JP2007159594A - 液体供給機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設置時に液体が液体を貯蔵する貯蔵器から漏れ出さず、家庭内の様々な場面で応用可能な液体供給機構の提供。
【解決手段】 液体を貯蔵するとともに開口部を備える貯蔵器と、前記貯蔵器の開口部と連通するとともに上向きに開口する供給口と、該供給口から流入した液体を一時的に蓄える収容部と、該収容部から外部へ前記液体を供給する供給手段が設けられてなる受液器と、前記貯蔵器と前記受液器を、前記液体が流通可能なように接続する接続機構とからなり、前記接続機構が、前記開口部に止められるとともに上方へ押し上げ可能な弁体と、前記弁体を押し上げる突起部からなり、前記収容部が、底面と該底面の外縁に沿って上方に延出する縁部を備え、皿状に形成されてなることを特徴とする液体供給機構である。
【選択図】 図7

Description

本発明は、日常生活において利用される生活物品を利用して、簡便に液体を供給することが可能な液体供給機構に関する。特に、該液体供給機構は、植物への灌水、ペットへの水分供給、身体或いは風呂場等の屋内を洗浄するための洗浄液及び醤油やソースといった液体調味料の供給を不要となった生活物品を利用して簡便に行うことを可能とする。
近年の液体収納容器の技術進歩に伴い、例えばペットボトルに代表されるように、使い捨て可能な液体収容容器が市場に出回るようになってきた。この結果、数多くの液体収容容器が日常生活から排出され、投棄されることとなっている。
このことは、日常生活を便利にする一方で、深刻な廃棄物処理問題を生じさせている原因ともなっている。したがって、日常生活から生じる不要な生活物品を減じるために、様々なリサイクル方法が提案されている。
特許文献1には、ペットボトルを利用して、自動的に植物に水分を供給するための液体供給機構が提案されている。該液体供給機構は、本明細書中、図26に示されている。
図26に示す液体供給機構(A)は、ペットボトルを利用した貯蔵器(B)と毛細管現象により水を少量ずつ灌水する導水管(C)が複数配設された配水管部(D)とからなるものである。
実開昭49−89225号公報
図26に示すような液体供給機構(A)は、ペットボトルを家庭内において利用可能とし、ペットボトルを再利用可能とするものの、液体供給機構(A)設置時において次のような不便を生ずるものであった。
まず、設置時において、ペットボトル内の水分を配水管部(D)に供給するためにペットボトル口部を下方に向けねばならず、このときペットボトル内部の水分が流下し、使用者並びに使用者周辺を汚すものとなる。図26に示す液体供給機構(A)は水分供給以外にも使用可能であり、植物用の液状薬剤や液体肥料も供給可能であるが、このような液状物を供給しようとする際には、この設置時の汚染の問題は深刻である。例えば、液体肥料が使用者の身体に付着した場合には、その付着した皮膚に炎症を生じたりするものとなる。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであって、設置時に液体が液体を貯蔵する貯蔵器から漏れ出さず、家庭内の様々な場面で応用可能な液体供給機構を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、液体を貯蔵するとともに開口部を備える貯蔵器と、前記貯蔵器の開口部と連通するとともに上向きに開口する供給口と、該供給口から流入した液体を一時的に蓄える収容部と、該収容部から外部へ前記液体を供給する供給手段が設けられてなる受液器と、前記貯蔵器と前記受液器を、前記液体が流通可能なように接続する接続機構とからなり、前記接続機構が、前記開口部に止められるとともに上方へ押し上げ可能な弁体と、前記弁体を押し上げる突起部からなり、前記収容部が、底面と該底面の外縁に沿って上方に延出する縁部を備え、皿状に形成されてなることを特徴とする液体供給機構である。
請求項2記載の発明は、前記底面と前記縁部で囲まれる空間内に配設されるとともに中央を貫通する中央開口部を備える略平板状の鉢受皿と、該鉢受皿上に載置される植物栽培容器を更に備え、前記供給手段が、前記植物栽培容器内部から前記鉢受皿の前記中央開口部を通じて下方に垂下がる紐体であることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項3記載の発明は、前記鉢受皿が、その外縁と前記中央開口部とを繋ぐ空間を備え、該空間には、前記鉢受皿の面に平行に摺動する摺動扉が配設され、該摺動扉が前記空間を開閉することを特徴とする請求項2記載の液体供給機構である。
請求項4記載の発明は、前記紐体上端部分が水溶性樹脂により硬化されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項5記載の発明は、前記紐体上端部分が水溶性粘着剤により硬化されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項6記載の発明は、前記貯蔵器の開口部には下方に向かって狭まるテーパ管路を備えるアダプタが取り付けられ、該アダプタは前記供給口に挿入され、前記弁体が前記テーパ管路に挿入され、前記突起部が前記収容部内部底面から立設するとともに、前記テーパ管路内に挿入可能であることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項7記載の発明は、前記供給口が略筒状に形成され、該供給口壁面には回転軸が設けられ、該回転軸を支点として上下に回転可能に取付けられるとともに一端が前記供給口内部、他端が前記供給口外部に配される棒状のアーム部を備え、前記突起部が、前記一端に取り付けられ、前記他端に浮体が配設されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項8記載の発明は、前記貯蔵器の開口部には直管状の管路を備えるアダプタが取り付けられ、前記弁体が中空の棒状に形成されるとともに前記アダプタに上下に摺動可能に外嵌され、前記弁体上部周壁には、該弁体中空部と連通する上側開口部が形成され、前記弁体下部周壁には、該弁体中空部と連通する下側開口部が形成され、前記弁体が上方に押し上げられたときに前記上側開口部が前記貯蔵器内部に現れるとともに前記下側開口部は前記アダプタ内壁面と当接し、前記弁体が下方に押し下げられたときに前記上側開口部が前記アダプタ内壁面と当接するとともに前記下側開口部が前記アダプタ下方に現れることを特徴とする請求項7記載の液体供給機構である。
請求項9記載の発明は、前記貯蔵器の開口部には直管状の管路を備えるアダプタが取り付けられ、前記弁体は前記アダプタを上下に摺動可能に外嵌され、前記弁体周壁には、該弁体軸方向に沿って延びる溝部が形成され、前記弁体が下方に押し下げられたときに前記溝部上端が前記アダプタ内壁面と当接するとともに前記溝部下端が前記アダプタ下方に現れることを特徴とする請求項7記載の液体供給機構である。
請求項10記載の発明は、前記貯蔵器開口部に、前記弁体は上下端に円板形状の突出した頭部を備え、前記頭部のうち弁体上端に配される頭部が、前記アダプタの管路上端と当接したとき、弁体の下限位置とされ、前記頭部のうち弁体下端に配される頭部が、前記アダプタの管路下端と当接したとき、弁体の上限位置とされることを特徴とする請求項7記載の液体供給機構である。
請求項11記載の発明は、前記貯蔵器開口部から略円筒形状に形成された第1アダプタが挿入されるとともに、前記開口部で固定され、前記第1アダプタに、下方に向かって狭まるテーパ管路を備えるとともに略円筒形状に形成された第2アダプタが挿入されるとともに軸回りに回転可能に取り付けられ、前記第1アダプタ上部側面には所定数の第1導水穴が形成され、前記第2アダプタ側面には前記第1導水穴と略等しい高さ位置に第2導水穴が形成され、前記弁体が前記第2アダプタ内部に配されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項12記載の発明は、前記貯蔵器開口部に、一端有底筒状のアダプタがその開口部を下方に向けて取り付けられ、該アダプタは下方に向かって狭まるテーパ管路と、前記アダプタはその側面に前記テーパ管路と連通する導水穴が形成され、前記アダプタ底部にはコイルバネが配設され、該コイルバネが下方に向けて前記弁体を下方に付勢することを特徴とする請求項1記載の液体供給機構である。
請求項13記載の発明は、前記貯蔵器開口部及び前記収容部供給口は略直管状に形成され、前記貯蔵器開口部は前記収容部供給口に外嵌され、前記貯蔵器開口部外周面には外方に突出する少なくとも1つの突起部が形成され、前記収容部供給口内壁面には前記突起部に対応する溝部が形成され、該溝部は前記貯蔵器を前記収容部に接続する際に前記突起部が通過するために収容部供給口軸方向に延びる縦溝部と、前記縦溝部下端から延出するとともに前記収容部供給口内壁面周方向に延びる周溝部からなることを特徴とする請求項12記載の液体供給機構である。
請求項14記載の発明は、前記アダプタが前記貯蔵器開口部内壁に形成された雌ねじ部と螺合することにより固定され、前記貯蔵器開口部外壁には雄ねじ部が形成され、該雄ねじ部が前記収容部供給口内壁に形成された雌ねじ部と螺合することにより前記貯蔵器が前記収容部と接続することを特徴とする請求項12記載の液体供給機構である。
請求項1記載の発明によれば、貯蔵器開口部を下方に向けたときに、弁体が貯蔵器の開口部を塞ぎ、貯蔵器からの液体の流下を堰き止めるので、貯蔵器を据付ける際の液体による汚染が防止でき、簡便に且つ衛生的に取扱い可能な液体供給機構となる。
また流出制御機構により収容部からの液体の流出及びその停止を制御可能になり、所望に応じて収容部から液体を取り出すことができる。
