JP2007121795A - 周波数特性およびインパルス応答の立ち上がり時点の測定方法と、音場補正装置 - Google Patents

周波数特性およびインパルス応答の立ち上がり時点の測定方法と、音場補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 短時間で再生音場の周波数特性を測定する。
【解決手段】 再生音場の周波数特性を測定する場合に、
N :1つのTSP信号の長さ
ν :スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答の長さ
TN:TSP信号の1つの存続期間
T1〜T(k+L):期間TNを単位とする期間(k≧1、L≧0)
とするとき、値Nを値νに対して
N≦ν
の関係に設定する。TSP信号を、期間T1〜Tkにわたって期間TNごとに繰り返しスピーカに供給する。期間T1〜T(k+L)におけるマイクロフォンの出力信号を、期間TNごとに加算および平均する。この加算平均値に循環畳み込み演算をしてスピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を求める。
【選択図】 図1

Description

この発明は、周波数特性およびインパルス応答の立ち上がり時点の測定方法と、音場補正装置とに関する。
DVDやデジタル放送などの普及により、一般の家庭にもホームシアターシステムなどのマルチチャンネルオーディオシステムが普及しつつあるが、これにともないオーディオチャンネルに対する各種の設定や調整をリスナ(ユーザ)自身が行う必要が増えている。
しかし、このマルチチャンネルオーディオシステムにおける設定や調整は煩雑であり、特にこの種の知識に乏しいリスナにとっては難解なことも多い。そこで、リスナによる設定や調整を簡略化あるいは省略するため、マルチチャンネルオーディオシステムの機器自身、例えばAVアンプ自身にオーディオ再生時の補正処理を行わせる方向にある。
この補正処理は「自動音場補正」などと呼ばれているが、この自動音場補正は、再生音場のインパルス応答を測定し、その測定結果に基づいて行われる。すなわち、
(a) 設定や調整の対象となるチャンネルのスピーカに、図14Aの左側に示すようなインパルス信号を供給し、インパルス音を出力する。
(b) 出力されたインパルス音を、リスナの聴取位置に設置したマイクロフォンにより収音し、図14Aの右側に示すように、再生音場のインパルス応答を示す信号を得る。
(c) このインパルス応答信号を解析し、音場補正用のパラメータを得る。
(d) この音場補正用のパラメータにより該当するチャンネルのオーディオ信号を補正する。
という処理を行うものである。
しかし、インパルスを使用する場合には、マイクロフォンの出力信号のS/Nが非常に悪くなる。そこで、インパルスをエネルギが時間軸上に分散したパルスに変換し、その変換結果のパルスを使用する方法が考えられている。
この変換結果のパルスは「TSP(Time Stretched Pulse)」と呼ばれているもので、図14Bの左側は、そのTSP信号の波形の一例を示す。なお、
N :TSP長。1つのTSP信号の総サンプル数でもある。
TN:Nサンプルの期間。単位期間。
であり、例えばN=4096である。
この場合、インパルスをTSPに変換するには、インパルスに含まれるパルスの位相を周波数の2乗に比例して進ませればよく、TSPをもとのインパルスに逆変換するには、TSPに含まれるパルスの位相を周波数の2乗に比例して遅らせればよい。
すなわち、インパルスを図15に示す(1)および(2)式により変換すれば、そのインパルスのエネルギが時間軸上で分散してTSPを得ることができ、そのTSPを図15に示す(3)および(4)式により逆変換すれば、分散したエネルギが集合してもとのインパルスを得ることできる(図14Aの左側およびBの左側)。
したがって、TSPを使用する場合には、
(e) インパルス信号の代わりにTSP信号を使用して(a)および(b)項を実行し、図14Bの右側に示すように、再生音場のTSP応答を示す信号を得る。
(f) このTSP応答信号における分散したエネルギをもとに戻してインパルス応答信号(図14Aの右側)に逆変換する。
(g) このインパルス応答信号を使用して(c)および(d)項を実行する。
という処理を行えばよいことになる。
そして、TSPを使用する場合には、エネルギが時間軸上に分散しているので、マイクロフォンの出力信号のS/Nが改善され、より適切に音場補正を行うことができる。
図16は、実際にTSPを使用してインパルス応答を測定する場合のタイミング図である。すなわち、図16Aに示すように、4096サンプル(N=4096)により1つのTSP信号が構成され、このTSP信号が期間T1、T2、・・・、Tkごとに、スピーカに繰り返し供給される。したがって、マイクロフォンからは、図16Bに示すように、期間Tdだけ遅れてTSP応答信号が出力される。
この場合、期間T1〜Tkのそれぞれは、期間TNに等しい長さである。また、遅延期間Tdのうち、前側の期間Taはスピーカとマイクロフォンとの間隔に対応し、後側の期間Tsはシステムの遅延により生じるものである。したがって、期間Taは、スピーカとマイクロフォンとの間隔に対応して変化し、期間Tsは一定の値となる。さらに、TSP応答信号は、TSP信号に対応してk回にわたって繰り返し得られ、このとき、TSP応答信号のそれぞれは、基本的には同じものとなる。
したがって、TSP応答信号を、期間T1、T2、T3、・・・、Tkで区切ったとき、期間T2に得られるTSP応答信号は、その期間T2のTSPに対応すると見なすことができる。この結果、期間T2に、第1回目のTSP応答を測定できる。
また、期間T3に得られるTSP応答信号は、その期間T3のTSPに対応すると見なすことができる。したがって、期間T3に、第2回目のTSP応答を測定できる。以下同様に、期間Tkに得られるTSP応答信号は、その期間TkのTSPに対応すると見なすことができる。したがって、期間Tkに、第(k−1)回目のTSP応答を測定できる。
