JP2007127643A - 光学干渉計 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体の屈折率が変化しても安定して測定することが可能な干渉計を提供すること。
【解決手段】モノリシック光学素子(201,801)を含む光学干渉計(105)。
【選択図】図1
【解決手段】モノリシック光学素子(201,801)を含む光学干渉計(105)。
【選択図】図1
Description
本発明は光学干渉計に関する。
光学干渉計は正確な測定値が必要とされるときに有用である。たとえば、光学干渉計は半導体ウェーハのフォトリソグラフィ処理において使用される光学素子の動きの判定に使用される。そのような光学素子の動きを判定する際には、ナノメートル(10−9m)台の精度又はそれ以上の精度が必要とされる。
光学干渉計は2本(又は、それ以上)の光ビームを有する。一方の光ビームは、理想的には、基準光路と呼ばれる一定長の光路に沿って誘導される。このビームは基準ビームと呼ばれる。他方の光ビームは1本の経路に沿って測定反射器に誘導される。測定反射器は移動する可能性がある要素に接続される。このビームは測定ビームと呼ばれる。測定ビームが進行する光路は、測定光路と呼ばれる。
多くの既知の光学干渉計では、基準ビームと測定ビームは、互いに直交する直線偏光状態(正規直交方向ベクトル)を有する。また、直交する偏光状態の周波数は目的に応じて異なる。2つの直線偏光状態が直交しているので、光源(たとえばレーザヘッド)からの光を測定ビームと基準ビームに分離することができ、それらのビームは異なる光路を進行する。また、2つの直線偏光状態が直交しているので、基準ビームと測定ビームがそれぞれの光路を進行した後、それらのビームを再結合させることができる。
再合成された後、位相差が、一般的にはビート周波数として測定される。光源からの2本のビームに意図的に周波数差を与えることにより、基線ビート周波数又は差が得られる。既知の信号処理技術を使用して、測定光路と基準光路の差(OPL)を求め、測定反射器の位置の変化を測定することができる。
OPLは、光が進行する媒体の屈折率に応じて変化することが知られている。干渉計測定システムにおいて正確な変位測定値を得るためには、測定ビームと基準ビームの光路全体が、概ね安定した屈折率を有する媒体(たとえば空気)の中になければならない。媒体の屈折率は、温度、圧力、湿度、及び媒体の成分によって変化することがあるため、概ね安定した屈折率を有する媒体を使用することは難しいことがある。
したがって、少なくとも上記の欠点を克服する干渉計が必要とされている。
本発明は一実施形態として、偏光ビームスプリッタ(PBS)(204)と、前記PBS(204)に対して実質的に平行な少なくとも1つの反射面(211)を有するモノリシック光学素子(201)を備えた光学干渉計(105)を提供する。
用語定義
本明細書で使用される場合、「モノリシック」手段という用語は、3以上の部品から構成され、それらの部品が互いに結合され、単一の構成要素を形成すること、又は1つの一体型部品から構成されることを意味する。たとえば、モノリシック素子は、互いに結合された複数の部品を有する場合もあれば、1つの材料(又は複数の材料)から成形される場合もあり、その材料(又は複数の材料)に幾つか素子が埋め込まれる場合もあれば、埋め込まれない場合もある。
本明細書で使用される場合、「モノリシック」手段という用語は、3以上の部品から構成され、それらの部品が互いに結合され、単一の構成要素を形成すること、又は1つの一体型部品から構成されることを意味する。たとえば、モノリシック素子は、互いに結合された複数の部品を有する場合もあれば、1つの材料(又は複数の材料)から成形される場合もあり、その材料(又は複数の材料)に幾つか素子が埋め込まれる場合もあれば、埋め込まれない場合もある。
実施例は、添付の図面を参照しながら、下記の詳細な説明を読むと、最も分かりやすいであろう。なお、種々の特徴は、必ずしも原寸通りに描かれてはいない。説明を分かり易くするために、実際には任意のスケールで寸法が拡大縮小されている。可能な限り、同様の構成要素には同じ参照符号を使用している。
下記の詳細な説明では、本明細書の教示による実施形態を完全に理解してもらうために、制限の意図はなく、説明を目的として、具体的な細部が開示された種々の実施形態について説明する。しかしながら、本明細書の開示の恩恵を受けた当業者には明らかなように、それらの特定の細部から外れた本明細書の教示による他の実施形態も、特許請求の範囲内にある。また、例示的な実施形態の説明が分かりにくくなることを避けるために、既知の装置及び方法に関する説明は省略する場合がある。当然ながら、それらの方法及び装置も本明細書の教示の範囲内である。
図1は、一実施形態による測定システム100の側面図である。レーザ(図示せず)からの入力ビーム101は、反射を最小限に抑えてビーム101を実質的に透過させるように構成された光学素子102に入射する。入射光の反射を抑えるために、光学素子102に反射防止(AR)コーティングを施すと有効である。測定システム100の構成要素のような障害物104を避けるために、入力ビーム101は表面103で反射され、概ね90°だけ潜望鏡と同様にして回転する。
入力ビーム101は干渉計105に入射する。光ビーム101の一部は測定ビーム106として出力され、構造物(図示せず)に接続された測定反射器107に入射する。本明細書で詳しく説明するように、光106は、構造物の公称位置からの変位の測定値を得るのに役立つ。
