JP2007160436A - 研削盤および研削方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】送りサーボモータ1によって砥石が研削位置まで送られて研削を行う研削盤において、砥石の切れ味の低下を検出する手段を有し、切れ味の低下が検出されると、砥石を研削位置から離して被削材と研削面との間に間隙を生じさせ、所定の条件を満たしたときに砥石をもとの研削位置に戻す手段を有することを特徴とする研削盤。
【選択図】図1
Description
このうち定寸研削は、ホイールヘッド(以下、「ヘッド」と略記することがある)を、設定した一定の速度で送って切り込みを制御するものであり、砥石の切れ味が鈍化しても強制的にホイールヘッドを送るため、研削の進行に伴って砥粒が摩耗しながら被削材を加工する。そのため、目替わりサイクルが進行して切れ味が維持されて、所定の切り込み量を確保することができる。また、一定の速度で加工するため、加工時間が一定であるという長所がある。
これに対し、定圧研削は、荷重のコントロールによって研削スピードを制御するものであり、切れ味が低下すると、研削スピードが遅くなり研削応力が一定に保たれるため、被削材に与えるダメージが少ない。また、ダメージ量を一定にコントロールすることができるという利点がある。
研削性能の向上を目的とした技術の一例が、特許文献1、特許文献2、特許文献3に記載されている。
図6に、荷重制御研削の動作を示し、図7に、そのフローチャートを示す。
図6は、縦型両頭平面研削盤における研削の場合を示しており、研削が開始されると、(a)に示すように、送りサーボモータ1が回転し、ボールネジ2を介してホイールヘッド4と、このホイールヘッド4に取り付けられた上砥石5が下降し、予め設定された高さ位置まで早送りされる。その後は、主軸モータ3によって、研削加工送り速度で上砥石5が回転して、被削材10を研削する。
この間、(d)のように、目替わりによって砥石の切れ味が回復し、加工中の送りモータトルクが低下すると、(e)のように、ヘッドを下降させて研削を続行する。加工中の送りモータトルクが設定されたトルク値を上回るたびに、上記の工程を繰り返し、(f)のように、所定の寸法までヘッドが下降したところで研削を終了する。
このように、荷重制御研削は優れた研削性能を有する研削手法であるが、本発明者は、この荷重制御研削に関して、さらに、時間をかけずに効率よく研削を完了するための知見を見出した。
図1に、本発明の実施形態に係る研削盤の基本構成を示す。
図1は、縦型両頭平面研削盤における研削の場合を示しており、この縦型両頭平面研削盤は、送りサーボモータ1、ボールネジ2、主軸モータ3、ホイールヘッド4、上砥石5、下砥石6、ベース7によって主として構成されている。
研削が開始されると、(a)に示すように、送りサーボモータ1が回転し、ボールネジ2を介してホイールヘッド4と、このホイールヘッド4に取り付けられた上砥石5が下降し、予め設定された高さ位置まで早送りされる。その後は、主軸モータ3によって、研削加工送り速度で上砥石5が回転して、被削材10を研削する。
この間に、砥面に研削液が流入して切粉が排出されるとともに、砥石と被削材との間隔が広がることと、研削液の流入によって、研削ポイントにおいて高温となっていた砥粒の温度が低下して、砥石の切れ味が早急に回復する。
このように、ヘッドの下降と上昇とを繰り返して間歇的に研削する方法を、ここでは間歇研削と呼ぶ。
研削が開始されると、(a)に示すように、送りサーボモータ1が回転し、ボールネジ2を介してホイールヘッド4と、このホイールヘッド4に取り付けられた上砥石5が下降し、予め設定された高さ位置まで早送りされる。その後は、主軸モータ3によって、研削加工送り速度で上砥石5が回転して、被削材10を研削する。
研削が進行すると、(b)のように、砥石の目詰まり等によって加工中の送りモータトルクが増大するため、加工中の送りモータトルクが予め設定されているトルク値を超えた時間を計測して、この時間が設定時間を超えた場合には、(c)のように、予め設定された位置までヘッドを上昇させて、所定の時間だけヘッドをこの位置で維持する。
所定の時間が経過すると、(d)のようにヘッドが再び元の位置まで下降して研削を続行する。砥石の目詰まり等によって加工トルクが増大すると、加工トルクが予め設定されているトルク値を超えた時間を計測して、この時間が設定時間を超えるたびに、(e)のように上述したヘッドの上昇下降を繰り返す。ヘッドの下降量が下降量の設定値に達したところで、(f)のように研削を終了する。