ただし、期間T1に得られるTSP応答信号は、期間Tdの部分が暗騒音によるノイズ信号となるので、期間T1のTSPに対応すると見なすことはできない。したがって、期間T1には、TSP応答は測定できない。
以上のことから、1つのTSP音をk回にわたって繰り返し出力すると、(k−1)個のTSP応答信号を得ることができる。そして、この(k−1)個のTSP応答信号は、基本的に同じものであるから、同期加算することができ、このとき、TSP応答信号は平均化されるので、ばらつきやノイズなどが無視できるようになる。
なお、先行技術文献として例えば以下のものがある。
Nobuharu Aoshima、"Computer-generated pulse signal applied for sound measurement"、J. Acoust. Soc. Am.、No.69(5)、May 1981 Yoiti Suzuki,etc.、"An optimum computer-generated pulse signal suitable for the measurement of very long impulse responses"、J. Acoust. Soc. Am.、No.97(2)、Feb.1995 鈴木陽一 他、"時間引き伸ばしパルスの設計法に関する考察"、信学技法、EA92-86(1992-12) "TSPを用いたインパルス応答の測定"、[Online]、電子技術総合研究所、インターネット[URL:http://tosa.mri.co.jp/sounddb/tsp/tsp_circular.htm]
ところで、上記の文献などによると、TSPを用いてインパルス応答を測定する場合、図14に示すように、TSPの長さNは、対応するインパルス応答の長さ(有効な振幅が十分に小さくなるまでの長さ)νよりも長い必要がある。つまり、
N>ν ・・・ (5)
の必要がある。
このことは、図16において、TSP応答信号の有効期間が長くなると、前のTSP応答信号の有効な部分が、次のTSP応答信号の始端付近に重畳してしまうことからも理解できる。
したがって、例えば、TSPのサンプリング周波数が48kHzで、部屋の残響時間が0.5秒であるとすると、TSPの長さNは、24000サンプル(=0.5秒)よりも大きくなる。そして、逆TSP変換する場合にFFTの使用を考えると、長さNは2のべき乗となるので、N=32768サンプルとなる。
しかも、部屋の大きさや反射物などを考慮して、残響時間がより長い再生音場を想定すると、インパルス応答の長さνが長くなるので、TSPの長さNも長くなる。これは、測定時間の増加、CPUやDSPあるいはメモリなどのリソースの増大を招くものであり、好ましいものではない。
この発明は、このような問題点を解決しようとするものである。
この発明においては、
スピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を測定する場合に、
N :1つのTSP信号の長さ
ν :上記スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答の長さ
TN:上記TSP信号の1つの存続期間
T1〜T(k+L):上記期間TNを単位とする期間(k≧1、L≧0)
とするとき、上記値Nを上記値νに対して
N≦ν
の関係に設定し、
上記TSP信号を、上記期間T1〜Tkにわたって上記期間TNごとに繰り返し上記スピーカに供給し、
上記期間T1〜T(k+L)における上記マイクロフォンの出力信号を、上記期間TNごとに加算および平均し、
この加算平均値に循環畳み込み演算をして上記スピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を得る
ようにした周波数特性の測定方法
とするものである。
この発明によれば、TSP音を再生音場に連続して出力し、そのTSP応答信号の加算平均および循環型計算により音場補正用のパラメータを求めているので、測定時間を短縮できると同時に、CPUやDSPあるいはメモリなどのリソースを削減できる。
〔1〕 この発明における考え方
これまでの測定方法においては、上記の文献などに記されているように、出力するTSPの長さNおよび再生音場のインパルス応答の長さνが、(5)式を満足できることを確認してからTSPを作成し、測定に臨んでいる。
しかし、一般的な音場であれば、周波数応答特性およびタイムアライメント(時間遅延補正)の補正だけでも十分であり、その補正ためのパラメータを得ることができれば十分である。
そこで、この発明においては、目標を「正確なインパルス応答の算出」ではなく、「正確な音場補正用のパラメータの導出」とするものである。このことから、再生音場の残響時間よりも短いTSP、すなわち、(5)式とは逆に、
N≦ν ・・・ (6)
であるTSP音を再生音場に連続して出力し、加算平均および循環型計算により音場補正用のパラメータを求める。そして、その結果として、測定時間を短縮し、同時にCPUやDSPあるいはメモリなどのリソースを削減するものである。
〔2〕 周波数特性(周波数振幅特性)について
ここでは、値N、νが(6)式に示す関係であっても、適切な同期加算をすることにより必要とする周波数特性が求められることについて説明する。
〔2−1〕 TSP応答信号について
図1は、この発明において、TSPを使用してTSP応答を測定する場合のタイミング図である。すなわち、図1Aに示すように、4096サンプル(N=4096)により1つのTSP信号が構成され、このTSP信号が期間T1、T2、・・・、Tkごとに、スピーカに繰り返し連続して供給される。なお、代表値として、k=10である(ここまでは、図16Aと同じ)。
したがって、マイクロフォンからは、図16Bに示すように、まず、期間T1のTSP音により、そのTSP応答信号SR1が得られる。図1においては、1つのTSP応答信号が4つの単位期間TNにわたって得られる場合であり、したがって、TSP応答信号SR1は、期間T1の開始時点から期間Tdだけ遅延して、期間T1〜T4にわたって得られる。
なお、TSP音として出力されるTSP信号のサンプリング周波数が48kHzであるとすれば、単位期間TNは、
