JP2007158686A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する場合に、淡黒色の色材を減少させることにより、色材の量の減少による色味の変化をなるべく少なくし、形成される画像の品質が高い画像処理装置及び画像処理方法を提供すること。
【解決手段】淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する処理を行う総量制限手段を有する画像処理装置において、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超えるか否かを判断する総量判断手段と、前記総量判断手段が、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超えると判断した場合に、淡黒色の色材の量を減少させる淡黒色減少手段とを有することを特徴とする画像処理装置及び画像処理方法。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
従来から、紙などの媒体に画像を形成するカラーインクジェットプリンタ、カラーレーザプリンタ等の画像形成装置において、紙面に付着させるインク、トナー等の色材は、シアン、マゼンダ、及び、イエローの3色、又は、前記3色にブラックを加えた4色が用いられている。それらの色材の紙面上の単位面積当たりの総量が所定の量を超えると、紙が全ての色材を吸収することができなくなり、色材が付着すべき場所から流れて移動する、紙面にしわが生じる等、形成する画像の品質を著しく低下する現象が生じる。そこで、色材の紙面上の単位面積当たりの総量を制限する装置及び方法が提案されている。
ところで、高品質な画像を形成するためには、表現できる色の数をなるべく多くすることが求められる。そこで、色材を付着させるドットの大きさを変化させることにより、色材の量を変える他、色材を付着させるディザパターンを適切に選択することにより、中間の階調を表現する場合がある。また、表現できる色の数を増やすために、シアンと同じ色相でシアンより明度の高いライトシアン、マゼンダと同じ色相でマゼンダより明度の高いライトマゼンダ、及び、イエローと同じ色相でイエローより明度の高いライトイエローを、4色の色材に追加して用いることにより、表現できる色の数を増やす場合がある。
特許第2608262号公報(特許文献1)には、シアン、マゼンダ、及び、イエローの色材の比が同一になるように、各色材の量を減少させることにより、色相を変化させることなく、紙面に付着させる色材の量を減少させることが可能な技術が開示されている。また、ブラックの色材は、単位量当たりの色の変化が大きいため、色材の増減により表現される色味の変化が、他の色材に比べて大きい。そこで、シアン、マゼンダ、及び、イエローに加えて、ブラックを用いる場合には、ブラックの色材の量を変えずに、他の3色の色材について、特許文献1と同様に色材の量の比が同一になるように減少させる技術が特開2004−9480号公報に開示されている(特許文献2参照。)。
また、シアン、マゼンダ、及び、イエローの色材について、それぞれ同量を減少させ、3色の減少分に相当するブラックに置き換える下色処理を行うことにより、色材の総量を減少させることもできる。しかし、色相が同じで明度が異なる2つの色材を含む場合には、下色処理によって、明度の低い色材から明度の高い色材による画像の形成に代わる場合に、却って色材の総量が多くなるときがある。そこで、特許第2784572号公報(特許文献3)には、ライトシアン、ライトマゼンダ、及び、ライトイエローを含む複数の色相の色材から下色処理を行う場合に、画像の品質を考慮しつつ各色材の量を決定する方法が開示されている。
ところで、中間階調を表現するためにディザパターンを用いる等、ドットの大きさで濃度を表現する場合には、同濃度であれば、明度の高い色材の量は、明度の低い色材の量よりも多くなる。同一の色相において、明度の異なる2つの色材で同一の中間階調をそれぞれ表現した場合に、明度の低い色材は、「色が濃く大きさが小さなドット」のディザパターンとなり、使用される色材の量は少なくなるものの、視覚的に「粒状性」が高くなり、形成される画像の品質が低下する。そこで、明度の高い色材を用いると、「色が薄く大きさが大きなドット」のディザパターンとなり、使用される色材の量は多くなるものの、滑らかな中間階調が表現できる。このような状況は、黒のように彩度の低い色相において顕著に現れる。
特許第2608262号公報 特開2004−9480号公報 特許第2784572号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献3に開示されている技術は、いずれも、シアン、マゼンダ、及び、イエローの色材について、色材の総量の値が所定の値より小さくなるように制限する技術の開示であって、ブラックの色材を制御する方法については開示されていない。