請求項2記載の発明によれば、鉢受皿により植物栽培容器を収容部内の液体の液面より上方に配設可能となり、水分過剰供給により植物栽培容器に植えられた植物の根を腐らせてしまうことがない。
また植物栽培容器底面から延出する紐体が鉢内に微量且つ継続的に水分を供給するので、水分不足により植物栽培容器に植えられた植物を枯らしてしまうことがない。
請求項3記載の発明によれば、摺動扉により開閉自在とされる空間により、植物栽培容器底面から延出する紐体を鉢受皿中央に形成された中央開口部への配置が容易となる。
請求項4及び5記載の発明によれば、植物栽培容器中への紐体の挿入が容易となる。
請求項6記載の発明によれば、貯蔵器からの液体を排出する排出口となるアダプタ先端が下方に向けられた状態において、弁体がアダプタ部先端を塞ぐので、貯蔵器と受液器接続時に貯蔵器から液体が漏出することがない。また、アダプタ部を受液器供給口に挿入するにともなって、弁体が押し上げられるので、早急に収容部内に液体が供給可能である。
請求項7記載の発明によれば、浮体により、収容部内の液位の調整が可能となる。
請求項8乃至10記載の発明によれば、貯蔵器設置時において弁体を下方に下げることで、貯蔵器内の液体の漏出を防止できる。
請求項11記載の発明によれば、貯蔵器設置時において、第1導水穴と第2導水穴をずらすことによって、貯蔵器からの液体の漏出を防ぐことができる。また、貯蔵器設置後において、貯蔵器を回転させ、第1導水穴と第2導水穴との位置を合わせることにより所望に応じて収容部に液体を供給可能となる。
請求項12記載の発明によれば、コイルバネにより弁体がアダプタ内部先端に押付けられるので、貯蔵器設置時の貯蔵器からの液体漏出が確実に防がれる。
請求項13記載の発明によれば、突起部が溝部と噛合うので、圧縮変形されたコイルバネの反発力により貯蔵器が受液器から押し出されることがなく、安定して貯蔵器を受液器上に設置できる。
請求項14記載の発明によれば、ねじ部同士の螺合によって、圧縮変形されたコイルバネの反発力により貯蔵器が受液器から押し出されることがなく、安定して貯蔵器を受液器上に設置できる。
以下、本発明に係る液体供給機構の実施形態について、図を参照しつつ説明する。図1は第1の実施形態を示す。第1の実施形態は、本発明に係る液体供給機構を植物への水分補給のための自動潅水装置として用いられる形態を例示して説明するが、本実施形態はこの使用形態に限られるものではなく、液体肥料の供給或いは植物用の液体薬剤投与のために用いられてもよい。
本発明に係る液体供給機構(1)は、貯蔵器(2)と貯蔵器(2)下方に配設された受液器(3)を備える。
貯蔵器(2)は、一端部に開口部を備える瓶形状のものが用いられるが、不要となった生活物品の再利用を促す目的として、使用済みの飲料用ペットボトルや液体洗剤パッケージボトルなどが好適に使用可能である。設置時において、貯蔵器(2)は開口部を下方に向けて、受液器(3)と連結される。
貯蔵器(2)の開口部は設置状態において、下方に狭まる管状部として、液体を収容する貯蔵器(2)の胴体部と一体に形成してもよいが、図1に示す例の如く、貯蔵器(2)と着脱自在に取付可能なアダプタ部(4)を用いることが好ましい。貯蔵器(2)と別体に設けられたアダプタ部(4)を用いることで、貯蔵器(2)の洗浄、貯液及び設置といった液体供給のための準備作業を容易に行うことが可能となる。
図1に示す例において、貯蔵器(2)内には水が貯蔵されているが、液体肥料や植物用の液体薬剤などを目的に応じて貯蔵してもよい。
受液器(3)は、上向きに開口する供給口(32)と、貯蔵器(2)から供給口(32)を介して流入する液体を一時的に蓄える収容部(31)を備える。
収容部(31)の形状は、中空であれば特に限定されず、円管状、四角柱或いは円柱等の外形形状を適宜採用可能であり、所望であれば、動物等をあしらった形状とすることも可能である。
供給口(32)は収容部(31)の上部から立設した管状の部分であり、貯蔵器(2)に取り付けられたアダプタ部(4)を外嵌する。
アダプタ部(4)は、貯蔵器(2)に設けられたねじ部と螺合する取付部(41)と、取付部(41)下面から下方に向かって延出する管部(42)からなる。図1に示す例において、管路(42)はその外径及び内径が下方に向かって狭まるテーパ管形状をしている。管路(42)外径を取付部(41)からの距離に応じて低減させることで、アダプタ部(4)が受液器(3)の供給口(32)に円滑に挿入される。尚、管路(42)の外形をテーパ形状としなくともよく、直管状の外形とすることで、供給口(32)内壁と管路(42)外壁との接触面を増やすことができ、貯蔵器(2)の受液器(3)上への取り付け安定性を増すことができる。図1に示す例において、テーパ状の外形を備える管路(42)途中部分が供給口(32)先端と当接し、その位置で貯蔵器(2)は受液器(3)上に固定される。
図1に示す例において、受液器(3)は全体的に壁面で囲まれた内部空間を備える閉管状に形成され、その上部に少なくとも1つの空気穴(33)を備える(図1において、2つの空気穴(33)が示されている)。
空気穴(33)は、貯蔵器(2)から収容部(31)内に液体が供給されている間、収容部(31)内部の空気を収容部(31)外へ排出可能とし、貯蔵器(2)から収容部(31)内への液体供給を円滑にする。
貯蔵器(2)から収容部(31)内への液体流入は、収容部(31)内の液位がアダプタ部(4)の管路(42)の下端部(421)に達したときに、貯蔵器(2)内の圧力と収容部(42)内の圧力均衡により、自動的に停止する。
このようにして、収容部(31)内には一定の液位で液体が蓄えられる。
尚、空気穴(33)を覆うように、網体を取り付けてもよい。網体を取付けることにより空気穴(33)から蚊などの害虫が侵入することを防ぐことができ、収容部(31)内の衛生を保つことが可能となる。
接続機構(5)は、アダプタ部(4)内に配される弁体(51)と収容部(31)内部底面から上方に立設する突起部(52)からなる。
図1に示す弁体(51)は球状であるが、アダプタ部(4)の管路(42)断面積形状に応じた平板状に形成されてもよい。
弁体(51)直径はアダプタ部(4)の管路(42)下端部の内径よりも大きく形成され、管路(42)下部において管路(42)内壁により下方への移動を妨げられるように形成される。これにより、貯蔵器(2)の開口部を下方に向けて設置するときに、弁体(51)が貯蔵器(2)内部に貯蔵された液体の流路を遮断し、設置時の貯蔵器(2)からの液体漏出を防止するものとなる。
尚、弁体(51)は使用される液体よりも大きな比重を備える材料から形成される。
突起部(52)は、収容部(31)内部底面より立設し、その先端は管状の供給口(32)途中部まで達している。
貯蔵器(2)に取り付けられたアダプタ部(4)が供給口(32)に挿入されると、アダプタ部(4)の管路(42)内に配設された弁体(51)が突起部(52)によって、アダプタ部(4)の管路(42)に対して相対的に押し上げられる。
この結果、管路(42)と弁体(51)との間に隙間が形成され、該隙間を通じて、貯蔵器(2)内に貯蔵された液体は、収容部(31)内に流下するものとなる。
このようにして、接続機構(5)は貯蔵器(2)内の液体を受液器(3)内に流通可能にする。
図1に示す液体供給機構(1)は、紐体(61)からなる供給手段(6)を備える。収容部(31)上部には紐体(61)が挿通する穴部が形成され、該穴部を介して、紐体(61)の一端部が、収容部(31)内に配され、他端が収容部(31)外に配設される。紐体(61)は毛細管現象により、収容部(31)内にある液体を収容部(31)外へ排出する。
紐体(61)の両端部を除いて、紐体(61)は紐体(61)外周面を覆う被覆部(62)を備えている。被覆部(62)は、紐体(61)を通じて収容部(31)外へ排出される間の液体の蒸発を防ぐとともに、紐体(61)の腐食、損傷及び劣化を防ぐ。尚、被覆部(62)は、耐候性を備える樹脂で形成されることが好ましい。
収容部(31)外部にある紐体(61)の端部は所望の植物の根元に配され、該植物に水分や養分を供給する。
受液器(3)の外側底部から下方に向かって、固定具(7)が突出している。固定具(7)は棒状であり、土中に埋設される。固定具(7)によって、液体供給機構(1)は確実に地面に固定され、転倒や不測の移動が防がれる。
図2は、図1に示す液体供給機構(1)の変更形態であり、貯蔵器(2)及び貯蔵器(2)と受液器(3)との接続形態が異なる。その他構成は、図1に関連して説明した構成と同様である。
図1に示す液体供給機構(1)は、飲料用ペットボトル程度の大きさの貯蔵器(2)を用いる場合に好適であったが、本発明においては更に大きな貯蔵器(2)を使用することも可能である。図2に示す例においては、灯油等を備蓄するためのポリ容器が貯蔵器(2)として示されている。尚、本発明においては、灯油備蓄用のポリ容器に限定されず、多様な種類の容器が適用可能である。
図2の液体供給機構に用いられる貯蔵器(2)は地面に直接載置される。貯蔵器(2)は略直方体であり且つ中空である。貯蔵器(2)上部には、貯蔵器(2)内部に液体を供給するための蓋部(21)を備える。蓋部(21)を貯蔵器(2)から取外すことにより、外部から貯蔵器(2)内へ所望の液体を供給可能となる。蓋部(21)には小孔(図示せず)が設けられ、貯蔵器(2)から受液器(3)への液体供給動作を円滑に行うことを可能としている。
貯蔵器(2)はその側部或いは底部に固定具(22)を備える。固定具(22)は、地面に埋設され、地面上に載置される貯蔵器(2)を固定し、転倒を防止する。
固定具(22)が貯蔵器(2)に配設される場合は、予め地面に固定具(22)を挿入可能な穴を形成し、該穴に固定具(22)を挿入することによって、貯蔵器(2)を地面上に載置固定可能となる。