4096/48000≒85.3〔ms〕
であり、空気中での音速を340m/sとすると、音波の到達距離は、
340〔m/s〕×85.3〔ms〕≒29〔m〕
となる。したがって、AV再生を行う一般的な部屋であれば、Td<TNであり、図1に示すように、TSP応答信号SR1の先頭は期間T1に位置する。
また、期間T2のTSP音により、期間T2〜T5にわたってTSP応答信号SR2が得られる。以下同様に、期間Ti(i=1〜k)のTSP音により、期間Ti〜T(i+3)にわたってTSP応答信号SRiが得られる。
そこで、図1Bに示すように、インパルス応答信号SR1のうち、期間T1の信号成分を信号S1とし、期間T2の信号成分を信号S2とし、期間T3の信号成分を信号S3とし、期間T4の信号成分を信号S4とする。
すると、次のTSP応答信号SR2は、TSP応答信号SR2と比べ、時間が単位期間TNだけずれているだけで、基本的に同じ信号であるから、TSP応答信号SR2においては、期間T2の信号成分は信号S1となり、期間T3の信号成分は信号S2となり、期間T4の信号成分は信号S3となり、期間T5の信号成分は信号S4となる。
同様に、どのTSP応答信号SR1〜SRkも、時間が単位期間TNずつずれているだけで、基本的に同じであるから、どのTSP応答信号SRiにおいても、期間Tiの信号成分は信号S1となり、期間T(i+1)の信号成分は信号S2となり、期間T(i+2)の信号成分は信号S3となり、期間T(i+3)の信号成分は信号S4となる。
そして、実際には、マイクロフォンの出力信号は、信号SR1〜SRkが加算された信号となるので、図1Cに示すように、期間T1には信号S1が得られ、期間T2には信号(S1+S2)が得られ、期間T3には、信号(S1+S2+S3)が得られ、期間T4には信号(S1+S2+S3+S4)が得られる。また、同様にして、期間T5〜Tkには、それぞれ信号(S1+S2+S3+S4)が得られる。
そして、期間T(k+1)〜T(k+3)は、TSP音が出力されず、無音であるから、期間T(k+1)には信号(S2+S3+S4)が得られ、期間T(k+2)には信号(S3+S4)が得られ、期間T(k+3)には信号S4が得られる。
したがって、期間T1〜T(k+3)のそれぞれに得られる信号を、期間TNを単位として区切って加算すると、図1Dにも示すように、
S1+(S1+S2)+(S1+S2+S3)
+(S1+S2+S3+S4)×(k−3)
+(S2+S3+S4)+(S3+S4)+S4
=(S1+S2+S3+S4)×k
≡k・SW ・・・ (7)
となる。
つまり、期間T1〜T(k+3)に得られる応答信号SR1〜SRkを期間TNで区切って加算し、その加算結果をTSP音の出力回数kで除算して平均をとると、図2に示すように、1つのTSP応答信号SRiをNサンプル期間TNで信号S1〜S4に区切り、その信号S1〜S4を加算した信号SWを得ることができる。
一般化して記述すれば、期間T1〜Tkに1つのTSP音をk回にわたって出力した場合、期間T1〜T(k+L)に、Nサンプル期間TNごとに(k+L)回にわたって応答を測定し、その応答信号を加算平均して信号SWを得る。なお、値Lについては、詳細を後述するが、期間Tk後にTSP応答音を収音する無音期間の数であり、図1においては、L=3である。
このようにして求めた信号SWを周波数解析したとき、周波数応答特性として十分な結果が得られるのであれば、信号SWを音場補正用のパラメータの導出に使用できることになる。次に、この点について検討する。なお、以下においては、このTSP応答信号SR1〜Rkを、単位期間TNごとに加算平均した信号SWを「ラップ信号SW」と呼び、その加算平均の処理を「ラップ処理」と呼ぶ。
〔2−2〕 インパルス応答信号およびラップ信号の特性の比較
ここでは、本来のインパルス応答信号と、ラップ信号との波形の特性について説明する。図3Aは、1024サンプルのインパルス応答信号の波形の一例を示し、図3Bは、そのインパルス応答信号をFFTしたときの振幅値を示す。また、図4Aは、図3Aのインパルス応答信号を、図1および図2の場合と同様、256サンプル(N=256)ごとにラップ処理したときのラップ信号の波形を示し、図4Bは、そのラップ信号をFFTしたときの振幅値を示す。なお、図3と図4とでは、横軸のピッチ(目盛り)が異なる。
そして、この図3BのFFT振幅値と、図4BのFFT振幅値とを比べると、おおよその外形の似ていることがわかる。
そこで、インパルス応答信号のFFT結果の先頭部分(図3Bの先頭部分)を取り出して図示すると、図5Aのとおりであり、ラップ信号のFFT結果の先頭部分(図4Bの先頭部分)を取り出して図示すると、図5Bのとおりである。そして、この図5によれば、ラップ信号のFFT振幅値は、インパルス応答信号のFFT振幅値と、4サンプルごとに一致していることがわかる。
また、この一致を数式により解析すると、図6のとおりであり、ラップ信号の波形のFFT結果が、インパルス応答信号の波形のFFT結果の一部であることが証明される。
したがって、ラップ信号の波形をFFTにより解析したときの解像度は、インパルス応答信号の波形をFFTにより解析した結果よりも劣るが、解析結果の周波数軸の値は、インパルス応答信号の波形と同じ数値を求めることができる。したがって、(6)式の場合であっても、すなわち、実際の再生音場のインパルス応答が4096サンプル以上の期間にわたって続いても、ラップ信号SWにより正しい周波数特性を測定することができ、適切な音場補正用のパラメータを得ることができる。
〔2−3〕 値Lについて
〔2−2〕によれば、TSPにより周波数特性を測定する場合、値Lを、想定される再生音場のインパルス応答に応じた大きさに設定すれば、(6)式の状態であっても、正しい周波数特性の測定が可能である。
しかし、値Lをそのような大きさに設定するには、なんらかの方法により再生音場の残響時間を求めておく必要がある。この場合、値Lを大きくすると、数式的には問題がないが、期間T(k+1)以降の収音期間、すなわち、TSP音が出力されていない期間が長くなり、応答が落ち着くのを待つ一方で、暗騒音によるノイズ信号を何回も加算していくことになる。さらに、値Lを固定値にすると、残響時間が短い音場であっても、収音時間が長くなるので、結果として測定時間の増大を招くことになる。
