JP2007144622A - 帯鋸盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯鋸刃における鋸歯に多少の高低差がある場合であっても、全ての鋸歯がワークの切削に寄与することのできる帯鋸盤を提供する。
【解決手段】エンドレス状の帯鋸刃7における歯先を切断すべきワーク方向に指向して案内する一対の帯鋸刃案内装置13,15を備え、この各帯鋸刃案内装置13,15に、ワークWに対する前記帯鋸刃7の切込み方向への振動を付与するための振動付与手段をそれぞれ備え、前記各振動付与手段は前記帯鋸刃の背部を直接的又は間接的に押圧する回転体19A,19Bを備え、前記各回転体19A,19Bは、凹部21A,21Bと凸部23A,23Bとをほぼ等ピッチに備えた構成であり、上記凹部21A,21Bと凸部23A,23Bとの接続部は不連続な構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンドレス状の帯鋸刃を備えた帯鋸盤に係り、さらに詳細には、ワークに対する帯鋸刃の切込み方向に振動を付与するための振動付与手段を備えた帯鋸盤に関する。
帯鋸盤には横型帯鋸盤及び竪型帯鋸盤があり、上記帯鋸盤に使用される帯鋸刃は、帯状の鋸刃の両端部を溶接によって接合することによりエンドレス状に構成してある。このようなエンドレス状の帯鋸刃を用いてワークの切断加工を行うとき、切削長を短くしてワークの切断を行うために、揺動切断が開発されている(例えば特許文献1参照)。
上記揺動切断は、例えば横型帯鋸盤においては、帯鋸刃を右下りの状態と左下りの状態とに交互に傾斜してワークの切削を行うものである。すなわち、帯鋸刃を備えた鋸刃ハウジングを、右下り又は左下りに傾斜することをゆっくりと交互に繰り返すことにより、帯鋸刃を右下り又は左下りに傾斜してワークの切断加工を行うものである。上記揺動切断を行うに際し、帯鋸刃の案内を行う帯鋸刃案内装置に備えたガイドローラを、切込み方向へ移動することによって帯鋸刃を右下り又は左下りに傾斜する構成も開発されている(特許文献2参照)。
さらに、前述のごとき揺動切断を行うに当り、帯鋸刃の背部に波形状のうねりを形成し、上記うねりの山部が一方の帯鋸刃案内装置の部分に位置するときには、うねりの谷部が他方の帯鋸刃案内装置の部分に位置する構成として、帯鋸刃を右下り又は左下りに傾斜してワークの揺動切断を行う技術も開発されている(特許文献3参照)。
特開昭56−107825号公報 特開2003−305613号公報 特開平9−300131号公報
ところで、帯鋸刃は一般的に、大量生産に最も適した歯切り盤にミーリングカッターを用いて歯切り加工が行われる。従って、帯鋸刃の帯幅精度(歯切り加工によって形成された歯先の先端から帯鋸刃の背面までの距離をたくさん測定したときの値のバラツキ度合い)は、歯切り盤の精度とミーリングカッターの精度等によって決定されるが、この加工によって得られる帯鋸刃の帯幅精度は、良好なものでも0.03〜0.05mmのバラツキが生じている。
一本の帯鋸刃には数百以上の歯先が形成されているが、ここで、帯鋸刃の1歯当りの切り込み量について考えてみる。前記1歯当りの切り込み量ammは、切り込み方向のワークの高さをHmm、帯鋸刃の歯先の間隔をPmm、帯鋸刃の回転速度(鋸速)をVm/min、切断時間をtminとすると次式であらわす事ができる。
a=(H×P)/(1000×V×t)mm
次に、具体的な計算を行なうために、(株)アマダの2000年版のブレード(帯鋸刃)カタログに搭載されている切削条件表より、代表的なサンプルを抽出し、計算する。
(1)S45C(JIS)φ100 帯鋸刃の歯先の間隔Pは7.3mmとする。
帯鋸刃の回転速度V:48〜72 m/min
切断時間t :1.5〜2.2min
この条件の場合の1歯当りの切り込み量aの最小値は
(100×7.3)/(1000×72×2.2)=0.0046mm
最大値は
