JP2007144010A - スライド式収納庫 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】収納部本体5がキャビネット3の前方に完全に引き出される直前の段階において当接頭部33が回動作動突起47に当接して、傾倒収納部7は傾倒作動部材31によって圧縮コイルバネ45の付勢力に抗して押され使用者側に傾倒する。収納部本体5をキャビネット3の前方に完全に引き出した後も傾倒収納部7の傾倒姿勢はそのまま維持されるから、使用者は一升瓶、包丁、まな板等の被収納物Aを傾倒収納部7の上方において固定状態で収納部本体5に対して設けられている棚板49等に邪魔されることなく容易に安心して取り出したり、収納したりすることができる。
【選択図】 図2
Description
しかしながら、従来のスライド式収納庫の収納部は収納庫本体に固定されており動かすことができない。従って、包丁等の被収納物を常に収納部の真上から出し入れしなければならず、甚だ使い勝手が悪い。特に包丁等のようにある程度長尺な台所用品は特に出し入れし難いという問題がある。
また、収納部の上部空間も有効利用することができて、収納性を向上することができる。
非傾倒収納部を一旦傾倒姿勢に移行した後は、収納部本体をキャビネット側に移動させない限り、その傾倒姿勢をそのまま維持できるから被収納物の取り出し及び収納が容易に安心して行えるようになる。
図1〜4に実施の形態1に係るスライド式収納庫1を示す。このスライド式収納庫1は、システムキッチンに備えられる。
キャビネット3は前後方向に長い角箱状を為しており、このキャビネット3に収納部本体5が収容される。
キャビネット3の左右の内側面の上部には収納部本体5の前後方向の移動を案内するガイド部材11が設けられている。またキャビネット3の左右の内側面の下部には収納部本体5を前方に引き出し可能に保持する所謂フルオープンタイプのスライドレール13が設けられている。
符号6は籠部を示し、この籠部6は丸棒状の複数本の線材8を適宜折り曲げて形成された角枠状の部材である。籠部6の底面には底板15が設けられている。また籠部6の前面には矩形平板状の前面パネル17が設けられており、前面パネル17には把手19が取り付けられている。
回動軸25は収納部本体5に取り付けられたブラケット27及び軸受部材29によって回動自在に支持されており、傾倒収納部7は回動軸25を中心として側面方向に所定の角度回動できる。
符号43は長穴プレートを示し、この長穴プレート43には上下方向に延びる長穴44が形成されている。長穴プレート43は籠部6の下部、即ち籠部6の下部を構成する2本の線材8に固定されている。
符号31は傾倒作動部材を示し、この傾倒作動部材31は大径部39と小径部40を有し段差が形成された丸棒と、この小径部40の先端に設けられたプラスチック製の球形の当接頭部33とから構成されている。大径部39の直径は長穴44の幅寸法より大きく、小径部40の直径は長穴44の幅寸法より僅かに小さく設定されている。
傾倒復帰機構は、傾倒作動部材31、長穴プレート44、圧縮コイルバネ45及び回動作動突起47によって構成されている。
(1)引出し時(図2、3、4参照)
キャビネット3内に格納された状態のスライド式収納庫1を使用する場合には前面パネル17の前面に設けられている把手19に指を掛けて収納部本体5を手前に引き出すようにする。
この時、当接頭部33はキャビネット3の内側面に対して非接触状態であるからキャビネット3側からの摩擦抵抗を受けることなく収納部本体5はガイド部材11とスライドレール13に案内されて円滑に引き出される。
収納部本体5をキャビネット3の前方に完全に引き出した後も傾倒収納部7の傾倒姿勢はそのまま維持されるから、使用者は一升瓶、包丁、まな板等の被収納物Aを傾倒収納部7の上方において固定状態で収納部本体5に対して設けられている棚板49等に邪魔されることなく容易に安心して取り出したり、収納したりすることができる。
キャビネット3の前方に引き出された状態の収納部本体5をキャビネット3内に格納する場合には前面パネル17の前面に設けられている把手19を手に持って収納部本体5をキャビネット3側に押し込む。
しばらくすると当接頭部33と回動作動突起47の当接状態が解除されるようになり、傾倒収納部7は圧縮コイルバネ45の付勢力によって直立姿勢になる。
以後、当接頭部33はキャビネット3の内側面に対して非接触状態となり、収納部本体5はキャビネット3側から摩擦抵抗を受けることなくガイド部材11とスライドレール13に案内されてキャビネット3内に押し込まれて行き、格納状態となる。
実施の形態2では前記実施の形態1と異なって、傾倒収納部7は自重によって常時傾倒するように設定されており、本実施の形態においては付勢手段は自重(重力)である。
傾倒作動部材55は収納部本体5の構成部材である丸棒状の部材を適宜折り曲げることによって形成されている。
また傾倒作動部材55は保持ブラケット23の外側面に沿ってキャビネット3の内側面に向けて延長形成されており、延長形成された傾倒作動部材55の他端部には鉤状に大きく曲げられた当接部59が設けられている。
また保持ブラケット23の形状も実施の形態1のものと相違しており、傾倒収納部7の前面及び後面と、傾倒方向と反対側の側面を覆うように設けられる前後方向に長い平面視凹字形状の1枚の保持ブラケット23によって構成されている。
(1)引出し完了時(図6参照)
前面パネル17の前面に設けられている把手19に指を掛けて収納部本体5を手前にいっぱいに引き出すと、図示のように今まで摩擦低減部材57に摺接していた当接部59における屈曲部65が摩擦低減部材57から外れて屈曲部65より更に先端側の部位の当接部59が摩擦低減部材57に当接した状態となる。
