JP2007144900A - 液滴吐出装置、液滴吐出システム、液滴吐出検出方法、及び液滴吐出検出プログラム - Google Patents

液滴吐出装置、液滴吐出システム、液滴吐出検出方法、及び液滴吐出検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット記録装置等の液滴吐出装置で液滴吐出部の全ノズルの吐出の有無検出にかかる時間を短縮する。
【解決手段】 吐出検出時、記録ヘッド101のノズル列の内で検出対象のノズル列106,108のノズル107,109が順次1個ずつ、合計2個ずつ駆動され、前者は小サイズ、後者は大サイズのインク液滴を吐出する。吐出されたインク液滴が吐出検出センサの発光素子102から受光素子103に入射する検出光束105が通る検出エリアAを通過して遮光することでセンサの検出信号の電圧が変化する。ノズル107,108は、夫々から吐出されたインク液滴の夫々が検出エリアA内に同時に存在する期間が生じ得るように、同時ないしほぼ同時に駆動される。検出信号の電圧の変化値に基づいて順次2個ずつのノズル107,109からの吐出の有無が同時に判定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、インクジェット記録装置など、複数のノズルから液滴を吐出する液滴吐出部を有する液滴吐出装置、及びこの装置とこれを制御する制御装置からなる液滴吐出システムに関するものである。さらに、これら液滴吐出装置、液滴吐出システムにおいて、液滴吐出装置の液滴吐出部の各ノズルからの液滴の吐出の有無(吐出/不吐出)を検出する液滴吐出検出方法、及び液滴吐出検出プログラムに関するものである。
記録ヘッドの複数のノズルから記録媒体に対してインク液滴を吐出して画像の記録を行うインクジェット記録装置が広く普及している。インクジェット記録装置は、ランニングコストが安価である、カラー記録にも適する、記録動作時の音が静かである、装置の小型化が可能である、所望の画像が安定して得られる等の利点がある。その反面、記録ヘッドのノズルからのインク液滴の不吐出や、吐出方向がずれる所謂ヨレ吐出が生じる場合がある。これは、塵などによるノズルの吐出口の詰まりや増粘インクによる固着、熱エネルギー作用をインク吐出に利用する方式の場合は発熱体の断線、インク液滴による吐出口の被覆等が要因となって生じる。不吐出やヨレ吐出により、記録ヘッドの走査方向に沿った白筋やドット抜けによる画質劣化といった問題が発生する。
これに対し、発光素子と受光素子によって構成された光学センサとしての吐出検出センサ(透過型フォトインタラプタ式センサ)によりインク液滴の吐出/不吐出を検出する方法が採用されており、例えば下記の特許文献1及び2などに記載されている。図12はその吐出検出センサの検出部の構成を示している。
図12において、1201は、記録ヘッドであり、その正面(図中で下面)1201aには、それぞれインク液滴1206を吐出する複数のノズルを一直線上に配列したノズル列1205が複数配列されている。符号1207はノズル列1205のノズルから正常に吐出されたインク液滴1206の飛翔経路を示している。
1202は、検出用の光を照射する発光素子である。1203は、発光素子1202が照射した光を受光する受光素子である。1204,1204′は、発光素子1202と受光素子1203の前面近傍に設けられたアパーチャ(絞り)であり、それぞれに光を通す開口1204a,1204a′が形成されている。発光素子1202から発せられた光1209が開口1204a,1204a′を通って受光素子1203に入射する。1210は入射する光の全体の光束である。この光束1210が通る矢印Aの範囲の領域が検出のなされる検出エリアとなる(以下、符号Aで示す)。開口1204a,1204a′のサイズによって検出エリアAの断面のサイズが制限される。吐出されるインク液滴1206が微小であるため、検出エリアAのサイズを制限することでS/N比を上げ、検出精度を高めることができる。
また、発光素子1202と受光素子1203を結ぶ光軸が記録ヘッド1201のノズル列1205と平行になる配置とされる。こうすることで、1列ごとに各ノズルの吐出検出を行う際に、1列の検出の間は記録ヘッドもしくは吐出検出センサの移動が不要となる。
検出時には、1列のノズル列1205が検出エリアAの真上となる位置に記録ヘッド1201又はセンサを移動させる。そして、その1列のノズル列1205の各ノズルを所定の周期で順次1つずつ駆動してインク液滴1206を1滴ずつ吐出させる。吐出されたインク液滴1206が例えば正常な飛翔経路1207を飛翔して検出エリアAの光束1210を通過し遮光することにより、受光素子1203の受光量が変化し、出力が変化する。その出力を変換した検出信号に基づいて各ノズルの吐出/不吐出を検出する。なお、実際にはインク液滴1206は吐出直後に前後に主滴とサテライトに分離され、それぞれが前後して光束1210を通過する。
図13に記録ヘッドの吐出周波数(ノズルの駆動周波数)を1KHzにした場合のノズルの駆動信号と検出信号の信号波形を示す。駆動信号の立ち下がりエッジで1つのノズルが駆動されてインク液滴が吐出される。その後飛翔するインク液滴の遮光によって図のような検出信号の電圧の変化が現れる。なお、ここでは回路構成により、遮光によって光量が減ると検出信号の電圧レベルが低下する場合を示してある。
図13中の(a)、(b)、(c)点においてインク液滴が検出エリアA内のどの位置に存在するのかを図14に模式的に示す。図14の(a)は検出エリアA内をインク液滴の先頭を飛翔する主滴1206aが横切り始めたタイミングである。その後、検出信号はピークに達する。そのときのポイント(b)では、光束1210内で最も光強度が強い中央位置に主滴1206aがあるか、もしくは後続するサテライトを含めた遮光量が最も多いときと推測される。その後、検出信号は(c)点を経て元に戻って(信号レベルとしては上がって)いくが、その戻り方は立ち上がり(信号レベルとしては低下)時と比べて緩やかである。これは、(c)に示すサテライト1206bの影響によるものである。主滴1206aよりサテライト1206bの方がサイズが小さく飛翔速度も遅いため、このような波形となる。なお、図13のような検出信号の変化がインク液滴の吐出周波数に対応した周期の間隔で得られる。
特開平08−332735号(図4、段落[0044],[0045]) 特許第3368194号公報(図2、段落[0035]〜[0039])
近年、インクジェット記録装置では、高速化と高画質化を実現するため、記録ヘッドのノズル数を大幅に増やしている。このため、すべてのノズルの吐出の有無を検出する際に要する時間は以前と比較にならないほど増大している。検出時間を短縮するには、単純に吐出周波数を増大(吐出の周期を短縮)させて、1ノズルの検出にかける時間を短くすればよい。しかし、特許文献1及び2のような従来の構成では、吐出周波数をむやみに増大させると、吐出自体は可能な範囲内であっても、検出ができなくなる。これについて図15及び図16により説明する。