特許文献3に開示されている技術は、さらに、色相が同じで明度の異なる2つの色材を含む複数の色材の下色処理を、色材の総量が減少するように行うものであるが、ライトブラック及びブラックの色材を制御する方法については開示されていない。そのため、下色処理に代えて、ライトブラックの色材の量を減少させることも考えられる。しかし、下色処理とライトブラックの色材の量を減少させることとのいずれを行えば良いのかが不明であるという不具合があった。
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、
淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する場合に、先ず淡黒色の色材を減少させることにより、色材の量の減少による色味の変化をなるべく少なくし、形成される画像の品質が高い画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置及び画像処理方法は次のような構成を採用した。
本発明の画像処理装置は、淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する処理を行う総量制限手段を有する画像処理装置において、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超えるか否かを判断する総量判断手段と、前記総量判断手段が、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超えると判断した場合に、淡黒色の色材の量を減少させる淡黒色減少手段とを有する構成とすることができる。
これにより、色材の量の減少による色味の変化が、他の色材の量を減少させる場合よりも少なく、かつ、色材の総量の値が所定の総量の値より小さな画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、前記淡黒色減少手段が、前記淡黒色の色材の量を所定の淡黒色の量の値まで減少させた場合に、前記複数の色材の総量が前記所定の総量の値をこえるときに、淡黒色及び濃黒色を除く複数の色材の量を減少させる、複数色減少手段を有する構成とすることができる。
これにより、色材の量の減少による色味の変化が、淡黒色を除く色材の量のみを減少させる場合よりも少なく、かつ、色材の総量の値が所定の総量の値より小さな画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置における前記所定の淡黒色の量の値は、0であるように構成することができる。
これにより、色材の量を減少させる場合において、色材の量の減少による色味の変化が最小となる画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置における前記所定の淡黒色の量の値は、前記複数の色材による画像を出力する場合に、出力する画像の品質を損なわないように予め定められているように構成することができる。
これにより、色材の量を減少させる場合において、形成される画像の品質を考慮した画像処理装置を提供することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置における前記複数の色材は、淡黒色、濃黒色、シアン、マゼンダ、及び、イエローの色材であるように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の画像処理方法は、淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する処理を行う画像処理方法において、前記複数の色材の総和が所定の値を超えるか否かを判断する総量判断ステップと、前記総量判断ステップにおいて、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超える場合に、淡黒色の色材を減少させる淡黒色減少ステップを有するように構成することができる。
これにより、色材の量の減少による色味の変化が、他の色材の量を減少させる場合よりも少なく、かつ、色材の総量の値が所定の総量の値より小さな画像処理方法を提供することができる。
本発明によれば、淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する場合に、淡黒色の色材を減少させることにより、色材の量の減少による色味の変化をなるべく少なくし、形成される画像の品質が高い画像処理装置及び画像処理方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
(ネットワークによる構成図)
図1は、本発明の実施例である画像処理装置が、ネットワーク等を介して画像出力装置と接続され、画像処理システムを形成している場合の説明図である。図1では、画像処理装置200及びコンピュータ101が、コンピュータ101等が有する文書データを処理してイメージデータを生成し、ネットワークを介して接続されている画像出力装置から、該イメージが印刷出力される。
ネットワーク400は、画像処理システムを構成するデバイス等が接続されたネットワークであり、LAN(Local Area Network)の他、WAN(Wide Area Network)等でもよい。
