JP2007112608A - 搬送物供給量制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部11によってその搬送速度が制御されるコンベヤ10上に、搬送物2の高さを検知するレベル検知手段H1,H2を設け、そのレベル検知手段H1,H2は、前記搬送物2の高さを検知して信号で前記制御部11へ送信し、その制御部11は、前記信号に基づいて、前記搬送物2の単位時間当たりの供給量が一定となるようにコンベヤ10の搬送速度を自動的に調整するようにした。このようにすれば、搬送物2が、そのコンベヤ10の進行方向に沿って山や谷が断続的に形成された状態で載せられていても、上記レベル検知手段H1,H2によりその山や谷の高さを信号で検出し、その信号に基づいて搬送速度を自動的に調整する。このため、搬送物2の供給を、その体積に基づいて的確に調整し、常に定量の体積づつ搬送先に供給できるようになる。
【選択図】図1
Description
このような状態では、刻々と変化する搬送物の高さに応じて、上記手動による搬送速度の調整が的確にできず、搬送物をその搬送先に常に定量の体積づつ供給することが難しいという問題がある。
また、搬送物の供給過多、あるいは過小により、その搬送先の機器が有する機能を充分に発揮できず、精度、あるいは処理量が落ちてしまうことも考えられる。
このようにすれば、コンベヤ上の搬送物が、そのコンベヤの進行方向に沿って山や谷が断続的に形成された状態で載せられていても、上記検知手段によりその山や谷の高さを信号で検出し、その信号に基づいてコンベヤの搬送速度を自動的に調整する。このため、搬送物の供給を、その体積に基づいて的確に調整し、常に定量の体積づつ供給できるようになる。
この実施形態の搬送物供給量制御方法は、マイクロウェーブセンサを用いてコンベヤ上に載せられた搬送物の高さを、その搬送物に触れることなく検知する非接触式のレベル検知手段を採用した手法である。
また、搬送物2は、重機(ローダ)等により、コンベヤ10の前端に設けた受け入れホッパ3内に投入されて、その搬送物2が、搬送部1の動きに合わせて順次搬送されていく。そして、搬送物2は、そのコンベヤ10の後端において落下し、破砕機5のホッパ6内に投入されていく。
また、例えば、上記レベル検知手段H2の上記送・受波器22a,22b間を直線上に結ぶ位置に搬送物2が堆積されていなければ、送波器22aから送波されたマイクロ波Bを受波器22bが受波するので、そのレベル検知手段H2は、「搬送物がない」という検出信号を出し、その信号をケーブル12を介して制御器11に発信する。
図3に示す符号41,42は、それぞれ、上記レベル検知手段H1,H2による搬送物2の検知により、その搬送物2の高さの情報を検知信号で発することを意味し、また、符号43,44は、破砕機5のロータ7を動作させる駆動装置8に流れる電流を、図1に示す電流検知部15で検知し、その電流値が予め設定された2段階の値H1,H2をそれぞれ超えているか否かにより信号を発することを意味する。
1.層厚(コンベヤ上の搬送物の体積高さ)がH1以上でない状態が、予めタイマで設定された時間経過し、且つ、層厚がH2以上でもない状態が同じくタイマ設定時間経過し、且つ、破砕機電流値がH1以上でない状態が同じくタイマ設定時間経過した場合、その破砕機5には過負荷がなく、この層厚であれば破砕機5に負荷をかけることもないであろうと制御部11が判断し、コンベヤ10は、S1(例えば、定格の100%)の速度で稼働して破砕機5に搬送物2を送り込む。
2.層厚がH1以上になり、且つH2以上でない状態がタイマ設定時間経過し、且つ、破砕機電流値がH1以上でない状態が同じくタイマ設定時間経過した場合、コンベヤ10は、S2(例えば、定格の70%)の速度に減速される。その結果、コンベヤ10上の搬送物2の層厚は増えたものの、その稼働速度を落とすことによって、破砕機5への搬送物2の供給体積は以前と同じレベルに維持される。したがって、破砕機5には過負荷が生じない。
