JP2007141019A - 搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法 - Google Patents

搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】搬送システム内の装置の稼働率を向上させ、搬送システム全体の効率を向上させる。
【解決手段】搬送制御装置1では、搬送要求受信部2で受信した搬送システムのあるステーションからの搬送要求に基づき、台車選定部4で、搬送台車の状態を参照して、搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、基準点設定部3で設定した搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置である基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションに配車する搬送台車として選定する。そして、搬送命令送信部5で選定した搬送台車に対して搬送命令を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法に関するものである。
半導体製造、液晶製造、FAなどの製造プロセスにおいて、製造過程の品物(例えば、半導体製造工場の場合、半導体基板や液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の処理対象物)はキャリアであるFOUP(Front Opening head Hoist Transport)に収納され、天井に敷設された軌道から吊り下げ状態でFOUP(被搬送物)を把持するOHT(Over head Hoist Transport)搬送台車、床上を搬送するAVG搬送台車、天井に敷設された軌道を走行するOHS(Over Head Shuttle)等の搬送手段を用いた搬送システムにより、プロセスに従い、ステーション(製造装置、ストッカ装置や簡易バッファ装置等の保管装置等の入庫ポートや出庫ポート等、FOUPに対して実際に供給及び回収を行う場所)の間で搬送される。
ここで、従来技術の例として、半導体製造工場の搬送システムについて、図17及び図18に基づいて説明する。図17は、半導体製造工場のレイアウトを示す図である。図18は、搬送システムの構成を示す図である。
半導体製造工場では、半導体基板上に薄膜形成、フォトリソグラフィー、エッチング、イオン注入等の表面処理や検査等の工程を経て、最終的に集積回路の形成された半導体素子が製作される。図17に示すように、搬送要求を行った半導体製造装置13は、例えば工程内搬送軌道11の周囲に配置されるものとする。半導体製造装置13では、軌道上を走行しFOUPを搬送する搬送台車12により入庫ポート23を介して加工前の半導体基板をFOUPに収納された状態で供給を受け、出庫ポート24を介して処理済の半導体基板をFOUPに収納して搬送台車12に回収させる。ここで、工程内軌道11は工程間軌道14と接続される。そして、半導体製造装置13から回収されたFOUPは、搬送台車12により、工程間軌道14を経由して他の工程内軌道11の周囲に配置された次のプロセス処理を施す他の半導体製造装置13に搬送されるか、或いは、工程待ちのため一時保管を行うストッカ装置15まで搬送される。
また、搬送台車12の走行方向前方に半導体製造装置13の入庫ポート23や出庫ポート24或いはストッカ装置15の入庫ポート25や出庫ポート26で入出庫作業中の他の搬送台車12が存在する場合、また、軌道合流部17や軌道分岐部18を減速して通過中の他の搬送台車12が存在する場合は、走行を停止し、前車である他の搬送台車12が所定領域から移動したことを確認した後に走行を再開させる。
次に、半導体製造工場における天井に敷設された軌道から吊り下げ状態でFOUPを把持するOHT搬送台車を例に用いて、ある半導体製造装置(又はストッカ装置)から、次の半導体製造装置(又はストッカ装置)へのFOUPの搬送の処理の手順について、図17及び図18を用いて説明する。
1)処理を終了した半導体製造装置13は、MES(Manufacturing Execution System)20に処理の終了したFOUPの引き取り要求を出す。
2)MES20は、製造プロセスに従い、FOUPの搬送先をチェックし、搬送先の半導体処理装置13(この場合、搬送先はストッカ装置15になることもある。)を決定し、MCS(Material Control System)21に搬送命令を出す。
3)MCS21は、引き取り要求のあった半導体製造装置13付近を待機走行するからの搬送台車12を選定し、OHVC(天井搬送制御システム)22を介して引き取り命令を出す。
4)空の搬送台車12は、MCS21により指示されたルートを経由し、引き取り命令のあった半導体製造装置13(又はストッカ装置15)まで走行する。
5)空の搬送台車12は、半導体製造装置13(又はストッカ装置15)に到着後、半導体製造装置13の出庫ポート24(又はストッカ装置15の出庫ポート26)に載置された処理済のFOUP16を積載する。
6)積載作業を終了させた搬送台車12は、軌道合流部17や軌道分岐部18などを経て、MCS21より指示された搬送先の半導体製造装置13(又はストッカ装置15)まで、工程内軌道11や工程間軌道14を走行する。