干渉計105と測定反射器107の間の領域108にある媒体は、概ね安定した屈折率を有するように制御される。このように干渉計105と測定反射器107の間の媒体を制御することで、領域108における屈折率の変動を抑制することができる。当然ながら、これは構造物の動き以外の原因によるOPLの変動の防止にも有効である。ただし、既に述べたように、媒体の屈折率を完全に制御することは難しいことがある。たとえば、構造物104付近の領域では、媒体の屈折率を安定させることは難しい。既知の測定システムでは、屈折率の不安定による光のOPLの変動が原因で、測定誤差が発生することがある。これに対し、例示する実施形態の干渉計105では、測定光ビームが通過する構造物付近の領域における媒体の屈折率の変動によるOPLの変動が、なくならないまでも大幅に低減される。
本測定システムの機能は既知の電子回路(図示せず)によって実現され、限定はしないが、例えばレーザヘッド、同調回路、フォトディテクタ、及び、測定システムに対して信号を入出力する光学素子等によって実現される。次に、測定光ビームと基準光ビームが結合され、結合された光ビームのビート周波数に基づいて、構造物の変位の測定が行われる。
本明細書で詳しく説明するように、例示する実施形態の干渉計によれば、干渉計の外に存在する光ビームを全て、概ね安定した屈折率を有する空間に置くことができる。
図2Aは、一1実施形態による干渉計105を示す斜視図である。干渉計105は、レーザヘッド(図示せず)から入力光ビーム202を受光するモノリシック光学素子201を含む。入力光ビーム202は、反射防止コーティングを有する光学素子203を通過し、第1の反射面210で反射される。図示の例では、反射面210に対する光202の入射角が約45°であるため、光202は実質的に内部反射され、その反射光は光202に対して実質的に直交する。まら、反射面210は、反射を向上させるための既知のコーティング又は層を更に有する場合がある。
干渉計105は、偏光ビームスプリッタ(PBS)204及び再帰反射器205を更に含む。PBS204は第1の反射面210に対して実質的に平行である。モノリシック光学素子201の中を通過した光は第2の反射面211に入射する。第2の反射面211は、モノリシック光学素子201の中を通過した光が約45°の角度で入射するような向きを有する。この構成を使用した場合、第2の反射面211に入射した光は光207として内部的に実質的に全反射される。この光207は第2の反射面211に入射する光に対して概ね直交する。第1の反射面210及び第2の反表面211の向きは45°以外であってもよい。ただし、実施形態によっては、第1の反射表面210と第2の反射表面211は、実質的に平行である場合もある。
光207はリターダ206を通過する。リターダ206は、そこを通過する際に、真空中で波長λを有する光207をnλ+λ/4(n=整数)だけ遅らせるように構成された四分の一波長リターダである。リターダは、そこに入射した光を概ね透過させるために、両側にARコーティングを施すと有効である。光207は測定反射器107によって反射され、リターダ206を再び通過して、λ/2の相対位相シフトを受ける。したがって、光207は、半波長(λ/2)の偏光変換を受ける。したがって、モノリシック光学素子201から現れる一方の軸に沿って直線偏光された光は、再び素子201に入射し、第2の垂直な軸に沿って偏光されることになる。
光208も素子206を通過し、測定反射器107によって反射され、再び素子206を通過する。その結果光208は、π/2だけ回転された偏光状態を有するモノリシック光学素子201に入射する。
干渉計105は、モノリシック光学素子201上に配置された、もっと具体的にはPBS204上に配置されたもう1つのリターダ209を有する。リターダ209は、リターダ206と同様に、リターダ209を厚さ方向に通過する光をnλ+λ/4だけ遅らせるように構成された四分の一波長リターダである。ただし、リターダ206とは違い、リターダ209は上面が反射性であるため、リターダ209を通過した光は上面で反射され、リターダ209を再び通過する。したがって、その光はモノリシック光学素子201に入射し、モノリシック光学素子201を出る際に、元の偏光状態に対して直交する偏光状態を有することになる。
一実施形態によれば、モノリシック光学素子201は菱形であり、本願と同じ譲受人に譲渡されるBockmanによる米国特許第6,542,247号に開示された材料を使用し、その教示に従って製造することができる。
一実施形態において、リターダ206、209は、石英、マイカ、又は有機ポリマーのような多層誘電体スタックリターダ、又は複屈折素子であり、nλ+λ/4の遅延を与えるOPLを有するため、リターダを2度通過することにより、半波長相対位相シフトが実現される。一実施形態において、リターダ206、209はモノリシック光学素子201に光学的に結合され、再帰反射器205及び素子203はモノリシック光学素子201に固定され、同じ屈折率の接着剤を使用して接着される。したがって、リターダ206、209、再帰反射器205、光学素子203と、モノリシック光学素子201との間には、光学的境界が形成される。なお、次に説明する例示的実施形態における光学部品の多くは、同様にしてモノリシック光学素子201に光学的に結合される。
図2Bは、一実施形態による干渉計105を示す斜視図である。干渉計105は図2Aに示した干渉計と実質的に同じものであるが、種々の構成要素及び光路の機能を示すために、モノリシック光学素子201は薄く描かれている。
