JP2007160130A - 貝類等の付着物の処理方法及び装置 - Google Patents

貝類等の付着物の処理方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】貝類を含む付着物中の有機物の分解処理並びに無機物である貝殻等の分解・減容化処理を同時に行って、洗浄や破砕等を必要とせずに低コストで簡易に分解処理する。
【解決手段】海水が流入する構築物、例えば、火力発電所、原子力発電所或いは工場の海水取水路或いは放水路から回収された貝類、藻類並びに汚泥などの付着物を廃棄処理する装置において、貝類を含む付着物10を入れる処理槽2と、処理槽に淡水を導入する手段3と、曝気のための空気を導入する手段6とを備える。処理槽2は酸性環境とし、好ましくは、処理槽2を空気導入ライン6により曝気し好気性雰囲気として、貝類を含む付着物10に含まれる汚泥に存在する好気性微生物を活性化することにより貝類を含む付着物中の有機物と無機物を同じ槽内で処理する。
【選択図】図1

Description

本発明は、貝類等の付着物の処理方法及び装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、貝類、藻類並びに汚泥などの付着物の様に無機物と有機物が混在している付着物を洗浄や破砕等の処理を行うことなく低コストに処理する方法及び装置に関する。
貝類が発生しやすい環境、例えば、火力発電所、原子力発電所或いは工場の海水取水路或いは放水路等においては、貝類等の生物が付着して取水路を塞ぐことにより取水能力を低下させ、放水路を塞ぐことにより放水能力を低下させて復水器等の冷却効率が減少してしまうという問題がある。そこで、貝類等の付着物を定期的に回収する作業が行われる。回収された貝類等の付着物は、焼却処理後或いは焼却処理することなく上記施設の敷地内に埋め立て処理されていたが、悪臭や埋め立て地の不足等が問題となっていた。また、産業廃棄物処理業者に委託して回収された貝類等の付着物を委託処理する場合もあるが、委託処理費が非常に高額であり、大きな経済的負担になっていた。
上記問題点を解消し、さらに貝殻等を有効利用するため、除去貝処理施設(東芝製)により処理を行っている発電所等も存在する。当該施設は、貯留・洗浄・破砕・脱水設備、洗浄貝発酵処理設備、脱水汚泥発酵処理設備、破砕出荷設備、排水処理設備、脱臭処理設備を有している。貯留・洗浄・破砕・脱水設備では、貯留槽に貯留してある除去貝を洗浄して貝と汚泥に分離し、さらに、貝を破砕・脱水する。洗浄貝発酵処理設備では、貯留・洗浄・破砕・脱水設備で得られた洗浄貝を発酵槽にて高速発酵し、貝肉を分解処理する。脱水汚泥発酵処理設備では、貯留・洗浄・破砕・脱水設備で除去貝から分離された汚泥を脱水した後に高速発酵する。破砕出荷設備では、貝発酵処理物及び汚泥発酵処理物を破砕した後、異物を除去してフレキシブルコンテナに袋詰めされ、土壌改良剤として出荷できるようにする。また、排水処理設備では、脱水汚泥発酵処理設備にて汚泥を脱水した際に得られる水を無害化して放流する。脱臭処理設備では、発生する臭気をアンモニア洗浄塔、活性炭塔で吸着除去した後に大気に放出する。尚、この除去貝処理施設の処理能力は8m/日であり、定期回収時に回収される貝類等の付着物の平均全量である200mの処理は約1〜2ヶ月程度で完了する。
また、魚貝類を含む廃棄物を活性汚泥を含む汚泥混合液と好気的条件下で接触させて廃棄物を処理する方法及び装置が提案されている(特許文献1、2)。具体的には、魚介類を含む廃棄物をカゴ等に入れて、このカゴを処理槽内に下に空間部を形成しうる状態で収容してその下から散気し、或いはカゴを処理槽上部や処理槽外に配置して廃棄物の上から汚泥混合液を散水することにより、廃棄物に付着している泥等を洗い落として廃棄物層内に汚泥混合液の通路を確保して、魚介類を効率よく分解するようにしている。