7)搬送先の半導体製造装置13の入庫ポート23(又はストッカ装置15の入庫ポート25)にFOUP16を降載する。
このような半導体製造工場を含めた半導体製造、液晶製造、FAなどの製造プロセスにおいて、生産効率の向上は至上命題であって、従来から、効率の良い搬送システムの構築は極めて重要とされている。そして、搬送システムの効率の良否を判断する重要な指標が搬送時間である。搬送時間とは、ある装置(製造装置、ストッカ装置や簡易バッファ装置等の保管装置等)からある装置までの搬送要求が出されたとき、搬送命令を受けた搬送台車が、搬送要求のあった装置のステーションに到着するまでの時間(以下、「呼び込み時間」と称する。)と、到着後FOUPに製造過程の品物を積載して目的装置まで走行し、目的装置のステーションにFOUPを降載して搬送動作を完了するのに要する時間との和として定義される。即ち、搬送効率の高い搬送システムとは、搬送時間が短縮化された搬送システムであると言える。
従って、従来から、搬送効率を向上させるために、例えば、特許文献1に示すように、要求頻度の高いステーションに優先的に当該ステーションから最短距離に位置する空の搬送台車を配車・待機させる技術や、特許文献2に示すように、シミュレーションにより決定した搬送制御パラメータに基づいて搬送を行う技術が開示されている。また、製造ロットの中には、最短時間で完成させなければならない「特急ロット」が含まれる場合があり、特許文献3に示すように他のロットよりも特急ロットを優先させて製造プロセスを進行させる技術が開示されている。
特開平11−53029号公報 特開2001−38582号公報 特開2004−334724号公報
しかしながら、従来技術においては、特定のステーションやロットを優先することのみが重視され、搬送システム全体の搬送効率を向上させることに対して考慮がなされていない。例えば、従来技術においては、搬送先として優先的に搬送台車が配車されるステーションは、優先するロットを受け入れるために予測される空の搬送台車の呼び込み時間に基づいてそれまでの処理を停止させている。ここで、一般に、空の搬送台車の呼び込み時間にはバラツキがあり、呼び込み時間は期待値(平均値)ではなく、バラツキを考慮した一定の信頼限界の値として把握する必要がある。呼び込み時間の信頼限界の値は、予測される呼び込み時間の範囲を示す値として短時間予測限界と長時間予測限界があり、それぞれ下記の式で表される。
短時間予測限界=呼び込み時間の平均値−呼び込み時間の標準偏差×3
長時間予測限界=呼び込み時間の平均値+呼び込み時間の標準偏差×3
そして、従来技術において上記の式の短時間予測限界に基づいて空の搬送台車の呼び込み時間を予測して搬送を行っているが、実際には優先するロットを受け入れるために配車される搬送台車の呼び込み時間が、上記の式の長時間予測限界になる場合がある。かかる場合は、当該ステーションを備える装置は下記の推定遊休時間が存在することになる。
推定遊休時間=長時間予測限界−短時間予測限界
=(呼び込み時間の標準偏差×3)×2
具体的には、優先するロット(ここでは「特急ロット」)が装置1,2,3の順に処理が予定されている場合、特急ロットの搬送台車が装置1に到着した時点で、装置2,3において特急ロットの到着前に処理可能な他のロットの処理可能回数は、表1に示す計算式で与えられる。表1において、Nは装置(i)の特急ロット到着前の他のロットの処理回数を示し、Tは装置(i)の搬送台車待ち時間を示し、Sは装置(i)の処理時間を示し、tは装置(i)の搬送台車の呼び込み時間平均を示し、αは装置(i)の実施中の作業終了までの残り時間を示し、σは装置(i−1)の搬送台車の呼び込み時間の標準偏差×3を示している。
Figure 2007141019
ここで、装置2における最大推定遊休時間はσ×2であり、装置3における最大推定遊休時間はσ×2+σ×2である。表1に示すように、装置の搬送台車の呼び込み時間の標準偏差σを小さくすることにより、特急ロットの到着前の他のロットの処理回数Nを大きくすることが可能である。但し、この場合、搬送台車の呼び込み時間平均tも妥当な数値であることを保証する必要がある(小さい数値であることが望ましい。)。尚、特急ロットが装置2に到着した後は、装置2を新たに装置1として逐次再計算を繰り返す。
従って、空の搬送台車の呼び込み時間のバラツキを少なくし、呼び込み時間の標準偏差を小さくすることで、装置の推定遊休時間が小さくなり、搬送先として優先的に搬送台車が配車されるステーションを備える装置を搬送台車が到着するぎりぎりまで稼動させることで稼働率を向上させ、ひいては搬送システム全体の効率を最大限に維持することができる。
