JP2007164348A - エミュレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】装置に装着される部品のRFIDタグが持つデータが装置の機種ごとに異なる場合でも、装置がRFIDタグと通信する機能の検査を容易にする。
【解決手段】エミュレータ本体12を制御するPC18は、画像形成装置の機種ごとに、当該機種に装着される交換部品のタグが持っているべきデータを保持している。そして、検査対象の機種を選択すると、その機種に応じたタグのデータをエミュレータ本体12に設定する。これによりエミュレータ本体12は、その機種に装着されるタグ群の動作をエミュレートすることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、非接触タグを備えた部品が装着される対象装置の検査のために、非接触タグの動作を模擬するエミュレータに関する。
複写機、複合機、プリンタなどの画像形成装置には、従来よりトナーカートリッジや感光体ドラムカートリッジなどの交換部品(消耗品)に対し記憶媒体を装着し、画像形成装置からその記憶媒体に対してデータの読み書きを行うことで、適切な画像形成動作が行えるようにしている。例えば交換部品の記憶媒体には、その交換部品の使用量のデータが画像形成装置から書き込まれる。また、その交換部品が適切な条件で動作できるようにするために、例えばその交換部品の識別情報や仕向先国のコード、OEM先メーカーのコード、その交換部品が装着される画像形成装置の機種コード、その交換部品が最適に機能するための各種制御パラメータなどを、交換部品の製造工場などにおいて予めその記憶媒体に書き込んでおくことも行われている。
そして近年では、交換部品に装着する記録媒体としてRFIDタグの利用が進みつつある。無線タグは非接触でデータの読み書きができるため、有線接続方式の読み書きと比べた場合、装置構造上の制約が緩和される利点がある。
交換部品の記憶媒体としてRFIDタグを用いた場合、画像形成装置にはそのRFIDタグに対してデータを読み書きするためのリーダ・ライタが設けられる。装着された交換部品のRFIDタグがそのリーダ・ライタにより正しく読み書きできないと、その交換部品は使用できず、場合によっては画像形成装置全体の動作を停止させなければならないことになる。そこで、工場出荷時などの検査では、RFIDタグ付きの交換部品を画像形成装置に装着し、実際に画像形成装置を起動してリーダ・ライタとRFIDタグとが正しく通信できるかどうか、RFIDタグに正しく読み書きできるかどうかを検査している。
ところが、画像形成装置には多くの交換部品が装着されるため、検査用の交換部品をいちいち装着するのは作業負担が大きい。
また、検査では、画像形成装置の制御部がRFIDタグとの間の通信エラーに対して適切な制御動作を行うかどうかの検査も重要である。しかし、実際のRFIDタグを用いたのでは、検査に適した通信エラーを生じさせることは困難なので、通信エラーに対する制御の検査は困難である。
このような問題に対する1つの解決策として、RFIDタグの動作を模擬するエミュレータの利用が考えられる。
特許文献1には、非接触型電子タグなどの応用システムを実環境がなくても開発できるようにするための仕組みとして、電子タグとリーダ・ライタと無線通信回線をそれぞれエミュレータプログラムにより模擬することで構成した仮想タグシステムが開示されている。この仮想タグシステムは、電子タグとリーダ・ライタとの間の通信を再現する。
特許文献1のシステムは、応用システムの開発支援には有効かもしれない。しかし、画像形成装置の交換部品のRFIDタグ周りの検査には十分ではない。
すなわち、グレードやOEM先が異なる様々な機種の画像形成装置を工場で生産する場合は少なくないが、交換部品のRFIDタグに保持される機種コードや画質制御パラメータなどは、その交換部品が適用される機種ごとに異なる。このため、出荷検査では、検査対象の機種にあった種類の交換部品を装着する必要がある。しかし、1つの画像形成装置に装着すべき交換部品の数は多いので、機種ごとに適切な交換部品を選択して装着するのは繁雑な作業となる。特に、適用先の機種が異なっても外形は同じである交換部品も存在するため、機種に適合した交換部品の選択はますます難しくなる。そこで、エミュレータの活用が期待されるが、特許文献1のエミュレータはこのように多くの機種に対応することを想定していないので、画像形成装置の出荷時等の検査には適用が難しい。
なお、以上では画像形成装置を例にとって説明したが、RFIDタグ等の非接触タグ付きの交換部品を装着し、そのRFIDタグに対して制御のためにデータの読み書きを行う装置であれば、同様の問題が生じうる。
