JP2007113445A - 燃料噴射装置及びこの燃料噴射装置をそなえた内燃機関の運転方法 - Google Patents

燃料噴射装置及びこの燃料噴射装置をそなえた内燃機関の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの定格負荷時における燃料噴射圧力を適正噴圧力に保持しつつ、低負荷運転域における燃料噴射圧力を適正噴射圧力まで上昇せしめることを可能として、エンジンの低負荷から高負荷までの全運転域において排気ガス中のPMの排出量を低減し得る燃料噴射装置及び該燃料噴射装置を備えた内燃機関の運転方法を提供する。
【解決手段】燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を、2つの燃料制御弁を介して各シリンダの燃料噴射弁に圧送するように構成された内燃機関の燃料噴射装置であって、エンジンの定格負荷に達しない一定負荷までは該一定負荷における噴射圧力が定格負荷における定格噴射圧力または定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射モードになるように2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御するとともに、一定負荷以上の時には2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放して噴射圧力の定格噴射圧力以上への上昇を制止せしめる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を、噴射時期及び噴射期間を変化可能な2つの燃料制御弁を介して各シリンダの燃料噴射弁に圧送するように構成された燃料噴射装置及びこの燃料噴射装置をそなえた内燃機関の運転方法に関する。
ディーゼルエンジンにおいては、燃料消費率の低減に加えて、低回転、低出力時における黒煙やパティキュレートの排出抑制、及び高回転、高出力時におけるNOx(窒素酸化物)の低減を実現するため、たとえば特許文献1(特開2003−148275号公報のの図5(第2実施例))にて提供されているように、各シリンダ毎に設けた燃料ポンプにて高圧に加圧された燃料を各シリンダの燃料噴射弁とを接続する2つの高圧噴射通路のそれぞれに前記高圧噴射通路を開閉するメイン燃料制御弁及びサブ燃料制御弁を設け、これら2つのメイン燃料制御弁及びサブ燃料制御弁の開閉時期及び開閉期間を制御することにより、燃料噴射モードを変化させている。
特開2003−148275号公報
図5(A)は、前記特許文献1にて提供されているような、各シリンダ毎に設けた燃料ポンプにて高圧に加圧された燃料を各シリンダの燃料噴射弁とを接続する2つの高圧噴射通路のそれぞれに前記高圧噴射通路を開閉するメイン燃料制御弁及びサブ燃料制御弁を設けてなるディーゼルエンジンにおける、メイン燃料制御弁及びサブ燃料制御弁の開閉タイミング、燃料噴射弁の針弁リフト、及び燃料噴射圧力のクランク角に対する変化を、エンジンの高負荷運転域L1及び低負荷運転域L2について示している。
かかる従来技術にあっては、図4(A)のB線のように、燃料噴射圧力をエンジンの定格負荷(定格出力)Ls時に適正噴射圧力Psになるようにマッチングさせて燃料噴射系を設計しているため、図5(A)に示されるように、低負荷運転域L2においては燃料噴射圧力が当該負荷に適正な噴射圧力よりも低くならざるを得ない。
このため、かかる従来技術にあっては、中、低負荷運転域において、適正な噴射圧力が得られないことから、シリンダ内における完全燃焼が阻害されて、図4(B)のB線のように排気ガス中の黒煙やパティキュレート(以下PMという)の排出量が増加するという、問題を有している。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、エンジンの定格負荷時における燃料噴射圧力を適正噴圧力に保持しつつ、中、低負荷運転域における燃料噴射圧力を適正噴射圧力まで上昇せしめることを可能として、エンジンの低負荷から高負荷までの全運転域において排気ガス中のPMの排出量を低減し得る燃料噴射装置及び該燃料噴射装置をそなえた内燃機関の運転方法を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を、噴射時期及び噴射期間を変化可能な2つの燃料制御弁を介して各シリンダの燃料噴射弁に圧送するように構成された内燃機関の燃料噴射装置であって、内燃機関(以下エンジンという)の定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射モードになるように前記2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御するとともに、前記一定負荷以上のときには前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放して噴射圧力の前記定格噴射圧力以上への上昇を制止せしめるコントローラをそなえたことを特徴とする(請求項1)。