特開2000−296384 特開2000−296385
上述の除去貝処理施設を発電所や工場に併設する場合、設備コストが莫大なものとなるが、発電所や工場における貝類等の付着物の回収は二年に一回程度、多いところでも年に一回程度しか行われないのが現状であり、しかも定期回収時に回収される貝類等の付着物の平均全量である200mの処理は約1〜2ヶ月程度で終了するため、膨大な設備を必要とする割には稼働期間が少なく、無駄がある。したがって、一年後或いは二年後の貝類等の付着物の回収時までに分解処理を終了する程度に緩やかに処理することで、初期設備投資、ランニングコスト、エネルギーの使用を抑えたり、処理工程の一部、例えば回収物の洗浄や破砕工程を削除することができるのであれば、莫大な設備投資をして回収物を高速に分解処理するよりもむしろ望ましいといえる。
ここで、特許文献1及び2に開示された技術は非常に低コストに行えるものであるが、有機物である貝肉等が活性汚泥で分解処理されても、無機物である貝殻等は分解処理され難い。貝殻等の無機物が残留すると、これを処理するための工程が別途必要となる。上記施設においても、貝肉と貝類を予め分離するという手間をかけている上に、貝類等を処理した後に得られる貝殻等を土壌改良剤として出荷しているものの、売り先に苦労しているのが現状である。したがって、貝殻等の無機物も分解消滅させる、或いは大幅に減容化することが望ましい。
そこで、本発明は、貝類等の付着物中の有機物の分解処理並びに無機物である貝殻等の分解・減容化処理を同時に行うことを可能とし、洗浄や破砕等の処理を必要としない低コストで簡易な処理方法および装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための請求項1に記載の付着物の処理方法は、海水が流入する構築物から回収された貝類、藻類並びに汚泥などの付着物を廃棄処理する方法において、付着物を処理槽に入れ、処理槽に淡水を導入して微生物分解処理するというものである。また、請求項7に記載の付着物の処理装置は、海水が流入する構築物から回収された貝類、藻類並びに汚泥などの付着物を廃棄処理する装置において、付着物を入れる処理槽と、処理槽に淡水を導入する手段と、曝気のための空気を導入する手段とを備え、回収した付着物を微生物分解処理するようにしている。
貝類、藻類並びに汚泥などの付着物は、海水が流入する構築物、例えば、請求項2及び8に記載したように火力発電所、原子力発電所或いは工場の海水取水路或いは放水路から回収される。この付着物には、貝肉、藻類、汚泥等の有機物や貝殻等の無機物が含まれており、処理槽に淡水を導入することで、微生物による有機物の分解が起こると共に貝殻等の無機物も分解される。したがって、例えば貝肉の大部分が貝殻内部に存在する巻貝や二枚貝等の貝類をも効率よく分解処理することが可能となり、貝殻等の無機物は淡水に長時間曝されることにより分解消滅するか或いは脆化して減容化するので、貝殻等の処理に要する手間が完全に或いは大幅に削減される。
ここで、請求項3に記載したように、淡水は生活廃水、工業廃水、水道水または河川水の少なくとも1つを含むものであり、請求項4に記載したように、処理槽中における淡水は酸性である。
生活廃水、工業廃水、水道水または河川水は一般的にpHが6以上7未満のものが多い。したがって、淡水のみを処理槽に導入すれば、処理槽は酸性環境となる。また、発電所や工場から発生する工業廃水には、例えば脱硝廃水等のpHが6未満の酸性度の高い廃水も存在し、これをさらに導入して処理槽のpHをさらに低くすることも可能である。尚、生活廃水、工業廃水、水道水または河川水の中にはpHが7以上のものも存在するので、この場合は、酸性度の高い(pHが低い)工業廃水を導入することで、全体のpHを7未満として酸性環境とすることも可能であるし、酸をさらに導入することでpHを7未満にすることも可能である。このように処理槽を酸性とすることで、悪臭の原因であるアンモニアを中和して悪臭の発生を抑えることも可能である。
