本明細書に記載の教示による物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字と、付加された(overlaid)電話の数字キー配置とに関連するキーを含む、複数のキーおよび対応する印を備える。アルファベット文字および/または数字を備える複数のキーは、26より少ない。
一実施形態では、アルファベットおよび数字からなるキーの数は14である。この実施形態にあっては、他の機能キーを含む合計キー数は20である。この複数のキーは4行および5列とすることが可能で、4行は第1、第2、第3および第4行を順番に含み、また5列は第1、第2、第3、第4および第5列を順番に含む。QWERTY文字配列は4行中の3行に関連し、また電話の数字キー配置は、前記4行のそれぞれと関連する。この電話の数字キー配置は5列中の3列と関連する。具体的には、この電話の数字キー配置は、第2、第3および第4列と関連する。あるいはこの電話の数字キー配置は、第1、第2、第3および第4行中のキーに関連づけられる。第1行のキーは第2列中に数字「1」を含み、第3列中に数字「2」を含み、また第4列中には数字「3」を含む。第2行中のキーと関連する電話の数字キーは、第2列に数字「4」を含み、第3列に数字「5」を含み、また第4列に数字「6」を含む。第3行中のキーと関連する電話の数字キーは、第2列に数字「7」を含み、第3列に数字「8」を含み、また第4列に数字「9」を含む。第4行のキーと関連する電話の数字キーは、第2列に「*」を、第3列に数字「0」を、また第4列に「#」を含むことができる。
またこの物理キーボードは、複数のキーの少なくとも1つと関連する機能を含むことができる。第4行のキーには、第1列に「alt」機能を、第2列に「next」機能を、第3列に「space」機能を、第4列に「shift」機能を、そして第5列に「return/enter」機能を含ませることができる。
5つのキーの第1行には、「QW」、「ER」、「TY」、「UI」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。5つのキーの第2行には、「AS」
、「DF」、「GH」、「JK」および「L」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。5つのキーの第3行には、「ZX」、「CV」、「BN」、および「M」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。
他の実施形態では、5つのキーの第1行には、「QW」、「ER」、「TY」、「UI」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。5つのキーの第2行には、「AS」、「DF」、「GH」、および「JKL」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。5つのキーの第3行には、「ZXC」、「VB」、および「NM」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。
さらに他の実施形態では、5つのキーの第1行には、「QW」、「ER」、「TY」、「UI」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。5つのキーの第2行には、「AS」、「DF」、「GH」、「JK」および「L」の文字に順番に対応するキーを含ませることができ、また5つのキーの第3行には、「Z」、「XC」「VB」、および「NM」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。
物理キーボード上の複数のキーの1つは、リターン/エンター機能と関連する「return/enter」キーである。この「return/enter」キーは第5列に位置させることができる。
一実施形態では、5つのキーの第1行に、「QW」、「ER」、「TY」、「UI」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。5つのキーの第2行には、「AS」、「DF」、「GH」、「JK」および「L」の文字に順番に対応するキーを含ませることができ、また5つのキーの第3行には、「ZX」、「CV」、「BN」、および「M」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。
複数のキーは複数の行および複数の列に整列させてキーのグリッドを形成することができる。また、一実施形態では、列と行のうちの少なくとも1つが一直線となる。他の実施形態では、1つまたはそれ以上の行と列が非直線的である。
複数のキーは、できれば1つの型(shape)をとることが望ましい。その型は均一であっても不均一でもよい。一実施形態では、複数のキーは長方形である。他の実施形態では、キーは楕円形である。さらに他の実施形態では、キーは多角形である。
物理キーボードのもう一実施形態では、キーの数は24で、複数のキーは、第1、第2、第3および第4行を含み、第1、第2、第3、第4、第5、第6および第7列を有し、第1行は7つのキー、第2行は7つのキー、第3行は7つのキー、第4行は3つのキーを含んでいる。第4行の3つのキーは第3、第4および第5列に位置させることができる。
7つのキーの第1行には、「Q」、「W」「ER」、「TY」、「UI」「O」および「P」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。7つのキーの第2行には、「A」、「S」、「DF」、「GH」、「JK」および「L」の文字を、また7つのキーの第3行には、「Z」、「XC」、「VB」、および「NM」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。この電話の数字キー配置は、第1、第2、第3および第4列のキーと関連し、第1行のキーは第3列中に数字「1」を含み、第4列中に数字「2」を含み、また第5列中には数字「3」を含む。第2行中のキーと関連する電話の数字キーは、第3列に数字「4」を含み、第4列に数字「5」を含み、また第5列に数字「6」を含む。第3行中のキーと関連する電話の数字キーは、第3列に数字「7」を含み、第4列に数字「8」を含み、また第5列に数字「9」を含む。第4行のキーと関連する電話の数字キーは、第3列に「*」を、第4列に数字「0」を、また第5列に「#」を含むことがで
きる。
さらに他の実施形態では、複数のキーは4つのキー行と6つのキー列を含み、4つの行は第1、第2、および第3列、また6つのキー列は第1、第2、第3、第4、第5および第6列を含む。この電話の数字キー配置は第1、第2、第3、および第4行と関連させても良い。
6つのキーの第1行に、「QW」、「E」、「RT」、「YU」、「I」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。6つのキーの第2行には、「AS」、「D」、「FG」、「HJ」「K」および「L」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。6つのキーの第3行には、「ZX」、「C」、「V」、「BN」、および「M」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。電話の数字キーは第1行に数字「4」を第1列に、第2列に数字「2」を、また第3列に数字「3」を含ませることができる。第2行中のキーと関連する電話の数字キーは、第1列に数字「4」を、第2列に数字「5」を、また第3列に数字「6」を含ませることができる。第3行中のキーと関連する電話の数字キーは、第1列に数字「7」を含み、第2列に数字「8」を、また第3列に数字「9」を含ませることができる。第4行は第1から第6列までと整列されていない5つのキーを含ませられる。第4行のキーは、第1、第2、第3、第4および第5のキーを含み、第4行の第2キーは電話の数字キー配置の「0」を含む。
代替の実施形態では、この電話の数字キー配置は、第2、第3および第4列、また第1、第2、第3および第4行と関連している。6つのキーの第1行に、「QW」、「E」、「RT」、「YU」、「I」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。6つのキーの第2行には、「AS」、「D」、「FG」、「HJ」および「KL」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。6つのキーの第3行には、「ZX」、「CV」、「BN」、および「M」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。電話の数字配置は第1行の第2列に数字「1」を、第3列に数字「2」を、また第4列に数字「3」を含ませることができる。第2行中のキーと関連する電話の数字キーは、第2列に数字「4」を、第3列に数字「5」を、また第4列に数字「6」を含ませることができる。第3行中のキーと関連する電話の数字キーは、第2列に数字「7」を、第3列に数字「8」を、また第4列に数字「9」を含ませることができる。第4行は第1から第6列まで非整列の3つのキーを含むことができる。第4行のキーは、第1、第2および第3キーを含むことが可能で、「*」を含む第4行の第1キー、「0」を含む第4行の第2キー、および「#」を含む第4行の第3キーを含むことができる。
他の実施形態では、複数のキーは4行および4列のキーを含み、第4行は第1、第2、第3および第4行を含み、また第4列は第1、第2、第3、および第4列を含む。本実施形態では、電話の数字キー配置は、第1、第2、および第3列と関連し、また第1、第2、第3および第4行と関連する。第1行は「QWE」、「RT」、「YU」、および「IOP」の文字に順番に対応する4つのキーを含む。第2行は、「ASD」、「FGH」および「JKL」の文字に順番に対応する4つのキーを含む。第3行には、「ZXC」、「VB」、および「NM」の文字に順番に対応する4つのキーを含む。前記電話の数字キー配置は第1行で、第1列に数字「1」のキーを含み、第2列に数字「2」のキーを含み、且つ第3列に数字「3」のキーを含む。前記電話の数字キー配置は第2行で、第1列に数字「4」のキーを含み、第2列に数字「5」のキーを含み、且つ第3列に数字「6」のキーを含む。前記電話の数字キー配置は第3行で、第1列に数字「7」のキーを含み、第2列に数字「8」のキーを含み、且つ第3列に数字「9」のキーを含む。第4行は4つのキーを含み、また電話の数字キー配置は第4行で、第1列に「*」のキーを含み、第2列に「0」のキーを含み、且つ第3列に「#」のキーを含む。第2行の第4キーは、「backspace」機能と関連させることができる。第3行の第4キーは、「return/
enter」機能と関連させることができる。第4行の第1キーは「TXT」機能と関連させることができる。第4行の第2キーは「space」機能と関連させることができる。第4行の第3キーは「shift」機能と関連させることができ、また第4行の第4キーは「alt」機能と関連させることができる。
