JP2007115368A - 光学記録方式、光学記録装置 - Google Patents

光学記録方式、光学記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フォトンモード記録では、記録に閾値が無い為に、記録ビームの直径以下のマークを記録する場合、マーク間のスペースが記録ビームのすそ野により記録反応が起きてしまうことでマークになり記録できなかった。この為に、記録ビームの直径以上のマークを使って記録していたので、高密度記録ができなかった。
【解決手段】記録光のピークパワー値を最適な値にすること、又は記録光の発光タイミングを最適化すること、又は、記録光だけでなく消去光を併用してマークの長さを制御することで、記録ビームの直径以下のマークが形成でき、フォトンモード記録で高密度PWM記録が可能となった。
【選択図】図4

Description

本発明は、光ディスクの記録を行う方式に関する。
光記録媒体、所謂光ディスクの大容量化には、対物レンズの開口数を大きくし、レーザー波長を短くすることが有効である。これは、レーザーの集光スポットの径が、対物レンズの開口数に反比例し、レーザー波長に比例することから、対物レンズの開口数を大きくし、レーザー波長を短くすることでレーザーの集光スポットの径を小さくすることで、小さなマーク/スペースの記録・再生が可能になる為である。マーク/スペースの巾によって情報を記録する方式をPWM(Pulse Width Modulation)記録方式という。BD(Blue−ray Disc)では、開口数0.85、レーザー波長405nmとなっている。
しかしながら、これ以上開口数を増し、従来よりレーザー波長を短くするは非常に困難である。開口数の増大は、レンズの歩留まりを悪化させ、レーザーの短波長化は、ポリカボネートやガラス等の光学材料の透過率を大幅に減らす。
更に、開口数は、大気中では、焦点から見た対物レンズの有効半径の成す角度のsin関数で表されるので、開口数が大きくなるに従って、光ヘッドと光ディスクの間の間隔が狭くなり、開口数0.85でさえ、約0.1mmの間隔になる。これは、更に大きな開口数になると、対物レンズのフォーカス制御が非常に困難になること、ディスク上のゴミをレンズが巻き込むなどの問題があることなどを示している。
この様な状況下で、さらなる高記録容量のメディアが望まれている。例えば、HDTVの記録に25GB容量のBDを使用した場合は、2時間しか記録できない。また、近年のブロードバンドインターネットの常時接続化により、家庭に供給されるディジタルデータの量は膨大になると予想されている。例えば、平均3Mbpsのコンテンツを24時間受け続けると、合計32GBのデータを受けることになる。
そこで、光ディスクの多層記録化が考えられている。例えば、BDでは、2層ディスクが規格化されていて、その容量は、50GBに及ぶ。この様に、光ディスクの高記録容量化のトレンドは、多層記録化の方向に向かっている。
その中で、多層、特に8層以上の多層記録においては、レーザー光をディスク基材を介して記録層に照射する際に、途中の記録層による吸収、散乱でレーザー光が減衰することを防止することが重要である。このため、強いレーザー光を照射した時に起こる2光子吸収などの非線形光学効果を利用して、インパルス状照射したレーザー集光スポット以外での不要な吸収および散乱を低減するフォトンモード記録方式が提案されている。
特許第3490728号公報
しかしながら、フォトンモード記録では、以下の様な課題があった。
フォトンモード記録では、記録光によって変化する光学パラメータ(例えば屈折率)が記録光の強度の関数になっている。即ち、記録パワー閾値がない為、記録光のe−2強度ビームスポット直径より小さいマークが記録できなかった。従来例(特許第3490728号公報)では、記録するマークを記録光のe−2強度ビームスポットの直径以上で構成した記録符号を使用しているが、再生ウインド幅が狭くなり、ノイズの影響を大きく受けて所定のエラーレートを実現できなくなり、ウインド幅を広げざるを得ず、結果的に記録密度を下げてしまう結果になっている。
