JP2007160478A - ワーク保持装置およびそれを備える研削装置 - Google Patents

ワーク保持装置およびそれを備える研削装置 Download PDF

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Abstract

【課題】他方主面に突起が設けられる肉薄のワークであっても待機時および加工時に変形させることなく保持できる、ワーク保持装置およびそれを備える研削装置を提供する。
【解決手段】研削装置10は、ワーク100を保持するワーク保持ユニット20を備える。ワーク保持ユニット20は、ワーク100を一方主面102a側から支持する支持部30と、ワーク100を他方主面102b側から支持部30に押圧する押圧部32とを含む。押圧部32の本体44には、ワーク100の他方主面102bの中央部を押圧する押圧部材52と、他方主面102bに設けられる環状突起106に対して進退し環状突起106の上面を押圧する複数の押圧部材54とが設けられる。ワーク保持ユニット20の押圧部32は、シリンダ78によって本体44をワーク100に向かって前進させ、押圧部材52および複数の押圧部材54によってワーク100を支持部30に押圧する。
【選択図】図6

Description

この発明はワーク保持装置およびそれを備える研削装置に関し、より特定的には、肉薄のワークを保持するワーク保持装置およびそれを備える研削装置に関する。
一般に、ワークの一方主面を研削する研削装置には、複数の爪でワークの外周面を挟むワーク保持装置が用いられている。その一例として、たとえば特許文献1には、複数の爪でワークの外周面をソフトに挟み、コレットチャックでワークの他方主面の突起を締め付ける、ワーク保持装置が開示されている。
しかし、特許文献1のワーク保持装置であっても、自動車用クラッチのアーマチュア等に用いられるような肉薄のワークであれば、外周面を複数の爪で挟むことによってワークが撓んでしまうおそれがあった。ひいては研削装置におけるワークの加工精度が悪化してしまうおそれがあった。また、ワークの他方主面に設けられる突起の形状や大きさによっては、これをコレットチャックによって締め付けることができず、研削加工時にワークを保持できないおそれがあった。
そこで、他方主面に突起が設けられる肉薄のワークの保持には、たとえば図9に示すようなワーク保持装置1が用いられている。図9に示すように、ワーク保持装置1は、一方主面側からワークの中央部に連結される回転軸2と、回転軸2に対向配置される押圧部3とを備える。押圧部3は、シリンダ4の駆動によって本体5をワークに向けて前進させ、本体5の押圧部材6で他方主面側からワークの中央部を回転軸2に押圧する。つまり、ワーク保持装置1では、回転軸2と押圧部材6とでワークの中央部を挟むことによってワークを保持する。このようなワーク保持装置1によれば、他方主面に突起が設けられる肉薄のワークを変形させることなく強固に保持できる。
このようなワーク保持装置1を備える研削装置では、回転軸2によってワークを回転させた状態で、砥石7を回転させつつ砥石7を切り込み方向に移動させることによってワークの一方主面を研削する。
特開平11−70433
しかし、ワークの中央部を挟持するワーク保持装置1では、待機時にワークを変形させることなく保持できても、研削加工時に一方主面側からワークに与えられる推力(研削抵抗)によってワークの周縁部近傍が切り込み方向に押し曲げられる。つまり、ワークの周縁部近傍に逃げが生じる。このために、ワークの加工精度が悪化してしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、他方主面に突起が設けられる肉薄のワークであっても待機時および加工時に変形させることなく保持できる、ワーク保持装置およびそれを備える研削装置を提供することである。
上述の目的を達成するために、請求項1に記載のワーク保持装置は、ワークの一方主面側からワークの中央部を支持する支持部、および支持部に対向配置されワークの他方主面側からワークを支持部に押圧する押圧部を備え、押圧部は、本体と、本体に設けられ他方主面側からワークの中央部を押圧する第1押圧部材と、それぞれワークに対して進退可能に本体に設けられ他方主面側からワークの周縁部近傍を押圧する複数の第2押圧部材と、本体をワークに対して進退させる第1駆動手段とを含む。
