JP2007120533A - ブレーキディスク - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキディスクの材質や形状を設計段階で厳格に定める必要がなく、また、ブレーキディスクの固有振動数を計測して修正加工を施す必要がないブレーキディスクを提供する。
【解決手段】ねずみ鋳鉄で形成されたディスク本体部12に対して、取付けフランジ部13及び前記両部をつなぐ円筒状のハット部14をディスク本体部の材料に対して引張り強さの大きな材料で形成する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、鳴きの発生が起りがたい自動車用ブレーキディスクに関するものである。
周知のように、車両用ディスクブレーキ装置では、ブレーキ構成部品の固有振動数(又は固有周波数)が制動時のブレーキ摩擦挙動で生じる振動の周波数に一致すると、ブレーキ鳴きを生じることが知られている。特にブレーキディスクは制動用摩擦面(摺動面)を有するため、ブレーキ構成部品の中でもブレーキ鳴きの大きな要因となる。このため、ブレーキディスクの固有振動数がブレーキ摩擦挙動で生じ得る振動周波数から外れるように、ブレーキディスクの材質や形状を決定している。
従来、ディスクブレーキの制動時のブレーキ鳴きを防止するために、ディスクブレーキの主要な構成部品であるブレーキディスク(ディスクロータ)の固有振動数を管理する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1では、ブレーキディスクの固有振動数を計測し所定の固有振動数から外れている場合にはハット部を切削し所定の固有振動数になるように調整しブレーキディスクの制動時のブレーキ鳴きを防止するようにしている。
特開2005−30471号公報
しかしながら、上述した特許文献1の構造によって得られるブレーキディスクでは、製造時に全てのブレーキディスクの面直方向振動数とハット倒れ振動数および面内方向振動数を計測して所定の離間振動数から外れている場合には取付けフランジ部とハット部の交接部またはハット部とディスク部との交接部を切削加工することにより所定の離間振動数に調整する必要があり、測定および切削のコストが発生するとともに強度上の理由から切削後の交接部の肉厚を十分に確保する必要があり、重量の増大やコストの上昇を招くと言う欠点があった。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造体として各々十分な離間周波数を構造上確保することにより、特別な計測や修正加工を不要とするブレーキディスクを提供することにある。
通常ブレーキディスクは、その無潤滑性能の確保から片状黒鉛を多く含むねずみ鋳鉄(以下FC材)を使用し、しかも取付けフランジ部、ハット部及びディスク部を一体的に鋳造し製作するのが一般的である。ところがFC材の特徴として、内部に気泡を含みまた衝撃強度が低いので、強度部位には十分な肉厚を確保する必要があった。
また、ブレーキ鳴きの原因としてブレーキディスクの振動があり、中でも「3直径節モード」と「ハット倒れモード」の振動数の近接による連成振動や、「7直径節モード」と「面内1次モード」との連成振動が特に注意を払うべき振動モードとされている。中でも制動系、懸架系やボデー系が持つ固有値に近い「3直径節モード」と「ハット倒れモード」の振動数の近接による連成振動を避けることが重要である。引例としてあげた特許文献は、この各々の振動周波数を測定し、その離間量が不足する場合には追加の切削加工を施して各々の振動周波数の離間を図るというものである。
図1は、ブレーキディスクにおける「3直径節モード」振動のモデルを斜視的に示す。FC材で一体的にブレーキディスクを製作するとこの「3直径節モード」振動の近くに図2に示す「ハット倒れモード」振動がある場合が多い。また、これ以外にも前述のとおり、図示しない別の「直径節モード」振動や、図3に斜視的に示すような、ブレーキディスクの摩擦面の同一円周内において振幅が疎密になる「面内モード」振動がある。
本発明者は、上述した発明が解決しようとする課題での実情に鑑みると共に、強度上の問題も無く、またコスト上昇も招く事無く、ブレーキディスクの面直振動とハット倒れ振動との連成振動を有効に回避する手段、及び面直振動と面内振動の連成振動を有効に回避する手段として本発明を考案した。
すなわち、請求項1に記載の発明は、ディスク本体部と、取付けフランジ部及び前記両部をつなぐ略円筒状のハット部を具備したブレーキディスクにおいて、ディスク本体部と取付けフランジ部及びハット部を各々別の材料で構成し、ディスク部の材料に対して取付けフランジ部及びハット部を形成する材料を引張り強さの高いもので構成することをその要旨としている。
