JP2007117373A - 電子血圧計 - Google Patents

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Shinobu Ozaki
忍 尾崎
Shigenobu Toda
茂信 戸田
Teruhisa Shibayama
照久 柴山
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Abstract

【課題】 従来の血圧計は、有毒な水銀を使用し、またオペレーターは最高・最低血圧値を記憶する必要があった。また、従来の電子血圧計においては、従来の血圧計と使用感が異なり、かつ最高・最低血圧の判定違いを修正することができなかった。
【解決手段】 腕用のカフと、前記カフに空気を圧入するための加圧ポンプ部と、前記カフ内に圧入された空気を排気するための排気弁と、前記カフ内の圧力を計測するための圧力センサーと、水銀柱類似の棒グラフ表示を電子的に行うインジケーターバー及び当該インジケーターバー用の目盛りを有するアナログ表示部と、前記圧力センサーによる計測結果を前記インジケーターバーに表示するためのプロセッサー部とを有する電子血圧計であって、押下時の圧力を記憶させるためのひとつのホールドボタンを備え、血圧測定中に前記ホールドボタンが押下されるたびに、その時点の血圧値を前記インジケーターバー用の目盛り近傍にマーカー表示として残すことを特徴とする電子血圧計。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オペレーターがコロトコフ音を聴診器で聞きながら最高血圧及び最低血圧を測定するための装置に関する。
現在、医師等の専門家による血圧計測に用いられる血圧計としては、血液の流れから発生する音(コロトコフ音)を聴診器で聞きながら、最高血圧及び最低血圧を判断するものが一般的である。そして、このような専門家による血圧測定の分野において広く普及しているのは、水銀柱を用いた装置である。
このような装置によって医師等が患者の血圧などを測定する場合には、まず患者の腕にカフ(腕帯)を巻付け、カフと腕との間に聴診器を差込み、カフにつき加圧動作を行ないながら、目標圧、すなわち患者について想定される最高血圧以上に圧力を高めた後、減圧動作に移行して血圧測定を行なう。この減圧動作中に、医師等は検出される圧力の表示値を見ながら聴診器でコロトコフ音を聴き、コロトコフ音が聞こえだした時点の検出圧力を最高血圧、聞こえなくなった時点の検出圧力を最低血圧と判断する。
しかしながら、まず、第1の問題点として、このような従来の血圧計にあっては、医師等は聴診器でコロトコフ音を聴きながら最高血圧あるいは最低血圧を判断したとき、その圧力値を読取って記憶しておかなければならない。したがって、このような装置を用いる場合には、記憶違いによるミスが発生する可能性が高い。しかも、医師等の技能の習熟度や状況によっては、いったん最高血圧あるいは最低血圧と判断した後に、さらにコロトコフ音を聞いた結果、これを修正する必要が生じることも少なくない。このような場合には、さらに記憶違いの発生する可能性が高くなる。
第2の問題点として、病院等において普及している血圧計は水銀を使用しているので、厳格に管理し処理しなければ環境問題や健康への悪影響を及ぼす。このため、水銀を使用しない病院用の血圧計が望まれている。しかし、医師等は従来の装置の使用に慣れているため、これとあまりに異なる形式の血圧計が開発されても、新たな形式に移行することは容易ではない。
また、従来の水銀式血圧計は、水銀柱が衝撃に弱く、また、ベースや上蓋ともに金属性であるため、重く、すべりやすく、冷たく触感が悪い等、使用感に関する多くの問題点を有している。
さらに、従来の水銀柱式血圧計においては、測定を行うためには水銀柱を垂直に立てなければならず、オペレーターの位置や光線の状態等の状況によって、表示が見にくいという問題点があった。
近時、水銀柱を用いない電子血圧計が特に家庭用の血圧計として普及しているが、これらは医療現場においては普及していない。専門家の間では、最高血圧、最低血圧等の判定を、自動判定によらず、自らの判断により行いたいという要請が強い。