図15は、図12のような従来の吐出検出センサの構成で、吐出周波数を10KHzにした場合の検出信号の波形を示している。図13と比べて吐出周波数は10倍となっている。波形から明らかなように吐出周波数に応じた検出信号が得られていないことが確認できる。なお、このときのインク液滴の飛翔速度は10 m/secであり、検出エリアのサイズは2 × 4 mm(縦×横)としたので、インク液滴が検出エリアを通過するのに要する通過時間は、理論的には200 μsecである。したがって、常時検出エリア内にただ一つのインク液滴しか存在しない(飛翔していない)ようにし得る限界の吐出周波数は5KHzとなる。この例では、その倍の10KHzの吐出周波数で駆動しているため、図16に模式的に示したように、検出エリアA内に、前後して吐出された複数のインク液滴(2滴の主滴1206aと1滴のサテライト1206b)が同時に存在する(飛翔している)こととなる。これにより、遮光面積が平均化され、検出信号も平均化されて検出が困難になっている。
この対策として、検出エリアのサイズを小さくして、インク液滴による遮光時間(検出エリアの通過時間)を短くする方法もある。しかし、この方法では、受光する光量が減ることでS/Nが落ち、検出精度が低下する。これに対して、光出力の高いレーザーを使用する方法があるが、レーザーはLEDと比べるとコスト的に大分高くつく。
検出時間の短縮を実現する他の手段として、吐出検出センサを複数設けて同時に複数ノズルについてインク液滴の吐出の有無をそれぞれのセンサで検出する構成も考えられる。しかし、これもコストアップの要因となる。また、複数のセンサを設置するスペースの制約も問題となる。
この問題は、インクジェット記録装置に限らず、液滴を吐出する複数のノズルが設けられた液滴吐出部と、前記複数のノズルからの液滴の吐出の有無を光学的に検出するためのフォトインタラプタ式の吐出検出センサを有する液滴吐出装置に共通するものである。
本発明の課題は、上記の液滴吐出装置ないしはこの装置とこれを制御する制御装置からなる液滴吐出システムにおいて、液滴吐出部の全ノズルの吐出の有無検出にかかる時間を短縮できると共に、検出精度を向上でき、コストダウンが図れるようにすることにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、
複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部を有する液滴吐出装置(ないしは、この液滴吐出装置とこれを制御する制御装置からなる液滴吐出システム)であって、
対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
前記複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出する吐出検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御手段と、
前記吐出検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定手段を有することを特徴とする。
また、本発明では、上記本発明の液滴吐出装置ないし液滴吐出システムの構成に対応する液滴吐出検出方法及び液滴吐出検出プログラムの構成を採用した。
本発明によれば、ノズルを順次N(2以上の所定の整数)個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動して、ノズルからの液滴吐出の有無の検出をN個ずつ行えるので、従来のように順次1個ずつ検出するのに比べて、液滴吐出部の全ノズルの吐出の有無検出にかかる時間を大幅に短縮することができる。またN個のノズルを同時ないしほぼ同時に駆動して共に正常吐出であった場合の検出信号の電圧の変化値は、従来のように1個のノズルを単独で駆動して正常吐出の場合に比べて大きくなるので、S/N比が向上し、検出精度を向上できると共に、発光素子に安価なLEDなどを用いてコストダウンが図れる。
以下、添付した図を参照して本発明の実施形態を説明する。ここでは、液滴吐出部としての記録ヘッドからインク液滴を吐出して記録媒体に画像の記録を行う液滴吐出装置としてのインクジェット記録装置における実施例を示す。実施例のインクジェット記録装置は、例えば、バブルジェット(登録商標)方式のものとする。バブルジェット(登録商標)方式とは、記録ヘッドの各ノズルに電力により駆動されて発熱する発熱体が設けられ、その発熱によりノズル内のインク中に発生する気泡の圧力でノズルからインク液滴が吐出される方式である。或いは、圧電方式、すなわち記録ヘッドの各ノズルに圧電素子が設けられ、その駆動により発生する機械的圧力でノズルからインク液滴が吐出される方式のものとする。
図2は、実施例1のインクジェット記録装置(シリアル型のインクジェットプリンタ)の概略構成を示す模式的斜視図である。図2において、記録装置本体201内には、ガイドレール202が主走査方向に沿って架設されている。このガイドレール202上にキャリッジ203が摺動可能に設けられている。キャリッジ203上には、複数色のインク、例えばブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色のインクに対応したカートリッジ形態の記録ヘッド101Bk、101C、101Mおよび101Yが着脱可能に装着されている。記録ヘッド101Bk〜101Yのそれぞれの正面(図中で下面)には、不図示の所定数、例えば320個のノズルが副走査方向に沿った1直線状の1列のノズル列として並ぶように形成されている。記録ヘッド101Bk〜101Yは、主走査方向に並んで装着されるので、それぞれのノズル列も主走査方向に間隔を置いて並ぶことになる。
なお、記録ヘッド101Bk〜101Yは、カートリッジ形態のインク吐出部とインクタンクが分離可能な構成でも、分離不能な構成でもよい。また、インク吐出部のみをカートリッジ形態としてキャリッジ203に搭載し、記録装置本体201内の他の部位に設けたインクタンクからチューブなどを介してインクを供給するようにしてもよい。また、同一色で濃度の異なる複数種のインクのそれぞれに対応した複数のカートリッジ形態の記録ヘッドを用いることも可能であり、異なる記録密度に対応してそれらを複数個用意することもできる。
キャリッジ203が主走査モータ(図3参照)の駆動によってガイドレール202上で往復移動することにより、記録ヘッド101Bk〜101Yが主走査方向に沿って往復移動する。
また、記録装置本体201の背面側に設けられたオートシートフィーダ208により、記録媒体(用紙)204がその被記録面を平坦に規制するプラテン206上に給紙され、フィードローラ207によって副走査方向に搬送される。
記録ヘッド101Bk〜101Yが主走査方向に沿って往復移動しながら、それぞれの各ノズルが駆動され、インク液滴を吐出することにより、記録媒体204に画像が記録される。
また、光学センサ(透過型フォトインタラプタ式センサ)として構成された吐出検出センサ205が記録ヘッド101Bk〜101Yの移動範囲の図2中左端部で記録領域外の所定位置の下側に設けられている。この吐出検出センサ205により、記録ヘッドのそれぞれのノズル列の各ノズルからのインク液滴の吐出/不吐出が検出される。吐出検出センサ205の詳細は後述する。吐出検出センサ205の検出結果に基づいて、記録ヘッドの吐出回復制御や、不吐出ノズルを使用せず他のノズルを代わりに使用することで画像記録を行う不吐出補間制御などを行う。これにより常に良好な画像記録を実現できる。
図3は本実施例のインクジェット記録装置の制御系の構成を示している。図3において、記録ヘッド101は、図2で一例として示した記録ヘッド101Bk〜101Yなどの複数の記録ヘッドを1つにまとめて示したものである。以下では説明を簡単にするため、記録ヘッド101は一体のものとして説明する。記録ヘッド101には複数色のそれぞれに対応した複数のノズル列が設けられている。少なくとも1列のノズル列は他のノズル列と異なるサイズのインク液滴を吐出するものとする。ただし、全てのノズル列が異なるサイズのインク液滴を吐出する訳でははい。例えば、複数色のそれぞれについて、同じ色で異なるサイズのインク液滴を吐出する複数(例えば2)のノズル列が設けられる。それぞれ異なる色でサイズの異なるインク液滴を吐出する複数のノズル列を設けるものとしてもよい。ただし、同じノズル列内のノズルは皆同じサイズのインク液滴を吐出するものとする。