最初に、図1で、RLL(Run Length Limited)符号を使用してPWM記録をフォトンモード記録に適用した例を説明する。
図1(a)は、フォトンモードで通常のPWM記録符号、RLL(1.7)符号で記録した場合の記録されるマークの様子を説明している。レーザー波長は、660nm、NA0.85とし、BDの波長換算の2Tマーク(242.8nm)を記録する場合を示している。
図1(a)の上段は記録符号系列を示していて、“1”で“1”と示されている領域の中央でインパルス状にレーザーを照射してマークを記録し、“0”でレーザー照射しない様にして記録符号系列を記録することを示している。図1(a)の中段は、照射したレーザー光の規格化強度分布(実線)及び記録された規格化屈折率パターン(点線)を示している。それぞれ、2光子吸収反応が100%起きるレーザー光強度と屈折率で規格化されている。図1(a)下段は、図1(a)中段の屈折率分布で規格化屈折率0.5以上の部分をマークとした時のマーク形状を示している。
図1(a)の下段が示す様に、フォトンモード記録では、閾値がない為、記録ビームのすそ野まで記録され、大きなマークが記録されてしまう。また、フォトンモード記録では、記録ビームのすそ野でも記録されるので、複数回記録ビームが照射される部分ができる。記録光と記録反応確率の間には、2乗(1光子吸収では1乗)の関係があるということは、複数回記録される部分では、記録光と記録反応していない分子との記録反応確率となるので、単純に記録のレーザー光を小さくしても前後のデータパターンにより、正確に記録されない。
図1(b)は、図1(a)と同様に、RLL(1.7)符号で、PWM記録をフォトンモード記録に適用した場合のBDの波長換算の2Tスペース(242.8nm)を記録する場合を示している。
図1(a)と同様に、図1(b)の上段は記録符号系列を示していて、“1”でインパルス状にレーザーを照射してマークを記録し、“0”でレーザー照射しない様にして記録符号系列を記録している。図1(b)の中段は、照射したレーザー光の規格化強度分布(実線)及び記録された規格化屈折率パターン(点線)を示している。それぞれ、2光子吸収反応が100%起きるレーザー光強度と屈折率で規格化されている。図1(b)下段は、図1(a)中段の屈折率分布で規格化屈折率0.5以上の部分をマーク、0.5以下の部分をスペースとした時のスペース形状を示している。
図1(b)の下段が示す様に、フォトンモード記録では、閾値がない為、記録ビームのすそ野まで記録され、スペースが埋もれてしまって記録されてしまう。
次に、従来例(特許第3490728号公報)である記録するマークを記録光のe−2強度ビームスポットの直径以上で構成した記録符号を使用してフォトンモード記録を行っても高密度記録ができないことを説明する。
図2は、従来例の記録符号に上記パラメータ、即ち、レーザー波長660nm、NA0.85を適用した時の構成例を示している。e−2強度ビームスポットの直径は、636nmとなるので、マーク及びスペースは、636nm以上となる。図2の様な、マークとスペースの間のエッジが最短マーク、最短スペースから長くなる組み合わせの数を考える。以降、この領域をエッジ領域と呼ぶ。例えば、このエッジ領域を20nm単位で分割するとし、A個のエッジができるとする。また、1ビット長をBnm/bitとすると、以下の式ができる。
A=2^((636nm×2+20nm×(A−1))/B)
この式は、マークとエッジ領域とスペースの長さを1ビット長で割った値、即ち、マークとエッジ領域とスペースで記録されるビット数の2の階乗は、エッジ領域のエッジの組み合わせ数と一致することを示している。
この式を解くと、最もBが小さい解、即ち、最も記録密度が大きい解は、約377nm/bit、エッジ数Aは、26通りとなる。これは、BDの波長換算のビット長182.1nmに対して約2倍の長さ、即ち、記録密度は1/2になる。しかも、エッジ間隔、即ちウインド幅が20nmと短く、ノイズの状態によっては再生エラーが多発して再生できない。エッジ間隔を広げ、2倍の40nmとすると、最も記録密度が大きい解は、約468nm/bit、エッジ数Aは、16通りとなり、再生エラーは減少するが、記録密度は約24%下がる。