なお、コロトコフ音を聴診器で聞きながらオペレーターが最高血圧及び最低血圧を判断するタイプの電子血圧計も考案されている(特許文献1参照)が、現在医療現場において普及している血圧計とは形態及び表示方法が大きく異なるため、スムーズな移行が期待できない。特に、血圧値をデジタル表示することに対しては、アナログ的な表示に慣れた測定者は違和感を持つことが多く、また、前述のように一度判定した測定値を変更したい場合等において、うまく対応することができない。
次に、従来の水銀柱式の血圧計と、デジタル表示とを組み合わせたものも考案されている(特許文献2参照)。
しかし、この考案においては、水銀注を使用するという問題を依然として含んでいる。また、デジタル表示は単にその時点の測定値を表示するのみのものであって、最高血圧、最低血圧等を記憶する機能は無い。この装置の特徴は、水銀柱とデジタル表示とを共に設けて、一方が故障した場合等に他方を用いることができるため血圧計が機能を失うことがないという点にあるにすぎない。
さらに、水銀柱をシミュレートする電子血圧計も考案されている(特許文献3参照)が、当該発明は、単純に水銀柱をシミュレートしたのみのものであるため、いかなる血圧値が記録されたのかを確認するためには、デジタル表示を見る必要がある。この際には、シミュレートされた水銀柱から目を離さなければならない。さらに、この発明においても、一度判定した測定値を変更したい場合に、対応することができない。
そのほか、測定した血圧値を記憶可能な従来の電子血圧計においては、次の測定を行う際に前の測定値をリセットする必要が生じ、オペレーターが毎回リセット動作を行わなければならないのは煩雑であるという問題点があった。
USP5,201,320 実用新案登録第3105854号 特許第3261682号
以上のような問題点に鑑み、本発明は、従来医療現場において普及している血圧計との整合性を保ちながら水銀柱を用いず、しかも最高血圧、最低血圧等を記憶する必要がなく、かつ操作性の優れた血圧計を提供することを目的とする。
本発明の電子血圧計は、上記目的を達成するために、腕用のカフと、前記カフに空気を圧入するための加圧ポンプ部と、前記カフ内に圧入された空気を排気するための排気弁と、前記カフ内の圧力を計測するための圧力センサーと、水銀柱類似の棒グラフ表示を電子的に行うインジケーターバー及び当該インジケーターバー用の目盛りを有するアナログ表示部と、前記圧力センサーによる計測結果を前記インジケーターバーに表示するためのプロセッサー部とを有する電子血圧計であって、押下時の圧力を記憶させるためのひとつのホールドボタンを備え、血圧測定中に前記ホールドボタンが押下されるたびに、その時点の血圧値を前記インジケーターバー用の目盛り近傍にマーカー表示として残すことを特徴とするものである。
なお、以後、前記圧力センサーによる計測値、あるいは前記インジケーターバーに表示される圧力値を、「血圧値」と表現する場合がある。
この血圧計においては、血圧表示が水銀柱類似の棒グラフ状表示とされている。すなわち、圧力センサーの出力変化を上昇、下降で表示するインジケーターバーが設けられている。さらに別な言い方をすれば、この血圧計は、従来の水銀柱式血圧計における表示を電子的にシミュレートするよう構成されている。したがって、従来の水銀柱式血圧計の操作に慣れたオペレーターにとっても違和感が無い。
また、この血圧計は、オペレーターによってホールドボタンが押されるごとに、その時点の血圧値がインジケーターバーの目盛り近傍にマーカー表示として残される。したがって、オペレーターは、ホールドボタンを押した際の圧力値を後から確認することができるので、最高血圧値あるいは最低血圧値等の数値を記憶する必要がない。
なお、ホールドボタンは、プッシュタイプのものに限られず、タッチタイプ、スライドタイプ等でもよく、スイッチ類としての形式を限定するものではない。したがって、ホールドボタンに関し本明細書で「ボタンを押下」と記載されているものは、当該機能をONするという意味として用いられている。