請求項1に記載の発明によれば、取付けフランジ部及びハット部の材料の引張り強さが大きいのでFC材で一体的にブレーキディスクを構成したものに比べ、当該部位を薄肉化することが出来る。その結果の「3直径節モード」と「ハット倒れモード」の振動数の離間を大きくとることが出来、振動の連成を回避することが出来る。また、「7直径節モード」と「面内1次モード」の振動数の離間に対しても同様な効果を得ることが出来る。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のブレーキディスクにおいて、取付けフランジ部及びハット部をプレス加工、スピニング加工(ヘラ加工)、切削加工などの塑性加工により形成することをその要旨としている。
請求項2に記載の発明によれば、FC材で一体的にブレーキディスクを構成したものに比べ量産性が良く安価でかつ軽量に製作することが出来る。特にスピニング加工に関してはプレス加工時の様な専用の型製作が不要なため少量生産の場合でも安価に製作することが出来る。またヘラによる部分的な厚みの微調整も可能である。
請求項3に記載の発明は、図5に示すように前記取付けフランジ部及びハット部の材料はディスク本体の材料に一体で鋳込まれていることをその要旨としている。
上記請求項3に記載の発明によれば、ディスク本体部の鋳造時に取付けフランジ部及びハット部の材料を同時に鋳込むので安価に製作出来る。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のブレーキディスクにおいて、図6に示すようにディスク本体の材料に対して、取付けフランジ部及びハット部の材料をボルト等により組立てられていることをその要旨としている。
上記請求項4に記載の発明によれば、ディスク本体の材料と取付けフランジ部及びハット部の材料を別個に加工し各々をボルト等により組立てることができるため、各々の構成部品の精度を上げることが出来、ブレーキディスクとしてより精度の高いものとすることが出来る。また、取付けフランジ部及びハット部を鉄系の材料で形成した場合は、取付けフランジ部及びハット部が軽合金等で形成されているものに比べ、制動によりブレーキディスクが高温になった場合でも両者の線膨張係数が同じためボルト締付け部の緩みが起りにくい。また、両者のイオン化傾向が同じため電食が起りにくいので腐食に対する信頼性が高く、かつディスク本体が磨耗した場合でもディスク部のみ交換できメンテナンス費用が安いという特徴がある。
請求項5に記載の発明は、図7に示すようにハット部の前記取付けフランジ部側の径に対してディスク本体側の径の方が小さいことをその要旨としている。
上記請求項5に記載の発明によれば、冷却用の通路を大きくとることが出来、また「ハット倒れモード」「直径節モード」「面内モード」振動数を設定する自由度を大きくとることが出来るという特徴がある。
請求項6に記載の発明は、図8に示すようにハット部の前記取付けフランジ部側からディスク本体側にかけてのハット部の肉厚が一定でないことをその要旨としている。
上記請求項6に記載の発明によれば、「ハット倒れモード」「直径節モード」「面内モード」振動数を設定する自由度を大きくとることが出来るという特徴がある。
請求項7に記載の発明は、図5に示すようにハット部の前記ディスク本体側との接続部に冷却用の穴を設けたことをその要旨としている。
上記請求項7に記載の発明によれば、前記冷却用の穴からブレーキディスク冷却用の空気を有効に取り入れることが出来るという特徴がある。
請求項1〜請求項7に記載の発明によれば、ディスク本体部、取付けフランジ部及び前記両部をつなぐ略円筒状のハット部を具備したブレーキディスクにおいて、取付けフランジ部及びハット部の材料とディスク本体部の材料を各々別の材料で構成し、ディスク本体の材料に対して取付けフランジ部及びハット部の材料の引張り強さが大きいものとしたことで、ブレーキディスクの振動の「直径節モード」「ハット倒れモード」「面内モード」等の連成振動の発生を防ぎブレーキ鳴きを防止することが出来、かつ良質なブレーキディスクを安価に提供することができる。
発明の実施の形態
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図4〜図8に基いて説明する。