固定具(22)が貯蔵器(2)側部に配される場合は、貯蔵器(2)を地面上に載置した後、貯蔵器(2)側部にある地面に固定具(22)が挿入可能な穴を形成し、該穴に固定具(22)を挿入した後、固定具(22)を貯蔵器(2)側部に取り付ければよい。
貯蔵器(2)の側面には開口部が設けられ、該開口部から可撓性の管路(23)が延出し、管路(23)先端には、図1で示したものと同じ構造のアダプタ部(4)が配設される。
アダプタ部(4)は、図1に関連して説明したものと同様に、受液器(3)の供給口(32)に挿入されている。
このように大型の貯蔵器(2)を用いる場合には、貯蔵器(2)を直接地面上に載置することにより、高い安定性を備える液体供給機構(1)を構築可能となる。
図3は、図1に示す液体供給機構(1)の他の変更形態を示す図である。図3に示す液体供給機構(1)は、図1の液体供給機構(1)の固定具(7)と受液器(3)との接続形態並びに供給手段(6)の形態が異なるのみで、他の形態は同様である。
図3に示す液体供給機構(1)は、土中に埋設された棒状の固定具(7)上端と接続する平板状の安定板(71)を備える。安定板(71)上面からは棒状のスペーサ(72)が立設し、スペーサ(72)の上端は受液器(3)外側底部と接続している。このようにして、受液器(3)は地面から空間を空けて配設される。
安定板(71)下面は地表に当接し、受液器(3)並びに貯蔵器(2)が上方に配設されても、安定性を損なうことなく、液体供給機構(1)の転倒を防止する。
スペーサ(72)は、受液器(3)を所望の高さに配設するために用いられる。形状は特に限定されるものではなく、円柱、角柱など所望の形状が採用可能であり、動物を模った形態のものであってもよい。
このようにして、受液器(3)は地面から離れて所定の高度で配設されるので、供給手段(6)は受液器(3)底部から延設可能となる。したがって、供給手段(6)に紐体(61)を用いる必要はなく、可撓性チューブ(64)を用いて、重力作用により収容部(31)内の液体を所定位置に供給可能である。
尚、図3において、飲料用ペットボトル大の貯蔵器(2)が用いられているが、これに限られるものではなく、図2に示すような大型の貯蔵器(2)を用いてもよい。
図4は、図1に示す液体供給機構(1)に用いられた供給手段(6)の変更形態を示す図である。図4(a)は分解正面図であり、図4(b)は供給手段(6)先端方向から見た図である。
図1に示す液体供給機構(1)の供給手段(6)は、紐体(61)がその先端において露出する形態であったが、図4に示す如く、植物根元側に配設される紐体(61)端部にキャップ部(63)が配設してもよい。
キャップ部(63)は一端有底筒状をしており、底部は鋭角な円錐或いは角錐形状とされる。キャップ部(63)内部に紐体(61)先端を挿入し、被覆部(62)端部とキャップ部(63)開口端部を接続させることにより、紐体(61)の露出が完全に防がれる。これにより、紐体(61)の腐食、劣化等の問題が解決される。またキャップ部(63)底部が鋭角な円錐或いは角錐形状とされるので、地面への固定が確実なものとなる。
円錐或いは角錐に形成されたキャップ部(63)底部には、少なくとも1つの排出穴(631)が設けられる。
このような形態の供給手段(6)において、図1に示す液体供給機構(1)と同様に、紐体(61)は収容部(31)内の液体を毛細管現象により、先端部へ送り出す。紐体(61)先端に至った液体は、キャップ部(6)内部に滴下し、排出穴(631)から外部の植物等対象物の根元に該液体を排出する。
図5は、図3で示す液体供給機構(1)で用いられる管状の供給機構(6)の形態を示し、図5(a)乃至図5(e)はそれぞれ異なる形態を示している。
図5(a)は、収容部(31)に連通するチューブ(64)の先端部に紐体(61)を取り付けた形態である。収容部(31)に蓄えられた液体は、チューブ(64)内を通り、先端に配された紐体(61)に浸透する。そして紐体(61)から微量ずつ外部に液体が排出される。尚、図5(a)に示す形態において、先端の紐体(61)に図4に示すキャップ部(63)を取り付けてもよい。
図5(b)は、収容部(31)に連通するチューブ(64)とチューブ(64)先端部に取付けられるプラグ部(65)からなる。
チューブ(64)先端部内壁面には雌ねじ部(641)が形成されている。
プラグ部(65)は、円筒形状であって、外周面に雄ねじ部(652)を備える導管部(651)と、先端が鋭角な円錐或いは角錐形状に形成された固定ヘッド部(653)からなる。雄ねじ部(652)は雌ねじ部(641)と螺合し、プラグ部(65)がチューブ(64)先端部と接続する。
導管部(651)途中部には排出穴(631)が形成される。チューブ(64)を伝って流下し、プラグ部(65)へ至った液体は排出穴(631)から排出される。
固定ヘッド部(653)は所望の植物の根元付近の地面に差し込まれる。このようにして供給手段(6)が地面に固定される。
尚、雌ねじ部(641)を奥方に進むにつれ径小となるテーパ雌ねじ形状とし、雄ねじ部(652)を該雌ねじ部(641)に対応する形状とし、導管部(651)を可撓性材料とすることにより、ねじ部(641,652)の螺合量によって、排出穴(631)からの液体排出量を調整可能となる。即ち、ねじ部(641,652)の螺合量を多くすれば、導管部(651)内の流路が狭くなるので、排出穴(631)からの排出量は減少し、螺合量を小さくすれば、導管部(651)内の流路が広くなり、排出穴(631)からの液体排出量が増加するようになる。
図5(c)はチューブ(64)と図4で示すキャップ部(63)を用いた形態である。
図5(c)に示すチューブ(64)はその先端において狭く形成された流路(642)を備える。尚、流路(642)は円形断面を備えている。チューブ(64)先端部外周面には、雄ねじ部(643)が形成されている。雄ねじ部(643)の長さと流路(642)の長さは略等しく形成されている。
キャップ部(63)の構造は図4で示した構造と略同様であるが、内壁面に雌ねじ部(632)が形成されている。
キャップ部(63)の雌ねじ部(632)とチューブ(64)の雄ねじ部(643)とが螺合することにより、キャップ部(63)はチューブ(64)先端部に接続される。
チューブ(64)を伝って流下した液体はキャップ部(63)に形成された排出穴(631)から排出され、植物等の対象物に供給される。
尚、キャップ部(63)の雌ねじ部(632)を奥方に進むにつれ径小となるテーパ状に形成し、チューブ(64)の雄ねじ部(643)を雌ねじ部(632)に対応するテーパ形状に形成すると、雌ねじ部(632)と雄ねじ部(643)との螺合量により、排出穴(631)からの排出量の調整が可能となる。
即ち、螺合量を大きくすれば、流路(642)の径が小さくなり、排出量が低下する。一方、螺合量を小さくすれば、反対に排出量が増加する。
図5(d)は、図5(c)の変更形態を示す図である。
図5(d)に示すキャップ部(63)の先端の円錐或いは角錐部は中実とされる。そして、排水穴(631)が、雌ねじ部(632)が形成されている部分に設けられている。キャップ部(63)内部底部からは、1本の突起部(633)が突出し、チューブ(64)先端部に挿入されている。突起部(633)は円錐形状とされ、先端に向かうにつれて細く形成される。その他の構成は図5(c)で示すキャップ部(63)と同様の構成である。
このように構成された供給手段(6)は、雄ねじ部(643)と雌ねじ部(632)の螺合を増加させることにより、突起部(633)が流路(642)内に進入し、流路面積を狭めるので、排出穴(631)からの液体排出量が減少する。逆に螺合量を小さくすれば、液体排出量が増加する。
図5(e)は、ニードルバルブ式の排出量制御機能付排出機構をチューブ(64)先端に取り付けた形態である。
排出機構(66)は上底部(661)と下底部(662)を備えるとともに中空に形成された胴体部(663)を備える。
胴体部(663)周面から外方に管状の接続部(664)が突出し、接続部(664)はチューブ(64)に外嵌される。チューブ(64)を伝って流下した液体は接続部(664)を介して胴体部(663)内に流入する。
胴体部(663)内周面に沿って、管状の絞り部(665)が設けられ、絞り部(665)は胴体部(663)内方に突出している。
絞り部(665)中央に形成された開口部には円錐形状の貫入部(666)が貫入する。貫入部(666)上部からは円柱状の調整部(667)が立設し、上底部(661)と接続している。調整部(667)外周面にはねじ部が形成され、上底部(661)中央に設けられた開口部には該ねじ部と噛合うねじ部が形成されている。調整部(667)上端には円板状のつまみ(668)が設けられ、該つまみを回転させることにより、貫入部(666)は上下に移動可能となる。
下底部(662)下面からは、下端を鋭角に形成された円錐或いは角錐形状の固定部(669)が突出している。固定部(669)は内部に管路を備え、該管路は胴体部(663)内部の空間と連通している。
固定部(669)外周面には、排出穴(631)が設けられる。排出穴(631)は固定部(669)内部の管路と連通する。これにより、チューブ(64)を伝って流下した液体は、胴体部(663)から固定部(669)へ至り、排出穴(631)から排出される。
調整部(667)の回転により、貫入部(666)を降下させると、絞り部(665)と貫入部(666)外周面との間の空間が狭まり、固定部(669)へ流れる液体量が減少し、この結果、排出穴(631)から排出される液体量が減少する。一方、貫入部(666)を上昇させると、反対に排出穴(631)から排出される液体量が増加する。
図3に示す液体供給機構(1)において、固定具(7)上方に安定板(71)及びスペーサ(72)を配し、液体供給機構(1)と地面との間に空間を形成したが、他の方法によって、空間を設けてもよい。