よって、従来例(特許第3490728号公報)である記録するマークを記録光のe−2強度ビームスポットの直径以上で構成した記録符号を使用してフォトンモード記録を行っても高密度記録ができない。
本発明の骨子は、上記課題に鑑み、記録光の発光タイミング、及び記録光強度を制御する、又は、マークを消去する波長の光(消去光)を記録光と併用することで、記録光のe−2強度ビームスポットの直径以下のマーク及びスペースを記録できる、即ち、高密度フォトンモードPWM記録が可能な光学記録方式、光学記録装置を提供することにある。
本願の請求項1記載の発明に係る光学記録方式は、フォトンモード記録にて2値のPWM記録を行い、且つ、記録するマークが記録光による集光スポットのe−2強度ビームスポット直径より小さく、且つ、前記記録光の照射する周期である記録クロックの周期より短いパルス幅の前記記録光の中心を前記マークとなる部分に照射して記録する時、前記マークの長さ、及び前記マークの前後のスペースの長さに応じて前記記録光のピークパワーをアナログ的、又は多段階に制御することを特徴とした光学記録方式。
本願の請求項2記載の発明に係る光学記録方式は、前記マークの長さが前記ビームスポット径以下で所定の長さL0未満の時、前記マークの中央、又は中央周辺を含む中央部分に前記記録光を照射し、前記マークの長さが前記ビームスポット径以下で前記L0以上の時、記録する前記マークの端の部分、又は前記マークの端の部分及びその周辺部分に前記記録光の中心を照射することを特徴とした請求項1記載の光学記録方式。
請求項1の光学記録方式にあっては、フォトンモード記録においてPWM記録を行う時に、パルス状に発光する記録光の強度を記録するマーク長、及びマーク前後のスペースの長さによって制御して記録を行う。
請求項2の光学記録方式にあっては、マーク長が所定の長さ未満、例えば5T以下の時、マークの中央となる部分に1パルス、もしくは複数パルスを照射して記録し、マーク長が所定の長さ以上、例えば6T以上の時、マークの端のとなる部分に1パルス、もしくは複数パルスを照射して記録を行う。
以下、図を用いながら上記記録方法を説明してゆく。
図3(a)は、マークとスペースの境界がはっきりしている記録パターンの一例を示している。マークの屈折率1.61、スペースの屈折率1.55で記録した時のパターンを示している(記録層をはさんでいる基材の屈折率は1.4)。フォトンモード記録では、閾値がない為にこの様にはっきりとした記録はできない。この屈折率パターンを再生した時の再生信号と同じ再生信号が得られる記録信号が高密度フォトンモードPWM記録が得られる記録信号となる。マーク長は、ほぼBDの波長換算のマーク長となっており、図上左より8Tマーク(924nm)、2Tスペース(231nm)、8Tマーク、8Tスペース、2Tマーク、8Tスペース、5Tマーク(557.5nm)となっている。図3(b)は、波長660nmのレーザーをNA0.85のレンズで図3(a)の屈折率パターン上に集光して再生した時の再生信号を光学シミュレーションにて求めた結果を示している。この再生信号と同じ再生信号が得られる様な記録パルス、即ち記録信号を得ることが目標となる。
図4(a)は、上記パラメータで、1T(115.5nm、グラフ上5divを1Tとしている)間隔でマーク部分に記録光を照射して記録した時の最適な記録信号(規格化記録パルス強度)と、最適な記録信号で記録した屈折率パターンを再生した再生信号を光学シミュレーションにて算出した結果を示している。記録層、記録光などのパラメータは、図3と同じとし、記録は、2光子吸収記録としている。規格化記録パルス強度は、2光子吸収記録反応が100%の確率で起きる強度を1.0として規格化した記録光の強度である。記録光記録パルスは、ピークパワーを最適な値にしており、このピークパワー値は、記録再生学習シミュレーションにて求められる。記録光の発光タイミングは、記録光の中心が2つの8Tマークと2Tマークと5Tマークの部分に位置する時となっていて、記録光の中心がスペース部分に位置する時は、発光していない。また、8Tマークと5Tマークの記録光の発光タイミングは、マーク部分全般に位置しているが、2Tマークは、2Tマークの中央部分に1つの記録光の発光だけとなっている。
