JP2007117590A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】一の入賞口に対して、入賞しやすいと遊技者に感じさせることができる弾球遊技機の提供。
【解決手段】一つの一般入賞口11に二つの球通路54の球出口54Bを接続し、且つ、これらの球通路54の球入口54Aを異なる位置に配置し、これにより、一般入賞口11の数を増やさなくとも、球入口54Aの数だけ入賞確率を向上する。ここで、複数の球入口54Aが一箇所に集中して配置されているので、一見すると、球入口54Aに遊技球Bが容易に入れられるように見えるので、遊技者は、入賞確率が高まったように感じようになる。従って、一般入賞口11の数を減らしても、入賞しやすいという印象を遊技者に与えることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技球の入賞により遊技者に利益状態がもたらされる入賞口が遊技盤面上に設けられる弾球遊技機に関する。
従来から、パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技者が遊技において所定の条件を成立させると、遊技者に有利な状態で遊技を展開していく機能を有するものが知られている。
例えば、パチンコ機には、内部で行われる抽選の結果を示す図柄を表示する特別図柄表示装置と、抽選の結果に対応した演出用の図柄である装飾図柄を表示する装飾図柄表示装置とが設けられている。
このようなパチンコ機では、遊技盤の中央に配置された始動入賞口に遊技球が入賞し、この遊技球入賞の検出を契機として抽選がなされる。そして、その抽選結果が当たりとなると、大入賞口を所定期間、所定回数開放し、例えば、1回の開閉を1ラウンドとすると、一般に、大入賞口の開放状態を10〜16ラウンド継続させ、遊技球の入賞率を高め、遊技者に有利となる状況を作り出すようになっている。
そして、前述のパチンコ機においては、前述の特別図柄表示装置において、抽選結果に基づく図柄態様(組合せ等)を表示するとともに、遊技者に有利となる状況へ移行するか否かを判定し、前述の装飾図柄表示装置において、抽選結果に応じた演出を行うようになっている。
ここで、装飾図柄表示装置としては、フルカラーで表示することができる薄型の表示装置の中で最も普及している液晶表示装置を採用するのが一般的である。
また、装飾図柄表示装置による演出は、近年、ますます趣向に凝ったものとなり、画面に映し出される画像は、更に一層、精緻なものとなっていく傾向にある。このため、装飾図柄表示装置の画面は、大型化しており、最近では、遊技盤の全面が液晶の表示画面となったものまでもが利用されている。
一方、弾球遊技機の遊技盤の盤面には、多数の遊技釘や風車が設けられ、これらの遊技釘及び風車により、遊技盤を流下していく遊技球に予測不可能な動きが生み出されるようになっている。
また、入賞すると所定数の賞球が払い出される入賞口の上方には、複数の遊技球が二列に配列され、これら二列に配列された複数の遊技釘により、遊技球を当該入賞口に導く球通路が形成されている。このような複数の遊技釘による球通路は、大入賞口以外の入賞口に対して一つずつ設けられている(例えば、特許文献1参照)。
このような複数の遊技釘による球通路を、一の入賞口に対して一つずつ設ければ、球通路を形成する遊技球の間隔等を調節する、例えば、球通路の入口の両側に配置された一対の遊技球の間隔を狭くすれば、当該入賞口へ入賞確率を低することができ、一対の遊技球の間隔を広くすれば、当該入賞口へ入賞確率を高めることができ、遊技球の間隔調節により、当該入賞口へ入賞確率を任意に調整することができる。
特開2005−34516号公報(図1及び図11)
前述のような弾球遊技機では、装飾図柄表示装置の画面が大きくなるにしたがい、遊技盤において遊技球が通過する領域の面積が減少する可能性があり、それにともない入賞口を配置可能な面積が減少する可能性がある。これにより、盤面構成の設計上、入賞口の数を減少させることが考えられる。そして、入賞口の数を減らすと、遊技者は、弾球遊技機の遊技盤を見ただけで、入賞口の数が少ないことに気付くので、入賞しにくいという第一印象を遊技者に与えてしまう、という問題がある。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一の入賞口に対して、入賞しやすいと遊技者に感じさせることができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
以下に説明する各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、以下の各構成要件には、説明の便宜上、実施の形態において用いた符号を付すが、これにより、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技球(B)の入賞により遊技者に利益状態がもたらされる入賞口(11)が遊技盤(7)面上に設けられる弾球遊技機(PM)であって、前記遊技盤(7)面に設けられるとともに、入賞口(11)に向かって打ち出された遊技球(B)が流下の際に通過していく領域である流下領域(10A)と、この流下領域(10A)の少なくとも一部分を複数の領域に仕切るように形成されるとともに、流下する遊技球(B)を振り分けるために設けられた複数の振分装置(53,53A)と、その間に遊技球が通過可能な間隔をおいて二つの振分装置(53,53A)が配置されることにより、遊技球(B)の流下方向における上流側の端部が遊技球(B)の球入口(54A)とされるとともに、下流側の端部が遊技球(B)の球出口(54B)とされた球通路(54)とを備え、それぞれ異なる位置に球入口(54A)が配置された二つ以上の球通路(54)が設けられ、且つ、これらの球通路(54)の球出口(54B)が同一の入賞口(11)に接続されていることを特徴とする。
ここで、振分装置としては、遊技釘や風車等のピンポイントに設けられる点状の振分部材を複数配列した離散設置式もの、及び、遊技球を案内するレール等の細長い線条に設けられる連続設置式のものの両方が採用できる。
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記流下領域(10A)の表面から突出して流下する遊技球(B)の流下方向を左右に逸らすことが可能な複数の振分部材(51,15)が設けられ、前記複数の振分装置(53,53A)の各々は、遊技球(B)が通過不可能な間隔で前記振分部材(51,15)が複数連なって配列されることにより形成されたものであることを特徴とする。
ここで、振分部材としては、遊技釘及び風車部材のいずれもが採用できるが、このうち、遊技釘を採用するのが好ましい。
請求項3記載の発明は、前述した請求項1又は2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技球(B)が通過可能な間隔をそれぞれおいて、三つの振分装置(53,53A)が配置されるとともに、これらの振分装置(53,53A)のうち、中間位置に配置された振分装置(53,53A)の両側に二つの球通路(54)が設けられ、当該中間位置の振分装置(53,53A)が二つの球通路(54)に共有されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前述した請求項3記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記中間位置に配置された振分装置(53,53A)の上流側の端部が、残りの振分装置(53,53A)の上流側の端部よりも高い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記複数の振分装置(53,53A)の各々が、前記振分部材(51,15)としての遊技釘(51)を含んで形成されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前述した請求項4記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記中間位置に配置された振分装置(53,53A)の上流側の端部に遊技釘(51)が設けられていることを特徴とする。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、一の入賞口に複数の球通路の球出口が接続され、且つ、これらの球通路の球入口が異なる位置に配置されているので、入賞口を増やさなくとも、球入口の数だけ入賞確率を高めることができる。
ここで、複数の球入口は、ある程度一箇所に集中するので、一見すると、球入口に遊技球が容易に入れられるように見えるので、遊技者は、入賞確率が高まったように感じようになる。
従って、一の入賞口に対して、球通路と、その球入口を設けることで、遊技者は、弾球遊技機の遊技盤を見た際に、入賞口の数が減らされていても、その分だけ球入口が増えて入賞の確率が高くなっていると感じるので、入賞しやすいという印象を遊技者に与えることができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、流下する遊技球の流下方向を左右に逸らすことが可能な複数の振分部材、例えば、遊技釘や風車等で振分装置を形成するので、遊技球を案内するレール状の細長い部材で振分装置を形成する場合と異なり、遊技盤に設けられている振分装置を増やしても、遊技盤を流下していく遊技球が振分部材に衝突して予測不可能な動きをするようになり、弾球遊技機における本来の醍醐味である遊技球の予測不可能な動きを維持・確保することができる。
また、振分部材として遊技釘を採用すれば、振分装置を増やしても、遊技釘が占有する面積が著しく大きくならず、遊技盤の本来の機能を何ら損なうことがない。
また、当該弾球遊技機が設置された遊技場の店舗管理者が調整を可能とする遊技釘を振分装置として採用することで、入賞割合を店舗運営方針に基づき、調整可能とすることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明では、三つの振分装置で二つの球通路を形成することができるので、振分装置を増やしても、振分部材の増える数が最小限となり、振分部材の占有する面積も最小限に抑えることができ、この点からも、遊技盤の本来の機能を何ら損なうことがない。
(請求項4の効果)
請求項4載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、中間位置の振分装置の上流側端部が他の振分装置の上流側端部よりも高い位置となるので、中間位置の振分装置の上流側端部に衝突した遊技球は、上流側端部に配置された振分部材によって流下方向が逸らされ、球通路の球入口以外の場所へも流下するようになる。
これにより、三つの振分装置で二つの球通路を形成したために、球入口が集中しても、中間位置の振分装置の上流側端部に配置された振分部材が遊技球の流下方向を適当に散らすので、入賞口への入賞確率が高まることがなく、遊技者に賞球が過度に払い出されることを未然に防止することができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、振分部材として遊技釘を採用したので、前述したように、振分装置を増やしても、遊技釘が占有する面積が著しく大きくならず、遊技盤の本来の機能を何ら損なうことがない。
(請求項6の効果)
請求項6記載の発明によれば、上記した請求項4記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項6記載の発明によれば、中間位置の振分装置の上流側端部に配置された遊技釘に遊技球が衝突すると、遊技釘の弾性力により、衝突した遊技球のうち、殆どの遊技球が球出口以外の方向へ弾き返されるようになる。このため、三つの振分装置で二つの球通路を形成したために、球入口が集中しても、遊技球の流下方向が確実に散るようになり、遊技者に賞球が過度に払い出されることを確実に防止することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1から図11までの図は、本発明の第1実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機を示す正面図、図2は、本実施形態に係る本実施形態に係る振分装置を示す拡大正面図、図3は、本実施形態に係る遊技制御手段の概略構成を示すブロック図、図4は、本実施形態に係る通常遊技実行手段の概略構成を示すブロック図、図5は、本実施形態に係る図柄列設定手段の概略構成を示すブロック図、図6は、本実施形態に係る表示装置制御手段の概略構成を示すブロック図、図7は、本実施形態に係る装飾図柄表示装置制御手段の概略構成を示すブロック図、図8は、本実施形態に係る特別遊技実行手段の概略構成を示すブロック図、図9は、本実施形態に係る特定遊技設定手段の概略構成を示すブロック図、図10は、本実施形態に係る特別図柄範囲テーブルの内容を示す模式図、図11は、本実施形態に報知タイミングテーブルの内容を示す模式図である。
(パチンコ機PMの概略構成)
本実施形態に係るパチンコ機PMは、図1に示すように、当該パチンコ機PMの外郭保持枠をなす外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域10を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上側の上球皿4a及び下側の下球皿4bと、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、遊技領域10の周辺を囲むように遊技盤7に固定された一対のレール6と、上球皿4aの左端下方に配置されるとともに、遊技者によって操作される十字キー装置31とが設けら
パチンコ機PMの遊技領域10には、遊技球が入賞すると遊技者へ賞球が払い出される二つの一般入賞口11と、遊技球の入賞により、遊技者への賞球払出を行うとともに、大当たり抽選の契機となり、且つ、表示手段である装飾図柄表示装置20等の図柄変動を開始させる始動入賞口12と、通常遊技では扉状の球受け部材13Aにより閉鎖されている大入賞口13と、遊技球を回収するアウト口14と、打球の落下に影響を与える風車15と、装飾図柄表示装置20の図1中上方に配置された表示ランプを含んで構成された特定表示装置24と、図1には示されていない多数の遊技釘51とが設けられている。
以上において、パチンコ機PMは、遊技球の入賞により遊技者に利益状態がもたらされる入賞口11〜13が遊技盤7の盤面上に設けられた弾球遊技機となっている。なお、遊技領域10の周囲には、遊技中に点灯もしくは点滅表示される複数のランプから構成されるランプ装置30が設けられている。
ここで、遊技盤7の盤面に設定される遊技領域10に向かって打ち出された遊技球が流下の際に通過していく領域として流下領域10Aが設定されている。
この流下領域10Aには、前述の遊技釘51及び風車15が設けられている。
また、流下領域10Aにおける各一般入賞口11の上方には、遊技球が流下していく流下領域10Aの一部分としての一般入賞口上方領域52が設定されている。
この一般入賞口上方領域52には、図2に示すように、当該一般入賞口上方領域52を複数の領域に仕切るように形成されるとともに、流下する遊技球を振り分けるために設けられた振分装置53が複数備えられている。
すなわち、一般入賞口上方領域52には、その表面から突出して、流下する遊技球Bの流下方向を変化させることが可能な振分部材として、複数の遊技釘51が設けられている。複数の振分装置53の各々は、遊技球Bが通過不可能な間隔で遊技釘51が複数連なって配列されることにより形成されたものである。