したがって、残響が短いと判断される音場では値Lを小さく、残響が長いと判断される音場では値Lを長くすることが、S/Nや測定時間の観点から見て合理的である。
また、(1)〜(4)式における変数mは、TSPの長さNに関係するパラメータであるが、この値mは、インパルス応答の長さνにより限定されるものではない。したがって、値mは2に近い値とすることにより、TSP信号の位相回転を大きくすることができ、この結果、TSP信号の振幅を減らすことができる。このため、測定信号の利得を大きくすることができ、S/Nについて効率の良い測定が可能となる。
〔2−4〕 値Lの決定方法の例
図8および図9は、値Lを決定するアルゴリズムの一例を示す。これらのアルゴリズムにおいては、
A.リハーサル期間に暗騒音の大きさを測定する。
B.期間T1〜Tkの処理を実行する。
C.期間T(k+1)以降は、期間TNごとに、暗騒音の最大値あるいは平均値を基準とし、収音信号のレベルをリアルタイムでチェックする。
D.C項のチェック結果により、処理の続行あるいは終了を判断する。
ようにしている。
〔2−4−1〕 最大値を使用する場合
これは、図8のアルゴリズムの場合であり、暗騒音信号および収音信号の最大値から最後の期間T(k+3)を判断するようにした場合である。すなわち、図8に示すルーチン100においては、周波数特性の測定が指示されると、処理がステップ101からスタートし、次にステップ102において、所定の長さの期間TN×M(Mは自然数)にわたって暗騒音を収音され、ステップ103において、その収音信号における最大振幅値MAX_noiseが算出される。
続いて、ステップ104において、図1により説明したように、期間T1〜TkにTSP音が出力されると同時に、期間T2〜TkにTSP応答音が収音され、その収音信号が期間TNごとに加算されて期間T2〜Tkおけるラップ信号SWが形成される。そして、ステップ105において、そのラップ信号SWにおける最大振幅値MAX_respが算出される。
次にステップ111において、図1に示すように、続く期間T(k+1)(L=1)には、TSP音は出力されないが、TSP応答音が収音され、その収音信号の最大振幅値MAX_tail、すなわち、期間T(k+1)における最大振幅値MAX_tailが算出される。続いて、ステップ112において、その最大振幅値MAX_tailと、ステップ103により求めた暗騒音信号の最大振幅値MAX_noiseに所定の倍率α(α>1)を乗算した積(α・MAX_noise)とが比較される。
この比較の結果、MAX_tail>(α・MAX_noise)のときには、TSP応答が得られたと解釈できるので、処理はステップ112からステップ114に進み、このステップ114において、ステップ111により収音された期間T(k+1)のTSR応答信号が、それまでの期間T2〜Tkのラップ信号SWに加算されるとともに平均化され、その後、処理はステップ111に戻る。したがって、今の場合、ラップ信号SWは、期間T2〜T(k+1)のTSP応答信号が加算平均された信号とされる。
そして、以後、期間T(k+2)、T(k+3)にステップ111〜114が繰り返され、したがって、ラップ信号SWは、期間T2〜T(k+3)のTSP応答信号が加算平均された信号とされる。
そして、期間T(k+4)になると、TSP応答がなくなり、暗騒音だけとなるが、このとき、ステップ112において、MAX_tail≦(α・MAX_noise)となるので、処理はステップ112からステップ113に進み、このステップ113において、ステップ111により求めた最大振幅値MAX_tailと、ステップ105により求めたラップ信号SWの最大振幅値MAX_resp所定の倍率β(0<β≦1、β<α)を乗算した積(β・MAX_resp)とが比較される。
この比較の結果、MAX_tail≦(β・MAX_resp)のときには、TSP応答が得られなかったと解釈できるので、処理はステップ113からステップ300に進む。そして、この状態では、ラップ信号SWは、期間T2〜T(k+3)のTSP応答信号が加算平均された信号とされているので、ステップ300以降において、そのラップ信号SWの周波数解析などが実行され、音場補正用のパラメータが形成される。
なお、ステップ113の比較の結果、MAX_tail>(β・MAX_resp)のときには、まだ、TSP応答が終了していないと解釈できるので、処理はステップ113からステップ114に進み、その後、ステップ111に戻る。つまり、TSP応答信号の終了が、ステップ112および113の両方によりチェックされ、両方が終了したと判断したとき、そのときのラップ信号SWが解析されて周波数特性の補正用のパラメータに使用される。
こうして、ルーチン100によれば、TSP応答信号のラップ信号SWを適切に得ることができ、その結果、周波数特性の補正用のパラメータを形成することができる。
〔2−4−2〕 平均エネルギを使用する場合
これは、図9のアルゴリズムの場合であり、暗騒音信号および収音信号の平均エネルギ値から最後の期間T(k+3)を判断するようにした場合である。この処理は、図9に示すルーチン200により実現されるが、このルーチン200における処理はルーチン100の処理と同様なので、ルーチン100における符号を100番台から200番台に代えて説明は省略する。なお、ルーチン200において、
Eng_noise:収音信号における平均エネルギ
Eng_resp :ラップ信号SWにおける平均エネルギ
Eng_tail :期間T(k+1)以降における期間TNごとの収音信号の平均エネルギ
である。
そして、このルーチン200によっても、TSP応答信号のラップ信号SWを適切に得ることができ、適切な周波数特性の補正用のパラメータを形成することができる。
〔2−4−3〕 補足