図4及び図5に示すように、本実施の形態のブレーキディスク11(ディスクロータ)は、ディスク本体部12、取付けフランジ部13及び前記両部をつなぐハット部14を備えており、ディスク本体部12は鋳造等により、取付けフランジ部13及びハット部14は板金等でプレス加工、スピニング加工、切削加工等により一体的に所定形状に形成されている。取付けフランジ部13及びハット部14は、ディスク本体部12の鋳造時に同時に鋳込まれている。
円盤状のインナーディスク12a及びアウターディスク12b並びに両ディスク間に設けられた複数のリブ12cからなり、円盤形状をなす。ディスク本体部12は、インナーディスク12aとアウターディスク12bおよびリブ12cが一体的にFC材等で形成されている。インナーディスク12a及びアウターディスク12bの各表面は、制動用摩擦面を構成する。また、複数のリブ12cは、ディスク本体部12内に略半径方向に貫通する複数の通風孔を区画している。インナーディスク12aの内周側には、円筒形状のハット部14が連設されている。更に、ハット部14の上部には、円板状の取付けフランジ部13が連設されている。取付けフランジ部13の中心位置には、車両の回転軸と同軸性を維持するインロー孔15が存在する。また、取付けフランジ部13には、当該ブレーキディスク11を車両の回転軸に固定する際にボルトを通すための複数のボルト孔16(図では5個)が穿設されている。
図5に示すように、ブレーキディスク11の取付けフランジ部13とハット部14とが連設された角の部分には、断面形状で略直角(90°)を有する角部18が全周に渡って形成されている。また、ブレーキディスク11のディスク本体部12のインナーディスク12aと、ブレーキディスク11のハット部14とが連設された角の部分には、断面形状で略直角(90°)を有する角部19が全周に渡って形成されている。
また、ハット部14のインナーディスク12aとの接続部には冷却用穴20が形成されている。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に記す効果が得られるようになる。
本実施の形態によれば、ブレーキディスク11の面直振動モードでの固有振動数を、ブレーキ鳴きを防止または低減可能な値に予め設定することができるため、従来技術のように製作後のブレーキディスクの固有振動数を個々に計測して調整加工を行う必要がない。
本実施の形態によれば、取付けフランジ部13とハット部14の肉厚を薄く形成することが出来るので、3直径節モードの固有振動数とハット倒れモードの固有振動数との離間間隔を大きくとることができる。
本実施の形態によれば、ブレーキディスク11の面直振動モードにおいて、3直径節モードの固有振動数とハット倒れモードの固有振動数との値を大きく離間させることができるため、3直径節モードとハット倒れモードとの連成振動を抑制して、ブレーキディスク11の面直振動モードでの固有振動数を、ブレーキ鳴きを防止又は低減可能な値により確実に設定することができるようになる。
本実施の形態によれば、従来技術の場合と異なり、個々のブレーキディスク単位での複雑な製作工程や品質管理を緩和できるため、良質なブレーキディスク11を比較的安価に提供することができる。
本実施の形態によれば、ハット部14及び取付けフランジ部13は別個に加工することが出来、プレス加工、スピニング加工(ヘラ加工)、切削加工等で精度良く加工することが出来る。また、スピニング加工の場合にはプレス加工時のような専用の型が不要なため初期費用を低く抑えることができ少量生産に適している。また、スピニング加工の場合にはヘラの押付け圧力等の設定により肉厚を自由に変更でき、しかも加工硬化により更に引張り強さを高くすることも可能である。材料的にも安価な板材を使用出来るため製作費を低く抑えることが出来る。
本実施の形態によれば、ハット部14及び取付フランジ部13に引張り強さの高い材料を使用するので薄肉化でき製品全体で軽量化が可能である。
本実施の形態によれば、ハット部14の冷却用穴20からブレーキディスク11の冷却に必要な空気を有効に取り入れることが可能である。
なお、本実施の形態では、高温下での熱変形を少なくする目的でハット部14をインナーディスク12aに接続しているが、アウターディスク12bに接続してもブレーキディスク11の固有振動数を最適化する効果は変わらないことは言うまでもない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施の形態を図6に基づいて説明すると共に、図4〜図5を併せ参照して説明する。
