JP2007113438A - 液体燃料等の流体燃料改質器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る液体燃料等の流体燃料改質器は放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体と、電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体とを内燃機関に供給する前の液体燃料等の流体燃料供給路の途中に配設したチューブに充填する。
【選択図】図2
Description
また本発明は液体燃料又は気体燃料の流路が狭い箇所に設置されていた場合等においても燃料改質器自体が可撓性を有しているために該燃料改質器の取付けが容易である液体燃料等の流体燃料改質器を提供することにある。
1は耐圧性の可撓性チューブで、内燃機関(図示せず)に供給する前の流体燃料供給路(図示せず)の途中に継手を介して配設される。本例ではテクノフレックス社製の継手を備えたフレキシブルメタルホースS220又はS225を使用した場合を示したが本発明はこれらに限定されるものではない。本例で使用するチューブの長さは継手を含めて全長約3mであり、波形断面がU字形状をしており、独立山で形成されており、強さ、耐熱性、耐候性のステンレス鋼素材のチューブ本体1aとその本体を被覆するワイヤーブレイド1bで形成されている。図中、1cはユニオンツバ、1dはユニオンナット、1eはカラー、1fはガスケット、1gはユニオンネジ、1hは燃料吸入口、1iは燃料排出口をそれぞれ示す。尚、本例ではチューブが可撓性である場合について説明しているが、剛体性の材料で作られたチューブでも本発明に適用可能である場合がある。
放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体2は、セラミック粉末と放射性希土鉱石粉末を混練、造粒、乾燥、焼成、研磨して略同一径に形成した球状体である。セラミック粉末はアルミナとシリカをベースにしたもので、放射性希土鉱石粉末は酸化トリウム等の放射物質を有する希土鉱石を粉砕して得られる。セラミック粉末と放射性希土鉱石粉末の配合割合は重量比で約70%対30%の比率とし、これにバインダーを混ぜて混練し、造粒、乾燥、焼成(1280°C〜1300°C)、研磨して略同一径(直径約5.5mm)に形成した。希土鉱石の成分としては、SiO2 、Al2O3 、P2O5 、K2O 、CeO2 、La2O3 、Nd2O3 等を主成分とする他、微量の金属酸化物その他の酸化物を含有している鉱物である。
電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体3はセラミック粉末と電気石(トルマリン)
粉末を混練、造粒、乾燥、焼成、研磨して略同一径例えば直径5mm〜7mm程度の範囲に形成した球状体である。
放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体2と、電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体3との混合割合は7:3〜5:5の範囲であることが望ましい。この範囲は使用する流体燃料の種類等によって混合割合を変える。電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体3の配合割合を超えて多くすると流体燃料の消費量低減化が図られない。
また電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体3は圧電効果及び焦電効果があり、流体燃料に対してイオン化作用があり、液体燃料が電気石と接触することにより瞬間的ではなく、連続的、持続的にイオン化が起こる。
基本的な構造は先の実施例と同じであるが、可撓性チューブ1内にチューブの可撓性の動きに支障のない長さの流体燃料通過専用管5を1個または所定間隔をおいて複数個設けた点が異なる。本例では2個配設した場合を示す。
流体燃料通過専用管5はその両端にセラミック焼成球状体2、3が通過しないようにするために柵5aが設けられている。流体燃料通過専用管5を可撓性チューブ1内に設けることによりセラミック焼成球状体2、3の充填に伴う流体燃料の圧力増加が流体燃料通過専用管5を通過させることで緩和され、流体燃料の流れが停滞することなくスムーズとなる。
試験場所:長崎県下県郡美津島町(対馬) X造船工場
試験日 :平成17年8月7日
試験機材:1 第1の実施例の流体燃料改質器
2 コマツディーゼルゼネレーター 115Ph 使用時間 4069H
3 負荷条件:11KWコンプレッサー
試験方法:試験運転時間 60分
使用燃料 A重油
燃料4Lを使用し、本件改質器の未装着の場合と、装着した場合のそれぞれについて60分、1500rpmで運転を行い、各々の残量燃料の測定を実施した。また黒煙排出状態は目視で検証観察をおこなった。
試験結果:本件改質器未装着の場合の燃料消費量 :3.40L/H
本件改質器装着の場合の燃料消費量 :3.18L/H
燃料消費量の低減結果は6.47%であった。
黒煙は本件改質器装着の場合、運転開始後14分経過の後著しく改善状態が確認された。
試験場所:長崎県下県郡美津島町(対馬) X造船工場
試験日 :平成17年8月30日
試験機材:1 第1の実施例の流体燃料改質器
2 コマツディーゼルゼネレーター 110Ph 使用時間 4069H
3 負荷条件:11KWコンプレッサー
試験方法:試験運転時間 120分
使用燃料 A重油
燃料10Lを使用し、本件改質器の未装着の場合と、装着した場合のそれぞれについて120分、1500rpmで運転を行い、各々の残量燃料の測定を実施した。また黒煙排出状態は目視で検証観察をおこなった。
試験結果:本件改質器未装着の場合の燃料消費量 :7.00L
本件改質器装着の場合の燃料消費量 :6.35L
0.65÷7×100=9.285%の低減率を確認した。
黒煙は本件改質器装着の場合、運転開始後14分経過の後著しく改善状態が確認された。
実験の結果、第1回の場合に比べ第2回の実験結果の方が良好な結果が得られた理由