そこで、本発明は、空の搬送台車の呼び込み時間のバラツキを少なくし、呼び込み時間の標準偏差を小さくすることにより、搬送システム内の装置の稼働率を向上させ、ひいては搬送システム全体の効率を向上させることができる搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法を提供するものである。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る搬送制御装置は、ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する搬送制御装置であって、前記ステーションから搬送要求を受信する搬送要求受信部と、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として設定する基準点設定部と、前記搬送台車の状態を参照して、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、前記基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として選定する台車選定部と、前記台車選定部で選定した搬送台車に対して搬送命令を行う搬送命令送信部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る搬送制御プログラムは、ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する処理をコンピュータに実行させるための搬送制御プログラムであって、前記ステーションから搬送要求を受信し、前記搬送台車の状態を参照して、前記ステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として、前記基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として選定し、選定した搬送台車に対して搬送命令を行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る搬送制御方法は、ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する搬送制御方法であって、前記ステーションから搬送要求を受信し、前記搬送台車の状態を参照して、前記ステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として、前記基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として選定し、選定した搬送台車に対して搬送命令を行うことを特徴とする。
これにより、搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として、基準点に最も近い空の搬送台車を選定することで、ステーションから搬送台車走行方向の上流側でステーションに最も近い空の搬送台車を選定する従来技術に比べ、空の搬送台車を選定する領域が搬送台車走行方向の上流側と下流側の約2倍に拡張され、空の搬送台車の呼び込み時間のバラツキを少なくする基準点を設定することにより、呼び込み時間の標準偏差を小さくして、搬送システム内の装置の稼働率を向上させ、ひいては搬送システム全体の効率を向上させることができる。
ここで、本発明に係る搬送制御装置は、前記基準点に基づいて搬送台車走行方向上流側及び搬送台車走行方向下流側にそれぞれ第二の距離だけ離れた範囲を選定範囲として設定する選定範囲設定部、を更に備え、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離であり、前記台車選定部で前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車は、更に、前記選定範囲内の空の搬送台車であって良い。
本発明に係る搬送制御プログラム及び搬送制御方法は、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車が、更に、前記基準点に基づいて搬送台車走行方向上流側及び搬送台車走行方向下流側にそれぞれ第二の距離だけ離れた範囲である選定範囲内の空の搬送台車であり、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離であって良い。
これにより、搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として基準点に最も近い空の搬送台車を選定する上で、選定範囲内にあることを更に条件とすることで、選定範囲より遠方の搬送台車が呼び込まれることがなく待機状態が維持され、選定範囲より遠方の搬送台車により近い他のステーションから直後に搬送要求があった場合に即時に配車を行うことができ、他のステーションを考慮した搬送台車の配車を行うことができ、搬送システム全体の効率をより向上させることができる。
また、本発明に係る搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法は、前記第一の距離が、予め行ったシミュレーションにより決定して良い。
これにより、空の搬送台車の呼び込み時間のバラツキを少なくする基準点を、本発明を適用する搬送システムに合わせて設定することができ、呼び込み時間の標準偏差を小さくして、搬送システム内の装置の稼働率を向上させ、ひいては搬送システム全体の効率を向上させることができる。
更に、本発明に係る搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法は、前記第二の距離が、予め行ったシミュレーションにより決定して良い。
これにより、他のステーションを考慮した搬送台車の配車を行う選定範囲を、本発明を適用する搬送システムに合わせて設定することができ、搬送システム全体の効率をより向上させることができる。
本発明において、搬送台車とは、OHT搬送台車,OHS搬送台車,AGV搬送台車,RGV搬送台車等を含むものである。
