JP2007147159A - ボイラ用メンブレン壁およびそれを用いたボイラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】炉内側からの溶接が省け、熱効率の高いメンブレン壁を提供する。
【解決手段】伝熱管20とメンブレンバー21を交互に溶接により一体構造としたボイラ用メンブレン壁において、前記メンブレンバー21の炉内23側表面が当該メンブレンバー21の両側伝熱管20,20の管中心線28上に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】伝熱管20とメンブレンバー21を交互に溶接により一体構造としたボイラ用メンブレン壁において、前記メンブレンバー21の炉内23側表面が当該メンブレンバー21の両側伝熱管20,20の管中心線28上に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明はボイラの炉壁を構成するメンブレン壁構造に係り、特に炉内側の熱吸収伝熱面の面積の増加と炉外側の熱放散伝熱面の面積の減少を図るに好適なメンブレン壁構造に関する。
第4図は、発電用石炭焚ボイラ装置の概略構成図である。ボイラ本体1は周囲及び上部を鉄骨2で構成されたボイラ建屋3内に配置され、ボイラ建屋3の上部を横切るトップガーター4よりスリングボルトを介して吊り下げられている。
ボイラ本体1への燃焼用2次空気は、押込ファン,空気予熱器5,ウインドボックス6などを経てバーナ上部の火炉18へと導かれる。また、微粉炭搬送用空気は、前記空気予熱器5から1次空気ダクト7を経てミル8へ導かれる。
燃料となる石炭はバンカ9に貯留されており、給炭機10で計量されながらミル8に供給されて、所定の粒径に粉砕される。ミル8で生成された微粉炭は、微粉炭搬送用空気とともに給炭管を通って、ウインドボックス6内に設置された多数のバーナに供給されて、火炉18内で燃焼される。
火炉18内で生成した高温の燃焼ガスは、ボイラ本体1の煙道内に配置されている2次過熱器11,3次過熱器12,再熱器13,1次過熱器14,節炭器15などの内部を流通する流体と熱交換される。熱交換された燃焼ガスは、節炭器出口ガスダクト16,脱硝装置,空気予熱器5,空気予熱器出口ガスダクト17を通って、ボイラ建屋3外の機器へ導かれる。
火炉18内で生成した高温の燃焼ガスは、ボイラ本体1の煙道内に配置されている2次過熱器11,3次過熱器12,再熱器13,1次過熱器14,節炭器15などの内部を流通する流体と熱交換される。熱交換された燃焼ガスは、節炭器出口ガスダクト16,脱硝装置,空気予熱器5,空気予熱器出口ガスダクト17を通って、ボイラ建屋3外の機器へ導かれる。
一方、ボイラ本体1への給水は、ボイラ建屋3外の給水ポンプから主給水管を通って火炉18を区画形成しているメンブレン壁19を通り、前述の節炭器15を始めとする各種熱交換器へ導かれ、熱交換により高温、高圧の蒸気となり、主蒸気管を通ってボイラ建屋3外の高圧タービンへ導かれる。
中圧タービンからの蒸気は低温再熱蒸気管を通って再熱器13へと導かれ、再熱された蒸気は高温再熱蒸気管を通ってボイラ建屋3外の低圧タービンへ導かれる。
前記メンブレン壁19は図5に示すように、伝熱管20とメンブレンバー21を交互に溶接22して接続した一体構造体で、これにより炉内23で生成した高温の燃焼ガスは、炉外24に漏れることなくシールされている。伝熱管20内には管内流体(水、蒸気)25が流れており、炉内23側の高温燃焼ガスと接する熱吸収伝熱面26からの熱を管内流体25に伝達し、最終的には高温の蒸気を発生させる。また一方で、炉外24側の熱放散伝熱面27を介して熱放散による損失も発生している。
従来のメンブレンバー21は図5に示されているように、伝熱管20を横断する面から見たメンブレンバー21の両側伝熱管20,20の管中心線28を中心にして、炉内23側と炉外24側が対象となるように配置されている。
伝熱管20とメンブレンバー21との溶接22は、伝熱管20の曲率を考慮して、炉内23側と炉外24側の両側から溶接施工されていた。
なお、ボイラ火炉壁のメンブレンパネル構造に関しては、例えば下記のような特許文献を挙げることができる。
特開2002−174401
前述のように従来のメンブレン壁19の伝熱管20とメンブレンバー21との溶接22は、メンブレンバー21の炉内側と炉外側の両側に開先を設けて、炉内23側と炉外24側の両側から溶接施工していた。このため、特に炉内23側からの溶接には、火炉18内の広範囲にわたって足場を設置する必要があり、そのために施工に時間がかかり、コスト高を招く要因となっていた。
また、従来のメンブレン壁19は半分しか熱伝熱面として寄与してないため、設備として無駄の多い構造である。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、炉内側からの溶接が省け、熱効率の高いメンブレン壁およびそれを用いたボイラ装置を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、伝熱管とメンブレンバーを交互に溶接により一体構造としたボイラ用メンブレン壁において、前記メンブレンバーの炉内側表面が当該メンブレンバーの両側伝熱管の管中心線上に配置されていることを特徴とするものである。
前記目的を達成するため本発明の第2の手段は、伝熱管とメンブレンバーを交互に溶接により一体構造としたボイラ用メンブレン壁において、前記メンブレンバーの炉内側表面が当該メンブレンバーの両側伝熱管の管中心線よりも炉外側に配置されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1または2の手段において、前記伝熱管とメンブレンバーの接合を、メンブレンバーを炉外側のみの開先として、炉外側からのみの溶接で行なったことを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は、前記第1ないし3の手段のボイラ用メンブレン壁を用いて火炉を区画形成したことを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は、前記第2の手段のボイラ用メンブレン壁を用いてガス焚ボイラ装置の火炉を区画形成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、メンブレンバーを炉外側からのみの溶接が行え、作業効率を大幅に向上することができる。また、熱吸収伝熱面の面積の増加と熱放散伝熱面の面積の減少ができ、ボイラ性能が向上し、ボイラ装置の全体的設備縮小化が図れる。