302は、記録ヘッド101を電気的に制御し、画像データに応じて各ノズルを駆動させてインク液滴を吐出させる記録ヘッド制御回路である。
304は、吐出検出センサ205からの検出信号をノズルごとの吐出/不吐出(ないしは正常吐出/吐出不良)を示す吐出状態信号に変換する吐出検出制御回路である。
305は、ROM306に格納された制御プログラムを実行して、図示されたインクジェット記録装置の各部の動作を全体的に制御するCPUである。ROM306に格納される制御プログラムには、図8で後述するインク液滴の吐出検出動作を制御する吐出検出プログラムが含まれる。
307は、CPU305が制御処理を実行する過程で使用する各種パラメータの一時的な保存や、画像データなどの保存に使用されるRAMである。308は、装置電源のオフ時にも吐出検出結果などの情報を保存するためのEEPROM等の不揮発性メモリである。
309は、操作・表示部であり、電源投入や、ホストのPC(パーソナルコンピュータ)311とのオンライン/オフラインの設定等、ユーザーが所要の操作を行うための各種スイッチや、装置の状態等の情報を表示してユーザーに報知する表示器を有する。
310は、PC311と通信して画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等を送受信する通信インターフェース制御部である。PC311は、プリントに係わる画像等のデータの作成、印刷処理等を行い、インクジェット記録装置に対して画像データを供給する。なお、後述する吐出検出動作の制御は、PC311上で動作するプリンタドライバなどの制御プログラムによりPC311の制御で行われるものとしてもよい。
また、PC311の代わりに、画像読み取り装置用のリーダ部や、デジタルカメラ等の画像入力装置などから画像データを入力するものとしてもよい。また、単に画像データを保持、格納しているフラッシュメモリやハードディスクドライブ或いは光磁気ディスク等の記録媒体から画像データを入力するものとしてもよい。
312は、以下で述べる各種モータ313〜315、回復動作アクチュエータ316および回復動作センサ317を制御し管理する機構制御回路である。
313は、記録ヘッド101を紙送り方向(副走査方向)に対して垂直な主走査方向にスキャンさせるために図2中のキャリッジ203を主走査方向に沿って往復移動させる駆動源としての主走査モータである。314は、記録媒体204を副走査方向に搬送するための駆動源としての副走査モータである。
315は、記録ヘッド101の不吐出ノズルの吐出を回復させる不図示の回復処理ユニットの回復動作の内で特に各ノズルからのインク吸引動作を行うための駆動源としての回復動作モータである。316は、回復処理ユニットの他の回復動作(記録ヘッドの正面を拭うワイピングなど)を行うための駆動源としての回復動作アクチュエータである。317は、回復処理ユニットの動作状態を検出するための回復動作センサである。
上記構成において、通信インターフェース制御部310がPC311から画像データを受信すると、それに応じてCPU305は、図3中の各部を制御して画像データに応じた画像の記録を行なわせる。しかし、その前に、CPU305は、記録ヘッド101の各ノズルからのインク液滴の吐出の有無を検出する吐出検出動作を行わせる。
そのとき、まず主走査モータ313を駆動して記録ヘッド101を吐出検出センサ205上に移動させ、そのノズル列の内で1回の検出対象となる隣り合う2列がセンサ205の検出エリアの真上となる位置に停止させる。そして記録ヘッド制御回路302から記録ヘッド101に対して駆動信号を送り、検出対象のノズル列の各ノズルを後述のように駆動してインク液滴を吐出させる。これと共に、吐出検出センサ205からの検出信号と記録ヘッド制御回路302からのインク吐出タイミング信号に基づき、吐出検出制御回路304において前記検出信号をノズルごとの吐出状態情報(不吐出ノズル情報)を示す信号に変換する。そして、その吐出状態情報をRAM307に一時記憶させる。
なお、ここでは、吐出状態情報の信号への変換を吐出検出制御回路304で行う構成にしているが、その変換処理の一部もしくはすべての機能をCPU305上で実行されるプログラムによるソフトウェア処理によって実現するようにしてもよい。
上記2列の全ノズルの吐出検出が終了したら、記録ヘッド101を次の検出対象の2列が吐出検出センサ205の検出エリアの真上となる位置に移動させる。以後、同様にして検出対象のノズル列の吐出検出を行う。
図1は、記録ヘッド101の正面101aにおけるノズルの配置と、吐出検出センサ205を構成する発光素子102及び受光素子103などの配置、及び吐出検出時の記録ヘッド101と両素子102,103の位置関係などを示している。
図1において、記録ヘッド101の正面101aには、ノズル列として、互いにサイズが異なるインク液滴を吐出するノズル列106と108が配設されている。そして、記録ヘッド101の正面101aには、主走査方向(図1中で左右方向)に隣り合って配設されたノズル列106と108を1組としたものが、主走査方向に間隔をおいてここでは3組配置され、合計6列配列されている。ノズル列106は、それぞれ所定(固定)の小サイズのインク液滴(例えば体積が2Pl)を吐出する複数のノズル107を副走査方向に沿って、所定の微小な間隔で1直線状に配列したものとする。ここでいう副走査方向とは、発光素子102と受光素子103間の光軸110の方向に沿う方向である。ノズル列108は、それぞれ所定の大サイズのインク液滴(例えば体積が5Pl)を吐出する複数のノズル109を副走査方向に沿って所定間隔で1直線状に配列したものとする。2列ずつ3組のノズル列106,108は異なる3色のインク色のそれぞれに対応する。勿論、4色以上に対応して2列ずつ4組以上設けられるものとしてもよい。
発光素子102は、吐出検出のための光を照射するもので、ここではLEDを想定しているが、半導体レーザーなど光源として利用できるものであればその種類は問わない。また、実験によれば光源の波長による検出信号出力およびその振る舞いに差異が認められなかったため、光源の波長についても規定しない。可視光をはじめ赤外光、紫外光など取り扱える波長であれば構わない。受光素子103は、発光素子102から照射された光を受光するもので、フォトダイオードなどの光電変換素子を想定している。
発光素子102と受光素子103は、検出位置にある記録ヘッド101の正面101a(図2中で下面)の下側近傍の領域を間に挟むようにして、主走査方向の所定位置で副走査方向に対向するように配置されている。前記の下側近傍の領域とは、ノズル列106,108のノズル107,109から吐出されるインク液滴が通過する領域である。発光素子102と受光素子103のそれぞれの前面近傍には、それぞれ光を通す開口104a,104a′が形成されたアパーチャ(絞り)104,104′が設けられている。発光素子102から開口104a,104a′を通って受光素子103に入射する光束(以下、検出光束という)105の光軸110に直交する断面積が開口104a,104a′の面積に制限される。これは、インク液滴の遮光面積が非常に小さいので、検出光束105の断面積を絞って検出信号のS/N比を向上するためである。なお、検出光束105が通る矢印Aの範囲の領域が吐出検出のなされる領域であるので、その領域を以下でも検出エリアといい、符号Aで示す。
