JP2007143326A - 無停電電源装置 - Google Patents

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二三男 永松
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Abstract

【課題】メンテナンスが容易な無停電電源装置が要求されている。
【解決手段】 無停電電源装置は複数台のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cと共通の制御ニット9とで構成されている。各ユニット4a、4b、4cは正常動作か否かを示す動作状態信号発生手段を有し且つ第1及び第2の主コネクタ22、23を介して交流入力端子1a、1b、1c及び交流出力端子2a、2b、2cに接続されている。制御ユニット9は各ユニット4a、4b、4cの正常を示す動作状態信号を計数する計数手段、及び計数手段の出力で入力電流制限値を切換えるリミッタ回路を有し、更に、計数手段の出力で出力電流制限値を切換えるクリップ回路を有する。故障又はメンテナンス対象のユニットは無停電電源装置から取り外された時に、残りのユニットが過電流状態になることがリミッタ回路及びクリップ回路で制限される。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータ、病院、空港等の交流電源装置として好適な無停電電源装置に関する。
代表的な無停電電源装置は、例えば、後記特許文献1に記載されているように交流(AC)−直流(DC)変換器即ちコンバータと蓄電池と直流(DC)―交流(AC)変換器即ちインバータとから成り、歪みの少ない交流電圧を負荷に対して安定的に供給するように構成されている。また、無停電電源装置は、交流入力電流の波形を正弦波に近似させると共に高い力率(例えば1)の電力供給を可能にするように構成されている。
無停電電源装置を使用した給電方式として常時インバータ給電方式と常時商用給電方式とがある。前者の常時インバータ給電方式は、商用交流電源が正常異常に関係なくインバータを介して負荷に交流電圧を供給する方式であるので、商用交流電源の電圧低下、周波数変動、瞬時過電圧などが発生しても負荷に対して電圧振幅が一定で且つ周波数が一定の交流電圧を供給できるという特長を有する。
コンバータとインバータとを含む無停電電源装置の標準ユニット化が進んでおり、複数個の標準ユニットによって大容量の無停電電源を構成することがある。複数個の標準ユニットを使用することにより、万一に1つの標準ユニットが破損した時には、この破損した標準ユニットを切離し、残った標準ユニットを継続運転することで、負荷に対して良質な電力を供給し続けることができる。
上記の場合、搭載している標準ユニットの台数に応じて装置の電力容量を増減させる必要がある。各標準ユニットに対して制御装置を具備させ、標準ユニット毎に過負荷検出を行うことでシステム全体の装置容量を管理することが可能であるが、この構成にすると、各標準ユニットに電圧検出器、電流検出器、マイクロプロセッサ等の制御器を設けることが必要になり、必然的にシステムが高値になる。
特開平9−252581号公報
従って、本発明が解決しようとする課題は無停電電源装置のコストの低減が要求されていることであり、本発明の目的は低コストであるにも拘わらず無停電電源装置を介しての連続的な給電が可能な無停電電源装置を提供することである。
上記課題を解決し、上記目的を達成するための本発明は、
交流電圧を入力するための交流入力端子と、
交流電圧を出力するための交流出力端子と、
直流電力を蓄え且つ直流電力を出力するための蓄電手段と、
前記交流入力端子と前記蓄電手段との間に接続され且つ複数の交流―直流変換スイッチを含んでいる交流―直流変換回路、前記蓄電手段と前記交流出力端子との間に接続され且つ複数の直流―交流変換スイッチを含んでいる直流―交流変換回路、及び前記交流―直流変換回路と前記直流―交流変換回路との少なくとも一方が正常動作状態か否かを示す動作状態信号を発生する動作状態信号発生手段をそれぞれ備えている複数の交流−直流―交流変換器ユニットと、
各交流―直流−交流変換器ユニットの前記動作状態信号発生手段にそれぞれ接続され且つ前記正常動作を示している前記動作状態信号の数を計数する計数手段と、
前記交流入力端子を通って流れる入力電流を所望値に制御するための電流制御信号を形成する電流制御信号形成手段、前記交流入力端子の交流電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第1の比較波供給手段、各交流―直流−交流変換器ユニットの前記交流―直流変換スイッチをオン・オフ制御するための交流―直流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電流制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第1の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している交流−直流変換用比較手段、及び前記計数手段に接続されていると共に前記電流制御信号のレベルを変えるために前記電流制御信号形成手段の所定箇所に接続され且つ前記入力電流の最大値を前記計数手段から得られた計数値に比例的に変える機能を有している入力電流制限手段を含んでいる交流―直流変換制御回路と、
前記交流出力端子の出力電圧を所望値に制御するための電圧制御信号を形成する電圧制御信号形成手段、前記交流出力電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第2の比較波供給手段、及び各交流―直流−交流変換器ユニットの前記直流―交流変換スイッチをオン・オフ制御するための直流―交流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第2の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している直流−交流変換用比較手段を含んでいる直流―交流変換制御回路と
を備えていることを特徴とする無停電電源装置に係わるものである。
なお、請求項2に示すように、前記直流―交流変換制御回路に、更に、前記計数手段に接続されていると共に前記電圧制御信号のレベルを変えるために前記電圧制御信号形成手段の所定箇所に接続され且つ前記交流出力端子を流れる出力電流の最大値を前記計数手段から得られた計数値に比例的に変える機能を有している出力電流制限手段を設けることが望ましい。
また、請求項3に示すように、前記交流―直流変換制御回路には前記入力電流制限手段を設けないで、前記直流―交流変換制御回路に出力電流制限手段を設けることができる。
また、請求項3〜6に示すように、前記複数の交流−直流―交流変換器ユニットを、複数の交流−直流変換器ユニットと複数の直流―交流変換器ユニットとの組み合わせで構成することができる。
また、請求項7に示すように、前記電流制御信号形成手段は、前記交流入力端子を流れる入力電流の目標値を発生する入力電流目標値発生手段と、前記入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記入力電流目標値発生手段と前記入力電流検出手段とに接続されており且つ前記入力電流の検出値と前記入力電流の目標値との差を示す偏差信号を形成し、これを電流制御信号として出力する偏差信号形成手段とから成り、前記入力電流制限手段は前記入力電流目標値発生手段に接続されていることが望ましい。
また、請求項8に示すように、前記出力電流制限手段は、前記出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記出力電流検出手段と前記計数手段とに接続され且つ前記計数手段の計数値に比例的に変化するクリップ値を有するクリップ回路と、前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記クリップ回路に接続された他方の入力端子と前記比較手段に接続された出力端子とを有し、前記電圧制御信号から前記クリップ回路の出力を減算した値を出力する演算手段とから成ることが望ましい。
また、前記入力電流制限手段は、前記入力電流目標値発生手段の中に設けられたリミッタ回路であることが望ましい。
また、前記直流―交流変換制御回路の電圧制御信号形成手段は、前記交流出力端子の出力電圧の目標値を発生する出力電圧目標値発生手段と、前記交流出力端子の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、前記出力電圧の目標値と前記出力電圧を検出値との差を示す偏差信号を形成し、これを電圧制御信号として出力する偏差信号形成手段とから成ることが望ましい。
本願発明によれば、複数の交流―直流―交流変換器ユニット、又は複数の交流―直流変換器ユニットと複数の直流―交流変換器ユニットとの組み合わせに対して共通の交流―直流変換制御回路及び直流―交流変換制御回路が設けられている。従って、従来の交流―直流―交流変換器ユニット毎に交流―直流変換制御回路及び直流―交流変換制御回路を設ける場合に比べて本発明の無停電電源装置の構成は簡略化され、無停電電源装置のコストの低減を図ることができる。
また、請求項1の発明によれば、複数の交流―直流―交流変換器ユニットの中で正常動作が不可能なもの又は未接続のものが生じると、計数手段から出力される計数値が小さくなり、入力電流の制限値も計数値に対応して低い値に自動的に切り換えられる。これにより無停電電源装置を過電流から自動的に保護することができる。
また、請求項3の発明によれば、複数の交流―直流―交流変換器ユニットの中で正常動作が不可能なもの又は未接続のものが生じると、計数手段から出力される計数値が小さくなり、出力電流の制限値も計数値に対応して低い値に自動的に切り換えられる。これにより無停電電源装置を過電流から自動的に保護することができる。
また、請求項4〜6の発明のように、複数の交流−直流変換器ユニットと複数の直流―交流変換器ユニットとを設ける場合においても、入力電流又は出力電流又はこれ等の両方の制限値を計数値に対応して自動的に切り換え、無停電電源装置を過電流から自動的に保護することができる。
また、請求項7の発明によれば、入力電流の制限を容易に達成することができる。
また、請求項8の発明によれば、出力電流の制限を容易に達成することができる。
次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に示す実施例1に従う3相無停電電源装置は、大別して3相交流入力電圧Vr 、Vs 、Vt を供給するための第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cと、3相交流出力電圧Vu 、Vv 、Vw を送出するための第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cと、蓄電手段としての蓄電池3と、複数台(例えば3台)のAC−DC−AC(交流−直流−交流)変換器ユニット4a、4b、4cと、第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5cと、第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cと、電流検出回路7と、電圧検出回路8と、制御ユニット9と、入力交流フィルタ10と、出力交流フィルタ11と、MCCB(Molded Case Circuit Breaker )から成る入力過電流保護回路遮断器12と、MCCBから成る出力過電流保護回路遮断器13と、バイパススイッチ14とから成る。以下、これ等を詳しく説明する。
図示されていない商用交流電源から3相交流電力が供給される第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cには交流入力バス15の第1、第2及び第3の交流入力電源ライン15a、15b、15cが接続されている。図示されていない負荷に3相交流電力を供給するための第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cには交流出力バス16の第1、第2及び第3の交流出力電源ライン16a、16b、16cが接続されている。充放電可能な蓄電手段としての蓄電池3には直流バス17の第1及び第2の直流電源ライン17a、17bが接続されている。
3台のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cは、互いに同一に形成され、第1、第2及び第3の入力導体18a、18b、18cを介して第1、第2及び第3の入力電源ライン15a、15b、15cにそれぞれ接続され、第1、第2及び第3の出力導体19a、19b、19cを介して第1、第2及び第3の出力電源ライン16a、16b、16cにそれぞれ接続され、第1及び第2の直流導体20、21を介して第1及び第2の直流ライン17a、17bにそれぞれ接続されている。各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのための第1、第2及び第3の入力導体18a、18b、18c、第1、第2及び第3の出力導体19a、19b、19c、及び第1及び第2の直流導体20、21は雄型即ち凸型の第1の主コネクタ22を介してAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4c側の雌型即ち凹型の第2の主コネクタ23にそれぞれ着脱可能に接続されている。