ホールドボタンは最高血圧用、最低血圧用等に分かれておらず、ひとつであるので、オペレーターはボタンを押し分ける必要がない。オペレーターの操作は、血圧値を記憶させたいときにホールドボタンを押すのみである。これにより、ホールドボタンが押された時点の血圧値がマーカーとして残される。したがって、最高血圧値又は最低血圧値の判定を誤った場合でも、再度、正しいと思われる時点でホールドボタンを押せば、その時点の血圧値が記憶され、表示として残される。また、逆に、判定を誤ったと思い再度ホールドボタンを押したが、やはり前の値を採用したいというような場合においても、前のマーカー表示は残されているため問題がない。このように、一つのホールドボタンを押すたびにマーキングがなされる構成とすることで、使用が容易でかつ柔軟性のある血圧計を実現することができる。
なお、本発明は、ホールドボタンを複数有する電子血圧計を全てその技術的範囲から排除するわけではない。たとえば、第1のホールドボタンとは別のマーカー表示を行う第2のホールドボタンを有する電子血圧計であっても、第1のホールドボタンを押すたびにその時点の血圧値がマーカー表示され、第1のホールドボタンのみでも機能することが可能なものであれば、オプション的な第2のホールドボタンにかかわらず、本発明の技術的範囲に含まれる。
さらに、ホールドボタンを押すことによるマーカー表示は、インジケーターバーの目盛り近傍になされるため、感覚的に見やすく、またオペレーターは、視線をアナログ表示部以外の場所に移すことなく、マーキングがなされたこと、及びその値を確認することができる。
また、従来の水銀を用いる血圧計は、水銀自体の有毒性・有害性、環境への悪影響という問題を有していたが、水銀柱式血圧計の動作を電子的にシミュレートし、水銀を使用しない構成とすることにより、このような問題点を回避することができる。
第2の課題解決手段は、上述の電子血圧計において、前記アナログ表示部に加え、計測中の血圧値を数値表示するためのデジタル表示部を有するように構成される。
アナログ表示部以外にデジタル表示部を有することで、アナログ表示を補足することができる。また、オペレーター以外の、アナログ表示部の正面にいない者が数値を確認したい場合にも、デジタル表示部があると便利である。
第3の課題解決手段は、上述の血圧計の前記アナログ表示部における表示を、液晶表示によりなされるように構成されている。
液晶表示手段を用いることにより、軽量で、かつ見やすいインジケーターバーを実現することができる。
第4の課題解決手段は、上述の血圧計につき、その動作において、血圧測定開始後、前記圧力センサーにより計測される圧力値が、一定圧力値未満の状態から、当該一定圧力値以上に上がった時点で前記マーカー表示をリセットするマーカー表示解除手段を有するように構成されている。
ここにおいて、一定圧力値とは、人間の血圧値とは通常考えられない程度に低く、測定された血圧値がこのような値である場合には、1回の血圧値測定の開始前、あるいは終了後であると認識されるような値であり、別な言い方をすれば、計測中と非計測中を区別するための閾値である。
第5の課題解決手段は、この一定圧力値(閾値)を、40mmHgとしたものである。
血圧値として通常取りえない値を閾値として設定することで、測定が開始後に血圧値が当該閾値圧力以下になったということは測定が終了したと推測できる。また、再度圧力が当該閾値圧力以上になったということは、次の測定が開始されたと推測される。
そして、本発明の血圧計においては、測定が終了したと推測される時点ではなく、次の測定が開始されたと推測される時点で、前回の測定におけるマーカー値をリセットする。このような構成とすることにより、オペレーターは、連続して何回も血圧値測定を行う場合においても、毎回リセットする必要がなくなる。
しかも、この構成によれば、1回の測定が終了しても次の測定を開始するまではマーカー値は残されているため、自動的にマーカー値がリセットされる機構を有しつつ、測定終了後に余裕をもってマーカー値を確認することができる。
第6の課題解決手段は、上述の血圧計において、さらに、機構上の構成として、前記カフ、前記加圧ポンプ部及び前記排気弁を収納するための空間を有するベース部と、上蓋部とを有し、前記上蓋部の基端部が前記ベース部の一端に回転自在に保持されて開閉可能とされ、かつ前記アナログ表示部及び前記ホールドボタンが前記上蓋部の外部側に設けられるように構成されている。
従来の水銀柱式血圧計も、上蓋を開閉する機構は有していたが、水銀柱は上蓋を閉じた状態では内側にあり、外側からは見えない構成とされていた。
