JP2007158627A - 赤外光撮像装置、信号処理装置及び赤外光撮像方法 - Google Patents

赤外光撮像装置、信号処理装置及び赤外光撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像装置が夜間でも撮像することが可能な赤外光撮像装置である場合であっても、複数の撮像素子の出力値を適切に補正することが可能な補正パラメータを算出することができる赤外光撮像装置、信号処理装置及び赤外光撮像方法を提供する。
【解決手段】複数の撮像素子と、該複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する信号処理部3とを備えた赤外光撮像装置1である。信号処理部3は、複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出し、算出した補正情報を記憶する。複数の撮像素子ごとの出力値を補正することなく、記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報とともに外部へ送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部を撮像する赤外光撮像装置の出力値を、画像の品質を高めるための補正情報と共に外部へ送信することができる赤外光撮像装置、信号処理装置及び赤外光撮像方法に関する。
自動車等の車両の安全を確保すべく、撮像装置により撮像された画像に基づいて歩行者、自転車等の障害物の存在を検出する障害物検出システムが多々開発されている。例えば車両前方のバンパー部分に可視光撮像装置を設置し、前方に存在する歩行者、自転車等の障害物を、撮像された画像から検出することにより、運転者に警告を発して安全を確保するための行動を促していた。
ここで、可視光撮像装置で対象物を撮像した場合、撮像装置ごとにレンズ、撮像素子が相違していることから、同一の対象物を撮像した場合であっても撮像装置ごとに撮像素子単位の出力輝度値が相違している。また、レンズの周縁部へ近づくにつれて、撮像された画像は歪曲しており、画像に対して適切な補正を行わない場合、障害物の誤検出又は障害物の検出漏れが生じるおそれもあった。
撮像された画像に基づいて歩行者、自転車等の障害物を精度良く検出するために、従来は、例えば単一色(白、黒等)を有するターゲット板を準備し、一定の距離離した状態で撮像していた。これにより、本来はすべての撮像素子が同一の出力輝度値を出力すべきところ、実際には撮像素子ごとに出力輝度値の相違が存在することから、斯かる相違を補正する補正パラメータを抽出することにより、撮像素子ごとの出力値のバラツキを補正していた。
また、例えば碁盤の目状の格子模様を表面に印刷してあるターゲット板を一定の距離、例えば10m、20m、・・・、80m離した状態で撮像し、撮像された画像に基づいて、実際の空間座標値と画像内の座標値との対応関係を算出し、対応関係を例えばLUT(ルックアップテーブル)として記憶装置へ記憶していた。これにより、本来は格子模様が正確に撮像されるべきところ、実際にはレンズの外縁部に近づくにつれて歪曲している画像をLUTにより正しい格子模様へ補正することにより、撮像装置で撮像された画像の歪曲を補正していた。
撮像装置ごと上述したような補正処理を実行することにより、障害物を検出する撮像素子の出力輝度分布を均一に補正し、該撮像装置で撮像された画像の歪曲を補正することができ、より精度良く障害物を検出することができる。
上述した撮像装置で撮像された画像の補正方法では、可視光で撮像する場合には撮像された画像を適切に補正することができる。しかし、夜間に撮像可能な赤外光撮像装置を用いる場合、上述した補正方法では効果的な画像補正を行うことが困難であるという問題点があった。
例えば単一色(白、黒等)を有するターゲット板を準備し、一定の距離離した状態で撮像した場合、撮像素子間の出力輝度値の差異が生じにくく、出力輝度値の適切な補正を行うことは困難である。代わりに温度分布が均一なターゲット板を準備し、一定の距離離した状態で撮像することにより、同様の補正を行うことが可能である。しかし、設備的に大掛かりな設備となり、撮像装置の製造工場等では可能であっても、出荷先等では容易に補正をすることができないという問題点もあった。
また、例えば碁盤の目状の格子模様を表面に印刷してあるターゲット板を一定の距離離した状態で撮像した場合、赤外光撮像装置では格子模様自体が撮像されず、補正することができないという問題点が生じる。もちろん、格子状に熱源を配し、熱源上の温度が均一になるよう調整されたターゲット板を準備することにより、同様の補正を行うことは可能である。しかし、設備的に大掛かりとなり、撮像装置の製造工場等では可能であっても、出荷先等では容易に補正をすることができない。