図1に示すように、隣り合う1組のノズル列106,108が検出エリアAの主走査方向の幅内に収まる配置となっている。吐出検出時には、キャリッジ203の主走査方向への移動を制御して、順次、3組のノズル列106,108が1組ずつ検出エリアAの主走査方向の幅内に収まる3つの検出位置に記録ヘッド101を位置決めする。ここでノズル列106,108のノズル107,109を駆動すれば、それぞれから吐出されたインク液滴が検出エリアAを通過して検出光束105を遮光するので、1組2列ずつを同時に検出対象として後述するように吐出検出を行うことができる。
なお、ノズルから吐出するインク液滴のサイズが各ノズル列で異なり、そのサイズの区別が十分に可能であれば、3以上の所定数のノズル列を同時に検出対象として吐出検出を行うことも可能である。また、1回の検出対象の全ノズル列が検出エリアAの幅内に収まるようにすることは必須であるが、検出対象外のノズル列が検出エリアAの幅内に存在してもよい。その場合、検出時に検出対象外のノズル列を駆動しないように、検出エリアの幅内のノズル列を選択して駆動することは勿論である。
図4は、吐出検出センサ205の信号処理回路の構成を示すブロック図である。
401は、図1中の発光素子102とこれを駆動する回路からなる発光部である。402は、発光部401の駆動を制御する制御部である。403は、図1中の受光素子103とこれを駆動する回路からなる受光部である。404は、受光部403の受光素子103から出力される光電変換で得られた光電流を扱いやすい電圧に変換して検出信号を得るための電流−電圧変換部である。これはオペアンプにより構成できる。405は、電流−電圧変換部404から出力される検出信号から外乱のノイズや必要な帯域以外の信号成分を除去するためのアナログフィルタである。
406は、フィルタ405を通して得られる微小な検出信号を増幅するアンプ回路である。信号出力を安定させるため、アンプ回路406の出力を制御部402にフィードバックしている。407は、アンプ回路406から出力される検出信号としてのアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換部である。408は、A/D変換部407の出力のディジタル信号に基づいてインク液滴の吐出、不吐出を判定する検出判定部である。ここではディジタル信号に変換した後で検出判定を行っているが、アナログ信号の時点でそのレベルの比較により判定する構成でもよい。検出判定部408は図3中の吐出検出制御回路304の一部ないし全部に相当する。検出判定部408の機能の一部または全部をCPU305のソフトウェアの処理により果すようにしてもよい。
このような構成により、記録ヘッド101のノズルから吐出されたインク液滴が検出エリアAを通過して検出光束105を遮光することによる受光素子103の受光量の微小な変化による光電流の変化を電流−電圧変換部404により検出信号に変換する。そしてフィルタ405によって検出信号からノイズと不要な帯域の信号成分を除去した後、検出信号をアンプ回路406で増幅する。さらに、A/D変換部407で検出信号をA/D変換し、検出判定部408でそのディジタル信号に基づいてインク液滴の吐出/不吐出を判定し、検出することができる。
次に、本実施例における吐出検出の原理について図5〜図7により説明する。
本実施例における吐出検出では、記録ヘッド101を順次、主走査方向の3つの検出位置、すなわち3組のノズル列106,108が1組ずつ検出エリアAの主走査方向への幅内に納まる位置のそれぞれに移動する。そして、それぞれの検出位置において、検出エリアAの幅内に収まる1組のノズル列106,108のノズル107,109を所定の周期Tcで順次それぞれ1ノズルずつ、合わせて2ノズルずつ同時に駆動する。
図5の(a)は、駆動されたノズル107,109が共に正常にインク液滴を吐出した場合の吐出検出センサ205の検出信号波形を示している。また、(b)は、共に正常吐出の場合で、ノズル107から吐出された体積が2Plのインク液滴と、ノズル109から吐出された体積が5Plのインク液滴とが検出エリアA内を飛翔して通過する様子を示している。
図5(a)の上側にはノズル107,109を駆動する駆動信号が矢印Ch1で示す電圧レベルを0Vとし1枡の点線間を5Vとして示されている。下側には、吐出検出センサ205の検出信号(アンプ回路406の出力)が矢印CH2の電圧レベルを0Vとし点線間を2Vとして示されている。
駆動信号が約3Vから約0Vに立ち下がるエッジでトリガーがかかってノズル107,109が同時に駆動される。そして、2Plのインク液滴と5Plのインク液滴が同時に吐出され、図5(b)に示すように検出エリアAを同時に通過して通過時間だけ検出光束105を遮光することにより、検出信号の電圧が変化(低下)する。ここではPP値で約8.2Vの電圧の変化(以下、出力電圧という)が得られている。
ここで、(b)に示すように、検出エリアA内に同時に存在する2Plのインク液滴と5Plのインク液滴は、これらを吐出したノズル107,109の配置に対応して主走査方向に離れており、図1中の光軸110の方向に沿って重なることはない。したがって遮光面積がそれぞれの断面積の合計となって大きくなり、検出信号の出力電圧が高くなる。なお、(b)は概念を示したもので、実際には検出エリアAに対する2Plと5Plのインク液滴のサイズの割合はずっと小さい。
また、図6(a),(b)は、駆動されたノズル107,109の一方は正常にインク液滴を吐出したが、他方が不吐出であった場合の検出信号波形と、吐出されたインク液滴が検出エリアA内を飛翔して通過する様子を示している。
図6(a)は、ノズル107が正常吐出、ノズル109が不吐出であって、2Plのインク液滴のみが吐出された場合を示している。検出エリアA内の破線の円は吐出されず存在しない5Plのインク液滴がもし吐出されていたら存在する場所を示している。この場合、2Plのインク液滴のみが検出光束105を遮光するので、遮光面積が2Plと5Pl共に正常吐出の図5(b)の場合より小さくなり、検出信号の出力電圧も小さくなり、ここでは約3.6Vとなっている。
図6(b)は、ノズル109が正常吐出、ノズル107が不吐出であって、5Plのインク液滴のみが吐出された場合を示している。この場合、5Plのインク液滴のみが検出光束105を遮光するので、遮光面積が共に正常吐出の場合より小さいが、2Plのインク液滴のみ吐出の場合より大きくなる。したがって検出信号の出力電圧は、共に正常吐出の場合よりは小さいが、2Plのみ吐出の場合よりは大きくなり、ここでは約5.2Vとなっている。
このように、共に正常吐出(同時吐出)の場合と、いずれか一方のみ吐出の場合のそれぞれとで、吐出されたインク液滴のサイズによる検出光束105の遮光面積に応じて、検出信号の出力電圧のレベルが図7に示すように異なる。なお、共に不吐出の場合、出力電圧が0Vとなることは勿論である。このように出力電圧のレベル差が生じるので、出力電圧にもとづいて、上記それぞれの場合の吐出状態を判断することができる。
その判断方法として、例えば、図7に示すように、上記判断のための3つの出力電圧のしきい値V1,V2,V3を、それぞれ8.2Vと5.2Vの中間、5.2Vと3.6Vの中間、及び3.6Vと0Vの中間の適当な値に設定しておく。そして、検出信号の出力電圧(以下、符号V0を付す)の値をしきい値V1,V2,V3と比較し、以下のように判断することができる。