光202は第1の表面210に入射し、図示のように直交する方向へ反射される。光202は2つの直行する直線偏光光成分を含み、各成分が特定の周波数を有している。なお、それらの光成分の周波数差の範囲は約2.0MHz〜約6.0MHzであり、平均波長は約633nmである。光202はHe−Neレーザによって生成することができ、レーザは、レーザ共振器に軸方向に磁界を印加し、ゼーマン分裂を生じさせることによって生成される。レーザには、例えば、アジレント・テクノロジーズ・インク(アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルト)から販売されているレーザヘッド5517ファミリのようなレーザヘッドの構成部品を使用することができる。
光202は第1の反射面で反射された後、PBS204に入射する。PBS204は、第1の直線偏光状態(たとえばp偏光)の光213を通過させ、第2の直線偏光状態(たとえばs偏光)の光214を反射する。PBSを通過した光213は第2の反射面211に入射し、第2の反射面211はその光を反射し、リターダ206に入射させる。光213は、円偏光の207として現われ、測定反射器107によって反射され、リターダ206を通して戻される。その結果、光213は、光213の偏光状態に対して直交する偏光状態(たとえばs偏光)の光213’に変換される。光213’は第2の反射面211で反射され、PBS204に入射する。PBS204は、その光を光215として再帰反射器205に向けて反射する。再帰反射器205は、光215を反射するとともに、変位させる。光215は再帰反射器で反射された後、PBS204に入射し、直交方向に反射される。この光215は第2の反射面211に入射し、測定反射器107によって反射された後、リターダ206を再び通過する。リターダ206を2度通過することによる偏光変換によって、光215’は、光215に比べてπ/2だけ回転された偏光状態を有することになる。したがって、光215’は、PBS204を通過する偏光状態(この例ではp偏光状態)を有する。出力光212のこの成分は(可変長の)測定光路を通過した成分であるため、測定光路光と呼ばれる。
光214はPBS204で反射され、反射時に、リターダ209を2度通過する。光214は、リターダ209を2度通過した後、その偏光状態がπ/2だけ回転され、光214’として現れる。この例の変換によれば、光214’は今度はp偏光に変換され、したがってPBS204を通過し、再帰反射器205によって反射されるとともに、変位される。その後、光214’は、PBS204及びリターダ209を2度通過する。光214’は、モノリシック光学素子201に再び入射すると、直交する偏光状態(たとえばs偏光)に変換される。この直交する偏光状態の光は、図示のように、PBS204によって光214として反射される。リターダ209によって施される偏光変換により、光216はPBSを通過し、光215’と結合され、出力光212を形成する。光216、214’の光路は実質的に固定長であり、基準光路と呼ばれる。
図2Cは、干渉計105を示す更に別の斜視図である。干渉計105は、図2A及び図2Bに示した干渉計と実質的に同じであるが、逆方向を向いている。以下で説明する例示的実施形態がわかりにくくすることを避けるために、共通の細部については説明しない。
干渉計105は反射器205を含む。反射器205は、例えば再帰反射器である。再帰反射器の特性として、(再帰反射器に対する法線に対して)或る入射角で再帰反射器に入射した光は、その法線に対して実質的に同じ角度で、再帰反射器から反射される。一実施形態において、反射素子は、本願と同じ譲受人に譲渡されるBelt他による米国特許第6,736,518号に詳細に記載されたコーナキューブである。コーナキューブは、光をその入射角に実質的に等しい角度で反射するとともに、或る限られた距離だけその光を変位させる。したがって、光214’、215は、或る特定の角度(例示的には0°)でコーナキューブに入射すると、実質的に同じ角度で反射されるが、コーナキューブ内で反射された後は、図示のように変位される。なお、コーナキューブの使用は単なる例に過ぎず、当業者に知られている他の光学部品を使用して、同じ結果を得てもよい。
上で定義したように、モノリシック光学素子201は3つ以上の部品から構成され、それらの部品が互いに結合され、単一の構成要素を形成する場合もあれば、1つの部品から構成される場合もある。モノリシック光学素子201は、約45°の端面を有する2つの実質的に同一の菱形部材であってもよい。上で述べたように、菱形部材は、米国特許第6,542,247号の教示に従って製造することができる。PBS204は、同じ屈折率を有する接着剤または反射防止型接着剤により2つの端面間に固定された独立した構成部品であってもよいし、あるいは、一方の菱形部材の端面に形成されたコーティング又は複数の既知のコーティングであってもよい。後者の実施形態では、コーティング(複数の場合もあり)を施した後、上で述べた同じ屈折率の接着剤または反射防止型接着剤により端面間が結合される。さらに別の実施形態では、PBS204が成形部品の中に埋め込まれた状態のモノリシック光学素子201を成形する場合がある。
図2Dは、図2A及び図2Bに示した干渉計105の側面図である。下記の説明が分かりにくくなることを避けるために、共通の細部については説明しない。干渉計105は測定光路及び基準光路を有する。測定光路は、PBS204から測定反射器107までのOPLを含む。したがって、測定光路は、PBS204から、素子201の第2の部分217を通るOPLを含む。さらに、測定光路は、第2の反射面211からリターダ206を通るOPLと、リターダ206と測定反射器107との間の媒体を通るOPLとを含む。最後に、測定光路は、反射素子205を通る光路を含む。なお、光は測定光路の各「区間」を4回通ることに注意して欲しい。
