、その情報源が持つ情報価値104に基づいて表示するものである。たとえば、表示の際の、類似性に基づいた規則性に関しても、先に掲げた特開2001-155063「思考系の解析方法および解析装置」に挙げられる解析方法の例を利用することにより、同傾向の情報価値104を持つ情報源106を表すオブジェクトを近傍になるように配置したり、あるいは同じ直線上に並ぶように配置したりする。
また、本発明は、情報源106の情報価値104の類似性を導出する際には、該情報源に関わる者、たとえば、コミュニティの参加者や検索サイトの分類担当者などによる何らの付加的な評価過程(例えば、「このコミュニティは論理的帰結を重視していますか」などのアンケート集計等)を必要とすることなく、情報価値104の解析要素としてその情報源106が有する第一義的な情報を用いることを特徴とする。「第一義的な情報」とは、情報源106の目的に添って該情報源に提供される情報をいい、たとえば、掲示板サイトの投稿、ミュージアムサイトの画像、音楽サイトの楽曲ファイルなどである。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下のような特徴を有する。
上記の発明は、ユーザに複数の情報源を提示するためのグラフィカルユーザインターフェイスを備えていてもよく、解析により得られた情報源の相関関係に基づいて情報価値空間内に配置された情報源表示オブジェクトを表示することを特徴とする。また、該情報源表示オブジェクトの外観は、対応する情報源の属性若しくは特性に応じて決められるようになっている。情報源の属性若しくは特性としては、情報源の活性度が一例としてあげられる。活性度とは、ある一定期間における情報源の情報の増加度(例えば、掲示板コミュニティにおける発言数)によって定めるようにしても良い。あるいは、活性度はある一定期間における情報の追加間隔(たとえば、発言と発言の間隔)によってさだめられるものであっても良い。
また、情報源の属性若しくは特性として、情報源の新鮮度という尺度も考えられる。「新鮮度」は、該情報源が発生してからの期間により定まるものとしても良いし、最後に追加された情報の追加日時によって定まるものであっても良い。
上記「活性度」は情報源表示オブジェクトの回転速度によって表示されるようにし、上記「新鮮度」は、情報源表示オブジェクトの形状によって表示されるようにしても良いし、あるいはこの逆であっても良い。
また、上記の発明は、ユーザに複数の情報源を提示するためのグラフィカルユーザインターフェイスを備えていてもよく、解析により得られた情報源の相関関係に基づいて配置された情報源表示オブジェクトを含む情報価値空間全体を表示する第1の表示領域と、当該情報価値空間のうち、ユーザの仮想的視界内に含まれる領域を表示する第2の表示領域とを有することを特徴とする。
また、第1の表示領域と第2の表示領域とを共に備えることで、ユーザにマクロ的視点およびミクロ的視点の双方から、多数の情報源表示オブジェクトを含む情報価値空間をユーザに示す機能を有する。
第1の表示領域は、全体の思考系である情報価値空間のうち現在どの位置に視点があるかをユーザに表示する機能を有する。
第2の表示領域は、視点の移動やズームなどによりユーザが情報価値空間を詳細に調べることを可能とする。
また、上記の発明は、情報源表示オブジェクトを記録して、該記録した情報源表示オブジェクトの最新の状態を表示するための第3の領域をさらに具備することを特徴とする。情報源表示オブジェクトを記録し、単体で確認できるようにすることで、対応する情報源の変化を継続的に観察できるようになる。
上記の発明は、ユーザによって指定された視界を記録し、ユーザからの要求に応じて記録した視界における情報価値空間の内容を前記第1の領域に表示させるための第4の領域をさらに具備することを特徴とする。第4の領域は、定点観測により、情報価値空間における特定のエリアの変化、たとえば新しい情報源の発生、情報源の消滅、情報源の位置(情報価値あるいはコミュニケーション価値)の変化などを観察することを容易にする。
以上説明したように本発明によれば、ユーザの求めている情報源をユーザが効率良く選択できるように提示することが可能になる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下、本発明の実施の形態にかかる情報媒介システムについて、図面を参照し
ながら詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は情報源106として、インターネット上の電子掲示板システム(以下、掲示板と呼ぶ)を扱うものである。ここで「掲示板」とは、複数の参加者が参加して成立するものであるとし、その活動内容の第一義的な情報とは情報源のユーザ・利用者によって当該情報源に加えられた情報であって、たとえば掲示板ユーザにより電子掲示板に書き込まれた自然文であるものとする。
[システム構成例]
図2は、本実施の形態にかかる情報媒介システムの利用者(ユーザ)と掲示板とを結びつける情報媒介システムの構成例を示すブロック図である。同図において、情報媒介システムは、通信網201に接続された情報媒介サーバと、通信網201に接続された掲示板サーバ203と、通信網201を介して情報媒介サーバ202および掲示板サーバ203と接続可能なクライアント装置204とを有している。なお、掲示板サーバ203が1つのみ図示されているが、これは代表が表示されているものであって複数の掲示板サーバ203があるものとする。
[通信網201]
通信網201は、有線・無線、専用回線・交換回線を問わず、これに接続されている装置がそれぞれ目的とする装置に対しセッションを確立したときにその間での情報の送受を可能とするように作用する。各通信網は、インターネットのように、ゲートウエイを介して複数のネットワークが組み合わされて実現しても構わない。また、その接続についてもいわゆるバックボーンといわれる基幹線に直接接続せずとも、PPP接続などによって一時的に接続してあっても、セッションを確立したときにその間で情報の送受ができるようになっていれば構わない。なお、上記「通信網」は専用回線を固定的に張りめぐらせたような、交換機を用いない通信網も含むものとする。
[情報媒介サーバ202]