また、請求項5に記載したように、曝気処理して処理槽中に存在する好気性微生物を活性化することが好ましい。請求項7に記載したように、本発明の処理装置には曝気のための空気を導入する手段を備えており、当該手段により空気を導入して曝気することにより処理槽中の好気性微生物が十分に機能して、貝類を含む付着物中の有機物の分解効率が向上する。さらに、曝気による物理的衝撃により貝殻等の無機物が砕かれることにより無機物の分解効率が向上する。また、悪臭の発生も抑えられる上に、導入した淡水が浄化されてBOD(生物化学的酸素要求量)が低減する。
ここで、請求項6に記載したように、微生物分解処理は回収された汚泥中に生息する微生物または添加された微生物のいずれか一方あるいは双方により行われるものである。
汚泥中には種々の好気性或いは嫌気性微生物が存在しており、好気環境下においては好気性微生物が、嫌気環境下においては嫌気性微生物が作用することにより貝類を含む付着物中の有機物が分解処理される。つまり、付着物中の汚泥に存在する微生物だけで貝肉等の有機物を分解処理することが可能である。勿論、有機物を分解処理することが可能な例えばバチルス菌などの微生物を単独で、或いは付着物中の汚泥と併用しても良い。また、微生物は付着物中の汚泥以外の汚泥という形態で用いてもよく、これを単独で、或いは付着物中の汚泥と併用して用いてもよい。
また、請求項9に記載したように、処理槽は発電所あるいは工場敷地内に設置され、上澄み液を発電所あるいは工場の付帯設備である既設の廃水処理槽及び/または含窒素廃水処理装置に導入し、最終処理を施してから廃水することが好ましい。発電所あるいは工場は付帯設備として廃水処理槽、含窒素廃水処理装置を有しているので、発電所あるいは工場敷地内に処理層を設置することにより、新たに廃水処理槽、含窒素廃水処理装置を設けなくとも、これらにより処理した後に廃水を海に放出することが可能である。
さらに、請求項10に記載したように、処理槽には、発電所あるいは工場から排出される余剰熱あるいは蒸気が導入され、微生物の活動を活性化する温度に導入淡水を保持するようにすることが好ましい。したがって、貝肉等の有機物の分解効率が向上する。
本発明によれば、洗浄や破砕等の煩わしい処理を行わずとも、貝類を含む付着物中に存在する有機物のみならず、貝殻等の無機物も分解処理することが可能となり、貝肉の大部分が貝殻内部に存在する巻貝や二枚貝等の貝類をも効率よく分解処理することが可能となる。また、貝殻等の無機物は酸性環境に長時間曝されることにより分解消滅するか或いは脆化されて減容化されるので、貝殻等の処理に要する手間が完全に或いは大幅に削減される。さらに、分解処理時に発生する悪臭の原因であるアンモニアが酸性環境においては中和されるので、悪臭の発生を抑えられる。また、処理装置は、処理槽と淡水を導入する手段とを設けるという単純・簡便なものである上に、非常に低コストである。
また、貝類等を含む付着物中の汚泥には種々の好気性或いは嫌気性微生物が存在しており、好気環境下においては好気性微生物が、嫌気環境下においては嫌気性微生物が作用することにより貝類を含む付着物の有機物が分解処理される。つまり、付着物中の汚泥に存在する微生物だけで貝肉等の有機物を分解処理することが可能である。または、有機物を分解処理することが可能な例えばバチルス菌などの微生物を単独で貝肉等の有機物を分解処理することが可能であるし、或いは付着物中の汚泥と併用することで分解効率が向上する。また、付着物中の汚泥以外の汚泥と併用して用いることでも分解効率が向上する。