コンピュータ101には、前記ネットワーク400の他、ディスプレイ100及び画像処理装置200が接続されている。コンピュータ101は、また、各種のアプリケーションやプリンタを制御するプリンタドライバソフトウェア等を実装することができ、それらを実行することにより、画像出力装置が出力可能なイメージのデータの生成等を行う他、コンピュータ101に接続されたデバイスや、ネットワーク400を介して接続されたデバイスの制御を行う。
画像処理装置200は、コンピュータ101に接続され、コンピュータ101から読み出した文書データ等を画像イメージに変換し、画像出力装置に送信するデータを生成する。
ディスプレイ100は、コンピュータ101に接続された表示装置であり、ユーザがコンピュータ101を操作する場合に必要な情報を表示する他、画像処理装置200が処理する画像を表示する。
画像出力装置1021から1024は、ネットワーク400に接続されている画像出力装置であって、コンピュータ101が送信するイメージのデータに基づき、前記イメージを印刷して出力する。画像出力装置1021から1024は、例えば、レーザプリンタ、インクジェットプリンタ、印刷機能を有するカラー複写機、マルチファンクションプリンタ等である。
(コンピュータ及び画像処理装置の構成図)
図2は、コンピュータ101及び画像処理装置200の処理機能を説明する構成図である。
コンピュータ101と画像処理装置200とが接続されており、コンピュータ101が有する文書等のデータが、画像処理装置200に送信され、画像出力装置が印刷出力することが可能なデータが生成される。
画像処理装置200は、コンピュータ101から送信された文書等のデータに基づき、画像出力装置が印刷出力可能なイメージのデータを生成する装置であって、色変換処理装置201、レンダリング処理装置202、バンド・バッファ203、階調処理装置204、及び、記憶装置205とから構成される。
色変換装置201は、本発明の特徴となる構成を有する装置であって、その詳細は後述するが、コンピュータ101が送信する文書のデータを受信し、画像出力装置が印刷出力することが可能な色の表現である、CMYKLkに変換する。ここで、Cはシアン、Mはマゼンダ、Yはイエロー、Kはブラック、及び、Lkはライトブラックを表す。
レンダリング処理装置202は、コマンド形式のイメージデータを、ラスター形式のイメージデータに変換する。ここで、コマンド形式とは、イメージを構成する要素毎に、形状、種類、色、及び、要素を形成する位置のデータである座標等を格納するイメージのデータ形式であり、ラスター形式とは、イメージ内の各画素毎に、各色の値を有するイメージのデータ形式である。
バンド・バッファ203は、レンダリング処理装置202が生成したラスター形式のデータを蓄積し、階調処理装置204へ出力する。
階調処理装置204は、画像出力装置が印刷出力を行うことが可能な中間階調を生成する装置であって、バンド・バッファ203からラスター形式のデータを取得し、イメージの各部分毎に、ディザパターンを選択する等の変換処理を行い、記憶装置205に変換後のイメージのデータを記憶させる。
記憶装置205は、画像出力装置が印刷出力を行うことが可能なイメージのデータを蓄積する装置である。
コンピュータ101は、画像処理装置200その他直接接続されたデバイス、及び、ネットワークを介して接続されたデバイス等の制御を行い、ソフトウェア又はハードウェアで構成されるアプリケーション103、画像出力装置の制御を行うプリンタドライバ104、各種データを格納する記憶装置105、及び、記憶装置105等に格納された文書データ102から構成される。
文書データ102は、印刷出力を行う文書のデータであって、アプリケーション103等で作成・編集を行う。
アプリケーション103は、ソフトウェア又はハードウェアで構成されており、文書データの作成、編集等の作業を行う他、文書データを画像出力装置で印刷出力するためのイメージの生成の指示を出力する。
オペレータは、コンピュータ101上でアプリケーション103を起動し、文書データの作成、編集等の作業を、ディスプレイ100で確認しながら行う。また、描画コマンドを出力する場合には、記録媒体の材質、印刷方式、解像度、及び、中間階調の処理方式等を、ディスプレイ100で確認しながら操作することができる。
プリンタドライバ104は、ソフトウェアで構成されており、アプリケーション103等で生成された前記文書データを、画像処理装置200が処理することができる描画コマンドに変換し、記憶装置105へ格納させる。文書データ及び描画コマンドによって表現されるイメージの色座標系は、例えば、RGB(Red、Green、Blue)座標系を用いる。
記憶装置105は、プリンタドライバから受信した描画コマンドを蓄積し、画像出力装置200へ順次出力を行う。
(コンピュータ及び画像処理装置の構成図)
図3は、色変換処理装置201の構成及び動作の流れを示す図である。
色変換処理装置201は、RGB座標系で表現された描画コマンドを、画像出力装置が印刷出力の処理を行うことが可能な座標系であるCMYKLk座標系に変換し、さらに、各座標軸に対応する色材の総量の値が、所定の総量の値より小さくなるように、各色材の量を制限する。