3.層厚がH1、H2以上となり、且つ、破砕機電流値がH1以上でない状態がタイマ設定時間以上経過した場合、コンベヤ10は、さらにS3(例えば、定格の30%)の速度に減速される。その結果、上記と同様、破砕機5への搬送物2の供給体積は以前と同じレベルに維持される。
4.上記3に示す状態において、層厚がH2以上でなくなり、その状態がタイマ設定時間経過すれば、再び、上記2の状態に戻り、コンベヤ速度をS2に増速する。
5.また、層厚がいかなる場合においても、破砕機電流値がH1以上となった場合は、破砕機5がやや過負荷であると判断してコンベヤ10の速度をゼロとし、過負荷でなくなるのを待つ。すなわち、破砕機5内に既に入っている搬送物2が、破砕処理されて排出されるのを待つ。その後、電流値がH1以上でない時間がタイマ設定時間経過すれば、層厚のH1,H2の状態を検知し、その状態に対応した速度でコンベヤ10が稼働する。なお、ここで、「コンベヤ速度ゼロ」とはコンベヤ停止とする必要はなく、速度ゼロの状態で稼働再開を待機している状態が望ましい。
6.同じく、層厚がいかなる場合においても、破砕機電流値がH2以上となった場合は、破砕機5が過負荷であると判断して、すぐに破砕機5を停止させる。同時に、コンベヤ10もインターロックで停止させ、搬送物2が破砕機5に入らないようにするとともに、警報(ANN)を発報する。
なお、上記の各ブロックにおいて、タイマの設定時間及びタイマの使用は任意である。
この接触子33の後端は、その向きに応じて角度検知手段(レベル検知手段)H1,H2のリミットスイッチ31,32のいずれかを動作させ、その動作状況に基づいて、搬送物2の高さを検知する。
なお、接触子33は、例えば、搬送物2の内容やその他の搬送状況に応じて、図4に符号33’で示すように、長さの異なるものに取替えることも可能である。また、稼働前の試運転時に、上記リミットスイッチ31,32の取付角度を調整するようになっている。
このとき、搬送物2は、コンベヤ10の幅方向に対してもその層厚が一様ではなく、山谷がある。そこで、接触子33を構成するゴム製の板が、その幅方向の山谷の形状に応じて、弾力をもって変形するようにゴムの硬度、ゴム板の厚さ、重さ等に設定すれば、その幅方向に亘る平均的な搬送物2の層厚を検知できるようになる。
この図5に示す態様によれば、各信号を処理する制御部11の構成については、第一の実施形態と同様とし得るので、説明を省略する。
2 搬送物
3,6 ホッパ
4,8 駆動装置
5 破砕機
7 ロータ
10 コンベヤ
10a ケーシング
11 制御部
12,13,14 ケーブル
15 電流検知部
21a,22a 送波器(送信器)
21b,22b 受波器(受信器)
31,32 リミットスイッチ
33 接触子
33a 止め金具
33b ボルト
34 軸
35 ストライカ
H1,H2 レベル(角度)検知手段
Claims (4)
- 制御部によってその搬送速度が制御されるコンベヤ上に、そのコンベヤに載せられた搬送物の高さを検知するレベル検知手段を設け、そのレベル検知手段は、前記搬送物の高さを検知してその検知した前記搬送物の高さの情報を信号で前記制御部へ送信し、その制御部は、前記信号に基づいて、前記搬送物の単位時間当たりの供給量が一定となるようにコンベヤの搬送速度を自動的に調整することを特徴とする搬送物供給量制御方法。
- 上記レベル検知手段は、上記コンベヤ上に揺動自在に設けた接触子と、その揺動した接触子の向きを検知する角度検知手段を備え、上記搬送物の高さは、前記搬送物の上面に触れて揺動する接触子の向きにより検知されることを特徴とする請求項1に記載の搬送物供給量制御方法。
- 上記レベル検知手段は、上記コンベヤ上において高さの異なる複数の非接触式のセンサを備え、上記搬送物の高さは、前記各高さにおけるセンサの送波器と受波器との間の送受波状況に基づいて、その各高さにおける搬送物の有無により検知されることを特徴とする請求項1に記載の搬送物供給量制御方法。
- 上記非接触式のセンサは、上記送波器と受波器との間にマイクロ波を送受波するマイクロウェーブセンサであることを特徴とする請求項3に記載の搬送物供給量制御方法。
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