さらに、撮像素子ごとの出力値を補正するためには、上述のように相応の広さを有するテスト画像撮像空間が必要であり、工場から出荷した後では補正することが困難である。しかし、実際には撮像装置の取り付け誤差、周囲温度・湿度等の環境の相違に基づくレンズ膨張・収縮等に起因する検出誤差等が後発的に発生する。これら後発的な誤差に対する補正パラメータは、撮像装置の出荷時に設定されている補正パラメータを用いて補正された後の出力輝度値から算出することは困難であり、補正される前の撮像素子ごとの出力値に基づいて算出することが望ましい。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、撮像装置が夜間でも撮像することが可能な赤外光撮像装置である場合であっても、複数の撮像素子の出力値を適切に補正することが可能な補正パラメータを算出することができる赤外光撮像装置、信号処理装置及び赤外光撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1発明に係る赤外光撮像装置は、複数の撮像素子と、該複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する信号処理部とを備えた赤外光撮像装置において、前記信号処理部は、前記複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出する手段と、算出した補正情報を記憶する手段と、前記複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
また、第2発明に係る赤外光撮像装置は、第1発明において、前記複数の撮像素子はマトリックス状に配列されており、前記補正情報は、前記複数の撮像素子の出力で形成される画像内の座標値を変換する座標変換情報であることを特徴とする。
また、第3発明に係る赤外光撮像装置は、第1発明において、前記撮像素子ごとに所定の温度に対する出力値を補正する第1の補正値を算出する手段と、前記撮像素子ごとに所定の温度変化率に対する出力値の差異を補正する第2の補正値を算出する手段とを備え、前記補正情報は、算出された第1の補正値及び第2の補正値であることを特徴とする。
また、第4発明に係る赤外光撮像装置は、第1発明において、前記複数の撮像素子はマトリックス状に配列されており、前記補正情報は、温度分布が均一な対象物を撮像した場合の前記複数の撮像素子ごとの出力値であることを特徴とする。
また、第5発明に係る赤外光撮像装置は、第1発明において、前記複数の撮像素子はマトリックス状に配列されており、撮像素子ごとに、隣接する周囲の撮像素子の出力値の平均値を算出する手段と、算出した平均値と撮像素子の出力値との差異を算出する手段とを備え、前記補正情報は、算出した差異が所定値より大きい撮像素子の画像内の座標値であることを特徴とする。
また、第6発明に係る信号処理装置は、複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する信号処理装置において、前記複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出する手段と、算出した補正情報を記憶する手段と、前記複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
また、第7発明に係る赤外光撮像方法は、複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する赤外光撮像方法において、前記複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出し、算出した補正情報を記憶し、前記複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部へ送信することを特徴とする。
第1発明、第6発明及び第7発明では、複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出し、算出した補正情報を赤外光撮像装置内に記憶する。複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部のマイクロコンピュータ等へ送信する。これにより、赤外光撮像装置の出荷時に工場内でキャリブレーションを実行して算出した画像の補正情報を赤外光撮像装置内の記憶装置へ記憶しておくことにより、出荷先で赤外光撮像装置を交換した場合であっても補正情報を取得するためのキャリブレーションを実行する必要が無く、出荷先で大掛かりな設備を準備しておく必要が無い。したがって、赤外光撮像装置の交換、メンテナンス等も容易となり、赤外光撮像装置を用いた障害物検出システム、衝突判定システム等の設計の自由度が高まる。
