JP2007126173A - 二液混合吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】隣接する第1袋状領域2A及び第2袋状領域2B並びに吐出口3を有する二液混合容器1と、吐出口3に装着される吐出具7とを備え、第1袋状領域2Aには、二液混合硬化型組成物の第1液が充填され、第2袋状領域2Bには、該二液混合硬化型組成物の第2液が充填されている。第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとは、外力により連通可能に独立しており、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとを連通させて、第1液と第2液とを混合させ、混合組成物を得た後、該混合組成物を吐出口3を介して吐出具7から吐出するようになしてある。二液混合容器1の吐出口3に吐出具7が装着された状態において、吐出具7からの混合組成物の吐出方向と二液混合容器1の基材である基材シート4の面方向とが略直交している。
【選択図】図7
Description
第1実施形態の二液混合吐出容器10は、図1及び図2に示すように、隣接する第1袋状領域2A及び第2袋状領域2B並びに吐出口3を有する二液混合容器1と、吐出口3に装着される吐出具7とを備えている。第1袋状領域2Aには、二液混合硬化型組成物の第1液F1が充填され、第2袋状領域2Bには、該二液混合硬化型組成物の第2液F2が充填されている。第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとは、外力により連通可能に独立しており、図10及び図11に示すように、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとを連通させて、第1液F1と第2液F2とを混合させ、混合組成物Fを得た後、図15に示すように、混合組成物Fを吐出口3を介して吐出具7から吐出するようになしてある。そして、図9、図13及び図16に示すように、二液混合容器1の吐出口3に吐出具7が装着された状態において、吐出具7からの混合組成物Fの吐出方向と二液混合容器1の基材である基材シート4の面方向とが略直交している。
まず、二液混合容器1について詳述する。二液混合容器1には、図1及び図2に示すように、第1袋状領域2A及び第2袋状領域2Bが、上方に向けて突出するように隣接して設けられている。第2袋状領域2Bには、吐出口3が設けられている。吐出口3は、その基部と先端部3Aとの間で略直角に屈曲し、吐出方向が下方を向いている(詳細は後述)。
基材シート4は、二液混合容器1の基材となるシートで、平面視で、四隅が丸みを帯びた矩形状となっている。
基材シート4の厚さは、好ましくは40〜200μmである。本実施形態においては、基材シート4としてポリアミド(厚さ30μm)とポリプロピレン(厚さ60μm)のラミネートシートを用いている。
第1収容部5A(第1袋状領域2A)は、第1膨らみ代8A(後述)を除く全体形状が、平面視で、上面及び底面をそれぞれ前方及び後方に配置した略三角柱形状を有している。第2収容部5B(第2袋状領域2B)は、第1収容部5Aと第2収容部5Bとの中間線を対称線として、第1収容部5Aと線対称の形状を有している。
本実施形態においては、フィルム5の原体として、ポリアミド(厚さ30μm)とポリプロピレン(厚さ170μm)のラミネートシートを用いており、第1収容部5A及び第2収容部5Bのフィルムの厚さは30〜100μmである。
領域間シール部S1は、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとの間の領域に形成されているもので、外力により剥離可能となっている(詳細は後述)。また、外周シール部S2は、基材シート4における、第1袋状領域2A、第2袋状領域2B、吐出口3及び領域間シール部S1以外の領域に形成されているもので、通常の外力では剥離しない十分なシール強度で接合されている(詳細は後述)。
また、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとは、外力により連通可能に独立している。具体的には、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとは、それらの間の領域に形成されている領域間シール部S1により隔離されている。そして、第1袋状領域2A及び/又は第2袋状領域2Bを押圧することにより、領域間シール部S1に基材シート4とフィルム5とを剥離する力が加わると、基材シート4とフィルム5とが剥離して、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとを連通する領域間連通路2C〔図10(a)参照〕が形成されるようになっている。