請求項2に記載のワーク保持装置は、請求項1に記載のワーク保持装置において、本体に対する複数の第2押圧部材の位置を固定するための固定手段をさらに含むことを特徴とする。
請求項3に記載のワーク保持装置は、請求項2に記載のワーク保持装置において、固定手段は、貫通孔を有し貫通孔に複数の第2押圧部材が挿通されるプレートと、円錐台状に形成され複数の第2押圧部材に囲まれるように貫通孔内に配置されるテーパー部材と、それぞれテーパー部材の外周面に接する斜面を有し貫通孔内で複数の第2押圧部材とテーパー部材との間に配置される複数の固定部材と、テーパー部材を第2押圧部材が進退する方向に移動させる第2駆動手段とを含むことを特徴とする。
請求項4に記載のワーク保持装置は、請求項1から3のいずれかに記載のワーク保持装置において、複数の第2押圧部材をワーク側に付勢する付勢手段をさらに含むことを特徴とする。
請求項5に記載のワーク保持装置は、請求項4に記載のワーク保持装置において、付勢手段は複数の第2押圧部材によってワークに与えられる推力が一定になるように複数の第2押圧部材をワーク側に付勢することを特徴とする。
請求項6に記載のワーク保持装置は、請求項5に記載のワーク保持装置において、付勢手段は流体の圧力によって動作するシリンダであることを特徴とする。
請求項7に記載のワーク保持装置は、請求項1から6のいずれかに記載のワーク保持装置において、ワークはクラッチのアーマチュアであることを特徴とする。
請求項8に記載の研削装置は、請求項1から7のいずれかに記載のワーク保持装置、およびワーク保持装置によって保持されるワークの一方主面を研削する砥石を備える。
請求項9に記載の研削装置は、請求項8に記載の研削装置において、ワーク保持装置を少なくとも2つ備え、ワークを供給および排出可能な待機位置からワークを研削する研削位置にワーク保持装置の1つを移動させるとともに、研削位置のワーク保持装置を待機位置に移動させる移動手段をさらに含むことを特徴とする。
請求項1に記載のワーク保持装置では、第1押圧部材が他方主面側からワークの中央部を押圧し、複数の第2押圧部材がそれぞれワークの他方主面の形状に応じて進退し他方主面側からワークの周縁部近傍を押圧し、支持部と押圧部とでワークを挟持する。これによって、他方主面に突起が設けられる肉薄のワークであっても待機時に変形させることなく保持できる。また、加工時に一方主面側からワークに与えられる推力を第1押圧部材と複数の第2押圧部材とによって受けることができるので、他方主面に突起が設けられる肉薄のワークであっても、加工時に変形させることなく保持できる。つまり、ワークの逃げを防止できる。
請求項2に記載のワーク保持装置では、固定手段によって複数の第2押圧部材がそれぞれ固定される。このように複数の第2押圧部材を固定することによって、加工時に一方主面側からワークに与えられる推力を複数の第2押圧部材で確実に受けることができ、ワークの逃げを確実に防止できる。
請求項3に記載のワーク保持装置では、第2駆動手段によるテーパー部材の移動に伴って、複数の固定部材が放射状に開き複数の第2押圧部材をプレートの内周面に押し付ける。これによって、テーパー部材を移動させる力がくさびの打ち込み原理の応用で各固定部材に増幅されて与えられ、複数の第2押圧部材を強固に固定できる。
請求項4に記載のワーク保持装置では、付勢手段がワークを撓ませることのない程度に複数の第2押圧部材をワーク側に付勢し、複数の第2押圧部材によって他方主面側からワークに推力を与える。これによって、加工時に一方主面側からワークに与えられる推力を小さくでき、ワークの逃げを効果的に防止できる。
請求項5に記載のワーク保持装置では、複数の第2押圧部材によってワークに与えられる推力が常に一定になるように付勢手段が複数の第2押圧部材を付勢する。したがって、ワークの他方主面に形成される突起の形状に拘わらず、複数の第2押圧部材によって与えられる推力でワークを変形させることなくワーク保持できる。つまり、種々のワークに対応できる。