基準光路は、PBS204からモノリシック光学素子201の中を通り、リターダ209を通るOPLを含む。したがって、基準光路は、第1の部分217を通り、反射器205までのOPLと、反射素子205を通るOPLとを含む。なお、光は基準光路の各「区間」を4回通ることに注意して欲しい。
既知のように、測定光路と基準光路の長さは、許容精度内で同じであってもよいし、互いに既知の倍数になっていてもよいし、既知の差を有していてもよい。基準光路の長さと測定光路の長さに差があると、光成分216及び215’から成る出力ビーム212のビート周波数は変化する。したがって、測定反射器107の動きから、測定システム100の反射器107が取り付けられた構造物の動きを知ることができる。動きの大きさはビート周波数の差に正比例し、システム100のマイクロプロセッサ(図示せず)を使用した比較的簡単な計算によって定量化することができる。
上で述べたように、測定ビーム又は基準ビーム、或いはそれら両方が通過する種々の構成要素の屈折率に大きな変化があると、測定光路又は基準光路、或いはそれら両方のOPLに変化が生じる。その結果、干渉計に必要とされる測定精度は最終的に低下する。しかしながら、例示的実施形態のモノリシック光学素子201の屈折率は、周囲の要因による変動をほとんど受けないので、モノリシック光学素子の屈折率は実質的に安定している。したがって、媒体を制御しないことによる屈折率変化に起因した測定値の不正確さを実質的に無くすことができる。なお、干渉計105の測定光路と基準光路のOPLの比較的小さな変化は、温度変化によって発生する場合があることに注意して欲しい。こうした変化を利用すれば、測定システム内で他の熱によって発生する測定誤差を補正することができる。
図3Aは、一実施形態による干渉計301を示す斜視図である。干渉計301は、図1A〜図2Dの実施形態に関して説明した多数の特徴を有し、測定システム100において使用することができる。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、共通の特徴については詳しく説明しない。
干渉計301は、上で説明したPBS204を有するモノリシック光学素子201を含む。光202は第1の反射面210に入射し、PBS204に向けて反射される。PBS204は、或る直線偏光状態の光を反射し、それに直交する偏光状態の光を通過させる。反射光302はリターダ209を通過し、測定反射器107によって反射される。測定反射器107によって反射された光は、リターダ209を再び通過し、光302に対して直交する偏光状態を有する光302’としてリターダ209から現れる。この偏光変換によって光302’はPBS204を通過し、反射素子205に入射する。反射素子205は、光302’を上で説明したものと同様にして反射し、光302’は変位されて現れる。その後、光302’は、測定反射器107で反射された後、PBS204及びリターダ206を2度通過する。光302’はリターダ206からモノリシック光学素子301に入るときに、その偏光が再び回転され、光302’の偏光状態に対して直交する直線偏光状態を有する光305として現れる。したがって、光302はPBS204によって反射され、出力光212の1つの成分を含む。このように、測定光路は、今説明したOPLを含む。
光302の偏光状態に対して直交する直線偏光状態を有する光202の成分はPBS204を通過し、光303として現れる。光303は第2の反射面211によって反射され、リターダ206の上面に設けられた反射要素(たとえば、高反射性(HR)コーティング)によって反射された後、リターダ206を再び通過する。したがって、光303’の偏光は、光303の偏光に対して直交するものとなる。その後、光303’はPBS204によって反射され、反射素子205に入射し、そこで、その光は上記のように反射されると共に、平行移動される。光303’はPBS204によって再び反射され、第2の反射面211に入射し、そこで反射され、リターダ206に入射する。光303‘はリターダ206を2度通過する際に、その直線偏光ベクトルが再びπ/2(或いはnπ/2)だけ回転され、第2の反射面211によって光305として反射される。光303はPBS204を通過し、出力光212の第2の成分を含む。上で説明したように、測定反射器の動きは、成分304、305のビート周波数の変化から分かる。
図3Bは干渉計301の側面図である。測定光路及び基準光路はそれぞれ、図2Dに関して説明した基準光路及び測定光路と実質的に同じものである。したがって、分かり易くするために、繰返し説明はしない。ただし、干渉計301は、上で説明した干渉計105と同様に、空気を調整しないことによる屈折率の変化に起因する測定光路や基準光路のOPLの変化の影響をほとんど受けないことに注意して欲しい。
図4は、一実施形態による干渉計401の斜視図である。干渉計401は、図2A〜図2Dの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計401は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
この実施形態では、測定反射器は、第1の再帰反射素子402と、第2の再帰反射素子403とを含む。再帰反射素子402、403は、或る特定の入射角で光を受け取り、その光軸をほとんど平行移動することなく、入射角と実質的に同じ角度でその光を反射するように構成される。したがって、第1の再帰反射素子402及び第2の再帰反射素子403は、干渉計の測定反射器107を構成する。
