JP2007117527A - 注射針の分別処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後注射針による誤刺および医療廃棄物の課題を解決するため、注射針を手で触れずに針とハブとに分別し、かつ針を安全な形状で回収することができ、各医療現場などに設置することができる簡便な注射針の分別処理装置および注射針の分別処理方法の提供。
【解決手段】針孔21を有する針ガイド2、スリット31を有するロッド3、ガイド軸、内空内に前記ロッド3をほぼ密にかつ前進・後退可能に軸通した外周部材5、ロッド3を回転させる回転手段、ロッド3を前進・後退させる移動手段、および針回収ケース10を含む、注射針の分別処理装置において、針孔21から挿入された針を、ロッド3の縦割りスリット31内に導入し、ロッド3を回転させて針を捲回した後、ロッド3を後退させて外周部材の端面で、捲回形状の針101を落下させ、回収する。
【選択図】図3

Description

本発明は、注射針を、針とハブとに分別する注射針の分別処理装置および分別処理方法に関する。
注射針は、集団予防接種などの際に複数人への使い回しにより、さまざまな病気の感染源となりうることを防止するため、一人ずつ使い捨てすることが定められている。使い捨て型への移行により、その廃棄量が著しく増大した使用済み注射針は、産業廃棄物として処理することが定められている。従来、病院などで回収された使用済みの注射針は、まとめて外部処理業者に処分を委託するのが一般的であったが、平成16年、医療行為等により廃棄物となった注射針は廃棄物処理法に基づく感染性廃棄物(特別管理廃棄物)に指定され、排出者が「感染廃棄物適正処理マニュアル」に従う処理の責務を負うこととなった(平成16年3月16日付環廃産発第040316001号通知)。この責務を確実に果たすための一手段として、注射針を、金属製の針(穿刺針)とプラスチック製のハブ(針基)とに材料分別することは特に有用である。
また、元来、誤刺などの危険性の認識から、特に医療現場において、使用済みの注射針を使用直後に医療現場で無害化処理することが切望されている。このような要望に沿うため、従来、医療現場でも使用できるさまざまな注射針の処理装置が提案されている。たとえば、単に使用後の注射針にキャップをする作業を回避するための、注射筒(シリンジ)と注射針の間に差込む二股差込口を有するテコ(特許文献1参照)、あるいは容器につけた爪(特許文献2〜3参照)などを利用した注射針抜き器の提案がある。これらは、手に触れることなく注射針をシリンジから取外すことができるが、シリンジから分離した注射針をハブと針とに分離する技術ではない。注射針を根元で切断するための切断具を付けた注射針廃棄用容器もある(特許文献4参照)が、切断されたハブ中には針が残ったままである。
注射針をハブと針とに分別する装置は、熱的処理によるものが多く提案されている。たとえば光ビームによる加熱で注射針(接着部)を溶融する装置(特許文献5参照)、一対の電極間に注射針を挟み、スパークさせて(特許文献6参照)あるいは短絡電流を発生させて(特許文献7参照)針を溶融するなどの熱的処理が知られている。現在市販されている装置も、概ねアーク放電などの熱的処理により1000℃〜1500℃の高温で金属製の針を溶融するものである。
注射針を機械的に分別する装置としては、一対の回転するローラ間に針を挟んで引き抜き、針とハブとを別々に回収する注射針処理装置の提案がある(特許文献8参照)。
実開平6−75506号公報(図4) 実開平7−37152号公報 実開平6−31729号公報 実開平6−86730号公報 特開平7−24022号公報 特開平7−24023号公報 実開平6−00433号公報 特開平10−99386号公報(図1〜2)
本発明は、注射針を、手で触れずに針とハブとに分別し、かつ一般分別ゴミとして安全に廃棄するための、各医療現場などに設置することができる簡便な注射針の分別処理装置および注射針の分別処理方法を提供することを目的としている。