これらの振分装置53は、互いの間に遊技球Bが通過可能な間隔をおいて配置されている。そして、二つの振分装置53が前述のように配置されることにより、二つの振分装置53の間に、遊技球Bを導く球通路54が形成されている。
各球通路54は、遊技球Bの流下方向における上流側の端部が遊技球の球入口54Aとされるとともに、下流側の端部が遊技球の球出口54Bとなっている。各球通路54の球入口54Aは、それぞれ異なる位置に配置されている。一方、各球通路54の球出口54Bは、同一の一般入賞口11に接続されている。
この際、一般入賞口上方領域52には、三つの振分装置53が設けられている。これらの振分装置53は、遊技球Bが通過可能な間隔をそれぞれおいて配置されこれにより、二つの球通路54が形成されている。換言すると、三つ設けられた振分装置53のうち、中間位置に配置された振分装置53の両側に二つの球通路54が形成され、当該中間位置の振分装置53が二つの球通路54に共有されるようになっている。
また、三つの振分装置53の上流側端部には、それぞれ遊技釘51が設けられ、中間位置に配置された振分装置53の上流側端部の遊技釘51は、残りの振分装置53の上流側端部に配置された遊技釘51よりも高い位置に配置されている。
これら振分装置53の上流側端部に配置された三つの遊技釘51同士の間隔Wは、遊技球Bが通過させるために、遊技球Bの直径よりも大きく、且つ、入賞確率が著しく大きくならないように、所定寸法、例えば、13mm以下の寸法に設定されている。
装飾図柄表示装置20は、画像を表示する画面が平面状に形成された液晶表示装置であり、遊技領域10の略中央に配置されている。
更に詳しく説明すると、装飾図柄表示装置20は、抽選の結果である入賞内容を遊技者等に知らせるための図柄として、異なる複数の図柄を画面に表示するものとなっている。そして、装飾図柄表示装置20は、入賞内容についての抽選が行われる毎に、前述の複数の図柄が配列された図柄列があたかも環状になって回転しているように、当該複数の図柄を変動させながら順次画面に表示する、いわゆる図柄変動を行うようになっている。
ここで、装飾図柄表示装置20の画面には、縦に三個の図柄が配列可能な大きさの枠状表示領域20A,20B,20Cの三個が横方向に並んで表示されるように設定されている。枠状表示領域20A,20B,20Cの各々は、一の図柄列があたかも環状に回転しているように、複数の図柄を変動させながら順次表示するために設定された表示領域でり、それぞれ別個に図柄の変動表示が可能となっている。これらの枠状表示領域20A,20B,20Cには、すべての図柄の変動が停止すると、縦横3列のマトリクスとなって9個の図柄が配列可能となっている。
また、装飾図柄表示装置20の画面には、前述のマトリクスにおける、横方向に三個の図柄が並ぶ三つの横ライン、及び、斜め方向に三個の図柄が並ぶ二つの斜めラインの計五つの入賞ラインが設定されている。そして、装飾図柄表示装置20の画面には、抽選で大当たりが引き当てられると、すべての枠状表示領域20A,20B,20Cにおける図柄変動が停止した際に、五つの入賞ラインのいずれか一つに、予め定められた図柄の組合せが表示される、例えば、三個の同一図柄が並んで表示されるようになっている。これにより、装飾図柄表示装置20は、抽選結果が大当たりとなったことを、遊技者等に報知するようになっている。
なお、図柄としては、「0」から「9」までのアラビア数字をモチーフにデザインした数字図柄と、略四角形に形成された斑点状のブランク図柄との二種類が採用されている。このうち、数字図柄は、抽選結果を示すための図柄組合せを構成する図柄である一方、ブランク図柄は、抽選結果を示すための図柄組合せを構成しない図柄となっている。
ここで、これらの図柄の装飾図柄表示装置20に表示される順番は、図柄列により規定されるものである。そして、図柄列としては、複数の図柄の表示順が互いに異なる複数種類のものが予め設定されている。
また、装飾図柄表示装置20は、複数の図柄列の中から選択された図柄列に応じた順番で複数の図柄を表示していくものである。
さらに、十字キー装置31は、予め設定された複数種類の図柄列のなかから一の図柄列を遊技者が指定するために、遊技者によって操作されるものである。
更に詳しく説明すると、十字キー装置31は、装飾図柄表示装置20が採用すべき図柄の表示順を遊技者が選択するためのものであり、複数の枠状表示領域20A〜20Cのうちの一つを指定する枠指定操作と、指定された枠状表示領域20A〜20Cの一に対して、予め設定された複数種類の図柄列のなかから一の図柄列を指定する列指定操作が可能となっている。このような十字キー装置31の操作により、装飾図柄表示装置20は、枠状表示領域20A〜20C毎に図柄列の変更が可能となっている。
また、装飾図柄表示装置20の近傍には、パチンコ機PMの内部で行われる抽選の結果を示す図柄を表示する特別図柄表示装置200が設けられている。
この特別図柄表示装置200は、1組の7セグメントのLED表示装置を含んで構成されたものであり、少なくとも「0」から「9」までのアラビア数字が任意に表示可能となっている。
このような構成のパチンコ機PMでは、遊技者が操作ハンドル5を所定の方向へ回動操作すると、上球皿4aに収納された遊技球が1個ずつ図示しない発射部へ送られる。発射部に到達した遊技球は、操作ハンドル5の回動角度に応じた力で、発射部から遊技領域10へ向かって発射され、遊技領域10内において落下し、入賞口11,12及びアウト口14のいずれかに受け入れられる。ここで、遊技球が入賞口11,12に受け入れられた場合には、所定の賞球が上球皿4aに払い出される。
そして、入賞口11,12のうち始動入賞口12に打球が入賞すると、所定の賞球が上球皿4aに払い出される他、パチンコ機PMの内部で抽選が行われるとともに、特別図柄表示装置200に表示されている図柄は変動を開始する。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、特別図柄表示装置200に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した図柄が予め規定された図柄、例えば「7」となっている場合には、大当たりとなり、大入賞口13が開放され、遊技領域10へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に大量の賞球の払い出しが行われる。
特別図柄表示装置200の図柄の変動が開始されると、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている図柄も連動して変動が開始されるようになっている。そして、抽選結果が大当たりの場合には、装飾図柄表示装置20の画面には、予め定められた組合せを形成する三つの図柄(例えば、1〜9の各数字のぞろ目)が入賞ラインに沿って停止表示されるように設定されている。
(遊技制御手段50)
本実施形態のパチンコ機PMは、前述のような演出表示や遊技動作等を制御するための制御装置として、遊技制御手段50を備えている。図3には、遊技制御手段50の概略構成が示されている。遊技制御手段50は、マイクロコンピュータを利用したCPU並びにROM及びRAM等の記憶手段を含んで構成されたハードウェアに、演出表示制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされた制御装置である。
遊技制御手段50には、図3に示すように、当該遊技制御手段50へ所定の信号を送出する信号発信源として、始動入賞口12の内部に設けられた始動口入賞検出器12aと、大入賞口13の内部に設けられた大入賞口入賞検出器13aと、後述する図柄列選択操作手段としての十字キー装置31とが電気的に接続されている。
また、遊技制御手段50には、その制御対象となる機器として、賞球の払い出しを行う賞球払出装置45、並びに、前述の特別図柄表示装置200、特定表示装置24、装飾図柄表示装置20、ランプ装置30、及び、大入賞口駆動装置13mが電気的に接続されている。
そして、遊技制御手段50には、通常のゲームを実行するために、その動作を制御する通常遊技実行手段60と、いわゆる特別遊技を実行するために、その動作を制御する特別遊技実行手段70と、賞球払出装置45の動作を制御する払出制御手段90と、通常遊技実行手段60及び特別遊技実行手段70等の指令に基づき特別図柄表示装置200及び装飾図柄表示装置20等の制御を行う表示装置制御手段95とが設けられている。
通常遊技実行手段60は、パチンコ機PMの通常のゲームである通常遊技を実行するために、その動作を制御するものである。
通常遊技実行手段60には、図4に示すように、遊技領域10に設けられた一般入賞口11及び始動入賞口12等の入賞口に遊技球が入賞した際の処理を行う入賞口入賞処理手段61と、通常遊技から、遊技者に通常遊技よりも大量の賞球が払い出される特別遊技へ移行するか否かを決定する特別遊技移行判定手段62、遊技についての抽選結果を表示する際等に、装飾図柄表示装置20の画面に表示される演出用画像で演出を行う演出表示制御手段624とが設けられている。
更に、通常遊技実行手段60には、後述する特定遊技へ移行する旨を報知するに際に、報知の方法及びタイミングを決定する表示方法決定手段83と、視覚的又は聴覚的な手段・方法で、特定遊技へ移行する旨を遊技者に報知する報知手段84と、特定遊技を実行するための特定遊技実行手段85とが設けられている。
ここで、入賞口入賞処理手段61は、一般入賞口11及び始動入賞口12等の入賞口への遊技球の入賞の際に、従来と同様に所定数の賞球を払い出す処理を行うものであるので、詳細な説明は省略する。
一方、特別遊技移行判定手段62は、特別遊技へ移行するか否か等の判定を、乱数による抽選で行う複数種類の手段を備えたものとなっている。
すなわち、特別遊技移行判定手段62には、特別図柄表示装置200の図柄等の決定要素である乱数を取得するための遊技要素取得手段621と、乱数による抽選を行う際に参照される複数種類の抽選用のテーブル、例えば、特別図柄における停止図柄を決定する際に参照される特別図柄範囲テーブル等を記憶したテーブル記憶手段622aと、取得した乱数を記憶するための乱数記憶手段622bと、遊技要素取得手段621が取得した乱数に基づいて特別遊技への移行の可否を判定する抽選用乱数判定手段623aと、遊技要素取得手段621が取得した乱数に基づいて、後述する特別図柄の停止図柄を決定する停止図柄決定手段623bと、後述する特別図柄の変動パターンをそれぞれ決定する変動パターン決定手段623cとが設けられている。
遊技要素取得手段621は、乱数を発生する図示しない乱数発生手段を複数種類有し、これらの乱数発生手段のそれぞれに乱数を発生させることにより、複数種類の乱数値を取得し、これらの乱数値を図示しない抽選テーブルと参照することにより抽選を行い、この抽選により、各種の遊技要素の取得・決定を行う、例えば、抽選により、特別図柄表示装置200に表示する図柄を決定するものである。
この際、前述の乱数発生手段としては、それ自身には乱数の発生機能はなくても、出力値の取得タイミングをランダムにとる等により、実質的な乱数が取得できるカウンタ等を採用することが好ましい。
例えば、所定の手順に従って出力値を更新していくインクリメントカウンタは、出力値の出力動作に規則性があるが、その出力値の取得タイミングをランダムにして、取得タイミングに規則性をなくすことにより、実際に乱数として利用できる数値の出力が可能となるので、乱数発生手段として採用することができる。
ここで、乱数発生手段として、ソフトウェアからなるインクリメントカウンタモジュールを採用すれば、インクリメントカウンタモジュールで、ある所定値から別の所定値までの複数通りの数値を順次発生させ、発生させた数値を、始動口入賞検出器12aからの入賞信号等に基づいてランダムに取り出すことにより、ある所定値から別の所定値までの複数通りの数値が不規則に得られるようになるので、これにより、簡単なソフトウェア構成で多数種類の乱数を容易に取得することができる。
このような遊技要素取得手段621には、特別遊技へ移行するための抽選用乱数を取得する抽選用乱数取得手段621aと、特別図柄表示装置200に停止表示させる図柄を決定するための停止図柄乱数を取得する停止図柄乱数取得手段621bと、特別図柄表示装置200における変動パターンを決定するための変動乱数を発生する変動乱数取得手段621cと、通常のゲームから特別遊技への移行確率が高い特定遊技を設定するための特定遊技設定手段80とが設けられている。
抽選用乱数取得手段621aは、ハードウェアとしてのカウンタを備え、このカウンタによって、「当たり」/「外れ」を決めるための乱数を取得するものである。
これに対し、抽選用乱数判定手段623aは、抽選用乱数取得手段621aが取得した抽選用乱数に応じて特別遊技を行うか否か、換言すると、大当たりか否かを判定するものとなっている。
具体的に説明すると、抽選用乱数判定手段623aは、記憶手段としてのROMに記憶された抽選テーブルを参照し、前述のように取得した抽選用乱数が、抽選テーブルに記録された当たり数値に該当するか否かに基づいて、当否を判定するものとなっている。すなわち、抽選用乱数取得手段621aの取得した抽選用乱数が抽選テーブルの当たり数値に該当すれば「当たり」と判定する一方、該当しなければ、「外れ」と判定するようになっている。
停止図柄乱数取得手段621bは、前述のソフトウェアからなるインクリメントカウンタモジュールからなるカウンタあるいはハードウェアとしてのカウンタを備え、このカウンタによって、特別図柄表示装置200において図柄変動の終了後に抽選結果を示すこととなる特別図柄表示装置200の停止図柄を決めるための停止図柄乱数を取得するものである。
これに対し、停止図柄決定手段623bは、停止図柄乱数取得手段621bによって取得された停止図柄乱数に基づいて停止図柄を決定するものとなっている。
すなわち、テーブル記憶手段622aには、抽選用乱数判定手段623aの判定結果、及び、後述する特定遊技乱数判定手段82の判定結果に応じた複数種類の特別図柄範囲テーブルが記憶されている。
停止図柄決定手段623bは、抽選用乱数判定手段623aの判定結果、及び、後述する特定遊技乱数判定手段82の判定結果に応じて、テーブル記憶手段622aに記憶された複数種類の特別図柄範囲テーブルの中から一の特別図柄範囲テーブルを選ぶようになっている。そして、停止図柄決定手段623bは、選んだ特別図柄範囲テーブルを参照し、この特別図柄範囲テーブルのなかから、前述のように取得した停止図柄乱数に応じた一の図柄を停止図柄として選択するものである。ここで、停止図柄決定手段623bにより決定される停止図柄は、図柄変動が終了した際に特別図柄表示装置200に表示させる図柄である。
なお、抽選用乱数判定手段623aが当たりと判定した場合と、外れと判定した場合とで、異なる停止図柄が指定されるように、抽選用乱数判定手段623aが当たりと判定した場合には、停止図柄決定手段623bは、テーブル記憶手段622aに記憶されている複数種類のテーブルの中から、当たり用の停止図柄テーブルを抽出し、この抽出した当たり用の停止図柄テーブルを参照するようになっている。
一方、抽選用乱数判定手段623aが外れと判定した場合には、停止図柄決定手段623bは、テーブル記憶手段622aに記憶されている複数種類のテーブルの中から、外れ用の停止図柄テーブルを抽出し、この抽出した外れ用の停止図柄テーブルを参照するようになっている。