特開2004−280328号公報
本発明は、装着される交換部品が異なる複数の機種の対象装置の制御部の検査に好適なエミュレータを提供する。
本発明は、非接触タグを備えた部品が装着される対象装置の制御部の検査のために、非接触タグの動作を模擬するエミュレータであって、対象装置の機種毎に、当該機種に装着される各部品の非接触タグの模擬データを記憶する模擬データ記憶部と、模擬データ記憶部に記憶された複数の機種の模擬データの中から選択された機種の模擬データを用いて、対象装置の制御部からの指示に対する当該機種の各部品の非接触タグの動作を模擬する模擬処理部と、を備えるエミュレータ、を提供する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。以下では、複写機等の画像形成装置に対して装着されるエミュレータを例にとって説明する。
図1は、実施の形態のシステム構成を示す図である。このシステムは、画像形成装置20とこれに接続されるエミュレータ10とから構成される。
画像形成装置20は、CPU(中央演算装置)21,ROM(リード・オンリー・メモリ)22,不揮発性メモリ23,外部コネクタ24,通信制御回路26,及びn個のカプラ28−1〜28−n(nは1以上の整数)(区別の必要がない場合は、単にカプラ28と呼ぶ)を備える。
CPU21は、ROM22及び不揮発性メモリ23に記憶された制御プログラム群を実行し、ROM22や不揮発性メモリ23に記憶されたデータを用いて画像形成装置20の動作を制御する。ROM22には、制御プログラムや制御のためのパラメータ等のデータが記憶される。不揮発性メモリ23は、書き込み可能な不揮発性のメモリである。不揮発性メモリ23には、制御プログラムや制御のための各種データが書き込まれる。外部コネクタ24は、エミュレータ10を接続するための端子である。通信制御回路26は、CPU21とタグ30−1〜30−n(区別の必要がない場合は、単にタグ30と呼ぶ)との間の通信を制御するデバイスである。通信バスと接続するための通信バスインタフェース回路、シリアル信号とパラレル信号との間の変換を行うRF−UART(Radio-Frequency Universal Asynchronous Reciever Transmitter)回路、通信における変調及び復調回路であるモデム・インタフェース回路等を含む。通信制御回路26は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit )などとして構成することができる。
以上に説明したCPU21,ROM22,不揮発性メモリ23,外部コネクタ24及び通信制御回路26は、共に通信バス25に接続されている。通信バス25としては、オープンドレイン又はオープンコレクタ系のシリアル通信バス(例えばI2Cバス)を用いることができる。
カプラ28−1〜28−nは、それぞれ、タグ30−1〜30−nと通信するための通信デバイスである。各カプラ28は、通信制御回路26から送信される信号を無線信号に変調する送信変調回路と、送信変調回路から出力される無線信号をタグ30に向けて放射し、またタグ30から放射された無線信号を検知するアンテナと、アンテナにより検知された信号を復調する受信復調回路を備える。
タグ30−1〜30−nは、画像形成装置20に装着されるトナーカートリッジ等の各交換部品に装着されたRFIDタグである。タグ30−1〜30−nは、それぞれ、アンテナと、アンテナに接続される受信回路及び送信回路と、受信回路に接続され、受け取った無線信号から電力を生成しタグ30内部に供給する電源回路と、データを記憶するメモリとを有する。
画像形成装置20の中でRFIDの処理を行う通信制御回路26、カプラ28及びタグ30をまとめてRFID部と呼ぶことにする。
次に、図2を参照して、本実施形態のエミュレータ10の構成例を説明する。エミュレータ10は、画像形成装置20内のRFID部(すなわち通信制御回路26、カプラ28及びタグ30)の動作を模擬する装置である。このエミュレータ10は、例えば、画像形成装置20の出荷時検査などの所定の作業の際に外部コネクタ24に接続され、交換部品群を画像形成装置20に装着する手間を省くために用いられる。
図示したように、エミュレータ10は、エミュレータ本体12と、PC(パーソナルコンピュータ)18とを備えている。
エミュレータ本体12は、タグ30−1〜30−nの動作のエミュレーションを行うデバイスであり、画像形成装置20の通信バス25との間の通信制御のためのプログラムを実行する通信用CPU14と、エミュレーション用のプログラムを実行するエミュレーション用CPU16と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)17とを備える。通信用CPU14は、通信バス25上での通信アドレスを保持するアドレスレジスタ15を有する。