さらに他の実施形態では、その物理キーボードは4行のキーを含み、キーの第1行は第1のキー数を含み、キーの第2行には、第1のキー数から1つのキー数を引いたキー数を含み、キーの第3行は第1のキー数から2つのキー数を引いたキー数を含み、またキーの第4行は第1のキー数から3つのキー数を引いたキー数を含む。複数のキーは中央線の回りに対称的に配置できる。
他の実施形態でも、その物理キーボードは4行のキーを含み、第1行のキーは第1のキー数を含み、第2行のキーは第1行より少ないキーを含み、第3行のキーは第2行より少ないキーを含み、且つ第4行のキーは第3行より少ないキーを含む。複数のキーは中央線の回りに対称的に配置できる。
物理キーボードと関連する印は、アルファベット印と数字印とを含むことが可能で、アルファベット印を第1の色とし、また数字印を第2の色とすることができる。第1の色と第2の色は同一でも、異なってもよい。アルファベット印および/または数字印は、複数のキー上に位置できる。アルファベット印と数字印にはフォントおよびフォントサイズがある。アルファベット印のフォントサイズは、数字印のフォントサイズと同一でも異なってもよい。アルファベット印のフォントは、数字印のフォントと同一でも異なってもよい。アルファベット印のフォントサイズは数字印のフォントサイズの約3分の1でよい。他の実施形態では、数字印のフォントサイズは10mmである。
キーボードには、タッチ確認部が突起またはくぼみの形状で含まれており、1つのキーと関連している。一実施形態では、この確認部分は、数字の「5」と関連するキー上にある。
物理キーボードの他の実施形態では、キーボードは複数の多機能キーを含み、また対応する印は、AからZの文字のQWERTY列に対応するアルファベット文字と関連するキーを含む。複数のキーは電話の数字キー配置で付加される。電話の数字キー配置は、複数のキーのサブセットに関連し、またキーのサブセットは中央線の周囲で対称的に配置される。
複数のキーは列と列に配置可能で、電話の数字キー配置の「1」、「2」、および「3」は第1行のキーと関連しており、電話の数字キー配置の「4」、「5」、および「6」は第2行のキーと関連しており、また電話の数字キー配置の「7」、「8」、および「9」は第3行のキーと関連している。電話の数字キー配置の「0」は、第4行のキーと関連しており、またこの「0」キーは、この電話の数字キー配置の残りの部分の下部にある。また複数のキーは、この複数のキーの1つと関連する「*」を含むことができ、また複数のキーの1つと関連する「#」を含むことができる。この「*」キーは「0」キーの側面に直接隣接し、また「#」のキーは「0」キーの他の側に直接隣接する。
他の実施形態であっても、物理キーボード配置は、電話の数字キー配列に付加されている縮小列のAからZの文字のQWERTY配列からなる。この電話の数字キー配列は少なくとも数字を含む。この電話の数字キー配列は記号を含むこともできる。
さらに他の実施形態では、物理キーボードは、複数の多機能キーおよび対応する印を含み、縮小列のQWERTYアルファベットキー配置を含む。複数のキーには電話の数字キ
ー配置が付加される。列の数には奇数が使用可能で、またこの電話の数字キー配置はその列の中央上部に位置させることができる。好適な実施形態では、列数は5列でまたその物理キーボード配置は、さらに4つの行を含み、4行中の3つのキーを利用するQWERTYキー配置、および第4行のそれぞれのキーを利用する電話の数字キー配置を含む。
さらに他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字み関連するキーを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。複数のキーは7列に位置し、第1、第2、第3、第4、第5、第6および第7の列を含み、また少なくとも3つの行は、第1、第2、および第3の行を含んでいる。
第1行には、7つのキーを含ませることが可能で、「QW」、「E」、「R」、「TY」、「U」、および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。第2行には、「A」、「S」、「DF」、「G」、「H」「JK」および「L」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。第3行には、「ZX」、「C」、「VB」、「N」、および「M」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。この物理キーボードは、さらに少なくとも5つのキーを有する第4のキー行を含む。少なくとも5つのキーは「next」、「shift」、「space」、「shift」、および「enter」機能と関連する。
7つのキーの第1行に、「QW」、「E」、「R」、「TY」、「U」、「I」および「OP」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。7つのキーの第2行には、「A」、「S」、「DF」、「GH」、「JK」、および「L」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。7つのキーの第3行には、「ZX」、「C」、「VB」、「N」、および「M」の文字に順番に対応するキーを含ませることができる。
この物理キーボードは、QWERTY配列に付加されている電話の数字キー配置を有する第4行を含むことができる。一実施形態では、この電話の数字キー配置が、第3、第4、および第5列と関連する。他の実施形態では、この電話の数字キー配置が、第1、第2、および第3列と関連する。さらに他の実施形態では、この電話の数字キー配置が、第2、第3、および第4列と関連する。
他の実施形態では、携帯式移動局は、ハウジングと、ディスプレイと、関連するキーセットを有する第1のユーザーインターフェイス、および関連するキーセットを有する第2のユーザーインターフェイスを備える物理キーボードとを備える。第2のユーザーインターフェイス用のキーセットのサブセットは、第1のユーザーインターフェイス用のキーセットのサブセットである。この第1のユーザーインターフェイスは、QWERTY、QWERTZ、AZERTY、またはDVORAKからなるグループより選択される。第2のユーザーインターフェイスは、電話の数字キー配置である。第1のユーザーインターフェイス用のキーセットは、26キーより少ないキーを含む。
第2のユーザーインターフェイスは、その携帯式移動局の表面の中央に置くことができる。あるいは、第2のユーザーインターフェイスを、その携帯式移動局の表面の実質的に左側に位置させることができる。また第2のユーザーインターフェイスは、その携帯式移動局の表面の実質的に右側に位置させることができる。
第2のユーザーインターフェイス用の「0」印は、第1のユーザーインターフェイスと関連するスペースバーを表すキー上に提供されてもよい。第1のユーザーインターフェイスと関連する印が第1のユーザーインターフェイス用のキーセット上に提供され、また第2のユーザーインターフェイスと関連する印がハウジング上に提供されてもよい。あるいは、第1のユーザーインターフェイスと関連する印が第1のユーザーインターフェイス用
のキーセット上に提供され、また第2のユーザーインターフェイスと関連する印が該第2のユーザーインターフェイスのキーセット上に提供されてもよい。
このハウジング前表面の第1の区域には、第2のユーザーインターフェイス用のキーセットの近くの領域の内部、および周辺に第1の色を有することできる。この第1の色は、第1の区域の少なくとも1部分に連続する前表面の第2の区域の第2の色と異なってよい。キーセット上の第1の色と第2の色は、第1のユーザーインターフェイスと関連させることができる。第1の色はキーセットの頭部部分を占有してよく、また第2の色はキーセットの底部部分を占有してよい。第2の色は第1のユーザーインターフェイス用のキーセットと関連できる。
この物理キーボードの他の実施形態では、複数のキーは1つ以上の印を各キー上に有し、その複数のキーはその物理キーボード上に、少なくとも第1のユーザーインターフェイスを形成する。この第1のユーザーインターフェイスのキーと印は、QWERTYアルファベット構成を形成するよう配置され、第1のユーザーインターフェイスの大部分のキーは、1つのキーに1つより多いアルファベット文字を表す。この物理キーボードも複数のキーのサブセットを含み、そのサブセットは、数字0から9を表す符合を保有する。このサブセットは、その物理キーボード上の電話の数字キーパッド配置中に、第2のユーザーインターフェイスを形成する。数字を表す符合のサイズは、キーのサブセット上のどのアルファベット印より大きい。キーのサブセットは、記号「*」および「#」を更に含む。
さらに他の実施形態では、物理キーボードは各キー上に1つ以上の印を保有する複数のキーを含む。この複数のキーは、その物理キーボード上に、少なくとも第1のインターフェイスを形成する。この第1のインターフェイスのキーおよび印は、QWERTYアルファベット構成を形成するよう配置され、第1のユーザーインターフェイスの大部分のキーは、1つのキーに1つより多いアルファベット文字を表す。この物理キーボード上のこの複数のキーは、26キー未満である。この物理キーボードは、複数のキーのサブセットをさらに含む。そのサブセットの各キーは、電話の数字キーパッド配置からの文字を表す。このサブセットは、第2のユーザーインターフェイスを形成し、その物理キーボード上に電話の数字キーパッドとして配置される。電話の数字キーパッド配置の文字は、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」、「*」および「#」からなる群から選択される。
更に他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、付加された数字0から9までの数字キー配列と、「space」機能とを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。この数字「0」と「space」機能は同一のキーに関連する。
数字キー配列が、電話の数字キー配置に指向され得る。複数のキーが、少なくとも4行および少なくとも4列に配置され得、複数のキーの少なくとも一部が、1つより多いアルファベット文字と関連している。
更に他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、付加された数字0から9までの数字キー配列とを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。この付加された数字キー配列は10キーより多くのキーを含み、少なくとも1つの数字が2つ以上のキーと関連するようになっている。
このアルファベット文字は、それぞれ単一のキー上に位置され、またアルファベット文字に利用されるキーの数は26である。あるいは、アルファベット文字に利用されるキー
の数を26未満にして、そのアルファベット文字の少なくとも2つを、単一のキーと関連させることもできる。
この数字キーは、数字「1」に関連する少なくとも2つのキー、数字「3」に関連する少なくとも2つのキー、数字「4」に関連する少なくとも2つのキー、数字「6」に関連する少なくとも2つのキー、数字「7」に関連する少なくとも2つのキー、および数字「9」に関連する少なくとも2つのキーを含んでいる。さらにこの数字キーは、数字「2」に関連する少なくとも2つのキー、数字「5」に関連する少なくとも2つのキー、および数字「8」に関連する少なくとも2つのキーも含んでいる。