色変換処理装置201は、色変換部301、墨処理部302、濃淡分解部303、ガンマ変換部304、及び、総量制限部305から構成されている。
色変換部301は、プリンタドライバ104が生成したRGB座標系で表現された描画コマンドを受信し、CMY座標系に変換する。色変換部301は、例えば、3次元ルックアップテーブル(LUT)を用いることにより、レッド、グリーン、及び、ブルーの値の組から、シアン、マゼンダ、及び、イエローの値の組で表現されるCMY座標系に変換する。
墨処理部302は、色変換部301で座標系を変換された色の値から、シアン、マゼンダ、及び、イエローの値が同一である部分をブラックに置き換える墨処理を行う。墨処理は、予め定められたUCR(Under Color Removal)率に従って行われる。UCR率とは、任意の色における、シアン、マゼンダ、及び、イエローの3色が同一である部分の値、即ち、前記3色のうちの最低の値を100%とする場合に、ブラックに置き換える値の割合を表すものである。また、この処理の際にブラックに置き換える値を、墨入れ開始点の値とよぶ。
墨処理部302に入力される色を(C,M,Y)とし、墨処理部302が出力する色を(C,M,Y,K)とする場合に、例えば、次式のように表すことができる。
=α×(min(C,M,Y)−Th)
=C−β×(min(C,M,Y)−Th)
=M−β×(min(C,M,Y)−Th)
=Y−β×(min(C,M,Y)−Th)・・・(1)
ここで、min(C,M,Y)は、C、M、及び、Yのうちの最小値、Thは、UCR率に基づく墨入れ開始点の値、α及びβは、所定の定数である。例えば、α=β=1、かつ、Th=0の場合に、UCR率は100%となる。
濃淡分解部303は、墨処理部302によって出力された色である(C,M,Y,K)のうち、ブラックの要素であるKを、ライトブラックLk及びブラックKに分解し、5色で表される色(C,M,Y,K,Lk)を出力する。ここで、(C,M,Y)は(C,M,Y)と同値である。
ガンマ変換部304は、印刷出力する画像出力装置、及び、画像を形成する媒体である紙の材質等により求められる明るさになるように、(C,M,Y,K,Lk)の明度を変換するγ変換を行い、(C,M,Y,K,Lk)を出力する。
総量制限部305は、画像出力装置が紙面に付着させる色材の量の総和が、所定の総和の値より小さな値になるように、(C,M,Y,K,Lk)の各色の値を変換し、(C,M,Y,K,Lk)を出力する。
(3次元LUTの構成)
図4は、色変換部301が有する3次元LUTの構成の一例である。3次元LUT3011は、色を構成する3原色であるR,G,及び、Bから構成されるRGB座標系で表される色の複数の代表点を表したものであり、各代表点におけるCYM座標系の値(C,M,Y)が格納されている。3次元LUT3011から、点PにおけるCMY系座標の色の値を求める手順は、次のようにする。
まず、3次元LUTを、該3次元LUTを構成する各代表点を頂点とする複数の直方体に分割する。次に、点Pを含む直方体3012を選択する。直方体3012は、点P1からP8を頂点として有し、各頂点は、3次元LUT3011における代表点として、各点のRGB座標系の色の値に対応するCYM座標系の色の値を有している。次に、直方体3012を、点Pを通り直方体3011の各辺に垂直な3つの面で分割し、8個の小直方体を得、各小直方体の体積V1からV8を求める。最後に、各代表点P1からP8について、該代表点を含む各小直方体の体積V1からV8の逆数を加重平均して線形補間することにより、点PにおけるCYM座標系の値(C,M,Y)を得る。
(ブラックとライトブラックに分解する際の図の説明)
図5は、濃淡分解部303において、ブラックの値をブラックとライトブラックとに分解する際の各値の対応を表す一例である。
図5の横軸は、濃淡分解部303に入力されるブラックの値K、縦軸は、濃淡分解部303が出力するK,Lkの値を示している。入力されるブラックの値Kが0から85までの場合は、ライトブラックLkの値のみが線形に増加し、ブラックKは0となる。入力されるブラックの値Kが85を超えると、ライトブラックの値Lkは255となり、ブラックの値Kが線形に増加する。
(各色材の量と明度との関係)
図6は、ブラックK、ライトブラックLk、並びに、シアンC、マゼンダM、及び、イエローYの3つの色材を等量混合することにより無彩色を表現する場合(C+M+Y)のそれぞれについて、色材の量の変化と明度との関係を表したものであり、横軸に明度、縦軸にトナーの量を記している。トナーの量は、各色材の最大量を100%としている。
図6から明らかなように、C+M+Yの増減による明度の変化よりも、Lkの増減による明度の変化の方が、変化量が少ない。色材によって形成される画像の品質を良くするためには、色材の量の変化による色味の変化が少ない方が、より細かな色を表現することができる。従って、無彩色を表現する場合には、シアンC、マゼンダM、及び、イエローYを等量ずつ減少させるよりも、ライトブラックLkを減少させる方が、より品質の高い画像を形成することができる。図6では、色材の例としてトナーを用いているが、他の色材でも同様の傾向となる。
