JP2007112152A - 人員拘束装置用ガス発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異音の発生が防止されさらに容器の耐圧性能が保証された車両の人員拘束装置用ガス発生器の提供。
【解決手段】 ガス排出口に至る経路の閉塞部材を破壊するための金属製のロッド24は、根本部26と筒状壁35の間に環状弾性材60が介在されている。このため、車両の走行時に加えられる振動により、根本部26と筒状壁35がぶつかっても異音が発生することがない。
【選択図】 図2

Description

本発明は、エアバッグ、インフレータブルベルト、歩行者保護装置等の車両の人員拘束装置に使用するガス発生器に関する。
車両乗員拘束装置や歩行者保護装置においてエアバッグ等の人員拘束装置を膨張させるガス発生器では、ガス排出口にエアバッグを接続するため、ガス排出口近傍にバッグ接続に障害となる着火用リードワイヤが接続される点火器等が存在しない構造が好ましい。
特許文献1の発明では、加圧ガスを用いたインフレータであり、点火器とガス排出口が離れたものが開示されている。加圧ガスを使用するガス発生器では、ガス排出口を閉塞するために閉塞手段となる破裂板を使用するが、作動時にはこの破裂板を開裂させて、ガス排出経路を開放する必要がある。特許文献1では、点火手段の作動で発生する高温高圧のガスで作動させたロッドにより、破裂板を開裂させる構造が採用されている。
特許文献1の発明では、加圧ガスを収容したインフレータ容器12の一端に、スクイブ44が取り付けられている。スクイブ44は、ハウジング12の一端部に形成された燃焼室16の更に一端部分に取り付けられ、ハウジング12の内部に嵌入した状態で配置されている。燃焼室16には、更にスクイブ44の作動によって発火し、高温・高圧のガスを発生するガス発生剤34が配置されており、ロッド74を右に押すことで破裂板となるシール80を開裂させる。ロッドはカップシール60に取り付けられ、カップシール60が燃焼室16の壁18に嵌合され、溶接68で固定されている。燃焼室16内のチャージ34の燃焼によって発生したガスで、カップシール60の壁62とスカート64の間で破裂する。
USP 3,856,180明細書
特許文献1の発明の構造では、ロッド74のカップシール60側は、溶接68によって確実に固定されているため、外部の振動でカップシール等ががたつき、異音がするということは無い。しかしながら、溶接68による固定であるから、溶接条件を厳密に管理しないと、作動時に溶接部分68で開裂したり(溶接が弱いとき)、壁62とスカート64の接合部で開裂したりして、製品によって性能にばらつきが生じ、作動再現性が低くなるおそれもある。
さらにカップシール60によって加圧ガス収容室と燃焼室16が区画され、ガス充填圧に相当する圧力がカップシール60にかかっているため、ロッド74を移動させるには、それ以上の圧力を燃焼室16内で発生させる必要がある。
本発明は、点火器とガス排出口が離れた位置に設けられ、ガス排出口に至るガス排出経路の閉塞手段をロッドで破壊する構造のガス発生器であり、ロッドの固定が簡単で、ロッドのがたつきによる異音の発生が防止され、また容器の耐圧性が保障された信頼性の高いガス発生器を提供することを課題とする。
本発明は、課題の解決手段として、
2つの開口部を有する筒状ハウジングと、前記筒状ハウジングの1つの開口部に接続された点火手段室と、前記筒状ハウジングの他の開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
前記筒状ハウジングと前記点火手段室の間が第1閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジングと前記ディフューザ部との間が第2閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジング内には加圧ガスが充填されており、
前記筒状ハウジング内には、作動時において第2閉塞手段を破壊してディフューザ部への通路を開放するための金属製のロッドが、根本部が第1閉塞手段近傍の金属壁面に接触した状態で配置されており、
前記接触部分には、前記根本部と前記第1閉塞手段近傍の金属壁面の両方から押圧されるように弾性材が介在されている、車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器の作動時においては、第1閉塞手段が点火手段による圧力や衝撃波により破壊され、前記圧力や衝撃波を受けたロッドが飛び出して第2閉塞手段に衝突することにより第2閉塞手段が破壊されて、ガス排出口に至るガス排出経路が開放される結果、エアバッグが膨張される。このような動作は、乗員の安全確保の観点から、車両の耐用年数である10年以上にわたって確実に行われる必要があるが、自動車走行に伴い外部から加えられる振動により、ロッドががたついて異音が発生すると、作動の確実性には影響を与えない場合であっても、乗員に不快感や不安感を与えることになるため好ましくない。