通常、相変化ディスクや光磁気ディスクの記録補償は、記録光のパワーは、一定にして記録光のパルス幅を制御することで記録補償を行っている。この様な記録補償方式は、記録転送レートが速くなると、最小パルス幅を短くできない(例えば半導体レーザー使用時は、1〜2ns程度以上)ので、制御ができなくなってくる。本願の記録補償方式であれば、特に、2光子吸収記録時は、記録が記録光の2乗に比例するので、記録転送レートが速くなっても十分記録補償が可能である。
また、図4(a)の結果より8Tマークの両端の部分の記録ピークパワーが高くなっているが、これは、マークの端に記録光を照射することが効率的であることを示している。
本願の請求項3記載の発明に係る光学記録方式は、フォトンモード記録にてPWM記録を行い、且つ、記録するマークが記録光のe−2強度ビームスポット直径より小さい時、前記マークを消去する波長の消去光をスペース部分に照射して前記マークの長さを制御することを特徴とした光学記録方式。
請求項3の光学記録方式にあっては、フォトンモード記録が消去可能な場合、記録光のビームのすそ野で記録されてしまう部分を消去波長のレーザー光を照射して消去して、記録されるマーク長を制御する。また、消去光は、時系列で照射されるが、記録反応に順番は関係なく、予め計算された強度の消去光を記録光より先に照射しても後に照射しても結果は変わらない。
図4(b)は、1T(115.5nm、グラフ上5divを1Tとしている)間隔でマーク部分に記録光、スペースの部分に消去光を照射して記録した時の最適な記録信号(記録パルス)と、最適な記録信号で記録した屈折率パターンを再生した再生信号を光学シミュレーションにて算出した結果を示している。記録光や記録層のパラメータは、図3や図4(a)と同じである。消去光には、波長1064nmを使用し、これも2光子吸収で消去が起きるとして計算している。消去光は、記録パルス及び消去パルスのピークパワーは最適な値となっており、このピークパワー値は、記録再生学習シミュレーションにて求められる。
本願の請求項4記載の発明に係る光学記録装置は、記録クロックを出力する記録クロック発生回路と、記録データと前記記録クロックを入力して記録符号データを出力する記録符号変調回路と、前記記録クロック発生回路より出力される記録クロックと前記記録符号変調回路より出力される記録符号データを入力してレーザーパワーデータを出力する記録補償回路と、前記記録補償回路よりのレーザーパワーデータと前記記録クロック発生回路よりの記録クロックを入力して前記レーザーパワーデータに基づいた振幅で所定のパルス幅のインパルス信号を出力するレーザーパワーコントロールと、前記インパルス信号を入力して前記インパルス信号の振幅とパルス幅に応じたレーザー光を出力するパルスレーザーと、前記パルスレーザーよりのレーザー光をフォトンモード記録層に集光する光学系を具備することを特徴とした光学記録装置。
本願の請求項5記載の発明に係る光学記録装置は、記録クロックを出力する記録クロック発生回路と、記録データと前記記録クロックを入力して記録符号データを出力する記録符号変調回路と、前記記録クロック発生回路より出力される記録クロックと前記記録符号変調回路より出力される記録符号データを入力してマーク記録部分に対応した第1のレーザーパワーデータとスペース記録部分に対応した第2のレーザーパワーデータを出力する記録補償回路と、前記記録補償回路よりの第1のレーザーパワーデータと前記記録クロック発生回路よりの記録クロックを入力して前記第1のレーザーパワーデータに基づいた振幅で所定のパルス幅の第1のインパルス信号を出力する第1のレーザーパワーコントロールと、前記記録補償回路よりの第2のレーザーパワーデータと前記記録クロック発生回路よりの記録クロックを入力して前記第2のレーザーパワーデータに基づいた振幅で所定のパルス幅の第2のインパルス信号を出力する第2のレーザーパワーコントロールと、前記第1のインパルス信号を入力して前記第1のインパルス信号の振幅とパルス幅に応じてフォトンモード記録の記録波長の第1のレーザー光を出力する第1のパルスレーザーと、前記第2のインパルス信号を入力して前記第2のインパルス信号の振幅とパルス幅に応じてフォトンモード記録の消去波長の第2のレーザー光を出力する第2のパルスレーザーと、前記第1のパルスレーザーよりの第1のレーザー光と前記第2のパルスレーザーよりの第2のレーザー光をフォトンモード記録層の同一位置に集光する光学系を具備することを特徴とした光学記録装置。