図5は、一実施形態による干渉計501の斜視図である。干渉計501は、図2A〜図2D及び図4の実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計501は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
この実施形態では、測定反射器は再帰反射素子502を含む。再帰反射素子502は、或る特定の入射角で光を受け取り、その光を或る所定の距離だけ平行移動させ、入射角と実質的に同じ角度で反射するように構成される。したがって、再帰反射素子502は、干渉計の測定反射器107を構成する。
図6は、一実施形態による微分干渉計601の斜視図である。基準反射素子(複数の場合もあり)を例示した実施形態のモノリシック光学素子201から分離することによって、干渉計は微分干渉計として構成されることに注意して欲しい。
干渉計601は、図2A〜図2D、図4、及び図5の実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計601は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
この実施形態では、測定反射器は、第1の再帰反射素子402と、第2の再帰反射素子403とを含む。これらの再帰反射素子は、或る特定の入射角で光を受け取り、その入射角と実質的に同じ角度で光を反射するように構成される。したがって、第1の再帰反射素子402及び第2の再帰反射素子403は、干渉計の測定反射器107を構成する。
干渉計601は、第3の再帰反射素子602及び第4の再帰反射素子603を更に含む。当然ながら、微分干渉計では、2つの所定の光路のOPLの差が測定される。一方のOPLには基準光路が使用され、他方のOPLには測定光路が使用される。当然ながら、相対的測定を行うため、どちらかのOPLを固定する必要はない。その目的のために、再帰反射素子402、403及び602、603は、変位を受ける物体に取り付けられる。したがって、両方のOPLが測定光路となる。用語の一貫性を確保するために、本明細書に記載する微分干渉計では、基準光路を必ずしも固定する必要がない場合であっても、一方の光路を測定光路と見なし、他方の光路を基準光路と見なす。一実施形態において、再帰反射素子602、603は、第1の再帰反射素子402及び第2の再帰反射素子403と実質的に同じものであり、基準光路上に配置される。他の実施形態では、第1の再帰反射素子402及び第2の再帰反射素子403が基準光路上に配置され、第3の再帰反射素子602及び第4の再帰反射素子603が干渉計の測定光路上に配置される。
図7は、一実施形態による微分干渉計701を示している。干渉計701は、図2A〜図2D、図5及び図6の実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計701は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
この実施形態では、測定反射器は再帰反射素子502を含む。再帰反射素子502は、或る特定の入射角で光を受け取り、その光を実質的に同じ入射角で反射するように構成される。したがって、再帰反射素子502は、干渉計の測定反射器107を構成する。
干渉計701は、もう1つ別の再帰反射素子702を更に含む。一実施形態では、再帰反射素子702は、再帰反射素子502と実質的に同じもので、基準光路上に配置される。他の実施形態では、再帰反射素子502は基準光路上に配置され、再帰反射素子702は干渉計の測定光路上に配置される。
図8Aは、一実施形態による干渉計801の斜視図である。干渉計801は、図2A〜図2Dの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計801は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
干渉計801は、反射面211を有するモノリシック光学素子802を含む。モノリシック光学素子802は、上で説明したような向きに配置されたPBS204を備えた菱形部材を含む。モノリシック光学素子802は、PBS204に光学的に接触するか、又は接着されたプリズム803を更に含む。したがって、モノリシック光学素子802は、菱形部材及びプリズムを含む。モノリシック光学素子802は、例示した実施形態の干渉計の応用形態の多様性を示している。特に、用途によっては、モノリシック光学素子は、他のモノリシック光学素子の場合ほど長くする必要はない場合がある。その場合、干渉計801は、比較的小さなモノリシック光学素子を使用して実施することができる。
図8Bは干渉計801の側面図である。測定光路長は、PBS204から測定反射器107までのOPLを含み、このOPLは再帰反射器205を通るOPLも含む。なお、この実施形態では、PBS204によって反射される入力光ビーム202の偏光成分(たとえば、s偏光の光)は、測定光路に反射されることに注意して欲しい。基準光路は、PBS204から反射リターダ209までのOPLを含み、このOPLは再帰反射器205を通るOPLも含む。この実施形態では、PBS204を通過した入力光ビーム202の偏光成分(たとえば、p偏光の光)は、基準光路に透過される。
図9Aは、一実施形態による干渉計901の斜視図である。干渉計901は、図2A〜図2D、並びに図8A及び図8Bの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計901は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
