JP2007134147A - セパレータおよび燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】平板と流路板からなるセパレータを用いた燃料電池で、流路板の強度を保ち、高利用率運転や高電流密度運転を可能とする。
【解決手段】平板と流路板からなるセパレータを用いた燃料電池であって、平板と、該平板を挟んで重ね合わせた導電性流路板とを有し、前記平板には複数のマニホールドが形成され、前記流路板には複数個の蛇行状貫通溝が形成されており、前記蛇行状の貫通溝は複数のブロックに分割されている。さらに、反応流体あるいは冷却媒体が隣り合う前記ブロックへ流通できるように前記平板および前記流路板に複数個の第2のマニホールドが追設され、前記蛇行状貫通溝の一部が前記第1のマニホールドの一部あるいは全部と重なり合うように配置されている構造とした高効率の燃料電池とした。
【選択図】図1

Description

本発明は燃料電池の部材であるセパレータおよびこれを用いた燃料電池に関する。
種々ある燃料電池の中で、固体高分子形燃料電池(PEFC)や直接メタノール形燃料電池(DMFC)は、高分子からなる膜状の固体電解質の両面に白金等の触媒を担持したカーボン電極を接合して構成されている点が主な特徴である。これをMEAとよぶ
(Membrane Electrode Assembly ;電解質膜電極一体化構造)。固体高分子形燃料電池はセパレータとよばれる燃料ガス(水素を含むガス)および酸化剤ガス(酸素あるいは空気)の流路が形成された一対の部材で、MEAを挟持した構造をとっている。
ここでは燃料となるガスなどの流体および酸化剤となるガスなどの流体を総括して反応ガスあるいは反応流体と呼ぶことにする。通常、MEAとセパレータの間には多孔質のカーボン製シートを介して挟持されている。これはガス拡散層と呼ばれ、これによって、反応ガスが効率良くまた、均一に電極へ供給する機能が高まる。これら一組にしたものを単セルといい、燃料電池スタックはこの単セルを複数個積層したものである。セパレータは反応ガスを電極に効率良く電極へ供給する役割を負っており、反応ガスを燃料電池に供給して適当な負荷をかけると電力を取り出せる。これに伴い、反応熱やジュール熱などによる熱も発生する。この熱を除去するために、通常、前記セパレータの一部に冷却水を通すためのセパレータが燃料電池に備わっている。
セパレータは隣り合うセルにエネルギーの損失を少なく電力を伝える役割も負っているため、通常、炭素系の導電性材料で構成され、また、反応ガスや冷却媒体を通気,通水するための流路溝が形成されている。セパレータ材料としては、炭素系の他、金属薄板を用いることも検討されている。金属は原料費が廉価で、かつ、プレス加工が容易であること、薄板を使用できるため、コンパクトで軽量化できるメリットや低コスト化が可能であるという特徴を有するためである。
炭素系,金属系いずれの材料を用いても反応ガスの通気や冷却水の通水のための流路溝を設けることが必要である。旧来は機械加工によりマニホールドや流路溝を形成したが、経済性の観点から最近ではプレス加工による成型が主流となっている。
これに対し、特許文献1で、平板状の第1の導電性プレートとスリットを設けた第2の導電性プレートを重ね合わせてセパレータを形成する発明が開示されている。本発明によると、電池の組立工程の簡略化が図られるとともにガスシール性も向上できるとされている。
特開2001−126743号公報
流体が平板内に導入された後、流体を案内する貫通溝が流体を排出するまで連続して形成されている場合、貫通溝の距離が長くなり、手で流路板を持ち上げただけで、流路が下にダレ下がり容易に変形、あるいは破壊してしまう。
本発明の目的は、流路板の流路の変形が少なく、流配をより均一にできるセパレータを提供し、また、燃料の高利用率運転や、高電流運転可能な燃料電池を提供することにある。
2つの流体を分離する平板と、前記平板の片面に導入された一方の流体を案内する流路を有する流路板とを有する燃料電池用セパレータであって、前記流路は、連続しない複数のブロックに分かれた複数の貫通溝からなり、前記一方の流体は前記平板に設けられたマニホールドを通過して隣接するブロックの流路に導入されることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
本発明によれば、流路板を取り扱う際に流路板の流路の変形を少なく出来るので、組み立てが容易で、かつ、流路板の精度を高められる。セパレータの高精度化が可能であることからガス流配の均質化が図られ高利用率運転による高効率化,高電流密度化が可能な燃料電池を提供できる。