通信用CPU15とエミュレーション用CPU16との間、エミュレーション用CPU16とRAM17との間は、相互に内部バス等で接続される。エミュレーション用CPU16と、PC18とは、RS−232C規格等に準拠した通信インタフェースによって接続される。
RAM17は、通信バス25における高速のデータ転送と、エミュレーション用CPU16とPC18との間の低速データ転送との差異を埋めるためのバッファメモリとして用いられると共に、当該エミュレータ本体12がエミューレート(模擬)する各タグ30−1〜30−nのメモリの内容に相当する模擬データを記憶するために用いられる。コネクタ13は、エミュレータ本体12を通信バス25の外部コネクタ24に接続する接続端子である。
なお、通信用CPU14及びエミュレーション用CPU16が実行するプログラムは、エミュレータ本体12内に設けられたROM又は不揮発性メモリ又はRAM(図示省略)に保持される。
PC18は、エミュレータ本体12を制御し、エミュレータ本体12と操作者(画像形成装置20の検査をする作業者)との仲立ちとなるコンピュータ端末である。PC18は、操作者の操作に応じて、エミュレータ本体12に対して、エミュレーションに必要なデータ(場合によってはエミュレータプログラムも)をセットする。PC18は、このエミュレータ本体12に対する設定作業のためのユーザインタフェースを提供するプログラムを備える。またPC18は、エミュレータ本体12がエミュレーション動作に伴って生成するログデータを受け取って画面表示し、ディスクに保存する。なお、この例では、エミュレータ本体12とPC18とを別々の装置とし、両者の間を通信ケーブル等で接続したが、これらを一体の装置として構成することももちろん可能である。
PC18は、エミュレータ本体12が、様々な機種の画像形成装置20に対応できる様にするために、各機種用の模擬データを内蔵のディスク装置などに記憶している。図3に示すように、PC18が保持する各機種用のデータは、機種ID1002,備考1004及び模擬データ1006を含む。機種ID1002は当該機種の識別情報である。備考1004は、操作者が各機種を識別しやすくするために提供する情報であり、例えば、OEM先名や機種のグレードなどを示す文字列データなどがその例である。模擬データ1006は、当該機種の画像形成装置20に装着される各交換部品のタグ30−1〜30−nの各々のメモリに保持されるデータの集合である。個々のタグ30のメモリ内容に相当する模擬データは、タグ自身の識別情報であるタグIDや、当該タグが装着される交換部品の識別情報や仕向先国のコード、OEM先メーカーのコード、その交換部品が装着される画像形成装置の機種コード、その交換部品が最適に機能するための各種制御パラメータなどが含まれる。PC18は、このようなデータを画像形成装置20の機種ごとに有している。
以下、以上説明したシステムにおいて、操作者が画像形成装置20のRFIDタグとの通信制御機能の検査を行う際の手順の例を説明する。
まず操作者は、PC18にて、エミュレーション制御プログラムを起動する。このプログラムの処理手順を図4に示す。この手順では、まずエミュレータ本体12の設定用画面を生成し、PC18の画面に表示する(S1)。この画面の例を図5に示す。図5に示すように、設定用画面1100には、検査すべき画像形成装置20の機種を選択するための選択ボタン1102−1,2,3,4,・・・が表示される。
ここで、機種グレードやOEM先、仕向先国などの観点からのそれら機種を分類し、この分類に従って機種の選択ボタン1102群を配列表示することで、操作者は検査対象の機種を見つけやすくなる。
エミュレーション制御プログラムは、PC18が保持している各機種用のデータに基づき、この設定用画面を生成する。選択ボタン1102は、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)部品である。操作者がポインティングデバイスにより所望の機種の選択ボタン1102を選択すると、プログラムはその機種でよいか否かを確認する確認画面を提供する。その確認画面に応じて操作者が確認の旨を入力すると、プログラムは、その選択された機種の模擬データをPC18のディスク装置から読み出し(S2)、読み出した模擬データをエミュレータ本体12のエミュレーション用CPU16に渡す(S3)。エミュレーション用CPU16は、受け取った模擬データをRAM17に格納する。これにより、エミュレータ本体12は、その選択された機種の画像形成装置20に装着されるタグ30−1〜30−nをエミュレートできる状態となる。