また、撮像素子の特性、レンズの特性、回路の特性等に応じた補正情報だけでは十分に補正することができない後発的に発生する誤差については、撮像素子ごとの補正前の出力値に応じて外部で算出することができ、画像認識に用いるのに十分な精度を確保した補正出力値を取得することが可能となる。
第2発明では、補正情報は、複数の撮像素子からの出力で形成される画像内の座標値を変換する座標変換情報である。これにより、例えば撮像された画像が歪曲している場合、画像内の座標値を変換することで歪曲している画像を矩形画像へ正しく変換することができ、赤外光撮像装置を交換した場合であっても、赤外光撮像装置内に記憶してある補正情報に応じて画像の歪曲を確実に補正することが可能となる。
第3発明では、撮像素子ごとに所定の温度に対する出力値を補正するいわゆるオフセット補正値を算出し、撮像素子ごとに所定の温度変化率に対する出力値の差異を補正するいわゆるゲイン補正値を算出し、補正情報として赤外光撮像装置内の記憶装置へ記憶しておく。これにより、例えば撮像素子ごとに相違している感度の非均一性を補正する場合、撮像素子の応答特性が線形であることを前提として、撮像素子ごとの所定の温度に対する出力値を補正するオフセット補正値、及び撮像素子ごとの所定の温度変化率に対する出力値の差異を補正するゲイン補正値を算出して、撮像素子ごとの温度検知感度を均一化することができ、赤外光撮像装置を交換した場合であっても、赤外光撮像装置内に記憶してある補正情報に応じて撮像素子ごとの温度検知感度を均一化することができることから、画像認識精度を高く維持することが可能となる。
第4発明では、補正情報は、温度分布が均一な対象物を撮像した場合の複数の撮像素子ごとの出力値である。これにより、同一の温度を検知した場合に同一の出力輝度値を出力するよう撮像素子の出力値を補正することができ、赤外光撮像装置を交換した場合であっても、赤外光撮像装置内に記憶してある補正情報に応じて撮像素子ごとの出力輝度値のバラツキを抑制して、画像認識精度を高く維持することが可能となる。
第5発明では、撮像素子ごとに、隣接する周囲の撮像素子の出力値の平均値を算出し、算出した平均値と撮像素子の出力値との差異を算出して、算出した差異が所定値より大きい撮像素子の画像内の座標値を補正情報として記憶する。これにより、例えば欠陥が生じている撮像素子の座標値を特定することができ、画像認識時に斯かる撮像素子の出力値を無視する等することにより、画像認識精度を高く維持することが可能となる。
第1発明、第6発明及び第7発明によれば、赤外光撮像装置の出荷時に工場内でキャリブレーションを実行して算出した画像の補正情報を赤外光撮像装置内の記憶装置へ記憶しておくことにより、出荷先で赤外光撮像装置を交換した場合であっても補正情報を取得するためのキャリブレーションを実行する必要が無く、出荷先で大掛かりな設備を準備しておく必要が無い。したがって、赤外光撮像装置の交換、メンテナンス等も容易となり、赤外光撮像装置を用いた障害物検出システム、衝突判定システム等の設計の自由度が高まる。
また、撮像素子の特性、レンズの特性、回路の特性等に応じた補正情報だけでは十分に補正することができない後発的に発生する誤差については、撮像素子ごとの補正前の出力値に応じて外部で算出することができ、画像認識に用いるのに十分な精度を確保した補正出力値を取得することが可能となる。
第2発明によれば、例えば撮像された画像が歪曲している場合、画像内の座標値を変換することで歪曲している画像を矩形画像へ正しく変換することができ、赤外光撮像装置を交換した場合であっても、赤外光撮像装置内に記憶してある補正情報に応じて画像の歪曲を確実に補正することが可能となる。
第3発明によれば、例えば撮像素子ごとに相違している感度の非均一性を補正する場合、撮像素子の応答特性が線形であることを前提として、撮像素子ごとの所定の温度に対する出力値を補正するオフセット補正値、及び撮像素子ごとの所定の温度変化率に対する出力値の差異を補正するゲイン補正値を算出して、撮像素子ごとの温度検知感度を均一化することができ、赤外光撮像装置を交換した場合であっても、赤外光撮像装置内に記憶してある補正情報に応じて撮像素子ごとの温度検知感度を均一化することができることから、画像認識精度を高く維持することが可能となる。