(総量制限部の動作)
図7は、本発明の特徴的構成を有する総量制限部305の構成と動作の説明図である。
総量制限部305は、入力される各色材(C,M,Y,K,Lk)の総量の値が、所定の総量の値を超えている場合に、各色材の量を制限し、総量の値が所定の値以下になる処理を行う。
各色の色材の最大量を100とした場合に、C、M、Y、K、及び、Lkの5色の色材の最大量の総和は500である。カラーレーザプリンタの場合は、所定の総量の値は、例えば、210とし、インクジェットプリンタの場合は、所定の総量の値は、例えば、150とする。
総量制限部305は、淡黒色減少手段3051、第一の総量判断手段3052、セレクタ3053、複数色減少手段3054、第二の総量判断手段3055、及び、セレクタ3056とから構成される。
総量制限部305に入力される各色材の量(C,M,Y,K,Lk)は、淡黒色減少手段3051、第一の総量判断手段3052、及び、セレクタ3053に入力される。
淡黒色減少手段3051は、以下の式に基づき、入力された各色材の量から、ライトブラックの色材を減少させる処理を行う。
31=C
31=M
31=Y
31=K
Lk31=Limit−(C+M+Y+K)・・・(2)
但し、Lk31<0となる場合は、Lk31=0とする。
ここで、C31、M31、Y31、K31、及び、Lk31は、淡黒色減少手段3051によってライトブラックを減少させる処理を行った出力の値であり、Limitは予め定められている所定の総量の値である。
また、第一の総量判断手段3052は、入力された各色材の量(C,M,Y,K,Lk)から、色材の総量の値が所定の総量の値を超えているか否かを判断し、セレクタ3053に選択信号を出力する。前記選択信号は、前記色材の総量の値が前記所定の総量の値を超えている場合には、淡黒色減少手段3051の出力である(C31,M31,Y31,K31,Lk31)を選択し、その他の場合には、総量制限部305に入力された値である(C,M,Y,K,Lk)を選択させるものである。
セレクタ3053は、第一の総量判断手段3052が出力する選択信号に基づき、総量制限部305に入力された値と、淡黒色減少手段3051が出力する値とのいずれか一方を(C32,M32,Y32,K32,Lk32)として出力する。
セレクタ3053が出力する値は、複数色減少手段3054、第二の総量判断手段3055、及び、セレクタ3056に入力される。
複数色減少手段3054は、以下の式に基づき、入力された各色材の量から、シアン、マゼンダ、及び、イエローの色材を減少させる処理を行う。
33=α・C32
33=α・M32
33=α・Y32
但し、α=Limit−K32−Lk32
33=K32
Lk33=Lk32・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
ここで、C33、M33、Y33、K33、及び、Lk33は、複数色減少手段3054によってライトブラックを減少させる処理を行った出力の値であり、Limitは予め定められている所定の総量の値である。
また、第二の総量判断手段3055は、入力された各色材の量(C32,M32,Y32,K32,Lk32)から、色材の総量の値が所定の総量の値を超えているか否かを判断し、セレクタ3056に選択信号を出力する。前記選択信号は、前記色材の総量の値が前記所定の総量の値を超えている場合には、複数色減少手段3054の出力である(C33,M33,Y33,K33,Lk33)を選択し、その他の場合には、総量制限部305に入力された値である(C32,M32,Y32,K32,Lk32)を選択させるものである。
セレクタ3056は、第二の総量判断手段3055が出力する選択信号に基づき、セレクタ3053が出力した値と、複数色減少手段3054が出力する値とのいずれか一方を(C,M,Y,K,Lk)として出力する。
以上のように、色材の総量を制限する場合に、淡黒色を減少させる手段と、シアン、マゼンダ、及び、イエローの複数色を減少させる手段とを有し、淡黒色を優先して減少させることにより、色味の変化をなるべく少なくしつつ、色材の総量を適切な値にすることができる。
(総量制限部の動作の変形例)
ところで、淡黒色減少手段3051において、ライトブラックLkの色材の量の下限値を設けることにより、形成される画像の品質を維持しつつ、色材の総量を減少することができる。
例えば、(C,M,Y,K,Lk)=(0,70,70,10,100)の色の値に対し、色材の総量を制限するために、ライトブラックLkの値を0にした場合、その色(0,70,70,10,0)は、(C,M,Y)=(0,70,70)の色に少量のブラックKが混じった色として表現される。しかし、このような色をディザマトリクスなどによる中間階調で表現すると、濃いブラックが小さな粒となるため、形成される画像において「粒状感」が目立つ色となる。このような画像の品質の劣化を「粒状性」と呼ぶ。本来、ブラックKの代わりにライトブラックLkが用いられるのは、このような場合である。