変動乱数取得手段621cは、停止図柄乱数取得手段621bと同様に、前述のソフトウェアからなるインクリメントカウンタモジュールからなるカウンタあるいはハードウェアとしてのカウンタを備え、このカウンタによって、特別図柄表示装置200において行われる図柄変動の変動パターンを決めるための変動乱数を取得するものである。
これに対し、変動パターン決定手段623cは、変動乱数取得手段621cによって取得された変動乱数に基づいて変動パターンを決定するものとなっている。
すなわち、変動パターン決定手段623cは、記憶手段としてのROMに記憶されるとともに、所定の変動パターンが複数記録されている変動パターンテーブルを参照し、変動パターンテーブルのなかから、前述のように取得した変動乱数によって指定される一の変動パターンを抽出し、抽出した変動パターンを、特別図柄表示装置200で行われる図柄変動に係る変動パターンとするものである。
ここで、変動パターン決定手段623cが決定する変動パターンは、必ずしも図柄の変動を具体的に示すパターンである必要はなく、少なくとも特別図柄表示装置200に図柄を変動させる変動時間を特定できるものであればよい。
以上において、本発明に基づく抽選手段は、入賞内容である「大当たり」の抽選を行うものであり、本実施形態においては、抽選用乱数取得手段621a及び抽選用乱数判定手段623aにより構成されている。
なお、後述の確率変動中には、特定遊技設定手段80が起動され、当たり確率の高い抽選テーブルが採用されるようになっている。例えば、当たり確率の高い抽選テーブルには、当たり値として、「7」の他に、「71」、「135」、「199」及び「263」が含まれている。
演出表示制御手段624は、装飾図柄表示装置20に図柄の変動表示時における演出用画像のデータ等を設定する機能を有するとともに、特に、装飾図柄表示装置20に図柄の変動表示を開始させてから停止させるまでの間において、装飾図柄表示装置20やランプ装置30に様々な演出を行わせることができるものとなっている。
このような演出表示制御手段624には、装飾図柄表示装置20に表示される停止図柄を決定するための装飾停止図柄決定手段624aと、装飾図柄表示装置20及びランプ装置30の様々な演出パターンを記憶するための演出パターン群メモリ624bと、装飾図柄表示装置20における変動パターンを決定する装飾変動パターン決定手段624cと、装飾図柄表示装置20に表示される図柄の表示順を規定する図柄列を設定する図柄列設定手段626とが設けられている。
装飾停止図柄決定手段624aは、抽選用乱数判定手段623a、停止図柄決定手段623b、変動パターン決定手段623c及び特定遊技設定手段80の各々によりなされた判定結果、決定内容及び設定内容に対応する装飾図柄の停止図柄を決定するものとなっている。
すなわち、装飾停止図柄決定手段624aは、抽選用乱数判定手段623aが当たりと判定した場合、停止図柄決定手段623bにより決定された図柄、及び、変動パターン決定手段623cにより決定された変動パターン、及び、特定遊技設定手段80による特定遊技への移行決定に応じて、左図柄・中図柄・右図柄を設定するものである。
更に詳しく説明すると、装飾停止図柄決定手段624aは、抽選用乱数判定手段623aの判定結果が当たりの場合、予め複数種類定められた図柄の組合せのなかから、抽選結果に応じた図柄の組合せを停止図柄として決定するようになっている。
そして、予め定められた図柄の組合せの一例としては、三つとも同じ図柄に揃った装飾図柄が挙げられる。ここでは、判定結果が当たりの場合、三つ同じ図柄に揃った装飾図柄を停止図柄として決定するものとする。ここで、三つとも同じに揃えられる図柄としては、特別図柄の停止図柄と同じ図柄が採用されることが好ましい。例えば、特別図柄の停止図柄が「1」のときには、装飾図柄の停止図柄として「1・1・1」が決定されるようになっている。
なお、停止図柄として決定された装飾図柄の各々である左図柄・中図柄・右図柄についての停止の順番は、予め設定されており、一般的な例としては、左図柄、右図柄、中図柄の順で停止する順番が挙げられる。また、図柄の停止タイミングは、装飾変動パターン決定手段624cによって選択・決定されるようになっている。すなわち、演出パターン群メモリ624bには、予め定められた停止順や停止タイミングを含んだ複数種類の演出パターンが蓄積されている。装飾変動パターン決定手段624cは、蓄積された複数種類の演出パターンのうち、変動パターン決定手段623cが決定した変動パターンに対応した演出パターンのなかから、一の演出パターンを選択・決定するものとなっている。そして、図柄の停止タイミングは、装飾変動パターン決定手段624cが選択した演出パターンに基づいて決定されるようになっている。
一方、装飾停止図柄決定手段624aは、抽選用乱数判定手段623aが外れと判定した場合において、停止図柄となる左図柄・中図柄・右図柄が予め定められた図柄の組合せにならないように、左図柄・中図柄・右図柄のそれぞれを設定する機能を備えたものとなっている。
すなわち、装飾停止図柄決定手段624aの抽選結果に応じて、変動パターン決定手段623cが変動パターンを決定すると、この変動パターンの変動時間に対応した演出時間が設定された演出パターンが装飾変動パターン決定手段624cにより決定されるようになっている。
装飾停止図柄決定手段624aは、装飾変動パターン決定手段624cによって決定された演出パターンに応じて、左図柄・中図柄・右図柄のそれぞれを決定するようになっている。
具体的に説明すると、装飾変動パターン決定手段624cによって決定された演出パターンがリーチ演出を伴わない演出パターンの場合には、装飾停止図柄決定手段624aは、最初に停止表示される第1停止図柄、例えば、左図柄を決定し、次に、二番目に停止表示される第2停止図柄、例えば、右図柄を決定し、その後、最後に停止表示される第3停止図柄、例えば、中図柄を決定するようになっている。
ここで、右図柄を決定した際に、右図柄が左図柄と同一の図柄となったときには、所定の数値であって、図柄列に設定された図柄に示す数値以下の数値、例えば、「2」を右図柄に示す数値に加え、その和を新たな右図柄として決定し直すようになっている。
同様に、中図柄を決定した際に、中図柄が右図柄と同一の図柄となったときには、所定の数値であって、図柄列に設定された図柄に示す数値以下の数値、例えば、「2」を中図柄に示す数値に加え、その和を新たな中図柄として決定し直すようになっている。
図柄についての具体例を挙げて説明すると、最初に、装飾停止図柄決定手段624aが左図柄として「7」を決定した後、中図柄として「7」を決定した場合、装飾停止図柄決定手段624aは、「2」を右図柄に示す数値に加え、その和である「9」を新たな右図柄として決定し直すようになっている。
一方、装飾変動パターン決定手段624cによって決定された演出パターンがリーチ演出を伴う演出パターンの場合には、装飾停止図柄決定手段624aは、最初に停止表示される第1停止図柄、例えば、左図柄を決定し、次に、二番面に停止表示される第2停止図柄、例えば、右図柄を決定するにあたり、左図柄をコピーしたものを右図柄とし、その後、最後に停止表示される第3停止図柄、例えば、中図柄を決定するようになっている。
ここで、中図柄を決定した際に、中図柄が右図柄と同一の図柄となったときには、所定の数値であって、図柄列に設定された図柄に示す数値以下の数値、例えば、「2」を中図柄に示す数値に加え、その和を新たな中図柄として決定し直すようになっている。
図柄についての具体例を挙げて説明すると、最初に、装飾停止図柄決定手段624aが左図柄として「7」を決定した後、左図柄をコピーして中図柄を「7」にし、さらに、中図柄として「7」を決定した場合、装飾停止図柄決定手段624aは、「2」を中図柄に示す数値に加え、その和である「9」を新たな中図柄として決定し直すようになっている。
装飾変動パターン決定手段624cは、抽選用乱数判定手段623aによる判定内容、変動パターン決定手段623cにより決定された変動パターン、及び、装飾停止図柄決定手段624aが決定した装飾図柄の停止図柄に応じた装飾図柄の変動パターンを決定するものとなっている。
例えば、装飾変動パターン決定手段624cは、抽選用乱数判定手段623aの判定結果が当たりの場合には、リーチ当たりの変動パターンを装飾図柄の変動パターンとして決定し、抽選用乱数判定手段623aの判定結果が外れの場合には、通常外れ若しくはリーチ外れの変動パターンを装飾図柄の変動パターンとして決定するようになっている。
ここで、装飾変動パターン決定手段624cが決定する装飾図柄の変動パターンは、いずれも図柄が変動し続ける変動時間として所定長さの時間が設定されている。この装飾図柄の変動パターンの変動時間は、変動パターン決定手段623cが決定した特別図柄の変動パターンの変動時間と同じ長さとなっている。
図柄列設定手段626は、図5に示すように、演出のために図柄を変動させて表示するにあたり、図柄を表示する順番を決定することとなる図柄列を設定するものである。ここで、図柄列としては、前述したように、複数種類のものが予め設定されている。これら複数種類の図柄列の詳細は後述する。
このような図柄列設定手段626には、図柄列に関する図柄列データが複数記憶されている図柄列記憶手段626aと、装飾図柄表示装置20に表示される図柄の表示順を規定する図柄列データを保持する図柄列データ保持手段626bと、遊技者による十字キー装置31の操作に応じて装飾図柄表示装置20における図柄の表示順を変更する図柄列データ変更手段626cと、所定の期間においてのみ遊技者による十字キー装置31の操作を有効とし、それ以外の期間は無効とする選択操作無効手段626dとが設けられている。
図柄列記憶手段626aは、装飾図柄表示装置20で図柄を表示する表示順のすべてに対応する図柄列に関する図柄列データとして、少なくとも各図柄列における図柄の表示順を含んだデータを記憶している。
図柄列データ保持手段626bは、予め設定されているとともに図柄列記憶手段626aに記憶されている複数の図柄列データのうち、図柄列データ変更手段626cが抽出した一の図柄列データを保持するものである。そして、図柄列データ保持手段626bは、保持している図柄列データに基づいて、装飾図柄表示装置20が図柄を表示する表示順を設定するものとなっている。装飾図柄表示装置20は、図柄列データ変更手段626cが設定した表示順に従って、複数の図柄を変動表示させるようになっている。
図柄列データ変更手段626cは、遊技者による十字キー装置31の操作に応じて、図柄列記憶手段626aに記憶された複数の図柄列データのなかから、一の図柄列データを抽出するとともに、図柄列データ保持手段626bに保持されている図柄列データを、自分で抽出した図柄列データに置き換えて、図柄列データの変更を行うものである。
ここで、図柄列データ変更手段626cは、枠状表示領域20A〜20C毎に、図柄列記憶手段626aからの図柄列データの抽出が可能となっている。そして、図柄列データ変更手段626cは、枠状表示領域20A〜20Cのそれぞれについて、単独で、図柄の表示順を変更することが可能となっている。
具体的には、図柄列データ変更手段626cは、十字キー装置31を利用して遊技者が枠状表示領域20A〜20Cのいずれか一つを選択すると、図柄列データ保持手段626bが保持している図柄列データのうち、選択された枠状表示領域20A〜20Cに対応する図柄列データを変更するものである。
また、図柄列データ変更手段626cは、枠状表示領域20A〜20Cのうちの一つが選択された状態において、遊技者が十字キー装置31を利用して、予め設定されている複数種類の図柄列データのうちの一つを選択すると、選択された一の図柄列に係る図柄列データを図柄列記憶手段626aから抽出するようになっている。
さらに、図柄列データ変更手段626cは、図柄列データを図柄列記憶手段626aから抽出すると、図柄列データ保持手段626bが保持しているとともに、選択された枠状表示領域20A〜20Cに対応する図柄列データを、抽出した別の図柄列データに置き換えるようになっている。
ところで、前述した表示装置制御手段95には、装飾図柄表示装置20の制御を行う装飾図柄表示装置制御手段97が設けられている。この装飾図柄表示装置制御手段97は、抽選結果である入賞内容を遊技者に報知するにあたり、図柄が視認できない程の高速で図柄を変動させながら複数の図柄の変動表示を行う高速変動表示処理と、図柄の変動速度の減速を行い、図柄が視認できる程度の低速で図柄を変動させながら複数の図柄の変動表示を行う減速変動表示処理と、図柄の変動を制止して主に抽選結果に応じた図柄を表示する変動制止表示処理とを、順次、装飾図柄表示装置20に行わせるものとなっている。
ここで、選択操作無効手段626dは、前述の抽選が開始されてから装飾図柄表示装置20が高速変動表示処理を完了するまでの間においては、遊技者による十字キー装置31の操作を有効とし、それ以外の期間においては、十字キー装置31の操作を無効とするものとなっている。
表示装置制御手段95は、図6の如く、7セグメントの発光ダイオード式表示装置等からなる特別図柄表示装置200の表示動作を制御する特別図柄表示装置制御手段96と、装飾図柄表示装置20の表示動作を制御する装飾図柄表示装置制御手段97とを備えたものである。
このうち、装飾図柄表示装置制御手段97は、抽選で大当たりが引き当てられた場合において、すべての枠状表示領域における図柄の変動が停止した際に、前述したように、その画面に形成され図柄のマトリクスにおける五つのライン、すなわち、横方向に三個の図柄が並ぶ三つの横ライン、及び、斜め方向に三個の図柄が並ぶ二つの斜めラインのいずれか一のラインに、三個の同一図柄が並んで表示される当たり表示を装飾図柄表示装置20に行わせるものである。
ここで、装飾図柄表示装置20の画面には、当該画面に形成される五つの入賞ラインのうち、一つのラインのみに二つの同じ図柄が並ぶ、いわゆるシングルリーチだけでなく、異なる二つのラインのそれぞれに、二つの同じ図柄が並ぶ、いわゆるダブルリーチも形成可能となっている。
装飾図柄表示装置制御手段97には、図7に示すように、リーチ演出を伴わない単なる外れの場合に行うべき外れ演出を実行する外れ演出表示実行手段625aと、前述の五つのラインの何れか一つ以上に二個の同一図柄が並んだ場合に行うべきリーチ演出を実行するリーチ演出表示実行手段625bと、遊技要素取得手段621側で取得した変動パターンの継続時間である演出時間に応じたリーチ演出を行うために、当該演出時間に応じた処理パターンである演出パターンを抽出するリーチ演出抽出手段625cと、図柄列データ保持手段626bに保持されている図柄列データが変更された際に、変更後の図柄列データに対応して前述の演出パターンを変更するリーチ演出変更手段625dとが設けられている。
このうち、リーチ演出表示実行手段625bは、すべての枠状表示領域20A〜20Cにおいて図柄の変動表示が開始されてから、すべての図柄の変動が停止する前に、リーチ演出抽出手段625cが抽出した演出パターンに基づいてリーチ演出表示処理を実行するものである。
更に詳しくいうと、リーチ演出表示実行手段625bは、装飾図柄表示装置20に設定されている三個の枠状表示領域20A〜20Cのうちの二個について、その図柄の変動を演出のために制止し、且つ、その五つのラインのうちの少なくとも一のラインに二個の同一の図柄が制止表示されたリーチ状態画面を装飾図柄表示装置20に表示させるリーチ演出表示処理を実行するものとなっている。
ここで、リーチ演出表示処理は、予め段階的に定められている複数種類の処理時間に対応して、処理時間が異なる複数種類のものが設定され、これら複数種類のリーチ演出表示処理毎に、処理パターンとしての複数の演出パターンが設定されている。