干渉計801は、上で説明したモノリシック光学素子802を含む。モノリシック光学素子802は、例示した実施形態の干渉計の応用形態の多様性を示している。特に、用途によっては、モノリシック光学素子は、他のモノリシック光学素子の場合ほど長くする必要はない場合がある。その場合、干渉計は、比較的小さなモノリシック光学素子を使用して実施することができる。
図9Bは干渉計901の側面図である。測定光路は、PBS204から測定反射器107までのOPLと、再帰反射器205を通るOPLとを含む。この実施形態では、PBS204によって反射された入力光ビーム202の偏光成分(たとえば、s偏光された光)は、基準光路に反射されることに注意して欲しい。基準光路は、PBS204から反射リターダ209までのOPLと、再帰反射器205を通るOPLとを含む。この実施形態では、PBS204を通過する入力光ビーム202の偏光成分(たとえば、p偏光の光)は、測定光路に透過される。
最後に、実施形態によっては、図4〜図7に関して説明した再帰反射素子の多くは、反射素子(たとえば測定反射器107)として図8A〜図9Bの実施形態に含めることもできる。
図10Aは、一実施形態による微分干渉計1001の斜視図である。微分干渉計1001は、図2A〜図2D及び図8A〜図9Bの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなること避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計1001は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
微分干渉計1001は、側面板1002及び反射素子1003を含み、それらはモノリシック光学素子802に接着される。したがって、モノリシック光学素子は、反射素子1004及び反射素子107を除き、干渉計1001の全ての構成要素から構成される。反射素子1003は、第1の反射面210に対して実質的に平行な向きに配置され、測定反射器107に向けて光を反射させ、また、測定反射器107から反射された光を実質的に反射するように構成される。側面板1002は、熱膨張係数(CFE)がほぼ0.0の材料から形成される。したがって、側面板1002は、周囲温度が上昇しても目に見えて膨張することはなく、周囲温度が低下しても収縮することはない。したがって、干渉計1001は、周囲温度の変化に起因する測定光路や基準光路のOPLの変化の影響をほとんど受けない。
図10Bに示すように、測定光路は、PBS204から測定反射器107までのOPLと、再帰反射器205を通るOPLとを含む。基準光路は、PBS204から基準反射素子1004までのOPLと、再帰反射器205を通るOPLとを含む。
図11Aは、一実施形態による微分干渉計1101の斜視図である。微分干渉計1101は、図2A〜図2D及び図8A〜図10Bの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計1101は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光202を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光212を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
図11Bに示すように、測定光路は、PBS204から測定反射器107までのOPLと、再帰反射器205を通るOPLとを含む。基準光路は、PBS204から基準反射素子1004までのOPLと、再帰反射器205を通るOPLとを含む。
図12A、図12B、及び図12Cは、一実施形態による多軸干渉計1201の斜視図、端面図、及び側面図をそれぞれ示している。この実施形態の説明は、図12A〜図12Cを同時に参照することにより、最もよく理解できるであろう。
多軸干渉計1201は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光1202を受け取る。入力光1202は、菱形部材1203及びプリズム1204を有するモノリシック光学素子に入射する。光1202は菱形部材1203の反射面1205に入射し、そこで光1202の約50%が反射され、光1202の約50%がその面を通過する。光の反射部分1206は、表面1207の内側で実質的に全反射され、モノリシック光学素子1208に入射する。モノリシック光学素子1208は、上で説明した特定のモノリシック光学素子に似ている。光1206は表面1209において内部的に実質的に全反射され、PBS1210に入射する。PBS1210は、2つの偏光成分のうちの一方(p偏光の光)を反射する。この成分を光1211で示す。光1211は、リターダ209に入射する。光1211は、上で説明したような基準光路上にあり、リターダ209によって反射され、直交偏光状態でPBS1210に再び入射する。この光は、再帰反射器205に入射し、平行移動される。上で説明したように、この光は測定光路からの光と結合され、出力光1218として放射される。光1206の他方の偏光成分は、光1212としてPBS1210を通過する。光1212は表面1213に入射し、表面1213の内側で実質的に全反射され、リターダ206に入射する。その後、この光は、測定反射素子1214によって反射され、リターダ206を通って戻され、光1216となる。光1216は、表面1213においてPBS1210に向けて反射され、再帰反射器205に反射され、平行移動される。測定光路からの光1216は、上で述べたように、基準光路からの光1211と結合される。
