JP2007138704A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、板面を互いに対向させてある一対の板ガラス間に間隔保持用のスペーサを介在させると共に、前記板ガラスの外周部どうしを封止用材料で固定して、前記板ガラス間に形成した空隙部を減圧状態に保持してあるガラスパネルの取り付け構造に関する。
従来のガラスパネルは、同じ外形寸法の一対の板ガラス間に間隔保持用のスペーサを介在させ、それらの板ガラスの外周部どうしを封止用材料で固定して、板ガラス間に形成した空隙部を減圧状態に保持してある。
この為、図10に示すように、例えば、ガラスパネルPの外周部に、板ガラス1(1A,1B)の板面に弾性的に密着する軟質保持部6を備えたパネル保持部材(グレージングチャンネルともいう)8を装着して、建物のサッシュ9等に取り付けた場合に、ガラスパネルPの全周に亘って、矢印で示すように、建物の外側に向けて取り付けられている外側板ガラス1Bと軟質保持部6との間からパネル保持部材8の内側に侵入した雨水Wが封止用材料3に接触し易く、封止用材料3が雨水Wとの接触で腐食して早期に劣化し、空隙部Vを長期に亘って減圧状態に保持できない欠点がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガラスパネルを建物に取り付けた状態で、空隙部を長期に亘って減圧状態に保持できるようにすることを目的とする。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ガラスパネルを建物に取り付けた状態で、空隙部を長期に亘って減圧状態に保持できるようにすることを目的とする。
本発明の第1特徴構成は、図7,図9に例示するように、板面を互いに対向させてある一対の板ガラス1(1A,1B)間に間隔保持用のスペーサ2を介在させると共に、前記板ガラス1の外周部どうしを封止用材料3で固定して、前記板ガラス1間に形成した空隙部Vを減圧状態に保持してあるガラスパネルPの取り付け構造であって、前記ガラスパネルPを建物Eに取り付けた状態で建物外側に向けて取り付けられる外側板ガラス1Bの外形寸法を、建物内側に向けて取り付けられる内側板ガラス1Aの外形寸法よりも大きくして、前記内側板ガラス1Aの周縁が前記外側板ガラス1Bの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないようにすると共に、前記外側板ガラス1Bの少なくとも一側辺を、前記内側板ガラス1Aの周縁よりも板面に沿う方向に突出する突出部10に形成してあり、前記ガラスパネルPの複数枚を前記外側板ガラス1Bの突出部10の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部10どうしを連結具Dで連結してある点にある。
〔作用及び効果〕
外側板ガラス1Bの外形寸法を内側板ガラス1Aの外形寸法よりも大きくして、内側板ガラス1Aの周縁が外側板ガラス1Bの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないようにすると共に、外側板ガラス1Bの少なくとも一側辺を、内側板ガラス1Aの周縁よりも板面に沿う方向に突出する突出部10に形成してあるので、外側板ガラス1Bの周縁を内側板ガラス1Aの周縁よりも板面方向に突出させて、封止用材料3を外側板ガラス1Bの周縁よりも板面方向内側に位置させることができ、その上、ガラスパネルPの複数枚を外側板ガラス1Bの突出部10の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部10どうしを連結具Dで連結してあるために、外側板ガラス1Bに沿ってガラスパネルPの周縁に侵入した雨水Wが封止用材料3に接触するおそれが少ない。
従って、ガラスパネルの複数枚を外側板ガラスの突出部の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部どうしを連結具で連結してある状態で、雨水が封止用材料に接触しにくく、封止用材料が雨水で腐食して早期に劣化するおそれが少ないので、空隙部を長期に亘って減圧状態に保持できる。