かかる発明において、具体的にはつぎのように構成するのが好ましい。
即ち、前記エンジンの負荷を検出して前記コントローラに入力する負荷検出器を設け、前記コントローラは、前記負荷検出器からの負荷検出値がエンジンの定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射圧力モードになるように前記2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御し、前記負荷検出器からの負荷検出値が前記一定負荷に達したとき前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放する(請求項2)。
また、前記のように構成された燃料噴射装置を備えた内燃機関の運転方法の発明は、前記燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を、噴射時期及び噴射期間を変化可能な2つの燃料制御弁を介して各シリンダの燃料噴射弁に圧送するように構成された燃料噴射装置をそなえた内燃機関の運転方法であって、エンジンの定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射モードになるように前記2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御し、前記一定負荷に達したとき前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放して噴射圧力の前記定格噴射圧力以上への上昇を制止する(請求項3)。
本発明によれば、コントローラにおいて、燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を各シリンダの燃料噴射弁に圧送する2つの燃料通路をそれぞれ開閉する2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を、エンジンの定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射モードに制御し、前記一定負荷以上のときには前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放するので、負荷検出器からのエンジン負荷の検出値に従い前記一定負荷までは前記高圧噴射モードでの燃料噴射を行なうことにより、前記一定負荷以下のエンジンの低負荷域から中負荷域までの運転域では、前記高圧噴射モードでの運転により、噴射圧力を低負荷域から中負荷域の間の適正噴射圧力まで上昇させて運転することが可能となり、低負荷域から中負荷域までの運転域で、排気ガス中の黒煙やパティキュレート(PM)が低減された運転が可能となる。
そしてコントローラにおいて、エンジン負荷の検出値が前記一定負荷以上になったときには、前記2つの燃料制御弁の一方を全開から微小開度の間の所要開度で燃料戻り通路側に開放することにより、燃料ポンプから燃料噴射弁に至る高圧燃料系の燃料噴射圧力を一部燃料戻り通路側に開放して高圧燃料系の燃料噴射圧力を前記定格噴射圧力まで低下させ、噴射圧力の前記定格噴射圧力以上への上昇を制止せしめる。
これにより、エンジンの定格負荷時における燃料噴射圧力を適正噴圧圧力に保持しつつ中、低負荷運転域における燃料噴射圧力を適正噴射圧力まで上昇せしめることが可能となり、エンジンの低負荷から高負荷までの全運転域において排気ガス中のPMの排出量を低減することができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は本発明の第1実施例に係るディーゼル機関用ユニットポンプ式燃料噴射装置の系統図である。
図1において、30は各シリンダ毎の設けられたユニットポンプからなる燃料ポンプで、機関のクランク軸に連動される燃料カム33、該燃料カム33の回転によりローラ34を介して往復動せしめられてプランジャ室31a内の燃料を高圧に加圧するプランジャ31を備えている。該燃料ポンプ30の構造自体は公知であるので、詳細な構造説明は省略する。
10は電磁弁からなるメイン燃料制御弁で、後述するコントローラ20からの制御操作信号によって後述する燃料油管13の管路を開閉するものである。
12は電磁弁からなるサブ燃料制御弁で、後述するコントローラ20からの制御操作信号によって後述する燃料油管013の管路を開閉するものである。
1は燃料噴射弁で、本体内に往復動可能に嵌合された針弁2、該針弁2を閉弁方向に加圧するように付勢された針弁ばね5、該針弁2の下面が臨む油溜め4、前記針弁2の開弁により該油溜め4内の高圧燃料をシリンダ内に噴射する複数の噴孔3、前記油溜め4に連通される燃料通路6,7、前記針弁2の背面に臨んで形成され前記針弁ばね5を収納する針弁背面室05を備えている。該燃料噴射弁1の構造自体は公知であるので、詳細な構造説明は省略する。