本発明は、上記のような課題を解決するものとして、下記構造の装置を提供する。すなわち本発明の注射針の分別処理は、注射針のハブの挿入を許容しない口径の針孔を有する針ガイド、一端に縦割りスリットを有し、上記針孔から挿入された針が該スリット内に導入されるように配置されたロッド、上記ロッドのスリット側先端部を軸承するためのガイド軸、上記ロッドのスリット基端側に配置され、その内空内に上記ロッドをほぼ密にかつ前進・後退可能に軸通した外周部材、上記ロッドを回転させる回転手段、上記ロッドを前進・後退させる移動手段、および上記ロッドの下方に配置され、該ロッド先端から落下する捲回形状の針を回収する針回収ケースを含む。
上記外周部材の具体例は、軸方向での前進・後退はしないが上記ロッドと一体に回転する外軸である。
上記装置において、上記スリットを介して上記針ガイドの対側に配置された針当て板をさらに含むことができる。
また、針ガイドの天部に、針の抜取りにより針と分離されたハブを落下させるための傾斜部を有し、かつ落下するハブを回収するためのハブ回収ケースをさらに含むことができる。
上記スリット先端から落下した針の殺菌・滅菌処理装置をさらに含むことができる。
本発明に係る装置の好ましい態様例では、注射針からの針を捲回形状で抜取り、落下させて回収する工程が自動化されている。具体的には、上記回転手段が、上記ロッドの外軸に軸支されたギアおよび該ギアと噛合う電動モータで駆動される駆動ギアを含み、上記移動手段が、電動モータで駆動される上記駆動ギアと同軸の駆動カム、および該駆動カムの回転を上記ロッドの前進・後退運動として伝達するため作動端が上記ロッドに接続された従節レバーを含み、上記電動モータの駆動開始により、上記ロッドの所定角度の回転、次いで上記ロッドの所定ストローク後退、それにつづく元の位置への前進を自動的に行う、自動化された注射針の分別処理装置が提供される。
針に触れずに、針を安全な捲回形状でハブから抜き取る方法は知られておらず、したがって本発明では、本発明の装置を用いて注射針を分別する方法、すなわち上記のような装置を用い、注射針の針を上記針孔に挿入し、針の先端を上記スリット内を通過させた後、上記回転手段により上記ロッドを回転させて針をロッド外周に巻き取ることによりハブから抜き取った後、上記移動手段により上記ロッドを後退させてロッド外周に捲回された針を上記外周部材の端面に当接させて落下させ、捲回形状の針を針回収ケース内に回収する注射針の分別処理方法も提供される。
本発明によれば、使用した注射針の付いたままの注射器を針ガイドの針孔に注射を打つように差し込めば、注射針に直接手で触れずに針とハブとを分別することができる。本発明では、分別された針は安全な捲回形状で回収される。このハブと分別後の針は、殺菌・滅菌して無害化すれば、一般の金属廃棄物(ゴミ)として廃棄することできる。また、分別されたハブは一般プラスチックゴミとして廃棄できるため、医療現場から排出される感染性廃棄物の注射針を、簡便に、かつ安全に分別化・無害化された廃棄物に変えることができる。特に本発明では、分別処理後の針は、捲回形状に丸まって針先が突出していないため、針先が人体などに触れる危険性が極めて低く、従来の針とハブとを単に分別する技術に対し、廃棄時の形状による安全性も大きく向上されている。各部署において、使用直後に注射針を安全化処理すれば、誤刺事故および廃棄時の危険性を避けることができる。
このように医療現場における注射針に関する2つの重要な課題、すなわち使用後注射針による誤刺および医療廃棄物の課題を一挙に解決できる方法の実施品である本発明の装置は、医療現場の各部署ごとに設置できる簡易な装置でもあって、安全な医療処置のために有用である。
以下、本発明を図を参照しながらより具体的に説明する。
図1は、本発明の注射針の分別処理装置(以下、装置と略称することもある)の一態様例として、電動モータを駆動源とする場合の装置内部を概略的に示す側面図である。図2〜3は、それぞれ、針への作用部分を説明するための概略斜視図および概略部分断面図である。図1に示されるように、の装置1は、針ガイド2、一端に縦割りスリット31を有するロッド3、ロッド3のスリット側先端部を軸承するガイド軸4、ロッド3の外周部材5、ロッド3を回転させる回転手段6、ロッド3を前進・後退させる移動手段7、およびロッド3の下方に配置された針回収ケース10を含む。回転手段6および移動手段7は電動モータ8を駆動源とする。これら要素がケース110に収容されていることが好ましい。