以下に本発明の実施例について説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の第1の態様を、図1を用いて説明する。図1は本発明による2枚の流路板2と1枚の平板3で一組のセパレータ1を構成する展開斜視図である。平板3は反応流体や冷却媒体を隣り合うセルに連通させる第1のマニホールド301が形成されている平板である。そのため、最も容易な打ち抜きにより成型することが可能である。平板3はアノードとカソードの反応流体を遮断する役割および隣り合うセルに電流を通す役割を果たす。そのため、平板3は流体の遮閉性を有することおよび導電性を有することが必要である。その目的を果たす材料として炭素系材料や金属が相応しい。なかでも金属は炭素系材料と比較して強度が大きく、かつ、反応流体や冷却媒体を遮断する能力に長けていることから、0.05mmや0.1mm以下の薄さであっても使用可能である。炭素系材料の場合は、ガス透過性が大きいため、緻密化した黒鉛や樹脂含浸が必要である。それでも、反応流体が気体であった場合は少なくても0.2mm 以上の厚みが必要であるし、この厚みでは機械的強度に不足が生じることもあるが、燃料電池が大型化したとしても高電圧化を測りたい場合には、炭素系材料が有効である。
燃料電池の環境下では大きな電流密度の電流が常時流れていることや、例えばPEFCでは電極や電解質からの不純物を含んだ水分、例えばDMFCでは燃料であるメタノールの副生成物であるギ酸を含んだ燃料に暴露される等により通常の一般商用金属では腐食を免れない。腐食まで至らずとも、電気導電性に劣る不動態皮膜が成長し、電気の流れを阻害することがある。そのため、セパレータ1の材料に金属を選んだときは、腐食防止や不動態皮膜成長防止のための被覆層を設ける。
数多くの金属の中で、チタンは優れた耐食性を有していることから燃料電池セパレータとして好適である。チタンは他の金属に比べると腐食生成物の絶対量が少ないこと、腐食性生物が電極反応を阻害する作用が小さいことなどの理由のためである。同じような金属として、ニオブ,タンタルなどのバルブ金属がある。
ただし、チタンであってもそのまま使用すると、不動態皮膜が成長して電気伝導性を悪化させるため、なんらかの表面処理層あるいは被覆層が必要である。多くの表面処理層が存在するが、電気導電性を維持する必要があることから、金属のメッキや導電性有するセラミクス層の形成,導電性塗料の塗布など、ある程度その手段は限られてくる。導電性フィラーとして黒鉛などの炭素材料,バインダーとしてフェノール樹脂等で構成される導電性塗料の塗布は、塗料そのもののコストが小さいこと、塗布プロセスとしてスプレー,転写,スクリーン印刷等、大量生産に適したプロセスが数多く存在することを考えると好適な表面処理手段である。特にチタンと導電性塗料との組み合わせでは不動態皮膜の成長を抑える効果が強い。
以上から、平板3は少なくとも外表面がチタンで構成される金属に導電性塗料を塗布したものが好ましい。
流路板2は反応流体や冷却媒体を通すため、所定の厚みを有し、かつ、貫通した流路溝202が設けられている。さらに、この流路溝202は複数のブロックに分割されており、図1の場合は3つに分割されている。ブロックの様子が分かりやすいように、図1に示した流路板2Aだけを抜き出した図を図2に示す。流路溝202Aは破線で示したように3つのブロックに分かれている。
次に反応流体の流れを図1および図2と組み合わせて説明する。反応流体の流れは図1に示してあるように、一端の第1のマニホールド201A(図1左下側マニホールド)から流入した反応流体は流路溝202Aに沿って流れるが、第1のブロックの先が行き止まりになっているため、平板3および流路板2Bに設けられた第2のマニホールドを介して、流路板2Aの第2のブロックに移動する。同じように第2のブロックに流れ込んだ反応流体は別の第2のマニホールド305および第2のマニホールド205Bを介して第3のブロックに移動する。最終的に他端の第1のマニホールド201A(図1右上側マニホールド)から流出する。流路板2Bの第2のマニホールドは必須ではなく、少なくとも平板3に第2のマニホールドが形成されていれば良い。