以上説明したように本発明の光学記録方式、光学記録装置によれば、フォトンモード記録で、記録光のe−2強度ビームスポットの直径以下のマークが記録でき、高密度記録が可能となる。
(実施の形態1)
以下本発明の実施するための最良の形態について、実施の形態1を図面を参照しながら説明する。
図5は、実施の形態1の光学記録装置のブロック図を示している。この装置は、パルスレーザー59の発する記録光のピークパワーを制御することで、フォトンモード記録層5Fに記録光のビーム径より小さいPWM記録マークを記録する。
記録データ50と記録クロック51は、記録符号変調回路53に入力され、記録符号データ54を出力する。ここで使用される記録符号は、8/16符号やRLL(1.7)符号などRLL符号である。記録符号データ54は、PWM化されているとし、記録クロック51に同期してチャネルビット単位で出力される。
よって、記録クロック発生回路52が発生する記録クロック51は、記録符号のチャネルビットの周波数となっている。
記録符号データ54は、記録補償回路55に入力されて、ピークパワーデータ56に変換される。ピークパワーデータは、パルスレーザー59が照射するインパルス状のレーザー光のピークパワーを表しており、本実施の形態では、7ビットのデータとなっていて128階調のレーザーパワーを表している。
図6(a)は、記録補償回路55のブロックを示している。この記録補償回路は、記録クロック51で動作している。入力された記録符号データ54は、1周期の記録クロック51に1チャネルビットがシフトレジスター60に入力される。シフトレジスター60の長さは、最大ランレングス長の3倍となっていて、最大長のスペース/マーク/スペースのデータが保持できる様になっている。例えば、RLL(1.7)符号の場合、(7+1)×3=24ビット長となっている。
パターン検出回路62は、シフトレジスター60の並列出力61を入力して、シフトレジスター60にスペース(後)/マーク/スペース(前)のデータが入力される毎に、スペース(前)、マークに相当する部分のデータを選択する選択信号63をピークパワーメモリー64に出力する。ピークパワーメモリー64では、スペース(前)、マークの部分に相当する7ビットの並列ピークパワーデータ65をシフトレジスター66に出力する。シフトレジスター66は、7ビットデータのシフトレジスターとなっていて、1周期の記録クロック51で7ビットの並列データがシフトしてゆく。シフトレジスター66は、ピークパワーデータ56を出力する。
多値LPC回路57は、ピークパワーデータ56を入力して、ピークパワーデータ56に応じたピークレベルを持ったインパルス信号58(アナログ信号)を出力する。
図6(b)は、多値LPC回路57の一例を示している。入力されたピークパワーデータ56は、ロジックバッファ回路68に入力される。ピークパワーデータ56のパターンによって、抵抗69a〜gに流れる電流が選択される。抵抗69a〜gに流れる電流の合計の電流がNPNトランジスター6Aのベースに流れ、NPNトランジスター6Aのコレクター−エミッター間を流れる電流を制御する。即ち、NPNトランジスター6Aと並列に接続されている半導体レーザー59に流れる電流が制御されていることになる。記録クロック51は、パルス生成回路67に入力されて、所定の幅のインパルス信号をNPNトランジスター6Bのベースに入力し、半導体レーザー59に流れる電流をインパルス状にする。よって、半導体レーザー59に流れる電流は、ピークパワーデータ56が指定した所定のパルス幅となる。