針ガイド2は、注射針100の針101は通過するが、ハブ102の挿入を許容しない口径の針孔21を有する。
ロッド3は、そのスリット31内に導入した針を巻取り、それによりハブから引抜くためのものであり、初期状態では、針孔21から挿入された針101がスリット31内に導入されるように配置される。ロッド3の径は、処理される針101の長さによっても異なるが、最終的に、針101がロッド外周に少なくとも半周捲回される径であることが好ましく、たとえば汎用の38mm長の針101であれば一周以上捲回される径であることが好ましい。図4は、ロッド3の回転により針101がロッド3に捲回される過程を模式的に示す。ロッド3による針101の捲回を確実にするため、針101の針先がスリット31を通過することが好ましい。針孔21からスリット31内に挿入された針101の突当る位置に、針先を当接させて進入を停止させるための針当て板9が配置されていることが好ましい。
ガイド軸4は、ロッド3の回転によって針101が巻取られる際にスリット31先端が開かないようにロッド3のスリット側先端部を軸承することができればよい。たとえばガイド軸4がロッド3と同時回転する構造であってもよく、ベアリングを有し、自身は固定されたガイド軸4であってもよい。図1には、固定部材111でケース110に固定されたベアリング(図示せず)タイプを示す。
外周部材5は、ロッド3のスリット基端側に配置され、内空51内にロッド3を前進・後退可能に軸通する。ロッド3は内空51内にほぼ密に挿通されることにより、ロッド3が後退した時、ロッド3の外周に捲回された針101は外周部材5に当接して落下する。外周部材5はこのように機能するものであれば、自身はロッドとともに回転してもしなくてもよいが、ロッド3と一体に回転する外軸(以下、外周部材を外軸5とも記す)は好ましい態様例である。このような態様は、たとえば図1〜3に示すように、軸方向に長い孔52を有する円筒体である外軸5と、外軸5の孔52に遊挿するためのロッド3の周方向に突出するピン32との組合わせにより構築することができる。この場合、ピン32はロッド3に固定されるものであればよい。たとえば、ロッド3の直径を貫通するバネピンなどであればロッド3を容易に外軸5内に着挿できる。ロッド3から突出するピン32を外軸5の孔52に遊挿すれば、外軸5はロッド3と一体に回転し、かつロッド3は、孔52内でのピン32の移動に伴い外軸5内で前進・後退することができる。
回転手段6は、ロッド3を回転させ、針孔21からスリット31内に挿入された針101をロッド3に巻取ることができれば、一般的な回転手段を広く適用することができる。たとえばロッド3の基端に接続したハンドル(図示せず)などでロッド3を手回しする手段、図1に示す電動モータ8を駆動源とするギアで構成される手段などが挙げられる。電動モータ8を駆動源とする場合、具体的には、ロッド3の外軸5外周に固定されたギア61と、電動モータ8で駆動される駆動ギア62とを噛合させて構成することができる。
移動手段7も、ロッド3を外周部材5内で前進・後退させることができれば一般的な移動手段を広く適用することができる。ロッド3の前進・後退は手動でもできるが、電動モータ8を駆動源とすることもできる。たとえば、モーター8により端面カム(立体カム)71を回転させ、従節レバー72の作動端73に接続したロッド3を前進・後退させることができる。
上記構成において、注射針100の付いたままの注射器を手に持ち、注射をするように針101を針孔21に差し込めば、以後は、注射器から手を離しても、ロッド3を回転、次いでロッド3を後退させれば、注射針100を針101とハブ102とに分別処理することができる。この処理過程を模式的に図5に示す。より具体的には、ロッド3のスリット31側先端をガイド軸4内に軸承した状態(初期状態)で、針101を針孔21に差し込み、針先がスリット31を通過(好ましくは針当て板9に当接)したら、ロッド3を回転させる(図5(A)参照)。つづいてロッドを所定距離後退させ、ロッドのスリット側端部が外軸(外周部材)の端部まで後退させる。このロッド3の回転および後退の間、スリット31に導入された針101は、ロッド3の外周に捲回された後、ロッド3の後退により外軸5の端面で払い落とされ、針回収ケース10内に回収される(図5(B)参照)。
