JP2007153025A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】幅広い弾性反力を得ることができ、トルクを増大させることなく、ギヤの歯打ち音を抑制すること。
【解決手段】駆動軸1の反モータ軸受4の外径側に、弾性体70が介在してある。弾性体70は、中心側から外側に向かって、軟質弾性体70a、中間弾性体70b、及び、硬質弾性体70cの3層からなる。例えば、軟質弾性体70aを極端に柔らかな材料にする一方、肉厚を薄く設定することで、早々に中間弾性体70bの支配的な領域に移行し、その分、中間弾性体70bの支配的な領域を増やして設定するなど、総合的な弾性特性の調整が可能になる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電動パフーステアリング装置に関し、特に、ギヤの歯打ち音を抑制する動力伝達機構を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
自動車の操舵系では、外部動力源を用いて操舵アシストを行わせる、いわゆるパワーステアリング装置が広く採用されている。従来、パワーステアリング装置用の動力源としては、ベーン方式の油圧ポンプが用いられており、この油圧ポンプをエンジンにより駆動するものが多かった。ところが、この種のパワーステアリング装置は、油圧ポンプを常時駆動することによるエンジンの駆動損失が大きい(最大負荷時において、数馬力〜十馬力程度)ため、小排気量の軽自動車等への採用が難しく、比較的大排気量の自動車でも走行燃費が無視できないほど低下することが避けられなかった。
そこで、これらの問題を解決するものとして、電動モータを動力源とする電動パワーステアリング装置(Electric Power Steering、以下EPSと記す)が近年注目されている。EPSには、電動モータの電源に車載バッテリを用いるために直接的なエンジンの駆動損失が無く、電動モータが操舵アシスト時にのみに起動されるために走行燃費の低下も抑えられる他、電子制御が極めて容易に行える等の特長がある。
EPSでは、操舵軸に加わるトルクを検出し、検出されたトルクに応じて、動力伝達機構を介して操舵軸に結合された電動モータを駆動し、操舵力を補助する構成を備えている。この動力伝達機構には、一般的に、ウォームギヤ機構の減速機構が広く使用されている。
このウォームギヤ機構の減速機構では、駆動歯車(ウォーム)と従動歯車(ウォームホイール)との噛合部に、バックラッシが生じ、このバックラッシによるギヤの歯打ち音が発生する。
これは、各部品の寸法誤差や組立誤差によるものであるため、部品の仕上げ精度を高め、組立誤差を少なくする必要があった。
しかし、バックラッシは、駆動歯車及び従動歯車の歯の磨耗増大などによっても発生する。このため、駆動歯車を従動歯車との噛合方向に移動可能に構成すると共に、従動歯車の方向に押圧する手段を設け、駆動歯車と従動歯車との噛合部のバックラッシ量を減少させるものが提案されている。
この手段として、特許文献1のように、弾性体を軸受の周囲に設け、弾性体の変形で移動可能にすると共に、その変形反力で押圧するといった手段を用いる従来例がある。
また、特許文献2のように、その移動量を制限するためにストッパを設けた従来例もある。
特開2001−322554号公報 特開2002−96749号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来例では、弾性体の弾性特性の設定が難しい。すなわち、弾性率の低い材料を使用する場合には、駆動歯車の変動を抑えきれず、バックラッシが発生して、歯打ち音の発生の原因となる場合がある。
逆に、弾性率が高い材料を使用する場合には、押圧力が高くなり易く、ギヤ同士を強く押し付けることになるため、回転抵抗が増大して、伝達効率が低下する場合がある。
また、特許文献2に示す従来例では、ストッパで移動量を制限するが、制限範囲の中では、特許文献1と同様の問題が存在し、制限のために用いられるストッパは、弾性体と弾性特性が大きく異なるため、ストッパに当接した際に、違和感が伝わる可能性もある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであって、複数層あるいは部位からなる弾性特性の異なる弾性体を、軸受の外径側又は内径側に配置することにより、幅広い弾性反力を得ることができることから、トルクを増大させることなく、ギヤの歯打ち音を抑制することができる、電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両の操舵軸に加わる操舵トルクに応じて電動モータを駆動して、操舵力を補助する電動パワーステアリング装置において、