そこで、ロッド根本部と第1閉塞手段近傍の金属壁面との接触部分に弾性体を介在させるとき、ロッド根本部と金属壁面の両方から押圧されるように弾性材を介在させることにより、弾性材は、ロッド根本部と金属壁面の隙間をぴったりと塞ぐように変形する(場合により、弾性材の一部が削り取られる)。また、弾性材は、元の形状(変形前の形状)に復元させようとする力を生じさせるものでもよい。
このため、外部振動によるロッドのがたつきが防止され、異音の発生も防止される。また、このように弾性材を介在させることにより、金属同士を嵌め合わせたような場合に比べると、作動時においてロッド根本部が第1閉塞手段近傍の金属壁面から外れやすくなり、ロッドの飛び出しも円滑に行われる。
弾性材は、ロッド根本部表面に形成する場合、金属壁面に形成する場合、ロッド根本部表面と金属壁面の両方に形成する場合、ロッド根本部と金属表面の間に挟み込む場合のいずれの形態で介在されていてもよい。
弾性材は、体積弾性を有するものが好ましく、ゴム(天然ゴム、合成ゴム)、樹脂(天然樹脂、合成樹脂)又はエラストマーからなるものを用いることができる。また、弾性材の形状は制限されないが、体積弾性が発現されやすくする観点から、厚さは2mm以上であることが好ましい。なお、物理的に弾性を示す材質でなくとも、前記接触部分でロッド根本部又は金属壁面から押圧されることで、異音の発生を防止できるものであれば、本発明の弾性材に含まれる。
ロッドは、均一径又は部分的に径の異なる棒状のものであり、ロッド根本部は、他の部分と同形状のものでもよいし、他の部分とは異なるもの、例えば端部に設けられたフランジ部でもよい。
本発明のガス発生器では、ロッド根本部の反対端部であるロッド先端部を保持して、作動前のずれ等を防止するため、第2閉塞手段の近傍にロッド先端部を保持するためのリテーナを配置することができる。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記点火手段室の外殻が点火手段室ハウジングにより形成されており、前記点火手段室ハウジングが、前記筒状ハウジング内に突出して形成された筒状壁を有しており、前記筒状壁と前記ロッド根本部が接触している、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
筒状壁は、第2閉塞手段側に向かって開口されたものである。このような筒状壁を点火手段室ハウジングに設けて利用することで、ロッド根本部の固定作業が容易になる。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記筒状壁が第2閉塞手段側に拡がるような傾斜が付けられている、請求項2記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
このような筒状壁を用いると、開口部が大きくなるため、ロッド根本部の嵌め込み作業が容易になるほか、作動時におけるロッドの飛び出しも容易になる。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記筒状壁の内表面及び前記ロッド根本部の外表面の少なくとも一方が弾性材を有している、請求項2又は3記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
弾性材は、筒状壁の内表面及びロッド根本部の外表面の少なくとも一方に設けられていればよく、両方に設けられていてもよい。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記ロッド根本部の弾性材表面に突起が設けられている、請求項4記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
弾性材に設けられた突起が押し潰されるように変形することで、弾性材による作用効果がより高められるので好ましい。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記筒状ハウジングと前記ロッド根本部が接触しており、前記筒状ハウジングの内表面及び前記ロッド根本部の外表面の少なくとも一方が弾性材を有している、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
