JP2007113457A - 燃料フィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】低温時における目詰まりを防止して、エンジンの始動性を向上させることができる燃料フィルタを提供する。
【解決手段】帯状濾材1をその長手方向に沿った折目1cで二つ折にした状態で長手方向に渦巻き状に巻回して構成され、折目1c側を燃料が流入する一次側、折目1cとは反対側を燃料が流出する二次側として用いられる燃料フィルタ10であって、一次側の所定領域11を波状部12が形成されない領域とし、所定領域11よりも二次側の領域を波状部12が形成された領域とした。
【選択図】図1
【解決手段】帯状濾材1をその長手方向に沿った折目1cで二つ折にした状態で長手方向に渦巻き状に巻回して構成され、折目1c側を燃料が流入する一次側、折目1cとは反対側を燃料が流出する二次側として用いられる燃料フィルタ10であって、一次側の所定領域11を波状部12が形成されない領域とし、所定領域11よりも二次側の領域を波状部12が形成された領域とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、ローリングオン式の燃料フィルタに関し、特に、低温時における目詰まりを防止してエンジンの始動性を向上させることができる燃料フィルタに関する。
燃料フィルタには、ハニカム式、菊折り式、ローリングオン式などがあり、そのうちのローリングオン式は、帯状濾材を長手方向に沿った折目で二つ折りにし、その状態で渦巻状に巻回して構成され、折目側を燃料が流入する一次側とし、折目とは反対側を燃料が流出する二次側として用いられている。従来、かかるローリングオン式の燃料フィルタ(以下、単に「燃焼フィルタ」という)として、一次側から二次側までの全域に波状部を形成したものが開発されている。このような従来の構成によれば、波状部により濾過面積が増大するとともに濾材間の密着を防止できるので、燃料フィルタの濾過効率及び耐久性が向上する(例えば、特許文献1,2等参照)。
特公昭55−41804号公報
特開昭57−140618号公報
しかしながら、従来の燃料フィルタにあっては、燃料が流入する一次側の領域にも波状部が形成されているために、目詰まりが生じやすかった。特に、低温時にエンジンを始動させて燃料温度が上昇するまでの間は、燃料に含まれているワックスや低温流動性向上剤(CFI)などが一次側の波状部に析出して、燃料フィルタに目詰まりが生じやすい。なお、低温時における目詰まりを防止するには、加熱ヒータで燃料を加熱する技術などもある(例えば、特公平6−76782号、特許第2845003号等参照)。しかし、低温時のエンジン始動時においては、加熱ヒータが効を奏するまでに時間がかかるため、目詰まりを完全に防止することは困難である。そして、一度目詰まりが生じてしまうと、その後に加熱ヒータが効を奏するようになったとしても、析出したワックスや低温流動性向上剤(CFI)は容易に溶け出さず、目詰まりを解消するには時間がかかる。その結果、低温時におけるエンジン始動が遅れるなどの支障が生じてしまう。
そこで、本発明は、低温時における目詰まりを防止してエンジンの始動性を向上させることができる燃料フィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、帯状濾材をその長手方向に沿った折目で二つ折にした状態で長手方向に渦巻き状に巻回して構成され、前記折目側を燃料が流入する一次側、前記折目とは反対側を前記燃料が流出する二次側として用いられる燃料フィルタであって、前記一次側の所定領域を波状部が形成されない領域とし、前記所定領域よりも二次側の領域を波状部が形成された領域としたことを特徴とする。
本発明の構成によれば、燃料フィルタの一次側には、目詰まりの原因であった波状部が形成されていない。そのため、燃料フィルタの一次側には燃料が流入しやすく、この燃料に含まれているワックスや低温流動性向上剤(CFI)などが析出しにくくなる。これにより、本発明の燃料フィルタにあっては、低温時のエンジン始動時においても目詰まりが生じにくくなり、エンジンの始動性が向上する。
また、本発明の燃料フィルタにおいて、前記所定領域は、前記一次側から前記二次側までに至る中間領域としたことを特徴とする。
本発明によれば、低温時における燃料フィルタの目詰まりを防止して、エンジンの始動性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る燃料フィルタを示す説明図、図2は図1の一次側断面図、図3はCFIによる燃料フィルタの目詰まり試験結果を示すグラフである。
図1に示す燃料フィルタ10は、帯状濾材1を長手方向に沿った折目1cで二つ折にした状態とし、その状態で軸芯2に対し波状部12を内側に向けて渦巻き状に巻回したものであり、折目1c側を燃料が流入する一次側とし、折目1cとは反対側を燃料が流出する二次側として用いられる。燃料フィルタ10にあっては、一次側の所定領域11を波状部12が形成されない領域とする一方で、この所定領域11よりも二次側領域を波状部12が形成された領域としている。波状部12は、帯状濾材1の折目1cを境にして、その片面1a側のうち燃料フィルタ10の二次側領域となるべき領域にのみ形成されており、帯状濾材1の長手方向に凹凸を繰り返す。
但し、本発明の構成は、かかる形態に限定されるものではなく、例えば、前述の波状部12を外側に向けて巻回したものや、或いは波状部12を帯状濾材1の折目1cを境にして、その両側1a及び1bに形成したものであってもよい。また、上記の所定領域11としては、燃料フィルタ10の一次側から二次側までに至る中間領域が好ましく、かかる場合には、一次側領域を燃料が流れやすい構造とする一方で、二次側領域を濾過効率が高く耐久性に優れた構造とすることが可能となる。
上記構成の燃料フィルタ10は、二次側領域にのみ波状部12が形成されており、一次側の所定領域11には、目詰まりの原因であった波状部12が形成されていない。そのため、燃料フィルタ10の一次側には燃料が流入しやすくなり、燃料に含まれているワックスや低温流動性向上剤(CFI)などが析出しにくくなる。従って、燃料フィルタ10には、低温時のエンジン始動時においても目詰まりが生じにくくなり、エンジンの始動性が向上する。一方、燃料フィルタ10の二次側領域には、波状部12が形成されており、濾過効率及び耐久性が一定水準に確保されている。