研削開始にあたって、被削材の種類やその他の研削条件にあわせて、送りモータトルクτg(Nm)、送り速度Vg(μm/sec)、研削量Δg(μm)が設定される(S1)とともに、間歇研削を行うための設定値である、間歇時間Ti(sec)、戻り速度Vi(μm/sec)、戻り量Li(μm)、計測時間Si(sec)、加工変化量Δi(μm)、送りモータトルク検出τi(Nm)、送りモータトルク検出時間Tτi(sec)を設定する(S2)。
また、送りモータトルク検出τi(Nm)は加工中の送りモータトルクの検出値であり、送りモータトルク検出時間Tτi(sec)は、送りモータトルク検出τi(Nm)で設定されたトルクが持続する時間であって、位置制御モードでは、砥石の目詰まり等によって加工速度が低下して、送りモータトルク検出τi(Nm)で設定されたトルクが、この送りモータトルク検出時間Tτi(sec)の間持続して検出されたときに、間歇研削を行う。
荷重制御モードを選択したときは、研削が開始される(S4)と、送り速度Vg(μm/sec)でヘッドが下降し(S5)、予め設定されている研削量Δg(μm)と切り込み量Δ(μm)とを比較する(S6)。その結果、研削量Δg≦切り込み量Δのときは、研削量Δg(μm)で研削を終了する(S7)。
また、Δi>Δのときは、戻り速度Vi(μm/sec)で戻り量Li(μm)の分だけヘッドが上昇し(S12)、その位置で間歇時間Ti(sec)の間待機する(S13)。その後、戻り速度Vi(μm/sec)でヘッドがもとの位置に下降して、研削を続行し(S14)、研削量Δg≦切り込み量Δとなったときに研削を終了する(S7)。
また、Tτi<Tτのとは、戻り速度Vi(μm/sec)で戻り量Li(μm)の分だけヘッドが上昇し(S32)、その位置で間歇時間Ti(sec)の間待機する(S33)。その後、戻り速度Vi(μm/sec)でヘッドがもとの位置に下降して、研削を続行し(S34)、研削量Δg≦切り込み量Δとなったときに研削を終了する(S27)。
砥石の砥粒層20は、ダイヤモンドやcBN等からなる砥粒21を、レジンボンドやメタルボンド等の結合材22で結合して形成されている。(a)のように、砥粒21がシャープな先端形状を有しているときは砥石の切れ味は良いが、(b)のように砥粒21が摩耗して先端形状が鈍化すると、砥石の切れ味が低下する。しかし、研削が進行すると、(c)のように結合材22が切粉24によって摩耗して結合材の面23が後退し、摩滅した砥粒21が脱落してシャープな先端形状を有する砥粒21が研削に作用するようになる。このような目替わりサイクルは、強制的に所定の寸法だけホイールを送る定寸研削の場合には起こりやすいが、定圧研削の場合には、(d)のように、結合材22が切粉によって十分に摩耗せず、切粉は結合材の面23に付着するようになって、結合材の面23が後退しにくい。そのため、目替わりサイクルが起こりにくく、砥石の切れ味が回復しにくい。
上述した間歇研削の効果を確認するために、間歇研削を行ったものと、間歇研削を行わないものとについて、研削性能の比較試験を行った。
試験条件を以下に示す。
1.使用したホイール
表示 SD 500 − 40
寸法 250D×34T×105H×70W×2X(mm)
被削材に研削圧力0.38(kg/cm2)を与えるために、ヘッドの荷重を30(kgf)に調整した。即ち、送りモータにトルクτg(Nm)[モータ出力11%]で制限がかかるように荷重制御の設定を行った。また、送り速度0.2μm/sで上部ヘッドが下降し、研削量が100μmとなるまでヘッドが下降したときに研削が終了するように設定した。
比較例1の条件では、ダイヤモンドホイールの切れ味が徐々に低下し、ヘッドの下降上昇を繰り返して研削が進行するが、研削開始位置から57μmヘッドが下降したときに、ダイヤモンドホイールの切れ味が悪くなって、切れ残りが除去することができなくなり、ヘッドの下降が停止して、研削が終了しない状態となったため、3000secで研削を中断した。
この条件になると、ヘッドは間歇時間T=5(sec)をかけて、戻り速度Vi=100(μm/s)で戻り量Li=5(μm)だけ上昇した後に、戻り速度Vi=100(μm/s)で元の位置に戻り、再び研削を開始した。その結果、ダイヤモンドホイールの切れ味が持続して、研削開始から2513secで研削が終了した。