これに対し、上蓋部の外部側、すなわち上蓋部が閉じられた状態において外部から見える表面側にアナログ表示部を設けることで、測定時にアナログ表示部をオペレーターに近いところに設置することが可能となる。このとき、場所をとるベース部は、オペレーターから見て、アナログ表示部のある上蓋部の後ろ側にくることになる。
これにより、オペレーターにとって視認性、操作性のよい血圧計を実現することができる。
第7の課題解決手段は、さらに、上記血圧計において、前記上蓋部の回転位置を、任意の角度、あるいは段階的角度において停止可能とするための停止角度調整手段が設けられたものである。
アナログ表示部が上蓋部の外部側にあることに加えて、上蓋部の停止角度調整手段を設けることにより、オペレーターは、測定中におけるアナログ表示部(上蓋部)の角度を適宜選択することができる。これにより、特に、部屋の明るさや、光の入射角度に対応して、アナログ表示部の角度を調整することができるため、視認性を高くすることが可能となる。
第8の課題解決手段は、
前記上蓋部の、前記ベース部に保持される側の端部に、電源が格納可能とされていることを特徴とするものである。
ベース部内に電源部を設けた場合、アナログ表示部のある上蓋部への配線が必要となるが、上蓋部はベース部に対して回転可能に構成されているため、断線の可能性が高くなってしまう。
そこで、上蓋部の基端部に電源を格納可能とすることで、安定的な配線が可能となる。
また、重量のある電源部を、上蓋部とベース部の回転部分に設けることは、血圧計本体の重量バランス及び構造的強度の面からも好ましい。
第9の課題解決手段は、上述の血圧計において、前記上蓋部及び前記ベース部を樹脂製とするものである。
樹脂製とすることで、軽量で、かつ手触りがよく、また落下した場合にも主要部品への衝撃を少なくすることができる。
第10の課題解決手段は、上記の血圧計において、前記ベース部の少なくとも側面が摩擦係数の緩衝材によりコーティングされていることを特徴とするものである。
側面部を摩擦係数の高い緩衝材によりコーティングすることにより、さらに衝撃に強く、触感のよい血圧計を実現することができる。
上述のように、本発明の血圧計は、従来の血圧計との整合性を保ちつつ、オペレーターへの負担を軽減して使用しやすく、容易に測定値のマーキングをして測定後にこれを確認することができ、また、使用感が良いという効果を奏する。
以下、本発明の最適な実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。
まず、本発明の最適な実施例の構成を示す。
図1は本発明の最適な実施例の全体斜視図である。同図において、1は血圧計本体であり、上蓋部10の一端が、ベース部20の一端に停止角度調整手段を介して回転自在に保持され、開閉可能とされている。
前記ベース部20は、軽量のアルミニウムや樹脂で成形された両側面板、取っ手用の台形切り欠きを有する端面板、及び底板からなり、両側面板は滑り止め用のゴム製カバーに覆われている。このように、前記ベース部20は箱形に形成されているため、その空間に、後述するカフ、チューブ、排気弁を収容することができる。そして、前記上蓋部10を閉じた時、前記端面板に上蓋部の裏面端が当接し、上蓋部10により前記ベース部20に蓋がなされる形になる。
前記の停止角度調整手段の詳細を図5に示す。これにより、ベース部20に対し上蓋部10が回転自在とされ、段階的角度をもって上蓋10を保持することができる。停止角度調整手段自体は、これ以外にも、従来知られた技術を適宜用いて、無段階又は段階的に角度調整可能なように実現することができる。
上蓋部10は、水銀柱のゲージを液晶表示によりシミュレートするインジケーターバー12、及び目盛りを含むアナログ表示部11と、血圧値をデジタル表示するためのデジタル表示部13を備えている。これらアナログ表示部11及びデジタル表示手段13は、上蓋部10が閉じられた状態において外部から見える側、すなわち上蓋部10の外部側に備えられている(図1)。