前記電動モータの出力軸に結合して2個の軸受で支持される駆動軸を有する駆動歯車と、
当該駆動歯車に噛合って前記操舵軸に取り付けられる従動歯車と、を備え、
前記駆動軸を支持する軸受の外径側又は内径側に、弾性体を設けると共に、
当該弾性体は、弾性特性の異なる複数の層からなることを特徴とする。
好適には、前記弾性体は、弾性特性の異なる複数の部位からなる。
本発明によれば、複数層あるいは部位からなる弾性特性の異なる弾性体を、軸受の外径側又は内径側に配置することにより、幅広い弾性反力を得ることができることから、トルクを増大させることなく、ギヤの歯打ち音を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を図面を参照しつつ説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の断面図である。
図2は、図1に示した第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図である。
図3(a)は、図1に示した第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の駆動軸の軸受の外周囲に装着した弾性体の断面図である。
図4は、弾性体の応力と歪みとの関係を示すグラフである。
図1に示すように、駆動軸1は、その中央部外周囲に、駆動歯車10(ウォーム)が形成してあり、その両端部に於いて、電動モータ2に近い側のモータ側軸受3と、電動モータ2から離れた側の反モータ側軸受4とにより、回転自在に支持してある。
また、駆動軸1は、電動モータ2の出力軸21に、スプライン嵌合してある。
モータ側軸受3は、駆動軸1に一体に形成したフランジ11と、その端部に固定したナット12との間に、それぞれ、圧縮された一対のゴムダンパー13,13を介して、駆動軸1と同芯になるように、弾性支持してある。
これにより、駆動軸1は、ゴムダンパー13の弾性範囲内で、モータ側軸受3に対して、軸方向に移動可能である。
駆動歯車10(ウォーム)には、従動歯車5(ウォームホイール)が噛合してあり、この従動歯車5(ウォームホイール)は、操舵軸6に取り付けてある。
さて、本実施の形態では、駆動軸1の反モータ軸受4の外径側に、弾性体70が介在してある。
弾性体70は、中心側から外側に向かって、軟質弾性体70a、中間弾性体70b、及び、硬質弾性体70cの3層からなる。
本実施の形態では、弾性体70は、それぞれ、(NBRヤング率l0MPa相当)、ウレタンエラストマー(同じく80MPa)、ポリエステルエラストマー(同じく250MPa)の3層からなる。
また、軟質弾性体70aの厚さを0.3mm、中間弾性体70bの厚さを0.6mm、硬質弾性体70cの厚さを1.1mmとしたが、電動モータ2からの入力や特性に応じて変更しても構わない。
弾性体70は、図4の本実施の形態における応力−歪み線図に示すように、3層からなる複層構造であるため、2箇所の屈曲点を有し且つ3種類の傾きを有している。
図4に示すように、各弾性体70a,70b,70cの支配的な領域があり、見かけ上、軟質弾性体70aの変形限界以上の荷重がかかると、中間弾性体70bの変形が支配的となる。さらに、硬質弾性体70cの支配的な領域へと移行するように作用する。
本実施の形態の場合、例えば、軟質弾性体70aを極端に柔らかな材料にする一方、肉厚を薄く設定することで、早々に中間弾性体70bの支配的な領域に移行し、その分、中間弾性体70bの支配的な領域を増やして設定するなど、総合的な弾性特性の調整が可能になる。
上記の場合、軟質弾性体70aを極端に軟らかくすることで、衝撃的な駆動軸の挙動に対しても、軟質弾性体70aが緩衝しやすくなるため、より歯打ち音などを除去しやすくなる。
以上から、本実施の形態によれば、噛合い方向の変形は、弾性変形で得ることができ、また、その弾性反力で押圧力を得ることができる。
また、駆動歯車10の移動に伴い、先ずは、弾性特性の低い弾性体が変形を始め、所定の荷重を超えると、弾性特性の高い弾性体も変形を生じ、段階的な反力を得ることができる。そのため、弾性特性の低い弾性体により、ギヤを強く押し付けて、回転抵抗を高めることがない。一方で、弾性特性の高い弾性体により、駆動歯車10の過度な変位を抑えることができる。
さらに、弾性特性は、異なるものの弾性体同士であるため、ストッパ当接の違和感を感じることも無い。
(第1実施の形態の変形例)
図3(b)は、第1実施の形態の変形例に係り、電動パワーステアリング装置の駆動軸の軸受の外周囲に装着した弾性体の断面図である。
本変形例では、弾性体70の構成は、第1実施の形態と同様である。
本変形例の場合、硬質弾性体70cには、その両脇に、せり出し部71が設けてある。