請求項6に記載のワーク保持装置では、流体の圧力で動作するシリンダを付勢手段として用いることで、複数の第2押圧部材によってワークに与えられる推力を簡単に一定にできる。
この発明のワーク保持装置は、たとえば請求項7に記載するように、輸送機器等のクラッチのアーマチュアに用いられるワークの保持に好適に用いられる。
請求項8に記載の研削装置では、請求項1から7のいずれかに記載のワーク保持装置を備えることによって加工時にワークを変形させることなく保持できるので、加工精度を向上させることができる。また、加工時にワークを変形させることなく保持できるので、砥石の回転速度および切り込み速度を速くでき、生産効率を向上させることができる。
請求項9に記載の研削装置では、少なくとも2つのワーク保持装置を待機位置と研削位置との間で移動させることによって、研削位置においてワークを研削するとともに、待機位置において研削済みのワークと未研削のワークとを交換することができる。したがって、生産効率をより一層向上させることができる。
この発明によれば、他方主面に突起が設けられる肉薄のワークであっても待機時および加工時に変形させることなく保持できる、ワーク保持装置およびそれを備える研削装置が得られる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
図1を参照して、研削装置10は、この発明のワーク保持装置を備える片面研削装置であり、たとえば図2に示すようなワーク100を研削するために用いられる。ワーク100は、円板部102、円板部102の一方主面102aの中央部に設けられる円筒状の連結部104、および円板部102の他方主面102bの周縁部近傍に設けられる環状突起106によって構成される。環状突起106の上面は波打っており、環状突起106高さは位置によって異なる。このようなワーク100を研削して得られる製品は、自動車のクラッチのアーマチュア等に用いられる。
図1に示すように、研削装置10は、架台12、ワーク100を研削するための砥石ユニット14、架台12上に立設され砥石ユニット14を上下動可能に支持するコラム16、架台12上に設けられるターンテーブル18、それぞれターンテーブル18上に設けられワーク100を保持する2つのワーク保持ユニット20、および研削装置10の各構成要素を制御するコントロールユニット22を含む。
砥石ユニット14は、回転軸24、回転軸24に連結される円板状の支持部材26、および支持部材26によって支持される円環状の砥石28を含む。砥石ユニット14は、図示しないモータの駆動によって回転軸24ひいては砥石28を回転させる。
2つのワーク保持ユニット20はそれぞれ、ワーク100を支持するための支持部30と、ワーク100を支持部30に押圧するための押圧部32とを含む。2つの支持部30はターンテーブル18上に並設され、2つの押圧部32は2つの支持部30の間かつターンテーブル18の中央部に立設されるコラム34によってそれぞれ支持部30に対向配置される。
ここで、図3を参照して、ワーク保持ユニット20について詳しく説明する。
ワーク保持ユニット20の支持部30は、ワーク100が連結される回転軸36と回転軸36を回転させるための駆動部38とを含む。回転軸36の先端部には、スプライン部36aが設けられる。回転軸36には、スプライン部36aと連結部104の内周面に設けられるスプライン溝とを嵌合させることによってワーク100が連結される。駆動部38は、内部に設けられるモータ40(図1参照)の駆動によって回転軸36ひいてはワーク100を回転させる。
また、ワーク保持ユニット20の押圧部32は、保持部材42と保持部材42によって回転可能に保持される本体44とを含む。本体44は、保持部材42内に軸受け45を介して回転可能に保持される回転軸46、および回転軸46の下端部に順に取り付けられるプレート48,50を含む。
回転軸46は円柱状に形成される。プレート48は、両端面に環状突起を有する円板状に形成され、上側の環状突起を回転軸46の下端部に嵌合させて回転軸46に取り付けられる。プレート50は、円板状に形成され、プレート48の下側の環状突起に嵌合される。回転軸46、プレート48および50には、それぞれ中央部に貫通孔46a,48aおよび50aが設けられる。貫通孔46a,48aおよび50aは同軸上に並び、全体として本体44を貫通するように設けられる。回転軸46の貫通孔46aとプレート50の貫通孔50aとはそれぞれ、大径部と小径部とを上下に並べて構成される。