以下、本発明の実施形態を図とともに説明する。ボイラ装置全体の概略構成は図4において説明したので、ここではその説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るメンブレン壁19の横断面図である。メンブレン壁19は、多数の伝熱管20とメンブレンバー21を交互に溶接22することにより一体構造物として構成される。なお、図中の符号29は、隣の伝熱管20との管ピッチである。
このとき同図に示すように、メンブレンバー21をその炉内23側表面が、横断面から見た当該メンブレンバー21の両側伝熱管20,20の管中心線28上になるように配置して、伝熱管20と溶接している。このようにメンブレンバー21の位置を管中心線28から炉外24側にずらすことにより、メンブレンバー21を炉外側のみの開先とし、伝熱管20の曲率(周面)を利用して、炉外24側からのみの溶接22が可能となる。このため、炉内23からの溶接は不要となり、工事施工のための炉内23への足場の設置が省け、作業効率は格段に向上する。
また、メンブレン壁19の熱吸収伝熱面26が増加するため、増加する伝熱面積に相当する設備を小型化が図れ、ボイラ装置ならびにボイラ建屋の縮小が可能となる。
図2は、従来のメンブレン壁(a)と、本発明の前記第1実施形態に係るメンブレン壁(b)の、熱吸収伝熱面積ならびに熱放散伝熱面積の変化を試算した表である。表中の熱吸収伝熱面長さは、図中で示す熱吸収伝熱面26の横断面上の長さで、伝熱管20とメンブレンバー21と溶接22の表面を連続的になぞった長さである。また、熱放散伝熱面長さは、図中で示す熱放散伝熱面27の横断面上の長さで、伝熱管20とメンブレンバー21と溶接22の表面を連続的になぞった長さである。
これによれば、同じ設備であれば、メンブレン壁の伝熱面積は約7%増加することになる。言い換えれば、設備の大きさを7%縮小できることになる。また、熱放散面積は約6%低減でき、無駄な熱放散を抑える効果がある。このように本発明によれば、メンブレン壁の熱吸収伝熱面積を増加するとともに熱放散伝熱面積を減少することができ、結果的に熱効率の向上が図れる。
図3は、本発明の第2実施形態に係るメンブレン壁19の横断面図である。本実施形態で前記第2実施形態と相違する点は同図に示すように、メンブレンバー21の炉内23側表面を、管中心線28からさらに炉外24側にずらして伝熱管20と溶接した点である。本実施形態の場合、伝熱管20の外周面とメンブレンバー21の炉外側表面とがほぼ面一となっており、治具を利用しての製作が容易である。このようにすることにより、メンブレン壁19の熱吸収伝熱面積をさらに増加するとともに熱放散伝熱面積をさらに減少することができる。
1:ボイラ本体、18:火炉、19:メンブレン壁、20:伝熱管、21:メンブレンバー、22:溶接、23:炉内、24:炉外、25:管内流体、26:熱吸収伝熱面、27:熱放熱伝熱面、28:管中心線、29:管ピッチ。
Claims (5)
- 伝熱管とメンブレンバーを交互に溶接により一体構造としたボイラ用メンブレン壁において、前記メンブレンバーの炉内側表面が当該メンブレンバーの両側伝熱管の管中心線上に配置されていることを特徴とするボイラ用メンブレン壁。
- 伝熱管とメンブレンバーを交互に溶接により一体構造としたボイラ用メンブレン壁において、前記メンブレンバーの炉内側表面が当該メンブレンバーの両側伝熱管の管中心線よりも炉外側に配置されていることを特徴とするボイラ用メンブレン壁。
- 請求項1または2記載のボイラ用メンブレン壁において、前記伝熱管とメンブレンバーの接合を、メンブレンバーを炉外側のみの開先として、炉外側からのみの溶接で行なったことを特徴とするボイラ用メンブレン壁。
- 請求項1ないし3のいずれか1項記載のボイラ用メンブレン壁を用いて火炉を区画形成したことを特徴とするボイラ装置。
- 請求項2記載のボイラ用メンブレン壁を用いて火炉を区画形成したことを特徴とするガス焚ボイラ装置。
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JP2005342237A JP2007147159A (ja) | 2005-11-28 | 2005-11-28 | ボイラ用メンブレン壁およびそれを用いたボイラ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020118353A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5932842A (ja) * | 1982-08-17 | 1984-02-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 薄膜試験片作製法 |
JPH0346890U (ja) * | 1989-09-13 | 1991-04-30 | ||
JPH0449703A (ja) * | 1990-06-18 | 1992-02-19 | Mitsubishi Electric Corp | 高周波半導体装置 |
-
2005
- 2005-11-28 JP JP2005342237A patent/JP2007147159A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JP2020118353A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | ボイラ |
JP7221063B2 (ja) | 2019-01-23 | 2023-02-13 | 三菱重工業株式会社 | ボイラ |
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