(100×7.3)/(1000×48×1.5)=0.0101mm
となる。
(2)SUS304(JIS)φ500 帯鋸刃の歯先の間隔Pは19.5mmとする。
帯鋸刃の回転速度V:17〜26m/min
切断時間t :90〜168min
この条件の場合の1歯当りの切り込み量aの最小値は
(500×19.5)/(1000×26×168)=0.0022mm
最大値は
(500×19.5)/(1000×17×90)=0.0064mm
となる。
以上から理解されるように、一般的に帯鋸刃の1歯当りの平均的な切り込み量は0.01mm以下である。
ところが、前述したように帯鋸刃の帯幅精度は、良好なものでも0.03〜0.05mmのバラツキがある。すなわち、帯幅精度よりも1歯当りの切り込み量の方が3分の1以上小さく、この様な状態で切削を行なうと帯幅のバラツキがあるなかの比較的帯幅が広い歯のみが切削作用し、全ての歯が働かないという問題点がある。
また、切り屑を出すことなく、単に切削面を擦りながら移動するような歯が存在することも容易に推測できる。おそらく、これらの擦り移動する歯は不快な騒音を発し、余分な熱を発しているものと考えられる。
本発明は上述のごとき問題に鑑みてなされたもので、エンドレス状の帯鋸刃における歯先を切断すべきワーク方向に指向して案内する一対の帯鋸刃案内装置を備え、この各帯鋸刃案内装置に、ワークに対する前記帯鋸刃の切込み方向への振動を付与するための振動付与手段をそれぞれ備え、前記各振動付与手段は前記帯鋸刃の背部を押圧する回転体を備え、前記各回転体は、複数の凹部と複数の凸部とを交互にほぼ等ピッチに備えた構成であり、上記凹部と凸部との接続部は不連続な構成であることを特徴とするものである。
また、エンドレス状の帯鋸刃における歯先を切断すべきワーク方向に指向して案内する一対の帯鋸刃案内装置を備え、この各帯鋸刃案内装置に、ワークに対する前記帯鋸刃の切込み方向への振動を付与するための振動付与手段をそれぞれ備え、前記各振動付与手段は前記帯鋸刃の背部を直接的又は間接的に押圧する回転体及び当該回転体を回転するためのアクチュエータを備え、前記各回転体は、複数の凹部と複数の凸部とを交互にほぼ等ピッチに備えた構成であり、上記凹部と凸部との接続部は不連続な構成であり、かつ上記各回転体は、前記凹部,凸部の方向性を同一方向に保持して同期回転する構成であることを特徴とするものである。
本発明によれば、ワークに対する帯鋸刃の切込み方向への振動を帯鋸刃に付与してワークの切断を行うものであるから、帯鋸刃においてワークに対応した全歯がワークに切込む態様となり、効率の良い切削を行うことができるものである。
帯鋸盤の構成は周知であるが、理解を容易にするために、帯鋸盤の一例としての横型帯鋸盤の構成について概略的に説明する。
図1を参照するに、帯鋸盤1は、ベースフレーム3を備えており、このベースフレーム3には、切断すべきワークWを固定可能なバイス装置5が備えられている。さらに、前記ベースフレーム3には、エンドレス状の帯鋸刃7を備えた鋸刃フレーム9がワークWに対して相対的に接近離反する方向へ移動可能に備えられていると共に、前記鋸刃フレーム9を移動するための油圧シリンダ等のごとき適宜の切込み作動用アクチュエータ11が備えられている。そして、前記鋸刃ハウジング9には、前記帯鋸刃7における歯先をワークWの方向に指向して案内する一対の帯鋸刃案内装置13,15を先端部(下端部)に備えたガイドアーム13A,15Aが備えられている。前記ガイドアーム13A,15Aは、よく知られているように、前記鋸刃ハウジング9に備えたガイドビーム14に支持されているものであって、一方のガイドアーム13Aはガイドビーム14に固定してある。そして、他方のガイドアーム15Aは、ワークWの大きさに対応して前記ガイドアーム13Aに対して接近離反する方向へ位置調節可能に設けられている。なお、この種の帯鋸盤の構成は周知であるから、帯鋸盤の構成についてのより詳細な説明は省略する。