第1の主コネクタ22は、図2に示すように第1、第2及び第3の入力導体18a、18b、18cに接続された第1、第2及び第3の雄型端子Tr 、Ts 、Tt と、第1、第2及び第3の出力導体19a、19b、19cに接続された第4、第5及び第6の雄型端子Tu 、Tv 、Tw と、第1及び第2の直流導体20、21に接続された第7及び第8の雄型端子Tp 、Tn とを有する。
AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4c側の第2の主コネクタ23は、第1の主コネクタ22の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の雄型端子Tr 、Ts 、Tt 、Tu 、Tv 、Tw 、Tp 、Tn を受け入れるための第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7及び第8の雌型端子Tr ′、Ts ′、Tt ′、Tu ′、Tv ′、Tw ′、Tp ′、Tn ′を有する。なお、第1の主コネクタ22を雌型に変形し、第2の主コネクタ23を雄型に変形することも可能である。また、第1及び第2の主コネクタ22、23は、雄型と雌型との組み合せ構造に限定されるものでなく、着脱可能であればどのような構造のものであってもよい。
制御ユニット9を各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cに着脱可能に接続するために雄型の第1の制御コネクタ24と、雌型の第2の制御コネクタ25とが設けられている。制御ユニット9側の第1の制御コネクタ24は第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7の雄型制御端子Tcr、Tcs、Tct、Tcu、Tcv、Tcw、Tcxを有する。AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4c側の第2の制御コネクタ25は、第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7の雄型制御端子Tcr、Tcs、Tct、Tcu、Tcv、Tcw、Tcxを受け入れるための第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7の雌型制御端子Tcr′、Tcs′、Tct′、Tcu′、Tcv′、Tcw′、Tcx′を有する。なお、第1の制御コネクタ24を雌型に変形し、第2の制御コネクタ25を雄型に変形することもできる。また、第1及び第2の制御コネクタ24、25は雄型と雌型との組み合せ構造に限定されるものでなく、着脱可能な構造であればどのようなものでもよい。
各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cは図3に示すように、前述した第2の主コネクタ23、第2の制御コネクタ25の他に、交流−直流変換即ちAC−DC変換回路31と、直流−交流変換即ちDC−AC変換回路32と、動作状態信号発生手段33と、特公平3−11053号公報、特開昭60−100332号公報等で周知のMCCBから成る過電流保護可能な回路遮断器34と、直流コンデンサ35と、入力交流フィルタ36と、出力交流フィルタ37と、駆動電源38と、第1、第2、第3、第4、第5及び第6の駆動回路39、40、41、42、43、44とを有している。
AC−DC変換回路31の第1、第2及び第3の交流入力導体45、46、47は、入力交流フィルタ36と回路遮断器34のスイッチSr 、Ss 、St とを介して第2の主コネクタ23の第1、第2及び第3の雌型端子Tr ′Ts ′、Tt ′に接続されている。AC−DC変換回路31の第1及び第2の直流出力導体48、49は、回路遮断器34のスイッチSp 、Sn を介して第2の主コネクタ23の第7及び第8の雌型端子Tp′、Tn′に接続されている。従って、AC−DC変換回路31は、第2の主コネクタ23の第1、第2及び第3の雌型端子Tr ′Ts ′、Tt ′から供給された3相交流電圧Vr 、Vs 、Vt を直流電圧に変換して第2の主コネクタ23の第7及び第8の雌型端子Tp ′、Tn ′に出力する。
AC−DC変換回路31は、3相ブリッジ接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6のダイオードD1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 と、第1〜第6のダイオードD1 〜D6 にそれぞれ並列接続されたIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)から成る第1、第2、第3、第4、第5及び第6の交流−直流変換スイッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q5 、Q6 とから成る。
本実施例では第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 としてIGBTが使用されているが、第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 をIGBT以外のトランジスタ、FET等の別の半導体スイッチで構成すること、また、第1〜第6のダイオードD1 〜D6 を第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 、Q6 の内蔵即ち寄生ダイオードとすることができる。
第1、第3及び第5のダイオードD1 、D3 、D5 のアノードは第1、第2及び第3の交流入力導体45、46、47に接続され、これ等のカソードは第1の直流出力導体48に接続されている。第2、第4及び第6のダイオードD2 、D4 、D6 のアノードは第2の直流出力導体49に接続され、これ等のカソードは第1、第2及び第3の交流入力導体45、46、47に接続されている。
DC−AC変換回路32の第1及び第2の直流入力導体50、51は、回路遮断器34のスイッチSp 、Sn を介して第2の主コネクタ23の第7及び第8の雌型端子Tp ′、Tn ′に接続されている。従って、DC−AC変換回路32は、第2の主コネクタ23の第7及び第8の雌型端子Tp ′Tn ′から供給された直流電圧を3相交流電圧Vu 、Vv 、Vw に変換して第2の主コネクタ23の第4、第5及び第6の雌型端子Tu ′、Tv ′、Tw ′に出力する。
DC−AC変換回路32は、3相ブリッジ接続されたIGBTから成る第1、第2、第3、第4、第5及び第6の直流−交流変換スイッチQa 、Qb 、Qc 、Qd 、Qe 、Qf とこれ等に並列に接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第6の帰還ダイオードDa 、Db 、Dc 、Dd、De 、Df とから成る。なお、第1〜第6の直流−交流変換スイッチQa 〜Qf をIGBT以外のトランジスタ、FET等の別の半導体スイッチで構成すること、また、第1〜第6の帰還ダイオードDa 〜Df を第1〜第6の直流−交流変換スイッチQa 〜Qf の内蔵ダイオードとすることができる。
第1、第3及び第5の直流−交流変換スイッチQa 、Qc 、Qe の一方の主端子(コレクタ)は第1の直流入力導体50に接続され、これ等の他方の主端子(エミッタ)は第1、第2及び第3の交流出力導体52、53、54に接続されている。第2、第4及び第6の直流−交流変換スイッチQb 、Qd 、Qf の一方の主端子(コレクタ)は第1、第2及び第3の交流出力導体52、53、54に接続され、これ等の他方の主端子(エミッタ)は第2の直流入力端子51に接続されている。
第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 と第1〜第6の直流−交流変換スイッチQa 〜Qf をオン・オフ制御するための第1、第2、第3、第4、第5及び第6の駆動回路39、40、41、42、43、44は、第2の制御コネクタ25の第1、第2、第3、第4、第5及び第6の雌型端子Tcr′、Tcs′、Tct′、Tcu′、Tcv′、Tcw′に接続され、更に駆動電源38にもそれぞれ接続されている。更に詳しく説明すると、第1の駆動回路39は、第1及び第2の交流−直流変換スイッチQ1 、Q2 のゲート・エミッタ間に接続され、第1の雌型制御端子Tcr′が第1の電圧レベル(論理の1)の時に第1の交流−直流変換スイッチQ1 をオン制御し且つ第2の交流−直流変換スイッチQ2 をオフ制御し、また、反対に第2の電圧レベル(論理の0)の時に第2の交流−直流変換スイッチQ2 をオン制御し且つ第1の交流−直流変換スイッチQ1 をオフ制御する。第2の駆動回路40は、第3及び第4の交流−直流変換スイッチQ3 、Q4 のゲート・エミッタ間に接続され、第2の雌型制御端子Tcs′が第1の電圧レベル(論理の1)の時に第3の交流−直流変換スイッチQ3 をオン制御し且つ第4の交流−直流変換スイッチQ4 をオフ制御し、また、反対に第2の電圧レベル(論理の0)の時に第4の交流−直流変換スイッチQ4 をオン制御し且つ第3の交流−直流変換スイッチQ3 をオフ制御する。第3の駆動回路41は、第5及び第6の交流−直流変換スイッチQ5 、Q6 のゲート・エミッタ間に接続され、第3の雌型制御端子Tct′が第1の電圧レベル(論理の1)の時に第5の交流−直流変換スイッチQ5 をオン制御し且つ第6の交流−直流変換スイッチQ6 をオフ制御し、また、反対に第2の電圧レベル(論理の0)の時に第6の交流−直流変換スイッチQ6 をオン制御し且つ第5の交流−直流変換スイッチQ5 をオフ制御する。第4の駆動回路42は、第1及び第2の直流−交流変換スイッチQa 、Qb のゲート・エミッタ間に接続され、第4の雌型制御端子Tcu′が第1の電圧レベル(論理の1)の時に第1の直流−交流変換スイッチQa をオン制御し且つ第2の直流−交流変換スイッチQb をオフ制御し、また、反対に第2の電圧レベル(論理の0)の時に第2の直流−交流変換スイッチQb をオン制御し且つ第1の直流−交流変換スイッチQa をオフ制御する。第5の駆動回路43は、第3及び第4の直流−交流変換スイッチQc 、Qd のゲート・エミッタ間に接続され、第5の雌型制御端子Tcv′が第1の電圧レベル(論理の1)の時に第3の直流−交流変換スイッチQc をオン制御し且つ第4の直流−交流変換スイッチQd をオフ制御し、また、反対に第2の電圧レベル(論理の0)の時に第4の直流−交流変換スイッチQd をオン制御し且つ第3の直流−交流変換スイッチQc をオフ制御する。第6の駆動回路44は、第5及び第6の直流−交流変換スイッチQe 、Qf のゲート・エミッタ間に接続され、第6の雌型制御端子Tcw′が第1の電圧レベル(論理の1)の時に第5の直流−交流変換スイッチQe をオン制御し且つ第6の直流−交流変換スイッチQf をオフ制御し、また、反対に第2の電圧レベル(論理の0)の時に第6の直流−交流変換スイッチQf をオン制御し且つ第5の直流−交流変換スイッチQe をオフ制御する。
なお、第1〜第6の駆動回路39〜44は、第1、第3及び第5の交流−直流変換スイッチQ1 、Q3 、Q5 及び第1、第3及び第5の直流−交流変換スイッチQa 、Qc 、Qe の駆動状態と、第2、第4及び第6の交流−直流変換スイッチQ2 、Q4 、Q6 及び第2、第4及び第6の直流−交流変換スイッチQb 、Qd 、Qf の駆動状態とを互いに反対にするために、周知の非反転駆動回路と反転駆動回路とをそれぞれ含む。非反転駆動回路及び反転駆動回路の電源電圧は駆動電源38から供給される。
駆動電源38は、周知のDC−DC変換器から成り、この一方の入力端子は回路遮断器34のスイッチSp を介して第2の主コネクタ23の第1の直流端子Tp ′に接続され、この他方の入力端子は回路遮断器34のスイッチSn を介して第2の主コネクタ23の第2の直流端子Tn ′に接続されている。また、電圧安定用の直流コンデンサ35は、回路遮断器34のスイッチSp 、Sn を介して第2の主コネクタ23の第1及び第2の直流端子Tp ′、Tn ′間に接続されている。
本発明に従って設けられた図3の動作状態信号発生手段33は、各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cが正常動作状態にあるか否かを示す動作状態信号を図1の制御ユニット9に送るものであって、第2の制御コネクタ25の第7の雌型端子Tcx′に接続された出力ライン57を有する。AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの動作状態を第1及び第2の直流入力導体50、51間の電圧で判定するために、第1及び第2の直流入力導体50、51が動作状態信号発生手段33に接続されている。なお、動作状態信号は各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの正常動作可能を示す信号であるので、これをレディ(Ready )信号と呼ぶこともできる。