換言すれば、リーチ演出表示処理の処理時間は、段階的に複数種類が定められており、これら複数種類の処理時間毎に、複数種類のリーチ演出表示処理、及び、その演出パターンが設定されている。
これにより、これら複数の演出パターンの各々には、段階的に定められている複数種類の処理時間のうちの一の処理時間がデータとして設定されることとなる。そして、前述の演出パターン群メモリ624bには、予め複数種類のリーチ演出表示処理毎に設定されているとともに、段階的に定められている複数種類の処理時間のうちの、一の処理時間が設定された演出パターンが複数記憶されている。
リーチ演出抽出手段625cは、変動乱数取得手段621c及び変動パターン決定手段623cが変動パターンについての抽選を行うと、抽選で得た変動パターンの継続時間、すなわち、演出時間に対応したリーチ演出表示処理の演出パターンを演出パターン群メモリ624bの中から抽出し、抽出した演出パターンに基づいてリーチ演出表示実行手段625bにリーチ演出表示処理を実行させるものとなっている。
リーチ演出変更手段625dは、処理時間についての抽選を行った後に、図柄列データ変更手段626cが図柄列データの変更を行った際に、リーチ演出表示実行手段625bが実行すべきリーチ演出表示処理の内容を変更することができるようになったものである。換言すると、リーチ演出変更手段625dは、処理時間の抽選後に、図柄列データの変更がなされ、リーチ演出表示実行手段625bが実行すべきリーチ演出表示処理の演出パターンと、図柄の表示順との間に不整合が生じると、当該不整合を解消するものである。
例えば、リーチ演出抽出手段625cがダブルリーチ演出を行う演出パターンを抽出した後、図柄列データが変更されたため、変更後における図柄の表示順では、現在の演出パターンにおける有効ラインにダブルリーチを成立させることが不可能である場合、リーチ演出変更手段625dは、変更後の図柄表示順でリーチ演出が行える別の有効ラインを探し、現在の有効ラインを探し当てた有効ラインに変更し、これにより、リーチ演出に要する処理時間を変更することなく、ダブルリーチを行えるようにするものである。
また、リーチ演出変更手段625dは、変動乱数取得手段621c及び変動パターン決定手段623cが変動パターンの抽選を行った後に、図柄列データ変更手段626cが行った図柄列データの変更が、有効ラインの変更では対応できない不整合を生じさせるものであることを認識する機能をも有している。
そして、有効ラインの変更では対応できない不整合を生じさせる図柄列データの変更が行われた場合には、リーチ演出変更手段625dは、抽選された前述の処理時間を変更しない範囲で、図柄列データ変更手段626cが変更した変更後の図柄列データが定める図柄の表示順に対応したリーチ演出表示処理の演出パターンを、演出パターン群メモリ624bの中から再抽出するものである。
更に詳しい具体例を挙げて説明すると、変動乱数取得手段621c及び変動パターン決定手段623cが変動パターンの抽選を行い、この変動パターンに基づいて、横方向に延びる有効ラインにおいてダブルリーチを成立させる演出パターンをリーチ演出抽出手段625cが抽出したとする。具体的には、左図柄の図柄列及び右図柄の図柄列の両方が数字を昇順に配列したものであり、且つ、装飾図柄表示装置20の画面の最上段に上横ラインに図柄「1−1」が配列され、画面の最下段に下横ラインに図柄「2−2」が配列されるダブルリーチ演出の演出パターンをリーチ演出抽出手段625cが抽出したとする。なお、「−」は、リーチを構成する図柄とは異なる図柄を示すものである。
そして、図柄列データ変更手段626cが図柄列データの変更を行い、右図柄の図柄列を数字が降順に配列されたものに変更し、この図柄列データの変更に起因して、横方向に延びる有効ラインおけるダブルリーチの成立が不可能になったとする。
すると、図柄列データ変更手段626cは、この場合には、有効ラインの変更で対応できることを認識し、更に、変更後の図柄表示順でリーチ演出を行うことが可能な別の有効ライン、例えば、斜めに延びる有効ラインを探し、現在の横方向に延びる有効ラインを、探し当てた別の有効ラインに変更する。
さらに具体的に説明すると、図柄列データ変更手段626cは、右下がり斜めライン及び左上がり斜めラインに有効ラインを変更し、これにより、装飾図柄表示装置20の画面の最上段に上横ラインに図柄「1−2」が配列され、画面の最下段に下横ラインに図柄「2−1」が配列されるダブルリーチ演出、すなわち、右下がり斜めライン及び左上がり斜めラインにリーチが成立可能となるように、演出パターンの内容を変更するものとなっている。
一方、有効ラインの変更では対応できない不整合を生じさせる図柄列データの変更が行われた場合には、リーチ演出変更手段625dは、有効ラインの変更では対応できないことを認識し、抽選された前述の処理時間を変更しない範囲で、図柄列データ変更手段626cが変更した変更後の図柄列データが定める図柄の表示順に対応したリーチ演出表示処理の演出パターンを、演出パターン群メモリ624bの中から再抽出するようになっている。そして、リーチ演出変更手段625dは、リーチ演出抽出手段625cが以前に抽出した演出パターンを、再抽出した新たな演出パターンに置き換え、置き換え後の演出パターンに基づいてリーチ演出表示実行手段625bにリーチ演出表示処理を実行させるようになっている。
より具体的に説明すると、リーチ演出表示実行手段625bは、例えば、処理時間の抽選により決定された演出パターンがダブルリーチの演出を行うものであるのに、図柄列データの変更後における図柄の表示順では、有効ラインを変更してもダブルリーチの成立が不可能であり、シングルリーチのみが成立な可能な場合、シングルリーチの演出パターンが再抽出されるようになっている。
例えば、整数が昇順に配列された図柄列が左図柄として選択されている状況で、右図柄の図柄列のみが左図柄とはダブルリーチを形成しない図柄列、具体的には、奇数図柄のみの列と偶数図柄のみの列とが交互に繰り返される図柄列に変更された場合には、リーチ演出変更手段625dによってシングルリーチの演出パターンが再抽出され、再抽出された新しい演出パターンに変更され、これにより、演出パターンと、図柄の表示順との間に生じた不整合の解消と、リーチ演出表示処理の実行が図られるようになっている。
特別遊技実行手段70は、抽選用乱数判定手段623aが「大当たり」と判定すると、特別遊技を実行するものである。
この特別遊技実行手段70には、図8に示すように、特別遊技を1ラウンドずつ行うための単位遊技実行手段71と、特別遊技が1ラウンド終了する毎に特別遊技を継続させるか否かを判定する継続判定手段72と、次に特別遊技に当選する確率を変動させるための確率変動移行手段73とを備えている。
単位遊技実行手段71は、所定の遊技球数まで入賞球数を計数すること、あるいは、所定時間が経過するまで時間を計時することにより、特別遊技を単位遊技毎に区切り、実質的に特別遊技が複数の単位遊技から構成されるようにするものである。
この単位遊技実行手段71には、大入賞口13の開閉用扉部材を駆動する大入賞口駆動装置13mの動作を制御する大入賞口駆動手段711と、単位遊技を終了させるか否かを判定する単位遊技終了手段712とが設けられている。
大入賞口駆動手段711は、通常遊技時に閉ざされていた大入賞口13を、特別遊技に移行した時点で開放し、遊技球を大入賞口13に入賞しやすくし、特別遊技において遊技球の入賞確率を通常遊技よりも著しく高く設定するものである。そして、大入賞口駆動手段711は、特別遊技が終了すると、それまで開かれていた大入賞口13を閉じ、これにより、ゲームを実質的に通常遊技に移行させるものでもある。
単位遊技終了手段712は、特別遊技において、単位遊技の1ラウンドが開始された時点から、大入賞口13に入賞した遊技球の球数カウントと、経過時間の計時とを開始するものである。そして、単位遊技終了手段712は、所定数の遊技球の入賞、あるいは、所定時間の経過のいずれか早い方が達成された時点で、単位遊技1ラウンドを終了させ、これにより、特別遊技に区切りを付けるものとなっている。
継続判定手段72は、予め設定された継続条件に基づいて、特別遊技が完了したか否かの判定を行うものである。すなわち、継続判定手段72は、特別遊技が開始された時点から、単位遊技が行われた回数であるラウンド値のカウントを開始し、当該ラウンド値が所定値に達すると、特別遊技が完了したと判定するものである。
確率変動移行手段73は、特別遊技に移行するきっかけとなった特別図柄に基づいて、特別遊技終了後に確率変動実行の可否を判定するためのものである。
ここで、確変図柄としては、特別図柄全体が該当するものも採用できるし、特別図柄のうちの一部の図柄が該当するものも採用できる。
図4に戻って、特定遊技設定手段80は、特別遊技の終了後の遊技状態を、当たり確率の高い確率変動状態、すなわち、特定遊技へ移行させるか否かの判定と、特定遊技へ移行する旨の報知とを行うものとなっている。
ここで、特定遊技設定手段80は、後述の乱数による抽選で特定遊技へ移行することが決定すると、特別遊技の終了後の遊技状態を、当たり確率の高い確率変動状態、すなわち、特定遊技へ移行させるものである。そして、特定遊技設定手段80は、特定遊技へ移行させた後、原則として、当否抽選で当たりがでるまで、当たり確率の高い確率変動状態を継続するようになっている。
具体的には、特定遊技設定手段80は、特定遊技へ移行することを決定すると、抽選用乱数判定手段623aが抽選を行うにあたり、抽選用乱数判定手段623aが参照する抽選テーブルを、通常の抽選テーブルから、当たり確率のより高い抽選テーブルへ切り換えさせるものである。例えば、特定遊技設定手段80は、通常の抽選テーブルに含まれる当たり値である「7」の他に、「71」、「135」、「199」及び「263」が含まれた抽選テーブルへ切り換えさせ、この当たり確率の高い抽選テーブルを抽選用乱数判定手段623aに参照させて抽選を行わせ、これにより、特別図柄発生確率を高確率に変動するものである。
このような特定遊技設定手段80には、図9に示すように、所定の乱数を発生する乱数発生手段等から、特定遊技への移行するか否かの判定に用いる特定遊技乱数を取得する特定遊技乱数取得手段81と、この特定遊技乱数取得手段81が取得した特定遊技乱数に基づいて、特定遊技への移行するか否かを判定する特定遊技乱数判定手段82とが設けられている。
特定遊技乱数取得手段81は、通常の遊技から特定遊技へ移行するか否かを判定するために、遊技球の始動入賞口12への入賞を契機として、所定の乱数発生手段から特定抽選乱数を取得するものである。
ここで、特定遊技としては、特別遊技へ移行する確率が通常の遊技よりも高い確率変動状態で行われる遊技だけでなく、遊技者に有利となる変動時間が短縮された変動時間短縮状態で行われる遊技でもよく、要するに、通常の遊技から特別遊技へ移行するための条件が遊技者にとって有利なものに変更された状態で行われる遊技であればよい。
特定遊技乱数判定手段82は、特定遊技への移行を判定する際に、所定の移行判定テーブルを参照するものとなっている。すなわち、移行判定テーブルは、特別遊技への移行を是認するための数値範囲である是認領域と、特別遊技への移行を否認するための数値範囲である否認領域とが設定されたものである。特定遊技乱数判定手段82は、特定遊技乱数取得手段81が取得した特定遊技乱数が、移行判定テーブルの是認領域に属している場合には、特定遊技へ移行する旨の判定を行い、移行判定テーブルの否認領域に属している場合には、特定遊技へ移行しない旨の判定を行うものとなっている。
また、特定遊技乱数判定手段82は、特定遊技へ移行するか否か判定を行った後に、特定遊技へ移行するか否かの移行指示信号を、表示装置制御手段95等へ送出するようになっている。この移行指示信号は、停止図柄決定手段623bが送出する停止図柄に関する情報を伝達するための停止図柄データ信号とは、別個に送出されるものとなっている。
図4に戻って、通常遊技実行手段60に設けられている表示方法決定手段83は、当否抽選の結果が当たりである場合において、特定遊技設定手段80側の特定遊技乱数判定手段82の判定により特定遊技へ移行することになったときに、特定遊技へ移行する旨を遊技者にいつ報知するかを決定する、換言すると、特定遊技移行報知のタイミングを決定する機能を有している。
ここで、表示方法決定手段83は、報知のタイミングを設定するにあたり、停止図柄決定手段623bが決定した特別図柄の停止図柄に対応する報知タイミングが設定されている報知タイミングテーブルを参照するものとなっている。
更に詳しく説明すると、報知タイミングテーブルには、所定の停止図柄に対応する報知タイミングとして、「図柄の変動停止時」が設定され、そのほかの停止図柄に対応する報知タイミングとして、特別遊技において複数回行われる一の単位遊技の実行時、あるいは、最後となる単位遊技の終了時が設定されている。
具体的には、表示方法決定手段83は、停止図柄決定手段623bが決定した停止図柄が所定のものでなかった場合、報知のタイミングを設定するにあたり、特別遊技において複数回行われる単位遊技のうち、第何回目の単位遊技において報知を行うかを設定する、換言すれば、報知が行われる単位遊技を特定するために、当該単位遊技が実行される順番を示す番号を設定するようになっている。
本実施形態では、例えば、第3回目の単位遊技、第6回目の単位遊技、第8回目の単位遊技が表示方法決定手段83により判定結果の報知タイミングとして設定できる。換言すると、第3、6、8回目の単位遊技は、判定結果を報知するための報知単位遊技とすることができる。さらに、特別遊技の終了時も、判定結果を報知する報知タイミングとして設定することができる。
報知手段84は、特別図柄表示装置200、装飾図柄表示装置20、特定表示装置24、及びランプ装置30のうち、少なくともいずれか一つを利用して、視覚的又は聴覚的な報知を遊技者に対して行うものである。
ここで、報知手段84が報知に利用する手段や方法、及び、報知のタイミングは、前述の表示方法決定手段83が設定するようになっている。
特定遊技実行手段85は、特定遊技設定手段80側の特定遊技乱数判定手段82が特定遊技へ移行する旨の判定をした場合に、特定遊技後の遊技状態を確率変動状態へ移行させるものである。
この際、当該確率変動状態は、原則として、次の「大当たり」が発生するまで続行されるものとなっている。また、抽選用乱数判定手段623aの判定において、当たりの発生する確率が高い状態に維持されるようになっている。
図3に戻って、払出制御手段90は、一般入賞口11、始動入賞口12及び大入賞口13のいずれかに遊技球が入賞すると、その入賞に応じた数の遊技球を賞球として賞球払出装置45から遊技者に払い出させるべく、賞球払出装置45の動作を制御するものである。
以上において、入賞口入賞処理手段61、特別遊技移行判定手段62、及び、特別遊技実行手段70、特定遊技設定手段80、払出制御手段90及び特別図柄表示装置制御手段96は、遊技動作そのものの制御を行うための手段であり、遊技動作の制御を行うために形成されたメイン基板側に設けられている。一方、演出表示制御手段624及び装飾図柄表示装置制御手段97は、遊技動作には直接関与せず、演出表示の制御を行うための手段であり、演出表示の制御を行うために形成されたサブ基板に設けられている。
ここで、メイン基板側の停止図柄決定手段623bが決定した特別図柄としての停止図柄に関するデータや、変動パターン決定手段623cが決定した特別図柄の変動パターンについての変動時間等の変動パターンに関するデータ等、サブ基板にとって必要なデータが一方通行の通信によりメイン基板からサブ基板へ送られるようになっている。