上記構成のごとき帯鋸盤1においては、アクチュエータ11の作動によって帯鋸刃7をワークWから離反した状態にあるとき、帯鋸刃7を走行駆動し、かつ前記アクチュエータ11の作動によって鋸刃ハウジング9を、ワークWに対する帯鋸刃7の切込み方向へ移動することにより、帯鋸刃7によってワークWの切断が行われるものである。
前述のごとく帯鋸刃7を走行駆動し、かつ帯鋸刃7をワークWに対して切込みを行う方向へ相対的に移動してワークWの切断を行うとき、帯鋸刃7は帯鋸刃案内装置13,15によってワークWの両側方において案内支持されている。したがって、帯鋸刃7は、前記帯鋸刃案内装置13,15の間においては、ワークWの切削抵抗の反力により、弾性変形して僅かに湾曲した状態にある。そして、製造誤差等によって帯鋸刃7における各鋸歯に僅かに高低差があると、中にはワークWの切削に寄与しない鋸歯が存在することもある。
そこで、本実施形態においては、前記帯鋸刃案内装置13,15の部分に、振動付与手段を備え、この振動付与手段によってワークWに対する切込み方向への振動を帯鋸刃7に付与する構成としてある。より詳細には、前記帯鋸刃案内装置13,15は、従来の一般的な帯鋸刃案内装置と同様に、帯鋸刃7の胴部を両側から挾持すると共に帯鋸刃7の背部を当接支持し、帯鋸刃7の歯先をワークWの方向に指向して案内するものであって、この帯鋸刃案内装置13,15には、図2に概念的、概略的に示すように、モータなどのごとき回転用アクチュエータ17A,17Bによって回転(回動)される回転体19A,19Bが備えられている。
上記回転体19A,19Bは、帯鋸刃7の背部に当接して回転するものであって、その周面には凹部(回転中心からの半径が小さい部分)21A,21Bと凸部(回転中心からの半径が大きい部分)23A,23Bとをほぼ等ピッチに備えた非円形状に形成してある。そして、前記凹部21A,21Bと前記凸部23A,23Bとの接続部は、図2に示すように不連続な接続部に形成してある。
したがって、図2(A)に示すように、各回転体19A,19Bにおける凹部21A,21Bが同一方向にあって共に帯鋸刃7の背部に対向した状態にあり、この状態において帯鋸刃7が例えば水平に走行(移動)してワークWの切削を行っているとき、前記回転用アクチュエータ17A,17Bを同期回転して、前記回転体19A,19Bの凸部23A,23Bが帯鋸刃7の背部に共に対向する状態にすると、帯鋸刃7は回転体19A,19Bの凸部23A,23Bによって帯鋸刃7の切込み方向に押圧される。したがって、帯鋸刃7はワークWに対して積極的に切込みを行うことになる(図2(B)参照)。
そして、前記回転体19A,19Bの凸部23A,23Bが同一方向にあって共に帯鋸刃7の背部に当接すると、帯鋸刃7は再び水平に移動するようになり(図3(A)参照)、次に、前記回転体19A,19Bがさらに回転して、回転体19A,19Bの凹部21A,21Bが共に帯鋸刃7の背部に再び対向するようになると、帯鋸刃7の押圧が一時的に開放される態様となり、帯鋸刃7はワークWから僅かに離反するように移動する(図3(B)参照)。
すなわち、前記回転体19A,19Bを同期して回転すると、回転体19A,19Bの凹部21A,21Bと凸部23A,23Bとが帯鋸刃7の背部に交互に対向して当接するので、帯鋸刃7は、ワークWに対する切込み方向に振動することになる。したがって、鋸刃フレーム9がワークWに対する切込み方向へ相対的に移動して、帯鋸刃7による切込み作用を行っているときに、上記帯鋸刃7を切込み方向に振動することにより、ワークWに対する帯鋸刃7の切込み動作が衝撃的に行われると共に、ワークWから帯鋸刃7を離反する方向へ急激に僅かに移動することを繰り返すことになる。