はエンジンが徐々に活性化した燃料に対して順応した結果と思われる。
1a チューブ本体
1b ワイヤーブレイド
1c ユニオンツバ
1d ユニオンナット
1e カラー
1f ガスケット
1g ユニオンネジ
1h 燃料吸入口
1i 燃料排出口
2 放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体
3 電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体
4 螺旋羽根付き軸棒
4a 軸棒
4b 螺旋羽根
5 流体燃料専用管
5a 柵
Claims (4)
- 放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体と、電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体とを内燃機関に供給する前の液体燃料又は気体燃料の流体燃料供給路の途中に配設したチューブに充填することを特徴とする液体燃料等の流体燃料改質器。
- 放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体と、電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体との混合割合は7:3〜5:5であることを特徴とする請求項1記載の液体燃料等の流体燃料改質器。
- 放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体と、電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体とを内燃機関に供給する前の液体燃料又は気体燃料の流体燃料供給路の途中に配設したチューブに充填し、該チューブは耐圧性の可撓性チューブで形成し、該チューブの軸心部位にはチューブの可撓性の動きに支障のない長さの回転可能な螺旋羽根付きの軸棒を1個または所定間隔をおいて複数個設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の液体燃料等の流体燃料改質器。
- 放射性希土鉱石粉末を含有するセラミック焼成球状体と、電気石粉末を含有するセラミック焼成球状体とを内燃機関に供給する前の液体燃料又は気体燃料の流体燃料供給路の途中に配設したチューブに充填し、該チューブは耐圧性の可撓性チューブで形成し、該チューブの軸心部位にはチューブの可撓性の動きに支障のない長さの回転可能な螺旋羽根付き軸棒を1個または所定間隔をおいて複数個設けるとともに前記チューブ内にチューブの可撓性の動きに支障のない長さの液体燃料通過専用管を1個または所定間隔をおいて複数個設けたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の液体燃料等の流体燃料改質器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005303889A JP2007113438A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 液体燃料等の流体燃料改質器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005303889A JP2007113438A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 液体燃料等の流体燃料改質器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007113438A true JP2007113438A (ja) | 2007-05-10 |
Family
ID=38095869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005303889A Pending JP2007113438A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 液体燃料等の流体燃料改質器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007113438A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009078257A1 (ja) * | 2007-12-18 | 2009-06-25 | Alive Corporation Co., Ltd. | 燃焼機関用燃焼効率向上材 |
KR101114512B1 (ko) | 2009-02-25 | 2012-02-24 | 군산대학교 산학협력단 | 매연 저감을 위한 연료 개질 장치 |
JP5346420B1 (ja) * | 2012-09-25 | 2013-11-20 | 洋 角田 | 舶用c重油改質装置及び舶用c重油改質材の製造方法 |
CN114941594A (zh) * | 2022-05-30 | 2022-08-26 | 包头稀土研究院 | 机动车燃料催化器及其生产方法和用途 |
-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005303889A patent/JP2007113438A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009078257A1 (ja) * | 2007-12-18 | 2009-06-25 | Alive Corporation Co., Ltd. | 燃焼機関用燃焼効率向上材 |
KR101114512B1 (ko) | 2009-02-25 | 2012-02-24 | 군산대학교 산학협력단 | 매연 저감을 위한 연료 개질 장치 |
JP5346420B1 (ja) * | 2012-09-25 | 2013-11-20 | 洋 角田 | 舶用c重油改質装置及び舶用c重油改質材の製造方法 |
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