図10には、本実施形態に係る特別図柄範囲テーブルとして採用できるものの例が示されている。図10において、特別図柄範囲テーブル210は、特別図柄範囲テーブル210は、確変大当たりの場合に採用される第1特別図柄範囲テーブル212と、非確変大当たりの場合に採用される第2特別図柄範囲テーブル214と、外れである場合に採用される第3特別図柄範囲テーブル216とを含んだ複合テーブルとなっている。
特別図柄範囲テーブル210に含まれている図柄としては、「0」から「9」までの10種類の数字図柄と、「−」の記号図柄とが採用されている。これらの特別図柄範囲テーブル212,214,216の各々は、前述の数字図柄及び記号図柄と、図示しない停止図柄乱数との対応関係を定めたものとなっており、例えば、図柄「0」に対して、停止図柄乱数の値「0」〜「6553」が対応付けられおり、各図柄に対応して、停止図柄乱数の値の範囲が対応付けされている。
第1特別図柄範囲テーブル212は、確変大当たりの場合、具体的には、抽選用乱数判定手段623aの判定結果が当たりであり、且つ、特定遊技乱数判定手段82の判定結果が特定遊技へ移行する旨の判定である場合に、停止図柄決定手段623bに選択されるものである。この第1特別図柄範囲テーブル212は、「0」〜「9」の10種類の図柄について乱数の値の範囲が対応付けされ、これらの図柄が停止図柄となりうる範囲としての特別図柄範囲に含まれたものとなっている。
第2特別図柄範囲テーブル214は、非確変大当たりの場合、具体的には、抽選用乱数判定手段623aの判定結果が当たりであるが、特定遊技乱数判定手段82の判定結果が特定遊技へ移行しない旨の判定である場合に、停止図柄決定手段623bに選択されるものである。この第2特別図柄範囲テーブル214は、「0」〜「2」,「4」〜「6」,「8」,「9」のまでの8種類の図柄、換言すると、「3」,「7」以外の図柄について乱数の値の範囲が対応付けされ、これらの図柄が停止図柄となりうる範囲としての特別図柄範囲に含まれたものとなっている。
第3特別図柄範囲テーブル216は、外れの場合、具体的には、抽選用乱数判定手段623aの判定結果が外れである場合に、停止図柄決定手段623bに選択されるものである。この第3特別図柄範囲テーブル216は、「−」の図柄のみについて乱数の値の範囲が対応付けされ、この図柄のみが停止図柄となりうる範囲としての特別図柄範囲に含まれたものとなっている。換言すると、外れの場合、特別図柄表示装置200には、「−」以外は表示されないようになっている。
図11には、本実施形態に係る報知タイミングテーブルとして採用できるものの一例が示されている。図11において、報知タイミングテーブルは、停止図柄決定手段623bが決定した特別図柄の停止図柄に応じた報知タイミングを表示方法決定手段83に定めさせるためのものである。
すなわち、停止図柄決定手段623bが「3」または「7」を特別図柄の停止図柄として決定した場合、表示方法決定手段83は、報知タイミングテーブルを参照することにより、大入賞口13の開閉回数であるラウンド数(例えば、16回)、及び、特定遊技へ移行する旨の両方を報知する報知タイミングとして、「図柄の変動停止時」を定めるようになっている。
停止図柄決定手段623bが「1」を特別図柄の停止図柄として決定した場合、表示方法決定手段83は、報知タイミングテーブルを参照することにより、特定遊技へ移行する旨の報知についてのみ、その報知タイミングとして「図柄の変動停止時」を定めるようになっている。
停止図柄決定手段623bが「5」を特別図柄の停止図柄として決定した場合、表示方法決定手段83は、報知タイミングテーブルを参照することにより、大入賞口13の開閉回数が、例えば、16回に設定されたことの報知についてのみ、その報知タイミングとして「図柄の変動停止時」を定めるようになっている。
停止図柄決定手段623bが「2」,「4」,「6」,「8」及び「9」の図柄、換言すると、「1」,「3」,「5」及び「7」以外の図柄を特別図柄の停止図柄として決定した場合、大入賞口13の開閉回数であるラウンド数、又は、特定遊技へ移行する旨の両方を報知する報知タイミングとして、特別遊技における単位遊技のいずれか、具体的には、単位遊技の「3ラウンド目」、「6ラウンド目」及び「8ラウンド目」、並びに、全単位遊技の「終了時」のいずれかを定めるようになっている。
次に、本実施形態における図柄列及び入賞ラインについて、図面をも参照しながら更に詳しく説明する。
本実施形態では、次のような昇順図柄列R1、降順図柄列R2、奇数偶数図柄列R3及びランダム図柄列R4を採用することができる。
昇順図柄列R1は、「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9」の順でデザイン数字図柄の装飾図柄表示装置20における表示順を規定するものである。
降順図柄列R2は、「9,8,7,6,5,4,3,2,1,0」の順でデザイン数字図柄の装飾図柄表示装置20における表示順を規定するものである。
奇数偶数図柄列R3は、「1,3,5,7,9,0,2,4,6,8」の順でデザイン数字図柄の装飾図柄表示装置20における表示順を規定するものである。
ランダム図柄列R4は、「1,5,9,4,8,3,7,2,6,0」の順でデザイン数字図柄の装飾図柄表示装置20における表示順を規定するものである。
ここで、これらの図柄列R1〜R4は、実際に装飾図柄表示装置20の画面20Sに表示される際には、図12(A)〜(D)の各々に示すように、配列された複数のデザイン数字図柄DFのそれぞれの間にブランク図柄BFが配置されるようになっている。
なお、図12においては、ランダム図柄列R4の図示が省略されている。また、実際には、装飾図柄表示装置20の画面20Sの外側に図柄は表示されないが、図柄列を説明する便宜上、図12においては、画面20Sの外側にも図柄を示してある。
一方、装飾図柄表示装置20の画面20Sには、横方向に三個の図柄が配列された中央横ラインL1、上横ラインL2及び下横ラインL3、並びに、斜め方向に三個の図柄が配列された右下がり斜めラインL4及び右上がり斜めラインL5の五つの入賞ラインが設定されている。
以下に、装飾図柄表示装置20における図柄列の変更の効果について説明する。
今、図12(A)に示すように、枠状表示領域20A〜20Cのうち、図8中左方の枠状表示領域20Aの昇順図柄列R1のみが制止され、昇順図柄列R1に含まれる二つのデザイン数字図柄DF及び一つのブランク図柄BF、具体的には、「1」,「■」,「2」が上から順に略停止状態で表示されているとする。
一方、他の枠状表示領域20B,20Cにおいては、図柄が変動表示中であり、このうち、枠状表示領域20Bの昇順図柄列R1に含まれるデザイン数字図柄DFである「1」が、今、下横ラインL3を通過しようとしているとする(図12(A)参照)。
この状態は、ダブルリーチを逸した状態であり、次に、枠状表示領域20Bに表示されている昇順図柄列R1に含まれるデザイン数字図柄DFである「2」が、再度、下横ラインL3に達するまで、ダブルリーチが成立しない。
このような状態で、速やかに、十字キー装置31を操作し、枠状表示領域20Bの昇順図柄列R1を降順図柄列R2に変更すれば、図12(B)に示すように、降順図柄列R2に含まれるデザイン数字図柄DFである「0」の次に、デザイン数字図柄DFである「1」及び「2」が順次表示されるので、速やかにダブルリーチを成立させることができる。
次に、リーチ演出変更手段625dによる演出パターンの再抽出について説明する。
今、図12(C)に示すように、枠状表示領域20A〜20Cのうち、図8中左方の枠状表示領域20Aの昇順図柄列R1のみが制止され、昇順図柄列R1に含まれる二つのデザイン数字図柄DF及び一つのブランク図柄BF、具体的には、「3」,「■」,「4」が上から順に略停止状態で表示されているとする。
一方、他の枠状表示領域20B,20Cにおいては、図柄が変動表示中であり、このうち、枠状表示領域20Bにおいては、降順図柄列R2が変動表示中となっている。そして、昇順図柄列R1及び降順図柄列R2の組み合わせにおいては、ダブルリーチの成立が可能であるので、ここでは、演出パターンとして、ダブルリーチで遊技を演出する演出パターンが抽選で選ばれたとする。
このような状況で、遊技者が十字キー装置31を操作し、図12(D)に示すように、枠状表示領域20Bの降順図柄列R2を奇数偶数図柄列R3に変更したとすると、昇順図柄列R1と奇数偶数図柄列R3との組合せでは、有効ラインを変更しても、ダブルリーチの成立が不可能であるので、リーチ演出変更手段625dは、シングルリーチの演出パターンを再抽出して、ダブルリーチの演出パターンをシングルリーチの演出パターンに置き換え、演出パターンと図柄列との不整合を自動的に解消する。
次いで、本実施形態に係るパチンコ機PMの動作について、図13〜図21のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図18及び図19において、円の内部に数字等が記された部位は、各ステップの接続点を表している。
まず、遊技者がパチンコ機PMの遊技を開始すると、通常は、図13の如く、ステップS1000から始まる通常遊技制御処理が実行され、これにより、遊技者は通常遊技を行う。続いて、ステップS5000から始まる特別遊技制御処理が実行され、通常遊技で遊技者が所定の条件を成立させると、遊技者は、遊技球の入賞確率が通常遊技よりも高い特別遊技を行うことができる。この後、通常遊技及び特別遊技における入賞に対応した賞球を払い出すべく、ステップS6000から始まる賞球払出処理が行われる。
ステップS1000における通常遊技処理においては、図14に示すように、ステップS2000から開始されるとともに、始動入賞口12への入賞に対応した抽選の当否を判定する当否判定処理と、ステップS3000から開始されるとともに、前述の抽選の結果に応じて図柄を変動表示させる図柄変動処理と、ステップS4000から開始されるとともに、特別遊技へ移行するか否かを判定する移行判定処理とが行われる。
ステップS2000における当否判定処理は、図15に示すように、まず、ステップS2100において、始動口入賞検出器12aにより、始動入賞口12に遊技球が入賞したか否かが検出される。このステップS2100で、始動入賞口12への入賞が検出されない場合は、ステップS2200へジャンプする。
一方、ステップS2100で、始動口入賞検出器12aにより、始動入賞口12への入賞が検出されると、その検出信号が遊技制御手段50に送出され、検出信号の送出が完了すると、ステップS2110へ進む。
このステップS2110では、保留球の数が上限内にあるか否かが判定され、保留球の数が上限内ではないと判定された場合は、ステップS2200へジャンプする。
一方、ステップS2110で、保留球の数が上限内にあると判定された場合は、次のステップS2120へ進む。
ステップS2120では、前述した始動入賞口12への入賞に対応した当否抽選を行うために、当否抽選用乱数を抽選用乱数取得手段621aに取得させ、抽選用乱数を取得が完了したら、次のステップS2130へ進む。
ステップS2130では、特定遊技に移行するか否かを決定する抽選を行うために、当該抽選用の特定遊技乱数を特定遊技乱数取得手段81に取得させ、特定遊技乱数の取得が完了したら、次のステップS2140へ進む。
ステップS2140では、特別図柄表示装置200に表示すべき図柄変動の変動パターンを決めるための変動乱数を変動乱数取得手段621cに取得させ、変動乱数の取得が完了したら、次のステップS2200へ進む。なお、ステップS2140では、特別図柄表示装置200に停止表示すべき停止図柄を決めるための乱数であって、抽選用乱数取得手段621aが取得した抽選用乱数に対応した停止図柄乱数を停止図柄乱数取得手段621bに取得させる。
ステップS2200では、特別遊技フラグがオフであるか否かが判定される。換言すると、特別遊技が実行中であるか否かが判定される。
そして、特別遊技フラグがオフではないと判定された場合には、当否判定処理は完了し、ステップS3000へジャンプし、このステップS3000から始まる次の図柄変動処理を実行する。一方、特別遊技フラグがオフであると判定された場合には、次のステップS2210へ進む。
ステップS2210では、装飾図柄表示装置20や特別図柄表示装置200の画面に表示される図柄が変動中であるか否かが判定され、図柄が変動中であると判定された場合は、当否判定処理は完了し、ステップS3000へジャンプし、このステップS3000から始まる次の図柄変動処理を実行する。一方、図柄が変動中であると判定されなかった場合には、次のステップS2220へ進む。
このステップS2220では、当否判定が未だなされていない保留状態の当否抽選用乱数があるか否かが判定され、保留状態の当否抽選用乱数がないと判定された場合は、当否判定処理は完了し、ステップS3000へジャンプし、このステップS3000から始まる次の図柄変動処理を実行する。
一方、ステップS2220で、保留状態の当否抽選用乱数があると判定された場合は、次のステップS2230へ進み、このステップS2230で、保留状態の当否抽選用乱数に基づいて、抽選用乱数判定手段623aが抽選を行い、これにより当否判定がなされる。この当否判定の完了後、次のステップS2240へ進む。
このステップS2240では、変動乱数取得手段621cが取得した変動乱数に基づいて変動パターン決定手段623cが変動パターンを決定する。このようにして変動パターンが決定したら、次のステップS2250へ進む。
ステップS2250では、ステップS2230において行われた当否判定の結果が当たりか否かの判断が行われる。このステップS2250において、外れの場合には、ステップS2300へジャンプする一方、当たりの場合には、次のステップS2260へ進む。
ステップS2260では、ステップS2130において取得した特定遊技乱数に基づいて、特定遊技乱数判定手段82が特定遊技へ移行するか否かの判定を行う。この特定遊技移行についての判定の完了後、次のステップS2300へ進む。
ステップS2300では、特別図柄についての停止図柄を決めるためのテーブルを停止図柄決定手段623bに選択させる。ここで、停止図柄決定手段623bが当該テーブルを選択するにあたり、停止図柄決定手段623bに停止図柄を取得させる図柄決定乱数に基づいてテーブルが選択されるとともに、特定遊技乱数判定手段82による判定の結果に対応したテーブルが選択されるようになっている。このテーブルの選択が終了したら、次のステップS2310へ進む。
ステップS2310では、停止図柄乱数取得手段621bが取得した停止図柄乱数に基づいて停止図柄決定手段623bに特別図柄としての停止図柄を決定させる。
ここで、本実施形態では、当否抽選の結果が「外れ」の場合に選択される停止図柄が1種類となっているので、ステップS2310では、特に、当否判定の結果が「当たり」の場合に、停止図柄決定手段623bによって複数の図柄のうちから一の停止図柄を選択する処理が実行される。
ステップS2320では、ステップS2310で決定された停止図柄、ステップS2240で決定された変動パターン、及び、特定遊技へ移行するか否か等の各情報が、特別図柄表示装置200及び演出表示制御手段624等へ送られる。この後、ステップS2400へ進む。
ステップS2400からは、装飾図柄及び変動パターンの決定処理が開始される。この装飾図柄及び変動パターンの決定処理は、図16に示すように、まず、ステップS2410において、装飾図柄表示装置20や特別図柄表示装置200の画面に表示される図柄が変動中であるか否かが判定され、図柄が変動中であると判定された場合は、次のステップS2420をスキップして行わず、その次のステップS2430へ進む。一方、図柄が変動中であると判定されなかった場合には、次のステップS2420へ進む。