情報媒介サーバ202は、情報源106たる複数の掲示板サーバ203が提供する掲示板サイト相互の相関関係を、掲示板サイトの中身(たとえば、掲示板に掲載される投稿文)にもとづいて、所定の指標を決定するとともに、該所定の指標と前記掲示板サイトとを関係づけ、かつ該所定の指標と前記掲示板サイトとをクライアント装置に表示させるための情報を生成し、提供する。
情報媒介サーバ202は、たとえばコンピュータ、ワークステーションなどの情報処理装置であって、演算処理装置(CPU)、主メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、入出力装置(I/O)、ハードディスク装置等の外部記憶装置を具備している装置で構成されていて良い。前記ROM、もしくはハードディスク装置などに情報処理装置を情報媒介サーバ202として機能させるためのプログラム、もしくは情報媒介方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されており、該プログラムを主メモリ上に載せ、CPUがこれを実行することにより情報媒介サーバ202が実現され、若しくは情報媒介方法が実行される。また、上記プログラムはからなずしも当該装置内の記憶装置に記憶されていなくともよく、外部の装置(例えば、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)のサーバなど)から提供され、これを主メモリに乗せる構成であっても良い。
[掲示板サーバ203]
掲示板サーバ203は、1又は複数の掲示板サイトを実現するためのサーバ装置であって、投稿者たるクライアント装置204からの投稿を受け取り、これを記憶し、クライアント装置204からの要求に応じて投稿内容をクライアント装置に表示させる機能を有する。
[クライアント装置204]
クライアント装置204は、情報媒介サーバ202から該所定の指標と前記掲示板サイトとをクライアント装置に表示させるための情報を受け取り、これを表示処理することにより、ユーザと掲示板サイトを結びつける機能を有する。クライアント装置204は、通信網201を介して情報媒介サーバ202に接続可能なコンピュータ、ワークステーション、移動体端末などの情報処理装置であって、たとえばWeb接続機能を有しWeb文書閲覧ソフトウエアであるいわゆるブラウザを搭載したコンピュータ、もしくは移動体通信端末、PDA(Personal Digital Assistant)などである。
[掲示板クライアント装置303]
掲示板クライアント装置303は、掲示板サーバ203が提供する掲示板サイトに投稿もしくは閲覧をする機能を有する。掲示板クライアント装置303は、通信網201を介して掲示板サーバ203に接続可能なコンピュータ、ワークステーション、移動体端末などの情報処理装置であって、たとえばWeb接続機能を有しWeb文書閲覧ソフトウエアであるいわゆるブラウザを搭載したコンピュータ、もしくは移動体通信端末、PDA(Personal Digital Assistant)などである。なお、同一の情報処理装置がクライアント装置204かつ掲示板クライアント装置303として機能するようにしても良い。
図3は、情報媒介サーバ202、クライアント装置204、および複数の掲示板を含む情報源空間301との関係を示す図である。情報媒介サーバ202は、情報源空間301に含まれる複数の掲示板302の内容を取得する手段である情報収集部305と、該情報収集部305によって取得した内容から情報価値を解析する解析部306を持つ。また、クライアント装置204は、情報媒介サーバ202より供給される解析内容を表示するための表示部307を有している。情報源空間301は、複数の掲示板302を含み、それぞれの掲示板302は、掲示板ユーザ304から掲示板クライアント装置303によって提供される投稿を受け取り、これを記憶するとともに投稿内容を掲示板クライアント装置303によって掲示板ユーザ304に示す。なお、掲示板ユーザ304と、本システムのユーザ308は同一であっても良いし、異なっていても良い。
図4は、図3に示すように情報媒介サーバ202を独立して設けない場合の別のシステム構成例を示す図である。本変形例においては、ユーザ308の操作するクライアント装置204に前記取得手段たる情報収集部305と前記解析部306を設けるようにしても良い。
図5は、本システムのさらに別の構成例を示す図である。本構成例においては、情報媒介サーバ202となる情報処理装置が同時に掲示板サーバ203としても機能する場合を示している。本実施の形態は、かかる構成においても成立する。
つぎに、図2および図3に示す情報媒介サーバ202、掲示板サーバ203、クライアント装置204、掲示板クライアント装置303の構成例について説明する。
[掲示板サーバ、掲示板クライアント装置の構成例]
図6は、掲示板サーバ203、および掲示板クライアント装置303の構成例を示すブロック図である。掲示板サーバ203は、通信制御部601と、メインコントローラ602と、表示情報生成部603と、掲示内容登録処理部604と、掲示内容データベース(DB)605とを有している。
通信制御部601は、通信網からの情報を受け取り、また通信網へ情報を送出する機能を有し、たとえばプロトコル・スタック、該プロトコル・スタックに従って所定の通信手順を実行する中央演算装置などで構成される前置通信処理装置(Front End Communication Processor)である。メインコントローラ602は、通信制御部601および表示情報生成部603と、掲示内容登録処理部604とを制御して掲示板クライアント装置303からの投稿を受け付けるとともに掲示内容を示すデータを掲示板クライアント装置303に提供する機能を有する。
表示情報生成部603は、掲示内容DB605からデータを読みとりこれに基づいて掲示板クライアント装置に送信するためのデータ(たとえば、投稿内容を有するHTML文書データ)を生成する機能を有する。
掲示内容登録処理部604は、掲示板クライアント装置303から送信された投稿データを掲示内容DB605に書き込む機能を有する。掲示内容DB605は、投稿データを読み書き可能に記録する機能を有している。
一方、掲示板クライアント装置303は以下のような構成を有している。掲示板クライアント装置303は、通信制御部606と、メインコントローラ607と、表示部608と、入力部609とを有している。