光1217は菱形部材1203の表面を通過し、表面1209で反射される。光1217も、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む。光1217は入力光を形成し、光1203に関して上で説明したもの同様にして、基準光ビーム及び測定光ビームが生成される。測定光ビームと基準光ビームは結合され、光1215として現れる。
多軸干渉計1201は、測定対象の構造物の角度変位を判定するのに有用である。たとえば、測定反射素子1214が、測定対象の構造物に取り付けられた単一の素子であり、反射素子1214が回転(たとえば、図12Bの平面内で回転)した場合、光1206の測定光路長は、光1217の測定光路長とは異なるものになるであろう。この差は容易に計算することができ、回転角を判定することができる。
図13は、一実施形態による微分干渉計1301の斜視図である。干渉計1301は、図2A〜図2D、並びに図8A及び図9Bの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計1301は入力光1302及び入力光1303を受け取る。それらの光はそれぞれ、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む。干渉計1301は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光1303を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
干渉計1301は、入力光ビーム毎に1本の光路を備えている点で、上で説明した幾つか実施形態とは異なる。特に、光1302は第1の反射面210に入射し、PBS204に向けて反射される。光1302は、直交する2つの直線偏光状態の成分1304と1305に分離される。光1304は再帰反射素子1306の中へ向けて反射され、素子1306に対する入射角から実質的に角度変化を伴なわずに、PBSに戻される。直交する直線偏光状態の光1305はPBS204を通過し、第2の反射面211によって、もう1つの別の再帰反射素子1307に向けて反射される。光1305は、素子1307において入射角と実質的に同じ角度で反射され、PBS204を通過する。成分1304と成分1305を結合すると、進行した光路長の差が得られる。
光1303は、PBS204により、直交する2つの直線偏光状態の成分に同じように分離される。実施形態の説明が分かりにくくなることを避けるために、詳細は繰り返さない。
それら2つの偏光状態の成分(たとえば光1304、1305)が進行するOPLの差から、再帰反射素子1306及び1307が取り付けられた物体の変位を測定することができる。
図14は、一実施形態による干渉計1401の斜視図である。この実施形態の干渉計は、図13に示した実施形態の干渉計と実質的に同じものである。ただし、図示のように、再帰反射素子1306は、モノリシック光学素子201上に配置される。素子1306への光路は基準光路を形成し、素子1307への光路は測定光路を形成する。
図15及び図16は、一実施形態による微分干渉計1501及び干渉計1601をそれぞれ示す斜視図である。直交する2つの偏光状態の成分を含む光1502が、図示のようにモノリシック光学素子201に入射する。光1502は、PBS204において2つの直線偏光成分に分離され、光1503は反射され、光1054は透過される。光1503はリターダ209を通過し、再帰反射素子1505によって反射される。光1507は、リターダ209を通過した後、その偏光状態が、光1503の偏光状態に対して直交状態になり、光1507はPBS204を通過する。光1504は表面211で反射され、リターダ209を通過し、再帰反射素子1506によって反射される。リターダ209から光1509が現われ、PBS204によって反射される。光1509は光1507と結合され、出力光1510を形成する。この出力光1510を使用して、各成分のOPLの差の測定値を求めることができる。
干渉計1601は干渉計1501と実質的に同じものである。ただし、図示のように、再帰反射素子1505はモノリシック光学素子201上に配置される。素子1505への光路が基準光路であり、素子1506への光路が測定光路である。
図17A及び図17Bは、一実施形態による干渉計1701の斜視図及び側面図をそれぞれ示している。干渉計1701は、図2A〜図2D、並びに図8A及び図8Bの実施形態に関して説明した干渉計と共通の多数の特徴を有する。したがって、以下で説明する実施形態が分かりにくくなることを避けるために、それらの細部について繰り返し説明はしない。干渉計1701は、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む入力光1702を受け取り、直交状態の2つの直線偏光をそれぞれ有する2つの周波数成分を含む出力光1711を放射する。上で述べたように、ビート周波数の変化を利用して、測定反射器の変位を測定することができる。
光1702は、菱形部材1703とプリズム1704の間に配置されたPBS204によって、直交する2つの直線偏光状態の成分に分離される。光1705は反射され、リターダ209を通過し、再帰反射器1706によって反射される。リターダを再び横切った後に、光1707はPBS204を通過する。一方、光1708はPBS204を通過し、リターダ206を通過し、再帰反射器1706によって反射される。光1710はリターダ209から現われ、PBS204によって反射される。光1707と光1710は結合され、出力ビーム1711を形成する。当然ながら、測定光路は、光1705及び光1707のOPLを含み、基準光路は、光1708及び光1710のOPLを含む。