図6は、図3に示す固定具(7)、安定板(71)及びスペーサ(72)に代えて、上方から液体供給機構(1)を吊下げる吊下げ手段を用いた形態を示す図である。その他構成は図3に示す液体供給機構(1)と同様の構成である。図6(a)は、貯蔵器(2)に吊下げ手段を用いた形態を示し、図6(b)は受液器(3)に吊下げ手段を用いた形態を示す。
吊下げ手段(73)は、複数のビス(731)とワイヤ(732)から構成される。ビス(731)上端には輪部が形成され、該輪部(731)を介してワイヤ(732)が結び付けられる。ワイヤ(732)は、例えば木の枝に引掛けられ、液体供給機構(1)が木の枝から吊下げられる。
図6(a)において、ビス(731)は貯蔵器(2)上面に取り付けられている。図6(b)において、ビス(731)は受液器(3)外部上面に取り付けられている。
このような吊下げ手段を用いて、壁面から突出する突出物に引掛けて、液体供給機構(1)を吊下げてもよい。収容部(31)内部の液体の流出及びその停止を制御する液体流出制御の様々な形態が後述において説明されるが、該液体流出制御機構を利用し、貯蔵器(2)内に洗浄液を収容し、浴室壁面に液体供給機構(1)を吊下げてもよい。
図1乃至図6に示す液体供給機構(1)は地面から直接生える植物に液体、液状薬剤或いは液体肥料を供給するのに好適な形態であるが、本発明においては、これに限らず、鉢やプランタなどの植物育成用容器に植えられた植物に水分供給するのにも用いられる。
図7は、本発明の第2の実施形態を示し、鉢或いはプランタといった植物育成用容器に植えられた植物への水分供給に好適に用いられる液体供給機構(1)の形態である。
図7(a)は第2の実施形態の液体供給機構(1)の側方断面図であり、図7(b)は第2の実施形態の液体供給機構(1)を上方から見た図である。尚、図7(b)において、図7(a)に示される鉢受皿並びに植物栽培容器は除かれている。
尚、図7に示す液体供給機構(1)の貯蔵器(2)、供給口(32)、アダプタ部(4)及び接続機構(5)の構成は図1に示す液体供給機構(1)の構成と同様である。これらは、図7中において液体供給機構(1)右方に配置されている。
図7に示す受液器(3)は、貯蔵器(2)が配される部分を除いて、その上面に大きな開口部(34)を備えている。該開口部(34)の領域において収容部(31)は、底面(311)と底面(311)外縁に沿って立設する縁部(312)からなり、皿状に形成される。
尚、開口部(34)右方の貯蔵器(2)が配設される領域においては、収容部(31)は貯蔵器(2)を支持するための上板(35)を備え、該上板(35)が収容部(31)上面を覆っている。供給口(32)は上板(35)から上方に立設している。
開口部(34)上方から鉢受皿(36)が載置され、鉢受皿(36)上面に植物栽培容器(37)が載置される。
尚、受液器(3)はその側部下方或いは底面に水抜き用のドレイン弁(313)を備えることが好ましい。尚、ドレイン弁(313)を接続する管路には軸回りに回転可能に取付けられるエルボ管が用いられることが好ましく、該エルボ管のエルボ部分に蛇腹管が用いられ、その開口端を所望の方向に向けることが可能とされることが更に好ましい。またこのようなドレイン弁(313)を用いるときには、供給口(32)内壁面並びにアダプタ部(4)の管路(42)外周面にねじ部を設け、上下にアダプタ部(4)下端位置を変更可能とすることが好ましい。
図8は、鉢受皿(36)の詳細を示す図である。図8(a)は鉢受皿(36)を上方から見た図であり、図8(b)は鉢受皿(36)の側方断面図である。
鉢受皿(36)は、その上面を形成する上板(361)と上板(361)外縁から下方に延設する壁板(362)から構成される。
上板(361)は平板状であり、その中央部には中央開口部(363)を備える。また、上板(361)は鉢受皿(36)上面に沿って摺動可能な摺動扉(364)を備える。摺動扉(364)が左或いは右に摺動すると、鉢受皿(36)外縁と中央開口部(363)を繋ぐ空間が形成される。
図7に示す如く、壁板(362)はアダプタ部(4)下端より高い位置に上板(361)がくるような高さとされる。また、壁板(362)は少なくとも1つの貫通穴(365)を備え、鉢受皿(36)内部に液体を浸入可能とする。
図8において、鉢受皿(36)は平面視略矩形とされているが、これに限られるものではなく、楕円、円形など適宜所望の形状を選択可能である。尚、鉢受皿(36)の形状を収容部(31)の開口部(34)内周縁に沿う形状と等しい形状とすると、上面から蚊などの害虫が侵入することが防止され、収容部(31)内の衛生を好適に保つことができる。
また、鉢受皿(36)上面に適宜水切り用の小孔や溝などを設けてもよい。或いは鉢受皿(36)上面を網状に形成してもよい。
植物栽培容器(37)は、鉢或いはプランタが適宜使用可能である。
植物栽培容器(37)内には植物育成用の土が収容されている。また植物栽培容器(37)底面には開口部が設けられ、開口部から下方に紐体(61)が垂れ下がっている。紐体(61)上部は植物栽培容器(37)内の土中に埋め込まれている。
植物栽培容器(37)が鉢受皿(36)上に載置されたとき、鉢受皿(36)の開口部(363)を介して、紐体(61)下端が収容部(31)内の液体中に漬けられる。紐体(61)は毛細管現象により液体を上方に吸い上げ、植物栽培容器(37)内に液体を供給する。
尚、植物栽培容器(37)を載置するときに摺動扉(364)を移動させて、鉢受皿(36)外縁から中央開口部(363)を繋ぐ開口部を形成すると、該開口部を介して紐体(61)を中央開口部(363)内に配置できるので、取扱いが非常に容易となる。
また、鉢受皿(36)上面は収容部(31)液面よりも高い位置にあるので、植物栽培容器(37)に過度の水分が供給されず、植物栽培容器(37)で栽培される植物の根が腐ることがない。
尚、植物栽培容器(37)底面には、図9に示すように、網状の支持部材(371)を貼着してもよい。そして、紐体(61)を支持部材(371)の格子内に挿入し、支持部材(371)上方にある紐体(61)の外周面から突起部(611)を突出させてもよい。このようにすると、突起部(611)が支持部材(371)の格子に引掛かり、紐体(61)が植物栽培容器(37)底面から脱落することが防止される。
更には、紐体(61)上端部分を水溶性樹脂或いは水溶性粘着剤で硬くすると、植物栽培容器(37)底面から内部に確実に紐体(61)上端を挿入可能となる。
図10は、第3の実施形態を示す。図10(a)は液体供給機構の側部断面図であり、図10(b)は上方から見た図である。第3の実施形態は、図7乃至図9で示す植物栽培容器(37)を用いた自動潅水装置としての液体供給機構(1)と略同様の構成であるが、使用用途はペットへの水分供給のために用いられる。第3の実施形態と第2の実施形態との構成の相違は、第3の実施形態が鉢受皿(36)並びに植物栽培容器(37)を要していない点並びに液位制御が収容部(31)内の液面に係る大気圧と貯蔵器(2)内の圧力バランスによらず、浮体を用いて積極的に制御される点である。その他の構成は、図7に示す液体供給機構(1)の構成と同様である。
図10に示す液体供給機構(1)は、主に貯蔵器(2)と受液器(3)からなる。図10に示される例において、貯蔵器(2)は右方に配されている。貯蔵器(2)は第2の実施例と同様に開口部を下方に向けて、受液器(3)と接続し、受液器(3)内に液体を供給する。
受液器(3)は、上面に大きな開口部(34)を備えている。開口部(34)と隣接して、受液器(3)上面を覆う上板(35)が備えられる。上板(35)から筒状の供給口(32)が上方に立設している。上板(35)並びに供給口(32)は貯蔵器(2)を支持する。
また、開口部(34)の領域は、底面(311)と底面(311)外縁から立設する縁部(312)から構成される。
供給口(32)を構成する壁面の一部は収容部(31)内部底面まで延び、該内部底面と接続している。該壁面は、接続機構(5)を支持する支持壁(53)として機能する。
支持壁(53)には、回転軸(531)が設けられ、回転軸(531)に棒状のアーム部(54)が接続する。アーム部(54)は回転軸(531)を軸として上下に回転可能である。
アーム部(54)の開口部(34)の領域にある端部には浮体(55)が取付けられる。浮体(55)は使用される液体よりも低い比重を備える。アーム部(54)他端には、上方に立設する棒状の突起部(52)が配される。
突起部(52)上端は貯蔵器(2)に取り付けられたアダプタ部(4)の管路(42)内に挿入され、管路(42)内に配された弁体(51)を、アーム部(54)の動作に応じて、管路(42)内で上下に移動させる。
上記構成を備える液体供給機構(1)において、貯蔵器(2)が受液器(3)の供給口(32)に差し込まれるまでは、弁体(51)が貯蔵器(2)の液体出口を塞ぎ、液体の漏出を防ぐ。貯蔵器(2)が供給口(32)に差し込まれ、突起部(52)が弁体(51)を押し上げると、貯蔵器(2)から液体がアダプタ部(4)の管路(42)を介して、受液器(3)内に流下する。受液器(3)の収容部(31)内の液位の上昇に応じて、浮体(55)の位置は上昇する一方で、突起部(52)上端位置は下降する。そして、弁体(51)はアダプタ部(4)下端に達し、貯蔵器(2)からの液体供給を停止させる。
ペットは、収容部(31)上面に設けられた開口部(34)を介して、収容部(31)内の液体を摂取することが可能となる。液体摂取により、収容部(31)内の液位が下がると、再び突起部(52)先端位置は上昇し、弁体(51)を押し上げ、貯蔵器(2)内の液体を流下させる。このようにして、収容部(31)内の液位は一定範囲に保たれる。
尚、アダプタ部(4)の下端は、変動する制御液位の上限よりも高い位置に配されることが好ましい。このようにすると、アダプタ部(4)が液面から離れるので、収容部(31)内の液体が貯蔵器(2)内へ逆流することを防ぐことが可能となる。