第4発明によれば、同一の温度を検知した場合に同一の出力輝度値を出力するよう撮像素子の出力値を補正することができ、赤外光撮像装置を交換した場合であっても、赤外光撮像装置内に記憶してある補正情報に応じて撮像素子ごとの出力輝度値のバラツキを抑制して、画像認識精度を高く維持することが可能となる。
第5発明によれば、例えば欠陥が生じている撮像素子の座標値を特定することができ、画像認識時に斯かる撮像素子の出力値を無視する等することにより、画像認識精度を高く維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る赤外光撮像装置1の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態に係る赤外光撮像装置1は、波長が7〜14マイクロメートルの遠赤外光を用いた撮像装置である。もちろん、より撮像対象物の輪郭情報が豊富な近赤外光を用いた撮像装置であっても良い。
図1において、画像撮像部11は、光学信号を電気信号に変換する複数の撮像素子をマトリックス状に備えている。遠赤外用の撮像素子としては、マイクロマシニング(micromachining)技術を用いた酸化バナジウムのボロメータ型、BST(Barium−Strontium−Titanium)の焦電型等の赤外線センサを用いている。
画像撮像部11は、車両の周囲の赤外光像を輝度信号として読み取り、読み取った輝度信号を、信号処理部3へ渡す。信号処理部3は、撮像信号インタフェース17で受け付けた輝度信号をデジタル信号に変換してから、LSI基板である演算処理部12へ送信する。演算処理部12は、受信した輝度信号を画像メモリ13へそのまま記憶させる。画像メモリ13に記憶されている輝度信号は、補正情報記憶部14に記憶されている補正情報とともに、通信インタフェース部15を介して外部へ送信される。なお、演算処理部12は、LSI基板に限定されるものではなく、CPU、MPU、FPGA等、演算処理を実行することが可能であれば何でも良い。
レンズ31は、ZnSの粉体を材料とし、焼結させて製造したZnSレンズを用いる。ZnSレンズは、安価であり、しかも加工が容易である。レンズ31の材料はZnS粉体に限定されるものではなく、ゲルマニウムを材料として加工したレンズであっても良い。
補正情報記憶部14に記憶されている補正情報は、画像撮像部11に用いる撮像素子の特性、レンズ31の特性、演算処理部12の特性等に基づいてキャリブレーションを行って特定した補正情報である。したがって、補正情報記憶部14に記憶されている補正情報は、赤外光撮像装置1の出荷時に設定された情報と同一であり、赤外光撮像装置1の使用状態、使用環境等により変動しない情報である。なお、キャリブレーションは、赤外光撮像装置1と格子模様に熱源が配線されたターゲット板とを一定距離、例えば10m、20m、・・・、80m離して配置しておき、ターゲット板の表面を撮像することにより実行する。
補正情報記憶部14に記憶されている補正情報の例について説明する。図2は、補正情報が赤外光撮像装置1で撮像された画像の歪曲を補正する情報である場合のデータ構成の例示図である。図2の例では、図2(a)に示すように、n個(nは自然数)の格子点について元座標値(x0、y0)を変更座標値(x1、y1)へ変換するルックアップテーブルを記憶している。これにより、例えば図2(b)のように撮像された画像が歪曲している場合であっても、図2(a)に示すルックアップテーブルに従って画像内の座標値を変換することにより、矩形画像へと正しく変換することが可能となる。なお、格子点以外の座標値については、ルックアップテーブルに基づいて線形補間することにより返還後の座標値を算出する。
キャリブレーションは、以下のような手順で行う。格子状に配置された熱源を有するターゲット板を準備し、赤外光撮像装置1から所定の距離、例えば約20m離して配置する。ターゲット板に通電し、格子状に配置された熱源が発熱している状態で、ターゲット板の表面を撮像する。撮像した画像の所定のサンプリング時間における画像と、理論上撮像されるべき矩形画像とを対比し、撮像された画像内の格子点を元座標値(x0、y0)、対応する矩形画像の格子点を変更座標値(x1、y1)としてルックアップテーブルに記憶する。これにより、赤外光撮像装置1の出荷時における画像歪曲補正用のルックアップテーブルを作成することができる。
上述のキャリブレーションにて、熱源が格子状に配置されているのではなく、表面温度が略均一となるよう熱源を配置してあるターゲット板を準備し、赤外光撮像装置1から所定の距離、例えば約20m離して配置することにより、例えば撮像素子ごとに所定の温度に対する出力値を補正するオフセット補正値(第1の補正値)、及び撮像素子ごとに所定の温度変化率に対する出力値の差異を補正するゲイン補正値(第2の補正値)を算出することもできる。例えばi行j列のマトリックス状に配列された撮像素子ごとの出力輝度値をVijとした場合、(数1)に示す演算を行うことにより撮像素子ごとの輝度値をV’ijへ補正する。