上記の例示的な実施形態によれば、干渉計は測定システムにおいて有用である。当業者であれば、本明細書の教示に従って多数の変更を実施することができ、それらも添付の特許請求の範囲内にあることが分かるであろう。それらの変更及び他の変更は、本明細書、図面及び特許請求の範囲を検討した後、当業者には明らかになるであろう。したがって、添付の特許請求の範囲及び本発明の思想の範囲内にある限り、本発明を制限してはならない。
105 干渉計
107 測定反射素子
204 偏光ビームスプリッタ(PBS)
210、211 反射面
209、1004 基準反射素子
206、209 リターダ
205、402、403、502 再帰反射素子
801 モノリシック光学素子
803 プリズム
107 測定反射素子
204 偏光ビームスプリッタ(PBS)
210、211 反射面
209、1004 基準反射素子
206、209 リターダ
205、402、403、502 再帰反射素子
801 モノリシック光学素子
803 プリズム
Claims (20)
- 偏光ビームスプリッタ(PBS)(204)と、前記PBS(204)に対して実質的に平行な少なくとも1つの反射面(211)を有するモノリシック光学素子(201)を備えた光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(201)は、入射光を入力光路に対して実質的に平行に、且つ、前記入力経路からずらして反射するように構成された再帰反射素子(205)を更に含む、請求項1に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(201)は第1の部分(216)及び第2の部分(217)を含み、前記PBS(204)は、前記第1の部分(216)と前記第2の部分(217)の間に配置される、請求項1に記載の光学干渉計(105)。
- 前記PBS(204)に対して実質的に平行な少なくとも1つの他の反射面(210)を更に含む、請求項1に記載の光学干渉計(105)。
- 前記PBS(204)は前記反射面(210,211)間に配置される、請求項4に記載の光学干渉計(105)。
- 前記再帰反射素子(205)はコーナキューブである、請求項2に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子の上に配置された基準反射素子(209,1004)を更に含む、請求項1に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(201)と前記基準反射素子(1004)の間に配置された四分の一波長リターダ(209)を更に含む、請求項7に記載の光学干渉計(105)。
- 前記第1の部分(216)は菱形部材である、請求億3に記載の光学干渉計(105)。
- 前記第1の部分(216)は菱形部材であり、前記第2の部分(216)は菱形部材である、請求項3に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(201)と測定反射素子(107)の間に配置された四分の一波長リターダ(206)を更に含む、請求項10に記載の光学干渉計(105)。
- 前記測定反射素子は、入射光を入射光路に対して実質的に平行に反射するように構成された少なくとも1つの再帰反射素子(402,403,502)を含む、請求項11に記載の光学干渉計(105)。
- 第1の表面(211)及び第2の表面(803)を有するモノリシック光学素子(801)を含む光学干渉計であって、前記第1の表面(211)が前記第2の表面(803)に対して平行でないように構成される、光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(801)は、入射光を入射光路に対して実質的に平行に、且つ、前記入射光路からずらして反射するように構成されえた再帰反射素子(205)を更に含む、請求項13に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(801)は、前記第1の表面(211)と前記第2の表面(803)の間に配置された偏光ビームスプリッタ(PBS)(204)を更に含む、請求項13に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(801)は第1の部分(802)及び第2の部分(803)を更に含み、前記PBS(204)は、前記第1の部分(802)と前記第2の部分(803)の間に配置される、請求項15に記載の光学干渉計(105)。
- 前記第1の部分(802)は菱形部材からなり、前記第2の部分(803)はプリズムからなる、請求項16に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(801)の上に配置された測定反射素子(107)を更に含む、請求項13に記載の光学干渉計(105)。
- 前記四分の一波長リターダ(206)は、前記モノリシック光学素子(801)と前記測定反射素子(107)の間に配置される、請求項18に記載の光学干渉計(105)。
- 前記モノリシック光学素子(801)の上に配置された基準反射素子(1004)を更に含む、請求項13に記載の光学干渉計(105)。
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