尚、ペットへの水供給装置として利用する形態において、浮体(55)は必須の構成ではなく、収容部(31)底面から突起部(52)を上方に向けて突出する形態を採用してもよい。
図11は、図10に示す液体供給機構(1)の変更形態を示す。図11(a)は液体供給機構(1)の側部断面図を示し、図11(b)は液体供給機構(1)を上方から見た図である。
図11に示す液体供給機構(1)は、図10に示す液体供給機構(1)の構成に加えて、開口部(34)の領域内に、浮体(55)周囲を囲む防波壁(56)を設けた形態である。
防波壁(56)は、コ字状に形成された壁であり、その両端は支持壁(53)から延設している。また、防波壁(56)の上縁は、制御される液位よりも高い位置にある。また、防波壁(56)下部には、貯蔵器(2)からの液体が流通可能なように流通穴が適宜設けられる。
防波壁(56)並びに支持壁(53)で囲まれる領域内には、浮体(55)が配設される。
このように防波壁(56)が、浮体(55)を取り囲むことによって、ペットが液体を摂取する際に生ずる波によって、浮体(55)が影響を受けず、貯蔵器(2)からの液体供給が円滑に行われるようになる。
その他の変更形態として、浮体(55)をアーム部(54)に沿って移動可能とし、アーム部(54)上の所望の位置で固定させるものとしてもよい。このようにして、液位の制御特性が所望のものとなるように調整可能となる。例えば、貯蔵器(2)から遠くに配されるアーム部(54)先端に浮体(55)を取付けるならば、弁体(51)の上下動作は緩やかなものとなり、貯蔵器(2)近くのアーム部(54)途中部で浮体(55)を固定するならば、弁体(51)を素早く動作させることが可能となる。
上述の例において、内部をテーパ管状に形成されたアダプタ部(4)と球状の弁体(51)を用いて説明してきたが、他の形状のアダプタ部(4)並びに弁体(51)も使用可能である。
図12は、接続機構(5)の他の形態を示す。図12(a)並びに(b)は、接続機構(5)の変更形態の一例をそれぞれ示し、上図は弁体(51)が上側位置に配され、貯蔵器(2)からの液体流出が停止された状態を示し、下図は、弁体(51)が下側位置に配され、貯蔵器(2)からの液体流出が可能とされる状態を示す。
図12(a)に示すように、管路面積が一定の直管状の管路(42)を備えるアダプタ部(4)も使用可能である。アダプタ部(4)の管路(42)軸方向に摺動可能な弁体(51)が、管路(42)内に配設される。
弁体(51)は、軸方向断面略I字形状に形成され、その上下端には、管路(42)より大きく形成された円板状の頭部(511)を備える。上側の頭部(511a)は管路(42)の上方に位置し、下側の頭部(511b)は管路(42)の下方に位置する。下側の頭部(511b)下面は、アーム部(54)と接続し、アーム部(54)の動作によって、弁体(51)は管路(42)軸方向に沿って上下に摺動する。
上下の頭部(511)の間の弁体胴体部(512)は、管路(42)の長さよりも長く形成されている。下側の頭部(511b)が管路(42)下端と当接したとき、弁体(51)は上側位置にあり(図12(a)参照)、上側の頭部(511a)が管路(42)下端と当接したとき、弁体(51)は下側位置にある(図12(b)参照)。
弁体胴体部(512)内部は中空に形成されている。また弁体胴体部(512)上部周面には上側開口部(513)、弁体胴体部(512)下部周面には下側開口部(514)が形成され、上側開口部(513)及び下側開口部(514)は弁体胴体部内部の中空部分(516)と連通している。
弁体(51)が上側位置にあるとき、上側開口部(513)は、管路(42)上端より上側に位置し、上側開口部(513)を通じて、弁体(51)内部に液体が供給される。一方、下側開口部(514)は管路(42)内壁面と当接し、弁体(51)内部に供給された液体は弁体(51)外部へ流出しない。
弁体(51)が下側位置にあるとき、上側開口部(513)は、管路(42)内壁面と当接し、弁体(51)内部への液体流入が停止する。一方で、下側開口部(514)は管路(42)下方に現れ、弁体(51)内部に流入した液体を排出可能とする。排出された液体は収容部(31)内へと供給される。
図12(b)は、図12(a)の弁体(51)の上側開口部(513)、下側開口部(514)及び中空部分(516)に代えて、断面I字状の弁体(51)の弁体胴体部(512)周面に溝部(515)を形成した形態である。溝部(515)は弁体胴体部(512)軸方向に沿って延び、弁体が上側位置にあるとき、溝部(515)上端部は管路(42)上方に現れ、溝部(515)下端部は管路(42)内壁面と当接する。貯蔵器(2)内の液体はこのとき溝部(515)へ流れ込む。
弁体(51)が下側位置にあるとき、溝部(515)の上端は管路(42)内壁面と当接する。一方、溝部(515)下端は、管路(42)下方に現れる。このとき溝部(515)にある液体が排出される。
図12で示したような弁体を用いることにより、一定且つ少量の液体を収容部(31)に供給することが可能となり、より細やかな液位調整が可能となる。
尚、溝部(515)において、弁体胴体部(512)下端に配される頭部(511b)が除去され、弁体胴体部(512)を断面略T字形状に形成してもよい。そして、弁体胴体部(512)下端まで溝部(515)を伸ばすことで、溝部(515)上端が貯蔵器(2)内部に現れているときには、溝部(515)下端から液体が流出し続けることとなる。
上述の第1乃至第3の実施形態において、アダプタ部(4)の管路(42)を貯蔵器(2)から下方に突出させた形態を図示して説明してきたが、管路(42)を貯蔵器(2)内部に埋設させてもよい。
図13は、アダプタ部(4)の管路(42)を貯蔵器(2)内部に埋設した形態を示す図である。図13(a)及び図13(b)はそれぞれ異なる形態を現わす。
図13(a)に示すアダプタ部(4)は、円板状の円板部(411)と円板部(411)外縁から上方に突出する円筒形状の円筒部(412)からなる取付部(41)を備える。円筒部(412)内周面にはねじ部が形成され、貯蔵器(2)口部外周面に形成されたねじ部と螺合する。該取付部(41)の構成は、第1乃至第3の実施形態で図示した取付部(41)の構成と同様である。
円板部(411)中央から上方に向かって延出する直管状の直管部(421)と下方に向かって延びるテーパ管部(422)からなる管路(42)が円板部(411)中央に配設される。
直管部(421)の上端は塞がれる一方で、周面に導水穴(423)が形成されている。導水穴(423)から管路(42)内へ貯蔵器(2)内の液体が流入する。
弁体(51)は管路(42)内に配設され、接続機構(5)の突起部(52)に押されない状態においては、弁体(51)はテーパ管部(422)内部下端に支持されるとともに貯蔵器(2)内の液体の流出を妨げる。
導水穴(423)の大きさは、弁体(51)の大きさよりも小さく形成され、弁体(51)が管路(42)外へ出ることを防止する。
受液器(3)の供給口(32)に、円筒部(412)が外嵌され、貯蔵器(2)は受液器(3)上に固定される。
このように形成されたアダプタ部(4)を用いると、管路(42)が貯蔵器(2)内部に埋設されるので、受液器(3)上の貯蔵器(2)の配設高さを低減することが可能となる。したがって、液体供給機構(1)の重心高さを下げることができ、液体供給機構(1)の安定性を向上させることが可能となる。
図13(b)に示すアダプタ部(4)は、取付部(41)を備えず、直管部(421)とテーパ管部(422)からなる管路(42)を備える。貯蔵器(2)口部内周面には、ねじ部が形成されている。また貯蔵器(2)口部外周面は受液器(3)の供給口(32)内周面に支持されている。
直管部(421)は、図13(a)で示す直管部(421)の構造と略同様であるが、その外周面にねじ部を備え、貯蔵器(2)口部内周面に形成されたねじ部と螺合することによって、貯蔵器(2)に固定される。
テーパ管部(422)外面には、アダプタ部(4)の貯蔵器(2)への取り付け容易性のためにつまみ部(424)が設けられ、つまみ部(424)を摘んで、アダプタ部(4)を回転させることで、アダプタ部(4)は貯蔵器(2)口部に容易に取付けられる。
図13(a)に示す実施形態において、取付部(41)の円筒部(412)の外周面に一対の突起部(413)が示され、図13(b)に示す実施形態において、貯蔵器(2)口部外周面に一対の突起部(24)が設けられている。
図14に、供給口(32)内壁面の展開図を示し、これら突起部(413,24)と噛合う溝部を示す。
図13に示す如く、供給口(32)は直管状に形成され、上方から貯蔵器(2)の開口部を形成するアダプタ部(4)或いは貯蔵器(2)口部が挿入される。
図14に示すように供給口(32)内壁面には溝部(321)が形成され、溝部(321)と突起部(413,24)との噛合いにより、貯蔵器(2)は供給口(32)に固定される。
溝部(321)は、供給口(32)軸方向に沿って形成される縦溝部(322)と周方向に沿って形成される周溝部(323)からなる。縦溝部(322)の下端は周溝部(323)と連結している。
貯蔵器(2)開口部が供給口(32)に挿入されるときに、突起部(413,24)は縦溝部(322)を通る。縦溝部(322)の位置は突起部(413,24)の位置に合わせて形成される。
突起部(413,24)が縦溝部(322)下端に達すると、貯蔵器(2)はその軸回りに回転され、突起部(413,24)は周溝部(323)と通過し、縦溝部(322)と突起部(413,24)が一致しない位置で貯蔵器(2)は据付けられる。このようにして、貯蔵器(2)は上下方向に固定される。
尚、このような溝部(321)の代わりに、ねじ部が形成され、ねじの螺合によって貯蔵器(2)を固定するものであってもよい。