通信制御部606は、通信網201からの情報を受け取り、また通信網201へ情報を送出する機能を有し、たとえばプロトコル・スタック、該プロトコル・スタックに従って所定の通信手順を実行する中央演算装置などで構成される前置通信処理装置(Front End Communication Processor)である。通信制御部606は、ウインドウズ(登録商標)などのオペレーティング・システム(OS)によって掲示板クライアント装置に実装されても良い。
メインコントローラ607は、掲示板クライアント装置303における通信、入力、表示を制御する機能を有し、たとえばインターネット・エクスプローラ(登録商標)やネットスケープ・コミュニケータ(登録商標)などのウェブブラウザ・ソフトウエアである。表示部608は、情報をユーザに表示するための手段であって、たとえば液晶ディスプレイ装置、CRT(Cathode Ray Tube)などである。入力部609は、ユーザからの入力を受け付けるための手段であって、たとえばキーボード、ポインティングデバイスなどである。
図7は、情報媒介サーバ202、およびクライアント装置204の構成例を示すブロック図である。
情報媒介サーバ202は、通信制御部704と、これに接続されたメインコントローラ705および情報収集部305と、メインコントローラ705に接続された検索部707および形態素解析部706と、情報収集部305に接続された解析部306と、メインコントローラ705、情報収集部305および解析部306に接続された表示オブジェクトデータベース(DB)708とを有している。
通信制御部704は、通信網201からの情報を受け取り、また通信網201へ情報を送出する機能を有し、たとえばプロトコル・スタック、該プロトコル・スタックに従って所定の通信手順を実行する中央演算装置などで構成される前置通信処理装置(Front End Communication Processor)である。
メインコントローラ705は、情報媒介サーバ202の各構成要素を制御する機能を有する。形態素解析部706は、検索文章(自然文)を解析し、その自然文から所定の条件に合致する単語を抽出する機能を有する。所定の条件とは解析結果に含まれる品詞の指定、見出し語の形式(出現形、語幹など)である。
検索部707は、検索式を受け付け、該検索式に合致する検索結果として抽出された情報源を返す機能を有する。たとえば、検索部707は、前記形態素解析部706が抽出した単語を含む情報源を検索し、検索結果として抽出した情報源を特定するURI(Uniform Resource Identifier)を返すように動作する。
情報収集部305は、所定の情報源の追加、修正若しくは更新の有無を調べ、これら追加などがあればその内容を取得するように機能する。なお、情報収集部305は、巡回ロボットのように情報を情報源106から収集するものであっても良いし、あるいは情報源106からのPUSH形情報として供給される情報を取得するものであっても良い。
表示オブジェクトDB708は、各情報源を多元的な情報価値と関連づけて表示するためのデータを格納する機能を有する。図8に、表示オブジェクトDB708のデータ構成例を示す。図8は一つの掲示板に関するレコードの構成を示している。表示オブジェクトDB708は、このようなレコードを表示対象となる各情報源107(=掲示板)ごとに有している。
解析部306は、表示オブジェクトDB708に格納されている内容、および/または情報収集部305が収集した内容を統計的手法により解析し、多元的な情報価値104を導出するとともに該情報価値104と情報源106との関連づけを行う機能を有する。なお、解析部306は、情報源106を表す各オブジェクトを表示する空間の全体軸を変更するときに機能し、たとえば数ヶ月に1回ごとに動作する程度でよい。
なお、上述の情報媒介サーバ202の各構成要素は、必ずしも物理的に1つの装置内に設けられることを必要するものではなく、たとえば通信回線で相互に接続された複数の装置に分散して配置されていても良い。
次に、解析部306の構成例について説明する。図9は、解析部306の構成例を示すブロック図である。同図に示す例において、解析部306は、形態素解析部901と、これに接続された多変量解析部902と、多変量解析部902に接続された道標データ作成部903、ガイドデータ作成部904、各基底語座標値作成部905と、上記各作成部に接続されたデータベース(DB)登録コントローラ906とを有している。
形態素解析部901は、情報収集部305が収集した自然文などを解析し、その自然文から所定の条件に合致する単語を抽出する機能を有する。所定の条件とは解析結果に含まれる品詞の指定、見出し語の形式(出現形、語幹など)である。
多変量解析部902は、各掲示板についての情報(表示オブジェクトDB305に格納されているデータ、情報収集部305によって収集されたデータ)を統計的手法で解析し、掲示板の相関関係などを求める。多変量解析部902を実現する手法の1つとして、特開2001−155063号「思考形の解析方法および解析装置」に記載された技術が考えられる。
道標データ作成部903は、多変量解析部902の解析結果に基づいて、各掲示板の情報価値を表すためのオブジェクトのデータを作成する機能を有する。
ガイドデータ作成部904は、多変量解析部902の解析結果に基づいて、後に説明する「チューブ」を表示するためのデータを作成する。ガイドデータとは、情報源の配置に関わる規則性をユーザに視覚的に表示するためのデータである。
各基底語座標値作成部905は、情報価値空間を形成する指標として機能する「基底語」の位置座標を生成する機能を有する。DB登録コントローラ906は、各作成部によって作成されたデータを表示オブジェクトDB708に書き込み、もしくは読み出すDBMS(データベース管理システム)として機能する。
なお、上述の解析部306の各構成要素901から906は、必ずしも物理的に1つの装置内に設けられることを必要するものではなく、たとえば通信回線で相互に接続された複数の装置(クライアント装置204を含む)に分散して配置されていても良い。
[情報媒介サーバの動作例]
情報媒介サーバ202は、クライアント装置204の要求に応じて、ユーザと情報源(本実施の形態においては掲示板)とを結びつけるための情報を、表示オブジェクトDB708に格納されたデータに基づいて作成し、これをクライアント装置204に送信する。このユーザと情報源とを結びつけるための情報は、クライアント装置204において表示ユーザインターフェイスとしてユーザに提供される。また、情報媒介サーバ202は、以下の定期的監視処理を行う。