インパルス信号58を入力した半導体レーザー59は、入力されたインパルス信号58のピーク電流値に応じたレーザー光を出力する。本実施の形態では、例えばジアリールエテンをフォトンモード記録層5Fに使用した場合、記録波長は660nmとする。
半導体レーザー59より出力されたレーザー光は、コリメートレンズを通って平行光に変換される。平行光に変換されたレーザー光は、ビームスプリッター5Bと対物レンズ5Dを通って光ディスク5E内のフォトンモード記録層5Fに集光される。この対物レンズは、NA0.85など高NAのレンズを使い、高いエネルギーをフォトンモード記録層5Fに与える。フォトンモード記録層5F上で、例えば、2光子吸収記録反応が集光されたレーザー光の強度に応じて起こり、PWM記録符号のマークがレーザー光の広がりを考慮に入れたかたちで形成される。
また、フォトンモード記録層5Fよりの反射光が、対物レンズ5Dとビームスプリッター5Bと集光レンズ5Gを通ってフォトディテクター5Hに入射する。フォーカス/トラッキング制御回路5Iは、フォトディテクター5Hが光より電気信号に変換した信号を入力して、アクチエータ5Cを制御し、レーザー光がフォトンモード記録層5Fのトラックに集光する様にフォーカス/トラッキング制御を行う。
(実施の形態2)
以下本発明の実施するための最良の形態について、実施の形態2を図面を参照しながら説明する。
図7は、実施の形態2の光学記録装置のブロック図を示している。この装置は、パルスレーザー59の発する記録光とパルスレーザー73の発する消去光のピークパワーを制御することで、フォトンモード記録層5Fに記録光のビーム径より小さいPWM記録マークを記録する。
記録データ50と記録クロック51は、記録符号変調回路53に入力され、記録符号データ54を出力する。ここで使用される記録符号は、8/16符号やRLL(1.7)符号などRLL符号である。記録符号データ54は、PWM化されているとし、記録クロック51に同期してチャネルビット単位で出力される。
よって、記録クロック発生回路52が発生する記録クロック51は、記録符号のチャネルビットの周波数となっている。
記録符号データ54は、記録補償回路70に入力されて、ピークパワーデータ71とピークパワーデータ72に変換される。ピークパワーデータ71は、パルスレーザー59が照射するインパルス状の記録のレーザー光のピークパワーを表しており、本実施の形態では、7ビットのデータとなっていて128階調のレーザーパワーを表している。ピークパワーデータ72は、パルスレーザー74が照射するインパルス状の消去のレーザー光のピークパワーを表しており、本実施の形態では、7ビットのデータとなっていて128階調のレーザーパワーを表している。
記録補償回路70は、記録補償回路55とほぼ同じ構成となっているので図は省略する。異なっている部分は、図6(a)でピークパワーメモリー64より2つの出力、即ち、ピークパワーデータ71に対応する並列ピークパワーデータとピークパワーデータ72に対応する並列ピークパワーデータを出力していて、それぞれに対応したシフトレジスターを持っている点だけである。ピークパワーデータ71は、マークに対応しており、ピークパワーデータ72はスペースに対応しており、同時に記録光と消去光が発光することはない。
マーク部分を形成する記録側を説明すると、多値LPC回路57は、ピークパワーデータ71を入力して、ピークパワーデータ71に応じたピークレベルを持ったインパルス信号58(アナログ信号)を半導体レーザー59に出力する。多値LPC回路57は、図6(b)と同じ構成である。インパルス信号58を入力した半導体レーザー59は、入力されたインパルス信号58のピーク電流値に応じた記録レーザー光を出力する。半導体レーザー59より出力された記録レーザー光は、コリメートレンズ5Aを通って平行光に変換される。本実施の形態では、例えばジアリールエテンをフォトンモード記録層5Fに使用した場合、記録波長は660nmとする。