このように突起部(413)あるいはねじ部を形成して供給口(32)と貯蔵器(2)開口部を接続すると、図16に関連して説明するようなアダプタ部(4)を使用するときに貯蔵器(2)が上方へ押し上げられることを防止することができる。
図15に図13(a)で示したアダプタ部(4)の変更形態を示す。図15に示すアダプタ部は第1アダプタ部(40)と第2アダプタ部(400)からなる。
第1アダプタ部(40)は、円板状の円板部(43)と円板部(43)外縁から立設する円筒状の円筒部(44)を備え、円筒部(44)内周面にはねじ部が形成されている。該ねじ部は貯蔵器(2)口部外周面に形成されたねじ部と螺合する。また円筒部(44)外周面には図13及び図14に関連して述べられた突起部(413)が設けられ、また供給口(32)内周面には該突起部(413)と噛合う溝部(321)が形成されている。
円板部(43)中央からは直管状の直管部(45)が上方に向かって延出し、直管部(45)は貯蔵器(2)内部に配設される。直管部(45)の上端は上底部(451)により塞がれている。直管部(45)周面には一対の第1導水穴(452)が形成されている。尚、第1導水穴(452)の数は少なくとも1つ設けられていればよく、例えば3以上であってもよい。
第2アダプタ部(400)は、直管状の直管部(401)と下方に向かって管路が狭まるテーパ管状のテーパ管部(402)からなる。
直管部(401)は第1アダプタ部(40)の直管部(45)内に挿入される。第2アダプタ部(400)の直管部(401)は上端を上底部(403)により塞がれている。第1アダプタ部(40)の上底部(451)には回転軸(450)が設けられ、回転軸(450)は第2アダプタ部(400)の上底部(403)と接続する。第2アダプタ部(400)は回転軸(450)により軸回りに回転可能に第1アダプタ部(40)と接続する。
第2アダプタ部(400)は、その周面に第2導水穴(404)を備え、第2導水穴(404)の高さ位置は第1導水穴(452)と一致している。
弁体(51)は第2アダプタ(400)内部に配設され、接続機構(5)の突起部(52)に押されない状態において、弁体(51)は第2アダプタ(400)のテーパ管路(402)下端に位置し、テーパ管路(402)を塞ぐ。
図15に示すアダプタ部(4)を用いる場合において、第1導水路(452)と第2導水路(404)の位置をずらした状態で、貯蔵器(2)の口部を下方に向ける。このとき第1導水路(452)と第2導水路(404)は連通しておらず、貯蔵器(2)内部の液体は漏出しない。
この状態で供給口(32)に貯蔵器(2)口部を挿入する。そして、貯蔵器(2)をその軸回りに回転させ、第1導水穴(452)と第2導水穴(404)の位置を合わせる。このようにして、第1導水穴(452)と第2導水穴(404)とが連通することにより、貯蔵器(2)内の液体が受液器(3)内に流出可能とされる。
したがって、図15に示すようなアダプタ部(4)を用いることにより、貯蔵器(2)口部を下方に向けたときの液体漏出を確実に防止することが可能となる。
図15に示すアダプタ部(4)が発揮する液体漏出防止機能は、より簡便な構造によっても得ることができる。
図16は、液体漏出防止機能付アダプタ部(4)の断面図である。図16に示すアダプタ部(4)は、図13(a)に示すアダプタ部(4)が備える構成に加えて、アダプタ部(4)の直管部(421)上端を塞ぐ上底部(424)から下方に向かって延設するコイルバネ(425)を備える。コイルバネ(425)の下端は弁体(51)と接続する。コイルバネ(425)は弁体(51)を下方に付勢し、弁体(51)をテーパ管部(422)出口部に押付ける。
したがって、弁体(51)が接続機構(5)の突起部(52)に押し上げられない状態では、弁体(51)は確実にアダプタ部(4)内管路を塞ぐことになる。よって、貯蔵器(2)設置時において、貯蔵器(2)口部を下方に向けても貯蔵器(2)内の液体が漏出することがない。
尚、図16に示すアダプタ部(4)を用いる場合には、弁体(51)は若干変形可能なゴム等の材料で形成されることが好ましい。このような材料で弁体(51)が形成されることによって、高いシール性を発揮可能となる。
第1乃至第3の実施形態において、紐体(61)や収容部(31)に大きな開口部(34)を設けて、収容部(31)外の対象物に液体供給を行う例を示したが、他の方法によっても液体供給を行うことが可能である。
図17は簡易水道としての使用形態である。図17に示す液体供給機構(1)は主に、液体を貯蔵する貯蔵器(2)と、貯蔵器(2)から供給される液体を受け、一時的に収容する受液器(3)からなる。貯蔵器(2)と受液器(3)との接続形態は図16に関連して説明したものと同様である。また、貯蔵器(2)内に貯蔵される液体は水である。
受液器(3)の収容部(31)側部からは、排出用の管路が延出している。該管路はレギュレータバルブ(314)を備える。レギュレータバルブ(314)は更にその下流側にエルボ管状の蛇口(316)を備え、蛇口(316)はその軸回りに回転可能にレギュレータバルブ(314)に接続している。レギュレータバルブ(314)のハンドルを回すことにより、レギュレータバルブ(314)内部の管路断面積が変化し、これにより収容部(31)から排出される液体流量を調節可能である。
収容部(31)側部には平板状の固定板(74)が取り付けられている。固定板(74)はその面を垂直にして配設されている。固定板(74)には釘などの固定具(75)が挿通される。このような固定板(74)と固定具(75)で構成される固定手段を用いることで、垂直に立設する任意の壁面に液体供給機構(1)を据付けることが可能となる。したがって、図17に示すような液体供給機構(1)はキャンプ場など屋外の簡易水道として利用可能となる。あるいは、災害時の簡易水道としても機能しうるものである。尚、固定具(75)は、釘以外にも、マグネット、吸着板などを用いることが可能である。
図18は、液体供給機構(1)の他の使用形態を示す図である。図18に示す液体供給機構(1)は、図17に示す液体供給機構(1)のレギュレータバルブ(314)及び蛇口(315)からなる流出制御機構と異なる流出制御機構を備えるが、その他の構成は図17に示すものと同様である。尚、図18に示す例においては、貯蔵器(2)内に貯蔵される液体は、洗浄液であり、手洗い用或いは身体洗浄用或いは衣類洗浄用の洗浄液が好適に用いられる。
図18に示す液体供給機構(1)は収容部(31)下面から突出する排出管路(316)を備える。排出管路(316)内には収容部(31)内に向かって棒状の棒状部(317)が配設される。棒状部(317)はその途中部に半径方向に突出する円板状の閉鎖部(318)を備える。また、棒状部(317)上端は、収容部(31)上面内壁から延出するコイルバネ(319)と接続する。
コイルバネ(319)は棒状部(317)を下方に付勢し、閉鎖部(318)は収容部(31)内側底面に当接し、排出管路(316)基端部の開口部を閉鎖する。
このような流出制御機構を備える液体供給機構(1)は、棒状部(317)下端を下方から上方に向けて押圧することにより、排出管路(316)から収容部(31)内の液体が排出される。棒状部(317)の下方からの押圧を解除すると、棒状部(317)はコイルバネ(319)により下方に押され、閉鎖部材(318)が排出管路(316)基端部を塞ぎ、液体の流出が停止する。
尚、棒状部(317)上端に棒状のアーム部の一端を取り付け、アーム部の他端を収容部(31)外部へ突出させるとともに、アーム部を収容部(31)の壁に取り付けられた回転ピンで回転可能に支持し、アーム部の上下操作によって棒状部(317)の上下動作を行う形態であってもよい。このように形成すると、アーム部を上方に動かして、閉鎖部(318)を排出管路(316)基端部に押付けることで、排出管路(316)を閉じることができる。また、アーム部を下方に動かして、閉鎖部(318)を排出管路(316)基端部から離し、収容部(31)内の液体を排出管路(316)から排出させることができる。
図19に、図18で示す流出制御機構の変更形態を示す。図19に示す流出制御機構は、収容部(31)下面から下方に突出するとともに下方に向かって狭まるテーパ管状の排出管路(316)を備える。排出管路(316)壁部には回転軸(301)が設けられ、回転軸(301)は棒状のアーム部(302)を回転可能に支持する。排出管路(316)内部には弁体(303)が配設される。
アーム部(302)の排出管路(316)内にある端部は弁体(303)と接続し、アーム部(302)他端は排出管路(316)外部に配される。弁体(303)上面からはコイルバネ(306)が延設し、コイルバネ(306)上端は収容部(31)内部に水平に延出した支持壁(307)と接続している。コイルバネ(306)は常に弁体(303)を下方に付勢する。
弁体(303)の形状は特に限定されないが、コイルバネ(306)により下方に付勢され下限位置に達したとき、排出管路(316)を閉塞する。下限位置から上方にあるとき排出管路(316)管路内を液体が流通可能となる。
排出管路(316)外方にあるアーム部(302)端部を下方に移動させると、弁体(303)は上方に押し上げられる。そして排出管路(316)から収容部(31)内部の液体が排出される。アーム部(302)への力を解除すると、コイルバネ(306)により、弁体(303)は下方に移動し、排出管路(316)を閉塞し、排出動作を停止させる。
図20に他の流出制御機構を示す。図20に示す流出制御機構は、収容部(31)下面から突出する排出管路(316)と収容部(31)側面から挿入された回転管路(305)からなる。回転管路(305)の収容部(31)内部に配される一端部は開口し、回転管路(305)内部に収容部(31)内の液体が浸入する。回転管路(305)の他端は収容部(31)外部に配され、閉塞している。回転管路(305)は収容部(31)側壁によって回転可能に支持される。