[定期的監視処理]
一般に情報源106は参加発展的な性質を持つ場合においては、その情報価値及びこれらの情報価値空間は時間の経過とともに変化する。本発明では定期的に情報源から内容を取得することによって、この変化を反映し、ユーザに情報源、その情報価値、情報価値空間の新しい状態を表示することができる。
この定期的監視処理に関するアルゴリズムを図10、図11に示す。図10は各情報源の属性(活性度など)の更新のアルゴリズムであり、図11は情報価値空間の解析に伴う更新のアルゴリズムである。前者は後者に比べ処理が軽いため、更新頻度を上げて行い常に最新情報をアップデートしておくことでユーザの利便性を高めることができる。
図10において、情報媒介サーバ202は、まずタイマー(図略)のリセットをおこなう(ステップ1001)。つぎに、タイマーリセット後所定期間が経過したか否かをチェックする(ステップ1002)。所定期間が経過していなければステップ1002に戻り、経過した場合には、情報収集部305を起動させ、各掲示板の巡回を実行し、更新された情報の収集を行う(ステップ1003)。
以降、再びステップ1001に戻り同様の処理が繰り返し実行される。これにより、定期的に掲示板の更新された情報の収集が可能となり、アップデートされた情報に基づいて、ユーザと情報源を結びつけるための情報を提供することが可能となる。
図11は、情報媒介サーバ202が情報価値空間の解析に伴う更新処理の流れを示している。まず、情報媒介サーバ202はタイマー(図略)のリセットをおこなう(ステップ1101)。つぎに、タイマーリセット後所定期間が経過したか否かをチェックする(ステップ1102)。所定期間が経過していなければステップ1102に戻り、経過した場合には、情報収集部305を起動させて各情報源から更新された情報の収集を行う(ステップ1103)。収集された更新情報およびすでに記録済みの情報に基づいて、解析部306により各情報源(本実施の形態においては掲示板)の相関関係等を分析する(ステップ1104)。その後、分析結果に基づいて生成した、情報源を示すオブジェクト(以下、「情報源表示オブジェクト」という)の情報価値空間における座標値、道標データ、ガイドデータ、基底語座標値などを表示オブジェクトDB708に書き込む(ステップ1105)。以降、再びステップ1101に戻り同様の処理が繰り返し実行される。
[クライアント装置204における情報価値空間の表示方法の例]
情報源106(本実施の形態では掲示板)の情報価値及び情報源相互の相関関係を導出するために、対象とする多数の情報源全体の情報価値の体系が形成する情報価値空間を考える。情報価値空間の導出には、情報源が含む第一義的な情報を用いることが考えられ、情報源106として掲示板を扱う場合には、対象とする掲示板の発言内容を解析要素として用い、例えば、特開2001-155063「思考系の解析方法および解析装置」に挙げられる解析方法を利用することが考えられる。
また前記特許公開公報記載の方法により、求められた情報価値空間上に個々の情報源表示オブジェクトを(例えば1つの掲示板を1つのオブジェクトとして表示することとし)それぞれの情報源が有する情報価値の相関関係に応じた位置に布置することができる。このようにして布置された情報源表示オブジェクトは、類似若しくは近似した情報価値を持つもの同士が近傍に布置されて表示される。
この表示方法により、ユーザはある1つの情報源(掲示板)を閲覧等することにより、その情報源表示オブジェクトの近傍に配置される他の情報源表示オブジェクトに対応する情報源の情報価値を類推することができる。
また、この表示方法は、近傍の情報源表示オブジェクトに対応する情報価値を代表する道標データを表示することにより、ユーザがその道標データの近傍にある情報源表示オブジェクトによって示される情報源の情報価値を容易に知ることができる。これにより、ユーザが欲する情報価値を有する情報源を見つけだすことおよびそれに伴う発見的探索を支援することを可能とする。
また、情報源表示オブジェクトの布置された規則性をユーザに視覚的に示すガイドデータを情報源表示オブジェクトと合わせて表示することにより、ユーザがその規則性を直感的に把握できるようにする。
上記のように情報媒介サーバ202は、ユーザと情報源を結びつけるための情報を得て、これをクライアント装置204に提供する。クライアント装置204は、提供された情報をメインコントローラ702で処理し、表示部307によってユーザが認識できるように表示する。以下に本実施の形態におけるユーザと情報源を結びつけるための情報の表示方法およびその方法によって実現されるグラフィカルユーザインターフェイスについて説明する。
図12は、本実施形態において表示される情報価値空間の例を示す図である。この例において、情報価値空間は3次元の空間(宇宙空間)に模して表示されている。3次元宇宙空間1201内には、複数の情報源(本例では掲示板)が存在しており、各情報源は銀河もしくは星を模した情報源表示オブジェクト1202として表示されている。情報源表示オブジェクト1202は、それぞれ形状、大きさ、回転速度、色彩などの属性を有しており、これら属性は情報源表示オブジェクト1202に対応する情報源の特徴を表現するものである。たとえば、形状はその情報源の新鮮度を表し、大きさはその情報源の構成員数を表し、回転速度はその情報源の活性度(所定期間における投稿数など)を表す、などのようにユーザに直感的にわかりやすい表現方法をとることが好ましい。
また、3次元宇宙空間1201において、ユーザ視点は自由に変更できるようになっており、ユーザは自己の好む位置および方向から3次元宇宙空間1201に配置された情報源表示オブジェクト1202を観察等することができるようになっている。たとえば任意方向に自由に移動したり、視線方向を自由に変更したりできるようにして該空間に含まれる情報源表示オブジェクト1202を自由に観察できるようにする。
図13は、ガイドデータを含む情報価値空間の表示例を示す図である。同図において、情報価値空間1301内に、情報源表示オブジェクト1202が配置されているとともに、ガイドデータであるチューブ1303と、道標データを表す基底語ラベル1302が配置されている。