本発明では、回転手段6および移動手段7を構成するギアおよびカムを組合わせることにより、ロッド3の回転および前後移動を連繋することができる。このロッド3の回転、つづく後退・前進は、端面カム(立体カム)71の設計により、適宜のタイミングで行うよう制御することができる。また、回転手段6と移動手段7の駆動源は共通させることができる。好ましい具体例としては、図1に示すように、ロッド3の駆動ギア62および端面カム71は、電動モータ8の回転をプーリ81を介して伝達する駆動軸82に同軸に配置され、従節レバー72の作動端73がロッド3の端部に接続されている。この構成によれば、電動モータ8による駆動軸82の回転により、駆動ギア62と噛合うギア61が回転し、外軸5とともにロッド3が回転する。一方、駆動軸82と同軸回転する端面カム71において、従節レバー72のローラ74がカムの立体(突出)部を上り降りすることで作動端73は後退・前進し、作動端73に接続したロッド3を後退・前進させることができる。
これにより、ロッド3を回転させ、つづいて所定タイミングで後退させて捲回した針101を落下させた後、再び初期状態に戻らせる一連の動作を1サイクルとして、自動化することができ、このようにロッドの回転および前進・後退が自動化された装置が本発明の好ましい態様として提供される。
この自動化された態様において、針孔21に差し込まれた針101が針当て板9に当接したら手動で電動モータ8のスイッチをオンにすればよい。本発明の装置をより自動化する際には、針当て板9に、公知の電気的な感知手段、ボールプランジャースイッチなどの機能を付加して、針進入の感知によりロッド3の回転スイッチをオンにするように設定することもできる。
上記のような本発明の装置は、装置の簡易化、操作の容易性、処理の確実性および簡便性などのさらなる向上および処理対象物に対する適用性の拡大などさまざまな必要に応じて本発明の本質を損なわない範囲での設計変更をさらに含むことができる。
注射針は注射の種類によってさまざまであり、一般的に使用される径および長さの注射針に適応できることが望ましい。汎用される針の大きさは、ゲージ規格で18G(外径1.20mm)〜24G(外径0.55mm)程度である。したがって針孔21は、汎用の最大18Gの針が挿入でき、かつ24G針のハブを係止できる口径を有していれば、実質的にほとんどの注射針に対応できる。ハブ101は、全体として針ガイド21を通過しなければよく、ハブ101の先端部分が針孔に侵入しても差し支えない。針ガイド2には、口径の異なる針孔が2以上形成されていてもよい(図示せず)。
また短い針でもロッドで巻取れるように、ロッド3のスリット31を有する部分は、短い外周、すなわち小さいロッド径を有していてもよい(図示せず)。ロッドが2以上の異なる径を有する場合、径の変化は、漸次的滑らかな変化よりも、段差をもって各径ごとに所定長さ一定である方が巻取り時に針が滑りにくく好ましい。この態様において、針ガイド2の上記2以上の口径の異なる針孔21を、2以上の各ロッド径に対応する位置に配置させることができる。
針孔21、スリット31は、水平に対し斜めに配置されていてもよい(図2〜3参照)。
図6は、スリット31の好ましい形状例を示すロッド3の正面図である。スリット31は、ロッド3の回転により針101に当接する側のスリット31の角部には、長軸方向にアール(図中、R)処理が施されていることが好ましく、さらにはロッド3の中心を結び対向する他側の角部も同様のアール処理が施されていることが好ましい。スリット31がこのような形状であれば、巻取り時に針101が折れにくい効果を奏する。なお本発明では、ロッド側面図においてスリットを形成する2本のライン上、アールを付けた角部と同一ライン上の逆側にある各角部は、通常、アールを付けない。
スリット31先端から落下した針101、すなわちハブ102と分別された針101を殺菌・滅菌処理する装置をさらに含む態様が好ましい。殺菌・滅菌は、医療における無害基準を満たすように処理できる方法・装置を広く適用することができる。たとえば針回収ケース10を加熱殺菌、滅菌灯照射などで処理してもよい。