平行光に変換された記録レーザー光は、ビームスプリッター76とビームスプリッター5Bと対物レンズ5Dを通って光ディスク5E内のフォトンモード記録層5Fに集光される。この対物レンズは、NA0.85など高NAのレンズを使い、高いエネルギーをフォトンモード記録層5Fに与える。フォトンモード記録層5F上では、例えば、2光子吸収記録反応が集光されたレーザー光の強度に応じて起こり、PWM記録符号のマークを形成される。
次にスペース部分を形成する消去側を説明すると、多値LPC回路57は、ピークパワーデータ72を入力して、ピークパワーデータ72に応じたピークレベルを持ったインパルス信号73(アナログ信号)を半導体レーザー74に出力する。多値LPC回路57は、図6(b)と同じ構成である。インパルス信号73を入力した半導体レーザー74は、入力されたインパルス信号58のピーク電流値に応じた消去レーザー光を出力する。この半導体レーザーの波長は、例えば、ジアリールエテンをフォトンモード記録層5Fに使用した場合、1064nmとなる。半導体レーザー74より出力された消去レーザー光は、コリメートレンズ75を通って平行光に変換される。
平行光に変換された消去レーザー光は、ビームスプリッター76とビームスプリッター5Bと対物レンズ5Dを通って光ディスク5E内のフォトンモード記録層5Fに集光される。この対物レンズは、NA0.85など高NAのレンズを使い、高いエネルギーをフォトンモード記録層5Fに与える。フォトンモード記録層5F上では、例えば、2光子吸収記録反応が集光されたレーザー光の強度に応じて起こり、既に形成されているマークを形成を消去してビーム径より小さいPWM記録マークに変形する。
また、フォトンモード記録層5Fよりの反射光が、対物レンズ5Dとビームスプリッター5Bと集光レンズ5Gを通ってフォトディテクター5Hに入射する。フォーカス/トラッキング制御回路5Iは、フォトディテクター5Hが光より電気信号に変換した信号を入力して、アクチエータ5Cを制御し、レーザー光がフォトンモード記録層5Fのトラックに集光する様にフォーカス/トラッキング制御を行う。
記録光の広がりによる効果を消去光によりキャンセルすることにより記録光のビーム径より小さいPWM記録マークを記録することができる。
本発明にかかる光学記録方式、光学記録装置は、ディジタルデータの記録に有用である。
フォトンモード記録の課題を説明した図 従来のフォトンモード記録方式を説明した図 目標となる記録パターン及び再生信号を説明した図 本発明の記録方式を説明した図 本発明の実施の形態1の記録装置のブロックを説明した図 本発明の記録装置の記録補償回路、及び多値LPC回路の構成を説明した図 本発明の実施の形態2の記録装置のブロックを説明した図
符号の説明
50 記録データ
51 記録クロック
52 記録クロック発生回路
53 記録符号変調回路
54 記録符号データ
55 記録補償回路
56 ピークパワーデータ
57 多値LPC回路
58 インパルス信号
59 インパルスレーザー
5A コリメートレンズ
5B ビームスプリッター
5C アクチエータ
5D 対物レンズ
5E ディスク
5F フォトンモード記録層
5G 集光レンズ
5H フォトディテクター
5I フォーカス/トラッキング制御回路
60 シフトレジスター
61 並列出力
62 パターン検出回路
63 選択信号
64 ピークパワーメモリー
65 並列ピークパワーデータ
66 シフトレジスター
67 パルス生成回路
68 ロジックバッファ回路
69a〜g 抵抗
6A NPNトランジスター
6B NPNトランジスター
6C 抵抗
6D 抵抗
70 記録補償回路
71 記録光ピークパワーデータ
72 消去光ピークパワーデータ
73 消去インパルス信号
74 消去光レーザー
75 コリメートレンズ
76 ビームスプリッター

Claims (5)

  1. フォトンモード記録にて2値のPWM記録を行い、且つ、記録するマークが記録光による集光スポットのe−2強度ビームスポット直径より小さく、且つ、前記記録光の照射する周期である記録クロックの周期より短いパルス幅の前記記録光の中心を前記マークとなる部分に照射して記録する時、前記マークの長さ、及び前記マークの前後のスペースの長さに応じて前記記録光のピークパワーをアナログ的、又は多段階に制御することを特徴とした光学記録方式。