本発明において、呼び込み時間とは、ある装置(製造装置、ストッカ装置や簡易バッファ装置等の保管装置等)からある装置までの搬送要求が出されたとき、搬送命令を受けた搬送台車が、搬送要求のあった装置のステーションに到着するまでの時間のことを意味する。
本発明において、ステーションとは、製造装置や保管装置の入庫ポートや出庫ポート等、被搬送物に対して実際に供給及び回収を行う場所のことを意味する。また、搬送システム内の装置とは、製造装置や保管装置を含むものである。ここで、製造装置は、被製造物(ウェハ等)を物理的あるいは化学的に処理するプロセス装置と、被製造物を測定する(ウェハの場合は膜厚、比抵抗、パターンの寸法、ごみの数等を測定する)測定装置を含むものである。また、保管装置は、ストッカ装置や簡易バッファ装置等である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法を実施するための最良の形態について具体的な一例に即して説明する。尚、本実施形態においては、半導体製造工場において、天井に敷設された軌道から吊り下げ状態でFOUPを把持するOHT搬送台車を用いた搬送システムに適用する場合を想定する。
[第一の実施形態]
まず、第一の実施形態に係る搬送制御装置について、図1に基づいて以下に説明する。図1は、第一の実施形態に係る搬送制御装置を示すブロック図である。
図1に示すように、搬送制御装置1は、搬送要求受信部2と、基準点設定部3と、台車選定部4と、搬送命令送信部5と、を備えている。
搬送要求受信部2は、搬送システムのあるステーションから送信されるFOUPの引き取り要求(搬送要求)を受信するためのものである。この搬送要求は、後述する図2に示す搬送システム50におけるステーションを備える製造装置13からMES20を介して受信する。
基準点設定部3は、搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として設定するためのものである。ここで、第一の距離は、搬送制御装置1を適用する搬送システムに合わせて、外部または内部のシミュレータ7により予めシミュレーションされて決定される。具体的には、工程内軌道11にステーション10が存在し、4台の空のOHT搬送台車12a、12b、12c、12dが矢印方向に巡回している状況を示す図4を例にすると、基準点30は、ステーション10を起点に搬送台車走行方向上流側に距離X(第一の距離)遡った架空のポイントを意味する。そして、距離Xは、図4に示す軌道に基づいて、シミュレータ7により予めシミュレーションされて決定される。
台車選定部4は、OHT搬送台車12の状態を参照して、搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、基準点設定部3で設定した基準点から最短距離に位置する空のOHT搬送台車12を、搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションに配車するOHT搬送台車12として選定するためのものである。具体的には、工程内軌道11にステーション10が存在し、4台の空のOHT搬送台車12a、12b、12c、12dが矢印方向に巡回している状況を示す図4を例にすると、空のOHT搬送台車12a、12b、12c、12dから搬送要求を出したステーション10に配車するOHT搬送台車の選定作業を行うものとする。そして、ステーション10より搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、基準点30から最短距離にあるOHT搬送台車12aがステーション10に配車されるOHT搬送台車として選定される。
搬送命令送信部5は、台車選定部4で選定したOHT搬送台車12に対して搬送命令を行うためのものである。この搬送命令は、後述する図2に示す搬送システム50におけるOHVC22を介して搬送台車12に送信される。
次に、第一の実施形態に係る搬送制御装置1を、MCS10を用いて実現した場合の搬送システム50の構成を、図2に基づいて説明する。図2は、第一の実施形態に係る搬送制御装置を、MCSを用いて実現した場合の搬送制御システムの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、搬送システム50は、MES20と、MCS21と、OHVC22と、1つまたは複数の半導体製造装置13と、1つまたは複数のストッカ装置14と、複数のOHT搬送台車12と、を備えている。
MES20は、半導体製造ラインの進捗管理、生産自動化のための情報処理システムであり、スケジューラとディスパッチャの機能を含み、半導体製造装置13からポートの状態報告(払出可能報告、払出完了報告等)を受信すると共に、半導体製造装置13に対してポート予約や払出指示などを行うシステムである。スケジューラは、工場内のカセットの工程の進捗(開始時刻及び終了時刻など)を計画するためのソフトウェアである。ディスパッチャは、各種装置の状態とカセットの状態を含む工場内の様々な情報とスケジューラから出力される個々のカセットの進捗計画から、カセットの行き先を決定するためのソフトウェアである。このディスパッチャによって、OHT搬送台車12に対する搬送要求が生成される。