本体44において、プレート50の貫通孔50aの小径部には、他方主面102b側からワーク100の中央部を押圧するための押圧部材52が取り付けられる。また、本体44には、他方主面102b側からワーク100の周縁部近傍を押圧するための複数の押圧部材54が設けられる。各押圧部材54は、環状突起106に対応して先端が環状突起106の上面に接するように設けられる。各押圧部材54は大径部54aと小径部54bとを上下に並べて構成される。この実施形態では、押圧部材52が第1押圧部材に相当し、押圧部材54が第2押圧部材に相当する。
各押圧部材54はプレート48の貫通孔48aを挿通する。図4をも参照して、各押圧部材54の大径部54aは、貫通孔48aに周方向に並べて複数(ここでは6つ)設けられる半円形状の窪み部48bに摺動可能に配置される。また、図3に示すように、プレート50には窪み部48bに対応して複数(ここでは6つ)の貫通孔50bが設けられる。各貫通孔50bは、大径部と小径部とを上下に並べて構成される。各貫通孔50bの大径部には押圧部材54の大径部54aが摺動可能に配置され、各貫通孔50bの小径部には押圧部材54の小径部54bが摺動可能に配置される。各押圧部材54の小径部54bは貫通孔50bの小径部から突出する。したがって、この実施形態では、6つの押圧部材54が本体44の下端面から小径部54bを周方向に並べて突出させるように本体44に設けられる。
また、図3に示すように各押圧部材54の上方にはエアシリンダ56が設けられる。付勢手段であるエアシリンダ56は、押圧部材54の大径部54aに連結されるピストン56aと、ピストン56aひいては押圧部材54をワーク100に対して進退可能に配置するシリンダ室56bとによって構成される。シリンダ室56bは、窪み部48bに対応して、回転軸46の下端面において開口部が周方向に並ぶように複数(ここでは6つ)設けられる。各シリンダ室56bには、回転軸46に設けられる供給孔46bを介して架台12内に設けられるエアポンプ58(図1参照)から空気が供給される。これによって、各ピストン56aひいては各押圧部材54がワーク100側に付勢される。
このようにワーク100に対して進退可能に設けられる各押圧部材54の上下方向の寸法は、小径部54bの本体44からの突出量が最も大きい状態において、小径部54bの先端が押圧部材52の先端よりもワーク100に近くなるように設定される。
また、本体44には外周面に図示しないねじ山が形成される棒状部材60が挿入される。棒状部材60の下端部にはテーパー部材62が設けられる。棒状部材60は回転軸46の貫通孔46aを挿通し、棒状部材60には上方からナット64が螺装される。ナット64の下方には、それぞれ貫通孔46aの小径部よりも大径かつ貫通孔46aの大径部よりも小径の円環状に形成され棒状部材60が挿通される2つのストッパ66と、2つのストッパ66の間に配置され棒状部材60が挿通されるばね68とが設けられる。ばね68は、下方のストッパ66を介して貫通孔46aの大径部と小径部との段部に支持され、上方のストッパ66を介してナット64および棒状部材60を上向きに付勢する。ひいてはテーパー部材62を上向きに付勢する。
保持部材42には、連結部材70を介してシリンダ72が連結される。シリンダ72は、ピストン72aの突出量を大きくすることによって、言い換えればピストン72aを前進させることによって、ピストン72aでばね68の付勢に逆らって棒状部材60を下方に押し戻し、棒状部材60ひいてはテーパー部材62を下方に移動させる。
テーパー部材62は上方に向かって細くなる円錐台状に形成され、プレート48の貫通孔48a内に配置される。図3に示すように、シリンダ72によって棒状部材60が下方に押し戻された状態では、テーパー部材62はプレート48の貫通孔48aからプレート50の貫通孔50aの大径部に突入する。