流路板2も平板3と同様に電気伝導性を有する必要があるため、金属や炭素系材料で構成される。流路板2は前述したように、反応流体や冷却媒体を通す空間が必要なため、平板に比較すると、数倍厚い0.5mm 前後、場合によっては1mm程度の厚みが必要である。したがって、平板3と流路板2とで一組のセパレータ1を構成するとき、質量の大半は流路板2にかかっている。そのため、軽量な燃料電池を所望するときは、流路板2はできるだけ密度の小さな材料であることが好ましい。その適当な材料として膨張黒鉛がある。膨張黒鉛の密度は緻密度にも依存するが、1g/cm2 程度であり、金属の数分の1で、緻密黒鉛の半分である。また、緻密黒鉛は旧来よりシール材として用いられているように、シール効果にも優れていることから、平板3との密着性もよく、大気圧で使用する燃料電池であれば、特に、接着剤やシール剤を必要としないという利点を有する。
大気圧以上の運転圧力が必要な燃料電池の場合はシールしたい部分に接着剤やシール剤を平板3と流路板2との間に介在させればよい。特に優れているのは、ロジンエステルを含む化学物質である。例えば、一般に市販されている油性マジックの中にはロジンエステルを含むものがあり、これをシールしたい部分に描くだけで接着性が得られ、かつシール効果も高まる。前記油性マジックはアルコールを溶媒としてロジンエステルが溶解されたもので、速乾性に優れていることも大きな特徴である。例えば、平板のマニホールド周辺をシールしたい場合は、前記油性マジックで平板に設けたマニホールドの外周に沿って閉じた曲線を描き、その後、流路板を貼り合わせて圧力(電池組立時)をかけると油性マジックで描いた部分が接着する。前記油性マジックは即座に乾燥するため、塵埃の付着が抑えられること、また、乾燥時間も必要としないことから、乾燥工程のための時間を必要としない、予め平板と流路板とを一体化させる必要が無く、電池組立時に隣接するだけで接着できることから製造プロセスの自由度が広がるといった利点がある。
これに対し、通常の液状ガスケットの場合は液状ガスケットが乾燥する前に被接着物同士を貼り合わせ、場合によっては加熱処理が必要である。通常の接着剤も同じである。
なかでも流路板として膨張黒鉛,平板としてチタンを選んだときの接着力は大きい。これらを燃料電池に組み立て,締結し、次いで発電に供した後に電池を分解すると、油性マジックで描いた平板と流路板の間は完全に固着しており、強制的に両者を切り離そうとすると流路板が破壊するほどである。
その結果、耐圧性も増加する。油性マジックを塗布しないで平板と流路板を重ね合わせた模擬電池(MEAを除いた)は電池内圧を100kPaGまで上げると、約1h程度で内圧が半減するが、油性マジックをマニホールド周辺,セパレータ外径内側等、必要箇所に塗布すると、内圧が半減するまでの時間が約2hまで延びる。このように、ロジンエステルを含む化学物質でシールが必要な箇所に塗布すれば、電池の耐圧性の向上も図られる。
流路板2として膨張黒鉛を用いた利点は上述のとおりであるが、強度が弱いという短所を有する。図3は2枚の流路板2と一枚の金属製の平板3とで一組のセパレータ1とした従来技術の分解斜視図である。一対のセパレータ1はマニホールド301を形成した金属製の平板3と、この両面に、マニホールド301からの反応流体あるいは冷却媒体を流通させるための複数個の蛇行状貫通溝が形成された流路板2Aおよび2Bを重ねることで形成される。流路板2Aおよび2Bは貫通した蛇行状の溝202が複数本設けられ、かつ、第1のマニホールド201Aおよび第1のマニホールド201Bが必要に応じて複数個、形成されている。
反応流体は例えば、図3で例示したような流れを示す。反応流体はマニホールド201B,マニホールド301を経てマニホールド201Aに到達する。マニホールド201Aでは流路板2Aに貫通した流路溝202が形成されているので、一部の反応流体はセパレータ1の面内方向に分岐して進み、残りはそのまま直進する。面内方向に進んだ反応流体は流路溝202Aに形成された溝に沿って進行し、反対側のマニホールドに到達して合流する経路をとる。この流れは流路板3の流路溝202は入口から出口にかけ連通しているため、流路溝202に沿って一方向に流れる以外、図1に示した本発明の反応流体の流れとほぼ同じである。
流路溝の延長距離は図3に示したaからbまでの長さである。セパレータが大型化するほど、aからbまでの距離は長くなり、一本の溝の加わる単位面積あたりの荷重は比例して大きくなる。その結果、流路板2の端部を持ち上げたときに、流路溝202が重力でダレ下がり、流路溝202が伸びたり、切断したりすることがあった。適切に組み立てたとしても変形しやすいため、流路溝202間の位置精度が保たれない問題があった。
本発明の第1の態様は図1および図2で示したように、流路溝202を複数のブロックに分割し、反応流体を平板3およびもう一方の流路板に設けた第2のマニホールドを介して流すことにより、流路溝202の距離を短くすることができ、結果、流路溝202の強度を保つことが可能となる。