例えば前記特開2001-155063「思考系の解析方法および解析装置」に挙げられる解析方法に挙げられる方法によれば、同傾向の情報価値を持つ情報源表示オブジェクトが1つの直線上に並ぶような布置が可能である。この場合にその直線を示すガイドデータとしてチューブ1303を表示することにより、情報価値空間1301内に布置された情報源表示オブジェクト1202それぞれの傾向の方向性が分かりやすい表示方法を提供することができる。たとえば、ユーザは同一チューブ1303周辺の情報源表示オブジェクト1202を選択することによって共通した情報価値を有する複数の情報源を容易に発見することが可能となる。
また、ユーザは自分のユーザ価値観に合致する道標1302を多数発見できる領域において情報源表示オブジェクト1202を選択することによって、自己のユーザ価値観に合致した情報価値を有する情報源を容易に発見することが可能となる。
また、前述のように各情報源表示オブジェクト1202の色、形状、テクスチャ、回転速度などの非言語的な属性を用いて、対応する情報源の状態(例えば活性度や新鮮度など)をユーザに視覚的に表示することによって、ユーザが直感的に情報源の状態を把握することを可能としている。
図14は、図13の表示例において、ある情報源表示オブジェクト1202が、ユーザの所定の操作(たとえば、ポインティングデバイスによるクリックなど)によって、活性化された場合の画面例を示す。同図においては、オブジェクト1202がクリックされたことにより、掲示板表示用のウインドウ1401が生成されて掲示板の内容がクライアント装置204の表示部307に表示されている様子が示されている。
すなわち、表示されている情報源表示オブジェクト1202それぞれに対応する情報源を特定するための情報(たとえば、URI(Uniform Resource Identifier))を対応付けておき、ユーザがマウスのクリックなどを用いて情報源表示オブジェクトを選択・実行することにより、対応する情報源へジャンプしその内容がクライアント装置204の表示部307表示される。これによりユーザはより手軽に情報源を選び、その内容を閲覧し、参加することが可能となる。
[グラフィカルユーザインターフェイスの構成例]
次に、クライアント装置204の表示部307により提供されるグラフィカルユーザインタフェイス(以下、GUIという)の構成例について図15から図18を参照しながら説明する。図15は、情報媒介サーバ202によって提供されるユーザと情報源を結び付けるための情報を、クライアント装置204によって表示させるためのGUIの構成例を示す図であり、図16は、情報価値空間表示領域1502および全体表示領域1503を説明するための概念図、図17は、情報源定点観測領域の構成例を示す図、図18は視点クリッピング領域の構成例を示す図である。
図15に示す構成例において、ウインドウ1501内にはユーザと情報源を結び付けるための情報を表示するGUIが生成されており、該GUIは、情報価値空間表示領域1502と、全体表示領域1503と、視界操作用領域1504と、検索用入力領域1505と、情報源定点観測領域1506と、属性表示領域1507と、視点クリッピング領域1508を有している。
情報価値空間表示領域1502は、ユーザによって指定された視界における情報価値空間を表示する機能を有する。情報価値空間表示領域1502は、視界内に含まれる情報源表示オブジェクト1202、道標データ1302、ガイドデータ1303をそれぞれの位置関係に従って表示し、たとえば図12、図13に示すような3次元仮想空間を表示する。なお、道標データ1302、ガイドデータ1303は必ずしも表示しなくともよく、ユーザの選択により表示・非表示を切り替えるようにしても良い。
情報源表示オブジェクト1202は、その外観が対応する情報源の属性・特性を表すようになっている。例えば情報源の新鮮度に応じて、その情報源表示オブジェクト1202の形状を、三角錐、立方体、多面体とするようにしても良い。また、該情報源の活性度に応じて、情報源表示オブジェクト1202の回転を変化させ、あるいは回転を停止させるようにしても良い。また、一例としてユーザが閲覧済みの情報源を示す情報源表示オブジェクト1202を所定の色(例えば赤)にするようにしても良い。また、別の例として検索用入力領域1505からの検索にヒットした情報源を示す情報源表示オブジェクト1202は、他の情報源表示オブジェクト1202の輝度よりも高い輝度を持たせるようにしても良い。なお、情報源の属性・特性を示す情報源表示オブジェクト1202の外観は、上記のような外観要素に限られるものではなく、クライアント装置204によって表現可能ないずれの外観要素を用いても良い。たとえば、情報源表示オブジェクト1202の色彩・明度・輝度、情報源表示オブジェクト1202に張り付ける模様・テクスチャ、情報源表示オブジェクト1202の明滅速度、その脈動のリズム、情報源表示オブジェクト1202の回転方向など様々な外観要素を用いて情報源の属性・特性を示すことが考えられる。
全体表示領域1503は、情報価値空間全体を表示する機能を有し、情報価値空間表示領域1502によって表示されている領域と全体の情報価値空間との関連を示すための領域である。全体表示領域1503の表示により、ユーザは今自分が情報価値空間のどの位置においてどの方向を向いているのかが把握できるようになる。
視界操作用領域1504は、情報価値空間内において視界を任意に変更するためのツールを有している。たとえば、視界操作用領域1504は、視界操作用領域1504は、視界の視線方向を上下左右に回転させるための十字キーと、視界の視点位置を前後方向(紙面に向かって垂直方向)に移動するためのプラスキー、マイナスキーとを有する。ユーザがこれらを操作することによって情報価値空間における視界を変更することができ、それに伴って情報価値空間表示領域1502に表示される内容が連動して変更される。
図16を用いて、視界の変更、および情報価値空間表示領域1502と全体表示領域1503との関係について説明する。まず、ユーザは情報価値空間1301内において、位置16021から視界16011となるように、情報価値空間1301を見渡す。このとき、視界16011には2つの情報源表示オブジェクト12021、12022が含まれる。情報価値空間表示領域1502には2つの情報源表示オブジェクト12021、12022が表示されることとなる。
次に、ユーザは視界操作用領域1504を用いて回転操作を行い、視界16012となるようにする。視界16012内には、別の2つの情報源表示オブジェクト12023、12024が含まれる。情報価値空間表示領域1502に表示される内容は視界の変更に応じて変更され、情報価値空間表示領域1502には2つの情報源表示オブジェクト12023、12024が表示され、視界16012外となった情報源表示オブジェクト12021、12022は情報価値空間表示領域1502には表示されない。