また、図4に示すように、プレート48の貫通孔48a内でテーパー部材62と押圧部材54の大径部54aとの間には、3つの固定部材74が配置される。図3および図4に示すように、各固定部材74は、横断面略扇形状かつ縦断面台形状に形成され、テーパー部材62の外周面に接する斜面を有し、テーパー部材62を囲むように配置される。図4に示すように、各固定部材74は、貫通孔48aとの間に設けられるばね76によってテーパー部材62の外周面に押し付けられる。シリンダ72によって棒状部材60が下方に押し戻された状態では、固定部材74と押圧部材54の大径部54aとの間には空隙が形成される。
この実施形態では、プレート48、棒状部材60、テーパー部材62、ナット64、ストッパ66、ばね68、シリンダ72および固定部材74によって固定手段が構成される。固定手段の第2駆動手段は、棒状部材60、ナット64、ストッパ66、ばね68およびシリンダ72によって構成される。
また、保持部材42には、コラム34(図1参照)内に固定されるシリンダ78のピストン78aが連結される。シリンダ78は、ピストン78を進退させることによって、言い換えればピストン78aの突出量を変更することによって、押圧部32をワーク100に対して進退させる。これによって、押圧部材52および各押圧部材54によってワーク100を支持部30に押圧するロック状態と、ワーク100を解放するアンロック状態(図3に示す状態)とが切り替えられる。この実施形態では、シリンダ78が第1駆動手段に相当する。
また、プレート50の外周面にはギア80が設けられ、ギア80はコラム34(図1参照)内に配置されるギア82に係合する。ギア82は図示しないモータによって回転される回転軸84に連結され、押圧部32は回転軸84およびギア82の回転に伴って回転軸36ひいてはワーク100に同期して回転する。
図1に戻って、ターンテーブル18は、架台12内に設けられるモータ86によって駆動され、2つのワーク保持ユニット20およびコラム34を回転させる。これによって、一方のワーク保持ユニット20をワーク100の供給および排出が可能な待機位置からワーク100を研削する研削位置に移動させるとともに、研削位置の他方のワーク保持ユニット20を待機位置に移動させることができる。図1においては、左側のワーク保持ユニット20の位置が待機位置であり、右側のワーク保持ユニット20の位置が研削位置である。この実施形態では、ターンテーブル18とモータ86とによって移動手段が構成される。
コントロールユニット22は、研削装置10の各構成要素の動作を制御する。具体的には、各押圧部材54によってワーク100に与えられる推力でワーク100が撓まないように、エアシリンダ56に空気を供給するエアポンプ58を制御する。
ついで、図3〜図8を参照して、このような研削装置10におけるワーク100の保持動作について詳しく説明する。研削装置10では、押圧部32が支持部30の上方に配置されているので、重力もしくはエアポンプ58からの空気によって初期的に各押圧部材54の小径部54bの突出量が最大になる。つまり、初期的に各押圧部材54の先端が押圧部材52の先端よりもワーク100に近くなる。
まず、図3に示す状態から、シリンダ78がピストン78aを前進させることによって、押圧部32がワーク100に向かって前進する。そして、押圧部材52よりも先に各押圧部材54の小径部54bが環状突起106の上面に接する。このとき、エアポンプ58による各エアシリンダ56への空気の供給は停止されており、各小径部54bの突出量は押圧部32の前進に伴って小さくなる。押圧部32の前進がさらに進むと、図5に示すように、押圧部材52がワーク100の他方主面102bの中央部に接する。
つづいて、ピストン78aの突出量(移動量)等からロック状態になったことを検出すると、シリンダ78の駆動を停止する。そして、エアポンプ58によって、各エアシリンダ56のシリンダ室56bに空気が供給され、付勢された各押圧部材54によってワーク100が押圧される。各押圧部材54によってワーク100に与えられる推力は、シリンダ室56bの断面積×空気の圧力であるので、環状突起106の高さの差に拘わらず一定となる。各エアシリンダ56に供給される空気の圧力は、押圧部材54の押圧によってワーク100が撓まないようにワーク100の厚みや材質等に応じて制御される。