このように、アナログ表示部11及びデジタル表示部13が外部側に設けられ、かつ前述のように上蓋部10の角度が停止角度調整手段により適宜調整できる構成とされているため、オペレーターは部屋の明るさや照明の位置によるまぶしさを避けるため、あるいは自らの身長、椅子や机の高さ等の関係により見やすい位置を確保するために、上蓋部10の角度を調整することができる。
上記のように、本発明の最適な実施例においては、アナログ表示部11は、液晶表示手段により実現される。水銀柱を使用しないため、水銀注の問題点であった環境に対する危険性を回避できることはもちろん、装置の軽量化も図ることができる。
なお、アナログ表示部11は、液晶ではなく、発光ダイオードその他の別の電子的表示手段を使用して実現してもよい。
図2は、上蓋部10を正面から見た図である。
上蓋部10は、前述のように、インジケーターバー12を含むアナログ表示部11とデジタル表示部13備え、さらに本体部1の電源をオン・オフするためのON/OFFスイッチ15と、インジケーターバー12上にその時点の血圧値をマーキングするためのホールドボタン14を備える。
また、上蓋部10の基端部、すなわちベース部20に保持されている軸部分は略円筒形に構成されている。別な言い方をすれば、上蓋部10の縦断面形状は「6」字のような形状とされている。この略円筒形に構成された基端部に電源部16が内包されており、電源としての電池を格納することができる。
形状が略円筒形とされているため、電池の形状になじむばかりでなく、上蓋部10の角度を変えるために回転させた場合にも一部が突出することがない。
図3は、本発明の最適な実施例の回路ブロック図である。
上蓋部10の内部には、プロセッサー部41,記憶部43,圧力センサー44等が備えられている。
プロセッサー部41はCPUを用いて構成され、カフ31内にある圧力センサー44からの電気信号を、アナログ表示部11及びデジタル表示部13に表示するための処理を行う。
また、記憶部43には、ホールドボタン14を押下したときの血圧値等が記憶される。
圧力センサー44と外部のカフ31は、ゴム・チューブ34を介して接続されている。
さらに、カフ31には、ゴム・チューブ35を介して排気弁33及び加圧ポンプ部32が接続されている。加圧ポンプ部32にはゴム球が用いられている。
次に、上記構成により実現される血圧計の動作を説明する。
本発明による血圧計の使用開始にあたり、オペレーターがON/OFFスイッチ15を押下すると、本発明による血圧計は図4(a)の待機状態から、図4(b)のスタートアップ状態に移り、計測可能な状態となる。
それ以後の、本発明の血圧計の使用方法は、従来の水銀柱式血圧計と類似している。
すなわち、オペレーターは、被測定者の腕にカフを巻き付け、聴診器を被測定者の上腕動脈上に置き、ゴム球により加圧を開始する。目標加圧値に到達したら加圧を止め、排気弁により徐々に排気する。この動作中、図4(c)のように、インジケーターバー12には、その時々の血圧値が水銀柱をシミュレートしながら棒グラフ状に表示される。また、この血圧値は同時に、デジタル表示部13に数値として表示される。
なお、インジケーターバー12への表示は、生の計測値をそのまま表示する方法のほかに、細かいブレや人間の目では追いつくことのできない急激な変化を修正しつつ表示する方法を採用してもよい。
オペレーターは聴診器によりコロトコフ音を聞きながら、最高血圧又は最低血圧と判定した時に、ホールドボタン14を押下する。ホールドボタン14を押下するたびに、インジケーターバー12の目盛の近傍には、図4(d)に示すように、マーカー17が表示され、このマーカー表示は、圧力値が変動しても消えずに表示され続ける。これによりオペレーターは、最高血圧値と最低血圧値を記憶する必要がないため、判定作業に集中することができる。かつ、マーカー17は、インジケーターバー12上に表示されるため、オペレーターは、ホールドボタンの押下に対応したマーキングが意図どおりになされたか否か、あるいはどの圧力値でマーキングがなされたのかを確認するためにインジケーターバー12から目を離す必要がなく、感覚的にも極めて自然にマーキングを行いつつ連続性をもって判定作業を続けることができる。
なお、図4(d)、図4(e)においては、マーカー17は、インジケーターバー12上に残されることとされているが、棒グラフの横にマーカー用の表示部を別に備える構成を採用することもできる。すなわち、マーカー17が、アナログ表示部11から目を離すことなく視認できる位置、すなわちインジケーターバー12の目盛りの近傍に表示される構成を採用することができる。