つぎに、ユーザは視界操作用領域1504を用いて視点を視点位置16021から視点位置16022に変更する。すると、視界16012から視界16013に代わり、情報価値空間表示領域1502には更に別の3つの情報源表示オブジェクト12025、12026、12027が表示される。
このようにしてユーザは、視界を適宜変更することによって情報価値空間内のいずれの領域も見ることができる。
また、ユーザの仮想的視点移動に伴い、情報表示オブジェクトあるいは道標オブジェクトの表示を変化させてもよい。例えば、遠距離では大局的な道標を少数表示し、近距離に近づいたときには詳細な道標を多数表示する等である。このようにして表示する情報量を制御することにより、ユーザが一度に概観する情報量を適度な範囲内に収めることができ、情報価値空間の認識が容易になる。
一方、全体表示領域1503は、情報価値空間1301全体を見渡すことができる視点位置1603から見た情報価値空間1301を表示する。また、情報価値空間1301内にユーザの現在の視点位置を表示するようにしても良い。これにより、ユーザは現在情報価値空間1301内のどこに位置しているのかを、直ちに把握でき、次にどちらに移動するべきかの目安とすることができる。
つぎに、検索用入力領域1505について説明する。検索用入力領域1505は、ユーザから検索ワードを受け付けるための領域である。受け付けた検索ワードは情報媒介サーバ202の検索部707に渡され、検索部707では該検索ワードを含む情報源を特定し、これをクライアント装置204に通知する。クライアント装置204では、該通知された情報源に対応する情報源表示オブジェクト1202を所定の方法でユーザに表示する。所定の方法としては、該オブジェクトを特定の色彩に変更したり、明滅させたりするなどが考えられる。
次に、定点観測領域1506について説明する。定点観測領域1506は、ユーザが継続して観察したい情報源表示オブジェクト1202を記録して、該記録した情報源表示オブジェクト1202の最新の状態を表示する機能を有する。図17は、定点観測領域1506の構成例を示す。定点観測領域1506は、1又は複数の記録領域1701を有しており、情報源表示オブジェクト1202をポインティングデバイスでいずれかの記録領域1701迄ドラッグ等の操作を行うことによって、該情報源表示オブジェクト1202のコピーあるいはさらに詳細な情報を伴った表示形態の表示オブジェクトが領域1506内に生成され、記憶される。この定点観測領域1506に表示される情報源表示オブジェクト1202は、情報媒介サーバ202の最新の情報に応じて表示されるようになっており、対応する情報源の変化に応じた状態が示される。これにより、ユーザは操作用領域1504を用いて情報価値空間を移動せずとも、定点観測領域1506を参照することによって随時情報源表示オブジェクト1202を観察しあるいはアクセスすることが可能となる。また、詳細な情報を伴った表示形態を見ることにより詳細な情報を知ることができる。ここで、より詳細な情報を伴った表示形態の例としては、該情報源表示オブジェクト1202より細かい段階で回転速度に変換して表示すること等が挙げられる。
つぎに、属性表示領域1507について説明する。属性表示領域1507は、ユーザの指定した情報源表示オブジェクト1202の詳細な情報を表示する機能を有する。詳細な情報の例としては、タイトル、サイト名、トップカテゴリ、最終更新日、総発言数などである。ユーザによる情報源表示オブジェクト1202の指定は、ポインタオーバー操作、クリック等により行われる。
次に視点クリッピング領域1508について説明する。視点クリッピング領域1508は、ユーザによって指定された視界(視点位置および視界の方向)を記録し、ユーザからの要求に応じて記録した視界における情報価値空間の内容を情報価値空間表示領域1502に表示させる機能を有する。図18は視点クリッピング領域1508の構成例を示す図である。この構成例において視点クリッピング領域1508は、視点クリッピング表示領域1801と、登録ボタン1805と、削除ボタン1806とを有している。視点クリッピング表示領域1801は記録した視点情報ごとに一のレコードを表示する機能を有している。各レコードは、視点位置を示す座標位置1802、視界の方向を示す視線方向1803、該定点の近隣に位置する投票データに関する情報1804等を有している。図18に示す例では、図16に示した3つの視界16011、16012、16013のそれぞれに対応するレコードR1801、R1802、R1803が記録されている。ユーザはこれらのレコードのいずれかをクリックやエンターキーの押下などにより指定して、そのレコードに対応する視界を情報価値空間表示領域1502に表示させる。
また、ユーザは登録ボタン1805をクリックやエンターキーの押下により活性化させると、新たな視点情報を記録することが可能である。新たな視点情報が記録されると、視点クリッピング表示領域1801に新たなレコードが表示される。また、ユーザはいずれかの定点情報のレコードを指定して削除ボタン1806をクリックやエンターキーの押下により活性化させると、その視点情報のレコードを削除することもできる。
なお、上記のユーザインターフェイスの構成例は、あくまでも一例であって、本実施の形態および本発明がかかるユーザインターフェイスの構成に限定される趣旨ではない。
[本形態の変形例]
本実施形態は、情報源として絵画、映像、画像、動画、音声ファイルをユーザ価値観に応じてユーザに表示・再生するシステムとして使用することも可能である。また絵画、映像、画像、動画などの内容を視覚的に表示する情報を情報源表示オブジェクトとして用いれば、情報源表示オブジェクト自体が道標データとして機能しうるので、別途道標データを用意しなくともユーザの発見的探索を支援することが可能である。
[その他]
なお、本発明で扱うことのできる情報源は、電子掲示板システム等の情報サイトに限られるものでなくその他の情報であっても良い。また、情報媒介サーバ202によって解析される情報としては、掲示板における投稿文のような「自然文」が考えられるが、自然文の代わりにもしくは自然文とともに画像、絵画、映像(カットやシーンなどを解析要素にする)、音楽(アーティストや歌詞などを解析要素にする)などの非言語的要素をコミュニケーションの手段として用いるコミュニティ、もしくは非言語的要素そのものにも応用可能である。