回転管路(305)周面には回転開口部(304)が形成される。回転開口部(304)は回転管路(305)軸方向位置において、排出管路(316)と位置を同じくする。
回転管路(305)をその軸周りに回転させ、回転開口部(304)を下方に向けると、該回転開口部(304)は排出管路(316)基端部の開口部と合致し、回転管路(305)内部の液体が排出管路(316)を介して収容部(31)外へ排出される。
図21は、他の流出制御機構を示す。図21に示される液体供給機構(1)の流出制御機構は、収容部(31)下面から下方に延出する排出管路(316)及び収容部(31)内部に形成される内部管路(308)を備える。内部管路(308)は収容部(31)側壁から横方向に延出している。また、内部管路(316)は、排出管路(316)と連通している。内部管路(308)は、排出管路(316)基端部開口部と内部管路(308)軸方向位置を同じくする開口部(309)を備える。また、内部管路(308)内に棒状の制御棒(390)が挿入されている。制御棒(390)の内部管路(308)内に配される端部には栓部(391)が配され、栓部(391)外周面全体は内部管路(308)内周面と接し、密着する。制御棒(390)の他端にはボタン部(392)が配設される。ボタン部(392)は制御棒(390)の収容部(31)への挿入部分よりも径大に形成されている。
このように形成された制御棒(390)はボタン部(392)を押すことで、内部管路(308)内へ押し込まれる。ボタン部(392)は、径大に形成されているので、最大の押し込み位置で収容部(31)側壁と当接し、制御棒(390)のそれ以上の押し込みを防止する。制御棒(390)が押し込まれている間、栓部(391)は内部管路(308)軸方向に沿って摺動する。
内部管路(308)の奥方側端部(393)と栓部(391)との間には、コイルバネ(394)が配される。コイルバネ(394)は制御棒(390)を収容部(31)外方へ付勢する。
制御棒(390)を収容部(31)内へ押し込む力を解除すると、コイルバネ(394)は制御棒(390)を収容部(31)外へ押し出す。制御棒(390)が最大限押し出された位置において、栓部(391)は収容部(31)内部側面と当接し、制御棒(390)がそれ以上押し出されることを防ぐ。
制御棒(390)の最大押出位置において、開口部(309)と排出管路(316)基端部の開口部は栓部(391)によって閉塞される。この状態において、収容部(31)内の液体は、排出されない。
制御棒(390)が押し込まれると、栓部(391)は移動し、排出管路(316)は開口部(309)を介して収容部(31)内部と連通する。そして、収容部(31)内部の液体は排出管路(316)から排出される。
図22は図21で示す流出制御機構の変更形態を示す。
図22に示す流出制御機構も図21に示す流出制御機構と同様に収容部(31)内に内部管路(308)を備え、内部管路(308)は収容部(31)下面から下方に向かって延出する排出管路(316)と連通している。
内部管路(308)は、その奥方側端部(393)において開口し、開口部には弁体を備える。また奥方側端部(393)においてコイルバネ(394)を支持するための壁部が設けられている。
内部管路(308)に配される栓部(391)は、弁体軸方向に沿って延びる流路(380)を備える。奥方側端部(393)から内部管路(308)内に流入した収容部(31)内の液体は、流路(380)を通って、排出管路(316)に至る。
流路(380)下流端には、流路(380)を塞ぐ弁体(381)が配設される。
栓部(391)が最大押出位置にあるとき、弁体(381)は収容部(31)側壁と栓部(391)下流側の面に挟まれ、流路(380)を確実に閉鎖する。これにより、液体は流路(380)を通過できず、排出管路(316)から液体は流出しない。
栓部(391)が押し込まれると、弁体(381)は開き、液体は流路(380)を通り、排出管路(316)から流出する。
図23は他の流出制御機構を示す。
図23に示す流出制御機構は、収容部(31)下面に設けられた開口部(382)と、開口部(382)に回転可能に取付けられる球体部(383)からなる。球体部(383)は球体形状であり、その中心点を中心として回転する。
球体部(383)の回転に伴い、収容部(31)内部にあった球体部(383)の面が収容部(31)外に現れたとき、該球体部(383)の面には収容部(31)に付着している。液体が塗布される対象物を球体部(383)に接触させて、球体部(383)を回転させることにより、対象物には液体が塗布される。
図23に示される流出制御機構には、比較的粘度の大きな液体、例えば、液状糊などを用いることが好ましい。
図24は、上記のような流出制御機構を利用した液体供給機構(1)の使用形態を示す。図24に示す液体供給機構(1)は、炭酸飲料を供給するジュースサーバとして使用される。
液体供給機構(1)は、貯蔵器(2)を備える。貯蔵器(2)内部には、炭酸飲料が貯蔵されている。貯蔵器(2)は口部を下方に向けて配される。貯蔵器(2)口部には、図15を用いて説明したアダプタ部(4)が取り付けられ、貯蔵器(2)開口部を構成している。貯蔵器(2)開口部は受液器(3)の供給口(32)に挿入され、貯蔵器(2)は、受液器(3)上に固定されている。
受液器(3)の収容部(31)内には、図20を用いて示した流出制御機構が配設され、回転管路(305)をその軸周りに回転させることで、収容部(31)内の液体の流出が制御される。収容部(31)下面から下方に突出する排出管路(316)下方にはコップが配され、排出管路(316)から流下する炭酸飲料を受ける。
収容部(31)上方且つ貯蔵器(2)胴体部下方には平板状の水滴受け皿(90)が配設される。水滴受け皿(90)は、貯蔵器(2)胴体部断面積より広く形成され、貯蔵器(2)胴体部壁面に付着した水滴を受け、液体供給機構(1)周囲が滴下する水滴によって汚染されることを防止する。また水滴受け皿(90)はその一部に開口部(91)を備え、開口部(91)を介して、その下方に形成される水溜め部(92)内に水滴を落とすことを可能とする。
貯蔵器(2)内に炭酸飲料が配されるとき、貯蔵器(2)内部の圧力が炭酸ガスにより高まることがある。この圧力により、収容部(31)内に過剰の液体が供給されることがあるため、図24に示す液体供給機構(1)は次のような空気穴構造を備える。
収容部(31)上面に形成される空気穴(33)は、収容部(31)上面から上方に立設する管状の部分である。管状の空気穴(33)上部周面には小孔(331)が形成されている。
小孔(331)より下方の空気穴(33)途中部には膜状弁(332)が配される。膜状弁(332)は一端部を固定され、他端は膜状弁(332)が水平となる位置からその下方に傾斜する位置を可動域としている。膜状弁(332)が水平となった状態で、膜状弁(332)は空気穴(33)を塞ぐ。
このように膜状弁(332)を備えることによって、過剰に収容部(31)内に液体が供給された場合であっても、膜状弁(332)を塞ぐので、空気穴から液体が噴出することがない。
尚、上記のようにジュースサーバとして用いる場合、受液器(3)側面から車内の飲料用ボトル設置具に取り付け可能なように取り付け部分を構成してもよい。
図25は、灯油を他の容器に移し替える使用形態を示す。
図25において、貯蔵器(2)下方側面から可撓性管路(230)が用いられている。図25において可撓性管路(230)に蛇腹管が用いられている。貯蔵器(2)内には灯油が貯蔵されている。
可撓性管路(230)先端には、弁体(51)を収容する空間が設けられ、該空間先端側は、テーパ形状に形成されている。
貯蔵器(2)下方には、貯蔵器(2)に収容された灯油を受ける第2容器(1000)が載置される。第2容器(1000)の受け口(1001)には突起部(52)を備える受け皿(1002)が配設される。
可撓性管路(230)を受け皿に据付けると突起部(52)が弁体(51)を押し上げ、可撓性管路(230)先端出口を開く。貯蔵器(2)内の灯油は第2容器(1000)内に流れ込み、灯油の移し変えが行われる。
尚、可撓性管路(230)基端部付近には、図24に関連して説明された空気穴と略同じ構造の筒状の空気穴(33)が用いられている。このように可撓性管路(230)基端部付近に空気穴(33)を設けることで、灯油供給時の管路内を流れる灯油の脈動を低減できる。
図25に示す如く、空気穴(33)下端部は可撓性管路(230)内に突出している。可撓性管路(230)下端部において、貯蔵器(2)側が深く、下流側が短く突出するように斜めに切断された形状となっている。このように空気穴(33)下端形状を構成することで、灯油供給終了時に可撓性管路(230)を第2容器(1000)から取外したときの灯油の逆流を防止することができる。
本発明に係る液体供給機構(1)は、水、洗浄液、飲料を供給するものに限られるものではなく、液体調味料を供給するものとしても活用可能であり、貯蔵器(2)内に収容される液体の種類の変更によって、様々な使用形態を採用可能である。
また上記図示例において、単一の貯蔵器(2)を用いて説明してきたが、複数の貯蔵器(2)を載置可能なように、受液器(3)に複数の供給口(32)を用いてもよい。
本発明は、植物への灌水、ペットへの水分供給、身体或いは風呂場等の屋内を洗浄するための洗浄液及び醤油やソースといった液体調味料の供給を行う液体供給機構に好適に適用される。