図10Aは、インパルス応答を65536サンプル期間にわたって測定した例を示す。この図からも明らかなように、想定された距離範囲内であれば、インパルス応答のエネルギは、最初の4096サンプルの期間T1(=TN)に集中し、それ以降の期間では、最初の期間T1に比べ、かなり小さくなっている。
そして、TSPは、基本的には時刻を変えたインパルス列から構成されたものと考えることができるので、TSPに含まれる最初のパルスは、TSP応答信号においては、最初の期間T1にエネルギが集中する。同様に、TSPに含まれる最後のパルスは、TSP応答信号においては、次の4096サンプルの期間T2にエネルギが集中する。また、図1にも示すように、k個のTSP応答信号SR1〜SRkを加算平均してラップ信号SWを形成している。
以上のことから、値kが大きい場合には、値Lがラップ信号SWに及ぼす影響は小さくなり、値Lを固定値としても、ラップ信号SWにおける誤差は小さくなる。したがって、例えばk=32とすれば、L=0としても、実用上、必要なラップ信号SWを得ることができる。そして、このとき、〔2−4−1〕および〔2−4−2〕の処理を実行する必要がなく、全体の処理を簡略化できる。
〔3〕 タイムアライメントについて
ここでは、値N、νが(6)式に示す関係の場合におけるタイムアライメントのための測定法について述べる。
〔3−1〕 インパルス応答の立ち上がり時点について
このタイムアライメントの場合、音場補正処理に必要なパラメータは、スピーカとマイクロフォンとの距離であり、この距離は時間Ta(遅延時間Tdからシステムの遅延時間Tsを減算した時間)に対応するので、ラップ信号SWからインパルス応答信号を得、その立ち上がり時点を解析することになる。
ただし、TSP音を連続的に出力して得られたTSP応答信号(図1)に対して、DFTやFFTなどの循環畳み込み処理(円状畳み込み処理)により、(3)および(4)式の逆TSP処理を実現してインパルス応答を得た場合、それは正確なインパルス応答ではなく、ラップ処理されたインパルス応答となる。
このため、次のような問題を生じる。すなわち、上記のように、図10Aはインパルス応答波形の測定例を示すが、図10Bは、その最初の4096サンプルの期間T1の時間軸を拡大して示す。また、図10Cは、同じ条件のときのTSP応答信号を4096サンプルごとに加算平均してラップ信号SWとし、このラップ信号SWを逆TSP変換してインパルス応答を得た場合の波形であり、図10Bと同様に時間軸を拡大して示す。
そして、図10Bおよび図10Cにおいて、600サンプル付近の大きな振幅変化が、インパルスまたはTSPにより生じた最初の立ち上がりであり、波形の先頭からこの立ち上がり部分までの期間が遅延時間Tdである。そして、図10B(本来のインパルス応答信号)の場合には、波形の先頭からこの立ち上がり部分までの期間Tdは、暗騒音によるノイズ成分だけなので、そのレベルは十分に小さく、立ち上がり部分が明確である。
したがって、この場合には、インパルス応答信号の最大振幅値に、一定の比率a(例えば、a=20%)を乗算してスレッショールドレベルVTHを設定し、このスレッショールドレベルVTHを越えた時点を波形の立ち上がり点とすることができる。
しかし、図10C(ラップ信号SWを逆TSP変換したインパルス応答信号)の場合には、最初の期間T1の信号に、期間T2以降の信号が、サンプル期間TN(4096サンプル期間)ごとに繰り返し加算されているので、期間Tdに、TSP応答信号の期間T2以降の信号が含まれ、この結果、期間Tdは、ある程度の振幅となってしまい、立ち上がり部分が図10Bの場合ほど明確ではなくなっている。
この結果、スレッショールドレベルVTHを設定するとき、最大振幅値に乗算する比率aを大きく設定すると、スレッショールドレベルVTHが高くなり、そのだけ波形の立ち上がり点を求める時間精度が悪くなる。しかし、逆に比率aを小さく設定すると、スレッショールドレベルVTHが低くなり、実際の立ち上がり点よりも前の振幅変化を立ち上がり部分と誤判定する可能性が高くなってしまう。
したがって、ラップ信号SWを逆TSP変換して得たインパルス応答信号の場合、そのインパルス応答信号の最大振幅値に、一定の比率を乗算してスレッショールドレベルVTHを設定することはできない。そこで、ここでは、以下の性質を利用してスレッショールドレベルVTHを動的に設定する。
〔3−2〕 インパルス応答の立ち上がり時点の求め方
上記のように、ラップ信号SWを逆TSP変換した結果は正確なインパルス応答になっていないが、ここでは、一般的なインパルス応答の時間軸残響特性の性質を利用する。すなわち、
(A) 一般的なインパルス応答信号の波形においては、最初の立ち上がり部分およびその後の初期反射音に比べ、残響部分のエネルギは小さく、ラップ信号SWを逆TSP変換して得られるインパルス応答信号の波形は、通常のインパルス応答信号の波形と比べ、波形の概形が大きく違うということはない。このことは、図10B、Cの波形からも明らかであり、立ち上がりを知ることができる。
(B) ラップ信号SWを逆TSP変換して得られるインパルス応答信号において、波形の先頭から立ち上がり部分までの期間Tdにおける信号成分は、暗騒音によるノイズ成分やラップ処理による残響成分の可能性が大きいので、その期間Tdにおける振幅は検出されないように、あらかじめ考慮しておくべきである。
(C) 残響部分の振幅およびエネルギは、時間の経過にしたがって、基本的にはほぼ単純減少の傾向がある。例えば、図10Aに示すインパルス応答波形によれば、振幅は時間軸を進むにしたがって減少している。
また、図11に示すように(図11の波形は、図10Cの波形と同じ)、ラップ信号SWを逆TSP変換して得られるインパルス応答信号においても、期間Tdに続く期間(最大値以降の期間)の振幅は時間とともに減少している。そして、TSPおよびTSP応答信号SR1〜SRkは、期間TNを単位として繰り返されているのであるから、期間Tdの信号部分は、図11の右端(図11の終端)に続くものと考えることができる。したがって、期間Tdの振幅も時間とともに減少しているとみなすことができる。
これら(A)〜(C)項を利用し、以下のようなアルゴリズムにより立ち上がり時点を検出するためのスレッショールドレベルVTHを決定する。