ステップS2420では、ステップS2240において決定された特別図柄変動パターン(変動時間)に合致するとともに、所定のタイミングにて取得した装飾図柄変動パターンの決定用乱数に基づいて、装飾図柄の変動パターンを決定する処理を行う。この装飾図柄の変動パターンを決定する処理が終わったら、次のステップS2430へ進む。
ステップS2430では、装飾図柄表示装置20の枠状表示領域20A,20B,20Cの各々において表示させる図柄の図柄列についての図画列データを取得する。そして、ステップS2430で図画列データの取得処理が完了したら、次のステップS2440へ進む。
ステップS2440では、当否抽選の結果が当たりか否かの判断が行われる。このステップS2440において、当たりの場合には、ステップS2520へ進む一方、外れの場合には、ステップS2450へ進む。
ステップS2450では、装飾図柄の変動パターンがリーチ演出を伴うか否かの判断が行われる。なお、この判断は、本実施形態においては、変動パターンの長さ(時間)に基づき判定される。そして、リーチ演出を伴う変動パターンは、所定時間以上の長さを有する変動パターンとされている。このようなステップS2450において、変動パターンがリーチ演出を伴うと判断されない場合には、ステップS2500へ進む一方、リーチ演出を伴うと判断された場合には、ステップS2460へ進む。
ステップS2460では、装飾図柄表示装置20等において図柄が変動中であるか否かが判定される。このステップS2460において、図柄が変動中であると判定された場合は、次のステップS2465及びステップS2470をスキップして行わず、ステップS2475へ進む。一方、ステップS2460で、図柄が変動中であると判定されなかった場合には、次のステップS2465へ進む。
ステップS2465では、装飾図柄表示装置20において最初に停止させる第1停止図柄、及び、その次に停止させる第2停止図柄の二図柄について、停止時に表示させる停止図柄を決定する処理を行う。ここでは、変動パターンがリーチ演出を伴うので、第1停止図柄及び第2停止図柄図柄は、同じ図柄が停止図柄として決定される。停止図柄を決定する処理が完了したら、次のステップS2470へ進む。
ステップS2470では、ステップS2465で決定した第1停止図柄及び第2停止図柄について、装飾図柄表示装置20の画面における停止位置、換言すると、停止表示時に第1停止図柄及び第2停止図柄がその上に配列される有効ラインを決定する処理を行う。この停止図柄の停止位置を決定する処理が完了したら、次のステップS2475へ進む。
ステップS2475では、変動パターンにおけるリーチ図柄態様がダブルリーチ以上であるか否かが判定される。このステップS2475で、ダブルリーチ以上であると判定された場合は、ステップS2480へ進む一方、ダブルリーチ以上であると判定されなかった場合には、ステップS2490へ進む。
ステップS2480では、ステップS2465で決定した第1停止図柄及び第2停止図柄の組合せで、ダブルリーチ以上のリーチ図柄態様が表示可能であるか否か、換言すると、ステップS2430において取得した図柄列データを用い、ステップS2465で決定した第1停止図柄及び第2停止図柄をステップS2470で決定した図柄停止位置に設定したとき、配列上、ダブルリーチ、或いは、ダブルリーチ以上のリーチがかかりうるか否かが判定される。このステップS2480で、ダブルリーチ以上のリーチ図柄態様が表示可能であると判定された場合には、ステップS2490へ進む。一方、このステップS2480で、ダブルリーチ以上のリーチ図柄態様が表示可能であると判定されない場合、すなわち、ダブルリーチ以上のリーチ図柄態様が表示できないと判定された場合には、次のステップS2485へ進む。
ステップS2485では、ステップS2485において、第1停止図柄及び第2停止図柄の組合せでは、ダブルリーチ以上のリーチ図柄態様が表示できないと判定されたので、第1停止図柄及び第2停止図柄の組合せで実現が可能となるように、ダブルリーチ以上の変動パターンを、異なるリーチ種類の変動パターン、具体的には、シングルリーチの変動パターンに変更する処理を行う。このとき、既に決定されている特別図柄の変動パターン(時間)、或いは、残り変動時間と合致する装飾図柄変動パターン、或いは、装飾図柄変動パターンの一部を選択する。このシングルリーチの変動パターンに変更する処理が完了したら、ステップS2490へ進む。
ステップS2490では、ステップS2465において決定した第1停止図柄及び第2停止図柄をステップS2470において決定した停止位置に停止させた際に、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様が表示されるか否かが判定される。このステップS2490において、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様(ダブルリーチ以上のリーチがかかる変動パターンが選択されている場合には、該変動パターンに設定されているもの以外のリーチ図柄態様)が表示されると判定された場合には、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様を表示させない第1停止図柄及び第2停止図柄の停止位置を再決定するために、ステップS2470へ戻る。一方、ステップS2490で、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様が表示されると判定されなかった場合には、ステップS2550へ進む。
一方、ステップS2450において、変動パターンがリーチ演出を伴うと判断されなかったために、ステップS2500へ進んだ場合には、ステップS2500で、装飾図柄表示装置20等において図柄が変動中であるか否かが判定される。このステップS2500において、図柄が変動中であると判定された場合は、ステップS2505及びステップS2510をスキップして行わず、ステップS2515へ進む。一方、ステップS2500で、図柄が変動中であると判定されなかった場合には、次のステップS2505へ進む。
ステップS2505では、装飾図柄表示装置20において最初に停止させる第1停止図柄、及び、その次に停止させる第2停止図柄の二図柄について、停止時に表示させる停止図柄を決定する処理を行う。ここでは、変動パターンがリーチ演出を伴わないので、第1停止図柄及び第2停止図柄図柄は、互いに異なる図柄が停止図柄として決定される。停止図柄を決定する処理が完了したら、次のステップS2510へ進む。
ステップS2510では、ステップS2505で決定した第1停止図柄及び第2停止図柄について、装飾図柄表示装置20の画面における停止位置、換言すると、停止表示時に第1停止図柄及び第2停止図柄がその上に配列される有効ラインを決定する処理を行う。この停止図柄の停止位置を決定する処理が完了したら、次のステップS2515へ進む。
ステップS2515では、ステップS2505において決定した第1停止図柄及び第2停止図柄をステップS2510において決定した停止位置に停止させた際に、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様又は当たり図柄態様が表示されるか否かが判定される。このステップS2515において、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様又は当たり図柄態様が表示されると判定された場合には、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様又は当たり図柄態様を表示させない第1停止図柄及び第2停止図柄の停止位置を再決定するために、ステップS2510へ戻る。一方、ステップS2515で、他の有効ラインに別のリーチ図柄態様又は当たり図柄態様が表示されると判定されなかった場合には、ステップS2550へ進む。
ステップS2550では、装飾図柄表示装置20において最後に停止させる第3停止図柄について、停止時に表示させる停止図柄を決定する処理を行う。このステップS2550において第3停止図柄の決定処理が終了すると、ステップS2400から開始された装飾図柄及び変動パターンの決定処理が完了する。
また一方、ステップS2440において、当否抽選結果が当たりであると判断されたために、ステップS2520へ進んだ場合には、ステップS2520で、装飾図柄表示装置20等において図柄が変動中であるか否かが判定される。このステップS2520において、図柄が変動中であると判定された場合は、ステップS2525及びステップS2530をスキップして行わず、ステップS2535へ進む。一方、ステップS2520で、図柄が変動中であると判定されなかった場合には、次のステップS2525へ進む。
ステップS2525では、装飾図柄表示装置20において最初に停止させる第1停止図柄、その次に停止させる第2停止図柄、及び、最後に停止させる第3停止図柄の三図柄について、停止時に表示させる停止図柄を決定する処理を行う。ここでは、当否抽選結果が当たりとなっているので、第1〜第3停止図柄図柄は、すべて同一の図柄が停止図柄として決定される。停止図柄を決定する処理が完了したら、次のステップS2530へ進む。
ステップS2530では、ステップS2525で決定した第1〜第3停止図柄について、装飾図柄表示装置20の画面における停止位置、換言すると、停止表示時に第1〜第3停止図柄がその上に配列される有効ラインを決定する処理を行う。この停止図柄の停止位置を決定する処理が完了したら、次のステップS2535へ進む。
ステップS2535では、ステップS2525において決定した第1〜第3停止図柄をステップS2530において決定した停止位置に停止させた際に、他の有効ラインに別の当たり図柄態様が表示されるか否かが判定される。このステップS2535において、他の有効ラインに当たり図柄態様が表示されると判定された場合には、他の有効ラインに当たり図柄態様を表示させない第1停止図柄及び第2停止図柄の停止位置を再決定するために、ステップS2530へ戻る。
このステップS2535において、他の有効ラインに当たり図柄態様が表示されると判定されなかった場合においても、ステップS2400における装飾図柄及び変動パターンの決定処理が完了する。
装飾図柄及び変動パターンの決定処理が完了した後、図15に示すように、ステップS2600へ進む。このステップS2600において、特別遊技の演出を決定するための特別遊技演出決定処理が開始される。この特別遊技演出決定処理は、図17に示すように、まず、ステップS2610において、特別遊技へ移行するか否かが判断される。
このステップS2610で、特別遊技へ移行しないと判断されると、当該特別遊技演出決定処理は完了し、ステップS3000へジャンプし、このステップS3000における次の図柄変動処理を実行する。一方、ステップS2610で、特別遊技へ移行すると判断されると、次のステップS2620へ進む。
ステップS2620では、ステップS2310で決定した停止図柄としての特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであるか否かについて判断する。このステップS2620で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであると判断されたら、ステップS2630へ進む。一方、ステップS2620で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれでもないと判断されたら、ステップS2700へ進む。
ステップS2630では、報知タイミングを図柄変動の停止時に設定する旨の決定が行われる。換言すると、これから特定遊技へ移行する旨の報知を図柄変動の停止時に行うことを表示方法決定手段83に決定させる。そして、報知タイミングが決定したら、ステップS2800へ進む。
ステップS2700では、報知タイミングを特別遊技の実行期間内に設定する旨の決定が行われる。換言すると、これらか特定遊技へ移行する旨の報知を、特定遊技において複数回行われる単位遊技のうち第何回目の単位遊技で行うかを表示方法決定手段83に決定させる。そして、報知タイミングが決定したら、ステップS2800へ進む。
最後のステップS2800では、特定遊技へ移行する旨の報知の有無、及び、その報知タイミングに応じて、特別遊技において表示すべき演出パターンを、演出パターン群メモリ624bの中から表示装置制御手段95に選択させる。この演出パターンの選択処理が終了すると、ステップS2600における特別遊技の演出を決定するため特別遊技演出決定処理が完了する。この後、ステップS3000へ進み、図柄変動処理を開始する。
図柄変動処理では、図18に示すように、まず、ステップS3010において、装飾図柄表示装置20等に表示されている図柄が変動中であるか否かが判定される。このステップS3010において、図柄が変動中であると判定された場合は、ステップS3100へジャンプする。一方、ステップS3010で、図柄が変動中であると判定されなかった場合には、次のステップS3020へ進む。
ステップS3020では、当否判定が未だなされていない保留球の有無が判定され、保留球がないと判定された場合は、当該図柄変動処理は完了し、ステップS4000へジャンプし、このステップS4000における次の移行判定処理を実行する。
一方、ステップS3020で、保留球があると判定された場合は、次のステップS3030へ進む。
ステップS3030では、ステップS2420又はステップS2485において決定された装飾図柄変動パターンに基づき、装飾図柄表示装置20の枠状表示領域20A,20B,20Cの各々において表示させる図柄の各図柄列について、遊技者による変更操作が行える期間の値を取得する処理が行われる。この変更操作期間値の取得処理が完了した後、次のステップS3040へ進み、ステップS3040で装飾図柄表示装置20等の図柄変動を開始させ、この後、ステップS3100へ進む。
ステップS3100では、最初に停止される図柄列である第1停止図柄列が変動中であるか否かが判定され、第1停止図柄列が変動中でないと判定された場合は、ステップS3200(図19参照)へジャンプする。一方、ステップS3100で、第1停止図柄列が変動中であると判定された場合は、次のステップS3110へ進む。
ステップS3110では、ステップS3030において取得された値に基づき、第1停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であるか否かが判定される。このステップS3110において、第1停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であると判定されなかった場合は、ステップS3150へジャンプする。一方、ステップS3110で、第1停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であると判定された場合には、次のステップS3120へ進む。
ステップS3120では、第1停止図柄列について遊技者による変更操作が有ったか否かが判定される。このステップS3120において、当該変更操作が有ったと判定されなかった場合は、ステップS3150へ進む。一方、ステップS3120で、当該変更操作が有ったと判定された場合には、ステップS3130へ進む。
ステップS3130では、遊技者によって行われた変更操作に応じて、第1停止図柄列に対して図柄列の変更処理が行われる。この第1停止図柄列の変更処理が完了した後、次のステップS3140へ進む。