次に、上述したセパレータ1を用いて2セルの燃料電池とした例を図4に示す。図4に示したセパレータ1Aは図1に示したセパレータと同じである。セパレータ1Bおよび
1Cは片面に冷却水を通水するため、上述の流路板2の代わりに冷却水用流路板6を配した構成である。
一体化MEA5は電解質膜と電極触媒とで構成されるMEAと、ガス拡散層、およびガス拡散層の外周側にシール材(ガスケット)が付与されたものである。ここで、本実施例および以下で述べる実施例で用いた一体化MEA5の断面を図5に示す。MEA502の両面にガス拡散層7が配置され、さらにガス拡散層7の外周部にマニホールド501を覆うようにガスケット503が接合されている。これにより、従来はMEA502,ガスケット503,ガス拡散層7が別の部品であったものを一体化して、燃料電池の組立作業性を向上できるようになった。本発明の各実施例では一体化MEA5を例として用いているが、従来と同じようにそれぞれの部材が分かれていても、問題なく使用できる。
セパレータ1Aとセパレータ1B、および、セパレータ1Aとセパレータ1Cとの組み合わせで一体化MEA5(電解質膜電極一体化構造物)を挟持し、一つの発電セル(発電ユニット)としている。これら二つの発電用セルの両側にはセパレータ1Bと集電板8、およびセパレータ1Cと集電板8で冷却水用流路板6を挟み込み、冷却セルとしている。
冷却水用のセルではMEA等を設置する必要が無いため、冷却セル部は被覆した金属製の平板3/冷却水用流路板6/集電板8の順序で積層する。更にそれらの両側には絶縁板9とエンドプレート10を配置し、エンドプレート10を締め付けボルト等で締め付けることにより2セルの燃料電池が完成する。
図1に示した流路板2は流路溝202を3つのブロックに分割した形態である。ブロック数は任意に決めることが可能である。流路溝202の強度や流体の流れを勘案してブロック数を決定すればよく、例えば図1のブロック2における流路板2は1回の折り返しであるが、2回の折り返しでもそれ以上でもよい。図5にその一例を示した。図6は流路溝202が二つのブロックで構成されている例である。このように、流路溝202を任意の数に分割することが可能である。
(実施例2)
第2の態様について図7および図8を用いて説明する。本実施例では流路板2が導電性の多孔質体の場合である。
平板3と、平板3を重ね合わせられた導電性で多孔質体の流路板2とを有し、前記平板3には反応流体あるいは冷却媒体を隣接するセルに通気するための第1のマニホールド
301が複数個形成されている。流路板2には前記マニホールド301からの反応流体あるいは冷却媒体を流通させるための蛇行状流路溝202が複数個形成され、流路板2の一部がマニホールド301の一部あるいは全部と重なり合うように配置した。さらに、流路板2の流路溝202は複数のブロックに分割されている。反応流体あるいは冷却媒体は第2のマニホールド205を介して隣り合うブロックに流通する燃料電池用セパレータ1を提供する。セパレータ1において、流路板を囲うようにガスケット4を配置することができる。ガスケット4にも第2のマニホールド405が形成され、平板3の第2のマニホールド205と合わせて反応流体あるいは冷却媒体が隣り合うブロックに流通する。
流路板2が多孔質体であると、流路板2を介して電極へのガス供給量が増大するため、発電電圧や拡散限界電流を向上させる効果がある。図7は多孔質体の流路板2を用いたセパレータ1を示す図である。流路板2は多孔質体であるため、反応流体は多孔質体を自由に移動できる。そのため、実施例1で述べたような一枚の流路板2を用いることができない。
本実施例では流路板2の周囲にガスケット4を配置することにより、アノードからカソード,カソードからアノードへの反応ガスのクロスリークおよび冷却セルと発電セル間のリーク、および燃料電池本体の外へのリークを抑えることが可能になる。
図8は平板3を挟み込むようにガスケット4および流路板2を上下に重ね合わせたもので、上面から見た場合の図7(a)と断面を表す模式図7(b)である。平板3は実施例1の図1で示した構成と同じである。このセパレータ1を用いた燃料電池も実施例1の図4で示した燃料電池のセパレータ1に替えて用いることができる。
本態様における流路板2においても流路溝202を複数のブロックに分割した構造をとることが可能であるため、一本あたりの流路溝長を短くすることができる。その結果、流路溝202の強度を保つことができ、流路溝202の変形を抑えられる。また、流路溝
202の変形が少ない分、精度よく電池を組み立てられため、反応流体や冷却媒体を各流路溝間の均一な流配が可能となり、燃料や酸化剤の高利用率運転,高効率運転ができる効果を有する。