V0≧V1であれば共に正常吐出。
V2≦V0<V1であればノズル109のみ吐出(5Plのインク液滴のみ吐出)。
V3≦V0<V2であればノズル107のみ吐出(2Plのみ吐出)。
V0<V3であれば共に不吐出。
次に、本実施例における記録ヘッド101の各ノズルからのインク液滴の吐出検出動作を図8により説明する。図8は、吐出検出動作を制御するCPU305の制御手順を示すフローチャートである。このフローチャートの制御手順に対応したインク液滴吐出検出プログラムがROM306に格納され、CPU305により実行される。なお、上記インク液滴吐出検出プログラムに対応するプログラムを、インクジェット記録装置を制御するためのプリンタドライバなどの制御プログラムに含ませることも可能である。その場合、そのプログラムによるPC311の制御のもとに以下と同様の吐出検出動作が行われる。
図8の制御手順では、まずステップS801において、キャリッジ203の駆動により記録ヘッド101を主走査方向に吐出検出センサ205上の位置まで移動させる。そして、記録ヘッド101の隣り合う3組のノズル列106,108の内で検出対象となる1組2列のノズル列106,108が検出エリアAの真上に位置するようにヘッド位置を調整する。
ステップS802では、検出対象のノズル列106,108のノズル107,109を1個ずつ同時に駆動し、インク液滴を吐出させる。ここで、2個のノズルがインク液滴を正常に吐出すれば、2Plと5Plの2滴のインク液滴が同時に検出エリアAを通過(飛翔)し、検出光束105を遮光することになる。
ステップS803〜S806の処理は検出判定部408が行うが、CPU305がソフトウェアにより行うようにしてもよい。
ステップS803では、吐出検出センサ205の検出信号の出力電圧V0の値を把握する。すなわち、A/D変換部407から出力される検出信号の電圧を示すディジタル値の変化の値(PP値)を把握する。
ステップS804では、出力電圧V0の値が図7で説明したしきい値V1以上であるか(V0≧V1か)否かを判断し、V1以上であればステップS805へ、また、そうでなければステップS806に進む。
ステップS805では、ステップS802で駆動したノズル107,109の1個ずつ計2個が共にインク液滴を正常に吐出し、不吐出をはじめとして不充分な吐出などを含む吐出不良が発生していないと判断する。
ステップS806では、ノズル107,109の一方または両方が吐出不良の場合であるので、出力電圧V0の値をしきい値V2,V3と比較して、吐出不良のノズルを特定する。すなわち、まずしきい値V2と比較し、V0≧V2であればノズル109のみ吐出(5Plのインク液滴のみ吐出)と判断する。また、そうでなければ、しきい値V3と比較し、V0≧V3であればノズル107のみ吐出(2Plのインク液滴のみ吐出)と判断する。またV0<V3であればノズル107,109が共に吐出不良と判断する。そして、吐出不良と特定したノズルの情報(ノズル列とノズル番号など)をRAM307などに記憶する。
ステップS805とS806の後はステップS807に進む。ステップS807では、現在検出対象となっている2列のノズル列106,108の全ノズルの吐出検出が終了したかどうかを判断し、終了した場合はステップS808へ進む。また、終了していない場合はステップS802へ戻り、ステップS802〜S807の処理を繰り返し、検出対象のノズル列106,108の内で他の1個ずつ計2個のノズルの吐出検出を行う。ステップS802〜S807の繰り返しによる2個ずつのノズルの吐出検出は所定の周期Tcで行う。
ステップS808では、記録ヘッド101の全ノズル列の吐出検出が終了したかどうかを判断し、終了している場合はステップS809へ進む。また、終了しておらず、まだ検出対象となるノズル列が残っている場合は、ステップS801へ戻り、記録ヘッド101を移動させ、次の検出対象のノズル列106,108の1組を検出エリアAの真上の検出位置に位置づける。その後、ステップS802〜S807の処理を繰り返し、2個ずつのノズルの吐出検出を繰り返し行う。
ステップS809では、ステップS806でRAM307に格納した吐出不良のノズルの情報の有無により、吐出不良ノズルの有無を確認する。そして、吐出不良ノズルが存在しない場合は吐出検出処理を終了する。また、吐出不良ノズルが存在する場合はステップS810へ進み、吐出不良ノズルの吐出状態を正常に回復する回復制御を行う。回復制御には、例えば、吸引動作、予備吐出動作、ワイピングがある。吸引動作とは、不図示のポンプにより記録ヘッド101の全ノズルからインクを吸引する動作である。予備吐出動作とは、ノズルを複数回駆動してノズルに固着したインクないし粘性インクを除去する予備吐出動作である。ワイピングとは、記録ヘッドの正面に付着した跳ね返りインクやミストを拭い取るものである。吐出不良の度合いによって回復制御の内容は異なる。これらの回復制御の動作の後、吐出検出動作を再度行う。また、回復不可能なノズルを特定し、他のノズルで代替吐出を行う不吐出補完などの制御を行うようにしてもよい。
以上のような本実施例によれば、記録ヘッドのノズルの吐出検出を所定の周期Tcで2ノズルずつ行うことができ、周期Tcは従来の1ノズルずつ吐出検出を行う場合の周期と同様の長さにすることができる。このため、記録ヘッドの全ノズルの吐出検出にかかる時間を従来より大幅に短縮することができる。また、検出時間の短縮によって、検出の際に要する予備吐出(ノズルの吐出口のインクの固着を防ぐための吐出)のインク量を低減し、検出に使用するインクの総使用量を低減することができる。
また、2ノズルの同時駆動で共に正常吐出の場合は、従来の1ノズルの単独駆動で正常吐出の場合よりも検出信号の出力電圧が大きくなるので、S/N比が向上して検出精度を向上することができる。また、吐出検出センサ205は、発光素子102に安価なLEDを使用することができ、コストアップになることなく、一般的な構成で安価なセンサをそのまま使用することができる。
また、2ノズルの同時駆動で吐出され検出エリアAを通過する2滴のインク液滴が光軸110に沿った方向に重なることがないので、2ノズルの吐出タイミングをずらす必要がなく、後述する実施例2及び3の場合より吐出制御が簡単であるというメリットがある。
なお、以上説明した実施例1では、記録ヘッドの全ノズル列の全ノズルの吐出検出が終了してから、吐出不良ノズルがあれば、回復制御を行うものとした。これに対して、吐出検出の途中で1つでも吐出不良のノズルが見つかったら、直ちに回復制御の動作を行なうことも考えられる。
また、以上では2列のノズル列の1ノズルずつ、合わせて2ノズルずつ同時に駆動して吐出検出を行うものとした。さらに、前述したように、それぞれ吐出するインク液滴のサイズが異なるノズルからなる3以上の所定数のノズル列を同時に検出対象として、各ノズル列の1ノズルずつ、合わせて前記所定数ずつを同時に駆動して吐出検出を行う構成とすることもできる。
また、以上では、吐出検出で2ノズルずつを同時に駆動するものとしたが、誤差あるいは意図的な制御の結果として、2ノズルがごく僅かにずれたタイミングでほぼ同時に駆動されるものとしてもよい。ただし、その駆動タイミングのずれ量(時間差)は、ほぼ同時に駆動された2ノズルから正常に吐出された2滴のインク液滴が検出エリアA内に同時に存在する(飛翔している)期間が生じ得る範囲内のものとする。すなわち、ノズル107,109から正常に吐出された2Plと5Plのインク液滴の吐出速度が同じである場合、ノズル107,109の駆動時間差は、それぞれのインク液滴が検出エリアAを通過するのに要する時間より短い時間である。これはノズルの吐出検出を3以上の所定数ずつ行う構成の場合も同様とする。