本実施の形態の鋳鉄製ブレーキディスクとしては、図4及び図5に示した前記第1の実施の形態におけるブレーキディスク11と基本構成は同じである。そして、本実施の形態のブレーキディスク11においても、前記第1の実施の形態におけるブレーキディスク11の場合と同様にして、ディスク本体部12、取付けフランジ部13及び前記両部をつなぐハット部14を備えており、ディスク本体部12は鋳造等により、取付けフランジ部13及びハット部14は板金等でプレス加工、スピニング加工、切削加工等により一体的に所定形状に形成されている。第二の実施形態の場合には、取付けフランジ部13及びハット部14とディスク本体部12とはボルト12e等で結合されている。
円盤状のインナーディスク12a及びアウターディスク12b並びに両ディスク間に設けられた複数のリブ12cからなり、円盤形状をなす。ディスク本体部12は、インナーディスク12aとアウターディスク12bおよびリブ12cが一体的にFC材で形成されている。インナーディスク12a及びアウターディスク12bの各表面は、制動用摩擦面を構成する。また、複数のリブ12cは、ディスク本体部12内に略半径方向に貫通する複数の通風孔を区画している。インナーディスク12aの内周側には、足部12dが付設されており、ボルト等で結合された円筒形状のハット部14が連設されている。ハット部14以降の構成は第一の実施形態と同じである。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に記す効果が得られるようになる。
本実施の形態によれば、ブレーキディスク11のディスク本体部12は、鋳造仕上がり状態では切削加工時に障害となるハット部14等が無いので精度良く加工することが出来る。
本実施の形態によれば、別個に加工したハット部14及び取付けフランジ部13とディスク本体部12とはボルト12e等で結合されているので、ハット部14及び取付フランジ部13は単独の有色めっき等の防錆装飾処理を単独で施すことが出来、表面処理のコスト上昇を抑えることが出来る。
本実施の形態によれば、従来公知のハット部14及び取付けフランジ部13が軽合金で出来ているような線膨張係数の異なる材料とディスク本体部12とのボルト結合ではないため、制動によりブレーキディスク11が高温になった場合でもボルト緩みに対する信頼性が極めて高く、特別な緩み防止処理を施すような必要がない。
(第3の実施の形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施の形態を図7に基づいて説明すると共に、図4〜図5を併せ参照して説明する。
本実施の形態の鋳鉄製ブレーキディスクとしては、図4及び図5に示した前記第1の実施の形態におけるブレーキディスク11と基本構成は同じである。そして、本実施の形態のブレーキディスク11においても、前記第1の実施の形態におけるブレーキディスク11の場合と同様にして、ディスク本体部12、取付けフランジ部13及び前記両部をつなぐハット部14を備えており、ディスク本体部12は鋳造等により、取付けフランジ部13及びハット部14は板金等でプレス加工、スピニング加工、切削加工等により一体的に所定形状に形成されている。
ハット部14は、取付けフランジ部13側の径に対してディスク本体部12の径は小さく形成されている。これはいわゆるアンダーカット形状になっているが、板金等のプレス加工、スピニング加工、切削加工等で一体的に所定形状に製作される。
図7では、ディスク本体部12に対してハット部14及び取付けフランジ部13は一体鋳込みとして表してあるが、各々ボルト結合されても同様な効果が得られる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に記す効果が得られるようになる。
本実施の形態によれば、ブレーキディスク11の面直振動モードでの固有振動数を、ブレーキ鳴きを防止または低減可能な値に予め設定することができるため、従来技術のように製作後のブレーキディスクの固有振動数を個々に計測して調整加工を行う必要がない。
本実施の形態によれば、ハット部14の取付けフランジ部13側の径に対してディスク本体部12の径を小さく形成しているので、ハット部14の剛性及びディスク本体部12側の剛性を変化させることが出来、3直径節モードの固有振動数とハット倒れモードの固有振動数との離間周波数を更に大きくとることができる。
本実施の形態によれば、ハット部14のディスク本体部12側の径を小さく形成することが出来るので、冷却用の空気の入口部分Aの大きさを大きくとることが出来、より冷却性に優れたブレーキディスク11とすることが出来る。
(第4の実施の形態)
次に、本発明を具体化した第4の実施の形態を図8に基づいて説明すると共に、図4〜図5を併せ参照して説明する。