(実施例3)
本発明の第3の態様について図を用いて説明する。本実施例では実施例1および実施例2で用いた平板3の電極相当部位(流路板2の流路溝部)にスリット310を設けたものである。図9はスリット310を設けた被覆した金属製の平板3によるセパレータ1を示す。基本的構成は平板3を除いて実施例1の図1と同じである。平板3に設けるスリット
310の位置は、流路板2Aと流路板2Bとを重ね合わせたときに、電極相当面の流路溝202が互いに重なる部位とする。その様子を図10に示した。2枚の流路板2Aと2Bを互いに重なり合わせた図を右上に、スリット310を設けた平板3の図を左下に示す。図10は説明の便宜上の図であって、実際の位置関係は図9に準拠する。図右上に示した2つの流路板のうち、実線で示した流路板が2B、ハッチングで示した流路板を2Aとする。流路板2Aと2Bが流路溝で重なっている部位を濃いハッチングで示した。平板3のスリット310を設ける部位はこの濃いハッチングに対応する場所である。その対応する部位を数例、破線で示した。ただし、平板3に設けるスリット310の大きさはこれら部材を積上げたときに、流路板2の流路溝202がスリット310に落ち込まないように、濃いハッチングより小さくしている。図11はその様子の断面を示す。単純にこの状態では電流の流れる面積が非常に小さく、電池電圧の低下に繋がるが、流路板2として、カーボンシートやカーボンペーパ等の弾性率の小さな材料を選ぶと、スリット310部の拡大図で示したように、電池とした際、流路溝202は押し潰され、流路溝202Aと202Bとの電気的導通が得られるようになる。
この効果として、電流が流れる方向に平板3が存在しないため、必ずしも平板3に腐食防止のための被覆層303を設ける必要が無くなる。平板3の材料としてアルミニウムなどの耐食性に乏しい金属を選び、また、流路板3の材料としてカーボンを選んだ場合、実施例1や実施例2のようなセパレータでは、アルミニウムの酸化物あるいは水酸化物皮膜が成長し、電池抵抗が大きくなり発電性能劣化が見られる傾向がある。しかし、本実施例で述べた手段を用いると、電流の通り道に平板3が無いため、アルミニウムが酸化しても電池性能への影響は小さくなる。
流路板2が金属などの硬い材料であった場合は、流路板2Aと流路板2Bが変形せずに電気的導通が得られないことがある。この際は、スリット310部に導電性塗料等の導電性充填材11を充填することで導通を得ることができる。
実施例1および実施例2で述べたセパレータ1の平板3を本実施例で述べたスリット
310付の平板3に替えることで、同じような燃料電池を構成することが可能である。
この他、必ずしも平板3が金属である必要はない。強度,耐熱性,耐水性,反応流体遮閉性等の必要な性質を有するものであれば、電気導電性を有する、有しないに係わり無く樹脂,炭素板あるいはセラミックスであっても良い。これは、平板3を挟んで互いに向き合う流路板が直接電気的に接続しているためである。
実施例1から3で述べた平板3は導電性を有すること、反応流体の遮閉性を有することが最低限必要である。これらにあわせてセパレータの軽量化と高強度化の点で平板3は金属製の薄板であることが望ましい。しかし、一般商用金属の場合は、電極活性化や電気伝導性に悪影響をおよぼす金属の腐食や不動態皮膜成長が燃料電池環境で発生することがあり、何らかの表面処理や被覆層を設ける必要があることを述べた。表面処理あるいは被覆層形成の手段としてPVD法,めっき、あるいは化成処理など多くの手段があるが、高い導電性と効果的な防食性を有する手段は限られる。また、平板3に被覆層を設ける手段はどのようなものであってもよいわけではない。防食性能を評価するために30℃,0.05Mの硫酸水溶液中で分極曲線を測定した結果、最も効果が高い被覆層303は導電性塗料を塗布して形成した被覆層であった。
その他の手段による被覆層303ではピンホールやクラックが発生する可能性があり、ピンホールの無い健全な被覆層を形成しないと、十分な防食効果が得られないおそれがある。導電性塗料の中でも、バインダとしてフッ素系,フェノール系,エポキシ系,スチレン系,ブタジエン系,ポリカーボネイト系,ポリフェニレンスルフィド系、あるいはこれらの混合体あるいは共重合体から選んだものが防食効果を発揮し、中でもフッ素系のPVDFが最も顕著な防食効果を示した。導電材も適当な材料を選ぶ必要がある。タングステンカーバイドなどのセラミックスを導電材とした塗料は発電中に被覆層303が酸化され、タングステン酸に変化するなど、電池への悪影響が懸念される。これに対し、黒鉛などのカーボン材料を導電材とした塗料では電気化学的に安定で、燃料電池環境中でも充分な耐性を有していた。さらにカーボンブラックを黒鉛と混合したものは電気伝導性をより高める効果があった。