よって、前記回転体19A,19Bによって帯鋸刃7がワークW方向へ押圧移動されたときには、ワークWに対向した全鋸歯7TがワークWに対して切込む態様となり、ワークWに対する切込みが効果的に行われることとなり、効率の良い切断加工を行うことができる。また、ワークWから帯鋸刃7が離反する方向へ僅かに移動するときには、切削した切粉をワークWから剥がすように作用し、切削抵抗が減少するものである。したがって、切粉を短く分断して切粉の排出性が向上すると共に切削抵抗による発熱を抑制し易いものである。よって、帯鋸刃7の寿命向上を図ることができるものである。
なお、前記説明においては、回転体19A,19Bの凹部21A,21B又は凸部23A,23Bが同時に帯鋸刃7の背部に対向して押圧する場合について説明した。しかし、回転体19A,19Bにおける一方の回転体の凹部と他方の回転体の凸部とが同時に帯鋸刃7の背部に対向する構成とすることも可能である。すなわち、左右の回転体19A,19Bの位相を異にして回転することや、左右の回転体19A,19Bの回転数を異にして回転することも可能である。この場合においても、帯鋸刃7に切込み方向の振動を付与することができ、前述のごとき効果を奏し得るものである。

ところで、前記帯鋸刃7のワークWに対する切込み方向への振動の振幅は、帯鋸刃7の製造誤差による帯幅精度を考慮して、0.03〜0.05mm程度とすることが望ましい。すなわち、帯鋸刃7によるワークWの切断加工時に、帯鋸刃7を切込み方向に振動することにより、ワークWに対する帯鋸刃7における鋸歯7Tの切込みが効果的に行われるものの、切込み量が大き過ぎる場合には、鋸歯7Tの負荷が大きくなり、場合によっては歯欠を生じることがある。そこで、ほぼ全ての鋸歯7TがワークWの切断に寄与するには、帯幅精度の誤差を吸収し得る程度の振幅で振動することが望ましいものである。
そして、帯鋸刃7に付与する切込み方向の振動の周波数としては、帯鋸刃7の走行速度の大きさにもよるが、数Hz〜数百Hzとすることが望ましい。すなわち、周波数が大きくなるほど、ワークWに対する各鋸歯7Tの切り込みの繰り返し数が多くなり、帯鋸刃7における1歯当りのワークWの切削長は短くなる。したがって、発生する切粉が短くなって排出性が向上するものの、ワークWに対する鋸歯7Tの衝撃的な切込み及び切削抵抗による大きな荷重が作用する繰り返し回数が多くなるものである。よって、帯鋸刃7における各鋸歯7Tに作用する繰り返し荷重による寿命低下を考慮すると、周波数は数Hz〜数百Hzの範囲が望ましいものである。しかも、帯鋸刃7が歯先に超硬チップ等をロー付けした構成においては、衝撃的な荷重が作用することによる超硬チップの脱落を促進する態様となるので、周波数を大きくすることは望ましいものではない。
前記帯鋸刃7の走行速度と切込み方向の振動数との関係がある関係になると、図2(A),(B)及び図3(A),(B)に示したように、帯鋸刃7に備えた鋸歯7Tの約1ピッチ分だけ鋸歯7Tが移動する毎に、ワークWに対する帯鋸刃7の振動による切込みが繰り返えされることとなり、切粉の長さは鋸歯7Tのピッチにほぼ等しい長さになる。すなわち、ワークWに対する帯鋸刃7の切込み方向への振動を付与することのない一般的な切削時や振動切削時の切粉の長さに比較して極めて短くなるものである。したがって、切粉の排出性が向上するものである。
また、帯鋸刃7の切込み方向への振動を付与することによってワークWに対する鋸歯7Tの切込みを行うものであるから、図2(B),図3(A)に示すように、ワークWに対する各鋸歯7Tの食い込み性が向上し、加工硬化を生じ易いワークの場合であっても、加工硬化層の下側を切削することとなり、容易に切削加工を行うことができるものである。
ところで、帯鋸刃7に切込み方向の振動を付与する構成としては、図4(A)に示すように、回転体19A,19Bの形状を多角形状に形成してもよく、また図4(B),(C)に示すように、前記回転体19A,19Bを適宜形状の偏心カム或は偏心ローラとすることも可能である。すなわち、アクチュエータによって回転される回転体19A,19Bを非円形状の形状にするに際しては、種々の形状を採用することが可能である。また、一対の回転体19A,19Bの形状をそれぞれ異にすることも可能である。