MCS21は、ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上のOHT搬送台車12の状態を監視して、OHT搬送台車12の運行を制御するためのシステムである。そして、MES20からの搬送要求を受け付け、それに従ってストッカ装置14及びOHVC22を介してOHT搬送台車12が有機的に動作して、MES20から受けた搬送要求を遂行するように指示を出す。ここで、OHVC22は、OHT搬送台車12を動作させるシステムである。また、MCS21は、搬送制御プログラム51を備える。搬送制御プログラム51は、上述した搬送要求受信部2、基準点設定部3、台車選定部4、搬送命令送信部5としてMCS21を機能させるプログラムであり、外部からインストールされる。そして、MES20からの搬送要求に基づいて、MCS21において搬送制御プログラム51の処理を行う。
次に、第一の実施形態に係る搬送制御プログラム51の処理の手順について、図3に基づいて説明する。図3は、第一の実施形態に係る搬送制御プログラムの処理の手順について説明したフローチャートである。
まず、MCS21の搬送要求受信部2が、MES20を介してステーションからの搬送要求を受ける(ステップS1)。
次に、MCS21は、監視しているOHT搬送台車12の状態を参照して、台車選定部4において、基準点設定部3で設定した基準点に基づいて、搬送要求を行ったステーションに配車するOHT搬送台車12を選定する(ステップS2)。
そして、MCS21の搬送命令送信部5は、選定されたOHT搬送台車12に対して、OHVC22を介して搬送命令を送信する(ステップS3)。
尚、以上で説明した第一の実施形態に係る搬送制御プログラムの処理は、MCSを用いた第一の実施形態に係る搬送制御方法として処理することができる。
[第二の実施形態]
第二の実施形態では、第一の実施形態において搬送要求を行ったステーションに配車する空の搬送台車を選定する際に、更に設定した選定範囲内であることを条件としている。
まず、第二の実施形態に係る搬送制御装置について、図5に基づいて以下に説明する。図5は、第二の実施形態に係る搬送制御装置を示すブロック図である。尚、第一の実施形態に係る搬送制御装置と同一の部については、その説明を省略する。
図5に示すように、第二の実施形態に係る搬送台車制御装置101は、選定範囲設定部6を更に備えている。選定範囲設定部6は、基準点設定部4で設定した基準点に基づいて、搬送台車走行方向上流側及び搬送台車走行方向下流側にそれぞれ第二の距離だけ離れた範囲を選定範囲として設定するためのものである。尚、第二の距離は第一の距離よりも大きいものとする。ここで、第二の距離は、搬送制御装置101を適用する搬送システムに合わせて、外部または内部のシミュレータ7により予めシミュレーションされて決定される。具体的には、工程内軌道11にステーション10が存在し、4台の空のOHT搬送台車12a、12b、12c、12dが矢印方向に巡回している状況を示す図7を例にすると、選定範囲は、ステーション10を起点に搬送台車走行方向上流側に距離X(第一の距離)遡った架空のポイントである基準点30に基づいて(図4参照)、搬送台車走行方向上流側に距離Y(第二の距離)遡った架空のポイント32aから、搬送台車走行方向下流側に距離Y(第二の距離)下った架空のポイント32bまでの範囲を意味する。ここで、距離Y>距離Xの関係がある。そして、距離Yは、図7に示す軌道に基づいて、シミュレータ7により予めシミュレーションされて決定される。尚、選定範囲内であってもステーション10から搬送台車走行方向下流側の搬送台車は配車することはできないため、実際には、OHT搬送台車は、図7に示す配車制限距離の範囲において選定される。
そして、台車選定部4において、台車選定部4で選定する搬送要求を行ったステーションに配車するOHT搬送台車12は、更に選定範囲設定部6で設定した選定範囲内の空のOHT搬送台車12であることを条件としている。即ち、台車選定部4では、OHT搬送台車12の状態を参照して、搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、選定範囲設定部6で設定した選定範囲内にあり、且つ、基準点設定部3で設定した基準点から最短距離に位置する空のOHT搬送台車12を、搬送要求受信部2で搬送要求を受信したステーションに配車するOHT搬送台車12として選定する。具体的には、工程内軌道11にステーション10が存在し、4台の空のOHT搬送台車12a、12b、12c、12dが矢印方向に巡回している状況を示す図7を例にすると、空のOHT搬送台車12a、12b、12c、12dから搬送要求を出したステーション10に配車するOHT搬送台車の選定作業を行うものとする。そして、ステーション10より搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、選定範囲内(ポイント32a〜32bの範囲内)にあり、且つ、基準点30から最短距離にあるOHT搬送台車12aがステーション10に配車されるOHT搬送台車として選定される。
尚、第二の実施形態に係る搬送制御装置101を、MCS10を用いて実現した場合の搬送システム50の構成は、図2に示す第一の実施形態に係る搬送制御装置1を、MCS10を用いて実現した場合の搬送システム50の構成と同様であり、図2における第一の実施形態に係る搬送制御装置1を第二の実施形態に係る搬送制御装置101に置き換えればよく、その説明を省略する。