そして、操作者がエミュレータ本体12のコネクタ13を画像形成装置20の外部コネクタ24に接続し、画像形成装置20の電源を入れると、エミュレータ本体12は、エミュレーションを行うために、自身のアドレスレジスタ15に対して通信制御回路26のアドレス値を設定し、通信制御回路26のアドレスレジスタに保持されるアドレス値を通信制御回路26本来のアドレス値以外の所定値に変更する。すなわち、通信バス25上の不揮発性メモリ23,通信制御回路26などのユニットはそれぞれ固定のアドレスを付与されており、CPU21が実行する制御プログラムはそのアドレスを用いて通信相手のユニットを指定する。したがって、上述のように、エミュレータ本体12のアドレスを通信制御回路26のアドレスに切り替え、通信制御回路26のアドレスを他の所定アドレス(ただし、通信バス25上の他のユニットに割り当てられていないもの)に切り替えることで、制御プログラムは、エミュレータ本体12を通信制御回路26と認識して通信することになる。これにより、エミュレータ本体12が、通信制御回路26,カプラ28−1〜n,及びタグ30−1〜30−nを模擬することが可能となる。なお、このアドレスの切り替え処理では、例えば、外部コネクタ24と通信制御回路26のアドレスレジスタとを結ぶアドレス切り替え処理専用の通信線を設け、エミュレータ本体12の通信用CPU14からその通信線を介して変更先のアドレスをそのアドレスレジスタに設定すればよい。
なお、以上では、画像形成装置20に電源をオンにする前にエミュレータ10を外部コネクタ24に接続したが、画像形成装置20が電源オン状態の時に、エミュレータ10を外部コネクタ24に接続できるようにしても、もちろんかまわない。
以上のようにして、アドレス切替が終わると、画像形成装置20のCPU21は、タグ30−1〜30−nへ送るべきコマンドやデータを、エミュレータ本体12に対して渡すことになる。これを受けたエミュレータ本体12は、通信制御回路26及びカプラ28−1〜28−nの動作を模擬する。また、RAM17に格納されている模擬データには、タグ30−1〜30−nの識別コードや対応機種コード、仕向先を示すコードなどが含まれているので、エミュレーション用CPU16は、これらのデータを用いることで、CPU21から宛先として指定されたタグ30の応答を模擬することができる。
PC18で実行されるエミュレーション制御プログラムは、エミュレータ本体12がエミュレーションの進行に従って出力する評価ログを受け取り、これを画面表示したり、ディスクに保存したりする(S4)。
エミュレータ10は、通信制御回路26、カプラ28、タグ30の動作・応答を模擬する機能に加え、CPU21とエミュレーション用CPU16との間でやりとり(例えばコマンドやデータ、エラーコードなど)のログをPC18へと出力する評価ログ出力機能を備える。また、エミュレーション用CPU16は、CPU21から通信制御回路26及びカプラ28を経由してタグ30に至る通信経路での通信エラーを模擬するエラー発生機能を備える。また、エミュレーション用CPU16は、CPU21からのコマンドに応答する機能の一つとして、CPU21からのコマンドに応じ各タグ30のメモリ内容の読み書きを模擬するメモリ内容設定機能を備える。各タグ30のメモリ内容は、RAM17内の模擬データに含まれる。これらの機能はエミュレーションプログラムをエミュレーション用CPU16で実行することで実現できる。なお、これら機能のうちの一部をハードウエア回路で実現するように構成してもよい。
以下に、かかる構成のエミュレータ10の作用として、上記の機能を順次説明する。エミュレータ10のPC18の表示画面は、データ等の出力機能のみならず、操作者が所望の入力を画面上で行うことができる対話式入力機能を有している。操作者の入力としては、上記の評価ログ出力機能、エラー発生機能、メモリ内容設定機能の中のどの機能を選択するかの入力、各機能における設定条件等の入力等が含まれる。
エミュレータ10を立ち上げ、エミュレーション制御プログラムが起動すると、まず図5のような設定用画面でエミュレータ本体12に対する機種の設定が行われる。そして、機種が設定されると、図6に示すように、エミュレーション状態監視用の画面100がPC18のディスプレイに表示される。この画面10の上方には、エミュレーションシステムのタイトル等が示されるタイトルバー102、メニューバー104が表示される。そして、画面100の中央には、エラー発生機能、メモリ内容設定機能、評価ログ出力機能の各機能を表示するためのタブ106群を有し、所望のタブをクリックすることで対応する機能のシートが表示される。また、画面100の右方には、選択されたシート上で編集されたデータの処理に関するボタン108が表示される。