外側板ガラス1Bの外形寸法を内側板ガラス1Aの外形寸法よりも大きくして、内側板ガラス1Aの周縁が外側板ガラス1Bの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないようにすると共に、外側板ガラス1Bの少なくとも一側辺を、内側板ガラス1Aの周縁よりも板面に沿う方向に突出する突出部10に形成してあるので、外側板ガラス1Bの周縁を内側板ガラス1Aの周縁よりも板面方向に突出させて、封止用材料3を外側板ガラス1Bの周縁よりも板面方向内側に位置させることができ、その上、ガラスパネルPの複数枚を外側板ガラス1Bの突出部10の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部10どうしを連結具Dで連結してあるために、外側板ガラス1Bに沿ってガラスパネルPの周縁に侵入した雨水Wが封止用材料3に接触するおそれが少ない。
従って、ガラスパネルの複数枚を外側板ガラスの突出部の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部どうしを連結具で連結してある状態で、雨水が封止用材料に接触しにくく、封止用材料が雨水で腐食して早期に劣化するおそれが少ないので、空隙部を長期に亘って減圧状態に保持できる。
また、ガラスパネルPの複数枚を外側板ガラス1Bの突出部10の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部10どうしを連結具Dで連結して建物Eに取り付けた状態で、隣り合うガラスパネルPの外側板ガラス1Bどうしの隙間F1を小さくして、その隙間F1を埋めるシール材C1の量を少なくしながら、内側板ガラス1Aどうしの隙間F2に充分な量のシール材C2を充填することができる。
従って、ガラスパネルの複数枚を外側板ガラスの突出部の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部どうしを連結具で連結して建物に取り付けた状態で、外側板ガラスどうしの隙間を埋めるシール材が建物の外側から目立たないように、外観上、有利に取り付けながら、内側板ガラスどうしの隙間に充填したシール材でシール性を確保し易い。
従って、ガラスパネルの複数枚を外側板ガラスの突出部の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部どうしを連結具で連結して建物に取り付けた状態で、外側板ガラスどうしの隙間を埋めるシール材が建物の外側から目立たないように、外観上、有利に取り付けながら、内側板ガラスどうしの隙間に充填したシール材でシール性を確保し易い。
更に、ガラスパネルPの複数枚を外側板ガラス1Bの突出部10の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部10どうしを連結具Dで連結してあるので、空隙部Vを挟む外側板ガラス1Bと内側板ガラス1Aとに亘って貫通孔形成用の筒体を設けて、その貫通孔に挿通したボルトなどで連結具を固定するような場合に比べて、ガラスパネルの製造工程を煩雑化することなく、隣り合うガラスパネルどうしを連結できる。
また、ガラスパネルを互いに隣り合うように建物に取り付けた状態で、連結具を内側板ガラスどうしの隙間に入り込ませて固定できるので、内側板ガラスの外側板ガラスの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出する突出部に設けた固定部に連結具を固定する場合に比べて、連結具のガラスパネル内面側への突出量を少なくして、外観上、有利に取り付けることができる。
また、ガラスパネルを互いに隣り合うように建物に取り付けた状態で、連結具を内側板ガラスどうしの隙間に入り込ませて固定できるので、内側板ガラスの外側板ガラスの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出する突出部に設けた固定部に連結具を固定する場合に比べて、連結具のガラスパネル内面側への突出量を少なくして、外観上、有利に取り付けることができる。
本発明の第2特徴構成は、図9に例示するように、前記ガラスパネルPは、前記連結具Dを介して建物Eに固定してある点にある。