次に、第二の実施形態に係る搬送制御プログラム50の処理の手順について、図6に基づいて説明する。図6は、第二の実施形態に係る搬送制御プログラムの処理の手順について説明したフローチャートである。尚、第一の実施形態に係る搬送制御プログラムの処理の手順と同一のステップについては、その説明を省略する。
MCS21の搬送要求受信部2が、MES20を介してステーションからの搬送要求を受ける(ステップS1)と、MCS21は、監視しているOHT搬送台車12の状態を参照して、台車選定部4において、基準点設定部3で設定した基準点及び選定範囲設定部6で設定した選定範囲に基づいて、搬送要求を行ったステーションに配車するOHT搬送台車12を選定する(ステップS2)。
次に、図8に示すシミュレーション軌道を用い、第一の実施形態に係る搬送制御装置1のシミュレータ7及び第二の実施形態に係る搬送制御装置101のシミュレータ7において行った第一の距離X及び第二の距離Yと呼び込み時間との関係のシミュレーション評価について説明する。
図8に示すシミュレーション軌道は、1つの工程間軌道35と6種類の工程内軌道36,37,38,39,40,41により構成される。また、工程内軌道37は4つの工程内軌道37a,37b,37c,37dにより構成され、工程内軌道38は3つの工程内軌道38a,38b,38cにより構成され、工程内軌道39は3つの工程内軌道39a,39b,39cにより構成され、工程内軌道40は5つの工程内軌道40a,40b,40c,40d,40eにより構成されており、工程内軌道総数は17である。また、シミュレーション軌道は、搬送台車の投入台数を管理するエリアとしてエリア1〜6に分類され、エリア1には工程内軌道37a,37bが含まれ、エリア2には工程内軌道37c,37d,38aが含まれ、エリア3には工程内軌道38b,38cが含まれ、エリア4は工程内軌道40a,40b,40c,40d,40e,41が含まれ、エリア5には工程内軌道39a,39b,39cが含まれ、エリア6には工程内軌道36が含まれる。そして、各軌道の周辺には半導体製造装置、ストッカ装置等が配置され(図示せず)、これら装置へOHT搬送台車がFOUPを入出庫するポート数は797ステーション(図示せず)存在する。
次に、シミュレーション条件について以下に示す。
1.図5の軌道周辺に配置された797箇所のステーション間に「From」「To」の関係を設定する。
2.OHT搬送台車に関する速度等のパラメータを表2の値に設定する。
3.ステーション装置移載時間、ストッカ移載時間を表2の値に設定する。
4.ストッカ装置におけるスタッカ移載時間、コンベア移載時間を表2の値に設定する。
5.投入するOHT搬送台車数を80台、搬送指令発生数は1557MPHに設定し、エリア1〜6に投入する台数の上限、下限を表3に定めた数値に設定する。
6.シミュレーションは定常状態24時間を10回実施する。ただし各24時間の前には各1時間のウォームアップ時間を設け、ウォームアップ時の搬送時間は評価データから除外する。
7.ステーションを起点とした基準点の設定距離X(第一の距離)を表2に示す。このうち設定距離Xは0m〜40mについて1m間隔で逐次増加させ、41通りの条件について計算を行った。
8.基準点に基づいた選定範囲の設定距離Y(第二の距離)を表2に示す。制限距離を意味する設定距離Yは50mのみとした。
Figure 2007141019
Figure 2007141019
シミュレータ7として汎用プログラムソフトであるBrooks社製「Automod」を使用する。また、シミュレータ7では、ケース1〜3に基づいてシミュレーションを行う。ここで、ケース1は、ケース2及びケース3と比較するために従来技術を適用して行った場合であり、搬送要求を出したステーションの上流側且つ最短距離に位置する空のOHT搬送台車をステーションに配車するOHT搬送台車として選定する。ケース2は、第一の実施形態に係る搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法を適用して行った場合であり、搬送要求を出したステーションの上流側且つ基準点から最短距離に位置する空のOHT搬送台車をステーションに配車するOHT搬送台車として選定する。ケース3は、第二の実施形態に係る搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法を適用して行った場合であり、搬送要求を出したステーションの上流側且つ選定範囲内且つ基準点から最短距離に位置する空のOHT搬送台車をステーションに配車するOHT搬送台車として選定する。
ケース1及びケース2についてのシミュレータ7での計算結果を表4に示す。表4において、ケース2では、Xをパラメータとして797ステーションにおける10回のデータ(データ数は約375,052〜375,082個)の呼び込み時間の平均値(表中の「平均」)、標準偏差の値(表中の「標準偏差(正)」)、最大値(表中の「Max」)、最小値(表中の「Min」)である。また、これらをグラフ化した図を図9〜12に示す。尚、図9〜12において、ケース1はXの設定距離が0mのときの値であり、ケース2はXの設定距離が1〜40mのときの値である。
Figure 2007141019