本発明において、針101と分離された後のハブ102は、一般プラスチックゴミとして廃棄でき、針ガイド2上に残るハブ102を人為的に回収することができる。また、このハブ102を自動落下させて回収することもでき。後者の具体的な態様としては、図2に示すように、針ガイド2の天部に、針101の抜取りにより針101と分離されたハブ102を落下させるための傾斜部22を有し、かつ落下するハブを回収するためのハブ回収ケース11をさらに含むこともできる。回収されたハブに、必要に応じて滅菌灯照射などの処理を施してもよい。
本発明に係る注射針の分別処理装置の一態様例の装置内部を概略的に示す側面図である。 本発明に係る注射針の分別処理装置の部分概略斜視図である。 本発明に係る注射針の分別処理装置の概略部分断面図である。 本発明において、針がロッドに捲回される過程を示す模式的正面図である。 本発明において、針とハブとの分別処理過程を示す模式的側面図である。 本発明におけるスリットの好ましい形状例を示すロッドの正面図である。
符号の説明
1…注射針の分別処理装置
2…針ガイド
21…針孔
3…ロッド、
31…スリット
32…ピン
4…ガイド軸
5…外周部材(外軸)
51…内空
52…孔
6…回転手段
61…ギア
62…駆動ギア
7…移動手段
71…端面カム(立体カム)
72…従節レバー
73…作動端
74…ローラ
8…電動モータ
81…プーリ
82…駆動軸
9…針当て板
10…針回収ケース
11…ハブ回収ケース
100…注射針
101…針
102…ハブ
110…ケース

Claims (7)

  1. 注射針のハブの挿入を許容しない口径の針孔を有する針ガイド、
    一端に縦割りスリットを有し、前記針孔から挿入された針が該スリット内に導入されるように配置されたロッド、
    前記ロッドのスリット側先端部を軸承するためのガイド軸、
    前記ロッドのスリット基端側に配置され、その内空内に前記ロッドをほぼ密にかつ前進・後退可能に軸通した外周部材、
    前記ロッドを回転させる回転手段、
    前記ロッドを前進・後退させる移動手段、および
    前記ロッドの下方に配置され、該ロッド先端から落下する捲回形状の針を回収する針回収ケースを含む、注射針の分別処理装置。
  2. 前記外周部材が、軸方向での前進・後退はしないが前記ロッドと一体に回転する外軸である請求項1に記載の装置。
  3. 前記スリットを介して前記針ガイドの対側に配置された針当て板をさらに含む請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記針ガイドの天部に、針の抜取りにより針と分離されたハブを落下させるための傾斜部を有し、かつ落下するハブを回収するためのハブ回収ケースをさらに含む請求項1ないし3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記スリット先端から落下した針の殺菌・滅菌処理装置をさらに含む請求項1ないし4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記回転手段が、前記ロッドの外軸に軸支されたギアおよび該ギアと噛合う電動モータで駆動される駆動ギアを含み、
    前記移動手段が、電動モータで駆動される前記駆動ギアと同軸の駆動カム、および該駆動カムの回転を前記ロッドの前進・後退移動として伝達するため作動端が前記ロッドに接続された従節レバーを含み、
    前記電動モータの駆動開始により、前記ロッドの回転、つづく前記ロッドの所定ストローク後退、それにつづく元の位置への前進を自動的に行う、自動化された請求項2ないし5のいずれかに記載の装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の装置を用い、注射針の針を前記針孔に挿入し、針の先端を前記スリット内を通過させた後、前記回転手段により前記ロッドを回転させて針をロッド外周に巻き取ることによりハブから抜き取った後、前記移動手段により前記ロッドを後退させてロッド外周に捲回された針を前記外周部材の端面に当接させて落下させ、捲回形状の針を針回収ケース内に回収する注射針の分別処理方法。
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