以下に、非言語的要素を用いた本発明の変形例について述べる。
(1) バーチャルミュージアムサイト
図19は、情報源がバーチャルミュージアムサイトである場合の、本発明にかかるGUI(情報価値空間表示領域)の表示例を示している。同図において、情報価値空間表示領域1901には、情報源表示オブジェクトとして画像のサムネイル1902が配置され、表示されている。サムネイル1902はバーチャルミュージアムサイトに収蔵されている画像のサムネイルである。ユーザはサムネイルを見ながら自分の好みに基づいて画像を発見的に探索することができる。自分の好みの画像を発見したら画像のサムネイル1902をクリック等するとバーチャルミュージアムサイトにジャンプするようになっており、ユーザは更にそのバーチャルミュージアムサイトの収蔵画像等を閲覧することができる。
(2) ペット写真
図20は、情報源表示オブジェクトとして画像のサムネイルを用いた場合の、本発明にかかるGUIの表示例であって、該画像はある参加者によって選択されたペットの写真である。同図において、情報価値空間表示領域2001には、情報源表示オブジェクトとして画像のサムネイル2002が配置されている。該サムネイルは参加者によって選択されたペットの写真である。どのようなペットの写真を選択するかは参加者の個性やライフスタイルを反映していると考えられ、ユーザは情報価値空間内に配されたサムネイル2002を見て歩くことによって、自己のユーザ価値観と合致あるいは類似したペットのみならず、合致あるいは類似した個性・ライフスタイルを有する参加者をも発見することができる。
(3) 音楽サイト
図21は、情報源表示オブジェクトとして楽曲の全部若しくは一部(たとえば、出だしの部分)を再生するオブジェクトを用いた場合の、本発明にかかるGUIの表示例であって、情報源表示オブジェクトはすべて小型の球状オブジェクトによって表されている。同図において、情報価値空間表示領域2101には、情報源表示オブジェクトとして小型の球状オブジェクト2102が配置されている。該球状オブジェクトは、ユーザによって活性化されると楽曲の全部若しくは一部を再生するようになっている。ユーザは情報価値空間を楽曲の全部若しくは一部を再生しながら探索を行い、気に入った楽曲を探すことができるようになっている。
以上のように、非言語的要素を用いても本発明は成立可能である。
[本実施の形態の利点]
以上説明したように、本発明によれば、ネット上の情報源をその情報価値に基づいた配置で表示することにより、ユーザの発見的探索を可能にし、かつ効率の良い情報源の探索、観察、参加の手段を提供できる。ユーザは自分の価値観そのものは明示的に表現しにくいものであるが、本実施の形態によれば、類似する情報価値を持つ情報源は互いに近接して配置されている。ユーザはその情報価値を代表する道標を目印としたり実際に情報源の内容を閲覧等することにより、自分の価値観にあった一の情報源もしくは道標を見つけることができれば、その周辺に配置された情報源も同様に価値観にあったものであることが高い確率で期待できるので、効率的に見つけることを可能としている。
また、本実施の形態によれば、情報価値の類似性を示唆するガイドデータ(たとえば、チューブ)を表示することにより、ユーザが情報源の傾向を把握しやすい、という利点がある。
またさらに、本実施の形態によれば、情報価値の解析には情報源内の第一義的な情報のみを用いているため、情報源の参加者あるいは運営者等に付加的な評価過程などの手間を発生する必要なく、解析を進めることができる。
また、表示されている情報源表示オブジェクトをマウスのクリックなどで選択することにより、対応する情報源の提示内容が表示され、ユーザはより手軽に情報源を選び、参加することができる。
また定期的に情報源から活動内容を取得することにより、ユーザに常に最新の情報価値空間の状態を表示することができる。
[本実施の形態が奏する効果]
本実施の形態によれば、ユーザが自己の価値観(ユーザ価値観)に合致した情報価値を有する情報源を容易に発見することを可能とする、ユーザと情報源とを結び付けるための情報をユーザに提示することが可能となる。
なお、本実施の形態によれば、ユーザは自己の価値観(ユーザ価値観)を明示的に認識していなくとも、自己の価値観(ユーザ価値観)に合致した情報価値を有する情報源を容易に発見することが可能である。
また、本実施の形態によれば、自己の興味をひく情報表示オブジェクトの近隣には、近似した情報価値を有する情報表示オブジェクトが配置されているので、これらを訪問することにより、自分でも気づかなかった自己のユーザ価値観(たとえば、好み、嗜好)を発見することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
情報価値を説明するための概念図である。 利用者(ユーザ)と掲示板を結びつける情報媒介システムの構成例を示すブロック図である。 情報媒介サーバ、クライアント装置、および複数の掲示板を含むコミュニティ空間との関係を示す図である。 情報媒介サーバを独立して設けない場合の別のシステム構成例を示す図である。 本情報媒介システムのさらに別の構成例を示す図である。 掲示板サーバおよび掲示板クライアント装置の構成例を示すブロック図である。 情報媒介サーバおよびクライアント装置の構成例を示すブロック図である。 表示オブジェクトDBのデータ構成例を示す。 解析部の構成例を示すブロック図である。 各コミュニティの属性(活性度など)の更新のアルゴリズムを示すフロー図である。 情報価値空間の解析に伴う更新のアルゴリズムを示すフロー図である。 情報価値空間の例を示す図である。 ガイドを含む情報価値空間の表示例を示す図である。 オブジェクトが、ユーザの所定の操作によって、活性化された場合の画面例を示す図である。 グラフィカルユーザインターフェイスの構成例を示す図である。 情報価値空間表示領域と全体表示領域とを説明するための図である。 定点観測領域の構成例を示す図である。 視点クリッピング領域の構成例を示す図である。 グラフィカルユーザインターフェイスの別の構成例を示す図である。 グラフィカルユーザインターフェイスの別の構成例を示す図である。 グラフィカルユーザインターフェイスの別の構成例を示す図である。