その後、図6に示すように、シリンダ72がピストン72aを後退させることで、ばね68によって付勢される棒状部材60ひいてはテーパー部材62が上方に移動する。これに伴って、テーパー部材62が各固定部材74をばね76の付勢に逆らって外側に押圧し、図4に示す状態から図7に示す状態になる。つまり、貫通孔48a内で各固定部材74が放射状に広がることによって、各押圧部材54の大径部54aが窪み部48bに押し付けられ、各押圧部材54が固定される。テーパー部材62と各固定部材74とは互いの斜面で接しているので、ばね68が棒状部材60およびテーパー部材62を上方に移動させる力は、くさびの打ち込み原理の応用で増幅されて各固定部材74に与えられる。詳しくは、図8に示すように、テーパー部材62を上方に移動させる力Pは、P/tanθ=Fに増幅されて各固定部材74に与えられる。
研削装置10では、このようにワーク100を保持した状態で砥石28を回転させながら砥石ユニット14を上方に移動させることによって、ワーク100の一方主面102aに砥石28を切り込ませ、ワーク100の一方主面102aを研削する。
ワーク100の解放動作は、上述の保持動作の逆順で行えばよい。具体的には、ピストン72aの前進させることによって各押圧部材54の固定を解除し、各エアシリンダ56への空気の供給を停止することによって各押圧部材54への付勢を解除し、その後、ピストン78aを後退させることによって押圧部32を後退させればよい。
このような研削装置10によれば、押圧部材52がワーク100の他方主面102bの中央部を押圧し、複数の押圧部材54がそれぞれ環状突起106の高さに応じて進退し環状突起106の上面を押圧し、支持部30と押圧部32とでワーク100を挟持する。これによって、他方主面102bに環状突起106が設けられる肉薄のワーク100であっても待機時に変形させることなく保持できる。また、研削加工時に一方主面102a側からワーク100に与えられる推力を押圧部材52と複数の押圧部材54とによって受けることができるので、他方主面102bに環状突起106が設けられる肉薄のワーク100であっても、加工時に変形させることなく保持できる。つまり、ワーク100の逃げを防止できる。
くさびの打ち込み原理の応用でテーパー部材62を移動させる力を各固定部材74に増幅させて与え、各押圧部材54を強固に固定できるので、研削加工時に一方主面側102a側からワーク100に与えられる推力を各押圧部材54で確実に受けることができ、ワーク100の逃げを確実に防止できる。
各エアシリンダ56がワーク100を撓ませることのない程度に押圧部材54をワーク100側に付勢し、各押圧部材54によって他方主面102b側からワーク100に推力を与えことによって、研削加工時に一方主面102b側からワーク100に与えられる推力を小さくでき、ワーク100の逃げを効果的に防止できる。
各エアシリンダ56が、各押圧部材54によってワークに与えられる推力が常に一定になるように押圧部材54を付勢することによって、ワークの他方主面に形成される突起の高さに拘わらず、各押圧部材54によって与えられる推力でワークを変形させることなくワークを保持できる。つまり、種々のワークに対応できる。
エアシリンダ56を用いることで、各押圧部材54によってワーク100に与えられる推力を簡単に一定にできる。
ワーク保持ユニット20によってワークを保持する研削装置10は、ワーク100のような自動車のクラッチのアーマチュアに用いられるワークの研削に好適に用いられる。
また、このような研削装置10によれば、研削加工時にワーク100を変形させることなく保持できるので、砥石28の回転速度および切り込み速度を速くでき、生産効率を向上させることができる。
ターンテーブル18によって2つのワーク保持ユニット20を装置を待機位置と研削位置との間で移動させることができるので、研削位置においてワークを研削するとともに、待機位置において研削済みのワークと未研削のワークとを交換することができる。したがって、生産効率をより一層向上させることができる。