次に、本発明の実施例2を図9及び図10により説明する。実施例2では、記録ヘッドの複数のノズル列がそれぞれ異なる所定(固定)サイズのインク液滴を吐出する複数種類のノズルからなるものとし、ノズル列を1列ずつ検出対象として、複数ノズルずつ吐出検出を行う。
図9は、実施例2における記録ヘッド101のノズルの配置と、吐出検出センサの発光素子102及び受光素子103などの配置、及び吐出検出時の位置関係などを示している。同図において、実施例1の図1中と共通ないし対応する部分には共通の符号を付してあり、共通部分の説明は省略する。後述する実施例3の図11についても同様とする。
図9に示す記録ヘッド101の正面101aには、図中で上下方向の副走査方向(発光素子102と受光素子103間の光軸110の方向)に沿った1直線状のノズル列106が図中で左右方向の主走査方向に間隔を置いて複数列(ここでは7列)設けられている。各ノズル列106は、所定の小サイズのインク液滴(例えば体積が2Pl)を吐出するノズル107と、所定の大サイズのインク液滴(例えば体積が5Pl)を吐出するノズル109を副走査方向に沿って微小な所定間隔で交互に配置して構成されている。すなわち、実施例1との相違点として、異なる所定サイズのインク液滴を吐出するノズル107と109が同一のノズル列上に配列されている。これ以外の本実施例装置のハードウェアの構成は実施例1と共通とする。
吐出検出時には、検出対象の1列のノズル列106が検出エリアAの真上となる位置に記録ヘッド101を移動させる。そして所定の周期Tcで順次検出対象のノズル列106のノズル107と109を1ノズルずつ(例えば隣り合う1ノズルずつ)合わせて2ノズルずつ駆動する。そして、実施例1と同様に吐出検出センサ205の検出信号の出力電圧に基づいて、それぞれのノズルからの吐出の有無を判断して吐出検出を行う。こうして順次2ノズルずつ吐出検出を行って検出対象のノズル列106の全ノズルの吐出検出が終了したら、記録ヘッド101を移動させて次の検出対象のノズル列106の吐出検出を行う。
ここで、図10(a)の上側に、ノズルの駆動信号による駆動タイミング(吐出タイミング)を示す。ここに示すように、ノズル107と109を1ノズルずつ合わせて2ノズル駆動するときに、ノズル107,109を実施例1と同様に例えばt1の時点で全く同時に駆動したとする。すると、図10(a)の下側に示すように、吐出された2Plと5Plのインク液滴が検出エリアA内で図9における光軸110の方向に沿って重なってしまう。これはノズル107,109が同一のノズル列106上にあるからである。このため、2Plと5Plのインク液滴による遮光面積が5Plのインク液滴のみ吐出された場合と同様になり、正確な吐出検出ができなくなる。
そこで、本実施例では、図10(b)の上側に示すように、ノズル107,109を所定の僅かな時間差Δtをおいてほぼ同時に駆動する。すなわち、まず時点t1でノズル107を駆動した後、時間差Δtが経過した時点t2でノズル109を駆動する。これにより(b)の下側に示すように、吐出された2Plと5Plのインク液滴が検出エリアA内で図中で上下方向である吐出方向(飛翔方向)に時間差Δtに対応する距離だけ離れて飛翔する。すなわち、2Plと5Plのインク液滴が光軸110の方向に沿って重なることがなく、吐出検出を適正に行うことができる。なお、時間差Δtは、2Plと5Plのインク液滴が検出エリアA内に同時に存在する期間が生じ得る範囲内の時間に設定する。すなわち、2Plと5Plのインク液滴が検出エリアAを通過するのに要する時間が同じとした場合は、その時間より短い時間に設定する。このような記録ヘッド101のノズル107と109の吐出制御は、実施例1と共通の図3の制御系の構成において、CPU305の指示のもとに記録ヘッド制御回路302が行う。
以上のような本実施例によれば、結果的には実施例1と同様に、ノズルの吐出検出を所定の周期で2ノズルずつ行うことができ、記録ヘッドの全ノズルの吐出検出にかかる時間を従来より大幅に短縮することができる。また、他にも同様の効果が得られる。
なお、以上ではインク液滴のサイズを大小2種類としたが、3以上の所定数の種類としてもよい。すなわち、サイズの区別が十分に可能であれば、1列のノズル列上に、それぞれ異なるサイズのインク液滴を吐出する3種類以上のノズルを設ける。そして、前記3種類以上のノズルを1種類1ノズルずつ合わせて所定数ずつほぼ同時に駆動して吐出検出を行う構成も可能である。なお、この場合も前記所定数のノズルから吐出された所定数のインク液滴が光軸110の方向に沿って重ならず、かつ検出エリアA内に同時に存在する期間が生じるように、各ノズルをごく僅かな時間差を置いてほぼ同時に駆動する。
また、以上の実施例2では、ノズル列を1列ずつ検出対象としたが、複数列ずつ検出対象とし、検出対象の複数列のノズルを順次1列1ノズルずつ、合わせて複数ノズルずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、そのとき各ノズルが吐出するインク液滴のサイズが異なるように吐出制御して吐出検出を行うこともできる。
次に、本発明の実施例3を図11により説明する。実施例1及び2では、記録ヘッドの各ノズルは所定サイズ(固定サイズ)のインク液滴を吐出するものとしていた。これに対し、実施例3では、各ノズルは、吐出するインク液滴のサイズを可変に制御することができ、たとえば所定の大小2種類のサイズのいずれかに可変に制御できるものとする。
図11は、実施例3における記録ヘッド101のノズルの配置と、吐出検出センサの発光素子102及び受光素子103などの配置、及び吐出検出時の位置関係などを示している。
記録ヘッド101の正面101aには、図中で上下方向の副走査方向に沿った1直線状のノズル列106が図中で左右方向の主走査方向に間隔を置いて複数列(ここでは7列)設けられている。
各ノズル列106は、所定数のノズル107を副走査方向に沿って微小な所定間隔で1直線状に配列したものとなっている。ノズル107のそれぞれは、吐出するインク滴のサイズを所定の大小2種類のサイズ(例えば体積が2Plの小サイズと5Plの大サイズ)のいずれかに可変に制御できるものとする。
例えば、本実施例の記録装置をバブルジェット(登録商標)方式のものとした場合、記録ヘッド101のノズル107のそれぞれに不図示の発熱体(以下、ヒーターという)が設けられている。この発熱体のインク液滴吐出時の発熱量を異ならせることにより、ノズル107のそれぞれから吐出するインク液滴のサイズが可変である。
具体的には、ノズル107のそれぞれにヒーターが1個ずつ設けられるものとする。そして、その発熱体のインク液滴吐出時の駆動電力量を所定の大小2段階のいずれかに異ならせることにより、ノズル107から吐出するインク液滴のサイズを所定の大小2種類のいずれかに可変できるものとする。
或いは、ノズル107のそれぞれに互いに発熱量が異なる2個のヒーターが設けられるものとし、インク液滴吐出時に2個のヒータを択一的に駆動して発熱させることにより、ノズル107から吐出する液滴のサイズを大小2種類のいずれかに可変できるものとする。