したがって、操作者は、画面100のタブ106において、所望の機能を選択してその機能のシートを表示させ、次いで、そのシート上で設定できる条件について設定を行うことで、設定された条件での機能を実行させ、その結果を画面上で見ることができる。
図6は、タブ106において、「Log」、すなわち評価ログ出力機能を選択した場合の画面100を示すもので、評価ログ出力機能に対応するシート110が前面に表示される。このシート110は、実際にエミュレーションが行われているCPU21とエミュレータ10との間の通信ログを逐次的に表示する通信ログ表示部112と、通信ログを表示する際のフィルタ条件設定部114から構成される。フィルタ条件設定部114は、各フィルタ条件に対応して設けられているラジオボタンをクリックすることで、所望のフィルタ条件が設定できる。例えば、BUSYCutをクリックすると、BUSYの有無にかかわらず通信ログを逐次的に表示させることができる。
通信ログ表示部112には、CPU21とエミュレータ10との間の通信ログを、当該RFID部のタグ30に対する無線コマンド、およびそのデータとして表示する。図6の例では、「タグ30のアドレスxxxxxの1ブロック読み出し」を行い、そのデータが「AABBCCDD」であることが表示されている。すなわち、無線コマンドであるWUP(ウエイクアップコマンド)、REQ(リクエストコマンド),ATTRIB(状態移行コマンド)、リードコマンド及びそのアドレスがコマンド表示欄116に表示され、読み出されたデータがデータ表示欄118に表示される。コマンド表示欄116と、データ表示欄118とは区別がつきやすいように、背景色を異なるものとすることが好ましい。
ここで、通信ログ表示部112に表示される内容は、CPU21とエミュレータ10との間の通信ログであるが、エミュレータ10は画像形成装置20内のRFID部に成り代わっているので、この内容は、CPU21と当該RFID部との間の通信ログを、当該RFID部のタグ30に対する無線コマンドと、そのデータで表示したものと考えてよい。
このようにして、評価ログ出力機能においては、従来オシロスコープ等を用いて解析に時間が取られているCPU21と当該RFID部との間の通信状態について、タグ30に対する無線コマンドとそのデータの表現形式を用いて表示する。この表現形式は、タグ30において実際に行われる作用をそのまま表現しているので、内容が把握しやすく、通信状態の解析を迅速に行うことができる。
図7は、タブ106において、「Error」、すなわちエラー発生機能を選択した場合の画面120を示すもので、エラー発生機能に対応するシート122が前面に表示される。このシート122は、意図的に生成するエラーの内容の設定条件を編集するエラー編集部124と、エラー内容の設定を行うエラー内容設定部126と、エラーの発生頻度を設定するエラー発生頻度設定部128から構成される。
エラー内容設定部126においては、当該RFID部において、CPU21−通信制御回路26−カプラ28−タグ30の通信経路で発生するエラーを大別して3種類に分け、それぞれについてさらに詳細なエラー項目について設定できる。1つは、通信制御回路26のエラーステータスフラグであるASICステータスのフラグについての設定で、7つのASICステータス(ASIC status)のフラグについて設定ができる。他の1つはタグ30からの返信に含まれるタグエラー(TAG error)の設定であり、残る1つは、シリアル通信のエラーについての設定である。
ASICステータスのフラグは、タグ30に対する各無線コマンドごとに設定できる。例えばエミュレータ10において設定できる無線コマンドは、図6で説明したWUP、REQ、ATTRIB、リードコマンド、ライトコマンドである。これらの各無線コマンドごとにASICステータスフラグを立てて、エラーの設定を行うことができる。
エラー内容設定部126には、ASICステータスとして次のものが示されている。すなわち、通信がタイムアウトとなるタイムアウトエラー、タグ30への書き込みデータがバッファを越えたときのタグオーバーランエラー、タグ30からの応答にCRC(巡回冗長符号)のエラーが含まれているCRCエラー、タグ30からの応答にフレーミングエラーが含まれているフレーミングエラー、アンチコリジョンでのエラー、シリアル通信でのオーバーランエラー、シリアル通信でのCRCエラー及びBUSYである。このうちのBUSYを除くエラーステータスについてフラグを立てて意図的にエラーを作成してCPU21と交信できる。このASICステータスは、それぞれのフラグを立てるときを「1」として、8ビットのデータとして編集できる。編集の結果は、エラー編集部124において、「Command」欄に示される無線コマンドのそれぞれについて、「Error Function」の欄において示される。