〔作用及び効果〕
連結具Dを内側板ガラス1Aどうしの隙間F2に入り込ませて建物Eに固定できるので、連結具Dのガラスパネル内面側への突出量を少なくして、外観上、有利に取り付けることができる。
連結具Dを内側板ガラス1Aどうしの隙間F2に入り込ませて建物Eに固定できるので、連結具Dのガラスパネル内面側への突出量を少なくして、外観上、有利に取り付けることができる。
尚、図面との対照を便利にするために符号を記して説明したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明のガラスパネルの実施形態の一つを示し、このガラスパネルPは、板面を互いに対向させてある一対の板ガラス1(1A,1)間に、板面に沿って間隔を隔てて複数の間隔保持用のスペーサ2を介在させると共に、板ガラス1の外周部どうしを、全周に亘って、板ガラス1よりも低融点の封止用材料としての気体透過度の低いはんだガラス等の低融点ガラス3で固定して、一対の板ガラス1間に空隙部Vを形成し、その空隙部Vを吸引して減圧状態に保持してある。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明のガラスパネルの実施形態の一つを示し、このガラスパネルPは、板面を互いに対向させてある一対の板ガラス1(1A,1)間に、板面に沿って間隔を隔てて複数の間隔保持用のスペーサ2を介在させると共に、板ガラス1の外周部どうしを、全周に亘って、板ガラス1よりも低融点の封止用材料としての気体透過度の低いはんだガラス等の低融点ガラス3で固定して、一対の板ガラス1間に空隙部Vを形成し、その空隙部Vを吸引して減圧状態に保持してある。
前記板ガラス1A,1Bは、本実施形態では厚みが約3mmの透明な矩形のフロート板ガラスで構成してあり、一方の板ガラス1Aには、空隙部Vを吸引するために使用した吸引部4を覆うキャップ5を接着固定してある。
前記両板ガラス1A,1Bのうち、一方の板ガラス1Aを、ガラスパネルPを建物Eに取り付けた状態で、建物内側に向けて取り付けられる内側板ガラスとして設け、他方の板ガラス1Bを、ガラスパネルPを建物Eに取り付けた状態で、建物外側に向けて取り付けられる外側板ガラスとして設けてある。
前記両板ガラス1A,1Bのうち、一方の板ガラス1Aを、ガラスパネルPを建物Eに取り付けた状態で、建物内側に向けて取り付けられる内側板ガラスとして設け、他方の板ガラス1Bを、ガラスパネルPを建物Eに取り付けた状態で、建物外側に向けて取り付けられる外側板ガラスとして設けてある。
そして、外側板ガラス1Bの外形寸法を内側板ガラス1Aの外形寸法よりも、長さ,幅とも6mm程度大きくして、内側板ガラス1Aの周縁が外側板ガラス1Bの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないように、外側板ガラス1Bの周縁を、全周に亘って、内側板ガラス1Aの周縁から3mm程度、板面に沿う方向に突出させ、ガラスパネルPを建物Eに取り付けた状態で、外側板ガラス1Bを、その周縁が内側板ガラス1Aの周縁よりも下方に突出するように設けてある。
また、外側板ガラス1Bの周縁を、全周に亘って、内側板ガラス1Aの周縁から板面に沿う方向に突出させてあるので、板ガラス1(1A,1B)の外周部どうしを低融点ガラス3で固定する際に、その突出部10上にペースト状の低融点ガラス材料を載置することで、空隙部Vを作業性良く形成できるように構成されている。
また、外側板ガラス1Bの周縁を、全周に亘って、内側板ガラス1Aの周縁から板面に沿う方向に突出させてあるので、板ガラス1(1A,1B)の外周部どうしを低融点ガラス3で固定する際に、その突出部10上にペースト状の低融点ガラス材料を載置することで、空隙部Vを作業性良く形成できるように構成されている。
前記スペーサ2は、圧縮強度が5×103kgf/cm2(約4.9×104N/cm2)以上の材料、例えば、ステンレス鋼(SUS304)で製作してあり、直径が0.3mm〜1.0mm程度で、高さが0.15mm〜1.0mm程度の円柱形が好ましく、また、各スペーサ2間の間隔は、20mm程度が好ましい。