また、本実施例の記録装置を圧電方式のものとした場合、記録ヘッド101のノズル107のそれぞれに不図示の圧電素子が設けられる。その圧電素子のインク液滴吐出時の駆動電力量を大小2段階に異ならせることにより、ノズル107から吐出するインク液滴のサイズを大小2種類のいずれかに可変できるものとする。圧電素子のインク液滴吐出時の駆動電力量は、圧電素子に印加する駆動信号(パルス)の電圧、パルス幅、ないしは周波数を異ならせることにより制御できる。これ以外の本実施例装置のハードウェアの構成は実施例1と共通とする。
吐出検出時には、検出対象の1列のノズル列106が検出エリアAの真上となる位置に記録ヘッド101を移動させる。そして所定の周期Tcで順次検出対象のノズル列106のノズル107を2個ずつ(例えば隣り合う2ノズルずつ)駆動する。ここで、一方のノズルからは大サイズのインク液滴、他方のノズルからは小サイズのインク液滴が吐出されるように制御する。また、2個のノズル107は同一のノズル列106上にあるため、実施例2の図10(b)で説明したように、ごく僅かな時間差Δtをおいてほぼ同時に駆動する。これにより、2個のノズル107の一方から吐出された小サイズ(例えば2Pl)のインク液滴と、他方から吐出された大サイズ(例えば5Pl)のインク液滴が光軸110の方向に沿って重ならず、かつ検出エリアA内に同時に存在する期間が生じるようにする。
そして、実施例1,2と同様に吐出検出センサ205の検出信号の出力電圧に基づいて、それぞれのノズルからの吐出の有無を判断して吐出検出を行う。こうして順次2ノズルずつ吐出検出を行って検出対象のノズル列106の全ノズルの吐出検出が終了したら、記録ヘッド101を移動させて次の検出対象のノズル列106の吐出検出を行う。
このような吐出検出における記録ヘッド101のノズル107の吐出制御は、実施例1と共通の図3の制御系の構成において、CPU305の指示のもとに記録ヘッド制御回路302が行う。
以上のような本実施例によれば、結果的には実施例1,2と同様に、ノズルの吐出検出を所定の周期で2ノズルずつ行うことができ、記録ヘッドの全ノズルの吐出検出にかかる時間を従来より大幅に短縮することができる。また、他にも同様の効果が得られる。
なお、以上の実施例3では吐出検出時に吐出するインク液滴のサイズを大小2種類に制御するものとしたが、サイズの区別が十分に可能であれば、3種類以上の所定数の種類に制御してもよい。そして吐出検出時にノズルを順次周期Tcで前記の所定数ずつ駆動し、所定数の種類のサイズのインク液滴を吐出させるように制御して、所定数ずつ吐出検出を行うようにしてもよい。
また、実施例3では、ノズル列を1列ずつ検出対象としたが、複数列ずつ検出対象とし、検出対象の複数列のノズルを順次1列1ノズルずつ、合わせて複数ノズルずつ同時ないしほぼ同時に駆動してもよい。それにより、各ノズルが吐出するインク液滴のサイズが異なるように吐出制御して吐出検出を行うことができる。
以上、説明した実施例1〜3では、吐出検出時にノズルを所定の周期Tcで順次2ないしそれ以上の所定個数ずつ駆動して検出を行うものとしたが、その周期は必ずしも一定でなくてもよい。
以上では、インクジェット記録装置における実施例を説明したが、本発明の技術は、インクジェット記録装置とこれを制御するPCなどの制御装置からなる記録システムにも適用できる。さらに、インク液滴に限らず、例えば、反応液、薬液、或いは乾燥すると導電体となる液体など他の液体の液滴を吐出する液滴吐出装置にも適用でき、その液滴吐出装置とその制御装置からなる液滴吐出システムにも適用できる。
本発明の実施例1のインクジェット記録装置における吐出検出センサの構成と、吐出検出時の記録ヘッドのノズル列との位置関係などを示す説明図である。 実施例1の記録装置の機械的構成の概略を示す斜視図である。 実施例1の記録装置の制御系の構成を示すブロック図である。 実施例1の吐出検出センサの信号処理回路の構成を示すブロック図である。 実施例1の吐出検出において2ノズル同時駆動で共に正常吐出であった場合の吐出検出センサの検出信号の信号波形図(a)、及び吐出されたインク液滴が検出エリアを通過する様子を示す説明図(b)である。 2ノズル同時駆動で一方のみ正常吐出で小サイズのインク液滴のみ吐出された場合(a)と、大サイズのインク液滴のみ吐出された場合(b)のそれぞれにおける吐出検出センサの検出信号の信号波形図と、吐出されたインク液滴が検出エリアを通過する様子を示す説明図である。 2ノズル同時駆動で共に正常吐出の場合と、一方のみ正常吐出の場合のそれぞれにおける吐出検出センサの検出信号の出力電圧を示すグラフ図である。 実施例1における吐出検出動作の制御手順を示すフローチャート図である。 実施例2の記録装置における吐出検出センサの構成と、吐出検出時の記録ヘッドのノズル列との位置関係、及びノズル列の構成などを示す説明図である。 実施例2の吐出検出で2ノズルを同時に駆動した場合(a)と、時間差Δtでほぼ同時に駆動した場合(b)のそれぞれにおけるノズル駆動信号のタイミング図および吐出されたインク液滴が検出エリアを通過している様子を示す説明図である。 実施例3の記録装置における吐出検出センサの構成と、吐出検出時の記録ヘッドのノズル列との位置関係などを示す説明図である。 従来のインクジェット記録装置の吐出検出センサの構成と配置などを示す説明図である。 従来の装置における吐出検出で検出可能となる吐出周波数での検出信号波形を示す信号波形図である。 図13中の(a)、(b)、(c)点のそれぞれでインク液滴が検出エリア内で存在する位置を示す説明図である。 従来の装置における吐出検出で検出不可となる吐出周波数での検出信号波形を示す信号波形図である。 検出不可時において検出エリアを複数のインク液滴が同時に通過する様子を示す説明図である。
符号の説明
101 記録ヘッド
102 発光素子
103 受光素子
104,104′ アパーチャ
105 検出光束
106,108 ノズル列
107,109 ノズル
110 光軸
203 キャリッジ
204 記録媒体
205 吐出検出センサ
302 記録ヘッド制御回路
304 吐出検出制御回路
305 CPU
306 ROM
311 PC
408 検出判定部

Claims (15)

  1. 複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部と、
    対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
    前記複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出する吐出検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御手段と、
    前記吐出検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定手段を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記液滴吐出部の複数のノズルとして、互いに異なる所定サイズの液滴を吐出するN種類のノズルが複数ずつ設けられており、
    前記吐出制御手段は、前記吐出検出時に、順次、N種類のノズルを1種類1個ずつ合計N個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記液滴吐出部において、前記N種類のノズルの複数ずつが1種類ごとに別々のノズル列として、前記発光素子と受光素子間の光軸の方向に沿って配列されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記液滴吐出部において、前記N種類のノズルの複数ずつが混在して前記発光素子と受光素子間の光軸の方向に沿って配列されたノズル列が少なくとも1列設けられたことを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記液滴吐出部の複数のノズルは、それぞれ吐出する液滴のサイズを可変に制御可能に構成されており、