タグエラーの設定は、タグからの返信に含まれるエラーの設定で、図7のエラー内容設定部126において示されるように、次の2つのエラー内容についてフラグを立てて、意図的にエラーを作成してCPU21と交信できる。すなわち、CRC、フレーミングのいずれかのエラーの設定であるASISエラーと、受信時にバイトデータの間隔が大きすぎるタイムアウトエラーである。なお、タグエラーの設定は、通信の合否に関わらないコマンドエラー等については設定することができないようにすることができる。
また、シリアル通信エラーの設定は、例えば、エミュレータ本体12側で、シリアル通信の設定を一時的に停止する設定を行うことで、シリアル通信無応答のエラーを意図的に作成してCPU21と交信できる。このとき、停止と動作の各時間を設定することが可能とすることができる。なお、図7には、シリアル通信エラーの設定欄の表示を省略した。
これらの意図的に発生させるエラーの発生頻度の設定は、エラー発生頻度設定部128において、通信NGと通信OKの比率を入力することで設定できる。例えば、1%のエラー発生頻度でエラーを意図的に発生することを設定したいときは、OK=99,NG=1に設定すればよい。
このように、エラー発生頻度設定部128において、複数のコマンドにつきエラーの種類、その発生頻度等を設定することができるが、その経過、結果等は、エラー編集部124に表示される。図7の例では、各無線コマンドのそれぞれについて、ASICステータスの状態と、エラー発生頻度についての編集画面が示される。編集された結果について、編集データの処理に関するボタン108を用いて、別途ダウンロードして記憶しておくことができ、また、記憶されている編集結果をアップロードしそれに基づき再編集を行うようにすることもできる。
こうして、エラー内容設定部126において、様々な内容のエラーの内容を設定し、CPU21と当該RFID部との間で発生するエラーを意図的に作成することができる。上記のように、これらのエラーの設定は、例えば、タグ30とカプラ28との間で発生するエラー、通信制御回路26とCPU21との間で発生するエラーとを区別して行うことができ、また、コマンドごとに区別することもでき、エラーの種類ごとに区別することもでき、さらにそれぞれにつき異なるエラー発生頻度を区別して設定することもできる。
図8は、タブ106において、「Memory Control」、すなわちメモリ内容設定機能を選択した場合の画面140を示すもので、メモリ内容設定機能に対応するシート142が前面に表示される。このシート142は、複数のタグ30があるときにメモリ内容設定の対象とするタグ30を選択するアンテナ選択部144、意図的に生成するエラーの内容の設定条件を編集するメモリ編集部146と、エラーステータスやメモリステータスの設定を行うステータス設定部148から構成される。
アンテナ選択部144は、上記のように、当該RFID部の1つの通信制御回路26には7つのカプラ28が接続可能で、各カプラ28には、それぞれ2つのタグ30を設けることが可能なため、合計14の無線通信経路についてそれぞれカプラ28の番号とタグ30の番号を組み合わせてアンテナ番号として付し、そのアンテナ番号で、対象とする1つのタグ30を特定する。図8の例では、カプラ28の「0」と、それに接続されるタグ30の「A」を組み合わせたアンテナ番号「0A」で特定が行われている。
ステータス設定部148のうち、エラーの内容の設定は、図7に関連して説明したASICステータスのフラグの設定及びタグエラーの設定と同様であるので、詳細な説明を省略する。エラーの内容の設定は、タグ30の各アドレスのメモリ内容ごとに、それぞれ異なる内容を設定できる。ステータス設定部148のうち、メモリステータスの設定は、メモリの状態を例えば4つの区別を行って設定することができる。
メモリ編集部146においては、タグ30の各アドレスごとにそのメモリデータを設定することができる。図8の例では、アドレス00以下にデータFFFFFFFFがそれぞれ設定されている様子が示される。また、メモリ編集部146においては、このように設定されたメモリデータのそれぞれにつき、ステータス設定部148において設定されるエラー内容がともに表示される。図8の例では、アドレス00以下の各メモリデータについて設定されるメモリステータスが4ビットデータで、ASICステータスが8ビットデータで表示される様子が示される。編集された結果について、図7で説明したのと同様に、編集データの処理に関するボタン108により、ダウンロード及びアップロードを行うことができる。