図3の動作状態信号発生手段33は、第1及び第2の直流入力導体50、51間に所定値以上の電圧があるか否かを判定し、この判定結果を動作状態信号とするものであって、電圧比較器55と基準電圧源56とから成る。電圧比較器55の正入力端子は第1の直流入力導体50に接続されている。基準電圧源56は電圧比較器55の負入力端子と第2の直流入力導体51との間に接続されている。この基準電圧源56の基準電圧は、第1及び第2の直流入力導体50、51間の許容電圧範囲の最低値に設定されている。電圧比較器55の出力端子は動作状態信号ライン57を介して第2の制御コネクタ25の第7の雌型端子Tcx′に接続されている。動作状態信号発生手段33の電圧比較器55は、第1及び第2の直流入力導体50、51間の直流電圧が基準電圧よりも高い時にAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b又は4cが正常動作中であると判断して高レベル即ち論理の1の動作状態信号を出力し、第1及び第2の直流入力導体50、51間の直流電圧が基準電圧よりも低い時にAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b又は4cが異常であることを示す低レベル即ち論理の0を出力する。また、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b又は4cが図1の交流入力バス15、交流出力バス16及び直流バス17に未接続の時には、図3の第2の制御コネクタ25は、図2に示した第1の制御コネクタ24に接続されないので、第2の制御コネクタ25の第7の雌型端子Tcx′に対応する第1の制御コネクタ24の第7の雄型端子Tcxに正常動作を示す論理の1の動作状態信号が与えられない。
図3の動作状態信号発生手段33は、過電流保護機能を有する回路遮断器34がオフになった時に異常を示す論理の0を出力する。また、動作状態信号発生手段33は、交流−直流変換回路31、直流−交流変換回路32、駆動電源38、及び第1〜第6の駆動回路39〜44の内の少なくとも1つの異常で所望の直流電圧を第1及び第2の直流入力導体50、51間に得ることができない時にも異常を示す論理の0を出力する。
図3では第1及び第2の直流入力導体50、51間の電圧を動作状態信号発生手段33の電圧比較器55に直接に入力させているが、勿論降圧手段を介して入力させてもよい。また、動作状態信号発生手段33において第1及び第2の直流入力導体50、51間の電圧を使用して正常動作か否かを判断する代りに、第1及び第2の直流出力導体48、49間の電圧、又は第1、第2及び第3の交流入力導体45、46、47間の電圧、又は第1、第2及び第3の交流出力導体52、53、54間の電圧、又は駆動電源38の電圧、又は直流コンデンサ35の電圧が所定値よりも高いか否かを判定して正常動作状態か否かを示す信号を作成することができる。また、第1〜第6の駆動回路39〜44から第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 、及び第1〜第6の直流−交流変換スイッチQa 〜Qf に正常に制御信号が供給されているか否かを第1〜第6の駆動回路39〜44の入力又は出力に基づいて判定し、これによって図3の電圧比較器55の出力と同様な動作状態信号を形成することもできる。また、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの各部の電圧の代りに、図示が省かれている温度センサの出力又は冷却用ファンの駆動状態に基づいてAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの正常又は異常を判断し、この結果を第2の制御コネクタ25の第7の雌型端子Tcx′に送ることもできる。
図3の入力交流フィルタ36は第1、第2及び第3の交流入力導体45、46、47の相互間にそれぞれ接続された交流コンデンサC1 ′、C2 ′、C3 ′と、第1、第2及び第3の交流入力導体45、46、47にそれぞれ直列に接続されたインダクタL1 ′、L2 ′、L3 ′とから成る。この実施例では図1の交流入力バス15に入力交流フィルタ10が設けられているので、図3の入力交流フィルタ36を省くこともできる。
図3の出力交流フィルタ37は、第1、第2及び第3の交流出力導体52、53、54の相互間にそれぞれ接続された交流コンデンサC4 ′、C5 ′、C6 ′と、第1、第2及び第3の交流出力導体52、53、54にそれぞれ直列に接続されたインダクタL4 ′、L5 ′、L6 ′とから成る。この実施例では、図1の交流出力バス16に出力交流フィルタ11が設けられているので、図3の出力交流フィルタ37を省くこともできる。
再び図1を説明する。図1の第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5cは、電流トランスからそれぞれ成り、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cを通って流れる第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It を検出するために、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cとAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cとの間において第1、第2及び第3の入力電源ライン15a、15b、15cに電磁結合されている。この第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5cを、ホール素子等の磁電変換素子で構成することもできる。
第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cは、電流トランスからそれぞれ成り、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cを通って流れる第1、第2及び第3相出力電流Iu 、Iv 、Iw を検出するために、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cと第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cとの間において第1、第2及び第3の出力電源ライン16a、16b、16cに電磁結合されている。
第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5cと第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cとに接続された電流検出回路7は、第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5cの出力Ir 、Is 、It に対応する第1、第2及び第3相入力電流検出値Ir 、Is 、It を第1、第2及び第3の入力電流検出ライン7r、7s、7tに送出し、第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cの出力Iu 、Iv 、Iw に対応する第1、第2及び第3相出力電流検出値Iu 、Iv 、Iw を第1、第2及び第3の出力電流検出ライン7u、7v、7wに出力する。
なお、ここでは説明を容易にするために、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cを流れる電流、第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5cの出力、及び電流検出回路7の出力段の第1、第2及び第3の入力電流検出ライン7r、7s、7tの電流検出値は互いに同一又は比例の関係を有するので、これ等を同一のIr 、Is 、It で示すことにする。また、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cを流れる電流、第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cの出力、及び電流検出回路7の第1、第2及び第3の出力電流検出ライン7u、7v、7wの検出値は互いに同一又は比例の関係を有するので、これ等を同一のIu 、Iv 、Iw で示すことにする。
もし、第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5c並びに第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cが要求されている電流検出値を出力する場合には、電流検出回路7を省いて第1、第2及び第3の入力電流検出器5a、5b、5c並びに第1、第2及び第3の出力電流検出器6a、6b、6cを制御ユニット9に直接に接続することができる。
電圧検出回路8は、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cと第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cと蓄電池3とに接続されている。この電圧検出回路8の第1、第2及び第3の入力交流電圧検出ライン8r、8s、8tには、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cの第1、第2及び第3相入力電圧Vr 、Vs 、Vt に比例する値を有する電圧検出値が得られ、第1、第2及び第3の出力交流電圧検出ライン8u、8v、8wには第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cの第1、第2及び第3相出力電圧Vu 、Vv 、Vw に比例する値を有する電圧検出値が得られ、直流電圧検出ライン8dcには蓄電池3の電圧Vdcに比例する値を有する電圧検出値が得られる。
なお、ここでは説明を容易にするために第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cの第1、第2及び第3相入力電圧と電圧検出回路8の第1、第2及び第3の入力交流電圧検出ライン8r、8s、8tの第1、第2及び第3相入力電圧検出値とを同一のVr 、Vs 、Vt で示し、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cの第1、第2及び第3相出力電圧と電圧検出回路8の出力交流電圧検出ライン8u、8v、8wの第1、第2及び第3相出力電圧検出値とを同一のVu 、Vv 、Vw で示し、また蓄電池3の電圧と電圧検出回路8の直流電圧検出ライン8dcの電圧検出値との両方を同一のVdcで示すことにする。
制御ユニット9は、電流検出回路7の第1、第2及び第3の入力交流電流検出ライン7r、7s、7tと、第1、第2及び第3の出力交流電流検出ライン7u、7v、7wと、電圧検出回路8の第1、第2及び第3の入力交流電圧検出ライン8r、8s、8tと、第1、第2及び第3の出力交流電圧検出ライン8u、8v、8wと、直流電圧検出ライン8dcとに接続されている。この制御ユニット9は、第1及び第2の制御回路9a、9bを含み、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cを制御するための交流−直流変換制御信号及び直流−交流変換制御信号を形成し、これを3個のケーブル26及び第1の主コネクタ24を介して第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cに送る。なお、ケーブル26には図2に示すように第1、第2及び第3の交流−直流変換制御導体27r、27s、27tと第1、第2及び第3の直流−交流変換制御導体28u、28v、28wと、動作状態信号伝送導体29とが含まれ、これ等が第1の制御コネクタ24の図2に示す第1、第2、第3、第4、第5、第6及び第7の雄型制御端子Tcr、Tcs、Tct、Tcu、Tcv、Tcw、Tcxに接続されている。
制御ユニット9の第1の制御回路9aは交流−直流変換制御回路と呼ぶことができるものであって、図3に示されている第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 をオン・オフ制御するための第1、第2及び第3の交流−直流変換制御信号Gr 、Gs 、Gt を形成し、これ等を3個のケーブル26にそれぞれ含まれている第1、第2及び第3の交流−直流変換制御導体27r、27s、27tに送出する。