    前記吐出制御手段は、前記吐出検出時に、順次、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動する際に、N個のノズルからN種類のサイズの液滴のそれぞれが吐出されるように、各ノズルの吐出する液滴のサイズを制御することを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記液滴吐出部において、前記ノズルの複数が前記発光素子と受光素子間の光軸の方向に沿って配列されたノズル列が少なくとも1列設けられたことを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記液滴吐出部の複数のノズルのそれぞれに電力により駆動されて発熱する発熱体が設けられ、該発熱体の発熱によりノズル内の液体中に発生する気泡の圧力でノズルから液滴が吐出され、その際の発熱体の発熱量を異ならせることにより、吐出する液滴のサイズが可変であることを特徴とする請求項5または6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記液滴吐出部の複数のノズルのそれぞれに1個ずつ設けられた発熱体の液滴吐出時の駆動電力量をN段階に異ならせることにより、ノズルから吐出する液滴のサイズをN種類に可変であることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記液滴吐出部の複数のノズルのそれぞれに設けられた互いに発熱量が異なるN個の発熱体を液滴吐出時に択一的に発熱させることにより、ノズルから吐出する液滴のサイズをN種類に可変であることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
  10. 前記液滴吐出部の複数のノズルのそれぞれに圧電素子が設けられ、該圧電素子の駆動により発生する機械的圧力でノズルから液滴が吐出され、その際の圧電素子の駆動電力量をN段階に異ならせることにより、吐出する液滴のサイズをN種類に可変であることを特徴とする請求項5または6に記載の液滴吐出装置。
  11. 複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部を有する液滴吐出装置と、該液滴吐出装置を制御する制御装置からなる液滴吐出システムであって、
    対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
    前記複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出する吐出検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御手段と、
    前記吐出検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定手段を有することを特徴とする液滴吐出システム。
  12. 複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部と、
    対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
    を有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出部の複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出する液滴吐出検出方法であって、
    検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御工程と、
    検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定工程を実行することを特徴とする液滴吐出検出方法。
  13. 複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部と、
    対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
    を有する液滴吐出装置と、該液滴吐出装置を制御する制御装置からなる液滴吐出システムにおいて、前記液滴吐出部の複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出する液滴吐出検出方法であって、
    検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御工程と、
    検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定工程を実行することを特徴とする液滴吐出検出方法。
  14. 複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部と、
    対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
    を有する液滴吐出装置において、前記液滴吐出部の複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出するための液滴吐出検出プログラムであって、
    検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御工程と、
    検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定工程を実行するための制御手順を含むことを特徴とする液滴吐出検出プログラム。
  15. 複数のノズルから異なる2以上の所定の整数N種類のサイズの液滴を吐出可能に構成された液滴吐出部と、
    対向して配置された発光素子と受光素子を有し、発光素子から受光素子に入射する光束が通る検出エリアを前記複数のノズルから吐出された液滴が通過して遮光することで遮光面積に応じて電圧が変化する検出信号を出力する吐出検出センサと、
    を有する液滴吐出装置と、該液滴吐出装置を制御する制御装置からなる液滴吐出システムにおいて、前記液滴吐出部の複数のノズルからの液滴吐出の有無を検出するための液滴吐出検出プログラムであって、
    検出時に、順次、N個のノズルから吐出された液滴が前記検出エリア内に同時に存在する期間が生じ得るように、ノズルをN個ずつ同時ないしほぼ同時に駆動し、その際にN個のノズルからN種類のサイズの液滴が吐出されるように制御する吐出制御工程と、
    検出時に、前記吐出検出センサから出力される検出信号の電圧の変化値に基づいて、順次、N個ずつのノズルからの液滴吐出の有無を同時に判定する判定工程を実行するための制御手順を含むことを特徴とする液滴吐出検出プログラム。
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CN106457820A (zh) * 2014-05-16 2017-02-22 株式会社御牧工程 喷嘴堵塞判定装置
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