他の実施形態では、物理キーボードは、AからZのアルファベット文字を含むアルファベットキー配列と、前記アルファベットキー配列に付加された数字0から9までの数字を含む数字キー配列とを備える、複数の多機能キーを備える。アルファベットおよび数字は、複数のキーの少なくともいくつかを共有する。複数のキーは複数の行と複数の列に配置され、それぞれが列幅を有する。数字キーはお互いに少なくとも1列のスペースをとっている。
他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、付加された電話の数字キー配置とを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。この電話の数字キー配置は、アルファベット文字と関連するキーの中央に位置する。この複数のキーは行と列中に配置され、アルファベット文字は第1行、第2行、および第3行と関連しており、また数字は第1行、第2行、第3行および第4行と関連しており、「1」、「2」、および「3」は第1行と関連し、「4」、「5」、および「6」は第2行と関連し、また「7」、「8」および「9」は第3行と関連している。「0」は第4行と関連し、また第1、第2、および第3行の数字キーの下部の中央に位置する。
表面を有する移動式通信装置は、上記の物理キーボードを利用できる。この物理キーボードはその表面と関連し、またキーの数字配列は、その装置の表面上に対称的に位置する。
他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字の縮小QWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、電話の数字キー配置に対応する複数のキーのサブセットとを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。この電話の数字キー配置は、そのキーボード上で、キーのサブセットが共通の中央線に関して対称的となるよう指向されている(oriented)。
さらに他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、電話の数字キー配置に対応する複数のキーのサブセットとを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。この複数のキーは第1、第2、第3、および第4行、且つ複数の列に配置される。キーのサブセットは第1行のキーと関連する「1」、「2」、および「3」、第2行のキーと関連する「4」、「5」、および「6」、および第3行のキーと関連する「7」、「8」、および「9」、また第4行と関連する「0」を含む。さらに「1」、「4」、および「7」が第1列に整列され、「2」、「5」、「8」、および「0」が第2列に整列され、また「3」、「6」および「9」が第3列に整列される。「0」と関連するキーは、電話の数字キー1から9のキー配置の下部中央に位置する。
第1、第2、および第3列が複数の列のサブセットとなり、また第1、第2、および第3列は、複数の列中で中央に位置する。替わりに第1、第2、および第3列が複数の列の
サブセットとなり、また第1、第2、および第3列は、複数の列中で中央に位置しない。
他の実施形態では、物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、数字配列の0から9、「*」、および「#」に対応する複数のキーのサブセットとを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。「0」と関連するキーは、「*」と関連するキー、および「#」と関連するキーの間に位置する。この複数のキーは行と列を含み、また「*」、「0」、および「#」と関連するキーはすべて同一の行に位置する。「*」と関連するキーは、「0」と関連するキーの左側に隣接し、また「#」と関連するキーは、「0」と関連するキーの右側に隣接して位置させられる。
さらに他の実施形態では、その物理キーボードは、AからZの文字のQWERTY配列に対応するアルファベット文字に関連するキーと、0から9の数字配列に対応する複数のキーの第1のサブセットと、記号「*」および「#」に対応する複数のキーの第2のサブセットとを含む、複数の多機能キーおよび対応する印を備える。キーの第1のサブセットと第2のサブセットは重複しない。
上記の物理キーボードや物理キーボード配置は、携帯式移動通信装置、および移動通信装置で、他の装置の中で、電話方式モードおよびテキスト入力モードを有する装置に使用可能である。
さらに他の実施形態では、上記の物理キーボードを有する移動通信装置を動作する方法は、片手の指でキーを打ち数字を移動通信装置に入力するステップと、両手の指でキーを打ち文字を移動通信装置に入力するステップとを含む。この方法には、片手の指でキーを打ち機能コマンドおよび記号を入力するステップと、両手の指でキーを打ち機能コマンドおよび記号を入力するステップもある。
さらなる実施形態において、キーボードは、AからZの文字の標準キーボードのレイアウト配列に対応するアルファベット文字と、0から9の数に対応する、付加された電話の数字キー配置とに関連するキーを含む、複数のキーおよび対応する印を備える。アルファベット文字と関連する該複数のキーが、26よりも少ない。付け加えて、該キーボードは、スペースキーを備える少なくとも一つのファンクションキーをさらに備え、該スペースキーが、該複数のキーのうちの残りのキーの高さよりも高い高さを有する。
該スペースキーが、キーの行に配置され得、該キーの行にある残りのキーの下に延びている。一実施形態において、複数のキーが、複数の列および行を有するグリッドパターンに配置され、該スペースキーがキーの底の行に配置され、該底の行ににある残りのキーの下に延びている。該スペースキーが、キーの前記底の行の中央に配置され得る。該スペースキーが0の数字を有するキーを共有し得る。該スペースキーが、ユーザがタッチに利用する指によって接触されるように構成される。該標準キーボードレイアウトが、QWERTY、QWERTZ、AZERTY、およびDVORAKのうちの一つを備える。
別の実施形態において、キーボードは、底の行を含む複数の行を有するグリッドパターンにおいて配置される複数のキーを備える。該複数のキーが、AからZの文字、0から9の数字、および少なくとも一つの機能に対応する印に関連される。該底の行に配置された複数のキーが上部整列ラインおよび底部整列ラインを有し、一つの領域が該上部整列ラインと該底部整列ラインとの間に置かれる。該キーの少なくとも一つが、該上部整列ラインと該底部ラインのと配置の間の該領域の外側に延びる、伸長キーを備える。
該伸長キーが前記底部整列ラインの下に延び得る。該伸長キーがキーの個々の行の中央
に配置され得る。該少なくとも一つの機能がスペース機能を含み、前記伸長キーが該スペース機能に関連する単一のキーを含み得る。該伸長キーが、数字の「0」にさらに関連し得る。
さらなる実施形態において、キーボードは、複数の行を有するグリッドパターンにおいて配置される複数のキーを備え、該行の各々は、上部整列ラインおよび底部整列ラインを有し、該行におけるそれぞれのキーは、該上部ラインと該底部ラインとの間の領域において少なくとも部分的に配置される。該複数のキーは、AからZの文字、0から9の数字、および少なくとも一つの機能に対応する印に関連される。該複数のキーのうちの少なくとも一つのキーが、該個々の行に対する、該上部ラインと該底部ラインとの間の該領域の外側に延びている。
該複数の行が底部の行を含み得、該上部ラインと該底部ラインとの間の該領域の外側に延びている前記少なくとも一つのキーが該底部の行に配置され得る。該上部ラインと該底部ラインとの間の該領域の外側に延びている該少なくとも一つのキーが、該少なくとも一つのキーが配置されている前記個々の行における任意の他のキーの高さよりも高い高さを有し得る。該上部ラインと該底部ラインとの間の該領域の外側に延びている該少なくとも一つのキーが、該グリッドパターンの底部の行にあり、該行の中央に配置され得る。該上部ラインと該底部ラインとの間の該領域の外側に延びている該少なくとも一つのキーが、スペース機能に関連され得る。該上部ラインと該底部ラインとの間の該領域の外側に延びている該少なくとも一つのキーが、少なくとも一つの数字にさらに関連され得る。
いま図面について参照すると、図10から20、28、および54は、一例のキーボード14を有する移動通信装置10の各種の外観を含む。このキーボード14は物理キーボードで、複数の多機能キーを含むものである。これらのキーは多機能であり、アルファベット文字、数字、タッチトーン、記号、及び(または)機能、または他の既知の入力に使用される。本キーボードは、可動キーを利用しないタッチスクリーンタイプキーボードではなく、移動可能なキーを利用するという意味で、物理キーボードである。好適な実施形態では、これらのキーは可動で、これらのキーの下にあるスイッチを活性化する。
例としての物理キーボード14は、テキスト入力および電話入力に使用可能で、またコンピュータやタイプライタキーボードに使用され、タッチトーン電話や携帯電話に使用されるキーパッド付の周知のキーボードと単一の配置に融合するよう意図されている。この例示物理キーボードは、本融合によってユーザーと直ちに親密となるよう設計されている。このキーボード14は第1のユーザーインターフェイスを提供し、標準アルファベットフォーマットからなるアルファベット文字44を含むが、これは周知のフォーマットのQWERTY、QWERTZ、AZERTYやDVORAKであり、テキスト入力に使用され、また第2のユーザーインターフェイスを提供するが、これは電話入力のための数字を含む。現行の標準アルファベットキーボードのフォーマットは、図1−5に示すようにアルファベット文字用に26キーを利用し、各キーは単一のアルファベット文字を表す。例示キーボード14の好適な実施形態では、アルファベット文字を縮小キーフォーマットで提供するが、これは標準フォーマットに比べ列とキー数が少ない。それぞれの26アルファベット文字が提供されるが、縮小フォーマットにあっては、キーボード中のいくらかのキーは1つ以上のアルファベット文字を表す。アルファベット文字、数字、記号、および機能は、キーボード14上に印で表され、キーボード14のキー上に直接位置するか、または移動通信装置のハウジング上に位置する。
好適な縮小物理キーボードは、標準フォーマットのキーボードより少ない列を利用することで達成する。このためキーボード14は、数字キーパッドベースの移動通信装置に関
連するハウジングの形成要素に類似のハウジングへの使用に適している。特に縮小列キーパッド14は、縮小サイズの装置に対し速度を犠牲にすることなく、利便性をユーザーに提供する。この縮小物理キーボードは、さらにスタイルが良く、ファッショナブルな小型化される装置用に役立つ。