すなわち、上記のように、期間Tdの信号部分は、図11の右端に続くものと考えることができるので、期間Tdと、図11の右端における所定の期間Ttとを、暗騒音レベルを検出するための検出期間Txとする。なお、期間Ttは、遅延期間Tdが短い場合であっても必要な長さの検出期間Txとするためのものである。
そして、図12は、スレッショールドレベルVTHを決定するための特性図の一例を示し、横軸は検出期間Txにおけるインパルス応答信号(TSP応答信号に逆TSP変換を行った信号)の最大振幅値Dx_max、縦軸はスレッショールドレベルVTHを示す。なお、縦軸において、最大値SR_maxは、インパルス応答信号における最大振幅値であり、立ち上がり部分の振幅値である。
そして、この特性図においては、
(D) 区間A(Dx_max≦SR_max・2.5%)のとき、
VTH=SR_max・5%
とする。
(E) 区間B(SR_max・2.5%<Dx_max≦SR_max・5%)のとき、
VTH=SR_max・5%からSR_max・20%
とする。
(F) 区間C(SR_max・5%<Dx_max≦SR_max・7.5%)のとき、
VTH=SR_max・20%からSR_max・80%
とする。
(G) 区間D(SR_max・7.5%<Dx_max)のとき、
VTH=SR_max・80%
とする。
ここで、区間Aにおいては、固定の比率5%によりスレッショールドレベルVTHを設定し、最大振幅値Dx_maxと連動させていない。このように固定の比率とするのは、再生音場はノイズを潜在的に内包するとともに、統計的に見てそのノイズレベルがある一定量を越えないとみなせるからである。また、区間Dにおいては、最大値に近い80%をスレッショールドレベルVTHとし、区間B、Cでは、区間Aと区間Dとの間を移行するために、2段階の傾斜としている。
そして、このようにスレッショールドレベルVTHを、検出期間Txのノイズレベルに対応して動的に変化させているので、実際の立ち上がり点よりも前の振幅変化を立ち上がり部分と誤判定する可能性を抑えることができる。
〔4〕 システムの構成
図13は、この発明を適用した音場補正装置の一例を示し、この例においては、音場補正装置を既存のマルチチャンネルAV再生装置に対してアダプタ形式に構成した場合である。
〔4−1〕 AV再生装置の例
図13において、対象となるAV再生装置は、AV信号の信号源11、ディスプレイ12、デジタルアンプ13、スピーカ14C〜14RBから構成されている。この場合、信号源11は、DVDプレーヤや衛星放送のチューナなどである。そして、この例においては、信号源11の出力はDVI形式とされ、ビデオ信号DVがデジタル信号の状態で出力されるとともに、7チャンネル分のデジタルオーディオ信号が1つのシリアル信号DAにエンコードされた状態で出力される。
また、ディスプレイ12はその入力がDVI形式とされ、本来ならば、信号源11から出力されるデジタルビデオ信号DVをそのまま入力できるものである。さらに、デジタルアンプ13は、この例においては、マルチチャンネルのデコーダを有するとともに、いわゆるD級アンプの構成とされている。すなわち、このアンプ13も、本来ならば信号源11から出力されるデジタルオーディオ信号DAをそのまま入力できるものであり、その信号DAを各チャンネルの信号に分離(デコード)するとともに、その各チャンネルの信号をD級パワー増幅して各チャンネルのアナログオーディオ信号を出力するものである。
このアンプ13から出力されたオーディオ信号が、各チャンネルのスピーカ14C〜14RBにそれぞれ供給される。なお、スピーカ14C〜14RBは、リスナの中央前方、左前方、右前方、左側方、右側方、左後方および右後方にそれぞれ配置されているものである。
〔4−2〕 音場補正装置
〔4−2−1〕 音場補正装置の構成例
図13において、符号20が、この発明を適用した音場補正装置を示す。この音場補正装置20は、信号源11と、ディスプレイ12およびアンプ13との間の信号ラインに接続されるものである。そして、信号源11から出力されたデジタルビデオ信号DVは、遅延回路21を通じてディスプレイ12に供給される。遅延回路21は、デジタルオーディオ信号DAが音場補正処理のために遅延するので、その遅延に見合った時間だけデジタルビデオ信号DVを遅延させて画像と再生音とを同期させる、いわゆるリップシンクを取るためのものであり、フィールドメモリなどにより構成される。
さらに、音場補正装置20においては、信号源11から出力されたデジタルオーディオ信号DAが、デコーダ回路22に供給されて各チャンネルのデジタルオーディオ信号DC〜DRBに分離され、その分離結果のオーディオ信号のうち、センタチャンネルのオーディオ信号DCが、センタチャンネルの補正回路23Cに供給される。この補正回路23Cは、イコライザ回路231およびスイッチ回路232により構成され、デコーダ回路22からのオーディオ信号DCがイコライザ回路231を通じてスイッチ回路232に供給される。
この場合、イコライザ回路231は、例えばDSPにより構成され、これに供給されたオーディオ信号DCの遅延特性、周波数特性、位相特性、レベルなどを制御することにより、信号DCに対して音場補正の処理を行うものである。また、スイッチ回路232は、通常の視聴時には図の状態に接続され、音場補正のための測定・解析時には図とは逆の状態に接続されるものである。したがって、通常の視聴時には、イコライザ回路231からの音場補正されたオーディオ信号DCがスイッチ回路232から出力される。このオーディオ信号DCはエンコーダ回路24に供給される。
さらに、デコーダ回路22により分離された残るチャンネルのオーディオ信号DL〜DRBが、補正回路23L〜23RBを通じてエンコーダ回路24に供給される。このとき、補正回路23L〜23RBは、補正回路23Cと同様に構成されているものであり、したがって、通常の視聴時には、音場補正されたオーディオ信号DL〜DRBが補正回路23L〜23RBから出力され、エンコーダ回路24に供給される。