図2は、上記ガラスパネルPの外周部に、各板ガラス1A,1Bの板面に弾性的に密着する軟質保持部6と水抜き孔7とを備えた横断面がU字状のパネル保持部材8を全周に亘って装着して、建物Eの横壁等に上下方向に沿う姿勢で固定したサッシュ(建物Eの一部)9に取り付けてある状態を示し、外側板ガラス1Bの周縁が全周に亘って内側板ガラス1Aの周縁よりも突出するように設けてあるので、雨水Wが矢印で示すように外側板ガラス1Bと軟質保持部6との間からパネル保持部材8の内側に侵入しても、その雨水WがガラスパネルPの全周に亘って低融点ガラス(封止用材料)3に接触しにくく、従って低融点ガラス3が雨水Wで腐食して劣化しにくいので、空隙部Vを長期に亘って減圧状態に保持できる。
〔第2実施形態〕
図3は、上記ガラスパネルPのうちの外側板ガラス1Bの外周部にパネル保持部材8を装着して、建物Eのサッシュ9に取り付けてある状態を示し、ガラスパネル厚み方向の寸法が小さくて、小型化や軽量化を図り易いパネル保持部材8やサッシュ9を使用して建物Eに取り付けることができる。
図3は、上記ガラスパネルPのうちの外側板ガラス1Bの外周部にパネル保持部材8を装着して、建物Eのサッシュ9に取り付けてある状態を示し、ガラスパネル厚み方向の寸法が小さくて、小型化や軽量化を図り易いパネル保持部材8やサッシュ9を使用して建物Eに取り付けることができる。
〔第3実施形態〕
図4は、上記ガラスパネルPの二枚を、板面が互いに交差する状態で隣り合うように建物の出隅部Aに取り付けてある状態を示し、外側板ガラス1Bの周縁を、内側板ガラス1Aの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出するように設けてあるので、出隅部AにおけるガラスパネルPどうしの隙間、つまり、外側板ガラス1Bどうしの隙間F1と,内側板ガラス1Aどうしの隙間F2とを小さくして、その隙間F1,F2を少ない量の目地シール材Cで容易に埋めることができ、施工コストを安くすることができるとともに、目地シール材Cが目立ちにくく、外観上、有利に取り付けることができる。
図4は、上記ガラスパネルPの二枚を、板面が互いに交差する状態で隣り合うように建物の出隅部Aに取り付けてある状態を示し、外側板ガラス1Bの周縁を、内側板ガラス1Aの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出するように設けてあるので、出隅部AにおけるガラスパネルPどうしの隙間、つまり、外側板ガラス1Bどうしの隙間F1と,内側板ガラス1Aどうしの隙間F2とを小さくして、その隙間F1,F2を少ない量の目地シール材Cで容易に埋めることができ、施工コストを安くすることができるとともに、目地シール材Cが目立ちにくく、外観上、有利に取り付けることができる。
尚、上記ガラスパネルPの二枚を建物の出隅部Aに取り付ける形態として、一方のガラスパネルPにおける外側板ガラス1Bの端面と、他方のガラスパネルPにおける外側板ガラス1Bの外面とが略面一になるように突き合わせて、図5に示すように、ガラスパネルPどうしの隙間F1,F2を目地シール材Cで埋めてあっても、図6に示すように、一方のガラスパネルPにおける外側板ガラス1Bの内面と他方のガラスパネルPとの隙間F3を目地シール材Cで埋めてあっても良い。
〔第4実施形態〕
図7〜図9は、上記ガラスパネルPの四枚を並べて、互いに隣り合うように建物Eに取り付けてある状態を示し、各ガラスパネルPの外側板ガラス1Bの周縁を、内側板ガラス1Aの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出するように設けてあるので、外側板ガラス1Bどうしの隙間F1を小さくして、その隙間F1を埋める目地シール材C(C1)の量を少なくしながら、内側板ガラス1Aどうしの隙間F2に充分な量の目地シール材C(C2)を充填することができ、目地シール材Cが建物Eの外側から目立たないように、外観上、有利に取り付けながら、内側板ガラス1Aどうしの隙間部分に充填したシール材C2で充分なシール性を確保できる。