さらに、処理槽を曝気して好気性微生物を活性化させることで、貝類を含む付着物中に存在する有機物の分解効率が向上し、曝気による物理的衝撃により付着物中の無機物が砕かれて分解効率が向上する。また、悪臭の発生も抑えられる。さらに、処理槽に導入された淡水が浄化されてBOD(生物化学的酸素要求量)が大幅に低減するので、BOD低減処理を別途行う必要が無くなり、BOD以外の環境基準を十分に満たす場合には廃水をそのまま海に放出可能である。環境基準を満たさない場合には、廃水処理槽及び/または含窒素廃水処理装置を通してから海に放出すればよい。尚、火力発電所、原子力発電所、工場のような施設は、廃水処理槽、含窒素廃水処理装置を有しており、新たに廃水処理施設を設けなくとも、これらにより併列処理することができるので手間が省ける。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明の貝類を含む付着物の処理装置の一実施形態を示す。この処理装置は、貝類を含む付着物10を入れる処理槽2と、処理槽2内に淡水を導入するライン3と、処理槽2内を曝気する空気導入ライン6を有している。
貝類を含む付着物10は、処理槽2に投入されることによって処理される。処理槽2には淡水がライン3より導入される。ここで、貝類を含む付着物10は、貝類と汚泥の他に海藻、クラゲ等を含んでいることがある。
処理槽2は、回収物を十分に浸漬出来るような大きさであればその大きさや形状は限定されない。また、その材質は例えばコンクリート製とすればよいがこれに限られるものではない。
一例を挙げると、火力発電所の海水取水路壁から定期回収時に回収される貝類を含む付着物の全量は平均約200mである。したがって、処理槽の水深を2mとし、深さ0.5〜1.5mの範囲で処理を行う場合には、縦15m、横15m、高さ2mの大きさの処理槽であれば十分処理可能であり、好適である。
ここで、処理槽2は図1に示すように、2a、2b、2c、2dの区画に仕切られることが好ましい。処理槽2をこのように仕切ることで貝類を含む付着物10の回収量に応じて例えば第一の処理槽のみを用いるといった使い方も出来るようになる。即ち、貝類を含む付着物10の回収量が少ない場合には、処理槽2全体を用いるよりも2a槽のような狭い処理空間を用いた方が汚泥中の好気性微生物と貝類を含む付着物10中の有機物との接触確率が高くなり、分解効率が高まる。
貝類を含む付着物10を処理槽2に投入して処理する際には、通液性容器8に貝類を含む付着物10を入れてから処理槽2に浸漬する。通液性容器8は例えばステンレス製の網カゴとし、処理槽2に浸漬可能な大きさとする。本実施形態のように処理槽2が2a、2b、2c、2dの区画に仕切られる場合には、それぞれの区画に浸漬可能な大きさとすればよい。通液性容器8の通液孔の大きさは、無機物である貝殻等が減容化された場合にこぼれ出すことがない程度に小さく、通液に十分な大きさを有する必要がある。例えば20cm程度の大きさであればよいが、好ましくは10cm程度、より好ましくは5cm程度である。また、通液性容器8の側面或いは底面を開閉可能として、ここから貝類を含む付着物10を入れるようにする。
通液性容器8を運搬する方法の一例としては、例えば、通液性容器8の上面にクレーンのフックを受けるワイヤーロープ等を設けて、通液性容器8をクレーンにより持ち上げて運搬する。通液性容器8はクレーンにより処理槽2に運搬後、通液性容器8をクレーンにより下げて、処理槽2に浸漬する。
通液性容器8の支持方法としては、例えば、蓋4にロープ等により吊す等の方法が挙げられるが、これに限られるものではない。
貝類を含む付着物10を入れた通液性容器を処理槽2に浸漬後、本実施形態では処理槽2を蓋4により覆うようにしている。蓋4には通気孔4aが設けられており、通気孔4a内には脱臭装置5を備えるようにしている。処理槽2で発生した臭気は通気孔4aを通過する際に脱臭装置5により脱臭されるので、処理槽2外部に臭いが漏れにくくなる。尚、脱臭装置5としては、例えば市販のオゾン発生装置等を用いればよいがこれに限られるものではない。また、脱臭装置5は蓋4の裏側や、処理槽2内部の水に浸からないような位置に備えるようにしても良い。