例示キーボード14の第2のユーザーインターフェイスは、電話パッド42に対応し、0から9の数字を含む。数字の配列はキーボード上で、図6に示すように標準電話数字キー配置42の形式が望ましく、これにより数字「1、2、3」が第1行50に現れ、「4、5、6」が第2行52に現れ、「7、8、9」が第3行54に現れ、また少なくとも「0」が第4行、即ち最下部の行56に現れ、数字の各列は共通の中央線に対して対称的で、数字の中央の列を通る。「0」の位置は数字1から9の残余部分の下部中央が望ましい。さらに標準電話キーパッドと同じく、各数字はそれ自身のキー上に位置している。この標準電話数字キー配置は、「電話回線ネットワークのアクセスに使用可能な電話および他の装置のためのアラビア数字、文字および記号の配置」のタイトルを持つ国際電気通信連合(ITU)規格E.161に対応する。(また本規格は、ANSI TI.703−1995/1999 およびISO/IEC 9995−8: 1994として知られる。)
一実施形態では、数字キー配置42も、中央「5」キーの表面に、突起またはくぼみの形状で表面処理の利用が可能である。この突起やくぼみ43は電話では典型的な標準で、且つタッチだけで「5」キーを確認するのに使用する。ユーザーが一旦「5」キーを確認すると、標準配置のおかげで、残りの電話キーを確認することが可能である。この突起やくぼみ43は、図6、10、および11Aと21に例として描写する。この突起やくぼみ43は、ユーザーがタッチでわかる形とサイズであることが望ましい。例示の突起やくぼみ43は、円形でも長方形でも、また望ましい他の形でよい.かわりに、突起はハウジング上、「5」キー周辺に位置してよく、また本技術の精通者に知られているとおり、キーに直接位置させる必要はない。
この第4行56はまた記号「*」と「#」を含むが、これらの記号は、図40に示すようにキーボード14上の他の位置に位置させることもできるし、または記号検索で援用した場合、移動通信装置の表示面に現れる。好適な実施形態では、記号「*」は「0」キーの左側に直接位置し、また「#」キーは「0」キーの右側に直接位置する。いずれの場合でも、この「*」と「#」キーは、0から9の数字と、できればキーを共用することが望ましい。
図50に示す代替の実施形態では、その数字キー配置は、ITU−E.161規格に対応しない。この代替の実施形態では、標準タイプライタキーボード上に典型的な配置に配されており、図5に示すように数字キーパッド46がアルファベット文字から離れている。図50の物理キーボードは、縮小アルファベット構成44を描いているが、その数字配置46はアルファベット文字44上に上乗せされている。電話数字キー配置42と同じように、0から9の各数字は、異なるキー上に位置し、またキーは共通の中央線について対称的であり、「0」が1から9の数字キーの残余部分の下部中央に位置している。
このキーボード14は、典型的にキーボードで使用される記号と機能を、さらに含むことができる。記号の例としては、他に知られている中で、「.」、「,」、「;」、「”」、「’」、「:」、「?」、「/」、「>」、「<」、「!」、「@」、「〜」、「$」、「%」、「^」、「&」、「(」、「)」、「_」、「−」、「+」、「=」、「[」、「]」、「{」、「}」、「|」、および「¥」がある。機能例としては、テキスト入力および電話(数字的)モードと関連する他の周知の機能中、「tab」、「caps lock」、「shift」、「control」、「alt」、「return/enter」、「backspace」、「insert」、「delete」、「home」、「end」、「page up」、「page down」、「end」、「escape」、「pause」、「breake」、「send」、「end」、「txt」、「sym」および「scroll lock」を含む。
物理キーボード14上のキーで、数字と関連するものは、テキストモードおよび電話(数字)方式モードで使用できる。このキーボード14はモード選択キー、またはテキスト入力(第1のユーザーインターフェイス)および電話方式入力(第2のユーザーインターフェイス)を切り替える他のハードかソフトを含むことができる。この電話方式文字は移動通信装置10が、電話方式またはテキスト入力モード時に入力可能で、且つテキスト入力文字は、移動通信装置10がテキスト入力モード時に入力可能である。この機能キーは電話方式モード、およびテキスト入力モードでともに動作できるよう配置することも可能で、また替わりに、1つまたはそれ以上の機能キーが、電話方式モードのみ、またはテキスト入力モードのみにて動作可能である。このように、キーボード14は、この移動通信装置10のモードによって、少なくとも2つの判然とした人間工学的形態をとることができる。
好適な実施形態では、トグルキーがテキスト入力と電話方式(数字)入力の選択に利用される。見本のトグルキーには、「alt」または「shift」キーがあり、ユーザーは1つのキーを選んで、データー入力をテキスト入力から電話方式モードに、またはその逆に切り替える。
替わりにソフトを入力モードの決定に使用できる。ユーザーが電話方式アプリケーションを利用する場合、そのデフォルトデータ入力モードは数字である。ユーザーがテキスト入力アプリケーションを利用する場合、例えばEメールを書く場合、そのデフォルトデータ入力モードはテキストである。いずれかのモードの場合、ユーザーはトグルキーを利用し、手動でモードを切り替えることができる。たとえば電話方式アプリケーションにテキストを入力するには、ユーザーは「alt」キーを選択してから、必要文字に対応するのに必要なアルファベット・数字併用のキーを押す。ユーザーが電話方式かテキスト入力モードかを、そのユーザーが入力したキーストロークに基づいて予測するため、ソフトを使用できる。
テキスト入力および電話方式モードを供与することにより、キーボードのデザインの結果は、少なくとも2つの個別的ではあるが周知のユーザーインターフェイスとなり、ユーザーが2つの個別の装置を分けて使用した経験を持ったと思われる。ここに論議するそれぞれの縮小フォーマットキーボード14では、特定の文字、数字、記号、や機能は、移動通信装置に内蔵する予測テキストソフト、および/またはキーと関連する複数のスイッチから抽出可能であり、詳細については以下に論議するとおりである。
再び図面を参照すると、図10は携帯式移動通信装置10で、例示の20キーの物理キーボードで5列と4行を有する。14のキーをアルファベット文字に使用し、また10のキーを数字に使用する。10の数字の9つはアルファベット文字とキーを共用する。「space」キーと数字「0」は同一のキーを共用し、装置上の中央でキーボード14上の数字の残余部の下に位置する。4つの行は第1行50、第2行52、第3行54および第4行56を含む。5つの列は第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、および第5列68を含む。第1行50、第2行52、第3行54の各キーは、均一のサイズであるが、第4行の底部列56のキーはそれぞれ異なるサイズで、また最初の3行50、52、54のキーとも異なる。これらの行と列は直線をなすが、第4行56のキーは、サイズが異なるため、列と完全には整列しない。列は装置10の縦軸X−Xと実質的に整列する。本例示キーボード行の他の実施形態では、図11および20に示すように、その行および/または列は直線をなす必要はない。
図11は携帯式移動通信装置10を示し、例示の20キーアレイの物理キーボードで5列と4行を有する。本キーボードの分解図を図11Aに示す。キーボード上の14個のキーは、アルファベット文字と関連し、また10個のキーは数字と関連する。4つの行は第1行50、第2行52、第3行54および第4行56を含む。5つの列は第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、および第5列68を含む。多くのキーは他のキーと異なるサイズで、また列は非直線的である。特に行はV字形で、第3列64の中のキーがそのV点を表している。列は大体直線をなすが、外側の2列の60、62、66、68の角度は内側の中央列64に向いている。電話ユーザーインターフェイス(第2のユーザーインターフェイス)を直ちに確認するため、0から9の電話の数字キーには色彩体系があり、QWERTY キー配置に関連する残りのキーとは異なるものである。本例では電話の数字キーの色彩体系は2つの色調があり、数字キーの上部は第1の色また数字キーの下部は第2の色となっている。本例では、キーの上部は白色で文字は青色であり、またキーの下部は青色で文字は白色である。QWERTYキー配置に関連する残りのほとんどのキーは、圧倒的に第2の青色で、白色の文字である。第1の色は第2の色より薄いか、または第2の色より濃い。さらにこのキーボード14は、「send」キー6、および「end」キー8を含む。この「send」キー6はキーボード14の左上の角にあり、また「end」キー8は右上の角にある。この「send」キー6、および「end」キー8は、残りのキーとは異なる色彩系統でよく、これにより他のキーと区別する。さらに「send」キー6、および「end」キー8は、それぞれ個別に異なる色彩としてよい。本例では、「send」キー6は緑色で、また「end」キー8は赤色である。望むなら異なる色も利用できる。
図12から15は移動通信装置10の両側部、端部、および背部の種々の外観を示す。図12は、ヘッドジャック20とUSBポート22を示す。図14はスピーカーポート24、外部充電端子26、スピーカーフォンボタン28、および電池扉レリーズ30を示す。図15は電源ボタン32を示す。
図16から図19は、ベルトクリップアセンブリ34に設置された、図11の携帯式装置10を示す。図16は拡張域36を含み、これがベルトクリップのベルトへの脱着を容易とする。図16はさらに装置10を正しくロックする内部保持器38を示す。図17は回転式ベルトクリップ40を示す。図18はヘッドジャック20およびUSBポート22を示すが、これらは、ベルトクリップ上に装着された場合、ベルトクリップアセンブリ34を通じてアクセス可能である。
図20は図10に類似の携帯式移動通信装置10を示すが、異なるキー配置である。本例では、20キーアレイが5列と4行に配されている。14個のキーがアルファベット文字44と関連し、また10個のキーが数字42と関連する。この4行は第1行50、第2行52、第3行54、および第4行56を含む。この5列は第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、および第5列68を含む。この行は湾曲した形で、円弧の最上部は中央の列64にある。それぞれの列は直線をなしており、且つ装置10の縦軸X−Xに実質的に整列されている。キーは楕円形で、且つ多機能式である。電話パッド数字42は、アルファベット文字44に関連するキーと同一の幾らかのキーに付加され、且つ関連している。10個のキーの9個は、アルファベット文字のキーを共用する。好適な実施形態では、0から9の電話数字はアルファベット文字キー配置44の中央に位置する。「space」バーは「0」の数字と符合し、且つ第4行56の第3列64の中央に位置する。
図21から図27までは、図20に示す物理キーボード用の各種キー配列を示すが、5列と4行を利用し、付加された電話数字キー配置42を伴う縮小列QWERTYキーボードを表す。この4つの行は第1行50、第2行52、第3行54および第4行56を含む