また、図5に示すように、帯鋸刃案内装置13,15において枢軸25を中心として揺動自在に備えた揺動杆27に、帯鋸刃7の背部に当接して背部側への移動を規制するバックアップローラ29を回転自在に設け、このバックアップローラ29に非円形状の回転体19を当接し回転する構成とすることも可能である。この構成によれば、アクチュエータ17によって回転体19を回転することによりバックアップローラ29を介して間接的に帯鋸刃7に切込み方向の振動を付与できることになる。
さらに、図6(A)に示すように、揺動杆27の一端側を長く設け、この揺動杆27にアクチュエータによって回転される回転体19を設ける構成とすることも可能である。この場合、バックアップローラ29に代えて図6(B)に示すように、バックアップチップ31を揺動杆27を備えた構成とすることも可能である。
また、図7(A)に示すように、揺動杆27の一端側にバックアップローラ29を備え、他端側にアクチュエータによって回転される回転体19を備えた構成とすることも可能である。さらに、図7(B)に示すように、揺動杆27の両端側に回転体19を備えた構成とすることも可能である。この場合、図7(C)に示すように、両回転体19の径を異にすることも可能である。さらには、図7(D)に示すように、バックアップローラ29に、外周面に突出部を適宜間隔に備えたベルト33を掛回した構成とすることも可能である。
すなわち、アクチュエータによって回転される回転体によって帯鋸刃7に対して切込み方向の振動を付与する構成としては種々の構成が採用可能である。
帯鋸刃7に対して切込み方向の振動を付与する構成としては、さらに、図8に示すごとき構成とすることも可能である。すなわち、帯鋸刃案内装置において帯鋸刃7を両側から挾持して案内する一対のガイドローラ35A,35Bの一方に、帯鋸刃7の背部を当接支持するフランジ部35Fを設け、このフランジ部35Fが帯鋸刃7の背部を当接支持する部分に適宜間隔に突出部35Pを設けた構成とする。この構成によれば、帯鋸刃7の背部が前記突出部35Pに支持される毎に下方向へ押圧される態様となり、帯鋸刃7に対して切込み方向の振動を付与することができるものである。
また、さらに帯鋸刃7に対して切込み方向の振動を付与する構成としては、図9に示すように、帯鋸刃案内装置13,15の部分に、例えばソレノイド,ミニシリンダ等のごとき適宜アクチュエータ37を備え、このアクチュエータ37に往復動自在に備えた作動杆39によって、又は上記作動杆39の先端部に備えた打撃子41によって帯鋸刃7の背部を直接又は間接的に打撃する構成とすることも可能である。
上記構成によれば、アクチュエータ37の動作周期を任意に変更可能であると共に出力を制御することにより、ワークに対する帯鋸刃7における鋸歯の喰い込み力を制御することができる。さらには、前記作動杆39のストローク量を制御することにより、帯鋸刃7に付与する切込み方向の振動の振幅をも制御可能である。したがって、上記構成によれば、切断すべきワークの材質,形状,寸法等に対応して、帯鋸刃7の切込み方向の振動数,振幅及びワークに対する鋸刃の切込み力(加振力)を制御可能である。
以上のごとき説明より理解されるように、要するに本実施形態においては、帯鋸刃7における歯先をワーク方向に指向するように帯鋸刃7を保持して案内する帯鋸刃案内装置13,15に、又は上記帯鋸刃案内装置13,15に近接して振動付与手段を備え、この振動付与手段によってワークWに対する帯鋸刃の切込み方向の振動を帯鋸刃7に付与してワークWの切断を行うものであるから、帯鋸刃7における鋸歯7Tに多少の高低差があるような場合であっても、帯鋸刃7における全ての鋸歯7TがワークWの切断に寄与することとなり、効率の良い切断を行うことができる。
さらに、前述したように帯鋸刃7を切込み方向に振動することにより、ワークに対する鋸歯の切込み性が向上するので、加工硬化を生じ易いワークの場合であっても良好に切断することができると共に、ワーク切断時に生じる切粉の長さを短くすることができ、切粉の排出性を向上することができる。