ケース3についてのシミュレータ7での計算結果を表5に示す。表5において、ケース3ではケース2と同様に、Xをパラメータとして797ステーションにおける10回のデータ(データ数は約375,052〜375,082個)の呼び込み時間の平均値(表中の「平均」)、標準偏差(表中の「標準偏差(正)」)、最大値(表中の「Max」)、最小値(表中の「Min」)である。また、これらをグラフ化した図を図13〜図16に示す。
Figure 2007141019
ケース2として表4におけるX=10mのとき(即ち、基準点設定部3で基準点として第一の距離X=10mを設定する場合)の計算結果を代表値として採用し、ケース3として表5におけるX=10mのとき(即ち、基準点設定部3で基準点として第一の距離X=10mとして設定し、選定範囲設定部6で選定範囲として第二の距離Y=50mを設定する場合)の計算結果を代表値として採用すると、シミュレータ7でのシミュレーションの結果は表6で総括することができる。
Figure 2007141019
表6では下記のことがわかる。
1.ケース3とケース2の呼び込み時間の標準偏差はいずれもケース1より小さく呼び込み時間のバラツキが小さいことがわかる。
2.ケース3とケース2の比較では、ケース3の呼び込み時間の標準偏差がより小さく、ケース3はケース2より更に呼び込み時間のバラツキが小さいことがわかる。
3.ケース3とケース2の呼び込み時間の平均値はいずれもケース1より小さく妥当な値であり、きわめて好ましい結果を示している。
以上により、本発明の有効性が検証された。
このように、本実施形態に係る搬送制御装置及び搬送制御プログラム、並びに搬送制御方法によると、空の搬送台車の呼び込み時間のバラツキを少なくし、呼び込み時間の標準偏差を小さくすることにより、搬送システム内の装置の稼働率を向上させ、ひいては搬送システム全体の効率を向上させることができる。
以上、本発明は、上記の好ましい実施形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされる。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。また、具体例は、本発明の構成を例示したものであり、本発明を限定するものではない。
上述の実施形態はOHT搬送台車を用いた搬送システムに対して適用したが、それに限らない。例えば、OHS搬送台車,AGV搬送台車,RGV搬送台車等を用いた搬送システムに対して適用しても良い。かかる場合は、搬送システム50の構成において、OHVC22の代わりに、OHS搬送台車,AGV搬送台車,RGV搬送台車を動作させるシステムであるLVC,AGVC,RGVCが用いられる。また、ストッカ装置等の保管装置も含めた搬送システムに対して適用しても良い。かかる場合は、搬送システム50の構成において、例えばストッカ装置14を動作させるシステムとしてSTCが用いられる。更に、これらの搬送台車や保管装置が混在した搬送システムに対して適用することもできる。かかる場合は、搬送システム50の構成において、例えば、搬送台車12及びストッカ装置14における搬送や保管を実行するためのシステムとしてAMHSコンポーネントが用いられる。
また、上述の実施形態では、シミュレータにおいて第二の距離Yを固定した上で第一の距離Xのみを変化させてシミュレーションを行い、呼び込み時間の標準偏差及び平均値が小さくなるような第一の距離Xを設定しているが、それに限らない。即ち、第一の距離X及び第二の距離Yの双方を変化させてシミュレーションを行い、呼び込み時間の標準偏差及び平均値が小さくなるような第一の距離X及び第二の距離Yを設定してよい。
第一の実施形態に係る搬送制御装置を示すブロック図である。 第一の実施形態に係る搬送制御装置を、MCSを用いて実現した場合の搬送制御システムの構成を示すブロック図である。 第一の実施形態に係る搬送制御プログラムの処理の手順について説明したフローチャートである。 第一の実施形態に係る搬送制御装置を適用する搬送システムの軌道例であり、基準点を示すものである。 第二の実施形態に係る搬送制御装置を示すブロック図である。 第二の実施形態に係る搬送制御プログラムの処理の手順について説明したフローチャートである。 第二の実施形態に係る搬送制御装置を適用する搬送システムの軌道例であり、基準点及び選定範囲を示すものである。 第一の実施形態に係る搬送制御装置のシミュレータ及び第二の実施形態に係る搬送制御装置のシミュレータで用いるシミュレーション軌道を示すものである。 ケース1及びケース2についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の平均を示す。 ケース1及びケース2についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の標準偏差を示す。 ケース1及びケース2についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の最大時間を示す。 ケース1及びケース2についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の最小時間を示す。 ケース3についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の平均を示す。 ケース3についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の標準偏差を示す。 ケース3についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の最大時間を示す。 ケース3についてのシミュレータでの計算結果を示すグラフであり、呼び込み時間の最小時間を示す。 半導体製造工場のレイアウトを示す図である。 搬送システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 搬送制御装置