。この5つの列は第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、および第5列68を含む。
図21は、QWERTYアルファベット配列44と結合の電話の数字キー配置42を有するユーザーインターフェイスを示す。キーの総数は15個で、アルファベット文字は14個のキーと関連し、また数字は10個のキーと関連している。この特定の実施形態では、電話の数字キー配置42が、第2、第3、および第4列、62、64、66上の中央に位置する。9つのキーがアルファベットと数字の入力を共用する。例えば、「ER/1」キーは文字「E」または「R」、または数字「1」の入力に使用できる。追加的な操作上(例えばbackspace、return/enter、exit)、記号上、および機能上(例えば、alt、control) のキーを、図22に示すようにキーボード14に追加可能である。
印が各キーに位置し、どのアルファベット文字、数字、記号、および機能が各キーと関連するかを指示する。アルファベット文字および数字を個別に区別するため、図21に示すキー上の数字印のフォントサイズは、アルファベット文字印のフォントサイズより大きい。代替の実施形態では、数字とアルファベット文字印間のフォントタイプが異なってもよい。他の実施形態では、数字とアルファベット文字印をさらに区別するため、異なるフォントサイズと異なるフォントタイプを利用できる。数字とアルファベット文字印を区別するための追加の方法は、印に異なる色を使用することである。例えば、図22に示すように、例えば数字印を第1の色とし、アルファベット文字印を第2の色とし、他の残る非ファベット文字や数字キーを第3の色とすることである。かわりに、図11Aに関連してすでに論じたように、キー自身の背景色を変えることで、キーのタイプを区別できる。他の印区別化として、異なる構造および/または表面処理も使用可能である。
図22は20キーの物理キーボード14を示すが、数字キー配置42は5つの行間の中央に位置する。キーの第1行50は、テキスト入力および電話方式モードのために、以下のキー組合せが順番に含まれている。「QW」、「ER/1」、「TY/2」、「UI/3」、および「OP」である。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「AS/,」、「DF/4」、「GH/5」、「JK/6」、および「L/.」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「ZX/sym」、 「CV/7」、 「BN/8」、 「M/9」および「backspace/delete」。この「sym」機能キーは、ユーザーが入力可能な記号のリストを引き出す。第4行56は、以下のキー組合せを順番に含む:「alt」、「next/*」、「space/0」、「shift/#」、および「return/enter」。上部の3行のキー50、52、54は、均一なサイズであるが、第4行56のキーは、上部の3行のキーとは異なるサイズである。特に中央の「space」キー84は、その行の他の4つのキーより大きく、他の4つのキーは類似のサイズである。第4行56中の最も外側のキーは、美学的およびその他の理由でさらに丸い形となっている。それぞれの行は直線をなし、それぞれの列も直線をなして、第4行56のキーは、第5列のキーとサイズが異なるため整列しない。電話の数字キー配置42の「0」は、「space」バーと一致する。第4行56に関する他の実施形態では、中央の「space」キーは、多機能、記号、文字または数字を含み、「next/*」、「space/0」、「shift/#」や他のキー組合せの通りである。特定の機能、文字、記号や数字の選択は、移動通信装置に内蔵する予測テキストソフト、および/または「space」キーと関連する複数スイッチにより抽出できる。
図22はまた、例示的なキーボードの別の特徴を示す。この特徴において、スペースキーは、キーボードの第4行56における残りのキーよりも高い高さを有する。それは、他のキーと比較して長い。一実施形態において、示されるように、スペースキーは、第4行56における残りのキーの底部を通り過ぎて、下方に延びる。特に、キーのそれぞれの行
は、行における全てのキーに対して、上部整列ラインTおよび底部整列ラインBを有し、全てのキーは、上部ラインTと底部ラインBとの間に、少なくとも部分的に配置される。図22において示される実施形態において、スペースキーは、底部整列ラインBの下に伸びている。より背の高いスペースキーによって、ユーザは、キーボード上にてしばしば使用されるキーであるそのスペースキーをさらに容易に認識することができる。そのキーは底の行56における残りのキーの下に延びているので、ユーザの指は、触れることを介してキーの位置をさらに容易に認識し得る。この特徴はまた、図26、図27、および図47において示される。
図23は、図22が提供したアルファベット文字44の縮小QWERTY配置用の類似のフォーマットを示すが、その電話の数字キー配置42は、キーボード14上中央に位置せず、第1列60、第2列62、および第3列64に位置する。キーの第1行50は、テキスト入力および電話方式モード用に、以下のキー組合せを順番に含む:「QW/1」、「ER/2」、「TY/3」、「UI」、および「OP」。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「AS/4」、「DF/5」、「GH/6」、「JK/,」、および「L/.」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「ZX/7」、「CV/8」、「BN/9」、「M/sym」および「backspace/delete」。第4行56は以下のキー組合せを順番に含む:「next/*」、「space/0」、「shift/#」、「alt」、および「return/enter」。各行のキーは均一なサイズで、且つその行と列は直線をなす。
図24は組合せQWERTYアルファベット配置44と電話の数字キー配置42を示し、数字入力に関連するキーは、物理キーボード14を横切って置かれている。図示するように、数字は第1、第3および第5列60、64、68と関連し、それぞれが1つの列幅のスペースをとっている。特に数字「1」の印は、「QW」キー上にあり、「2」キー印は「TY」キー上にあり、「3」印は「OP」キー上にある。他の実施形態のレイアウトには、代替キー型で表される数字およびアルファベット印を含む。例えば、1つの代替え形態では、「OP」キー上に付加された印「1」を含み、「UI」キー上には印「2」を、また「TY」キー上には印「3」を含む。すべての場合、「0」キーは、1から9キーの残余部中央下に位置する。
図25は、組合せ縮小QWERTYアルファベット配置44と電話の数字キーパッド配置42の他の実施形態を説明するが、そこでは数字配置用の印が、キー上ではなくハウジングの表面上に位置する。本実施形態では、数字「1」の印は第2列62、第1行50上の「ER」キー上直接位置し、数字「2」の印は第3列64、第1行50上の「TY」キー上に位置し、また数字「3」の印は第4列66、第1行50上の「UI」キー上に位置する。さらに数字「4」印は、第2列62、第2行52上の「DF」キーと「ER」キーの間に位置し、また数字「7」印は、「DF」キーと第2列62、第3行54上の「CV」キーの間に位置する。
図26は図22に示すものと類似している他の配置だが、縮小QWERTZキーボード用のものである。図27は図22に類似のキー配置だが、縮小AZERTYキーボード配置用のものである。上記のそれぞれの実施形態では、リターン/エンターキー48は、キーボード14の右下の角の近くに位置する。好適な実施形態にあっては、リターン/エンターキー48は第5列68、または第4行56に位置する。
図28は図20に示すものに類似の携帯式装置10を説明するが、4行縮小キー配置による7つの列付きのものである。この4行は第1行50、第2行52、第3行54、および第4行56を含む。この7つの列は第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、第5列68、第6列70、第7列72を含む。第1の最上行50は7つのキーを含む。
第2行52は7つのキーを含み、また第3行54は7つのキーを含む。第4の最下部行56は、3つのキーしか含まず、第3列64、第4列66、および第5列68と整列して示される。アルファベット文字は総計24キーのうちの17キーと関連する。数字は10キーと関連し、その内の9つのキーがアルファベット文字との関連を共用する。アルファベット文字は第1、第2および第3行と関連し、また数字は4つの行のそれぞれのキーと関連する。列は一般的に直線をなし、また行は湾曲して第4列66を中心とする円弧を描く。それぞれの列は直線をなし、且つ装置10の縦軸X−Xと整列する。キーは楕円形で、多機能である。
図29は図28に示すものと類似の物理キーボード14を示すが、長方形のキー付きで、列と行は直線をなすものである。特に図29のキーボード14配置は4つの行と7つの列を含む。この4つの行は第1行50、第2行52、第3行54および第4行56を含む。7つの列は、第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、第5列68、第6列70、および第7列72を含む。アルファベット文字44は、総計28キーのうちの19キーと関連する。図29は電話方式モードを示すものではないが、望ましければ、電話方式モードを図33から図37までのように含ませることができる。キーの第1行50は、テキスト入力および電話方式モード用に、以下のキー組合せを順番に含む:「QW」、「E」、「R」、「TY」、「U」、「I」、および「OP」。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「A」、「S」、「DF」、「G」、「H」、「JK」、および「L」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「alt」、「ZX」、「C」、「VB」、「N」、「M」および「backspace/delete」。第4行56は以下のキー組合せを順番に含む:「next」、「shift」「space」、「shift」、および「return/enter」。各行のキーは均一なサイズで、且つその行と列は直線をなす。第4行56の最初と最後のキーは空白であるが、他のキーの中で如何なる機能や記号のキーを置くことができる。かわりにこれらのキーはキーボード14では提供できない。