この第1の制御回路9aは、図4から明らかなように大別して図1の第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cを流れる第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It を所望値に制御するための第1、第2及び第3相電流制御信号dR 、dS 、dT を形成する電流制御信号形成手段61と、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cの第1、第2及び第3相交流入力電圧Vr 、Vs 、Vt の周波数(例えば50Hz)よりも高い周波数(例えば10〜100kHz )を有する三角波は鋸波等の周期性波形から成る比較波V62を発生する比較波発生手段62と、電流制御信号形成手段61と比較波発生手段62とに接続された交流−直流変換制御信号形成手段63と、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの中で正常動作しているものの数を計数するための計数手段64とから成る。以下、これ等を更に詳しく説明する。
電流制御信号形成手段61は、大別して第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cを流れる第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It の目標値Iar、Ias、Iatを発生する入力電流目標値発生手段65と、この入力電流目標値発生手段65から得られた目標値Iar、Ias、Iatと第1、第2及び第3の入力交流電流検出ライン7r、7s、7tの第1、第2及び第3相電流検出値Ir 、Is 、It との差を示す偏差信号を形成し、これを第1、第2及び第3相電流制御信号dR 、dS 、dT として出力する偏差信号形成手段66とから成る。
入力電流目標値発生手段65は、基準電圧源67と減算器68と比例積分回路(PI)69と入力電流制限手段としてのリミッタ回路70と第1、第2及び第3相乗算器71a、71b、71cとを有する。なお、この実施例では入力電流制限手段としてのリミッタ回路70が入力電流目標値発生手段65の中に示めされている。
基準電圧源67は、蓄電池3の電圧Vdcの基準値を示す基準電圧Vrdc を発生する。減算器68は、直流電圧検出ライン8dcと基準電圧源67とに接続され、基準電圧Vrdc と直流電圧検出値Vdcとの差Vrdc −Vdcを示す偏差信号を出力する。減算器68に接続された比例積分回路69は、前記差Vrdc −Vdcを比例積分する。比例積分回路69の出力は、蓄電池3の電圧を目標値にするための電圧振幅指令であると共に蓄電池3の電圧を目標値にするために要求される充電電流及び入力電流Ir 、Is 、It の電流振幅指令である。従って、ここでは比例積分回路69の電圧出力を電流振幅指令Ia と呼ぶことにする。なお、減算器68と比例積分回路69との代りにこれ等と同等の機能を有する誤差増幅器を設け、ここから電流振幅指令Ia を得ることもできる。また、減算器68の代りに加算器を設け、ここにライン8dcの直流電圧検出値Vdc又は基準電圧Vrdc の極性反転信号を入力させることもできる。
比例積分回路69に接続されたリミッタ回路70は入力電流制限手段又は過電流保護手段と呼ぶこともできるものであって、比例積分回路69から得られた電流振幅指令Iaを補正して補正電流振幅指令Ia´を出力する。このリミッタ回路70による電流振幅指令Iaの補正は、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cを流れる第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It の振幅を所定制限値よりも低い値に制限することに対応する。この実施例ではリミッタ回路70における制限レベル即ち過電流保護レベルが固定されておらず、複数段階に切換可能である。この制限レベルの切換を実行するためにリミッタ回路70に計数手段64が接続されている。リミッタ回路70の詳細は後述する。
計数手段64は、図1の第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのそれぞれに設けられている図3の動作状態信号発生手段33に対してそれぞれの第1及び第2の制御コネクタ24、25を介して接続されている。更に詳細には、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの動作状態信号発生手段33が第2の制御コネクタ25の第7の雌型制御端子Tcx′と第1の制御コネクタ24の第7の雄型制御端子Tcxと動作状態信号伝送導体29とを介して計数手段64にそれぞれ接続されている。この実施例では第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cに対応して3本の動作状態信号伝送導体29が計数手段64に接続されている。もし、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの3台全部が正常動作中であれば、計数手段64の出力は3を示す値になり、また、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのいずれか1台が未接続又は異常動作中であり、残りの2台が正常動作中であれば、計数手段64の出力は2を示す値になり、また、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのいずれか2台が未接続又は異常動作中であり、残りの1台が正常動作中であれば、計数手段64の出力は1を示す値になり、また、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの全部が未接続又は異常動作中であれば計数手段64の出力は0を示す値になる。
リミッタ回路70は、計数手段64から得られる計数値に応答して制限レベルが変化する可変リミッタであって、例えば、図6に原理的に示すように、入力端子75と出力端子76との間に接続された抵抗R1 と、出力端子76とグランドとの間にダイオードD10を介して接続された4つの電源E0 、E1 、E2 、E3 と4つのスイッチS0 、S1,S2 、S3 とから成る。なお、ここでは説明を容易にするために電源E0 〜E3 とその電圧値(制限値)を同一符号で示す。4つのスイッチS1 、S2 、S3 、S4 は計数値伝送ライン64aの計数値0,1,2,3に応答して図7に示すように順次にオンになり、制限値E0 、E1 、E2 、E3が順次に変化する。これにより、入力端子75の電圧信号から成る電流振幅指令Ia はスイッチS0 、S1 、S2 又はS3 で選択された電源E0 、E1 、E2 又はE3 の制限値で制限され、出力端子76から制限後の出力Ia ′が得られる。なお、制限値E0 、E1 、E2 、E3 は第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It の過電流保護レベルを示している。リミッタ回路70は図6の回路に限定されるものでなく、ツェナーダイオード、トランジスタ等を使用した別のリミッタ回路であってもよい。
図8は計数値が2の時における、リミッタ回路70の入力端子75から入力する電流振幅指令Ia とリミッタ回路70の出力Ia ′との関係を示す。図8(A)に示す電流振幅指令Ia が制限値E2 よりも高くなると、図8(B)に示すようにリミッタ回路70の出力の最大値はE2 に制限される。電流振幅指令値Ia が制限値以下の場合は、リミッタ回路70の出力Ia ′は入力される電流振幅指令値Ia と同一である。このように電流振幅指令Iaが制限されると、入力電流Ir 、Is 、It も同様に制限される。
第1、第2及び第3相乗算器71a、71b、71cは、第1、第2及び第3の入力電圧検出ライン8r、8s、8tに接続された一方の入力端子とリミッタ回路70の出力端子76にそれぞれ接続された他方の入力端子とを有し、第1、第2及び第3の入力電圧検出ライン8r、8s、8tの電圧Vr 、Vs 、Vt にリミッタ回路70の出力Ia ′を乗算した値から成る第1、第2及び第3相入力電流目標値Iar、Ias、Iatを出力する。
第1、第2及び第3の入力交流電圧検出ライン8r、8s、8tの第1、第2及び第3相入力電圧検出値Vr 、Vs 、Vt は、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cを流れる第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It を第1、第2及び第3相入力電圧Vr 、Vs 、Vt に同期させ且つ正弦波に近似させるための基準波形として使用されており、互いに120度の位相差を有する正弦波である。
第1、第2及び第3相乗算器71a、71b、71cから出力される第1、第2及び第3相入力電流目標値Iar、Ias、Iatは、正弦波の第1、第2及び第3相電圧Vr 、Vs 、Vt の振幅をリミッタ回路70の出力Ia ′で変調したものに相当する。なお、第1、第2及び第3相乗算器71a、71b、71cをこれと同様な機能を有する除算器に置き換えることができる。
偏差信号形成手段66は、第1、第2及び第3相減算器72a、72b、72cと第1、第2及び第3相比例積分回路(PI)73a、73b、73cとから成る。第1、第2及び第3相減算器72a、72b、72cは、第1、第2及び第3相乗算器71a、71b、71cに接続された一方の入力端子と第1、第2及び第3の入力電流検出ライン7r、7s、7tに接続された他方の入力端子とをそれぞれ有し、第1、第2及び第3相入力電流目標値Iar、Ias、Iatと第1、第2及び第3相入力電流検出値Ir 、Is 、It との差を示す信号を出力する。第1、第2及び第3相減算器72a、72b、72cに接続された第1、第2及び第3相比例積分回路(PI)73a、73b、73cは第1、第2及び第3相減算器72a、72b、72cの出力に周知の比例積分処理を施して第1、第2及び第3相入力電流制御信号dR 、dS 、dT を出力する。この第1、第2及び第3相入力電流制御信号dR 、dS 、dT は、第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 のオン・オフ制御におけるパルス幅の情報をそれぞれ含むので第1、第2及び第3相パルス幅指令信号と呼ぶこともできる。なお、図4で分けて示されている第1、第2及び第3相減算器72a、72b、72cと第1、第2及び第3相比例積分回路73a、73b、73cの代りに、これ等を一体化したものに等価な第1、第2及び第3相誤差増幅器を設け、これ等から第1、第2及び第3相電流制御信号dR 、dS 、dT を得ることもできる。また、第1、第2及び第3相減算器72a、72b、72cの代りに3つの加算器を設け、これ等に第1、第2及び第3相入力電流検出ライン7r、7s、7tの第1、第2及び第3相入力電流検出値Ir 、Is 、It の極性反転信号を入力させることもできる。
比較波発生手段62は、比較波供給手段と呼ぶこともできる出力ライン62aにPWMパルスの形成に使用するための周知の比較波V62を発生する。比較波V62は一般に搬送波と呼ばれている三角波又は鋸波等から成る周期性信号であって、交流入力電圧Vr 、Vs 、Vt よりも十分に高い周波数を有する。
交流−直流変換制御信号形成手段63は比較手段と呼ぶこともできるものであって、第1、第2及び第3相比較器74a、74b、74cから成る。第1、第2及び第3相比較器74a、74b、74cは第1、第2及び第3相比例積分回路73a、73b、73cに接続された一方の入力端子と比較波発生手段62の出力ライン62aに接続された他方の入力端子とを有し、周知の方法で比較波V62と第1、第2及び第3相電流制御信号dR 、dS 、dT とを比較してPWM(パルス幅変調)パルスから成る第1、第2及び第3相交流−直流変換制御信号Gr 、Gs 、Gt を形成し、これを第1、第2及び第3の交流−直流変換制御導体27r、27s、27tに出力する。第1、第2及び第3相交流−直流変換制御信号Gr 、Gs 、Gt は、図1の第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cにおける第1、第2及び第3の駆動回路39、40、41に送られる。既に説明したようにPWMパルス列から成る第1、第2及び第3相交流−直流変換制御信号Gr 、Gs 、Gt が高レベル(論理の1)の時に、第1、第3及び第5の交流−直流変換スイッチQ1 、Q3 、Q5 がオン状態となり、逆に低レベル(論理の0)の時にオフ状態になる。第2、第4及び第6の交流−直流変換スイッチQ2 、Q4 、Q6 は第1、第3及び第5の交流−直流変換スイッチQ1 、Q3 、Q5 と逆にオン・オフ動作する。
第1〜第6の交流−直流変換スイッチQ1 〜Q6 がオン・オフ制御されると、蓄電池3を所定電圧に充電することができると共に交流入力端子1a、1b、1cを流れる第1、第2及び第3相入力電流Ir 、Is 、It を正弦波又はこの近似波にすること及び第1、第2及び第3相入力電圧Vr 、Vs 、Vt と同相にすることができる。これにより、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cから力率が1(100%)の電力を供給することができる。