平板3自身もある程度の耐食性を有する材料であればより、セパレータの長寿命化が図られる。各種金属材料について30℃,0.05Mの硫酸あるいは0.05Mの硫酸ナトリウム水溶液中での分極曲線および浸漬試験による腐食量を測定した結果、ステンレス鋼の他にニッケル,ニッケル基合金,チタン,チタン基合金,ニオブ,ニオブ基合金,タンタル,タンタル基合金,タングステン,タングステン基合金,ジルコニウム,ジルコニウム基合金、が特に優れた耐食性を示した。
これら金属の多くは腐食しても腐食生成物の放出が少なく、電解質や電極へ及ぼす影響の度合いが非常に小さい。よって平板3がこれら金属で構成されていることが好ましい。ただし、必ずしも平板3が単体である必要は無く、少なくとも平板3の表面が上記金属であればよい。例えばクラッドなどの手段で極表面層にこれら金属を形成した材料を用いることもできる。
一方、アルミニウムやアルミニウム合金は硫酸中で腐食するものの、中性溶液中では耐食的であった。このため、スリット310を設けた平板3を用いた燃料電池(実施例3)では、平板3にアルミニウムを用いてもアルミニウムを通過する電流が小さいため、腐食量が少なかった。これは、電流の流れるパスにアルミニウムが存在しないためで、アルミニウムが腐食しても電池の抵抗が上昇しないことによる。また、アルミニウムは燃料電池環境で、アルマイトに似た皮膜が成長し、腐食を抑えることも一因と考えられる。例えアルミニウムの腐食生成物が平板3から放出されても電極や電解質膜へ及ぼす影響が小さく、この点からアルミニウムも有効な金属である。鉄や低合金鋼,銅では燃料電池環境下で安定な不働態皮膜を形成できず不適であった。
上述した実施例1から実施例3では特に平板3と流路板2は接着などの手段を用いずに燃料電池を構成することが可能である。シール性が問題になるような高圧運転を要する燃料電池では実施例1で述べたようにロジンエステルを含む化学物質を必要箇所に塗布すれば、燃料電池の締結時に固着することを述べた。
この他、平板3と、流路板2との電気伝導性をより確かなものにしたい場合や、燃料電池の組み立てプロセス上、予め両者を接着しておくほうが都合のよい場合もある。こういった場合は平板3と流路板2とを導電性を有する接着剤で固定してもよい。組み立て時の部品点数削減の効果もある。
平板3に接着する流路板2の片面にスプレー,スクリーン印刷,ロールコータ等の汎用的な塗布手段で導電性接着剤や導電性塗料を塗布する。流路板2の塗布した面を平板3に貼り付け、所定の押付圧力,乾燥条件で乾燥すると、セパレータ1が完成する。特に、上述した導電性塗料は、金属の腐食防止機能を有するだけでなく、接着剤としての機能も有するため、導電性塗料を用いるのが効果的である。
図12は例として平板3に流路板2を導電性塗料で接着したときの断面を示す。図12(A)は平板3全面に被覆層303を設けた場合である。導電性接着剤(導電性塗料)
120が平板3,流路板2を接合して、一体化させる他、平板3,流路板2の界面に存在する隙間を充填するため、電気伝導性やシール性が増し、反応ガスのクロスリークを抑える。
図12(B)は流路板2が平板2と接触する面にのみ被覆層303を設けた場合である。セパレータの寿命に関して各種腐食試験を行った結果、金属が腐食する部位は電流が通過する部分で顕著に観察されることが明らかになった。そのため、被覆層303を設ける部位は平板3と流路板2との接触面にのみ形成するだけでも接着性および防食性に対する効果が得られる。
図12(C)は実施例3で述べたように、平板3にスリットを形成した場合である。この場合は、平板3の腐食を抑える機能より、流路板の固定ならびに電気伝導性の確保の意味合いが強くなる。
(実施例4)
本実施例では実施例1に記載した燃料電池について発電した一結果を示す。燃料電池のタイプは固体高分子形燃料電池(PEFC)を用いた。
実施例1の燃料電池はセパレータ1が平板3と2枚の流路板2から構成される。電極面積は100cm2、アノードおよびカソードの流路溝幅とリブは2mmピッチ、溝深さは0.4mmとした。平板3の厚さおよび材質はそれぞれ0.05mm、チタン(JIS規格TP340) とした。この金属表面には被覆層303を全面に設けた。被覆層303は黒鉛とカーボンブラックを混合した導電材にPVDF(Poly Vinylidene Di-Fluoride)をバインダ、NMP(N−Methyl−2−Pyrrolidone) を溶剤とする導電性塗料をディッピングにより塗布し、約140℃,30分,大気中で乾燥した。導電性塗料の仕上り後の膜厚は10μmになるよう溶剤濃度を調整した。MEAは全ての燃料電池で同じ種類を用い、市販のガス拡散層7とガスケット4が一体化した図5記載のMEAを用いた。