図30は図29に示したものと類似の物理キーボード14を示すが、第4行56中はわずか5つのキーしか含まない。図30のキーボード14配置は4つの行と7つの列を有するが、第4行56はわずか5つのキーしか含まない。この4つの行は、第1行50、第2行52、第3行54、および第4行56を含む。7つの列は、第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、第5列68、第6列70、および第7列72を含む。アルファベット文字44は、総計28キーのうちの19キーと関連する。図30は電話方式モードを示すものではないが、望ましければ、電話方式モードを図33から図37までのように含ませることができる。キーの第1行50は、テキスト入力モード用に、以下のキー組合せを順番に含む:「QW」、「E」、「R」、「TY」、「U」、「I」、および「OP」。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「A」、「S」、「DF」、「G」、「H」、「JK」、および「L」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「alt」、「ZX」、「C」、「VB」、「N」、「M」および「backspace/delete」。第4行56は以下のキー組合せを順番に含む:「next」、「shift」「space」、「shift」、および「return/enter」。各行のキーは、第4行56のキー以外は均一なサイズで、第1行から第3行50、52、54中のキーとは異なるサイズである。特に「space」キーはキーボード14上の他のキーより大きい。行と列は直線をなし、ただ第4行56のキーは7つの列とは整列していない。第4行56の中のキーは、7つより少ないが、7つのすべての列の全幅を占める。
図31は図30に示したものに類似する物理キーボード14の配置を示すが、第4行56のキーは、7つのキーの列幅より小さい組合せ幅を有する。図32は図30に示したものに類似する物理キーボード14の配置を示すが、第4行56に3つのキーしか有せず、且つ第4行56の幅は、7つのキーの全幅を占めない。図32の第4行56は、以下のキ
ー組合せを含む:「next」、「space」、および「shift」。
図33は図29に示したものに類似する物理キーボード14の配置を示すが、縮小QWERTYアルファベットキー44上に付加された電話の数字キー配置42を伴う。キー用の印はキー上に直接位置する。この4つの行は、第1行50、第2行52、第3行54、および第4行56を含む。この7つの列は、第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、第5列68、第6列70、および第7列72を含む。本実施形態では電話の数字キー配置42は、第3列64、第4列66および第5列68のキーパッドの中央に位置する。アルファベット文字44は、総計28キーのうちの19キーと関連する。数字は10キーと関連し、そのいくつかはアルファベット文字との関連を共用する。キーの第1行50は、テキスト入力と電話方式モード用に、以下のキー組合せを順番に含む:「QW」、「E」、「R/1」、「TY/2」、「U/3」、「I」、および「OP」。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「A」、「S」、「DF/4」、「G/5」、「H/6」、「JK」、および「L」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「alt」、「ZX」、「C/7」、「VB/8」、「N/9」、「M」および「backspace/delete」。第4行56は以下のキー組合せを順番に含む:「next」、「shift/*」、「space/0」、「shift/#」、および「return/enter」。各行のキーは均一なサイズであり、行と列は直線をなす。第4行56の最初と最後のキーは、空白で示されているが、他のキータイプの中からどの機能キーや記号キータイプを置くことができる。
図34は図33に示すものと類似の物理キーボード14を示すが、電話の数字キー配置42を伴い、第2列62、第3列64および第4列66に位置する。キーの第1行50は、テキスト入力および電話方式モード用に、以下のキー組合せを順番に含む:「QW」、「E/1」、「R/2」、「TY/3」、「U」、「I」、および「OP」。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「A」、「S/4」、「DF/5」、「G/6」、「H」、「JK」、および「L」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「alt」、「ZX/7」、「C/8」、「VB/9」、「N」、「M」および「backspace/delete」。第4行56は以下のキー組合せを順番に含む:「next/*」、「shift/0」、「space/#」、「shift」、および「return/enter」。各行のキーは均一なサイズで、且つその行と列は直線をなす。第4行56の最初と最後のキーは空白であるが、他のキーの中で如何なる機能や記号のキーを置くことができる。
図35は図33に示すものと類似の物理キーボード14を示すが、電話の数字キー配置42を伴い、第1列60、第2列62、および第3列66に位置する。キーの第1行50は、テキスト入力および電話方式モード用に、以下のキー組合せを順番に含む:「QW/1」、「E/2」、「R/3」、「TY」、「U」、「I」、および「OP」。第2行52は以下のキー組合せを順番に含む:「A/4」、「S/5」、「DF/6」、「G」、「H」、「JK」、および「L」。第3行54は以下のキー組合せを順番に含む:「alt/7」、「ZX/8」、「C/9」、「VB」、「N」、「M」および「backspace/delete」。第4行56は以下のキー組合せを順番に含む:「next/*」、「space/0」、「shift/#」、および「return/enter」。各行のキーは均一なサイズで、且つその行と列は直線をなす。第4行56の第4列66、第5列68、および第6列70は空白であるが、他のキーの中で如何なる機能や記号のキーを置くことができる。電話の数字キー配置42はキーボード14の中央の位置することが望ましいが、キーボード14のどの列中に位置してもよい。
図36は図33に示すものと類似の物理キーボード14を示すが、第4行56には5つのキーしかない。「space」バー他のキーのサイズより大きく、また数字「0」を含む。さらに「space」バーはキーボード14のキーの中央で、電話の数字キー配置4
2の残余部分に位置する。行と列は直線をなすが、第4行56中のキーは、7つの列と整列しない。第4行56は7つより少ないが、7つの全ての列の全幅を占める。
図37は図36と類似するが、第4行56中のキーは7つの列の全幅を占めない。他のキー配置も制限なしに利用できる。
図38と図39は5列4行の縮小QWERTYアルファベットキー配置44を示し、これらは図20から27で提供したキーボード配置に類似するが、異なるキー指定である。図38は合計18のキーを利用し、アルファベット文字44が総キーのうち12キーと関連している。図39は合計20のキーを含み、また14のキーはアルファベットキー配置44と関連する。図38と39では、電話の数字キー配置42は、中央の列52、54、56、の中央の位置することが望ましいが、キーボードの他のどの列中に位置してもよい。
図40と図41は6列4行の縮小QWERTYアルファベットキー配置44を示す。この4行には第1行50、第2行52、第3行54、および第4行56を含む。この6列は、第1列60、第2列62、第3列64、第4列66、第5列68、および第6列70を含む。図40は合計25のキーを利用する。アルファベット文字44は17のキーと関連している。電話の数字キー配置42は、第1、第2、および第3列60、62、64と関連する。図40は第4行56に6つのキーの替わりに5つのキーを有し、またキーボード14配置の中央にある追加の「select」88と「cancel」86キーを利用し、列60、62、64、の3つが「select」キー88の左に位置し、列66、68、70の3つが「select」キー88の右に位置する。「space」キー84は「select」キー88の下部中央に位置する。「select」キー88はトグルキーが望ましい。
図41は合計22のキーを含む。アルファベット文字44は15のキーと関連する。電話の数字キー配置42は、第2、第3および第4列62、64、66のキーと関連する。図41は第4行56の4つのキーを利用する。図40と41では、「0」キーは電話の数字キー配置42の残余部の下部中央に位置する。図40では、「*」および「#」キーは「0」キーに隣接しない。かわりにアルファベットキーと関連し、「select」キー88の右側に位置が示される。望ましければ、他の場所に位置させてもよいが、好適な場所は「0」キーのどちらかの側に直接位置することで、電話の数字キー配置がユーザーにとって慣れやすい。
図42は4列4行の縮小QWERTYアルファベットキー配置44を示し、このQWERTYアルファベットキー配置44上に付加された電話の数字キー配置42を伴う。電話の数字キー配置42は、キーボード配置の第1列、第2列、および第3列60、62、64に位置し、また「space/0」キーが数字1から9の残余部の下部中央に位置する。アルファベット文字は、合計16のキーのうちの10のキーと関連し、数字はアルファベットキーの9つと関連する。
図43と図44は縮小QWERTYアルファベットキー配置44を示すが、4行のキーがあり、第1行50は第4行56キーより多くのキー数を有する。各中間行は、その上に位置する行よりキー数は少ない。図43で第1行50は、6つのキーを含み、第2行52は5つのキーを含み、第3行54は4つのキーを含み、また第4行56は3つのキーを含む。このように、第1行50の下の各行は、すぐ上に位置する行よりキー1つ分少ない。図44は第1行50に5つのキー、第2行52に4つのキー、第3行54に3つのキー、第4行56に1つのキーを有する。他の類似の不均一な配置も利用できる。数字は図43と44に描かれていないが、前記および後記するように、キー上に付加することができる
。
図45と図46は縮小QWERTY物理キーボードの代替の実施形態を示し、3行と6列を示している。キーは左側80と右側82に分離され、左側80キーは「space」キー84を中央に位置し、また右側82キーは「space」キー84を中央に位置する。キーは長楕円形として描かれているが、他の形をとっても良い。さらに数字も含ませることも可能である。
図47から図49は物理キーボード14の代替の実施形態を示し、電話の数字キー配置42が付加された縮小QWERTY配置のアルファベット文字44と関連するキーを有する。これらの実施形態では、いくらかの数字は1つより多いキーと関連する。例えば図47は5列キーボード14を図示し、電話の数字キー配置42の最も外側の行が重複しており、ユーザーが上部3行50、52、54のどのキーを打っても、数字が電話方式モードで選択される。特に数字「1、4、7」は第1および第2列60、62と関連し、一方、数字「3、6、9」は第4および第5列66、68と関連する。電話の数字キー配置42はキーボード14上の中央に残り、また「space」機能は「0」キーを共用して、数字の残余部下部中央に留まり、またキーボード14上の中央に位置する。
図48は6列の縮小QWERTY物理キーボード14を示し、電話の数字キー配置42は各6つの列のキーと関連する。数字「1、4、7」は第1および第2列60、62に関連し、数字「2、5、8、0」は第3および第4列64、66に関連し、また数字「3、6、9」は第5および第6列68、70に関連する。電話の数字キー配置は、またキーボード14上の中央に位置する。「space」機能は「0」キーの1つとキーを共用する。