本発明に係る液体供給機構の第1の実施形態であり、植物用潅水装置として用いる形態を示す図である。 図1に示す液体供給機構の変更例を示す図である。 図1に示す液体供給機構の他の変更例を示す図である。 図1に示す液体供給機構に用いられた供給手段の変更形態を示す図である。(a)は分解正面図であり、(b)は供給手段先端方向から見た図である。 図3で示す液体供給機構で用いられる管状の供給機構の形態を示し、(a)乃至(e)はそれぞれ異なる形態を示している。 図3に示す固定具、安定板及びスペーサに代えて、上方から液体供給機構を吊下げる吊下げ手段を用いた形態を示す図である。(a)は、貯蔵器に吊下げ手段を用いた形態を示し、(b)は受液器に吊下げ手段を用いた形態を示す。 本発明の第2の実施形態を示す図である。(a)は第2の実施形態の液体供給機構の側方断面図であり、(b)は第2の実施形態の液体供給機構を上方から見た図である。 鉢受皿の詳細図である。(a)は鉢受皿を上方から見た図であり、(b)は鉢受皿の側方断面図である。 紐体の取付形態の一例を示す図である。 第3の実施形態を示す図である。(a)は第3の実施形態に係る液体供給機構の側部断面図であり、(b)は第3の実施形態に係る液体供給機構を上方から見た図である。 第3の実施形態の変更例を示す図である。(a)は、該変更例に係る液体供給機構の側部断面図であり、(b)は変更例に係る液体供給機構を上方から見た図である。 接続機構の他の形態を示す。(a)並びに(b)は、接続機構の変更形態の一例をそれぞれ示す図である。 アダプタ部の管路を貯蔵器内部に埋設した形態を示す図である。(a)は埋設型アダプタの一つの実施形態を示し、(b)は他の実施形態を示す。 供給口内壁面側の展開図である。 図13(a)で示したアダプタ部の変更形態を示す。 液体漏出防止機能付アダプタ部の断面図である。 液体供給機構の使用形態の一例を示す図である。 液体供給機構の使用形態の他の例を示す図である。 流出制御機構の使用形態の他の例を示す図である。 流出制御機構の使用形態の他の例を示す図である。 流出制御機構の使用形態の他の例を示す図である。 流出制御機構の使用形態の他の例を示す図である。 流出制御機構の使用形態の他の例を示す図である。 液体供給機構の使用形態の他の例を示す図である。 液体供給機構の他の使用形態の他の例を示す図である。 従来の液体供給機構を示す図である。
符号の説明
1・・・・・液体供給機構
2・・・・・貯蔵器
22・・・・固定具
23・・・・管路
24・・・・突起部
3・・・・・受液器
31・・・・収容部
311・・・底面
312・・・縁部
32・・・・供給口
33・・・・空気穴
36・・・・鉢受皿
363・・・中央開口部
364・・・摺動扉
37・・・・植物栽培容器
4・・・・・アダプタ部
40・・・・第1アダプタ部
400・・・第2アダプタ部
402・・・テーパ管部
404・・・第2導水路
413・・・突起部
452・・・第1導水穴
5・・・・・接続機構
51・・・・弁体
511・・・頭部
513・・・上側開口部
514・・・下側開口部
515・・・溝部
516・・・中空部
52・・・・突起部
531・・・回転軸
54・・・・アーム部
55・・・・浮体
6・・・・・供給手段
61・・・・紐体
62・・・・被覆部
63・・・・キャップ部
631・・・排出穴
632・・・雌ねじ部
633・・・突起部
64・・・・チューブ
641・・・雌ねじ部
643・・・雄ねじ部
65・・・・プラグ部
651・・・導水管
652・・・雄ねじ部
653・・・固定ヘッド部
66・・・・排出機構
661・・・上底部
662・・・下底部
663・・・胴体部
664・・・接続部
665・・・絞り部
666・・・貫入部
667・・・調整部
669・・・固定部
7・・・・・固定具

Claims (14)

  1. 液体を貯蔵するとともに開口部を備える貯蔵器と、
    前記貯蔵器の開口部と連通するとともに上向きに開口する供給口と、該供給口から流入した液体を一時的に蓄える収容部と、該収容部から外部へ前記液体を供給する供給手段が設けられてなる受液器と、
    前記貯蔵器と前記受液器を、前記液体が流通可能なように接続する接続機構とからなり、
    前記接続機構が、前記開口部に止められるとともに上方へ押し上げ可能な弁体と、
    前記弁体を押し上げる突起部からなり、
    前記収容部が、底面と該底面の外縁に沿って上方に延出する縁部を備え、皿状に形成されてなることを特徴とする液体供給機構。
  2. 前記底面と前記縁部で囲まれる空間内に配設されるとともに中央を貫通する中央開口部を備える略平板状の鉢受皿と、
    該鉢受皿上に載置される植物栽培容器を更に備え、
    前記供給手段が、前記植物栽培容器内部から前記鉢受皿の前記中央開口部を通じて下方に垂下がる紐体であることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  3. 前記鉢受皿が、その外縁と前記中央開口部とを繋ぐ空間を備え、
    該空間には、前記鉢受皿の面に平行に摺動する摺動扉が配設され、
    該摺動扉が前記空間を開閉することを特徴とする請求項2記載の液体供給機構。
  4. 前記紐体上端部分が水溶性樹脂により硬化されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  5. 前記紐体上端部分が水溶性粘着剤により硬化されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  6. 前記貯蔵器の開口部には下方に向かって狭まるテーパ管路を備えるアダプタが取り付けられ、
    該アダプタは前記供給口に挿入され、
    前記弁体が前記テーパ管路に挿入され、
    前記突起部が前記収容部内部底面から立設するとともに、前記テーパ管路内に挿入可能であることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  7. 前記供給口が略筒状に形成され、
    該供給口壁面には回転軸が設けられ、
    該回転軸を支点として上下に回転可能に取付けられるとともに一端が前記供給口内部、他端が前記供給口外部に配される棒状のアーム部を備え、
    前記突起部が、前記一端に取り付けられ、
    前記他端に浮体が配設されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  8. 前記貯蔵器の開口部には直管状の管路を備えるアダプタが取り付けられ、
    前記弁体が中空の棒状に形成されるとともに前記アダプタに上下に摺動可能に外嵌され、
    前記弁体上部周壁には、該弁体中空部と連通する上側開口部が形成され、
    前記弁体下部周壁には、該弁体中空部と連通する下側開口部が形成され、
    前記弁体が上方に押し上げられたときに前記上側開口部が前記貯蔵器内部に現れるとともに前記下側開口部は前記アダプタ内壁面と当接し、
    前記弁体が下方に押し下げられたときに前記上側開口部が前記アダプタ内壁面と当接するとともに前記下側開口部が前記アダプタ下方に現れることを特徴とする請求項7記載の液体供給機構。
  9. 前記貯蔵器の開口部には直管状の管路を備えるアダプタが取り付けられ、
    前記弁体は前記アダプタを上下に摺動可能に外嵌され、
    前記弁体周壁には、該弁体軸方向に沿って延びる溝部が形成され、
    前記弁体が下方に押し下げられたときに前記溝部上端が前記アダプタ内壁面と当接するとともに前記溝部下端が前記アダプタ下方に現れることを特徴とする請求項7記載の液体供給機構。
  10. 前記弁体は上下端に円板形状の突出した頭部を備え、
    前記頭部のうち弁体上端に配される頭部が、前記アダプタの管路上端と当接したとき、弁体の下限位置とされ、
    前記頭部のうち弁体下端に配される頭部が、前記アダプタの管路下端と当接したとき、弁体の上限位置とされることを特徴とする請求項7記載の液体供給機構。
  11. 前記貯蔵器開口部から略円筒形状に形成された第1アダプタが挿入されるとともに、前記開口部で固定され、
    前記第1アダプタに、下方に向かって狭まるテーパ管路を備えるとともに略円筒形状に形成された第2アダプタが挿入されるとともに軸回りに回転可能に取り付けられ、
    前記第1アダプタ上部側面には所定数の第1導水穴が形成され、
    前記第2アダプタ側面には前記第1導水穴と略等しい高さ位置に第2導水穴が形成され、
    前記弁体が前記第2アダプタ内部に配されることを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  12. 前記貯蔵器開口部に、一端有底筒状のアダプタがその開口部を下方に向けて取り付けられ、
    該アダプタは下方に向かって狭まるテーパ管路と、
    前記アダプタはその側面に前記テーパ管路と連通する導水穴が形成され、
    前記アダプタ底部にはコイルバネが配設され、
    該コイルバネが下方に向けて前記弁体を下方に付勢することを特徴とする請求項1記載の液体供給機構。
  13. 前記貯蔵器開口部及び前記収容部供給口は略直管状に形成され、
    前記貯蔵器開口部は前記収容部供給口に外嵌され、
    前記貯蔵器開口部外周面には外方に突出する少なくとも1つの突起部が形成され、前記収容部供給口内壁面には前記突起部に対応する溝部が形成され、
    該溝部は前記貯蔵器を前記収容部に接続する際に前記突起部が通過するために収容部供給口軸方向に延びる縦溝部と、
    前記縦溝部下端から延出するとともに前記収容部供給口内壁面周方向に延びる周溝部からなることを特徴とする請求項12記載の液体供給機構。
  14. 前記アダプタが前記貯蔵器開口部内壁に形成された雌ねじ部と螺合することにより固定され、
    前記貯蔵器開口部外壁には雄ねじ部が形成され、
    該雄ねじ部が前記収容部供給口内壁に形成された雌ねじ部と螺合することにより前記貯蔵器が前記収容部と接続することを特徴とする請求項12記載の液体供給機構。
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