貝類を含む付着物10に含まれる汚泥中には好気性微生物が存在する。したがって、処理槽2を曝気することにより、汚泥中の好気性微生物が活性化して活性汚泥となる。さらには、曝気の際に発生する気泡により貝類を含む付着物10が撹拌されて、貝類を含む付着物10の中に含まれる有機物を効率よく分解処理でき、さらには、撹拌による物理的衝撃により貝殻等の無機物を砕くことができる。曝気は空気導入ライン6から空気を導入し、散気装置6aを介して散気することにより行う。散気装置6aとしては例えば多孔性のディフューザーを用いればよいがこれに限られるものではない。尚、本実施形態では、空気導入ライン6と散気装置6aを処理槽2の底部にのみ設けて、通液性容器8の底部から曝気するようにしているが、さらに通液性容器8の側面及び上部からも曝気するように空気導入ラインと散気装置を設けることで、貝類を含む付着物10中の有機物と汚泥中の好気性微生物との接触確率が高まり、撹拌もより多く行われるようになって、貝殻等の無機物に物理的衝撃を付与し易くなるので分解効率が高まる。
淡水は、例えばポンプ等により配管3を通して処理槽に導入される。導入量は上述した縦15m、横15m、高さ2mの大きさの処理槽の場合には10m/日程度であればよいが、この量に限られるものではなく、処理槽の大きさや要求される酸性度により適宜決定される。
ここで、処理槽2に導入される淡水は、生活廃水、工業廃水、水道水または河川水のうち少なくとも一つである。これら淡水は一般的にpHが6以上7未満のものが多い。したがって、淡水のみを処理槽に導入すれば、処理槽は酸性環境となる。また、発電所や工場から発生する工業廃水には、例えば脱硝廃水等のpHが6未満の酸性度の高い廃水も存在し、これをさらに導入して処理槽のpHをさらに低くすることも可能である。ここで、生活廃水、工業廃水、水道水または河川水の中にはpHが7以上のものも存在するので、この場合は、酸性度の高い(pHが低い)工業廃水を導入することで、全体のpHを7未満として酸性環境とすることも可能であるし、酸をさらに導入することでpHを7未満にすることも可能である。尚、処理槽2内のpH値は処理槽2内に設置したpH検知装置13により検知し、所望のpH値を保持するようにする。
pHを低くして酸性度を高めた場合には無機物である貝殻からカルシウムが溶け出しやすくなって、貝殻の脆化が促進され、曝気による物理的衝撃と相俟って分解し易くなるが、有機物である貝肉を分解する微生物の機能が低下する虞がある。一方、pHを7に近づけて酸性度を低くした場合には、無機物である貝殻からのカルシウムの溶け出しが起こりにくくなるが、有機物である貝肉を分解する微生物の機能が高まり、貝肉がより分解されやすくなる。即ち、処理槽2のpHは6以上、7未満に保持すること好ましく、これにより貝殻等の無機物と貝肉等の有機物が共に分解されやすくなる。または、貝肉が貝殻で覆われている部分が多い貝類を処理する場合、まず、pHを低くして、例えば6未満として酸性度を高めた状態で貝殻を分解・脆化を促進させ、その後、pHを6程度まで上昇させることにより、貝殻と貝肉双方を効率的に分解処理するということも可能である。或いは、pHを6以上7未満で貝肉等の有機物を分解した後、pHを6未満として酸性度を高めた状態で貝殻等の無機物の分解・脆化を促進させることも可能である。
処理槽2に淡水が導入され続けると、処理槽2から水が溢れ出すので、本実施形態では、処理槽2側面の上部に配管されたオーバーフローライン7により水を排出するようにする。排出された水、即ち、上澄み水は活性汚泥により浄化されており、特にBOD(生物化学的酸素要求量)値が低い。したがって、環境基準を満足する場合にはそのまま海域に放水しても良い。また、N(窒素)やP(リン)、COD(化学的酸素要求量)濃度が高い場合には発電所や工場に併設されている廃水処理槽及び/又は含窒素廃水処理装置により処理してから海域に放水するようにする。この際、分解された貝殻等の無機物成分も海域に放水される。すなわち、海由来のものを海に戻すという環境に優しい処理となる。尚、処理槽2の水を常時オーバーフローさせると、導入された淡水の浄化を十分に行えない虞があるので、一定期間オーバーフローライン7を閉じておき、処理槽2から水が溢れない程度に水が貯まった後、オーバーフローするようにしてもよい。