図49は図47から図48に類似するが、縮小QWERTYキー配置用に7つの列を利用する。数字「1、4、7」は第1および第2列60、62に関連し、数字「2、5、8、0」は第3、第4および第5列64、66、68に関連し、また数字「3、6、9」は第6および第7列70、72に関連する。さらに図49は、各キーに位置する電話の数字キー配置42用の印を示す。印はアルファベット文字印と数字印について異なるサイズと色を有する。
図50は縮小キーQWERTY物理キーボード14の代替の実施形態を示すが、図5に示すように数字キーパッド46と組合せとなっている。本実施形態では、数字「7、8、9」は第1行50に位置し、数字「4、5、6」は第2行52に位置し、数字「1、2、3」は第3行54に位置し、また、数字「0」は第4行56で数字の残余部の下の中央に位置する。従来の技術と同様に、数字キーパッド46は、他の列に位置させることが可能で、または図47から49、や51、52に示すように複数の列に位置させてもよい。
図51と52も他例の物理キーボード90を提示する。このキーボードは全QWERTYアルファベット配置で、アルファベット文字上に付加された電話の数字キー配置42を有し、多くのキーが多機能となっている。本実施形態では図47から49のように、電話の数字キー配置42の数字は1つより多いキーと関連する。例えば数字「1、4、7」は第3および第4列64、66のキーと関連し、数字「2、5、8、0」は、第5および第6列68、70と関連し、また数字「3、6、9」は第7および第8列72、74のキーと関連する。数字と関連する印が、キーの直接上ではなく、キーボード14の面上に置かれていて、またブラケットや他の指示用マーキングを、キーボード14上に置いて、必要であればどのキーが数字と関連するかを確認する。図51は2つの「0」キーと関連する「space」機能を利用する。図52は図51と類似するが、行56の中央の4つのキーが単一キーとして、「0」および「space」機能と関連することを除く。
記号は示されていない場合でも、図面に示すキー上に含ませることができる。図20、22から23、26から43、46から52、および54に示した各実施形態では、「return/enter」48キーが、キーボード14の右側の下部の角の近くに位置する。好適な実施形態では、「return/enter」48キーが、最右列、または第4行56中に位置する。
物理キーボード14は、文字入力用の各キーに関連するハードとソフトを含み、キー上やその近くの印で示されるとおりである。キー入力と関連するハードとソフト付きのキーボードアセンブリを有する移動通信装置の一例は、米国特許出願番号09/967,537と10/302,242、および米国特許番号6,278,442に記載されており、その公開は全体にわたり参照によってここに編入され、また図53と54に描かれている。
図53は移動通信装置10のハード的な分解図であり、一例のキーボード配置14を含んでいる。装置は第1の装置ハウジング部260と第2の装置ハウジング部262を含む。ハウジング部はファスナー(図示せず)で接続され、複数の穴250、254を連結して単一の統合的装置ハウジングを形成し、移動通信装置10の内部部品を封入する。ファスナーはスクリュー、リベット、または類似のものでよい。しかしファスナーは装置ハウジング部の接続に使用できる一例である。その他の部品としては、フレキシブルまたは固定式だが変形可能な部材であり、できれば装置ハウジング部の1つと一体をなすもので、他のハウジング部や各装置ハウジング部で構造に貢献し、また装置ハウジング部を共に支持するため変形されるものを含む。装置ハウジング部は、また或いは替わりに、たとえば接着剤を使って接着することも可能である。しかし装置ハウジング部は、例えばスクリュー等のリリース可能なファスナーを使用することが望ましい。
図53を参照すると、装置10はPCB(プリント回路基板)264を含む。移動通信装置のほとんどの内部部品は、PCB264上の複数のスイッチ上に据付ける事が望ましい。キーボード14はキーウェブ233A上に据付ける事が望ましい。キーボード14は、好ましくはキーウェブ233AをPCB264上の複数のスイッチ233Bの上に配置することにより形成される。キーウェブ233Aと複数のスイッチ233Bは、キーが押された時に、キーウェブ233Aの各キーがスイッチ233Bの1つに接触し、且つ動作するよう配置されることが望ましい。他の配置も実行可能で、スイッチ233Bの数をキーウェブ233A上のキー数より少なくし、またはスイッチ233Bの数をキーウェブ233A上のキー数より多くすることが可能である。キーウェブ233Aとスイッチ233Bは、第1の装置ハウジング部260上の開口235が、キーボード14を少なくとも部分的に露出させるようにも位置させる。キーウェブ233Aの部分は開口235によりキー表面を出すよう露出し、これをユーザーが押すことによって装置10にデーター入力を可能とする。このようなデーター入力は、例えば装置10上のデーター通信の生成に使用できる。
ディスプレイ16は、図53に示すようにPCB264上に据付けることが望ましい。第1の装置ハウジング部260と第2装置ハウジング部262を接合した場合、第1の装置ハウジング部260中の開口223は、ディスプレイ16を少なくとも部分的に露出する。第1の装置ハウジング部260中の開口223とPCB264上のディスプレイ16を、ディスプレイ16の表示部225が露出するよう位置させることが可能である。ディスプレイ16と関連するフレームおよび他の部品は、第1および第2の装置ハウジング部260、262が結合された時に、見えないことが望まれる。
スピーカー234は、PCB264の上部かその近くに組立てることが望まれる。第1
の装置ハウジング部260の1つまたはそれ以上の開口235は、第1の装置ハウジング部260と第2の装置ハウジング部262が接合した場合、スピーカー234が少なくとも部分的に露出するように位置する。マイクロフォン236が第2の装置ハウジング部262上に組立てられる。マイクロフォン236は、第2の装置ハウジング部中の開口237Bによって、少なくとも部分的に露出し、またPCBと他の装置部品と接合する。マイクロフォン236へのオーディオや音声入力が使用可能で、例えば音声通信を行うためである。マイクロフォン236がハウジング中に位置する場合、開口(図示せず)が第1の装置ハウジング部260に置かれ、マイクロフォン236を少なくとも部分的に露出する。マイクロフォン236は第1の装置ハウジング部260中か、PCB264上、どちらかに組立てられる。
装置ハウジング部260、262は更に開口を有することが可能で、他の装置部品、または部分を露出する。第1の装置ハウジング部260の中で、開口270、272と274は、補助I/O装置を部分的に露出するよう配置される。開口268は第2の装置ハウジング部262中に同様に位置し、補助I/O装置228Dを少なくとも部分的に露出する。第2装置ハウジング部262中の開口266は、バッテリー等の電源を入れるために具備できる。他の開口も装置ハウジング内に必要に応じて具備できる。
装置10の他の内部部品もPCB264上に据付可能である。装置部品は連結され、少なくともデーターおよび音声通信機能性を供与するが、これはローカル非通信機能と短期通信機能に追加となろう。他のこれら部品は図53に示されていないが、できればキーボード14、ディスプレイ16およびスピーカー234が据付てられている反対側、PCB264の背部に据付けることが望ましいが、いくらかの部品は、ディスプレイ16および/またはキーボード14の近く、またはPCB264の上か、その端にそって据付けることができる。装置10の内部部品は、必要に応じ有線接続、PCBトラック、その他のコネクターや接続タイプ、あるいはそれらの可能な結合を通じて相互に接続される。
第1および第2の装置ハウジング部260、262が結合された場合は、携帯式移動通信装置ハウジング10を形成し、PCB264と内部部品を内蔵する。開口235、223、235と237Bは、上記の通りスピーカー234、ディスプレイ16、キーボード14およびマイクロフォン236を、少なくとも部分的に露出する。これら部品の部分的露出によって、ユーザーの使用に供するだけでなく、同時に損傷を防ぐことができる。開口268、270、272、274は補助I/O装置を同様に露出し、且つ保護する。部品へのアクセスが通常比較的に頻繁でない場合は、対応する装置ハウジング開口に取り外し可能なカバーエレメントを具備できる。装置電源供給の上記例では、カバー(図示せず)を開口266に備えることが望ましい。これにより必要に応じ電源へのアクセスが可能で、しかもアクセスが必要でない場合は、バッテリーの保護は継続される。
図53の組立は装置10に対して生産上の大きな利益を提供する。単一PCB264上の多くの内部装置部品の据付によって、PCBの製造が簡略化され、この方法では単一のPCBを装置ハウジング部に組み立てて位置させるだけである。異なるPCB間の相互接続、および複数のPCBの正確な相互設置に関連する問題は回避される。製造中は、PCB264は第1のハウジング部260または第2装置ハウジング部262上か中に位置させることができる。他の装置部をついで適当に移動し、またハウジング部は結合し、PCBと他の内部装置部品を、単一の一体化装置ハウジングに封入する。一旦組立てると、装置ハウジングは静的であり、装置ハウジング部を、音声およびデーター通信や他の機能のために、互いの位置関係を移動する必要はない。利点としてハウジング部の損傷、および問題のある蝶番配置と接続が回避される。
移動通信装置10は、キーボードと併せて使用する予測テキストコンピュータプログラ
ムも含むことが可能である。予測テキストソフトは、例示のような縮小フォーマットキーボードに有用で、ユーザーのキー打ちの組合せから必要な入力を確認する。例えば、予測テキストコンピュータプログラムは、1つまたはそれ以上のキー打ちから完全なワードやフレーズの予測に使用できる。もし予測テキストコンピュータプログラムが、必要なワードやフレーズの予測に成功しなかった場合は、テキスト入力文字は、すこし時間はかかるが、キー上の適切な文字を選択して、さらに正確に入力できる。例示の予測テキストコンピュータプログラムは、以下の共有特許出願中に記載されており、参照することによりその全体がここに組み入れられる:米国仮出願番号第60/397,680、2002年7月23日提出「Customizable Predictive Text Method For Reduced Keyboards」、国際特許出願番号PCT/CA03/01103、2003年7月23日提出「Systems and Methods of Building and Using Custom Word Lists」、および国際特許出願番号PCT/CA02/00862、2002年6月10日提出「Portable Electronic Device With Keyboard」。