この状態では今まで傾倒収納部7の直立姿勢を維持していた傾倒作動部材55の付勢力が弱まるため、傾倒収納部7は回動軸25を中心にして使用者側に回動し傾倒姿勢となる。またこの状態では、傾倒収納部7は傾倒姿勢が維持され、使用者は容易に、安心して被収納物Aの取り出し及び収納を実行することができる。
収納部本体5の移動時や格納時には当接部59における屈曲部65が摩擦低減部材57に対して摺接されているから、傾倒収納部7は直立姿勢となり、傾倒収納部7がキャビネット3の内側面等に摺接することはなく、収納部本体5の円滑な移動ができる。また摩擦低減部材57によって当接部59とキャビネット3の内側面との間に生ずる摩擦抵抗は極力小さく抑えられる。
例えば、本発明のスライド式収納庫1、51はシステムキッチン用のキャビネット3に限らず、靴や傘、ワインやウイスキー等を始めとする種々の被収納物Aを対象とした種々のキャビネット3に対して適用することが可能である。また図示は省略するが、収納部本体5と傾倒収納部7との間に傾倒収納部7の直立姿勢を設定する位置設定用のストッパを設けることも可能であり、このストッパをプラスチック材料等の弾性体によって形成すれば異音等が発生することはない。
同様に実施の形態2において設けた当接部59と摩擦低減部材57の配置を逆にして当接部59をキャビネット3側に摩擦低減部材57を傾倒収納部7側に設けることも可能である。
6 籠部 7 傾倒収納部 8 線材
9 傾倒復帰機構 11 ガイド部材
13 スライドレール 15 底板 17 前面パネル
19 把手 21 保護カバー 23 保持ブラケット
25 回動軸 27 ブラケット 29 軸受部材
31 傾倒作動部材 33 当接頭部 35 取付金具
37 固定ナット 39 大径部 40 小径部
43 長穴プレート 44 長穴
45 圧縮コイルバネ 47 回動作動突起
49 棚板 51 スライド式収納庫 53 傾倒復帰機構
55 傾倒作動部材 57 摩擦低減部材 59 当接部
61 スリット 63 蓋材 65 屈曲部
A 被収納物
Claims (3)
- キャビネットと、前記キャビネットに格納、引出し自在に備えられる収納部本体と、前記収納部本体に対して所定の角度側面方向に回動し得るように備えられる傾倒収納部と、前記傾倒収納部の一部がキャビネット内にある状態では傾倒収納部の回動を規制して直立姿勢を維持し、傾倒収納部がキャビネットから完全に引き出された状態では傾倒収納部の回動を許容して傾倒姿勢に移行させてそのまま傾倒姿勢を維持する傾倒復帰機構とを備えていることを特徴とするスライド式収納庫。
- 請求項1に記載したスライド式収納庫において、傾倒復帰機構には傾倒収納部を常時直立姿勢となる方向に付勢する付勢手段が設けられており、且つ一端が傾倒収納部に接続され、他端に当接頭部が備えられた傾倒作動部材と、キャビネットの前面開口付近の内側面に設けられ、前記当接頭部に当接することで前記傾倒収納部を前記付勢手段の付勢力に抗して傾倒方向に回動させる回動作用突起とを備えていることを特徴とするスライド式収納庫。
- 請求項1に記載したスライド式収納庫において、傾倒復帰機構には傾倒収納部を常時傾倒方向に付勢する付勢手段が設けられており、且つ傾倒収納部に接続されると共にキャビネットの内側面に当接するように側方に張り出した形状の傾倒作動部材が設けられていることを特徴とするスライド式収納庫。
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---|---|---|---|
JP2005345086A JP5080001B2 (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | スライド式収納庫 |
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JP (1) | JP5080001B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2470565A (en) * | 2009-05-27 | 2010-12-01 | Hugh Heathcote Gilbert | A drawer for cutlery and kitchen utensils |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06105723A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-04-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 引き出し付きキャビネット |
-
2005
- 2005-11-30 JP JP2005345086A patent/JP5080001B2/ja not_active Expired - Fee Related
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GB2470565A (en) * | 2009-05-27 | 2010-12-01 | Hugh Heathcote Gilbert | A drawer for cutlery and kitchen utensils |
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JP5080001B2 (ja) | 2012-11-21 |
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