8は前記針弁背面室05と後述する燃料戻り管9とを接続する燃料油管、11は電磁弁からなる戻り側制御弁で、後述するコントローラ20からの制御操作信号によって後述する燃料戻り管9の管路を開閉するものである。
7はシリンダ毎に設けられた噴射管で、前記燃料ポンプ30のプランジャ室31a出口と前記燃料噴射弁1の燃料通路7及び6とを接続している。
15は燃料タンク、14は該燃料タンク15に接続される燃料供給管で、該燃料供給管14には燃料供給ポンプ16、フィルタ17、逃し弁18等が設けられている。
13は該燃料供給管14及び燃料戻り管9と前記噴射管7とを接続する燃料油管で、前述のように該燃料油管13に前記メイン燃料制御弁10が設けられている。
013は燃料戻り管9と前記噴射管7とを接続する燃料油管で、前述のようにに該燃料油管013に前記サブ燃料制御弁12が設けられている。
9は前記戻り側制御弁11と燃料タンク15とを接続する燃料戻り管で、該燃料戻り管9には戻り側制御弁11から燃料タンク15に向かう流れを許容する逆止弁19が設けられている。
21はエンジン回転数を検出するエンジン回転数検出器、22はエンジン負荷(エンジンのラック変位、発電機駆動エンジンの場合は発電機負荷等)を検出する負荷検出器である。
20はコントローラで、前記エンジン回転数検出器21から入力されるエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器22から入力されるエンジン負荷の検出値の基づき後述する演算、制御を行って、前記メイン燃料制御弁10、サブ燃料制御弁12、及び戻り側制御弁11を開閉制御するものである。
かかる構成からなる燃料噴射装置を備えたディーゼル機関の運転時において、シリンダ毎に設けられた燃料ポンプ30におけるプランジャ31の往復動により加圧された高圧燃料は、噴射管7、燃料通路07及び燃料通路6を通って燃料噴射弁1の針弁2下面が臨む油溜め4に供給されるとともに、オリフィス12aにて絞られ燃料油路8を経て該噴射ノズル1の針弁背面室05に導入され針弁2の背面に作用して該針弁2を閉弁方向に押し付ける方向に作用する。
かかる運転状態の許で前記コントローラ20からの制御操作信号により、前記戻り側制御弁11によって前記燃料油管8及び燃料戻り管9を閉じた状態で、前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12を閉じると、該噴射管7から燃料噴射弁1の油溜め4に至る燃料通路が密閉状態となり該燃料通路の圧力つまり燃料噴射圧力が上昇する。
そして、前記コントローラ20からの制御操作信号により、前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12の閉止時期から所定の開閉時間差をおいて前記戻り側制御弁11を開くと、前記針弁2の背面に作用していた高圧燃料が該戻り側制御弁11を通って燃料戻り管9へと抜ける。
これにより、前記燃料噴射弁1の針弁2が、該針弁2の下面が臨む油溜め4に導かれている高圧燃料によって前記針弁ばね5の弾力に抗して押し上げられて開弁し、高圧燃料が噴孔3からシリンダ内に噴射され燃焼に供される。
この際において、前記戻り側制御弁11の開弁によって前記噴射管7内の高圧燃料の一部が前記オリフィス12で流路を絞られた後、該戻り側制御弁11を経て燃料戻り管9へと戻される。
そして、燃料噴射終了時においては、前記コントローラ20からの制御操作信号により前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12が開弁すると、前記噴射管7及び燃料噴射弁1内の燃料圧力が開放されて針弁2が針弁ばね5の弾力によって押し下げられて閉弁する。
図2は、かかる第1実施例におけるコントローラ20によるメイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12の開閉制御ブロック図である。
図2において、前記エンジン回転数検出器21からのエンジン回転数の検出値及び前記負荷検出器22からのエンジン負荷の検出値は、前記コントローラ20の噴射圧力算出部201に入力される。
202は噴射圧力設定部で、図4(A)のA線のように、エンジン負荷Lと燃料噴射圧力Pとの関係(エンジン回転数Nと燃料噴射圧力Pとの関係でもよい)が設定されている。
即ち、該噴射圧力設定部202においては、図4(A)のA線のように、エンジンの低負荷域域からエンジンの定格負荷Lsに達しない一定負荷L0までは、該一定負荷L0における噴射圧力P0が前記定格負荷LSにおける定格噴射圧力Psまたは該定格噴射圧力Psに接近した噴射圧力になるような高圧噴射モードに設定され、該一定負荷L0以上の高負荷運転域では、該噴射圧力が前記定格噴射圧力Psを超えないように噴射圧力の上昇を抑えている。