ステップS3140では、前述したステップS2410と同様に、装飾図柄・変動パターン決定処理(図16参照)が開始され、この装飾図柄・変動パターン決定処理が完了したらステップS3150へ進む。
ステップS3150では、第1停止図柄列の停止タイミングになった否かが判定される。このステップS3150で、第1停止図柄列の停止タイミングになったと判定されなかった場合にも、当該図柄変動処理は完了し、ステップS4000へジャンプし、このステップS4000から始まる次の移行判定処理を実行する。
一方、ステップS3150で、第1停止図柄列の停止タイミングになったと判定された場合には、次のステップS3160へ進み、第1停止図柄を停止して表示する第1停止図柄停止処理を行い、この第1停止図柄停止処理が完了したら、ステップS3200(図19参照)へ進む。
ステップS3200では、第1停止図柄列の次に停止される図柄列である第2停止図柄列が変動中であるか否かが判定され、第2停止図柄列が変動中でないと判定された場合は、ステップS3300へジャンプする。一方、ステップS3200で、第2停止図柄列が変動中であると判定された場合は、次のステップS3210へ進む。
ステップS3210では、第2停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であるか否かが判定される。このステップS3210において、第2停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であると判定されなかった場合は、ステップS3250へジャンプする。一方、ステップS3210で、第2停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であると判定された場合には、次のステップS3220へ進む。
ステップS3220では、第2停止図柄列について遊技者による変更操作が有ったか否かが判定される。このステップS3220において、当該変更操作が有ったと判定されなかった場合は、ステップS3250へ進む。一方、ステップS3220で、当該変更操作が有ったと判定された場合には、ステップS3230へ進む。
ステップS3230では、遊技者によって行われた変更操作に応じて、第2停止図柄列に対して図柄列の変更処理が行われる。この第2停止図柄列の変更処理が完了した後、次のステップS3240へ進む。
ステップS3240では、前述したステップS2410と同様に、装飾図柄・変動パターン決定処理(図16参照)が開始され、この装飾図柄・変動パターン決定処理が完了したらステップS3250へ進む。
ステップS3250では、第2停止図柄列の停止タイミングになった否かが判定される。このステップS3250で、第2停止図柄列の停止タイミングになったと判定されなかった場合にも、当該図柄変動処理は完了し、ステップS4000へジャンプし、このステップS4000から始まる次の移行判定処理を実行する。
一方、ステップS3250で、第2停止図柄列の停止タイミングになったと判定された場合には、次のステップS3260へ進み、第2停止図柄を停止して表示する第2停止図柄停止処理を行い、この第2停止図柄停止処理が完了したら、ステップS3300へ進む。
ステップS3300では、最後に停止される図柄列である第3停止図柄列が変動中であるか否かが判定され、第3停止図柄列が変動中でないと判定された場合は、当該図柄変動処理は完了し、ステップS4000へジャンプし、このステップS4000における次の移行判定処理を実行する。一方、ステップS3300で、第3停止図柄列が変動中であると判定された場合は、次のステップS3310へ進む。
ステップS3310では、第3停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であるか否かが判定される。このステップS3310において、第3停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であると判定されなかった場合は、ステップS3350へジャンプする。一方、ステップS3310で、第3停止図柄列の変更操作が有効となる期間中であると判定された場合には、次のステップS3320へ進む。
ステップS3320では、第3停止図柄列について遊技者による変更操作が有ったか否かが判定される。このステップS3320において、当該変更操作が有ったと判定されなかった場合は、ステップS3350へ進む。一方、ステップS3320で、当該変更操作が有ったと判定された場合には、ステップS3330へ進む。
ステップS3330では、遊技者によって行われた変更操作に応じて、第3停止図柄列に対して図柄列の変更処理が行われる。この第3停止図柄列の変更処理が完了した後、次のステップS3340へ進む。
ステップS3340では、前述したステップS2410と同様に、装飾図柄・変動パターン決定処理(図16参照)が開始され、この装飾図柄・変動パターン決定処理が完了したらステップS3350へ進む。
ステップS3350では、第3停止図柄列の停止タイミングになった否かが判定される。このステップS3350で、第3停止図柄列の停止タイミングになったと判定されなかった場合にも、当該図柄変動処理は完了し、ステップS4000へジャンプし、このステップS4000から始まる次の移行判定処理を実行する。
一方、ステップS3350で、第3停止図柄列の停止タイミングになったと判定された場合には、次のステップS3360へ進み、第3停止図柄を停止して表示する第3停止図柄停止処理を行い、この第3停止図柄停止処理が完了すると、当該図柄変動処理は完了し、ステップS4000へ進み、このステップS4000から始まる次の移行判定処理を実行する。
図21に示す如く、ステップS4000において、特定遊技へ移行する旨の報知を図柄変動終了時に行うか否かを判定する移行判定処理が実行される。この移行判定処理では、図21に示すように、最初に、ステップS4100において、ステップS2230で行われた当否判定の結果が、「大当たり」(当たり)であるか否かの判定が行われる。
このステップS4100で、「大当たり」ではないと判定された場合には、移行判定処理を終了し、次の特別遊技制御処理を開始すべく、ステップS5000へジャンプする。
一方、ステップS4100で、「大当たり」であると判定された場合には、次のステップS4200へ進む。
ステップS4200では、ステップS2310で決定した停止図柄としての特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであるか否かについて判断する。このステップS4200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれかであると判断されたら、次のステップS4300へ進む。一方、ステップS4200で、特別図柄が「3」及び「7」のいずれでもないと判断されたら、次のステップS4300をスキップしてステップS4400へ進む。
ステップS4400では、特別遊技フラグをオンにするフラグオン処理を行う。このフラグオン処理が完了すると、S4000における移行判定処理は完了し、次の特別遊技制御処理を実行すべく、ステップS5000へ進む。
ステップS5000における特別遊技制御処理は、図21に示すように、まず、ステップS5100において、特別遊技フラグがオンであるか否かが判定される。このステップS5100で特別遊技フラグがオンであると判定されなかった場合には、特別遊技制御処理は完了し、ステップS6000へ進み、このステップS6000における次の賞球払出処理を実行する。
一方、ステップS5100で特別遊技フラグがオンであると判定された場合には、次のステップS5110へ進む。
ステップS5110では、特別遊技が既に開始されているか否かが判定される。このステップS5110で特別遊技が既に開始されていると判定された場合には、ステップS5140へジャンプする。一方、ステップS5110で特別遊技が開始されていないと判定された場合には、次のステップS5120へ進む。
ステップS5120では、装飾図柄表示装置20等を利用して特別遊技の演出を行うために特別遊技演出処理を開始する。この特別遊技演出処理が開始されたら、次のステップS5140へ進む。
ステップS5140では、大入賞口13が既に開いているか否かが判定される。このステップS5140で大入賞口13が既に開いていると判定された場合には、ステップS5170へジャンプする。一方、ステップS5140で大入賞口13が開いていないと判定された場合には、次のステップS5150へ進む。
ステップS5150では、大入賞口13を開く処理を行い、大入賞口13が開いたら、次のステップS5170へ進む。
ステップS5170では、現在実行中の単位遊技が、特定遊技への移行への報知を行う報知タイミングとして設定されたものであるか否かを判定する。
このステップS5170で、当該単位遊技が報知タイミングでないと判定された場合には、次のステップS5180をスキップしてステップS5200へ進む。
一方、ステップS5170で、当該単位遊技が報知タイミングであると判定された場合には、次のステップS5180へ進む。
ステップS5180では、当該単位遊技における演出パターンに対応した報知タイミングで、特定遊技へ移行する旨を報知する報知処理を行う。ここで、当該報知処理は、ランプ装置30や、スピーカ等の音響装置を利用して行われる。このような報知処理が完了したら、次のステップS5200へ進む。
ステップS5200では、大入賞口13が開かれた時点から所定の開放時間が経過したか否かが判定される。このステップS5200で所定の開放時間が経過したと判定された場合には、ステップS5220へジャンプする。一方、ステップS5200で所定の開放時間が経過していないと判定された場合には、次のステップS5210へ進む。
ステップS5210では、大入賞口13への入球が9球以上になったか否か、換言すると、大入賞口13に入賞した遊技球が9個以上になったか否かが判定される。
このステップS5210で大入賞口13への入球が9球以上になっていないと判定された場合には、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップS6000へ進み、ステップS6000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップS5000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
一方、ステップS5210で大入賞口13への入球が9球以上になっていると判定された場合には、次のステップS5220へ進み、大入賞口13を閉じる処理を行い、大入賞口13が閉じたら、次のステップS5230へ進む。
ステップS5230では、現時点でのラウンド数が、開閉回数設定手段623dによって設定された大入賞口13の連続開閉動作の回数、例えば、8回に達したか否かが判定される。なお、連続開閉動作の回数は、15回や16回でもよい。
ステップS5230で、現時点でのラウンド数が所定の回数に達していないと判定された場合には、ステップS5300へ進み、ラウンド数に1を加えた後、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理を一応終了させ、ステップS6000へ進み、ステップS6000から始まる次の賞球払出処理等を実行する。そして、賞球払出処理の実行後、通常遊技制御処理における処理を殆どスキップして、ステップS5000に戻り、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
一方、ステップS5230で、現時点でのラウンド数が所定の回数(例えば、8回)に達している判定された場合には、ステップS5240へ進み、
ステップS5240では、特別遊技が終了したその時が、特定遊技へ移行する旨の報知を行う報知タイミングとして設定されているか否かを判定する。
このステップS5240で、特別遊技の終了時が報知タイミングでないと判定された場合には、次のステップS5250をスキップしてステップS5260へ進む。
一方、ステップS5240で、特別遊技の終了時報知タイミングであると判定された場合には、次のステップS5250へ進む。
ステップS5250では、報知手段92により特定遊技へ移行する旨を報知する報知処理が行われる。この報知処理が完了したら、次のステップS5260へ進む。
ステップS5260では、特別遊技フラグをオフにし、この後、特別遊技制御処理を終了させ、ステップS6000へ進み、ステップS6000における賞球払出処理等を実行する。以上により、パチンコ機PMにおける一連の処理が完了し、必要に応じて上記の処理が繰り返されることとなる。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、一般入賞口11の各々に二つの球通路54の球出口54Bを接続し、且つ、これらの球通路54の球入口54Aを異なる位置に配置したので、一般入賞口11の数を増やさなくとも、球入口54Aの数だけ入賞確率を高めることができる。
ここで、複数の球入口54Aが一箇所に集中して配置されているので、一見すると、球入口54Aに遊技球Bが容易に入れられるように見えるので、遊技者は、入賞確率が高まったように感じようになる。
従って、例えば、一般入賞口11の数を4つから2つに減らしても、減らした一般入賞口11の数に応じて、球通路54と、その球入口54Aの数を2つから4つに増やしたので、遊技者は、パチンコ機PMの遊技盤7を見た際に、一般入賞口11の数が減らされていても、その分だけ球入口54Aが増えて入賞の確率が高くなっていると感じるので、これにより、入賞しやすいという印象を遊技者に与えることができる。
さらに、流下する遊技球Bの流下方向を左右に逸らすことが可能な複数の振分部材として遊技釘51を採用し、複数の遊技釘51で振分装置53を形成するようにしたので、遊技球Bを案内するレール状の細長い部材で振分装置を形成する場合と異なり、遊技盤7に設けられている振分装置53を増やしても、遊技盤7を流下していく遊技球Bが遊技釘51に衝突して予測不可能な動きをするようになり、パチンコ機PMにおける本来の醍醐味である遊技球Bの予測不可能な動きを維持・確保することができる。
また、三つの振分装置53で二つの球通路54を形成するようにしたので、振分装置53を増やしても、遊技釘51の増える数が最小限となり、遊技釘51の占有する面積も最小限に抑えることができ、この点からも、遊技盤7本来の機能を何ら損なうことがなく、遊技盤7の機能を最大限に有効活用することができる。
さらに、振分部材として遊技釘51を採用したので、振分装置53の数を増やしても、遊技釘51が占有する面積が著しく大きくならず、この点からも、遊技盤7の本来の機能を何ら損なうことがない。
また、三つの振分装置53の上流側端部にそれぞれ遊技釘51を設け、中間位置に配置された振分装置53の上流側端部の遊技釘51を、残りの振分装置53の上流側端部に配置された遊技釘51よりも高い位置に配置したので、中間位置の振分装置53の上流側端部に配置された遊技釘51と衝突した遊技球Bは、当該遊技釘51によって流下方向が逸らされ、球通路54の球入口54A以外の場所へも流下するようになる。
これにより、三つの振分装置53で二つの球通路54を形成したために、球入口54Aが集中して配置されても、中間位置の振分装置53の上流側端部に配置された遊技釘51が遊技球Bの流下方向を適当に散らすので、一般入賞口11への入賞確率が高まることがなく、遊技者に賞球が過度に払い出されることを未然に防止することができる。