なお、上述の実施形態では、支持部30と押圧部32とを上下に配置し、ワーク100を上下から挟む場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、支持部と押圧部とを左右に配置し、ワークを左右から挟むようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、付勢手段として空気圧によって押圧部材54を付勢するエアシリンダ56を用いる場合について説明したが、付勢手段はこれに限定されない。たとえば、油圧によって押圧部材54を付勢する油圧シリンダを用いてもよい。また、シリンダ室56bにばねを配置するようにしてもよい。
この発明のワーク保持装置が適用される研削装置を示す正面図解図である。 ワークの一例を示す斜視図解図である。 ワーク保持ユニットの一例を示す一部断面図解図である。 押圧部のX−X(図3)断面図解図である。 支持部と押圧部とによってワークを挟んだ状態のワーク保持ユニットを示す一部断面図解図である。 エアシリンダのピストンを固定した状態のワーク保持ユニットを示す一部断面図解図である。 押圧部のX1−X1(図6)断面図解図である。 棒状部材への付勢によって固定部材に与えられる力の方向を示す図解図である。 従来技術の研削装置を示す一部断面図解図である。
符号の説明
10 研削装置
14 砥石ユニット
20 ワーク保持ユニット
28 砥石
30 支持部
32 押圧部
44 本体
46a,48a,50a 貫通孔
48,50 プレート
52,54 押圧部材
56 エアシリンダ
60 棒状部材
62 テーパー部材
68 ばね
72,78 シリンダ
74 固定部材
100 ワーク
102a 一方主面
102b 他方主面

Claims (9)

  1. ワークの一方主面側から前記ワークの中央部を支持する支持部、および
    前記支持部に対向配置され前記ワークの他方主面側から前記ワークを前記支持部に押圧する押圧部を備え、
    前記押圧部は、本体と、前記本体に設けられ前記他方主面側から前記ワークの中央部を押圧する第1押圧部材と、それぞれ前記ワークに対して進退可能に前記本体に設けられ前記他方主面側から前記ワークの周縁部近傍を押圧する複数の第2押圧部材と、前記本体を前記ワークに対して進退させる第1駆動手段とを含む、ワーク保持装置。
  2. 前記本体に対する前記複数の第2押圧部材の位置を固定するための固定手段をさらに含む、請求項1に記載のワーク保持装置。
  3. 前記固定手段は、貫通孔を有し前記貫通孔に前記複数の第2押圧部材が挿通されるプレートと、円錐台状に形成され前記複数の第2押圧部材に囲まれるように前記貫通孔内に配置されるテーパー部材と、それぞれ前記テーパー部材の外周面に接する斜面を有し前記貫通孔内で前記複数の第2押圧部材と前記テーパー部材との間に配置される複数の固定部材と、前記テーパー部材を前記第2押圧部材が進退する方向に移動させる第2駆動手段とを含む、請求項2に記載のワーク保持装置。
  4. 前記複数の第2押圧部材を前記ワーク側に付勢する付勢手段をさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載のワーク保持装置。
  5. 前記付勢手段は前記複数の第2押圧部材によって前記ワークに与えられる推力が一定になるように前記複数の第2押圧部材を前記ワーク側に付勢する、請求項4に記載のワーク保持装置。
  6. 前記付勢手段は流体の圧力によって動作するシリンダである、請求項5に記載のワーク保持装置。
  7. 前記ワークはクラッチのアーマチュアである、請求項1から6のいずれかに記載のワーク保持装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のワーク保持装置、および
    前記ワーク保持装置によって保持される前記ワークの前記一方主面を研削する砥石を備える、研削装置。
  9. 前記ワーク保持装置を少なくとも2つ備え、
    前記ワークを供給および排出可能な待機位置から前記ワークを研削する研削位置に前記ワーク保持装置の1つを移動させるとともに、前記研削位置の前記ワーク保持装置を前記待機位置に移動させる移動手段をさらに含む、請求項8に記載の研削装置。
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