流路板2の厚さはアノード側が0.4mm、CA側が0.6mmの膨張黒鉛シートで構成され、これをトムソン型打抜き器で流路溝202とマニホールド201を形成した。
以上の部材をそれぞれ積層して、発電セル4セル,冷却セル3セルの燃料電池とした。その積層順序を模式的に図13に示した。参考のため同図中に一例として反応ガスと冷却水の流れを破線で表した。
この他、シール性を確保するために、平板3の第1のマニホールド201,第2のマニホールド205および、一体化MEA5のガス拡散層7を平板3に投影した外径に沿ってロジンエステルを含む化学物質を介在させた。前記化学物質は市販の油性マジックを用いた。
発電試験は次の条件で行った。電池温度が70℃になるように冷却水の温度を制御した。燃料ガス(アノードガス)には純水素,酸化剤ガス(カソードガス)には空気を用い、それぞれ、燃料電池の入口における露点が70℃になるよう加湿した。
電池の性能は電池性能を知るうえで一つの評価指標となる燃料利用率および酸化剤利用率依存性試験を用いた。このときの電流密度は0.25A/cm2とした。一条件あたりの保持時間は15分から20分とし、電圧が安定した後の値を読み値とした。
比較のために図13に示した電池と同じ構成で平板3と流路板2のみを流路溝が入口側第1のマニホールドから出口側第1のマニホールドまで連続している図3に示したタイプのものに置き換えた燃料電池も同じ条件で測定した。
図14は本発明の燃料電池と比較の燃料電池の酸化剤利用率特性を示す。燃料利用率特性は両者では大きな差が見られなかったので割愛する。低酸化剤利用率では両者に大きな差が生じていないが、高酸化剤利用率になると、両者の差が広がり、本実施例の電池は酸化剤利用率90%まで発電可能である。一方、比較の電池は酸化剤利用率は最大80%までで、これより大きな利用率では一部のセルが電圧0V近くまで低下した。このように本実施例による燃料電池は高利用率まで発電が可能である。これにより、燃料電池に送り込む空気量が少なくてすみ、その結果、電池内での圧損の低減、ひいては、効率の向上をもたらす。本実施例が比較電池より高利用率で高いスタック電圧を示した理由は、流路板2の流路溝202の長が短いため、強度が高く、加工時や電池積層時の変形が少なくてすむからと考えられる。変形が少ないほど、流路溝間の間隔を精度よく保持することが可能であり、つまりはガス流れの均一化が図られるためである。
もう一つの効果として、限界電流密度が高まる。本実施例の燃料電池の限界電流密度は1.6A/cm2(燃料利用率80%,酸化剤利用率40%、その他上記条件と同じ)であった。これに対し、比較電池の限界電流密度は1.4A/cm2であり、本実施例による燃料電池は高電流密度化にも寄与している。
2枚の流路板2と1枚の平板3で一組のセパレータ1を構成する展開斜視図。 図1に示した流路板2Aだけを抜き出し、ブロックを示した図。 2枚の流路板2と一枚の金属製の平板3とで一組のセパレータ1とした従来技術の分解斜視図。 本発明によるセパレータを用いた燃料電池の構成を示す展開斜視図。 一体化MEAの断面図。 流路溝202が二つのブロックで構成されている例。 多孔質体の流路板2を用いたセパレータ1を示す展開斜視図。 平板3を挟み込むようにガスケット4および流路板2を上下に重ね合わせたもので、上面から見た場合の図8(A)と断面を表す模式図8(B)。 スリット310を設けた被覆した金属製の平板3によるセパレータ1を示す展開斜視図。 平板3に設けるスリット310の位置関係を示す図。 スリットの断面の様子を示す図。 平板3に流路板2を導電性塗料で接着したときの断面を示す図。 実施例4の燃料電池の積層順序を模式的に示す図。 実施例4の燃料電池と比較電池の酸化剤利用率特性を示す図。
符号の説明
1,1A,1B…セパレータ、2,2A,2B…流路板、3…平板、4,4A,4B…ガスケット、5…一体化MEA、6…冷却水用流路板、7…ガス拡散層、8…集電板、9…絶縁板、10…エンドプレート、11…充填材、101…マニホールド(セパレータ)、120…導電性接着剤、201,201A,201B…第1のマニホールド(流路板)、202,202A…流路溝、205A,205B…第2のマニホールド(流路板)、
301…第1のマニホールド(平板)、303…被覆層、304…基板、305…第2のマニホールド(平板)、310…スリット、401…第1のマニホールド(ガスケット)。