そこで、予め、CMYの各色材の様々な量の値のうち、総量の制限を超える値、及び、その付近の値の組み合わせに対して、少量のブラックKに加えてライトブラックLkを混ぜることにより、粒状性が悪化しないライトブラックLkの値を定め、それらの値を保持しておけばよい。
任意のCMYの色材の量の値の組み合わせに対する、ライトブラックLkの最小値をLimitLkとすると、淡黒色減少手段3051は、式(2)に代えて、以下の式(4)の処理を行う。
31=C
31=M
31=Y
31=K
Lk31=LimitLk−(C+M+Y+K)・・・(4)
但し、Lk31<LimitLkとなる場合は、
Lk31=LimitLkとする。
(図1の変形例)
なお、図1では、画像出力装置は、ネットワーク400を介してコンピュータ101に接続されているが、ネットワーク400を介さず直接コンピュータ101に接続してもよい。画像出力装置は、さらに、その台数は特に限定されるものではない。
(図2の変形例)
図1から図2において、画像処理装置200は、コンピュータ101とは独立した装置として構成されているが、本発明の画像処理装置は、この構成に限定されるものではない。
例えば、画像処理装置200の一部又は全部をソフトウェアで構成し、コンピュータ101が、それを実行するように構成してもよい。
また、図2において、アプリケーション103が生成する文書データ及びプリンタドライバ104が生成する描画コマンドによって表現されるイメージの色座標系は、RGBを用いているが、本発明の画像処理装置及び画像処理方法は、これに限定されるものではない。
(図3の変形例)
また、図3において、総量制限部305は、色変換処理装置201が有する構成となっているが、本発明の画像処理装置及び画像処理方法は、これに限定されるものではなく、総量制限部305が、色変換処理装置201の外に設けられていてもよい。例えば、コンピュータ101が有するアプリケーション103が、RGB座標系の値をCMYKLk座標系で表される値に変換する機能を有し、変換された値が、総量規制部305に直接入力されることもできる。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
画像処理システムの構成図である。 コンピュータ101及び画像処理装置200の処理機能の構成図である。 色変換処理装置201の構成及び動作の流れ図である。 3次元LUTの構成の一例である。 ブラックとライトブラックとに分解する際の各値の対応の図である。 無彩色を表現する場合の色材の量と明度との関係を表す図である。 本発明の総量制限部を説明するための図である。
符号の説明
200 画像処理装置
201 色変換処理装置
302 墨処理部
303 濃淡分解部
305 総量制限部
3051 淡黒色減少手段
3052 第一の総量判断手段
3054 複数色減少手段
3055 第二の総量判断手段

Claims (6)

  1. 淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する処理を行う総量制限手段を有する画像処理装置において、
    前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超えるか否かを判断する総量判断手段と、
    前記総量判断手段が、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超えると判断した場合に、淡黒色の色材の量を減少させる淡黒色減少手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記淡黒色減少手段が、前記淡黒色の色材の量を所定の淡黒色の量の値まで減少させたとしても、依然として前記複数の色材の総量が前記所定の総量の値をこえている場合に、淡黒色及び濃黒色を除く複数の色材の量を減少させる、複数色減少手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記所定の淡黒色の量の値は、0であることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の淡黒色の量の値は、前記複数の色材による画像を出力する場合に、出力される画像の品質を損なわないように予め定められていることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記複数の色材は、淡黒色、濃黒色、シアン、マゼンダ、及び、イエローの色材であることを特徴とする請求項1ないし4記載の画像処理装置。
  6. 淡黒色の色材、及び、濃黒色の色材を含む、複数の色材の総量を制限する処理を行う画像処理方法において、
    前記複数の色材の総和が所定の値を超えるか否かを判断する総量判断ステップと、
    前記総量判断ステップにおいて、前記複数の色材の総量が所定の総量の値を超える場合に、淡黒色の色材を減少させる淡黒色減少ステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
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