比較例2の条件では、ダイヤモンドホイールの切れ味が徐々に低下し、ヘッドの下降と現位置停止を繰り返して研削が進行するが、研削開始位置から88μmヘッドが下降したときに、ダイヤモンドホイールの切れ味が悪くなって、切れ残りが除去することができなくなり、ヘッドの下降が停止して、研削が終了しない状態となったため、3000secで研削を中断した。
この条件で研削すると、ダイヤモンドホイールの切れ味が徐々に低下し、ヘッドの下降と現位置停止を繰り返して研削が進行するが、研削開始から1775secで研削が終了した。
この条件で研削すると、ダイヤモンドホイールの切れ味が徐々に低下し、ヘッドの下降と現位置停止を繰り返して研削が進行するが、研削開始から1524secで研削が終了した。
2 ボールネジ
3 主軸モータ
4 ホイールヘッド
5 上砥石
6 下砥石
7 ベース
10 被削材
20 砥粒層
21 砥粒
22 結合材
23 結合材の面
24 切粉
25 被削材
Claims (5)
- 送りモータによって砥石が研削位置まで送られて研削を行う研削盤において、砥石の切れ味の低下を検出する手段を有し、切れ味の低下が検出されると、砥石を研削位置から離して被削材と研削面との間に間隙を生じさせ、所定の条件を満たしたときに砥石をもとの研削位置に戻す手段を有することを特徴とする研削盤。
- 前記切れ味の低下を検出する手段は、砥石の移動量を計測し、この砥石の移動量の計測値が設定された砥石の移動量に満たないときに切れ味が低下したと判断するものであることを特徴とする請求項1記載の研削盤。
- 前記切れ味の低下を検出する手段は、研削荷重を計測し、この研削荷重の計測値が設定された荷重値を超えている時間が、設定された時間を超えるときに切れ味が低下したと判断するものであることを特徴とする請求項1記載の研削盤。
- 前記所定の条件を満たしたときに砥石をもとの研削位置に戻す手段は、砥石を研削位置から離した位置に維持した時間を計測し、この計測値が設定された時間を超えたときに砥石をもとの研削位置に戻すものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の研削盤。
- 砥石の切れ味の低下を検出し、切れ味の低下が検出されると、砥石を研削位置から離して被削材と研削面との間に間隙を生じさせ、所定時間経過後に砥石をもとの研削位置に戻して研削を行うことを特徴とする研削方法。
Priority Applications (1)
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JP2005358030A JP2007160436A (ja) | 2005-12-12 | 2005-12-12 | 研削盤および研削方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019130612A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 光洋機械工業株式会社 | ワークの平面研削方法及び両頭平面研削盤 |
CN113924188A (zh) * | 2019-04-11 | 2022-01-11 | 格比2产品公司 | 磨削方法 |
Citations (3)
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JPS63283860A (ja) * | 1987-05-18 | 1988-11-21 | Hitachi Ltd | 自動ドレッシング方法 |
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2005
- 2005-12-12 JP JP2005358030A patent/JP2007160436A/ja active Pending
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CN113924188B (zh) * | 2019-04-11 | 2024-03-05 | 格比2产品公司 | 磨削方法 |
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