こうして、メモリ編集部146において、タグ30の各アドレスのメモリデータごとに意図的に読み出し又は書き込みを行うことができる。また、ステータス設定部148において、これらのメモリデータのそれぞれについて発生するエラーを意図的に作成することができる。メモリデータの読み書きと、メモリデータへのエラーの設定は、相互に独立して行うことが可能である。
上記のように、エミュレータ10は、シリアル通信接続により容易に画像形成装置20内のRFID部に成り代わってCPU21と交信でき、様々なエミュレーションを行うことが可能である。したがって、RFID部に代わってエミュレータ10を活用し、当該RFID部が未完成であっても、そのハードウエア、ソフトウエアの同時開発を進めることができる。
また、無線通信のエラーには様々な種類があるが、これらに対応するソフトを開発してもその確認のために実際のタグ30においてそのエラーを再現して発生させることは困難であるが、エミュレータ10によれば、意図的に任意のエラー内容を作成することができるので、簡単にソフトデバッグを行うことができる。
また、シリアル通信ログの解析は、オシロスコープの解析機能等を用いても非常に困難であるが、エミュレータ10によれば、シリアル通信コマンドを解釈してエミュレーションを行うことができるので、ログ解析を効率的に行うことができる。
また、上記実施形態では、エミュレータ10が複数の機種の画像形成装置20についてタグ30の模擬データを保持しており、その中から検査等の対象である機種に対応するものを選んでエミュレーションに用いる。このことにより、複数の機種の画像形成装置20を検査する現場では、いちいち機種ごとに適切な交換部品群を選んで装着するといった煩雑な作業を行わなくても、画像形成装置20のRFIDに対する制御動作が適切かどうかなどを検査することができる。また、検査すべき機種が増えた場合も、その機種に対応する模擬データをPC18に追加することで対応できる。
なお、以上の例では、検査の対象とする画像形成装置20の機種を、設定用画面上で操作者が選択したが、これに限るものではない。このほかにも、例えば、機種情報を示すバーコード等の可視コード或いはRFIDタグを画像形成装置20に装着しておき、その可視コード或いはRFIDタグをリーダで読み取ってPC18に入力することで、PC18に画像形成装置20の機種を伝えるようにしてもよい。
以上、画像形成装置を例にとって説明したが、画像形成装置以外の装置であっても、本実施形態のエミュレータ10は適用可能であることは明らかであろう。
実施の形態のシステム構成の例を示す図である。 エミュレータの構成例を示す図である。 PCに保持される各機種用のデータの構造を説明するための図である。 PCの処理手順を示すフローチャートである。 エミュレータ本体の設定画面の例を示す図である。 エミュレータ本体を制御するPCに表示される画面の例を示す図であり、評価ログ出力機能を選択した場合の画面の例を示す図である。 エミュレータ本体を制御するPCに表示される画面の例を示す図であり、エラー発生出力機能を選択した場合の画面の例を示す図である。 エミュレータ本体を制御するPCに表示される画面の例を示す図であり、メモリ内容設定機能を選択した場合の画面の例を示す図である。
符号の説明
10 エミュレータ、12 エミュレータ本体、13 コネクタ、14 通信用CPU、15 アドレスレジスタ、16 エミュレーション用CPU、17 RAM、20 画像形成装置、21 CPU、22 ROM、23 不揮発性メモリ、24 外部コネクタ、26 通信制御回路、28−1〜28−n カプラ、30−1〜30−n タグ。

Claims (2)

  1. 非接触タグを備えた部品が装着される対象装置の制御部の検査のために、非接触タグの動作を模擬するエミュレータであって、
    対象装置の機種毎に、当該機種に装着される各部品の非接触タグの模擬データを記憶する模擬データ記憶部と、
    模擬データ記憶部に記憶された複数の機種の模擬データの中から選択された機種の模擬データを用いて、対象装置の制御部からの指示に対する当該機種の各部品の非接触タグの動作を模擬する模擬処理部と、
    を備えるエミュレータ。
  2. 請求項1記載のエミュレータであって、
    前記模擬処理部は、前記模擬データ記憶部に模擬データが記憶されている機種の一覧を画面表示し、その一覧の中でユーザから選択された機種の模擬データを用いて模擬動作を行うことを特徴とするエミュレータ。
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