ここで、処理槽2には、発電所あるいは工場から排出される余剰熱あるいは蒸気が導入され、微生物の活動を活性化する温度に導入淡水を保持されることが好ましい。汚泥中の微生物の活動を活性化することで、貝類を含む付着物10中に含まれる有機物の分解効率が向上する。発電所或いは工場には排出される余剰熱あるいは蒸気が豊富に存在するので、これら施設から排出される余剰熱あるいは蒸気を有効利用することにより低コスト化を図ることが出来る。例えば、本実施形態では、これら施設から発生するスチームを導入するスチーム導入ライン9と、処理槽2内の温度を検知する温度検知装置12を設けて、処理槽内の温度を微生物の活動が活性化する温度である20〜40℃に保持している。ここで、スチーム導入ライン9は処理槽2を加熱するように設けても良いし、処理槽2内の水の中に直接スチームを導入するか、或いは水の上にスチームを導入して処理槽2内の水を加熱するように設けても良い。尚、発電所或いは工場には排出される余剰熱あるいは蒸気を用いなくとも、ヒーター等により微生物の活動を活性化する温度に導入淡水を保持することも勿論可能である。
ここで、処理槽2内の温度としては、上述のように20〜40℃であればよいが、25℃〜38℃にすることが好ましく、より好ましくは30〜36℃、最も好ましくは35℃である。これにより、処理槽2内の汚泥中微生物の働きが向上してより活性化され、分解効率が向上する。
これら一連の処理により、一年後或いは二年後の貝類を含む付着物10の回収時までには汚泥や貝肉等の有機物は活性汚泥により分解処理され、貝殻等の無機物も完全に分解されて消滅するか、或いは大幅に減容化された貝殻が残留する。また、汚泥も若干残留する。残留物を通液性容器から除去して、或いはそのまま残しておいて新たな貝類を含む付着物10の分解処理に備えるようにする。さらに、本実施形態では、処理槽2の汚泥が多くなってきた場合には槽底部に配管された汚泥引き抜きライン11から汚泥を引き抜くようにしているがこの方法に限られるものではなく、例えばバキューム等を行うことにより汚泥の引き抜きを行うようにしても良い。
本発明の処理装置1は、水槽と配管だけの簡便な設備であることから、初期投資が非常に安価な上に低ランニングコストであり、しかも広い敷地を用いずとも貝類を含む付着物10を処理できる。したがって、発電所や工場等に簡易に導入できる。
尚、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本実施形態では汚泥中の好気性微生物を曝気して活性化することにより貝類を含む付着物10中の有機物を分解処理したが、付着物10に含まれる汚泥内に存在する好気性微生物量に対する有機物の量が多い場合又は付着物10の中に微生物を含む汚泥がほとんど含まれていない場合には、或いは分解速度を高めたい場合には、処理槽2内に貝肉等の有機物分解機能を有する好気性微生物を添加したり、或いは好気性微生物を含む汚泥を入れておいて、貝類を含む付着物10の分解処理を効率よく行うようにしても良い。例えば、タンパク質を分解し易い微生物であるバチルス菌を処理槽2に入れておくことにより分解効率がさらに向上するし、貝類を含む付着物10中に汚泥がほとんど含まれていない場合であっても十分に分解処理が進行する。尚、有機物中には、タンパク質や炭水化物等が含まれるため、タンパク質分解菌のみならず、炭水化物分解菌、例えば乳酸菌等を入れておくことにより、貝類を含む付着物中の有機物の分解効率が向上する。また、汚泥中には嫌気性微生物も存在するので、曝気をせずに貝類を含む付着物10の分解処理をおこなうことも可能であり、上記と同様に付着物10に含まれる汚泥内に存在する嫌気性微生物量に対する有機物の量が多い場合又は付着物10の中に微生物を含む汚泥がほとんど含まれていない場合には、或いは分解速度を高めたい場合には、処理槽2内に貝肉等の有機物分解機能を有する嫌気性微生物を添加したり、或いは嫌気性微生物を含む汚泥を入れておいて、貝類を含む付着物10の分解処理を効率よく行うようにしても良い。