2 搬送要求受信部
3 基準点設定部
4 台車選定部
5 搬送命令送信部
6 選定範囲設定部
7 シミュレータ
101 搬送制御装置

Claims (12)

  1. ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する搬送制御装置であって、
    前記ステーションから搬送要求を受信する搬送要求受信部と、
    前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として設定する基準点設定部と、
    前記搬送台車の状態を参照して、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、前記基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として選定する台車選定部と、
    前記台車選定部で選定した搬送台車に対して搬送命令を行う搬送命令送信部と、
    を備えることを特徴とする搬送制御装置。
  2. 前記基準点に基づいて搬送台車走行方向上流側及び搬送台車走行方向下流側にそれぞれ第二の距離だけ離れた範囲を選定範囲として設定する選定範囲設定部、を更に備え、
    前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離であり、
    前記台車選定部で前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車は、更に、前記選定範囲内の空の搬送台車であることを特徴とする請求項1に記載の搬送制御装置。
  3. 前記第一の距離は、予め行ったシミュレーションにより決定することを特徴する請求項1または2に記載の搬送制御装置。
  4. 前記第二の距離は、予め行ったシミュレーションにより決定することを特徴とする請求項2に記載の搬送制御装置。
  5. ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する処理をコンピュータに実行させるための搬送制御プログラムであって、
    前記ステーションから搬送要求を受信し、前記搬送台車の状態を参照して、前記ステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として、前記基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として選定し、選定した搬送台車に対して搬送命令を行う処理をコンピュータに実行させる搬送制御プログラム。
  6. 前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車は、更に、前記基準点に基づいて搬送台車走行方向上流側及び搬送台車走行方向下流側にそれぞれ第二の距離だけ離れた範囲である選定範囲内の空の搬送台車であり、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離であることを特徴とする請求項5に記載の搬送制御プログラム。
  7. 前記第一の距離は、予め行ったシミュレーションにより決定することを特徴する請求項5または6に記載の搬送制御プログラム。
  8. 前記第二の距離は、予め行ったシミュレーションにより決定することを特徴とする請求項5に記載の搬送制御プログラム。
  9. ステーション間で被搬送物を搬送する軌道上の搬送台車の状態を監視して、搬送台車の運行を制御する搬送制御方法であって、
    前記ステーションから搬送要求を受信し、前記搬送台車の状態を参照して、前記ステーションより搬送台車走行方向上流側にあり、且つ、前記搬送要求を行ったステーションより搬送台車走行方向上流側に第一の距離だけ離れた位置を基準点として、前記基準点から最短距離に位置する空の搬送台車を、前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車として選定し、選定した搬送台車に対して搬送命令を行うことを特徴とする搬送制御方法。
  10. 前記搬送要求を行ったステーションに配車する搬送台車は、更に、前記基準点に基づいて搬送台車走行方向上流側及び搬送台車走行方向下流側にそれぞれ第二の距離だけ離れた範囲である選定範囲内の空の搬送台車であり、前記第二の距離は、前記第一の距離よりも長い距離であることを特徴とする請求項9に記載の搬送制御方法。
  11. 前記第一の距離は、予め行ったシミュレーションにより決定することを特徴する請求項9または10に記載の搬送制御方法。
  12. 前記第二の距離は、予め行ったシミュレーションにより決定することを特徴とする請求項10に記載の搬送制御方法。
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