また、マーカーの色は、通常の血圧値を示す棒グラフの色と異なる色としてもよい。さらに、複数のマーカーにつき、それぞれ異なる色を与えても良い。
本発明の血圧計においては、従来記憶しなければならなかった最高血圧値、最低血圧値の記憶を不要としつつ、それ以外の操作は基本的に従来の水銀柱式血圧計を同様であるため、オペレーターにとっては違和感が少なく、従来の血圧計からの移行が極めて容易である。
このとき、マーキングを行うためのホールドボタン14は、1個のみ備えられている。従来の電子血圧計において、最高血圧値を記録するためのホールドボタンと最低血圧値を記録するためのホールドボタンが別々に備えられているものは存する。しかし、複数のホールドボタンが備えられていると、オペレーターは複数のホールドボタン位置を意識しながら判定作業を行わなければならず、煩雑である。すなわちオペレーターは、最高血圧値を記録するために最高血圧値用のホールドボタンを押し、次に最低血圧値を記録するために最低血圧値用のホールドボタンを押す等という作業をしなければならず、判定作業に集中することができない。
したがって、ホールドボタンをひとつにすることにより、よりよい操作性を提供することができる。
なお、最高血圧値と最低血圧値を記憶するだけであればマーカーは2つで足りるが、現実にはオペレーターが判定を修正したり、または単純に押し間違えたりする可能性があるため、3個以上であればさらに望ましい。最適な実施例においては、マーカー17は、5個まで表示しうるようにされている。なお、当然のことながら、マーカー表示数は5個以外でもよい。
このように、本発明による血圧計は、ホールドボタン14によるマーキングに際し、最高血圧・最低血圧を区別して表示しない。すなわち、オペレーターによりホールドボタン14が押されるたびに、単純にマーカー17が表示され、この表示は、図4(e)に示すように、次の測定まで残されるものである。この特徴により、オペレーターは最高血圧又は最低血圧であることの判定を訂正したい場合においても、ただもう一度ボタンを押すだけで足り、なんら修正のための動作をする必要がない。
また、何らかの理由により、最高・最低血圧以外の血圧値を記憶しておきたい場合においても、その時点でホールドボタン14を押下するのみでよい。
なお、以上のような操作を可能とした上で、これと並行して、あるいはこのような操作後に、最高血圧値・最低血圧値を自動的に判断する機構を設けることには問題がない。
全ての血圧測定を終了する場合には、ここで、ON/OFFボタン15を押下することにより電源をオフにする。
しかし、多くの場合には、オペレーターは、複数の患者の血圧を連続して測定する必要がある。このとき、前の患者のために記憶したマーカーが残っていると、次の患者の測定を正確に行うことができない。しかし、毎回リセット動作をすることは煩雑である。
そこで、本発明においては、測定が開始された後、圧力値が40mmHgを下回り、その後40mmHgを上回ったときにマーカー17の表示及びこれが記憶されている記憶部43の内容を消去する。
このフローを図6に示す。なお、最初にスイッチをONした状態(S001)においては圧力値は40mmHg未満であるから、圧力値が40mmHg以上となった時点(S003)でマーカーをリセットする(S004)。以降は、圧力値が40mmHg未満となり(S005)、次に40mmHg以上となったとき(S003)、マーカーをリセットする(S004)。
これは、測定が開始された後、40mmHgを下回ったとき測定が終了したと推定されることに基づく。しかし、圧力値が40mmHgを下回った時点ではマーカー値をリセットせず、次回再度40mmHg以上に圧力値が上がった時点、すなわち別な測定が開始されたと推定される時点ではじめてマーカー値をリセットする。
これらの手順は、図示しないROM等にプログラムとして記憶され、CPUにより実行される。これらは、プロセッサ部によるメインの処理に組み込まれても良いし、パラレルに実行されてもよい。
図6におけるflagの値は、0の時が非測定時、1の時が測定時を示すものであるが、上記処理に必須のものではない。