図7〜図9は、上記ガラスパネルPの四枚を並べて、互いに隣り合うように建物Eに取り付けてある状態を示し、各ガラスパネルPの外側板ガラス1Bの周縁を、内側板ガラス1Aの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出するように設けてあるので、外側板ガラス1Bどうしの隙間F1を小さくして、その隙間F1を埋める目地シール材C(C1)の量を少なくしながら、内側板ガラス1Aどうしの隙間F2に充分な量の目地シール材C(C2)を充填することができ、目地シール材Cが建物Eの外側から目立たないように、外観上、有利に取り付けながら、内側板ガラス1Aどうしの隙間部分に充填したシール材C2で充分なシール性を確保できる。
また、外側板ガラス1Bの内側板ガラス1Aの周縁よりも突出する突出部10に、その突出部10と、隣り合うガラスパネルPの突出部10とを連結する連結具Dの固定部としてのボルト貫通孔11を設け、そのボルト貫通孔11にボルト12で固定した連結具Dを建物Eに固定して、隣り合うガラスパネルPどうしを連結して建物Eに固定してあり、ガラスパネルPの製造工程を煩雑化することなく、隣り合うガラスパネルPどうしを連結できるとともに、連結具Dを内側板ガラス1Aどうしの隙間F2に入り込ませて固定できるので、連結具Dのガラスパネル内面側への突出量を少なくして、外観上、有利に取り付けることができる。 この場合、必要に応じてボルト貫通孔11とボルト12との隙間あるいは突出部10と固定具10との隙間に弾性緩衝材を挿入し、外力による相対移動に対してガラスパネルへの衝撃力を減ずる。
尚、隣り合うガラスパネルPどうしを連結して建物Eに固定する形態として、突出部10の一部分どうしを表裏から一体的に挟みつけて連結する連結具を建物Eに固定したり、突出部10の一部分に外嵌する外嵌部材を突出部10の間に挟み込んで連結する連結具Dを建物Eに固定したりして、突出部10にボルト貫通孔11などを設けずに、その突出部10の一部を連結具Dの固定部とするものであっても良い。
〔その他の実施形態〕
〈1〉 本発明のガラスパネルは、外側板ガラスの周縁の一部が内側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出する状態で、内側板ガラスの周縁が外側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないように設けてあっても良い。
つまり、例えば矩形のガラスパネルの場合は、外側板ガラスの1辺または2辺あるいは3辺だけが内側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出する状態で設けてあっても良い。
〈2〉 本発明のガラスパネルは、板ガラスの外周部どうしを封止用材料としてのインジウム、鉛、錫または亜鉛などを主成分とする金属はんだで固定してあっても良い。
〈3〉 本発明のガラスパネルは、建物に設けてある開閉自在な窓の窓枠(サッシュ)に取り付けられるものであっても良い。
〈4〉 本発明のガラスパネルは、建物の出隅部に板面が互いに交差する状態で隣り合うように取り付けられる外側板ガラスの周縁を、内側板ガラスの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出させて形成される突出部に、その突出部と、隣り合うガラスパネルの突出部とを連結する連結具の固定部を設けてあっても良い。
〈5〉 本発明のガラスパネルに使用する板ガラスは、先の実施形態で説明したフロートガラスに限るものではなく、その種別は任意に選定することが可能であり、例えば型板ガラス、すりガラス(表面処理により光を拡散させる機能を付与したガラス)、網入りガラス又は強化ガラスや熱線吸収、紫外線吸収、熱線反射、低放射等の機能を付与した板ガラスや、それらとの組み合わせであってもよい。
また、ガラスの組成については、ソーダ珪酸ガラス(ソーダ石灰シリカガラス)や、ホウ珪酸ガラスや、アルミノ珪酸ガラスや、各種結晶化ガラスであってもよい。
〈6〉 本発明のガラスパネルに使用する板ガラスは、特に第4実施形態において、耐風圧強度を考慮した板ガラスや強化ガラスなどの場合に、厚みが3mmを越えるもの、例えば10mm程度の板ガラスを使用するものであっても良い。
〈7〉 本発明のガラスパネルに使用するスペーサの材料は、ステンレス鋼に限るものではなく、例えば、インコネル718や他の金属材料、石英ガラス、セラミックなどの各種の材料でスペーサを形成することができ、また、その形状についても、円柱形に限らず、角柱形などにすることができ、各スペーサ間の間隔についても、適宜変更が可能である。