  2. 前記マークの長さが前記ビームスポット径以下で所定の長さL0未満の時、前記マークの中央、又は中央周辺を含む中央部分に前記記録光を照射し、前記マークの長さが前記ビームスポット径以下で前記L0以上の時、記録する前記マークの端の部分、又は前記マークの端の部分及びその周辺部分に前記記録光の中心を照射することを特徴とした請求項1記載の光学記録方式。
  3. フォトンモード記録にてPWM記録を行い、且つ、記録するマークが記録光のe−2強度ビームスポット直径より小さい時、前記マークを消去する波長の消去光をスペース部分に照射して前記マークの長さを制御することを特徴とした光学記録方式。
  4. 記録クロックを出力する記録クロック発生回路と、記録データと前記記録クロックを入力して記録符号データを出力する記録符号変調回路と、前記記録クロック発生回路より出力される記録クロックと前記記録符号変調回路より出力される記録符号データを入力してレーザーパワーデータを出力する記録補償回路と、前記記録補償回路よりのレーザーパワーデータと前記記録クロック発生回路よりの記録クロックを入力して前記レーザーパワーデータに基づいた振幅で所定のパルス幅のインパルス信号を出力するレーザーパワーコントロールと、前記インパルス信号を入力して前記インパルス信号の振幅とパルス幅に応じたレーザー光を出力するパルスレーザーと、前記パルスレーザーよりのレーザー光をフォトンモード記録層に集光する光学系を具備することを特徴とした光学記録装置。
  5. 記録クロックを出力する記録クロック発生回路と、記録データと前記記録クロックを入力して記録符号データを出力する記録符号変調回路と、前記記録クロック発生回路より出力される記録クロックと前記記録符号変調回路より出力される記録符号データを入力してマーク記録部分に対応した第1のレーザーパワーデータとスペース記録部分に対応した第2のレーザーパワーデータを出力する記録補償回路と、前記記録補償回路よりの第1のレーザーパワーデータと前記記録クロック発生回路よりの記録クロックを入力して前記第1のレーザーパワーデータに基づいた振幅で所定のパルス幅の第1のインパルス信号を出力する第1のレーザーパワーコントロールと、前記記録補償回路よりの第2のレーザーパワーデータと前記記録クロック発生回路よりの記録クロックを入力して前記第2のレーザーパワーデータに基づいた振幅で所定のパルス幅の第2のインパルス信号を出力する第2のレーザーパワーコントロールと、前記第1のインパルス信号を入力して前記第1のインパルス信号の振幅とパルス幅に応じてフォトンモード記録の記録波長の第1のレーザー光を出力する第1のパルスレーザーと、前記第2のインパルス信号を入力して前記第2のインパルス信号の振幅とパルス幅に応じてフォトンモード記録の消去波長の第2のレーザー光を出力する第2のパルスレーザーと、前記第1のパルスレーザーよりの第1のレーザー光と前記第2のパルスレーザーよりの第2のレーザー光をフォトンモード記録層の同一位置に集光する光学系を具備することを特徴とした光学記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010033679A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sony Corp 光情報記録装置、光ピックアップ及びレーザ光出射方法
JP2011170969A (ja) * 2011-06-06 2011-09-01 Sony Corp 光情報記録媒体
US8576681B2 (en) 2008-08-22 2013-11-05 Sony Corporation Optical information recording medium, optical information recording apparatus and optical information recording method

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