制御ユニット9に含まれている第2の制御回路9bは、直流−交流変換制御回路と呼ぶことができるものであって、図3に示されている第1〜第6の直流−交流変換スイッチQa 〜Qf をオン・オフ制御するための第1、第2及び第3の直流−交流変換制御信号Gu 、Gv 、Gw を形成し、これ等を3個のケーブル26にそれぞれ含まれている第1、第2及び第3の直流−交流変換制御導体28u、28v、28wに送出する。
図5に詳しく示されている第2の制御回路9bは、大別して図1の第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cの第1、第2及び第3相出力電圧Vu、Vv、Vwを所望値に制御するための第1、第2及び第3相電圧制御信号du、dv、dwを形成する電圧制御信号形成手段81と、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cの第1、第2及び第3の交流出力電圧Vu、Vv、Vwの周波数(例えば50Hz)よりも高い周波数(例えば10〜100kHz)を有する三角波は鋸波等の周期性を有する比較波V82を発生する比較波発生手段82と、電圧制御信号形成手段81と比較器発生手段82とに接続された直流―交流変換制御信号形成手段83と、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換ユニット4a、4b、4cの中で正常動作しているものの数を示す計数値を伝送する計数値伝送ライン84とから成る。以下、これ等を更に詳しく説明する。
電圧制御信号形成手段81は、大別して第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cの第1、第2及び第3相出力電圧Vu、Vv、Vwの目標値Var、Vas、Vatを発生する出力電圧目標値発生手段85と、第1、第2及び第3相出力交流電圧検出ライン8u、8v、8wの第1、第2及び第3相出力電圧検出値Vu、Vv、Vwと第1、第2及び第3相出力電圧の目標値Var、Vas、Vatとの差を示す偏差信号を形成し、これを第1、第2及び第3相電圧制御信号dU、dV、dWとして出力する偏差信号形成手段86と、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cを流れる第1、第2及び第3相出力電流Iu、Iv、Iwを制限して第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換ユニット4a、4b、4cを保護するための出力電流制限手段87とから成る。
出力電圧目標値発生手段85は、基準正弦波発生器88と、これを制御するための位相指令回路89と、基準電圧源90と、第1、第2及び第3相乗算器91a、91b、91cとから成る。
基準正弦波発生器88は、第1、第2及び第3相基準正弦波電圧Vr1、Vr2、Vr3を示すデータが格納されたメモリから成る。この基準正弦波発生器88から所定のタイミングで第1、第2及び第3相基準電圧正弦波電圧Vr1、Vr2、Vr3を読み出すために位相指令回路89が基準正弦波発生器88に接続されている。位相指令回路89は、直流―交流変換回路32を第1、第2及び第3相入力電圧Vr、Vs、Vtに同期して駆動するためにライン92a、92b、92cによって図4の第1、第2及び第3の入力交流電圧検出ライン8r、8s、8tに接続され、第1、第2及び第3相入力電圧Vr、Vs、Vtの位相を示す信号θを基準正弦波発生器88に供給する。
基準電圧源90は、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cの第1、第2及び第3相出力電圧Vu、Vv、Vwの基準振幅を示す基準電圧Vracを出力する。
第1、第2及び第3相乗算器91a、91b、91cは、基準正弦波発生器88の第1、第2及び第3相出力ライン88a、88b、88cに接続された一方の入力端子と基準電圧源90に接続された他方の入力端子とを有し、第1、第2及び第3相出力ライン88a、88b、88cの互に120度の位相差を有する第1、第2及び第3相基準正弦波電圧Vr1、Vr2、Vr3に基準電圧Vracを乗算した値に相当する第1、第2及び第3相目標出力電圧Vau、Vav、Vawを出力する。第1、第2及び第3相乗算器91a、91b、91cから出力される第1、第2及び第3相出力電圧目標値Vau、Vav、Vawは、第1、第2及び第3相基準正弦波電圧Vr1、Vr2、Vr3の振幅を基準電圧Vracで変調したものに相当する。なお、第1第2及び第3相乗算器91a、91b、91cをこれと同様な機能を有する除算器に置き換えることもできる。
偏差信号形成手段86は、第1、第2及び第3相減算器92a、92b、92cと第1、第2及び第3相比例積分回路93a、93b、93cとから成る。第1、第2及び第3相減算器92a、92b、92cは、第1、第2及び第3相乗算器91a、91b、91cに接続された一方の入力端子と第1、第2及び第3相出力電圧検出ライン8u、8v、8wに接続された他方の入力端子とをそれぞれ有し、第1、第2及び第3相出力電圧目標値Vau、Vav、Vawと第1、第2及び第3相出力電圧検出値Vu、Vv、Vwとの差を示す信号を出力する。第1、第2及び第3相減算器92a、92b、92cに接続された第1、第2及び第3相比例積分回路(PI)93a、93b、93cは、第1、第2及び第3相減算器92a、92b、92cの出力に周知の比例積分処理を施して第1、第2及び第3相出力電圧制御信号dU、dV、dWを出力する。この第1、第2及び第3相出力電圧制御信号dU、dV、dWは第1〜第6の直流―交流変換スイッチQa〜Qfのオン・オフ制御におけるパルス幅の情報をそれぞれ含むので第1、第2及び第3相パルス幅指令信号と呼ぶこともできる。なお、図5で分けて示されている第1、第2及び第3相減算器92a、92b、92cと第1、第2及び第3相比例積分回路93a、93b、93cの代わりにこれ等を一体化したものに等価な第1、第2及び第3相誤差増幅器を設け、これ等から第1、第2及び第3相電圧制御信号dU、dV、dWを得ることもできる。また、第1、第2及び第3相減算器92a、92b、92cの代わりに3つの加算器を設け、これ等に第1、第2及び第3相出力電圧検出ライン8u、8v、8wの第1、第2及び第3相出力電圧検出値Vu、Vv、Vwの極性反転信号を入力させることもできる。
もし、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの全部が正常動作していれば、第1、第2及び第3相比例積分回路93a、93b、93cの出力段の第1、第2及び第3相電圧制御信号dU、dV、dWをそのまま直流―交流変換制御信号形成手段83に送ることができる。しかし、図1の無停電電源装置では、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの内の少なくとも1台か未接続又は非動作状態になることがある。この様な時には、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cを流れる第1、第2及び第3相出力電流Iu、Iv、Iwの最大値を制限してAC−DC−AC変換ユニット4a、4b、4cを過電流から保護することが望ましい。この保護を達成するために、図5において偏差信号形成手段86と直流―交流変換制御信号形成手段83との間に出力電流制限手段87が接続されている。
出力電流制限手段87は、過電流保護手段と呼ぶことができるものであって、第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cと、第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cとから成り、第1、第2及び第3相電圧制御信号dU、dV、dWに対して必要に応じて過電流防止のための制限処理を施して補正後の第1、第2及び第3相電圧制御信号dU´、dV´、dW´を出力する。
第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cは第1、第2及び第3の出力検出ライン7u、7v、7wに接続される入力端子96と第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cに接続される出力端子97とをそれぞれ有し、且つクリップレベルを切換えるために計数値伝送ライン84を介して図4に示した計数手段64に接続されている。なお、この実施例では、計数手段64が図4の第1の制御回路9aと図5の第2の制御回路9bとで兼用されているが、図5の第2の制御回路9bに破線で示すように第2の係数手段64´を設け、この第2の計数手段64´によって図4の計数手段64と同様な計数値を得てこれを第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cに送ることもできる。
互いに同一に構成された第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cは、図9に原理的に示すように、入力端子96と出力端子97との間に互いに逆の方向性を有して並列に接続された2つのダイオードD11、D12と、出力端子97とグランドとの間に接続された抵抗R2と、ダイオードD11と出力端子97との間にスイッチSa、Sb、Sc、Sdを介してそれぞれ接続された正側クリップ電源+Vco、+Vc1、+Vc2、+Vc3と、ダイオードD12と出力端子97との間にスイッチSa´、Sb´、Sc´、Sd´を介してそれぞれ接続された負側クリップ電源−Vco、−Vc1、−Vc2、−Vc3とから成る。なお、ここでは説明を容易にするために各クリップ電源+Vco、+Vc1、+Vc2、+Vc3、−Vco、−Vc1、−Vc2、−Vc3とその電圧値即ちクリップ値とを同一の符号で示す。
正側クリップ値+Vco、+Vc1、+Vc2、+Vc3及び負側クリップ値
−Vco、―Vc1、−Vc2、―Vc3の絶対値は、この順番で段階的に高くなっている。図9のスイッチSa〜Sd、Sa´〜Sd´は計数値伝送ライン84の計数値に応答してオン制御される。スイッチSa、Sa´は計数値0の時にオンになり、スイッチSb、Sb´は計数値1の時にオンになり、スイッチSc、Sc´は計数値2の時にオンになり、スイッチSd、Sd´は計数値3の時にオンになる。これにより、クリップ値は計数値の変化に応じて図10に示すように切換えられる。なお、第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cは、図9に示す回路に限定されるものでなく、ツェナーダイオード、トランジスタ等を使用した別の構成のクリップ回路であってもよい。
図11は第1相クリップ回路95aの入出力及び第1相制限用減算器94aの入出力をクリップ値の変化を伴なって示す。即ち第1相クリップ回路95aのクリップ値が+Vc3、−Vc3の時のIu、Iu1、du、du´がto〜t2区間に示され、クリップ値が+Vc2、−Vc2の時のIu、Iu1、du、du´がt3〜t8区間に示されている。
図11(A)のto〜t2の区間に示すようにクリップ値が比較的高い+Vc3、−Vc3であり且つクリップ回路95aの入力即ち第1相出力電流検出値Iuがクリップ値+Vc3、−Vc3を横切っていない時には、図11(A)のIuの全部が切り取られて図11(B)に示すように第1相クリップ回路95aの出力Iu1は零になる。これに対し、図11(A)のt3〜t8に示すようにクリップ値が比較的低い+Vc2、−Vc2であり且つ第1相の出力電流検出値Iuがクリップ値+Vc2、−Vc2を横切っている時には、t3〜t4、t5〜t6、t7〜t8区間でIuの全部が切り取られて出力Iu1は図11(B)に示すように零になる。t4〜t5区間及びt6〜t7区間では、+Vc2及びーVc2から突出した部分のみが残され+Vc2とーVc2との間の部分が切り取られる。この結果、第1相クリップ回路95aの出力Iu´は図11(B)に示すように図11(A)のIuのピーク部分を抽出した波形を有する。
第2及び第3相クリップ回路95b、95cも第1相クリップ回路95aと同様に動作する。
第1、第2及び第3相制限用乗算器94a、94b、94cは、互いに同一に構成されており、第1、第2及び第3相比積分回路93a、93b、93cに接続された一方の入力端子と第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cに接続された他方の入力端子とを有し、第1、第2及び第3相電圧制御信号dU、dV、dWと第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cの出力Iu1、Iv1、Iw1との差dU−Iu1、dV−Iv1、dW−Iw1を示す出力dU´、dV´、dW´を出力する。なお、第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cを加算器にそれぞれ置き換え、第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cの出力Iu1、Iv1、Iw1の極性反転させて加算器に入力させることもできる。