さらに、装飾図柄表示装置20に表示される図柄の表示順を設定する図柄列データを保持する図柄列データ保持手段626bと、図柄列データ保持手段626bが保持している図柄列データを別の図柄列データに変更する図柄列データ変更手段626cとを設けたので、遊技中においても、図柄の表示順を変更することができ、例えば、遊技者が図柄変動に慣れる前に、図柄の表示順を変更することにより、遊技についての当初の新鮮さが失われることがなく、遊技への意欲も薄れることがなくなる。
従って、遊技中において、適宜なタイミングで、図柄の表示順を変更していけば、遊技に対する新鮮さや遊技への意欲がいつまでも維持されるようになり、遊技を長時間行った後においても、大当たりの可能性を図柄の変動表示で演出することにより、遊技者の期待感を充分高めることができる。
また、複数種類の中から一の図柄列の選択が行える十字キー装置31を設けたので、遊技者が十字キー装置31を操作して一の図柄列を選択すると、図柄列データ変更手段626cによって、装飾図柄表示装置20にそれまで表示されていた図柄の表示順が、選択された図柄列により規定される新たな表示順に変更されるので、遊技者は、現在の表示順に飽きてしまったと感じたら、自分で十字キー装置31を操作し、自分の好みに応じた任意のタイミングで現在の表示順を変更することができる。
このため、遊技に対する嗜好に個人差があり、図柄の表示順についての変更タイミングが人によって異なっていても、遊技者の好みに合わせて表示順が変更されるようになるので、変更タイミングが早過ぎたり遅すぎたりすることがなく、所定の変更タイミングに固定してしまうことに起因する不具合を未然に防止することができる。
さらに、複数の図柄を変動表示する枠状表示領域20A〜20Cを装飾図柄表示装置20に設けたので、これらの枠状表示領域20A〜20Cのうち一つついて図柄を変動状態にしたまま、残りのものについては、同一の図柄を略停止した状態で制止表示すれば、これにより、リーチ演出を行うことができる。
また、十字キー装置31で枠状表示領域20A〜20Cのうちの一つを指定する枠指定操作を行えるようにしたので、十字キー装置31で枠指定操作を行えば、図柄列データ変更手段626cにより、枠状表示領域20A〜20Cのうち、遊技者が指定したものについて図柄の表示順を変更することができる。
ここで、枠状表示領域20A〜20Cについて図柄を一つずつ略停止した状態に移行させ、これにより、図柄をリーチ状態にするにあたり、図柄の変動表示開始時における図柄の表示順が、シングルリーチの成立のみ可能なものであっても、リーチ状態が完成する前に、十字キー装置31の操作により、図柄変動中の枠状表示領域20A〜20Cを指定して、図柄の表示順を所望の変更順に変更すれば、ダブルリーチの成立も可能となる。このため、遊技者は、より有利なリーチ状態が形成されるように、十字キー装置31を積極的に操作するようになるので、リーチ状態になることについての遊技者の期待感を更に一層高めることができる。
そして、リーチ状態が形成されてから、枠状表示領域20A〜20Cのすべての図柄が停止状態となる前に、十字キー装置31を操作して、枠状表示領域20A〜20Cのうち図柄変動中のものを指定して、その図柄の表示順を大当たりの可能性がより高いものに変更することができるので、遊技者は、大当たりの可能性がより高くなるように十字キー装置31を積極的に操作するようになるので、大当たりに対する遊技者の期待感を更に一層高めることができる。
また、第1停止図柄列として奇数偶数図柄列R3が設定されるとともに、第2停止図柄列として昇順図柄列R1が設定されている状態では、奇数偶数図柄列R3の図柄である「9」及び「0」が装飾図柄表示装置20に表示されているとき以外には、昇順図柄列R1との組合せにおいてダブルリーチは表示されない。
このような場合、遊技者によって十字キー装置31が操作され、図柄変動中の枠状表示領域20Aが指定され、当該枠状表示領域20Aにおける図柄列である第1停止図柄列が奇数偶数図柄列R3から昇順図柄列R1へ変更されれば、昇順図柄列R1同士の組合せとなり、リーチ図柄形態となる図柄の組合せの種類が増えるので、リーチ状態になることについての遊技者の期待感を更に一層高めることができる。
さらに、抽選の開始から装飾図柄表示装置20が高速変動表示処理を完了するまでの間においては、遊技者による十字キー装置31の操作を有効とし、それ以外の期間においては、十字キー装置31の操作を無効とする選択操作無効手段626dを設けたので、変動している図柄の視認ができない程の高速で図柄が変動している状態においてのみ、図柄の表示順の変更が可能となるので、一の図柄列から別の図柄列へ移行する際に、現実にはありえない表示順で図柄が変動表示されても、遊技者は明確に視認することができないので、遊技者に違和感を生じさせることなく、一の表示順から任意に別の表示順へと表示順の変更を行うことができる。
また、処理時間(演出時間)の抽選後に、図柄列データの変更が行われたことに起因して、演出パターンと、図柄の表示順との間に不整合が生じると、抽選された前述の処理時間を変更しない範囲で、図柄列データ変更手段626cが変更した変更後の図柄列データが定める図柄の表示順に対応したリーチ演出表示処理の演出パターンを、演出パターン群メモリ624bの中から自動的に再抽出して変更するリーチ演出変更手段625dを設けたので、遊技者が演出パターンと整合しない表示順への変更を行っても、変更された表示順に整合する新たなものに演出パターンが変更されるので、遊技に何ら少々をきたすことがない。
例えば、ダブルリーチに係る演出パターンが設定されている状態で、これから図柄が略停止状態になろうとしている枠状表示領域20A〜20Cのいずれかに対して、遊技者が十字キー装置31を操作して、ダブルリーチの成立が不可能な表示順に変更した場合には、リーチ演出変更手段625dがシングルリーチの演出を行う演出パターンに自動的に変更するので、変更後の表示順と処理パターンとの不整合を解消することができ、遊技に何ら少々をきたすことがない。
図22には、本発明の第2実施形態が示されている。本実施形態は、前記第1実施形態における図柄列記憶手段626aに記憶された複数種類の図柄列データのなかから一の図柄列データを抽出することにより図柄列の設定を行う図柄列設定手段626を、抽選により新たな図柄の表示順を取得し、取得した図柄の表示順に基づいて新たな図柄列データの生成を行う図柄列設定手段726としたものである。
すなわち、図柄列設定手段726は、前記第1実施形態における図柄列設定手段626と同様に、演出のために図柄を変動させて表示するにあたり、図柄を表示する順番を決定することとなる図柄列を設定するものである。
この図柄列設定手段726には、図22に示すように、装飾図柄表示装置20に表示される図柄の表示順を規定する図柄列データを保持する図柄列データ保持手段726bと、遊技者による十字キー装置31の操作に応じて装飾図柄表示装置20における図柄の表示順を変更する図柄列データ変更手段726cと、抽選により新たな図柄の表示順を取得し、取得した図柄の表示順に基づいて新たな図柄列データを生成する図柄表示順抽選手段726aと、前記第1実施形態の選択操作無効手段626dと同じ構成の変更操作無効手段726dとが設けられている。
なお、十字キー装置31は、遊技者が、装飾図柄表示装置20における複数の図柄の表示順を別の表示順に変更する際に、遊技者によって操作される図柄列変更操作手段となっている。
図柄列データ保持手段726bは、複数の図柄が配列された図柄列に関するデータのうち、少なくとも図柄の表示順を含んでいる図柄列データを保持するものである。そして、図柄列データ保持手段726bは、保持している図柄列データに基づいて、装飾図柄表示装置20が図柄を表示する表示順を設定するものとなっている。装飾図柄表示装置20は、図柄列データ変更手段726cが設定した表示順に従って、複数の図柄を変動表示させるようになっている。
図柄列データ変更手段726cは、図柄列データ保持手段726bに保持されている図柄列データを、図柄表示順抽選手段726aが生成した新たな図柄列データに置き換えるものである。
すなわち、図柄列データ変更手段726cは、遊技者による十字キー装置31の操作に応じて、図柄表示順抽選手段726aが新たに図柄列データを生成すると、図柄列データ保持手段626bに保持されている図柄列データを、図柄表示順抽選手段726aにより新たに生成された図柄列データに置き換えて、図柄列データの変更を行うものである。
ここで、図柄表示順抽選手段726aは、装飾図柄表示装置20に複数の図柄を変動表示させる際の図柄の表示順についての抽選を行い、この抽選により得られた新たな図柄の表示順で新たな図柄列データを生成するものとなっている。
以上のような本第2実施形態によっても、前記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、球通路としては、図2に示したように、一つの振分装置53を共有する球通路54に限らず、図23に示すように、単独で二つの振分装置53を有する球通路54Cでもよい。
このような球通路54Cを採用する場合には、内側に配置された振分装置53の上流側端部に位置する遊技釘51の間に障害物として遊技釘51Aを設け、且つ、振分装置53の上流側端部に位置する遊技釘51よりも高い位置に遊技釘51Aを配置し、さらに、振分装置53の上流側端部に位置する遊技釘51と遊技釘51Aとの間隔Vを遊技球Bの直径より小さくして、二つの球通路54Cの間に遊技球Bが滞留しないようにすることが好ましい。
また、振分装置としては、遊技釘のみを複数配列したものに限らず、図24に示すように、風車15及び遊技釘51を交互に配列した振分装置53Aでもよい。
さらに、振分装置としては、遊技釘や風車等のピンポイントに設けられる点状の振分部材を複数配列した離散設置式ものに限らず、細長く連続する線条の部材、例えば、レールを備え、細長く連続する線条の部材で遊技球を案内する連続設置式の振分装置でもよい。
本発明の第1実施形態に係る遊技機としてのパチンコ機を示す正面図である。 前記実施形態に係る本実施形態に係る振分装置を示す拡大正面図である。 前記実施形態に係る遊技制御手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る通常遊技実行手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る図柄列設定手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る表示装置制御手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る装飾図柄表示装置制御手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る特別遊技実行手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態に係る特定遊技設定手段の概略構成を示すブロック図である。 前記実施形態は、本実施形態に係る特別図柄範囲テーブルの内容を示す模式図である。 前記実施形態に報知タイミングテーブルの内容を示す模式図である。 前記実施形態に係る装飾図柄設定手段の画面表示を説明するための模式図である。 前記実施形態の全体的な動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の通常遊技処理における動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否判定処理における動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否判定処理における装飾図柄・変動パターンの決定処理動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の当否判定処理における特別遊技の演出決定動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の図柄変動処理における動作を説明するためのフローチャートである。 前記図柄変動処理における図18に続く動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の移行判定処理における動作を説明するためのフローチャートである。 前記実施形態の特別遊技制御処理における動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態を示す図5に相当する図である。 本発明の変形例を示す図2に相当する図である。 本発明の異なる変形例を示す図2に相当する図である。
符号の説明
7 遊技盤
10A 流下領域
11 入賞口としての一般入賞口
15 振分部材としての風車
51 振分部材としての遊技釘
53,53A 振分装置
54 球通路
54A 球入口
54B 球出口
B 遊技球
PM 弾球遊技機としてのパチンコ機

Claims (6)

  1. 遊技球の入賞により遊技者に利益状態がもたらされる入賞口が遊技盤面上に設けられる弾球遊技機であって、
    前記遊技盤面に設けられるとともに、入賞口に向かって打ち出された遊技球が流下の際に通過していく領域である流下領域と、
    この流下領域の少なくとも一部分を複数の領域に仕切るように形成されるとともに、流下する遊技球を振り分けるために設けられた複数の振分装置と、
    その間に遊技球が通過可能な間隔をおいて二つの振分装置が配置されることにより、遊技球の流下方向における上流側の端部が遊技球の球入口とされるとともに、下流側の端部が遊技球の球出口とされた球通路とを備え、
    それぞれ異なる位置に球入口が配置された二つ以上の球通路が設けられ、且つ、これらの球通路の球出口が同一の入賞口に接続されていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記流下領域の表面から突出して流下する遊技球の流下方向を左右に逸らすことが可能な複数の振分部材が設けられ、
    前記複数の振分装置の各々は、遊技球が通過不可能な間隔で前記振分部材が複数連なって配列されることにより形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 遊技球が通過可能な間隔をそれぞれおいて、三つの振分装置が配置されるとともに、これらの振分装置のうち、中間位置に配置された振分装置の両側に二つの球通路が設けられ、当該中間位置の振分装置が二つの球通路に共有されていることを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記中間位置に配置された振分装置の上流側の端部が、残りの振分装置の上流側の端部よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
  5. 前記複数の振分装置の各々は、前記振分部材としての遊技釘を含んで形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記中間位置に配置された振分装置の上流側の端部に遊技釘が設けられていることを特徴とする請求項4記載の弾球遊技機。
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JP2015062501A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 京楽産業.株式会社 遊技機
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