<確認試験>
次に、低温時における燃料フィルタ10の目詰まり改善効果を確認すべく、CFIの析出に伴う燃料フィルタ10の圧力損失を測定した。その測定結果を図3に示す。
次に、低温時における燃料フィルタ10の目詰まり改善効果を確認すべく、CFIの析出に伴う燃料フィルタ10の圧力損失を測定した。その測定結果を図3に示す。
その際、本発明に係る燃料フィルタ10を本実施例とし、従来技術に係る燃料フィルタを比較例とした。すなわち、波状部12を二次側領域にのみ形成したもの(ハーフコルゲーションタイプ)を本実施例とし、波状部12を一次側から二次側まで全領域に形成したもの(オールコルゲーションタイプ)を比較例とした。また、燃料フィルタとして、いずれも巻ピッチ1.55(0.4m2)のものを用い、燃料としては曇り点が−23℃の特3号軽油を用いた。なお、本実施例と比較例において、波状部12の形状その他の条件は同一とし、エンジン圧力は30kpa以上とした。その上で、各燃料フィルタに軽油を2サイクル循環させて圧力損失を測定した。
具体的には、1サイクル目は、軽油温度を常温から−26℃まで下げて、約30分間、燃料フィルタに1.0L通油させた。次に、軽油温度を−26℃から−21℃まで上げて、約120分間、燃料フィルタに1.0L通油させた。さらに、軽油温度を−26℃から−16℃まで上げて、約30分間、燃料フィルタに1.0L通油させた。
一方、2サイクル目は、軽油温度を常温から−26℃まで下げて、約6分間、燃料フィルタに1.0L通油させた。次に、軽油温度を−26℃から−21℃まで上げて、約120分間、燃料フィルタに1.0L通油させた。さらに、軽油温度を−26℃から−16℃まで上げて、約120分間、燃料フィルタに1.0L通油させた。
なお、同図における軽油温度は、1サイクル目(0分:−26℃、30分付近:−21、150分付近:−16℃)、2サイクル目(180分:−26℃、200分付近:−21、300分付近:−16℃)、であった。
図3に示すように、本実施例における圧力損失のデータは、比較例のデータと比べ、1サイクル目の40分以降は低い値を示し、2サイクル目においてはよりいっそう低い値を示した。つまり、波状部12を二次側領域にのみ形成した本実施例の燃料フィルタ10は、波状部12を全領域に形成した比較例の燃料フィルタよりも軽油が流れやすく、この軽油に含まれるCFIが析出しにくい。従って、本実施例の燃料フィルタ10は、従来技術の燃料フィルタと比べ、低温時のエンジン始動時において目詰まりが生じにくい。
以上より、本発明の燃料フィルタによれば、低温時における目詰まりを防止して、エンジンの始動性を向上させることができるようになる。
1 帯状濾材
2 軸芯
10 燃料フィルタ
12 波状部
2 軸芯
10 燃料フィルタ
12 波状部
Claims (2)
- 帯状濾材をその長手方向に沿った折目で二つ折にした状態で長手方向に渦巻き状に巻回して構成され、前記折目側を燃料が流入する一次側、前記折目とは反対側を前記燃料が流出する二次側として用いられる燃料フィルタであって、
前記一次側の所定領域を波状部が形成されない領域とし、前記所定領域よりも二次側の領域を波状部が形成された領域としたことを特徴とする燃料フィルタ。 - 請求項1に記載の燃料フィルタにおいて、
前記所定領域は、前記一次側から前記二次側までに至る中間領域としたことを特徴とする燃料フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304555A JP2007113457A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 燃料フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005304555A JP2007113457A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 燃料フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007113457A true JP2007113457A (ja) | 2007-05-10 |
Family
ID=38095887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005304555A Pending JP2007113457A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 燃料フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007113457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104707380A (zh) * | 2013-12-13 | 2015-06-17 | 曼胡默尔滤清器(上海)有限公司 | 一种燃油滤清器滤芯 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62183504U (ja) * | 1986-05-08 | 1987-11-21 | ||
JPH0383611U (ja) * | 1989-12-11 | 1991-08-26 | ||
JP2002282626A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-02 | Kyosan Denki Co Ltd | 液体用濾過体 |
JP2004105954A (ja) * | 2002-09-19 | 2004-04-08 | Acs Industries Inc | パティキュレート用折り曲げメッシュフィルタ |
-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005304555A patent/JP2007113457A/ja active Pending
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