JP2007152520A - インサート式ドリル及びインサート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドリル本体の先端部に凹溝状をなすインサート取付座が形成され、該インサート取付座に、一対のクランプ面とクランプネジとが具備され、前記インサート取付座に被押圧面22Aを備えたインサート21が挿入され、クランプネジによってクランプ面を近接させることにより、インサート21が挟持されるインサート式ドリルであって、前記クランプ面には、インサート21の挿入方向Uと平行に延びる嵌合溝部が形成され、インサート21の被押圧面22Aには、前記嵌合溝部に嵌合される突条部30が形成されており、突条部30の挿入方向U前方側には、突条部30を前記嵌合溝部へと案内するガイド部31が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
被押圧面2Aのインサート1後端側部分(挿入方向U前方側部分)では、突条部6の高さが挿入方向U前方側に向かうにしたがい漸次低くなるように形成されており、被押圧面2Aのインサート1の後端面8近傍は、突条部6のない傾斜平面7とされている。
さらに、インサートの位置が安定しないために、加工穴を精度良く形成することができなくなるといった問題があった。
このため、例えば、切刃によって生成した切屑がインサート後端側へと運ばれて、この切屑がネジ挿通部近傍に噛み込まれた際にインサートが破損することを防止でき、このインサートの寿命延長を図ることができる。
この構成のインサートでは、ドリル本体に形成されたインサート取付座に、簡単にかつ確実に挿入することができる。
このインサート式ドリル10は、図3に示すように、軸線O回りに回転されて概略円柱状をなすドリル本体11と、このドリル本体11の先端側に着脱可能に装着されるインサート21とで構成されている。
このインサート取付座14は、軸線O方向先端側を向いて軸線Oに直交する底面14Aと、この底面14Aから屹立するとともに、互いに平行かつ軸線Oに平行で、ドリル本体11の先端面に交差する一対のクランプ面14Bとを備えており、底面14Aとクランプ面14Bとに沿った側面視において、ドリル本体11の先端面に向けて「コ」の字状に開口するように形成されている。
この五角形面22の中央部分には、インサート21の厚さ方向に対して斜めに交差するように貫通する貫通孔23が形成されている。この貫通孔23は、後述するクランプネジ40が挿通されるためのクランプネジ挿通部とされており、その内径は、クランプネジ40の外径よりも大きくされている。
このすくい面22Bは、幅方向の中央部分がドリル回転方向T後方側に向けて凹んだ凹曲面状とされており、後端側に向かうにしたがい漸次ドリル回転方向T後方側にねじれるように形成されている。
これにより、切刃25の内周端側の部分には、先端面24の中心に位置する軸線Oに向けて延びる略直線状をなすシンニング切刃27が配置されることになる。
ここで、本実施形態では、インサート21の挿入方向Uとドリル本体11の軸線O方向とが一致させられており、インサート21の被押圧面22Aに形成された突条部30が、インサート取付座14のクランプ面14Bに形成された嵌合溝部16とが嵌合可能な断面波形状とされている。ただし、この突条部30がなす波形の頂部は、平面状に形成されている。
これにより、インサート取付座14の一対のクランプ面14Bが互いに近接するようにドリル本体11の先端部13が弾性変形させられて、これら一対のクランプ面14Bがインサート21の被押圧面22Aを強固に押圧した状態となり、互いに嵌合されている突条部30および嵌合溝部16同士も強固に密着させられて、インサート21がインサート取付座14に装着される。
したがって、切刃25によって生成した切屑がインサート21後端側へと運ばれ、クランプネジ挿通部近傍に切屑が噛み込まれることによってインサート21が破損することを防止でき、このインサート21の寿命延長を図ることができる。
例えば、外形が概略五角形平板状とされたインサートを装着するものとして説明したが、これに限定されることはなく、インサートの形状は任意のものとすることができ、インサート取付座のクランプ面に押圧される被押圧面を有するインサートであればよい。
11 ドリル本体
14 インサート取付座
14B クランプ面
16 嵌合溝部
21 インサート
22A 被押圧面
23 貫通孔
25 切刃
30 突条部
31 ガイド部
40 クランプネジ
Claims (5)
- 軸線回りに回転されるドリル本体の先端部に、該ドリル本体の先端面に開口する凹溝状をなすインサート取付座が形成され、該インサート取付座には、一対のクランプ面と、該クランプ面を互いに近接するように弾性変形させるクランプネジとが具備されており、
前記インサート取付座に、先端に切刃を有するとともに前記クランプ面に対向配置される一対の被押圧面を備えたインサートが挿入され、
前記クランプネジによって前記クランプ面を互いに近接させることにより、前記インサートが挟持されて固定されるインサート式ドリルであって、
前記インサート取付座に具備された前記クランプ面には、前記インサートの挿入方向と平行に延びる嵌合溝部が形成され、
前記インサートの前記被押圧面には、前記挿入方向と平行に延びて、前記嵌合溝部と嵌合可能な突条部が形成されており、
前記突条部の前記挿入方向前方側には、前記突条部を前記嵌合溝部へと案内するガイド部が設けられていることを特徴とするインサート式ドリル。 - 前記ガイド部は、前記突条部の幅が前記挿入方向前方側に向かうにしたがい漸次縮小するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインサート式ドリル。
- 前記被押圧面の前記挿入方向前方側部分においては、前記突条部の高さが前記挿入方向前方側に向かうにしたがい漸次低くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインサート式ドリル。
- 前記インサートには、前記クランプネジが挿通されるネジ挿通部が形成されており、該ネジ挿通部は、前記インサートの前記挿入方向前方側部分が閉じられた孔部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のインサート式ドリル。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載のインサート式ドリルに装着されるインサートであって、
前記被押圧面に形成された前記突条部の前記挿入方向前方側に、前記突条部を、前記クランプ面に形成された前記嵌合溝へと案内するガイド部が設けられていることを特徴とするインサート。
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