第1膨らみ代8A及び第2膨らみ代8Bは、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとの連通前においては、それぞれ、第1袋状領域2A(第1収容部5A)及び第2袋状領域2B(第2収容部5B)において、凹んだ形態とされている。
領域間シール部S1は、その形成方法に制限はないが、例えば、基材シート4に、EVA系パートコート剤等のコート剤を塗布し、その乾燥後にフィルム5を重ね合わせ、基材シート4とフィルム5とをヒートシール接合することにより形成することができる。また、領域間シール部S1は、易剥離フィルムを基材シート4に貼り合わせてフィルム5とヒートシール接合することにより形成することもできる。
具体的には、領域間シール部S1のシール強度は、好ましくは50〜800gf/15mm、更に好ましくは300〜500gf/15mmである。ここに、シール強度の測定は、JIS K 6854−2に準じた180度剥離試験により、15mm幅の試験片を用いて行う。
吐出口3は、図3に示すように、混合組成物が吐出される先端部3Aを含む吐出パイプ31及び基部である吐出口本体32を主体として構成されている。吐出口3は、合成樹脂、金属等から形成することができ、本実施形態においては、基材シート4及びフィルム5との接合性、外観、触感等を考慮し、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂から射出成形(インジェクション成形)により一体的に形成されている。
吐出パイプ31における先端部3Aと屈曲部3Bとの間の部分の長さL1〔図2(c)参照〕は、適宜設定されるが、好ましくは1〜20mmである。
吐出口用栓35は、吐出口3を封止することができればその構成に特に制限はないが、本実施形態においては、図4に示すように、棒状の内栓35Aと有底円筒状の外栓35Bとからなる。
外栓35Bの内底部の中央には、図4に示すように、内栓35Aの一端部が連結されている。そのため、外栓35Bによれば、その内底部によりパイプ部材31の先端部3Aを外側から封止できるようになっている。
詳述すると、二液混合容器1の吐出口3の吐出パイプ31の外周には、図1及び図8に示すように、吐出具7が装着されるようになっている。本実施形態における吐出具7は、へそ等の身体凹部の開口部を拡開して、二液混合硬化型組成物である身体凹部清浄剤(詳細は後述)の注入をより容易とする拡開具を兼ねている。即ち、吐出具7は、身体凹部への挿入に伴って、該身体凹部を徐々に拡開し得る構造を有している。尚、以下の説明においては、「へそ」をもって身体凹部を代表することとする。
筒状部73の上端部73Aには、吐出口3の挿入される連結孔部71が設けられている。筒状部73の下端部73Bには、連結孔部71に連通する剤排出口76が設けられている。従って、吐出具7においては、上端部73Aの連結孔部71と下端部73Bの剤排出口76とは連通し、剤管路が形成されている。そのため、連結孔部71から流動体が流入すると、剤管路を介して剤排出口76から該流動体が排出されるようになっている。
尚、二液混合容器1の基材は、本実施形態における基材シート4のように、シートからなるものに制限されず、例えば、均厚又は不均厚の厚板体又はブロック体から構成することができる。
本実施形態においては、身体凹部に注入された後、一定時間経過後に硬化し、該身体凹部内の汚れを同伴して該身体凹部から取り出し可能な形態となる組成物が用いられている。特に、二液混合硬化型の液状シリコーンゴム組成物が好ましく用いられる。
第1液におけるジオルガノポリシロキサンとしては、分子内に2個以上の水酸基を有するヒドロキシル化ジオルガノポリシロキサン又は分子内に2個以上のビニル基を有するビニル化ジオルガノポリシロキサンが用いられ、いずれを使用するかに応じて架橋剤、硬化触媒も選定される。
まず、図10に示すように、吐出口3が吐出口用栓35で封止されている二液混合容器1について、手指Hを用いて第1袋状領域2A内の第1液F1が第2袋状領域2Bに向けて移動するように、第1袋状領域2Aのフィルム5の第1収容部5Aを押圧する。尚、図10(b)においては、吐出口3の図示を省略している。
この押圧により、第1液F1が領域間シール部S1に向けて押し出され、領域間シール部S1において基材シート4とフィルム5とを剥離する力が加わる。その結果、領域間シール部S1が剥離し、領域間連通路2Cが形成されて、第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとが連通する。
尚、図13に示す連結形態を形成する手順は、前述の手順に制限されず、例えば、吐出具7をへそ凹部Nに挿入してから第1液F1と第2液F2とを混合してもよく、吐出具7を二液混合容器1に装着してから吐出具7をへそ凹部Nに挿入してもよい。
混合組成物Fの硬化後、図17に示すように、摘み易くするために二液混合容器1を再度折り畳んだ後、二液混合容器1と共に吐出具7をへそ凹部Nから引き抜く。その結果、へそ凹部Nの底部周辺に付着していたへそのゴマ(汚れ)Dが、混合組成物Fに同伴した状態で、へそ凹部Nから除去される。