Claims (13)

  1. 2つの流体を分離する平板と、前記平板の片面に導入された一方の流体を案内する流路を有する流路板とを有する燃料電池用セパレータであって、前記流路は、連続しない複数のブロックに分かれた複数の貫通溝からなり、前記一方の流体は前記平板に設けられたマニホールドを通過して隣接するブロックの流路に導入されることを特徴とする燃料電池用セパレータ。
  2. 前記平板が金属製であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  3. 前記平板がチタンあるいはチタンを外層とする金属であることを特徴とする請求項2記載の燃料電池用セパレータ。
  4. 前記平板にステンレス鋼,ニッケル,ニッケル基合金,チタン,チタン基合金,ニオブ,ニオブ基合金,タンタル,タンタル基合金,タングステン,タングステン基合金,ジルコニウム,ジルコニウム基合金,アルミニウム、及びアルミニウム合金から選ばれる最外層を形成したことを特徴とする請求項2記載の燃料電池用セパレータ。
  5. 前記平板の少なくとも前記流路板と接触する部位に前記平板を防食し、あるいは不働態皮膜の成長を抑える被覆層を設けたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  6. 前記被覆層が、フッ素系,フェノール系,エポキシ系,スチレン系,ブタジエン系,ポリカーボネイト系,ポリフェニレンスルフィド系、あるいはこれらの混合体あるいは共重合体から選ばれる樹脂バインダと、1種類以上の炭素を含む導電材とから構成されたことを特徴とする請求項5記載の燃料電池用セパレータ。
  7. 前記被覆層が導電性と防食性および接着性を有し、前記流路板と該被覆層とが一体化されていることを特徴とする請求項5記載の燃料電池用セパレータ。
  8. 前記平板と流路板とが互いに、ロジンエステルを含む化学物質により接着されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  9. 前記流路板が導電性を有する多孔質体であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  10. 流体の燃料を酸化するアノードと、酸素を還元するカソードと、アノードとカソードに挾持された電解質と、前記流体の燃料と前記酸素とを分離する平板と、前記平板の片面に導入された前記流体の燃料又は前記酸素を案内する流路を有する流路板とを有する燃料電池であって、前記流路は、連続しない複数のブロックに分かれた複数の貫通溝からなり、前記一方の流体は前記平板に設けられたマニホールドを通過して隣接するブロックの流路に導入されることを特徴とする燃料電池。
  11. 前記流路板の縁を囲うようにガスケットが配置されたことを特徴とする請求項10記載の燃料電池。
  12. 2つの流体を分離する平板と、前記平板の片面に導入された一方の流体を案内する流路を有する流路板とを有する燃料電池用セパレータであって、前記平板と前記流路板とはロジンエステルを含む化学物質により接着されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用セパレータ。
  13. 少なくともセパレータ,電解質および触媒からなる燃料電池のうち、前記セパレータが平板と、前記平板を挟んで重ね合わせた導電性の流路板とから構成される燃料電池において、
    前記平板は少なくとも外表面がチタンであって、また、前記流路板は膨張黒鉛を含む材料で構成され、
    前記平板と前記流路板は反応流体あるいは冷却媒体を隣接するセルに流通するための第1のマニホールドが複数個形成され、
    前記流路板の前記第1のマニホールドからの反応流体あるいは冷却媒体を流通させるための複数個のブロックに分割された蛇行状貫通溝が形成され、かつ、反応流体あるいは冷却媒体が隣り合う前記ブロックへ流通できるように前記平板および前記流路板は複数個の第2のマニホールドを具備し、前記蛇行状貫通溝の一部が前記第1および第2のマニホールドの一部あるいは全部と重なり合うように配置されており、
    かつ、少なくても前記流路溝と前記平板が接触する部分に不動態皮膜の成長を抑制する被覆層が設けられ、さらに前記流路溝と前記平板との間のシール性が保持できるように、所定の箇所にロジンエステルを含む化学物質を介在させていることを特徴とする燃料電池。
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