そして、エンコーダ回路24において、これに供給された各チャンネルのオーディオ信号DC〜DRBが1つのシリアル信号DSに合成され、この信号DSがデジタルアンプ13に供給される。したがって、通常の視聴時には、信号源11から出力されたオーディオ信号DAが補正回路23C〜23RBにより音場補正されてスピーカ14C〜14RBに供給されることになる。この結果、スピーカ14C〜14RBから出力される音は、そのスピーカを配置した環境に適した状態に音場補正された再生音となる。
さらに、TSP信号を形成するTSP信号形成回路31が設けられる。このTSP信号形成回路31は、TSP信号がデジタルデータの状態で書き込まれたメモリと、その読み出し回路とから構成され、制御回路35の制御にしたがって、期間T1〜Tkにわたって単位期間TNごとにTSP信号を形成して出力するものである。この出力されたTSP信号は、補正回路23C〜23RBのスイッチ回路232〜232に供給される。
また、再生音場の音響的な状況の測定時、TSP音を収音するため、マイクロフォン15がリスナの位置に設けられる。この場合、マイクロフォン15はその振動板が水平面内となるように配置され、水平面内における指向特性が無指向性とされ、すなわち、スピーカの配置方向によらず感度が一定とされる。
そして、マイクロフォン15の出力信号SRiが、マイクアンプ32を通じてA/Dコンバータ回路33に供給されてサンプリング周波数が例えば48kHzのデジタル信号SRiにA/D変換され、この信号SRiが解析回路34に供給される。
この解析回路34はメモリ341およびDSP342により構成される。そして、メモリ341には、DSP342により、TSP音の出力の開始と同時に、出力信号SRiが、期間T1〜T(k+L)にわたって、単位期間TN(例えば4096サンプル期間)ごとに、累積されていくとともに、平均化される。したがって、期間T(k+L)を終了すると、メモリ341には、ラップ信号SWが得られる。
そこで、このラップ信号SWが、DSP342により〔1−2〕において説明した方法により解析され、その解析結果が制御回路35に供給される。この制御回路35は、マイクロコンピュータにより構成され、TSP信号形成回路31のTSP信号の形成の制御、およびスイッチ回路232〜232の切り換え制御を行うとともに、解析回路34の解析結果にしたがって、補正回路23C〜23RBのイコライザ回路231〜231を設定するものである。
なお、制御回路35には、ユーザインターフェイスとして、各種の操作スイッチ36が接続されるとともに、解析結果などを表示する表示素子、例えばLCDパネル37が接続される。
〔4−2−2〕 音場補正装置20の解析時の動作
操作スイッチ36のうちの設定スイッチを操作すると、制御回路35により補正回路23C〜23RBのスイッチ回路232〜232が図とは逆の状態に接続される。また、制御回路35によりTSP信号形成回路31が制御され、補正回路23Cのスイッチ回路232にTSP信号が供給される。したがって、スピーカ14Cからは、期間T1〜TkにわたってTSP音が出力され、このとき、他のチャンネルのスピーカは無音とされる。
そして、このとき、スピーカ14Cから出力されたTSP音がマイクロフォン15により収音される。また、制御回路35により解析回路34が制御されて解析の処理が開始される。そして、この解析によりスピーカ14Cからマイクロフォン15までの距離や周波数特性などが算出され、この解析結果が制御回路35に供給され、制御回路35によりその解析結果にしたがってイコライザ回路231の音場補正が設定され、その後、スイッチ回路232が図の状態に接続され、信号DCのチャンネルについての音場補正の処理を終了する。また、以後、他のチャンネルについても同様に音場補正の設定が実行される。
したがって、通常の視聴時には、信号源11から出力されたオーディオ信号DAが補正回路23C〜23RBにより音場補正されてスピーカ14C〜14RBに供給されることになるので、スピーカ14C〜14RBから出力される音は、そのスピーカを配置した環境に適した状態に音場補正された再生音となる。
〔5〕 その他
〔3〕において、区間A〜Dの区切りとなる値(0.025、0.05、0.075)およびスレッショールドレベルVTHが区切られる値(5%、20%、80%)は、それぞれ上記とは別の値とすることができる。また、最大振幅値Dx_maxは、検出期間Txにおける瞬時値を自乗した値や絶対値などとすることもできる。さらに、図12の特性は折れ線であるが、曲線状の関数特性とすることもできる。つまり、検出期間Txにおけるデータ(最大値、平均エネルギなど)をキーとして、スレッショールドレベルVTHを設定できるものであればよい。
さらに、実際に運用する場合には、正確性を求めるために、スレッショールドレベルVTHを2段階とすることもできる。例えば、まず、高めのスレッショールドレベルVTHHを基準とし、上記の方法により時間の経過方向にレベル判定を実行していき、仮の立ち上がり点を求める。次に、その仮の立ち上がり点から時間をさかのぼった方向にレベル判定を実行していき、スレッショールドレベルVTHL(VTHL<VTHH)を下回った点を正式な立ち上がり点とする。あるいは仮立ち上がり点から所定のサンプル値分だけ、同様に逆方向にレベル判定を実行していき、一番近い値を与えた時点を正式な立ち上がり点とするなどが考えられる。
また、ラップ信号SWあるいはこれを逆TSP変換して得たインパルス信号に対して、ノイズや波形過剰変動の影響を減らすためのフィルタリング処理をしてから解析をすることもできる。
〔略語の一覧〕
A/D:Analog to Digital
AV :Audio and Visual
CPU:Central Processing Unit
DFT:Discrete Fourier Transform
DSP:Digital Signal Processor
DVI:Digital Visual Interface
FFT:Fast Fourier Transform
LCD:Liquid Crystal Display
S/N:Signal to Noise ratio
TSP:Time Stretched Pulse