図11(C)は第1相制限用減算器94aの入力即ち第1相電圧制御信号dUを示し、図11(D)は第1相制限用減算器94aの出力dU´を示す。図11のto〜t2区間に示すように第1相クリップ回路95aの出力Iu1が零の時には、dU=dU´の関係になり、第1相制限用減算器94aの出力は入力と同一になる。従って、第1のAC−DC−AC変換ユニット4aの交流出力電圧Vu及び交流出力電流Iuが制限されない。
これに対し、図11のt3〜t8区間に示すように第1相クリップ回路95aの出力Iu1がt4〜t7で零にならない時には、図11(C)に示す第1相電圧制御信号dUから図11(B)に示すクリップ回路95aの出力Iu1が減算され、第1相制限用減算器94aから図11(D)のt3〜t8に示す出力dU´が得られる。この図11(D)のt3〜t8区間の波形は、図11(C)の第1相電圧制御信号dUのピーク部を低めたものに相当する。第1相制限用減算器94aの出力dU´は、電圧制御信号としての機能を有するので、この出力dU´のピークが低くなると、交流出力端子2a、2b、2cにおける第1相出力電圧Vu及び第1相出力電流Iuのピーク値が低くなり、AC―DC―AC変換ユニット4a、4b、4cの過電流保護が達成される。
比較波発生手段82は、比較波供給手段と呼ぶこともできる出力ライン82aにPWMパルスの形成に使用するための周知の比較波V82を発生する。比較波V82は一般に搬送波と呼ばれている三角波又は鋸波等から周期性信号であって、交流出力電圧Vu、Vv、Vwよりも十分高い周波数を有する。なお、第1及第2の制御回路9a、9bに比較波発生手段62、82を別々に設ける代わりに、いずれか一方のみを設け、第1及び第2の制御回路9a、9bで共用することもできる。
直流―交流変換制御信号形成手段83は比較手段と呼ぶこともできるものであって、第1、第2及び第3相比較器98a、98b、98cから成る。第1、第2及び第3相比較器98a、98b、98cは第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cに接続された一方の入力端子と比較波発生手段82の出力ライン82aに接続された他方の入力端子とを有し、周知の方法で比較波V82と第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cの出力dU´、dV´、dW´とを比較してPWMパルスから成る第1、第2及び第3相直流―交流変換制御信号Gu、Gv、Gwを形成し、これを第1、第2及び第3の直流―交流変換制御導体28u、28v、28wに出力する。
図12には第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cの入力dU、dV、dWと出力dU´、dV´、dW´とが同一の場合における第1、第2及び第3相比較器98a、98b、98cの入力と出力とが示されている。図12(A)に示す比較波V82と第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cの出力dU´、dV´、dW´との比較によって、図12(B)(C)(D)に示す論理の1と0との繰返しのPWMパルス列から成る第1、第2及び第3相直流―交流変換制御信号Gu、Gv、Gwが得られる。
第1、第2及び第3相直流―交流変換制御信号Gr、Gs、Gtは、図1の第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換ユニット4a、4b、4cにおける第4、第5及び第6の駆動回路42,43、44に送られる。既に説明したように、PWMパルス列から成る第1、第2及び第3相直流―交流変換制御信号Gu、Gv、Gwが高レベル(論理の1)の時に、第1、第3及び第5の直流―交流変換スイッチQa、Qc、Qeがオン状態となり、逆に低レベル(論理の0)の時にオフ状態になる。第2、第4及び第6の直流―交流変換スイッチQb、Qd、Qfは第1、第2及び第3の直流―交流変換スイッチQa、Qc、Qeと逆にオン・オフ動作する。
第1〜第6の直流―交流変換スイッチQa〜Qfがオン・オフ制御されると、蓄電池3の直流電圧Vdcが3相交流電圧に変換され、第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cに第1、第2及び第3相交流出力電圧Vu、Vv、Vwが得られる。第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cに接続される負荷(図示せず)に流れる電流の振幅は第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cにおける第1、第2及び第3相交流出力電圧Vu、Vv、Vwの振幅に比例する。第1、第2及び第3相交流出力電圧Vu、Vv、Vwの振幅は、第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cの出力dU´、dV´、dW´の振幅に比例する。従って、第1、第2及び第3相制限用減算器94a、94b、94cの出力dU´、dV´、dW´の振幅が第1、第2及び第3のクリップ回路95a、95b、95cの出力Iu1、Iv1、Iw1によって低減されると、第1、第2及び第3相交流出力電流Iu、Iv、Iwの振幅も低減し、過電流保護が達成される。
再び図1を説明する。入力交流フィルタ10は第1、第2及び第3の交流入力電源ライン15a、15b、15cの相互間に接続された第1、第2及び第3のコンデンサと第1、第2及び第3の交流入力電源ライン15a、15b、15cに直列接続された第1、第2及び第3のインダクタL1、L2、L3とから成り、高周波成分を除去する機能を有する。出力交流フィルタ11は、第1、第2及び第3の交流出力電源ライン16a、16b、16cの相互間に接続された第4、第5及び第6のコンデンサC4、C5、C6と第1、第2及び第3の交流出力電源ライン16a、16b、16cに直列に接続された第4、第5及び第6のインダクタL4、L5、L6とから成り、高周波成分を除去する機能を有する。
なお、第1、第2及び第3のAC―DC―AC変換器ユニット4a、4b、4cが入力交流フィルタ36と出力フィルタ37とを有するので、入力交流バス15の入力交流フィルタ10及び出力交流バス16の出力交流フィルタ11を省くこともできる
入力過電流保護回路遮断器12は、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cと第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cとの間に接続され、図3の回路遮断器34と同様に所定値以上の電流が流れた時にオフになるように構成されている。
出力過電流保護回路遮断器13は、第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cと第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cとの間に接続され、図3の回路遮断器34と同様に所定値以上の電流が流れた時にオフになるように構成されている。
バイパススイッチ14は、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのバイパス回路を形成するためのものであって、第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cと第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cとの間に接続され、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cを介して負荷に電力を供給することが不可能な時にオン制御される。なお、この実施例では着脱可能な複数のAC−DC−AC変換ユニット4a、4b、4cを有するので、これ等の中から選択されたもののみを停止又は切り離してメンテナンスを行うことができる。従って、バイパススイッチ14を介した電力供給の回数は従来よりも少ない。しかし制御ユニット9の故障、蓄電池3の電圧以下等で第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cによる電力供給が不可能になった時には、バイパススイッチ14をオンにし、負荷にAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cを介さないで電力を供給する。
実施例1は次の利点を有する。
(1) 第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cと第1、第2及び第3の交流出力端子2a、2b、2cとの間に、複数台のAC−DC−AC変換器ユニットが接続されているので、メンテナンス等のためにこれ等の内の1台又は2台を停止又は取り外しても、残りの2台又は1台で電力供給を継続することができる。これにより、もし入力端子1a、1b、1cに対する電力供給が停止しても蓄電池3の直流電圧を交流電圧に変換し、これを負荷に供給することができる。なお、AC−DC−AC変換ユニット4a、4b又は4cのメンテナンス等の時にバイパススイッチ14を介して供給することが考えられるが、既に説明したようにバイパススイッチ14のオン期間中に第1、第2及び第3の交流入力端子1a、1b、1cに接続された交流電源が停電すると、負荷に対する電力供給が完全に停止する。これに対して、本実施例では、メンテナンス時等において第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換ユニット4a、4b、4cのいずれかの動作を継続させることができる。従って、もし停電が生じても蓄電池3によって負荷への電力供給を継続させることができる。
(2) 各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cに動作状態信号発生手段33が設けられ、制御ユニット9に正常動作を示す動作状態信号の数を計数する計数手段64が設けられ、この計数値によってリミッタ回路70のリミッタ値が切換えられるので、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのいずれかが異常又は未接続になった時に、交流入力電流Ir、Is、Itの過電流制限値を適切な値に自動的に切換えることができる。また、無停電電源装置で供給することができる最大電力を適切な値に自動的に切換えることができる。この結果、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cの内で正常なものによって負荷への電力供給を継続することができる。
(3) 計数手段64の計数値によってクリップ回路95a、95b、95cのクリップ値を自動的に切換えるので、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cのいずれかが異常又は未接続になった時に、交流出力電流Iu、Iv、Iwを適切な値に自動的に切換えることができる。
(4) 第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cに対して共通の制御ユニット9を設けるので、AC−DC変換制御回路及びDC−AC変換制御回路を簡略化でき、無停電電源装置の低コスト化を図ることができる。
(5) 各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cは第1及び第2の主コネクタ22、23と第1及び第2の制御コネクタ24、25とによって着脱可能に接続されているので、故障又はメンテナンス時の切離し又は交換を容易に行うことができる。
次に、図13〜図15を参照して実施例2の無停電電源装置を説明する。但し実施例2の無停電電源装置は、図1の実施例1の第1、第2及び第3のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cを変形したAC−DC−AC変換器ユニット4a´、4b´、4c´を設け、且つ図1の制御ユニット9を少し変形した他は、実施例1の無停電電源装置と同一に構成されているので、図13〜図15において図1〜図12と共通する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。また、実施例2の説明においても必要に応じて図1〜図12を参照する。
図13から明らかなように実施例2の第1、第2、及び第3のAC−DC−AC変換ユニット4a´、4b´、4c´は、AC−DC−AC変換器ユニット4a1、4b1、4c1とDC−AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2との組合せから成る。各AC−DC変換ユニット4a1、4b1、4c1は、第1のAC−DC変換用の主コネクタ22aと第1、第2及び第3の入力導体18a、18b、18cとを介して第1、第2及び第3の入力電源ライン15a、5b、15cに接続され且つ第1の主コネクタ22aと第1及び第2の直流導体20a、21aとを介して第1及び第2の直流ライン17a、17bに接続され且つ第1のAC−DC変換用制御コネクタ24aとAC−DC変換器用ケーブル26aとを介して図1の制御ユニット9に相当するものに接続されている。