なお、本発明は、前述したごとき実施形態のみに限るものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の態様でもって実施可能である。すなわち、前記説明においては、モータ等のごとき回転用アクチュエータ17A,17Bによって回転体19A,19Bを回転駆動する旨、説明したが、回転用アクチュエータを省略して、帯鋸刃7の回転に追従して回転する構成とすることも可能である。
図10はさらに別の実施形態を示すものである。この実施形態においては、一方のガイドアーム13Aの上部にブラケット51を介して取付けたギアボックス53に回転軸55を回転自在に支承してある。この回転軸55は、ギアボックス53に装着したモータ57によって回転されるものである。なお、モータ57からの回転軸55への回転の伝達は、ギアボックス53内に備えたベベルギア機構,ウォームギア機構などを介することによって行われるものである。
前記回転軸55の一端側には、例えば多角形状のごとき適宜形状のカム59が一体的に取付けてあり、回転軸55の他端側には、前記ガイドビーム14と平行に他方のガイドアーム15A側へ水平に延伸したスプラインシャフト55Sが備えられている。このスプラインシャフト55Sは、前記ガイドアーム15Aの上部に備えた軸受61に回転のみ自在に支持されたスプラインスリープ63に相対的に軸方向へ摺動可能にスプライン嵌合してある。このスプラインスリープ63の端部側には、前記カム59と同様のカム65が取付けてある。
そして、前記ガイドアーム13A,15Aの上部には、前記カム59,65に対応して、ブラケット67(図11参照)が設けてあり、このブラケット67には枢軸69を介して揺動アーム71がそれぞれ上下方向へ揺動自在に支持されている。上記各揺動アーム71には、前記各アーム59,65によって下方向へ押圧されるカムフオロワ73がそれぞれ回転自在に備えられている。さらに、前記各揺動アーム71の先端側下面には、前記各ガイドアーム13A,15Aに上下動可能に支持された押圧ロッド75の上端部が当接してある。
前記各押圧ロッド75の下端部は、前記帯鋸刃案内装置13,15に備えたバックアップ保持部材77に当接してある。すなわち、前記帯鋸刃案内装置13,15には、一般的な帯鋸刃案内装置と同様に、帯鋸刃7を両側から挟持案内するための挟持ガイド部材79が備えられている。そして、帯鋸刃7の背部を押圧可能なバックアップ又はバックアップローラなどのごとき背部押え部材81を備えた前記バックアップ保持部材77の基端部側が枢軸83を介して上下に回動可能に枢着してあり、このバックアップ保持部材77の先端部側に、前記背部押え部材81を帯鋸刃7側へ押圧するように前記押圧ロッド75の先端部(下端部)が当接してある。
前記構成により、モータ57を回転駆動すると、動力伝達手段の一例としての回転軸55によって、ガイドアーム13A,15A側のカム59,65がそれぞれ同時に回転される。したがって、上記カム59,65の回転により各カムフオロワ73を介して各揺動アーム71が下方向へ揺動されると、各押圧ロッド75の先端部でもってバックアップ保持部材77を帯鋸刃7方向へ押圧する。よって、帯鋸刃7は、背部押え部材81を介してワークに対して切込む方向へ押圧される。そして、前記カム59,65による押圧が解除されると(カム59,65の凹部がカムフオロワ73と対応すると)、主分力(背分力)方向の切削抵抗により帯鋸刃7及び押圧ロッド75が戻される態様となるものである。
すなわち、前記構成においても、帯鋸刃7に切込み方向の振動を付与してワークの切削を行うことができるものである。