この発明を説明するためのタイミング図である。 この発明を説明するための図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための図である。 この発明を説明するための図である。 この発明における信号処理方法の一形態を示すフローチャートである。 この発明における信号処理方法の他の形態を示すフローチャートである。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための特性図である。 この発明の一形態を示す系統図である。 TSP信号を説明するための波形図である。 TSP信号を説明するための図である。 TSP信号を説明するための波形図である。
符号の説明
11…信号源、12…ディスプレイ、14C〜14RB…スピーカ、15…マイクロフォン、20…音場補正装置、22…デコーダ回路、23C〜23RB…補正回路、24…エンコーダ回路、31…TSP信号形成回路、34…解析回路、35…制御回路、37…表示手段、231…イコライザ回路

Claims (6)

  1. スピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を測定する場合に、
    N :1つのTSP信号の長さ
    ν :上記スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答の長さ
    TN:上記TSP信号の1つの存続期間
    T1〜T(k+L):上記期間TNを単位とする期間(k≧1、L≧0)
    とするとき、上記値Nを上記値νに対して
    N≦ν
    の関係に設定し、
    上記TSP信号を、上記期間T1〜Tkにわたって上記期間TNごとに繰り返し上記スピーカに供給し、
    上記期間T1〜T(k+L)における上記マイクロフォンの出力信号を、上記期間TNごとに加算および平均し、
    この加算平均値に循環畳み込み演算をして上記スピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を得る
    ようにした周波数特性の測定方法。
  2. 請求項1に記載の周波数特性の測定方法において、
    上記循環畳み込み演算がFFTあるいはDFTである
    ようにした周波数特性の測定方法。
  3. 請求項2に記載の周波数特性の測定方法において、
    上記期間T1〜T(k+L)のうちの期間T(k+1)〜T(k+L)に、上記マイクロフォンの出力信号のレベルをリアルタイムでチェックし、
    このマイクロフォンの出力信号のレベルが、暗騒音のレベルに対して所定のレベル以下となったとき、上記期間TNごとの加算および平均を終了する
    ようにした周波数特性の測定方法。
  4. スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答の立ち上がり時点を測定する場合に、
    N :1つのTSP信号の長さ
    ν :上記スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答の長さ
    TN:上記TSP信号の1つの存続期間
    T1〜T(k+L):上記期間TNを単位とする期間(k≧1、L≧0)
    とするとき、上記値Nを上記値νに対して
    N≦ν
    の関係に設定し、
    上記TSP信号を、上記期間T1〜Tkにわたって上記期間TNごとに繰り返し上記スピーカに供給し、
    上記期間T1〜T(k+L)における上記マイクロフォンの出力信号を、上記期間TNごとに加算および平均し、
    この加算平均値から上記スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答信号を求め、
    このインパルス応答信号のうち、最大値となる時点より前の時点の振幅値あるいはエネルギ値を参照して上記インパルス応答の立ち上がり時点を得る
    ようにしたインパルス応答の立ち上がり時点の測定方法。
  5. 請求項4に記載のインパルス応答の立ち上がり時点の測定方法において、
    上記得られた立ち上がり時点を仮の立ち上がり時点とし、
    上記インパルス応答信号のうち、上記仮の立ち上がり時点からさかのぼって最初に上記仮の立ち上がり時点における振幅値よりも小さい所定の振幅値となった部分を、上記インパルス応答信号の立ち上がり時点とする
    ようにしたインパルス応答の立ち上がり時点の測定方法。
  6. スピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を測定して音場補正処理を実行する音場補正装置において、
    N :1つのTSP信号の長さ
    ν :上記スピーカとマイクロフォンとの間のインパルス応答の長さ
    TN:上記TSP信号の1つの存続期間
    T1〜T(k+L):上記期間TNを単位とする期間(k≧1、L≧0)
    とするとき、上記値Nを上記値νに対して
    N≦ν
    の関係となる上記期間TNごとに、上記TSP信号を、上記期間T1〜Tkにわたって繰り返し生成する信号形成回路と、
    入力オーディオ信号および上記信号形成回路からのTSP信号の一方の信号を選択してスピーカに出力する出力回路と、
    上記スピーカから出力されるTSP音をマイクロフォンにより収音したとき、このマイクロフォンの出力信号を解析して上記スピーカからマイクロフォンまでの周波数特性を算出する解析回路と、
    この解析回路により算出された周波数特性に基づいて、上記入力オーディオ信号に周波数特性の補正処理を行う音場補正回路と
    を有し、
    上記解析回路における上記解析が、
    上記期間T1〜T(k+L)における上記マイクロフォンの出力信号を、上記期間TNごとに加算して平均し、
    この加算平均値に循環畳み込み演算をして上記スピーカとマイクロフォンとの間の周波数特性を得る処理
    であるようにした音場補正装置。
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