そのため、駆動軸1は、図中のX方向には動きにくく、Z方向に誘導される。したがって、弾性体70の配置は、Z方向を図1のZ方向と一致させる。
上記によれば、駆動軸1と操舵軸6の軸間距離は、変化しても、軸のズレを防ぐことができるため、効率や耐久性能の安定化を図ることができる。
以上から、本変形例では、弾性体70が弾性特性の異なる複数の部位からなることを特徴とする。
動力伝達時の駆動歯車に作用する力について、その力の方向に駆動歯車10が自由に変位できる場合には、ギヤの噛合いは、一義的に決定せず、効率や耐久性の低下を招くことにもなる。
しかしながら、本変形例によれば、配置により弾性特性の低い弾性体のある方向に変形を誘導できることから、ギヤの噛合いを管理することができる。
(第2実施の形態)
図5は、本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の断面図である。
図6は、図5に示した第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図である。
図7(a)は、図5に示した第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の駆動軸の軸受の外周囲に装着した弾性体の縦断面図であり、(b)は、その横断面図である。
本実施の形態では、駆動軸1と反モータ側軸受4との間(即ち、反モータ側軸受4の内径側)に、弾性体70が介在してある。
弾性体70は、図7に示すように、中心側から外側に向かって、軟質弾性体70a、中間弾性体70b、硬質弾性体70cの3層からなる。
材質や特性は、上記第1実施の形態と同様であり、また、第1実施の形態の変形例と同様に、硬質弾性体70cには、図3(b)のせり出し部71と同様なせり出し部が設けてあっても構わない。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されず、種々変形可能である。
本発明の第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の断面図である。 図1に示した第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図である。 (a)は、図1に示した第1実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の駆動軸の軸受の外周囲に装着した弾性体の断面図である。(b)は、第1実施の形態の変形例に係り、電動パワーステアリング装置の駆動軸の軸受の外周囲に装着した弾性体の断面図である。 弾性体の応力と歪みとの関係を示すグラフである。 本発明の第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の断面図である。 図5に示した第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の要部の拡大断面図である。 (a)は、図5に示した第2実施の形態に係る電動パワーステアリング装置の駆動軸の軸受の外周囲に装着した弾性体の縦断面図であり、(b)は、その横断面図である。
符号の説明
1 駆動軸
10 駆動歯車(ウォーム)
11 フランジ
12 ナット
13 ゴムダンパー
2 電動モータ
21 出力軸
3 モータ側軸受
4 反モータ側軸受
5 従動歯車(ウォームホイール)
6 操舵軸
70 弾性体
70a 軟質弾性体
70b 中間弾性体
70c 硬質弾性体
71 せり出し部

Claims (2)

  1. 車両の操舵軸に加わる操舵トルクに応じて電動モータを駆動して、操舵力を補助する電動パワーステアリング装置において、
    前記電動モータの出力軸に結合して2個の軸受で支持される駆動軸を有する駆動歯車と、
    当該駆動歯車に噛合って前記操舵軸に取り付けられる従動歯車と、を備え、
    前記駆動軸を支持する軸受の外径側又は内径側に、弾性体を設けると共に、
    当該弾性体は、弾性特性の異なる複数の層からなることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記弾性体は、弾性特性の異なる複数の部位からなることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109386575A (zh) * 2017-08-07 2019-02-26 株式会社捷太格特 蜗轮减速器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109386575A (zh) * 2017-08-07 2019-02-26 株式会社捷太格特 蜗轮减速器
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