噴射圧力算出部201においては、前記エンジン負荷の検出値に対応する噴射圧力を前記噴射圧力設定部202から抽出し、メイン燃料制御弁開閉タイミング算出部204及びサブ燃料制御弁開閉タイミング算出部205に入力する。
メイン燃料制御弁開閉タイミング算出部204においては、噴射圧力算出部201で算出された噴射圧力に対応するメイン燃料制御弁10の開閉タイミングを算出し、サブ燃料制御弁開閉タイミング算出部205においては噴射圧力算出部201で算出された噴射圧力に対応するサブ燃料制御弁12の開閉タイミングを算出する。
前記サブ燃料制御弁開閉タイミング算出部205でのサブ燃料制御弁開閉タイミング算出値は前記サブ燃料制御弁12に出力され、該サブ燃料制御弁12は前記サブ燃料制御弁開閉タイミング算出値にて開閉操作される。
一方、前記メイン燃料制御弁開閉タイミング算出部204でのメイン燃料制御弁開閉タイミング算出値はメイン燃料制御弁修正開度算出部207に入力される。また、該メイン燃料制御弁修正開度算出部207には前記負荷検出器22からのエンジン負荷の検出値が入力されている。
そして、該メイン燃料制御弁修正開度算出部207においては、前記エンジン負荷の検出値が前記一定負荷L0(図4(A)参照)を超えているとき、前記メイン燃料制御弁10を開放せしめるとともにその修正開度を算出し、前記メイン燃料制御弁10に出力する。前記修正開度は、前記一定負荷L0を超えたときの噴射圧力が図4(A)のA線になるような開度とする。該メイン燃料制御弁10は、該メイン燃料制御弁修正開度算出部207で算出された修正開度だけ開放される。
従って、図5(B)のように、エンジンの低負荷域L2においては、前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12の双方が所定のタイミングで閉じて、図5(A)の低負荷域L2の噴射圧力よりも高い噴射圧力での燃料噴射が行なわれる一方、エンジンの高負荷域L1においては前記メイン燃料制御弁10が開放されて、噴射圧力の上昇が前記定格噴射圧力Ps(図4(A)参照)以下に抑制される。
かかる実施例によれば、コントローラ20において、燃料ポンプ30により加圧された高圧燃料を各シリンダの燃料噴射弁1に圧送する2つの燃料通路13,013をそれぞれ開閉する前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12の開閉時期及び開弁量を、エンジンの定格負荷Lsに達しない一定負荷L0までは、該一定負荷L0における噴射圧力P0が前記定格負荷Lsにおける定格噴射圧力Psまたは該定格噴射圧力Psに接近した噴射圧力になる高圧噴射モードに制御し、前記一定負荷L0以上のときには前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12の一方つまり前記メイン燃料制御弁10を燃料戻り通路9側に開放するので、負荷検出器22からのエンジン負荷の検出値に従い前記一定負荷L0までは前記高圧噴射モードでの燃料噴射を行なうことにより、前記一定負荷L0以下のエンジンの低負荷域から中負荷域までの運転域では、前記高圧噴射モードでの運転により、噴射圧力を低負荷域から中負荷域の間の適正噴射圧力まで上昇させて運転することが可能となり、低負荷域から中負荷域までの運転域で、排気ガス中の黒煙やパティキュレート(PM)が低減された運転が可能となる。
そして前記コントローラ20において、エンジン負荷の検出値が前記一定負荷L0以上になったときには、前記メイン燃料制御弁10及びサブ燃料制御弁12の一方つまり前記メイン燃料制御弁10を全開から微小開度の間の所要開度で燃料戻り通路9側に開放することにより、燃料ポンプ30から燃料噴射弁1に至る噴射管7等の高圧燃料系の燃料噴射圧力を一部燃料戻り通路9側に開放して、該高圧燃料系の燃料噴射圧力を前記定格噴射圧力Psまで低下させ、噴射圧力の前記定格噴射圧力Ps以上への上昇を制止せしめる。
これにより、エンジンの定格負荷Ls時における燃料噴射圧力を適正噴圧圧力に保持しつつ、中、低負荷運転域における燃料噴射圧力を所要噴射圧力まで上昇せしめることが可能となり、図4(B)のA線のように、エンジンの低負荷から高負荷までの全運転域において排気ガス中のPMの排出量を低減することができる。
図3は、本発明の第2実施例に係るディーゼル機関用電磁式ユニットインジェクタの燃料噴射系統図である。
この実施例は、本発明を、ポペット弁を2個並設した電磁式ユニットインジェクタに適用したもので、41aはメインポペット弁、41bはサブポペット弁であり、該メインポペット弁41a及びサブポペット弁41bは、第1ソレノイド46a及び第2ソレノイド46bにより、第1アーマチュア45a及び第2アーマチュア45bを介して、第1燃料通路47a及び第2燃料通路47bと第1戻り通路43a及び第2戻り通路43bとの間を開閉することにより、噴射管7に接続される前記燃料噴射弁1(図1参照)からの高圧燃料の排出を制御している。44a及び44bはポペット弁スプリングである。