Figure 2007158627
(数1)において、Gijはゲイン補正値を、Oijはオフセット補正値を示しており、例えば黒体炉、シャッター等の温度分布が均一である物体を撮像した場合の撮像素子ごとの出力輝度値に基づいて算出した値である。
図3は、補正情報がオフセット補正値及びゲイン補正値である場合のデータ構成の例示図である。図3に示すように、画像内のn個(nは自然数)の格子点の座標値(i、j)に対応付けて、ゲイン補正値Gij及びオフセット補正値Oijを記憶している。これにより、撮像対象物の温度差又は温度変化率の相違を正しく検出することができるよう、画像を補整することが可能となる。
キャリブレーションを、表面温度が略均一となるよう熱源を配置してあるターゲット板に対して行う場合、単純にすべての撮像素子の出力値が同一となるよう補正するものであっても良い。この場合、ターゲット板を赤外光撮像装置1から所定の距離、例えば約20m離して配置して撮像された画像に基づいて、各撮像素子の出力値を画像内座標値に対応付けて記憶すれば良い。
図4は、補正情報が所定の温度に対して同一の出力輝度値を出力するよう補正する情報である場合のデータ構成の例示図である。図4の例では、画像内のn個(nは自然数)の格子点の座標値(i、j)に対応付けて、撮像素子の出力輝度値を記憶している。これにより、例えば基準となる所定の輝度値との差異を算出して、算出した差異分だけ出力輝度値を増減することにより、ある温度を検出した場合には同一の出力輝度値となるよう補正することができる。
また、撮像素子には、一定の割合で欠陥が生じているものも存在する。欠陥が生じている撮像素子の出力値を画像認識処理に用いることは、正確な障害物の認識を阻害する。そこで、演算処理部12は、撮像素子ごとに、隣接する周囲の撮像素子の出力値の平均値を算出し、算出した平均値と該撮像素子の出力値との差異を算出する。演算処理部12は、算出した差異が所定値より大きいか否かを撮像素子ごとに判断し、所定値よりも差異が大きい撮像素子には欠陥が生じているものと判断し、該撮像素子の出力値の画像内の座標値を抽出して記憶する。
図5は、補正情報が欠陥の生じている撮像素子の位置情報である場合のデータ構成の例示図である。図5の例では、欠陥が生じている撮像素子の出力値に対応する、画像内の座標値(i、j)を記憶している。これにより、例えば欠陥が生じている撮像素子の出力値は補正してから演算処理に用いる、演算処理の対象から除外する等により、より正確な障害物認識を行うことが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態に係る赤外光撮像装置1の信号処理部3の処理手順を示すフローチャートである。信号処理部3は、画像撮像部11からの撮像素子ごとの輝度信号を受信し(ステップS601)、画像信号インタフェース部17でデジタル信号Vijへ変換する(ステップS602)。
信号処理部3の演算処理部12は、キャリブレーションの実行により事前に記憶してある上述した補正情報を補正情報記憶部14から読み出し(ステップS603)、読み出した補正情報及びデジタル信号Vijを、通信インタフェース部15を介して外部へ送信する(ステップS604)。
補正情報及びデジタル信号Vijを受信した外部のコンピュータは、補正情報に基づいて受信したデジタル信号Vijを補正する。例えば補正情報が、赤外光撮像装置1で撮像された画像の歪曲を補正する情報である場合、デジタル信号Vijの画像内座標値を変換することにより、画像の歪曲を補正する。補正情報が、オフセット補正値及びゲイン補正値である場合、同一の温度に対しては同一の輝度値となるようデジタル信号Vijを補正する。
また、補正情報が、所定の温度に対して同一の出力輝度値を出力するよう補正する情報である場合、ある温度を検出した場合には同一の輝度値となるようデジタル信号Vijを補正する。補正情報が、欠陥の生じている撮像素子の位置情報である場合には、欠陥の生じている撮像素子の撮像素子のデジタル信号Vijが隣接する周囲の撮像素子の出力値の平均値となるよう補正する、又は該デジタル信号Vijを除外する。
以上のように本実施の形態によれば、赤外光撮像装置の出荷時に工場内でキャリブレーションを実行して算出した画像の補正情報を赤外光撮像装置1内の補正情報記憶部14へ記憶しておくことにより、出荷先で赤外光撮像装置1を交換した場合であっても補正情報を取得するためのキャリブレーションを改めて交換現場で実行する必要が無く、出荷先で大掛かりな設備を準備しておく必要が無い。したがって、赤外光撮像装置1の交換、メンテナンス等も容易となり、赤外光撮像装置1を用いた障害物検出システム、衝突判定システム等の設計の自由度が高まる。