〈1〉 本発明のガラスパネルは、外側板ガラスの周縁の一部が内側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出する状態で、内側板ガラスの周縁が外側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないように設けてあっても良い。
つまり、例えば矩形のガラスパネルの場合は、外側板ガラスの1辺または2辺あるいは3辺だけが内側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出する状態で設けてあっても良い。
〈2〉 本発明のガラスパネルは、板ガラスの外周部どうしを封止用材料としてのインジウム、鉛、錫または亜鉛などを主成分とする金属はんだで固定してあっても良い。
〈3〉 本発明のガラスパネルは、建物に設けてある開閉自在な窓の窓枠(サッシュ)に取り付けられるものであっても良い。
〈4〉 本発明のガラスパネルは、建物の出隅部に板面が互いに交差する状態で隣り合うように取り付けられる外側板ガラスの周縁を、内側板ガラスの周縁よりも隣り合うガラスパネル側に突出させて形成される突出部に、その突出部と、隣り合うガラスパネルの突出部とを連結する連結具の固定部を設けてあっても良い。
〈5〉 本発明のガラスパネルに使用する板ガラスは、先の実施形態で説明したフロートガラスに限るものではなく、その種別は任意に選定することが可能であり、例えば型板ガラス、すりガラス(表面処理により光を拡散させる機能を付与したガラス)、網入りガラス又は強化ガラスや熱線吸収、紫外線吸収、熱線反射、低放射等の機能を付与した板ガラスや、それらとの組み合わせであってもよい。
また、ガラスの組成については、ソーダ珪酸ガラス(ソーダ石灰シリカガラス)や、ホウ珪酸ガラスや、アルミノ珪酸ガラスや、各種結晶化ガラスであってもよい。
〈6〉 本発明のガラスパネルに使用する板ガラスは、特に第4実施形態において、耐風圧強度を考慮した板ガラスや強化ガラスなどの場合に、厚みが3mmを越えるもの、例えば10mm程度の板ガラスを使用するものであっても良い。
〈7〉 本発明のガラスパネルに使用するスペーサの材料は、ステンレス鋼に限るものではなく、例えば、インコネル718や他の金属材料、石英ガラス、セラミックなどの各種の材料でスペーサを形成することができ、また、その形状についても、円柱形に限らず、角柱形などにすることができ、各スペーサ間の間隔についても、適宜変更が可能である。
1 板ガラス
1A 内側板ガラス
1B 外側板ガラス
2 スペーサ
3 封止用材料
10 突出部
11 固定部
A 出隅部
D 連結具
E 建物
P ガラスパネル
V 空隙部
1A 内側板ガラス
1B 外側板ガラス
2 スペーサ
3 封止用材料
10 突出部
11 固定部
A 出隅部
D 連結具
E 建物
P ガラスパネル
V 空隙部
Claims (2)
- 板面を互いに対向させてある一対の板ガラス間に間隔保持用のスペーサを介在させると共に、前記板ガラスの外周部どうしを封止用材料で固定して、前記板ガラス間に形成した空隙部を減圧状態に保持してあるガラスパネルの取り付け構造であって、
前記ガラスパネルを建物に取り付けた状態で建物外側に向けて取り付けられる外側板ガラスの外形寸法を、建物内側に向けて取り付けられる内側板ガラスの外形寸法よりも大きくして、前記内側板ガラスの周縁が前記外側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出しないようにすると共に、前記外側板ガラスの少なくとも一側辺を、前記内側板ガラスの周縁よりも板面に沿う方向に突出する突出部に形成してあり、
前記ガラスパネルの複数枚を前記外側板ガラスの突出部の端面どうしが互いに対向するように隣り合わせて、それらの突出部どうしを連結具で連結してあるガラスパネル取り付け構造。 - 前記ガラスパネルは、前記連結具を介して建物に固定してある請求項1記載のガラスパネル取り付け構造。
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