さらに、貝類を含む付着物10を入れた通液性容器8に上下若しくは左右に振動或いは揺動を与えることにより、曝気効率を高めるようにしてもよい。この場合には、振動或いは揺動より、脆化された貝殻等の無機物が割れて、分解処理がより効率よく行われる上に、細かく粉砕されて減容化を促進する。
尚、本発明は火力発電所、原子力発電所或いは工場の海水取水路或いは放水路から回収される貝類を含む付着物の分解処理に限られるものではなく、カキやホタテ貝等の養殖場や加工場、或いは魚市場や食品加工場等から発生する貝類を含む付着物や廃棄物にも適用することも可能である。
また、本発明は、貝類を含む付着物の処理において有用ではあるが、場合によっては貝類を含まないような付着物や廃棄物であっても、無機物と有機物が混在するような付着物や廃棄物の処理に適用可能である。
本発明の貝類を含む付着物の処理装置の概略を示す図である。
符号の説明
1 処理装置
2 処理槽
3 淡水導入ライン
6 空気導入ライン
6a 散気装置
7 オーバーフローライン
9 スチーム導入ライン
10 貝類を含む付着物

Claims (10)

  1. 海水が流入する構築物から回収された貝類、藻類並びに汚泥などの付着物を廃棄処理する方法において、前記付着物を処理槽に入れ、前記処理槽に淡水を導入して微生物分解処理することを特徴とする付着物の処理方法。
  2. 前記付着物は、火力発電所、原子力発電所或いは工場の海水取水路或いは放水路から回収されたものであることを特徴とする請求項1に記載の付着物の処理方法。
  3. 前記淡水は生活廃水、工業廃水、水道水または河川水の少なくとも1つを含むものである請求項1または2に記載の付着物の処理方法。
  4. 前記処理槽中における前記淡水は酸性であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の付着物の処理方法。
  5. 前記処理槽中では、曝気処理して処理槽中に存在する好気性微生物を活性化するものである請求項1〜4のいずれか1つに記載の付着物の処理方法。
  6. 前記微生物分解処理は回収された汚泥中に生息する微生物または添加された微生物のいずれか一方あるいは双方により行われるものである請求項1〜5のいずれか1つに記載の付着物の処理方法。
  7. 海水が流入する構築物から回収された貝類、藻類並びに汚泥などの付着物を廃棄処理する装置において、前記付着物を入れる処理槽と、前記処理槽に淡水を導入する手段と、曝気のための空気を導入する手段とを備え、回収した付着物を微生物分解処理することを特徴とする付着物の処理装置。
  8. 前記付着物は、火力発電所、原子力発電所或いは工場の海水取水路或いは放水路から回収されたものであることを特徴とする請求項7に記載の付着物の処理装置。
  9. 前記処理槽は発電所あるいは工場敷地内に設置され、上澄み液を前記発電所あるいは工場の付帯設備である既設の廃水処理槽及び/または含窒素廃水処理装置に導入し、最終処理を施してから廃水するものである請求項7または8に記載の付着物の処理装置。
  10. 前記処理槽には、前記発電所あるいは工場から排出される余剰熱あるいは蒸気が導入さ
    れ、微生物の活動を活性化する温度に導入淡水を保持するものである請求項7〜9のいずれか1つ記載の付着物の処理装置。
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