また、撮像素子の特性、レンズの特性、回路の特性等に応じた補正情報だけでは十分に補正することができない後発的に発生する誤差については、撮像素子ごとの補正前の出力値に応じて外部で算出することができ、画像認識に用いるのに十分な精度を確保した補正出力値を取得することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る赤外光撮像装置の構成を示すブロック図である。 補正情報が赤外光撮像装置で撮像された画像の歪曲を補正する情報である場合のデータ構成の例示図である。 補正情報がオフセット補正値及びゲイン補正値である場合のデータ構成の例示図である。 補正情報が所定の温度に対して同一の出力輝度値を出力するよう補正する情報である場合のデータ構成の例示図である。 補正情報が欠陥の生じている撮像素子の位置情報である場合のデータ構成の例示図である。 本発明の実施の形態に係る赤外光撮像装置の信号処理部の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 遠赤外撮像装置
2 通信線
3 信号処理部
11 画像撮像部
12 演算処理部
13 画像メモリ
14 補正情報記憶部
15 通信インタフェース部
16 内部バス
17 撮像信号インタフェース
31 レンズ

Claims (7)

  1. 複数の撮像素子と、該複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する信号処理部とを備えた赤外光撮像装置において、
    前記信号処理部は、
    前記複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出する手段と、
    算出した補正情報を記憶する手段と、
    前記複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部へ送信する手段と
    を備えることを特徴とする赤外光撮像装置。
  2. 前記複数の撮像素子はマトリックス状に配列されており、
    前記補正情報は、前記複数の撮像素子の出力で形成される画像内の座標値を変換する座標変換情報であることを特徴とする請求項1記載の赤外光撮像装置。
  3. 前記撮像素子ごとに所定の温度に対する出力値を補正する第1の補正値を算出する手段と、
    前記撮像素子ごとに所定の温度変化率に対する出力値の差異を補正する第2の補正値を算出する手段と
    を備え、
    前記補正情報は、算出された第1の補正値及び第2の補正値であることを特徴とする請求項1記載の赤外光撮像装置。
  4. 前記複数の撮像素子はマトリックス状に配列されており、
    前記補正情報は、温度分布が均一な対象物を撮像した場合の前記複数の撮像素子ごとの出力値であることを特徴とする請求項1記載の赤外光撮像装置。
  5. 前記複数の撮像素子はマトリックス状に配列されており、
    撮像素子ごとに、隣接する周囲の撮像素子の出力値の平均値を算出する手段と、
    算出した平均値と撮像素子の出力値との差異を算出する手段と
    を備え、
    前記補正情報は、算出した差異が所定値より大きい撮像素子の画像内の座標値であることを特徴とする請求項1記載の赤外光撮像装置。
  6. 複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する信号処理装置において、
    前記複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出する手段と、
    算出した補正情報を記憶する手段と、
    前記複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部へ送信する手段と
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  7. 複数の撮像素子から受信した赤外光に対応する出力値を外部へ送信する赤外光撮像方法において、
    前記複数の撮像素子ごとに出力値を補正するための補正情報を算出し、
    算出した補正情報を記憶し、
    前記複数の撮像素子ごとの出力値、及び記憶してある撮像素子ごとの出力値の補正情報を外部へ送信することを特徴とする赤外光撮像方法。
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