弾性材は、筒状ハウジングの内表面及びロッド根本部の外表面の少なくとも一方に設けられていれば良く、両方に設けられていてもよい。
本発明は、課題の他の解決手段として、前記ロッド根本部が弾性材で形成されている、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
本発明は、課題の解決手段として、
2つの開口部を有する筒状ハウジングと、前記筒状ハウジングの1つの開口部に接続された点火手段室と、前記筒状ハウジングの他の開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
前記筒状ハウジングと前記点火手段室の間が第1閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジングと前記ディフューザ部との間が第2閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジング内の第1ガス充填空間には加圧ガスが充填されており、
前記筒状ハウジング内には、作動時において第2閉塞手段を破壊してディフューザ部への通路を開放するための金属製のロッドが、根本部が第1閉塞手段近傍の金属壁面に接触した状態で配置されており、
前記第1閉塞手段と前記ロッド根本部の間には第2ガス充填空間が存在しており、前記第1ガス充填空間と前記第2ガス充填空間が前記ロッド根本部に設けられた連通孔により連通されている、車両の人員拘束装置用ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器では、ロッド根本部が連通孔を有し、この連通孔により第1ガス充填空間と第2ガス充填空間が連通されているため、いずれの空間にも同一圧力の加圧ガスが充填されており、ロッド全体が同一の充填圧力下におかれている。このため、作動時においてロッドの移動が容易になる。
また、加圧ガスを使用するガス発生器では、加圧ガスの密封を確実に行うため、ガス発生器の各部分の耐圧評価をする必要がある。本発明のガス発生器では、第1ガス充填空間と第2ガス充填空間に加圧ガスが充填されるものであるため、筒状ハウジング、第1閉塞手段及び第2閉塞手段が、充填ガス圧に対して十分な耐圧性能を有するかどうかを評価するときに、全てに同一圧力が加えられた状態となっているから、ガス発生器全体の耐圧性評価を一度で行うことができる。
上記発明の車両の人員拘束装置用ガス発生器は、前記ロッド根元部が略平板状部材であり、前記連通孔が前記略平板状部材に形成された貫通孔であるもの、又は前記ロッド根元部が略平板状部材であり、前記連通孔が前記略平板状部材と前記金属壁面との間に形成された隙間であるものにすることができる。
連通孔は、ガス充填時において、第1ガス充填空間から充填したガスを第2ガス充填空間に移動させる役目をするものであるから、高圧充填されたガスが移動できる程度の径の大きさでよい。よって、点火手段の作動により、短時間のうちに発生する衝撃波や圧力波で第1閉塞手段が破壊されたときには、前記衝撃波や圧力波は、実質的に連通孔を通過せずにロッド根本部に圧力を与えるように作用する。
上記発明の車両の人員拘束装置用ガス発生器は、前記根本部と前記金属壁面の接触部分には、前記根本部と前記金属壁面の両方から押圧されるように弾性材が介在されているものにすることができる。
このように弾性材を介在させることによって、外部からの振動などで根元部と金属壁面との接触するときに発生する金属音(異音)が防止できる。
本発明のガス発生器は、金属製のロッド根本部と第1閉塞手段近傍の金属壁面との接触部分において、ロッド根本部と金属壁面の両方から押圧されるように弾性材が介在されている。このため、車両走行時に加えられる振動により、金属部材同士がぶつかることがなく、異音が発生することが防止される。
また第1ガス充填空間と第2ガス充填空間を設け、両方の空間内に加圧ガスが充填される構造にすることにより、全体の耐圧性評価が容易になる。
(1)図1、図2のガス発生器
図1は、エアバッグ用ガス発生器10の縦断面図、図2は、図1の部分拡大断面図であるが、一部(筒状壁35)の形状が異なっている。図1、図2のガス発生器は、エアバッグの膨張手段として加圧ガスを用いるストアード式のものである。
筒状ハウジング20は、両端側に2つの開口部を有しており、一端側の開口部に接続された点火手段室30と、他端側の開口部に接続されたディフューザ部40とを有している。これらはステンレス又はアルミニウムからなるもので、それぞれの接合部において溶接固定されている。