図14に示す各AC−DC変換器ユニット4a1、4b1、4c1は図3の実施例1の各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cからDC−AC変換部を除き、その他は図3と実質的に同一に構成したものに相当し、AC−DC変換回路31と、第1、第2、及び第3の駆動回路39、40、41と、AC−DC変換用駆動電源38aと、第2のAC−DC変換用主コネクタ23aと、第2のAC−DC変換制御コネクタ25aと、AC−DC変換用回路遮断器34aと、入力交流フィルタ36と、AC−DC変換器ユニット動作状態信号発生手段33aとを有する。
第2のAC−DC変換用主コネクタ23aは、図3の第2の主コレクタ23から第4、第5及び第6の雌型端子Tu´、Tv´、Tw´を除外したものに相当する。但し、ここでは図3の第7及び第8の雌型端子Tp´、Tn´に相当するものを第1及び第2のAC−DC変換用直流端子Tp1´、Tn1´と呼ぶことにする。この第1及び第2のAC−DC変換用直流端子Tp1´、Tn1´は図13の第1のAC−DC変換用主コネクタ22aを介して第1及び第2のAC−DC変換用直流導体20a、21aに接続される。また、図13の第1のAC−DC変換用主コネクタ22aは、図14の第1のAC−DC変換用主コネクタ23aの各雌型端子に対応する雄型端子を有し、第2のAC−DC変換用主コネクタ23aに着脱自在に結合される。
図14のAC−DC変換回路遮断器34aは、図3の回路遮断器34からスイッチSu、Sv、Swを省いたものに相当する。但し、図14において図3のスイッチSp、Snに相当するものを第1及び第2のAC−DC変換器ユニット直流スイッチSp1、Sn1と呼ぶことにする。
図14のAC−DC変換用駆動電源38aは、図3の駆動電源38に相当するものである。AC−DC変換器ユニット動作状態信号発生手段33aは、図3の動作状態信号発生手段33と同様な機能を有するものであって、比較器55aと基準電圧源56aとから成る。比較器55aの正の入力端子は、第1の直流出力導体48に接続されている。基準電圧源56aは、比較器55aの負入力端子と第2の直流出力導体48との間に接続されている。従って、AC−DC変換回路31が正常に動作している時には、比較器55aの出力ライン57aに論理の1を示す高レベル電圧が得られ、異常時に論理の0を示す低レベル電圧が得られる。
第2のAC−DC変換用制御コネクタ25aは、図3の第2の制御コネクタ25から第4、第5及び第6の雌型制御端子Tcu ´、Tcv´、Tcw´を除いたものに相当する。但し、図14において図3の第7の雌型制御端子Tcx´に相当するものをAC―DC変換器動作信号雌型端子Tcx1´と呼ぶことにする。図14の第1、第2及び第3の雌型制御端子Tcr´、Tcs´、Tct´は、図13の第1のAC−DC変換制御コネクタ24aを介して図4の第1、第2及び第3の交流−直流変換制御導体27r、27s、27tに相当するものに接続される。図4のAC−DC変換器動作状態信号雌型端子Tcx1´は、図13の第1のAC−DC変換制御コネクタ24aを介して図4の計数手段64に相当するものに接続される。
図15に示す各DC−AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2は図3の実施例1の各AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cからAC−DC変換部を除き、その他は図3と実質的に同一に構成したものに構成したものに相当し、DC−AC変換回路32と、第4、第5、及び第6の駆動回路42、43、44とDC−AC変換用駆動電源38bと、第2のDC−AC変換用主コネクタ23bと、第2のDC−AC変換用制御コネクタ25bと、DC−AC変換用回路遮断器34bと、出力交流フィルタ37と、DC−AC変換器ユニット動作状態信号発生手段33bとを有する。
第2のDC−AC変換用主コネクタ23bは、図3の第2の主コレクタ23から第1、第2及び第3の雌型端子Tr´、Ts´、Tt´を除外したものに相当する。但し、ここでは図3の第7及び第8の雌型端子Tp´、Tn´に相当するものを第1及び第2のDC−AC変換用直流端子Tp2´、Tn2´と呼ぶことにする。この第1及び第2のDC−AC変換用直流端子Tp2´、Tn2´は図13の第1のDC−AC変換用主コネクタ22bを介して第1及び第2のDC−AC変換用直流導体20b、21bに接続される。また、図13の第1のDC−DAC変換用主コネクタ22bは、図15の第1のDC−AC変換用主コネクタ23bの各雌型端子に対応する雄型端子を有し、第2のDC−AC変換用主コネクタ23bに着脱自在に結合される。
図15のAC−DC変換回路遮断器34bは、図3の回路遮断器34からスイッチSr、Ss、Stを省いたものに相当する。但し、図15において図3のスイッチSp、Snに相当するものを第1及び第2のDC−AC変換器ユニット直流スイッチSp2、Sn2と呼ぶことにする。
図15のAC−DC変換用駆動電源38bは、図3の駆動電源38に相当するものである。AC−DC変換器ユニット動作状態信号発生手段33bは、図3の動作状態信号発生手段33と同様な機能を有するものであって、比較器55bと基準電圧源56bとから成る。比較器55bの正の入力端子は、第1の直流入力導体50に接続されている。基準電圧源56bは、比較器55bの負の入力端子と第2の直流入力導体51との間に接続されている。従って、DC−AC変換回路32が正常に動作している時には、比較器55bの出力ライン57bに論理の1を示す高レベル電圧が得られ、異常時に論理の0を示す低レベル電圧が得られる。
第2のDC−AC変換用制御コネクタ25bは、図3の第2の制御コネクタ25から第1、第2及び第3の雌型制御端子Tcr´、Tcs´、Tct´を除いたものに相当する。但し、図15において図3の第7の雌型制御端子Tcx´に相当するものをDC―AC変換器動作状態信号雌型端子Tcx2´と呼ことにする。図15の第4、第5及び第6の雌型制御端子Tcu´、Tcv´、Tcw´は、図13の第1のDC―AC変換制御コネクタ24bを介して図4の第1、第2及び第3の直流―交流変換制御導体27u、27v、27wに相当するものに接続される。図15のDC−AC変換器動作状態信号雌型端子Tcx2´は、図13の第1のDC−AC変換制御コネクタ24bを介して図5の破線で示す計数手段64´に相当するものに接続される。
図13の実施例2のAC _DC変換器ユニット4a1、4b1、4c1とDC_AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2とがAC_DC変換用ケーブル26aとDC−AC変換用ケーブル含むケーブル26bとを含むケーブル26´を介して図1の制御ユニット9に相当するものに接続される。実施例2の図1の制御ユニット9に相当するものは、実施例1の制御ユニット9と実質的に同一に構成されている。即ち、実施例2に従う制御ユニットも図4の第1の制御回路9a 及び図5の第2の制御回路9bに相当するものを含む。但し、実施例2の第2の制御回路は、図5で破線で示された計数手段64´を独立に有し、DC _AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2のAC−DC変換器ユニット動作状態信号発生手段33bから得られる正常を示す動作状態信号を計数する。
実施例2の無停電電源装置は、実施例1のAC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4cをAC−DC変換器ユニット4a1、4b1、4c1とDC−AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2に分けた他は実施例1と実質的に同一であるので、実施例1と同一の効果を有し、更に、AC−DC変換器ユニット4a1、4b1、4c1の動作状態とDC−AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2の動作状態とを分けて判定し、分けて制御することができるという効果も有する。
図16は実施例3に従う変形された第1、第2及び第3相クリップ回路95a´、95b´、95c´を示す。変形された第1、第2及び第3相クリップ回路95a´、95b´、95c´は、図9と同様に構成された入力端子96と、出力端子97と、第1及び第2ダイオードD11、D12と、出力端子97とグランドとの間に接続された抵抗R2と、第1、第2、第3及び第4のスイッチSa、Sb、Sc、Sdと、第1、第2、第3及び第4のクリップ電源+Vco、+Vc1、+Vc2、+Vc3とを有し、更に第3及び第4ダイオードD13、D14を有する。しかし、図16の第1、第2及び第3相クリップ回路95a´、95b´、95c´は図9の第1、第2及び第3相クリップ回路95a、95b、95cと異なる回路構成を有する。
第1〜第4のダイオードD11〜D14はブリッジ接続されている。第1及び第2のダイオードD11、D12の相互接続点P1に入力端子96が接続され、第3及び第4のダイオードD13、D14の相互接続点P2に出力端子97が接続されている。第1〜第4のスイッチSa〜Sdと第1〜第4のクリップ電源+Vco、+Vc1、+Vc2、+Vc3との直列回路は、第1及び第3のダイオードD11、D13の相互接続点P3と第2及び第4のダイオードD12、D14の相互接続点P4との間にそれぞれ接続されている。
図16のクリップ回路によっても図9のクリップ回路と同様に図10に示すクリップが可能である。
本発明は上記の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 動作状態信号発生手段33、33a、33bを直流電圧の検出回路で形成する代わりに、AC−DC−AC変換器ユニット4a、4b、4c、又はAC―DC変換ユニット4a1、4b1、4c1、又はDC−AC変換器ユニット4a2、4b2、4c2に温度センサを設け、温度センサで検出された温度が所定値以下か否かを判定する手段を設け、所定値以下の時に正常動作を示す論理の1の動作状態信号を送出し、所定値よりも高い時に異常動作を示す論理の0の動作状態信号を送出することができる。また、各ユニット4a、4b、4c、又は4a1、4b1、4c1、又は4a2、4b2、4c2に冷却用ファンを設け、この駆動の有無によって動作状態信号を作成することができる。また、過電流保護回路遮断器34、34a、34bのオン・オフ状態に基づいて動作状態信号を作成することもできる。また、複数の動作状態信号の組合せ(例えば論理積)によって目的とする動作状態信号を作成することもできる。
(2) 図4の入力電流制限手段としてのリミッタ回路70と図5の出力電流制限手段87とのいずれか一方を省くことができる。また、図14のAC−DC変換器ユニット動作状態信号発生手段33aと図15のDC−AC変換器ユニット動作状態信号発生手段33bとのいずれか一方を省くことができる。また、実施例2において、図4のリミッタ回路70に相当するものと図5の出力電流制限手段87に相当するものとのいずれか一方を省くことができる。
(3) 第1及び第2の制御回路9a、9bは、これに限定されるものでなく、交流―直流変換回路31、直流―交流変換回路32を制御することができれば、どのような回路でもよい。
(4)単相の無停電電源装置にも本発明を適用することができる。
(5) AC−DC−AC変換器ユニット、又はAC―DC変換ユニット、又はDC−AC変換器ユニットの数を2台にすること、又は3台よりも多くすることができる。
本発明に従う実施例1の無停電電源装置を示す回路図である。 図1の第1及び第2の主コネクタ及び第1及び第2の制御コネクタを詳しく示す回路図である。 図1のAC―DC−AC変換器ユニットを詳しく示す回路図である。 図1の第1の制御回路を詳しく示す回路図である。 図1の第2の制御回路を詳しく示す回路図である。 図4のリミッタ回路の1例を詳しく示す回路図である。 図4のリミッタ回路の計数値と制限値との関係を示す図である。 図4のリミッタ回路の入力と出力との関係を示す図である。 図5のクリップ回路の1例を詳しく示す回路図である。 図5のクリップ回路の計数値とクリップ値との関係を示す図である。 図5のクリップ回路の入出力及び制限用減算器の入出力を示す波形図である。 図5の第1、第2及び第3相比較器の入出力を示す波形図である。 本発明に従う実施例2の無停電電源装置の主要部分を示す回路図である。 図13のAC−DC変換器ユニットを詳しく示す回路図である。 図13のDC−AC変換器ユニットを詳しく示す回路図である。 本発明の実施例3のクリップ回路を示す回路図である。
符号の説明
4a、4b、4c AC−DC−AC変換器ユニット
9 制御ユニット
21、22 第1及び第2の主コネクタ
24、25 第1及び第2の制御コネクタ
33 動作状態信号発生手段
64 計数手段
70 リミッタ回路
95a、95b、95c クリップ回路

Claims (8)

  1. 交流電圧を入力するための交流入力端子と、
    交流電圧を出力するための交流出力端子と、
    直流電力を蓄え且つ直流電力を出力するための蓄電手段と、