符号の説明
201 通信網
202 情報媒介サーバ
203 掲示板サーバ(情報源)
204 クライアント装置
303 掲示板クライアント装置
305 情報収集(エンジン)部
306 解析部
307 表示部
704 通信制御部
705 メインコントローラ
706 形態素解析部
707 検索部
708 表示オブジェクトDB
1202 情報源表示オブジェクト
1501 ウインドウ(GUI)
1502 情報価値空間表示領域
1503 全体表示領域
1504 視界操作用領域
1505 検索用入力領域
1506 定点観測領域
1507 属性表示領域
1508 視点クリッピング領域

Claims (15)

  1. 複数の掲示板の発言内容を解析し、当該掲示板間の関係を視覚的に表示するための情報をクライアント装置に送信することが可能な情報媒介装置であって、
    通信網に接続された前記複数の掲示板から単語を取得する情報収集部と、
    前記複数の掲示板に含まれる単語を解析要素として所定の統計的手法により解析し、得られた当該複数の掲示板の相関関係に基づき所定の指標を決定し、さらに、前記指標に基づいて前記クライアント装置に表示される3次元仮想空間の中に各前記掲示板を表すオブジェクトを配置するための座標値を作成する解析部と、
    を備えることを特徴とする、情報媒介装置。
  2. 複数の掲示板の発言内容を解析し、当該掲示板間の関係を視覚的に表示するための情報をクライアント装置に送信することが可能な情報媒介装置であって、
    通信網に接続された前記複数の掲示板の内容を取得する情報収集部と、
    前記掲示板から、所定の品詞、出現形、又は語幹に合致する単語を抽出する形態素解析部と、
    前記形態素解析部により抽出された単語が含まれる前記掲示板を検索し、当該掲示板を特定するURL(Uniform Resource Identifier)を抽出する検索部と、
    所定の統計的手法に基づき前記検索部により抽出された複数の前記掲示板に含まれる単語を解析要素として用いて当該複数の掲示板の相関関係を算出する多変量解析部と、
    前記相関関係に基づいて、前記クライアント装置に表示される3次元仮想空間の中に各前記掲示板を表すオブジェクトを配置するための座標値を作成する解析部と、
    前記各掲示板のURL及び座標値を前記クライアント装置に送信する通信制御部と、
    を備えることを特徴とする、情報媒介装置。
  3. 前記解析部は、前記3次元仮想空間において近傍に配置される複数の前記オブジェクトを代表する単語を表示するための道標データを作成する道標データ作成部と、
    複数の前記オブジェクトの配置に関する規則性を視覚的に表示するためのガイドデータを作成するガイドデータ作成部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、前記道標データ及び前記ガイドデータの一方又は両方を前記クライアント装置に送信することを特徴とする、請求項1に記載の情報媒介装置。
  4. 前記ガイドデータ作成部は、複数の前記オブジェクトが直線上に並ぶように配置される場合、当該直線を示すガイドデータを作成することを特徴とする、請求項3に記載の情報媒介装置。
  5. 通信網に接続された複数の情報源から情報を収集し、前記情報源から収集した情報を前記各情報源の配置に関わる規則性を表示する情報に加工して、前記通信網を介して接続されたクライアント装置に提供する情報媒介装置であって、
    前記情報媒介装置は、
    前記複数の情報源から情報を収集する情報収集部と、
    前記複数の情報源から収集した情報を統計的に解析して、前記情報源間の相関関係に基づき所定の指標を抽出し、前記情報源間の相関関係に関連して前記クライアント装置に前記指標を基準として情報源表示オブジェクトを視覚的に表示させるための情報を生成する解析部と、
    を有することを特徴とする、情報媒介装置。
  6. 前記情報媒介装置は、前記情報源表示オブジェクトを、前記クライアント装置に対し、前記指標を基準とした座標系に配置されるように表示させることを特徴とする、請求項5に記載の情報媒介装置。
  7. 前記クライアント装置において表示される前記情報源表示オブジェクトの外観は、対応する情報源の属性または特性に応じて決定されることを特徴とする、請求項5に記載の情報媒介装置。
  8. 前記クライアント装置において表示される前記情報源表示オブジェクトの外観は、前記情報源に含まれる画像のサムネイルの配置であることを特徴とする、請求項7に記載の情報媒介装置。
  9. 前記情報源表示オブジェクトは、前記情報源に含まれる楽曲の全部または一部を再生するためのオブジェクトとして配置されることを特徴とする、請求項7に記載の情報媒介装置。
  10. 前記各情報源の活性度は、対応する情報源表示オブジェクトの回転により表示されることを特徴とする、請求項5に記載の情報媒介装置。
  11. 前記各情報源の新鮮度は、対応する情報源表示オブジェクトの形状により表示されることを特徴とする、請求項5に記載の情報媒介装置。
  12. 通信網に接続された複数の情報源から情報を収集し、前記情報源から収集した情報を前記各情報源の配置に関わる規則性を表示する情報に加工して表示するクライアント装置であって、
    前記クライアント装置は、
    前記複数の情報源から情報を収集する情報収集部と、
    前記収集した情報を統計的に解析して、前記情報源間の相関関係に基づき所定の指標を抽出し、前記情報源間の相関関係に関連して前記指標を基準として情報源表示オブジェクトを視覚的に表示するための情報を生成する解析部と、
    を有することを特徴とする、クライアント装置。
  13. 前記情報源表示オブジェクトが、前記指標を基準とした座標系に配置されるように表示されることを特徴とする、請求項12に記載のクライアント装置。
  14. 前記前記情報源表示オブジェクトの外観は、対応する情報源の属性または特性に応じて決定されることを特徴とする、請求項12に記載のクライアント装置。
  15. 前記クライアント装置において表示される前記情報源表示オブジェクトの外観は、前記情報源に含まれる楽曲の全部または一部を再生するオブジェクトの配置であることを特徴とする、請求項13に記載のクライアント装置。
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