第2実施形態の二液混合吐出容器10によれば、へそ凹部に挿入された吐出具7における連結孔部に、吐出口3を挿入して装着すると、第1実施形態と同様に、吐出具からの混合組成物の吐出方向と基材シート4の面方向とが略直交する。そのため、基材シート4の面方向が使用者の腹に略平行になり、第1実施形態と同様の効果が奏される。
吐出口3及び吐出具7の構成は、吐出口3に吐出具7が装着された状態において、吐出具7からの混合組成物Fの吐出方向と二液混合容器1の基材(基材シート4)の面方向とが略直交していれば、特に制限されない。
吐出具7は、吐出口3から流入する混合組成物Fを吐出できるものであれば、拡開具を兼ねているものに制限されない。
二液混合容器1において、第1袋状領域2A及び第2袋状領域2Bの形状は、前述の実施形態における形状に制限されない。例えば、半球状、円錐状、円錐台状、矩形状、四角錘状等の形状とすることができる。第1袋状領域2A及び第2袋状領域2Bの配置位置も、前述の実施形態における配置位置に制限されない。
前記実施形態におけるフィルム5は、第1収容部5A及び第2収容部5Bの両方を有しているが、第1収容部5A又は第2収容部5Bの一方のみを有するフィルムをそれぞれ基材シート4に融着させて、第1袋状領域2A及び第2袋状領域2Bを形成することができる。
二液混合容器1の第1袋状領域2Aと第2袋状領域2Bとを連通させる際には、第1袋状領域2A及び第2袋状領域2Bの両方に外力を付与してもよく、第1袋状領域2A又は第2袋状領域2Bの一方のみに外力を付与してもよい。
また、第1液F1と第2液F2との混合は、第1袋状領域2A内及び第2袋状領域2B内の両方を使用して行うのが好ましいが、第1袋状領域2A内のみ又は第2袋状領域2B内のみで行うこともできる。
本発明の二液混合吐出容器は、へそ凹部のへそのゴマの除去以外にも、耳垢、手足の爪垢の除去等にも適用することができ、また、人間以外に、ペット等の動物にも適用することができる。
2A 第1袋状領域
2B 第2袋状領域
2C 領域間連通路
3 吐出口
3A 先端部
3B 屈曲部
31 吐出パイプ
32 吐出口本体
33 本体外周部
33A リブ
35 吐出口用栓
35A 内栓
35B 外栓
4 基材シート
5 フィルム
5A 第1収容部
5B 第2収容部
7 吐出具
71 連結孔部
73 筒状部
73A 上端部
73B 下端部
74 つば部
75 フィン部
76 剤排出口
8A 第1膨らみ代
8B 第2膨らみ代
81A 第1膨らみ代単位(内側)
81B 第2膨らみ代単位(内側)
82A 第1膨らみ代単位(外側)
82B 第2膨らみ代単位(外側)
10 二液混合吐出容器
D 汚れ
F 身体凹部清浄剤(混合組成物)
F1 第1液
F2 第2液
H 手指
M 衣類
N へそ凹部
S1 領域間シール部
S2 外周シール部
Claims (6)
- 隣接する第1袋状領域及び第2袋状領域並びに吐出口を有する二液混合容器と、該吐出口に装着される吐出具とを備え、
前記第1袋状領域には、二液混合硬化型組成物の第1液が充填され、前記第2袋状領域には、該二液混合硬化型組成物の第2液が充填され、
前記第1袋状領域と前記第2袋状領域とは、外力により連通可能に独立しており、該第1袋状領域と該第2袋状領域とを連通させて、前記第1液と前記第2液とを混合させ、混合組成物を得た後、該混合組成物を前記吐出口を介して前記吐出具から吐出するようになしてあり、
前記二液混合容器の前記吐出口に前記吐出具が装着された状態において、該吐出具からの前記混合組成物の吐出方向と該二液混合容器の基材の面方向とが略直交している二液混合吐出容器。 - 前記吐出口は、その基部と先端部との間で屈曲しており、
前記吐出具は、前記吐出口を挿入可能な連結孔部を備え、該吐出口が該連結孔部に挿入されることにより該吐出口に装着されるようになっている請求項1記載の二液混合吐出容器。 - 前記基材はシートからなり、該シートに第1収容部及び第2収容部を有するフィルムが接合されることによりそれぞれ前記第1袋状領域及び前記第2袋状領域が形成されている請求項1又は2に記載の二液混合吐出容器。
- 前記吐出具は、前記混合組成物の吐出方向に突出する筒状部及び該筒状部の外周面から延出したつば部を備えている請求項1〜3の何れかに記載の二液混合吐出容器。
- 前記二液混合硬化型組成物は、身体凹部に注入された後、一定時間経過後に硬化し、該身体凹部内の汚れを同伴して該身体凹部から取り出し可能な形態となる身体凹部清浄剤である請求項1〜4の何れかに記載の二液混合吐出容器。
- 前記身体凹部は、へそ凹部であり、前記吐出具は、該へそ凹部の開口部を拡開する拡開具を兼ねている請求項1〜5の何れかに記載の二液混合吐出容器。
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