この第2実施例においては、前記コントローラ20によって制御される前記第1ソレノイド46a及び第2ソレノイド46bにより、エンジンのエンジンの定格負荷Lsに達しない一定負荷L0までは、前記メインポペット弁41a及びサブポペット弁41bを同一タイミングで開閉することにより、該一定負荷L0における噴射圧力P0が前記定格負荷Lsにおける定格噴射圧力Psまたは該定格噴射圧力Psに接近した噴射圧力になる高圧噴射モードに制御し、前記一定負荷L0以上のときには前記メインポペット弁41aのリフトh2を、サブポペット弁41bのリフトh1よりも小さくして(その逆でもよい)、メインポペット弁41aが閉じて燃料噴射がなされているときサブポペット弁41bを一定量開放することにより、噴射圧力の前記定格噴射圧力Ps以上への上昇を制止せしめている。
この場合も、前記第1実施例と同様な効果が得られる。
本発明によれば、エンジンの定格負荷時における燃料噴射圧力を適正噴圧力に保持しつつ中、低負荷運転域における燃料噴射圧力を適正噴射圧力まで上昇せしめることを可能として、エンジンの低負荷から高負荷までの全運転域において排気ガス中のPMの排出量を低減し得る内燃機関の燃料噴射装置を提供できる。
本発明の第1実施例に係るディーゼル機関用ユニットポンプ式燃料噴射装置の系統図である。 前記第1実施例におけるコントローラによるメイン燃料制御弁及びサブ燃料制御弁の開閉制御ブロック図である。 本発明の第2実施例に係るディーゼル機関用電磁式ユニットインジェクタの燃料噴射系統図である。 (A),(B)は前記第1,第2実施例における効果の説明用線図である。 燃料噴射装置の噴射タイミング線図で、(A)は従来技術、(B)は前記第1、第2実施例を示す。
符号の説明
1 燃料噴射弁
2 針弁
3 噴孔
5 針弁ばね
6,07 燃料通路
7 噴射管
9 燃料戻り管
10 メイン燃料制御弁
11 戻り側制御弁
12 サブ燃料制御弁
13,013 燃料油管
20 コントローラ
21 エンジン回転数検出器
22 負荷検出器
30 燃料ポンプ
31 プランジャ
31a プランジャ室
41a メインポペット弁
41b サブポペット弁
45a,45b アーマチュア
46a,46b ソレノイド

Claims (3)

  1. 燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を、噴射時期及び噴射期間を変化可能な2つの燃料制御弁を介して各シリンダの燃料噴射弁に圧送するように構成された内燃機関の燃料噴射装置であって、内燃機関(以下エンジンという)の定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射モードになるように前記2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御するとともに、前記一定負荷以上のときには前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放して噴射圧力の前記定格噴射圧力以上への上昇を制止せしめるコントローラをそなえたことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記エンジンの負荷を検出して前記コントローラに入力する負荷検出器を設け、前記コントローラは、前記負荷検出器からの負荷検出値がエンジンの定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射圧力モードになるように前記2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御し、前記負荷検出器からの負荷検出値が前記一定負荷に達したとき前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 燃料ポンプにより加圧された高圧燃料を、噴射時期及び噴射期間を変化可能な2つの燃料制御弁を介して各シリンダの燃料噴射弁に圧送するように構成された燃料噴射装置をそなえた内燃機関の運転方法であって、内燃機関(以下エンジンという)の定格負荷に達しない一定負荷までは、該一定負荷における噴射圧力が前記定格負荷における定格噴射圧力または該定格噴射圧力に接近した噴射圧力になる高圧噴射モードになるように前記2つの燃料制御弁の開閉時期及び開弁量を制御し、前記一定負荷に達したとき前記2つの燃料制御弁の一方を燃料戻り通路側に開放して噴射圧力の前記定格噴射圧力以上への上昇を制止することを特徴とする内燃機関の運転方法。
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