本実施の形態の鋳鉄製ブレーキディスクとしては、図4及び図5に示した前記第1の実施の形態におけるブレーキディスク11と基本構成は同じである。そして、本実施の形態のブレーキディスク11においても、前記第1の実施の形態におけるブレーキディスク11の場合と同様にして、ディスク本体部12、取付けフランジ部13及び前記両部をつなぐハット部14を備えており、ディスク本体部12は鋳造等により、取付けフランジ部13及びハット部14は板金等でプレス加工、スピニング加工、切削加工等により一体的に所定形状に形成されている。
ハット部14は、取付けフランジ部13側のからディスク本体部12側にかけて肉厚を一定とせずに形成されている。
図8では、ディスク本体部12に対してハット部14及び取付けフランジ部13は一体鋳込みとして表してあるが、各々ボルト結合されても同様な効果が得られる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下に記す効果が得られるようになる。
本実施の形態によれば、ブレーキディスク11の面直振動モードでの固有振動数を、ブレーキ鳴きを防止または低減可能な値に予め設定することができるため、従来技術のように製作後のブレーキディスクの固有振動数を個々に計測して調整加工を行う必要がない。
本実施の形態によれば、ハット部14の取付けフランジ部13側からディスク本体部12にかけての肉厚を一定とせずに形成しているので、ハット部14の剛性を自由に変化させることが出来、3直径節モードの固有振動数とハット倒れモードの固有振動数との離間周波数を更に大きくとることができる。
なお、前記各実施の形態を、次のように変更して実施することもできる。
前記第2の実施の形態と前記第3の実施の形態とを組み合わせてもよい。また、前記2の実施の形態と前記4の実施の形態を組み合わせてもよい。さらに、前記2の実施の形態と前記3の実施の形態および前記前記4の実施の形態を組み合わせてもよい。
ブレーキディスクの面直振動モードのモデルを概略的に示した斜視図である。 ブレーキディスクのハット倒れモードのモデルを概略的に示した斜視図である。 ブレーキディスクの面内振動モードのモデルを概略的に示した斜視図である。 ブレーキディスクを示す正面図である。 第一の実施の形態におけるブレーキディスクを示す断面図および正面図である。 第二の実施の形態におけるブレーキディスクを示す断面図である。 第三の実施の形態におけるブレーキディスクを示す断面図である。 第四の実施の形態におけるブレーキディスクを示す断面図である。
符号の説明
11 ブレーキディスク
12 ディスク本体部
12a インナーディスク
12b アウターディスク
12c リブ
12d 足部
12e ボルト
13 取付フランジ部
14 ハット部
15 インロー孔
16 ボルト孔
18 角部
19 角部
20 冷却用穴
A 冷却用の空気の入口

Claims (7)

  1. ディスク本体部、取付けフランジ部及び前記両部をつなぐ略円筒状のハット部を具備したブレーキディスクにおいて、取付けフランジ部及びハット部の材料とディスク本体部の材料を各々別の材料で構成し、ディスク本体の材料に対して取付けフランジ部及びハット部の材料の引張り強さが大きいことを特徴とするブレーキディスク。
  2. 前記取付けフランジ部及びハット部の材料は、プレス加工やスピニング加工、切削加工等の塑性加工により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキディスク。
  3. 前記取付けフランジ部及びハット部の材料は、ディスク本体の材料に一体で鋳込まれていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキディスク。
  4. 前記取付けフランジ部及びハット部の材料は、ディスク本体の材料に対してボルト等により組立てられていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキディスク。
  5. 前記ハット部は、前記取付フランジ部側の径に対してディスク本体側の径の方が小さいことを特徴とするブレーキディスク。
  6. 前記ハット部は、取付フランジ部からディスク本体側にかけての肉厚が一定では無いことを特徴とするブレーキディスク。
  7. 前記ハット部は、前記ディスク本体側との接続部に冷却用の穴を形成したことを特徴とする請求項1に記載のブレーキディスク。
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