多くの異なる予測テキスト技術が知られており、例示のキーボードとともに利用される。マルチタップ方法論では、ユーザーは必要な文字、数字、記号または機能が選択されるまで、キーを複数回にわたって打つ。本技術は他の装置の中で携帯電話およびタッチスクリーン装置に利用されてきた。マルチタップ方法の解決を提供する会社は以下の通りである。Motorola(例えばiTAP)、Zi(例えばeZiText)、AOL(Tegic)(例えばT9)、Eatoni(例えばLetterWise)。関連方法にロングタップ法があり、ユーザーは必要な文字がディスプレイに現れるまで、キーを押し続ける。
他の技術としては、予測テキスト方法論がある。これらの方法論は、データーベースソフトを利用して入力テキストを予測する。1つの方法にはスペルミスの自動訂正を含む(例えば「teh」を「the」に訂正)。予測テキスト方法論は、既知のワードスペルを、使用の可能性と頻度と組合せて、ユーザーの入力コマンドに基づいて、必要なワードを決定する。曖昧性除去エンジンと予測編集アプリケーションが使用可能で、ユーザー入力のキー打ちの文法的や語義的な解釈を実行する。予測編集アプリケーションでは、装置のディスプレイが、入力されたキー打ちに対応する予測の文字列を示す。典型的には最も通常的に使用されるワードが最初に表示される。ユーザーは手動で通常性の少ないワードも選択できる。他のタイプの予測テキストコンピュータプログラムも、ここに記載のキーボード配置およびキーボードと共に、制限なしに利用できる。
図10から図20、28および図53、54の携帯式移動通信装置10は類似の特徴を有し、例えばハウジング12、キーボード14、および出力装置16を含む。図示の出力装置はディスプレイ16で、フルグラフィックLCDが望ましい。他の出力装置も替わりに利用可能である。図54に図式的に示す処理装置18は、ハウジング12内に含まれ、且つ物理キーボード14とディスプレイ16の間に接合されている。処理装置18はディスプレイ16を制御し、また移動通信装置10の全動作を制御するが、これはユーザーによるキーボード14上のキーの活性化に対応するものである。
ハウジング12は縦に伸ばすことが可能であり、また他のサイズの形態をとることが可能で、他の構造の中で貝殻形ハウジング構造を含む。キーボードはモード選択キーや、テキスト入力と電話方式入力を切り替えるための他のハードやソフトを含むことができる。
処理装置18に加えて、移動通信装置10の他の部品を図54に略図で示す。ここには以下が含まれる。通信サブシステム100、短距離通信サブシステム、キーボード14、
およびディスプレイ16で、他の入力・出力装置106、108、110および112;またメモリー装置116、118と他の各種サブシステム120である。移動通信装置10は、音声およびデーター通信能力を有する2方向のRF通信装置が望ましい。さらに移動通信装置10が、インターネットを通じて他のコンピュータシステムと交信する能力が望まれる。
処理装置18によって実行される動作システムソフトは、フラッシュメモリー116のような、持続性記憶に記憶されることが望ましいが、読取り専用メモリー(ROM)や類似の記憶エレメント等の、他のタイプの記憶装置に記憶させてもよい。さらにシステムソフト、特定装置アプリケーションや関連する部品は、ランダムアクセスメモリー(RAM)118等の揮発性記憶に一時的に入れてもよい。移動通信装置に受信された通信信号も、RAM118に記憶させられる。
処理装置18は、その動作システム機能に加えて、装置10上のソフトアプリケーション130Aから130Nを実行可能とする。データーおよび音声通信130Aと130Bのようなベーシックな装置動作を制御する予定アプリケーションセットを、製造中に装置10上に据付可能である。さらに個人情報管理(PIM)アプリケーションも、製造中に据付できる。PIMは、Eメール、カレンダーイベント、ボイスメール、アポイントおよび作業アイテム等のデーターを組織し管理できることが望ましい。PIMアプリケーションは、また、無線ネットワーク140を通じてデーターアイテムを送信および受信できることが望ましい。PIMデーターアイテムは、ホストコンピュータ記憶または関連のユーザー対応のデーターアイテムと、無線ネットワーク140を通じて絶え間なく統合、同調、また最新化されることが望ましい。このステップを完成させるシステムと方法の一例は、「System And Method For Pushing Information From A Host System To A Mobile Device Having A Shared Electronic Address」、米国特許番号6、219、694、現出願者の譲受人所有であり、ここに参照として援用される。
データーと音声通信を含む通信機能は、通信システム100を通じて達成されるが、短距離通信サブシステムを通じてであろう。通信サブシステム100は、レシーバー150、トランスミッター152、および1つまたはそれ以上のアンテナ154、156を含む。さらに通信システム100には、デジタル信号プロセッサー(DSP)158、およびローカル発信器(LO)160のようなプロセッシングモジュールが含まれる。通信サブシステム100の特定設計と履行は、移動通信装置10の動作しようとする通信ネットワークに依存する。例えば、移動通信装置10には通信サブシステム100を含ませることが可能で、MobitexTM、Data TACTMまたはGeneral Packet Radio Service (GPRS)移動データー通信ネットワークと動作するよう設計され、またAMPS、TDMA、CDMA、 PCS、GSM等の多くの音声通信ネットワークのいずれとも動作するよう設計されている。他のデーターおよび音声ネットワークも、分離式、統合式とも、移動通信装置10に利用できる。
ネットワークアクセス要件は、通信システムのタイプによって異なる。たとえば、MobitexとDataTACにあっては、移動装置は独自の個人識別番号、または各装置と関連するPINを使用してネットワーク上に登録される。しかしGPRSネットワークでは、ネットワークアクセスは加入者か装置のユーザーに関連している。したがってGPRS装置は、通常SIMカードと呼ばれる加入者識別モジュールが、GPRSネットワークの動作に必要である。
必要なネットワーク登録や動作開始手続きが完成すれば、移動通信装置10が通信ネッ
トワーク140上で通信信号を送信、受信できる。アンテナ154によって通信ネットワーク140から受信した信号は、レシーバー150に伝送され、信号増幅、周波数下降変換、フィルタリング、チャンネル選択等を行い、またアナログからデジタルへの変換も行う。受信信号のアナログからデジタルへの変換によって、DSP158はさらに複雑な通信機能である復調や復号を行う。類似の方法で、ネットワーク140に送信される信号は、DSP158によって処理(例えば、変調、符号化)され、ついでトランスミッター152に供与され、デジタルからアナログへの変換、周波数上昇変換、フィルタリング、増幅、およびアンテナ156を通じて、通信ネットワーク140(または複数のネットワーク)への送信を行う。
通信信号処理に加えて、DSP158はレシーバー150とトランスミッター152を制御する。例えば、レシーバー150とトランスミッター152中の通信信号に加えられた利得は、DSP158中で履行される自動利得制御アルゴリズムを通じて、適切に制御される。
データー通信モードでは、例えばテキストメッセージやダウンロードしたウェブぺージ等の受信信号は、通信サブシステム100により処理され、処理装置18に入力される。受信された信号は、ついで処理装置18で処理され、ディスプレイ16に出力されるか、他の補助I/O装置106に出力される。装置のユーザーは、またEメールメッセージ等のデーターアイテムの構成が可能で、これにはキーボード14、および/またはタッチパッド、ロッカースイッチ、サムホイール、等の補助I/O装置106や、他のタイプの入力装置を使用する。構成済みのデーターアイテムは、ついで通信サブシステム100経由し通信ネットワーク140上に送信される。
音声通信モードにあっては、装置の全体的動作はデーター通信モードに実質的に類似している。ただし受信信号がスピーカー110に出力され、送信用の信号がマイクロフォン112によって発生されることを除く。音声メッセージ記録サブシステム等の音声またはI/Oサブシステムも、装置10上で履行できる。さらにディスプレイ16は音声通信モードにも利用可能で、たとえば呼出者の確認、音声呼出しの期間や、音声呼出し関連情報の表示がある。
短距離通信サブシステムは、移動通信装置10と他の近似システムや装置(これは類似の装置の必要はないが)の間の通信を可能とする。例えば、短距離通信サブシステムは、赤外線装置、および関連回路と部品を含むことが可能であり、またはBluetoothTM通信モジュールを含み類似能力のシステムおよび装置との通信を提供する。
上記のように、好適な例示キーボードは、テキスト入力キーボードと電話方式キーパッドの融合を提供するが、これは縮小キーパッド中である。例示のキーボードは2つのモードで使用できる。最初のモードでユーザーはテキスト文字入力に両手を利用するが、これは標準26キーボードの使用と類似している。第2のモードでは、片手を利用して数字を電話方式モードで入力する。このように例示のキーボードは、入力に2つの異なる方法を提供するが、両方とも、それぞれはユーザーが個別に周知の方法である。
したがって例示キーボードは、キーボードの動作、およびキーボード上で、テキストと電話方式コマンドの入力の方法に関連する。この方法は、数字を移動通信装置に片手の利用で入力する方法と、テキストを移動通信装置に両手の利用で入力する方法を含む。さらにこの方法は、両手を使って機能コマンドおよび記号を入力する方法も含む。また片手を使って機能コマンドおよび記号を入力することも可能である。
キーはトグルキーでも、そうでなくてもよい。ここに示す数字以上および以下の、追加
や削減の行と列も、機能キーおよび他のキーを位置させるため、必要であれば備えてよい。さらに実施形態によっては、キーは整列させてもよいし、ずらしてもよい。
ほとんどの例がアルファベット文字のQWERTY配置を描いているが、これらの例は他の標準配置に等しく適用できる。さらにQWERTYキーボードは、各キー上に一定のアルファベット文字の組合せで提供されている。他の組合せも替わりに制限無く利用可能であるが、アルファベット文字が、標準配置と同様の順番であることが条件である。
ここでは、「実質的に」という言葉は評価条件として使用する。
上記に請求する発明の種々の特徴を述べたが、その特徴は単独、または組合せて使用できるものと理解すべきである。したがって、請求した発明は、ここに描いた特定の実施形態にのみ限定されるものではない。
さらに本発明に属する本技術に精通する者にとっては、請求した発明に関係して変更および修正が行えることを理解すべきである。ここに記述する請求した発明の典型的な例である。本開示は、本技術に精通する者に、代替えのエレメントを使用して、本請求に具陳する発明のエレメントに対応する実施形態を作りかつ使用することを可能とする。したがって本発明の意図する範囲は、特許請求の範囲の表現の文言と異ならないか、または実質的に異ならない他の実施形態も含むことができる。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に定義される。