上記手順を採用することにより、オペレーターは、次の計測が始まるまでは前の患者において記憶したマーカー値を確認することができ、かつ、次の測定に移る際にリセット等の煩雑な操作を必要とすることなく連続して血圧測定を行うことができる。
本発明の血圧計の外観を示す斜視図である。 本発明の血圧表示部分を示す図である。 本発明の血圧計のブロック図を示す図である。 本発明の血圧計の動作時の表示を示す図である。 本発明の停止角度調整手段の構成を示す図である。 本発明のマーカー表示解除手段のフローを示す図である。
符号の説明
1 本体
11 アナログ表示部
12 インジケーターバー
13 デジタル表示部
14 ホールドボタン
15 ON/OFFボタン
16 電源部
17 マーカー
20 ベース部
31 カフ
32 加圧ポンプ
33 排気弁
34 ゴム・チューブ
35 ゴム・チューブ
41 制御部
42 ブザー
43 記憶部
44 圧力センサー
45 電磁弁

Claims (10)

  1. 腕用のカフと、前記カフに空気を圧入するための加圧ポンプ部と、前記カフ内に圧入された空気を排気するための排気弁と、前記カフ内の圧力を計測するための圧力センサーと、水銀柱類似の棒グラフ表示を電子的に行うインジケーターバー及び当該インジケーターバー用の目盛りを有するアナログ表示部と、前記圧力センサーによる計測結果を前記インジケーターバーに表示するためのプロセッサー部とを有する電子血圧計であって、押下時の圧力を記憶させるためのひとつのホールドボタンを備え、血圧測定中に前記ホールドボタンが押下されるたびに、その時点の血圧値を前記インジケーターバー用の目盛り近傍にマーカー表示として残すことを特徴とする電子血圧計。
  2. 前記アナログ表示部に加え、計測中の血圧値を数値表示するためのデジタル表示部を有することを特徴とする請求項1記載の電子血圧計。
  3. 前記アナログ表示部における表示は、液晶表示によりなされることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電子血圧計。
  4. 血圧測定開始後、前記圧力センサーにより計測される圧力値が、一定圧力値未満の状態から、当該一定圧力値以上に上がった時点で前記マーカー表示をリセットするマーカー表示解除手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載の電子血圧計。
  5. 前記一定圧力値が、40mmHgであることを特徴とする請求項4記載の電子血圧計。
  6. 前記カフ、前記加圧ポンプ部及び前記排気弁を収納するための空間を有するベース部と、上蓋部とを有し、前記上蓋部の基端部が前記ベース部の一端に回転自在に保持されて開閉可能とされ、かつ前記アナログ表示部及び前記ホールドボタンが前記上蓋部の外部側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか記載の電子血圧計。
  7. 前記上蓋部の回転位置を、任意の角度、あるいは段階的角度において停止可能とするための停止角度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項6記載の電子血圧計。
  8. 前記上蓋部は、その基端部に電源が格納可能とされていることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の電子血圧計。
  9. 前記上蓋部及び前記ベース部が樹脂製であることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか記載の電子血圧計。
  10. 前記ベース部は、少なくとも側面が摩擦係数の高い緩衝材によりコーティングされていることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか記載の電子血圧計。
JP2005313124A 2005-10-27 2005-10-27 電子血圧計 Withdrawn JP2007117373A (ja)

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