    前記交流入力端子と前記蓄電手段との間に接続され且つ複数の交流―直流変換スイッチを含んでいる交流―直流変換回路、前記蓄電手段と前記交流出力端子との間に接続され且つ複数の直流―交流変換スイッチを含んでいる直流―交流変換回路、及び前記交流―直流変換回路と前記直流―交流変換回路との少なくとも一方が正常動作状態か否かを示す動作状態信号を発生する動作状態信号発生手段をそれぞれ備えている複数の交流−直流―交流変換器ユニットと、
    各交流―直流−交流変換器ユニットの前記動作状態信号発生手段にそれぞれ接続され且つ前記正常動作を示している前記動作状態信号の数を計数する計数手段と、
    前記交流入力端子を通って流れる入力電流を所望値に制御するための電流制御信号を形成する電流制御信号形成手段、前記交流入力端子の交流電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第1の比較波供給手段、各交流―直流−交流変換器ユニットの前記交流―直流変換スイッチをオン・オフ制御するための交流―直流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電流制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第1の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している交流−直流変換用比較手段、及び前記計数手段から得られた計数値に対して比例的に前記入力電流の振幅を制限するために前記電流制御信号の振幅を制御するためのものであって、前記電流制御信号形成手段及び前記計数手段に接続されている入力電流制限手段を含んでいる交流―直流変換制御回路と、
    前記交流出力端子の出力電圧を所望値に制御するための電圧制御信号を形成する電圧制御信号形成手段、前記交流出力電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第2の比較波供給手段、及び各交流―直流−交流変換器ユニットの前記直流―交流変換スイッチをオン・オフ制御するための直流―交流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第2の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している直流−交流変換用比較手段を含んでいる直流―交流変換制御回路と
    を備えていることを特徴とする無停電電源装置。
  2. 前記直流―交流変換制御回路は、更に、前記計数手段から得られた計数値に対して比例的に前記交流出力端子を流れる出力電流の振幅を制限するために前記電圧制御信号の振幅を制限するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段及び前記計数手段に接続されている出力電流制限手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  3. 交流電圧を入力するための交流入力端子と、
    交流電圧を出力するための交流出力端子と、
    直流電力を蓄え且つ直流電力を出力するための蓄電手段と、
    前記交流入力端子と前記蓄電手段との間に接続され且つ複数の交流―直流変換スイッチを含んでいる交流―直流変換回路、前記蓄電手段と前記交流出力端子との間に接続され且つ複数の直流―交流変換スイッチを含んでいる直流―交流変換回路、及び前記交流―直流変換回路と前記直流―交流変換回路との少なくとも一方が正常動作状態か否かを示す動作状態信号を発生する動作状態信号発生手段をそれぞれ備えている複数の交流−直流―交流変換器ユニットと、
    各交流―直流−交流変換器ユニットの前記動作状態信号発生手段にそれぞれ接続され且つ前記正常動作を示している前記動作状態信号の数を計数する計数手段と、
    前記交流入力端子を通って流れる入力電流を所望値に制御するための電流制御信号を形成する電流制御信号形成手段、前記交流入力端子の交流電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第1の比較波供給手段、及び各交流―直流−交流変換器ユニットの前記交流―直流変換スイッチをオン・オフ制御するための交流―直流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電流制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第1の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している交流−直流変換用比較手段を含んでいる交流―直流変換制御回路と、
    前記交流出力端子の出力電圧を所望値に制御するための電圧制御信号を形成する電圧制御信号形成手段、前記交流出力電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第2の比較波供給手段、及び各交流―直流−交流変換器ユニットの前記直流―交流変換スイッチをオン・オフ制御するための直流―交流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第2の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している直流−交流変換用比較手段、及び前記計数手段から得られた計数値に対して比例的に前記交流出力端子を流れる出力電流の振幅を制限するために前記電圧制御信号の振幅を制限するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段及び前記計数手段に接続されている出力電流制限手段を含んでいる直流―交流変換制御回路と
    を備えていることを特徴とする無停電電源装置。
  4. 交流電圧を入力するための交流入力端子と、
    交流電圧を出力するための交流出力端子と、
    直流電力を蓄え且つ直流電力を出力するための蓄電手段と、
    前記交流入力端子と前記蓄電手段との間に接続され且つ複数の交流―直流変換スイッチを含んでいる交流―直流変換回路、及び前記交流―直流変換回路が正常動作状態か否かを示す動作状態信号を発生する交流−直流変換器ユニット動作状態信号発生手段をそれぞれ備えている複数の交流−直流変換器ユニットと、
    前記蓄電手段と前記交流出力端子との間に接続され且つ複数の直流―交流変換スイッチを含んでいる直流―交流変換回路をそれぞれ有している複数の直流―交流変換器ユニットと、
    各交流―直流変換器ユニットの前記交流−直流変換器ユニット動作状態信号発生手段にそれぞれ接続され且つ前記正常動作を示している前記動作状態信号の数を計数する計数手段と、
    前記交流入力端子を通って流れる入力電流を所望値に制御するための電流制御信号を形成する電流制御信号形成手段、前記交流入力端子の交流電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第1の比較波供給手段、各交流―直流変換器ユニットの前記交流―直流変換スイッチをオン・オフ制御するための交流―直流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電流制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第1の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している交流−直流変換用比較手段、及び前記計数手段から得られた計数値に対して比例的に前記入力電流の振幅を制限するために前記電流制御信号の振幅を制御するためのものであって、前記電流制御信号形成手段及び前記計数手段に接続されている入力電流制限手段を含んでいる交流―直流変換制御回路と、
    前記交流出力端子の出力電圧を所望値に制御するための電圧制御信号を形成する電圧制御信号形成手段、前記交流出力電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第2の比較波供給手段、及び各直流−交流変換器ユニットの前記直流―交流変換スイッチをオン・オフ制御するための直流―交流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第2の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している直流−交流変換用比較手段を含んでいる直流―交流変換制御回路と
    を備えていることを特徴とする無停電電源装置。
  5. 前記直流―交流変換制御回路は、更に、前記計数手段から得られた計数値に対して比例的に前記交流出力端子を流れる出力電流の振幅を制限するために前記電圧制御信号の振幅を制限するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段及び前記計数手段に接続されている出力電流制限手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の無停電電源装置。
  6. 交流電圧を入力するための交流入力端子と、
    交流電圧を出力するための交流出力端子と、
    直流電力を蓄え且つ直流電力を出力するための蓄電手段と、
    前記交流入力端子と前記蓄電手段との間に接続され且つ複数の交流―直流変換スイッチを含んでいる交流―直流変換回路をそれぞれ有している複数の交流−直流変換器ユニットと、
    前記蓄電手段と前記交流出力端子との間に接続され且つ複数の直流―交流変換スイッチを含んでいる直流―交流変換回路、及び前記直流―交流変換回路が正常動作状態か否かを示す動作状態信号を発生する直流−交流変換器ユニット動作状態信号発生手段をそれぞれ備えている複数の直流―交流変換器ユニットと、
    各直流―交流変換器ユニットの前記直流−交流変換器ユニット動作状態信号発生手段にそれぞれ接続され且つ前記正常動作を示している前記動作状態信号の数を計数する計数手段と、
    前記交流入力端子を通って流れる入力電流を所望値に制御するための電流制御信号を形成する電流制御信号形成手段、前記交流入力端子の交流電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第1の比較波供給手段、及び各交流―直流変換器ユニットの前記交流―直流変換スイッチをオン・オフ制御するための交流―直流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電流制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第1の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各交流―直流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している交流−直流変換用比較手段を含んでいる交流―直流変換制御回路と、
    前記交流出力端子の出力電圧を所望値に制御するための電圧制御信号を形成する電圧制御信号形成手段、前記交流出力電圧よりも高い周波数を有する比較波を供給するための第2の比較波供給手段、各直流−交流変換器ユニットの前記直流―交流変換スイッチをオン・オフ制御するための直流―交流変換制御信号を形成するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記第2の比較波供給手段に接続された他方の入力端子と各直流−交流変換器ユニットにそれぞれ接続された出力端子とを有している直流−交流変換用比較手段、及び前記計数手段から得られた計数値に対して比例的に前記交流出力端子を流れる出力電流の振幅を制限するために前記電圧制御信号の振幅を制限するためのものであって、前記電圧制御信号形成手段及び前記計数手段に接続されている出力電流制限手段を含んでいる直流―交流変換制御回路と
    を備えていることを特徴とする無停電電源装置。
  7. 前記電流制御信号形成手段は、前記交流入力端子を流れる入力電流の目標値を発生する入力電流目標値発生手段と、前記入力電流を検出する入力電流検出手段と、前記入力電流目標値発生手段と前記入力電流検出手段とに接続されており且つ前記入力電流の検出値と前記入力電流の目標値との差を示す偏差信号を形成し、これを電流制御信号として出力する偏差信号形成手段とから成り、
    前記入力電流制限手段は前記入力電流目標値発生手段に接続されていることを特徴とする請求項1又は2又は4又は5記載の無停電電源装置。
  8. 前記出力電流制限手段は、
    前記出力電流を検出する出力電流検出手段と、
    前記出力電流検出手段と前記計数手段とに接続され且つ前記計数手段の計数値に比例的に変化するクリップ値を有するクリップ回路と、
    前記電圧制御信号形成手段に接続された一方の入力端子と前記クリップ回路に接続された他方の入力端子と前記比較手段に接続された出力端子とを有し、前記電圧制御信号から前記クリップ回路の出力を減算した値を出力する演算手段と
    から成ることを特徴とする請求項2又は3又は5又は6記載の無停電電源装置。
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