また、ワークに対する帯鋸刃7の切込み方向の振動を帯鋸刃7に付与する構成としては、図12に示すように、ガイドアーム13A(15A)に装着したモータMによって回転される円筒カム,面カム等のごとき適宜のカムCによってバックアップ保持部材77に備えたカムフオロワCFを上下動する構成とすることも可能である。さらには、バックアップローラ29等を備えた支持ブロック85を、流体シリンダやソレノイドなどのごときアクチュエータACによって上下動する構成とすることも可能である。
また、ワークに対する帯鋸刃7の切込み方向の振動を帯鋸刃7に付与する構成としては、ガイドアーム13A,15Aを支持したガイドビーム14を適宜のアクチュエータによって上下方向(帯鋸刃7の切込み方向)に振動させる構成や、切込み作動用アクチュエータ11を振動的に駆動して鋸刃ハウジング9を振動させ、帯鋸刃7に切込み方向の振動を付与する構成とすることも可能である。さらに、鋸刃ハウジング9に偏心重りを備えたモータを装着し、このモータを回転することによって鋸刃ハウジング9を振動し、この振動により、ワークに対する帯鋸刃7の切込み方向の振動を帯鋸刃7に付与する構成とすることも可能である。
すなわち、ワークに対する帯鋸刃7の切込み方向の振動を帯鋸刃7に付与する構成としては、帯鋸刃7に直接的に振動を付与する構成や、帯鋸刃7を支持している構成に振動を付与して帯鋸刃7に対して間接的に振動を付与する構成など、種々の構成を採用し得るものである。
帯鋸盤の一例としての横型帯鋸盤の全体的構成を示す正面説明図である。 帯鋸盤に備えた帯鋸刃に切込み方向の振動を付与する構成の説明及び鋸刃の動作を示す説明図である。 帯鋸盤に備えた帯鋸刃に切込み方向の振動を付与する構成の説明及び鋸刃の動作を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための種々の構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための別形態の構成を示す説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための主要部分の側面説明図である。 帯鋸刃に切込み方向の振動を付与するための別形態の構成を示す説明図である。
符号の説明
1 帯鋸盤
7 帯鋸刃
13,15 帯鋸刃案内装置
17A,17B 回転用アクチュエータ
19A,19B 回転体
21A,21B 凹部
23A,23B 凸部
27 揺動杆
29 バックアップローラ
37 アクチュエータ
39 作動杆
41 打撃子

Claims (3)

  1. エンドレス状の帯鋸刃における歯先を切断すべきワーク方向に指向して案内する一対の帯鋸刃案内装置を備え、この各帯鋸刃案内装置に、ワークに対する前記帯鋸刃の切込み方向への振動を付与するための振動付与手段をそれぞれ備え、前記各振動付与手段は前記帯鋸刃の背部を押圧する回転体を備え、前記各回転体は、複数の凹部と複数の凸部とを交互にほぼ等ピッチに備えた構成であり、上記凹部と凸部との接続部は不連続な構成であることを特徴とする帯鋸盤。
  2. エンドレス状の帯鋸刃における歯先を切断すべきワーク方向に指向して案内する一対の帯鋸刃案内装置を備え、この各帯鋸刃案内装置に、ワークに対する前記帯鋸刃の切込み方向への振動を付与するための振動付与手段をそれぞれ備え、前記各振動付与手段は前記帯鋸刃の背部を直接的又は間接的に押圧する回転体及び当該回転体を回転するためのアクチュエータを備え、前記各回転体は、複数の凹部と複数の凸部とを交互にほぼ等ピッチに備えた構成であり、上記凹部と凸部との接続部は不連続な構成であり、かつ上記各回転体は、前記凹部,凸部の方向性を同一方向に保持して同期回転する構成であることを特徴とする帯鋸盤。
  3. 請求項1又は2に記載の帯鋸盤において、前記振動付与手段は、前記帯鋸刃に備えた鋸歯の約1ピッチ分だけ鋸歯が移動する毎に、ワークに対する帯鋸刃の振動による切込みを繰り返す構成であることを特徴とする帯鋸盤。
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