筒状ハウジング20の内部空間(第1ガス充填空間)22内は気密に維持されており、アルゴン、ヘリウム、窒素等の単体又はそれらの混合ガスが充填(充填圧は約35,000〜70,000kPa)されている。加圧ガスは、0℃、1気圧(101.325kPa)で400m/sec以上の音速を有するものが好ましい。加圧ガスは、図示していないピンで閉塞する前の充填孔から第1ガス充填空間に充填した後、ピンと筒状ハウジング20を一緒に溶接して封入される。
点火手段室30は、点火手段室ハウジング31により外殻が形成されており、本体部32の一端開口部側には、内側段差部33aと外側段差部33bを形成するように筒状ハウジング20(内部空間又は第1ガス充填空間22)内に突出して形成された筒状壁35を有している。筒状壁35の内周面には、開口部方向(第2閉塞手段48の方向)に拡がるような傾斜が付けられているが、図1に示すとおり、傾斜がないものでもよい。
本体部32の他端開口部側には、点火薬を備えた電気式の点火器36が収容されている。点火器36は、コネクタ及びリードワイヤ(いずれも図示せず)を介して車両の電源供給回路に接続される。点火器36には、着火薬としてジルコニウムと過塩素酸カリウムを主成分とする着火薬が260mg含まれているものを使用している。
筒状ハウジング20(内部空間又は第1ガス充填空間22)と点火手段室30の間の通路(本体部32と筒状壁35で囲まれた通路)は、ステンレス製の第1破裂板38で閉塞分離されて第1通路37a、第2通路(第2ガス充填空間)37bとなっており、点火手段室30の内部は常圧となっている。第1破裂板38は、周縁部が内側段差部33aに溶接固定されている。点火手段室ハウジング31と筒状ハウジング20は、外側段差部33bと筒状ハウジング20との接触部において溶接固定されている。
点火手段室ハウジング31内部には、点火器36のみが配置されており、点火器36は着火薬を含んだ作動部分を第1破裂板38に対向させて配置している。点火器36は、着火薬の作動により、圧力波、衝撃波を発生させる。
ディフューザ部40は、ディフューザハウジング42により外殻が形成されており、ディフューザハウジング42には、加圧ガスを外部に排出する複数のガス排出口46が均等配置されている。
筒状ハウジング20(内部空間又は第1ガス充填空間22)とディフューザ部40の間の第3通路44は、ステンレス製の第2破裂板48で閉塞されており、ディフューザ部40の内部は常圧となっている。第2破裂板48は、その周縁部が、ディフューザハウジング42に溶接固定されている。
筒状ハウジング20内のディフューザ部40に近い部分には、ロッド24の先端部24aを保持するためのリテーナ50が配置されている。リテーナ50は、筒状ハウジング20内に圧入され、周面と筒状ハウジング20の内壁面21が互いに押圧された状態で接している。
リテーナ50の形状は特に制限されず、作動前において、ロッド先端部24aが半径方向及び軸方向に動かないようにできるものであればよい。例えば、図示するような環状形状であり、中央部にロッド先端部24aを差し込むための穴(ロッド先端部24aの半径方向へのずれを防止するように作用する)を有しているものを用いることができる。
ロッド24は、先端部24aと反対側に円盤状の根本部26を有しており、いずれもステンレス、アルミニウム等の金属製のものである。
先端部24aは、第2破裂板48の中心と間隔をおいて正対している。ロッド先端部24aの近傍には、短いフランジ部25が設けられており、フランジ部25は作動前にロッド24の軸方向(特に第2破裂板48方向)への移動を防止するためのストッパとして作用する。
ロッド根本部26は筒状壁35内に挿入されており、根本部26の外周面26aと筒状壁35の内周面35aの間には、環状弾性材60が介在されている。ロッド根本部26には、内部空間(第1ガス充填空間)22と第2通路(第2ガス充填空間)37bとを連通する複数の連通孔27を設けることができる。図2の実施例では、直径2mmの連通孔27が2つ形成されている。このような連通孔27を設けることで、第2通路(第2ガス充填空間)37b内にも加圧ガスを充填することができる。
環状弾性部材60が存在することで、加圧ガスは筒状壁35の内周面35aとの間を通って第2通路(第2ガス充填空間)37bに流れ込みにくくなるが、連通孔27によって、第2通路(第2ガス充填空間)37bにも加圧ガスが充填されるため、ロッド24のいずれの部分も圧力的に同じ状態となり、ロッド24の移動が円滑になされる。
更に筒状ハウジング内部に加圧ガスを充填するとき、第1破裂板38及び第2破裂板48の耐圧性能を評価する際にも、連通孔27によって第2通路(第2ガス充填空間)37bに加圧ガスが流れ込むため、内部空間(第1ガス充填空間)22と同じ圧力が第1破裂板38にかかり、正確な耐圧評価が可能となる。
製造時において、内部空間(第1ガス充填空間)22に加圧ガスを充填する際には、筒状ハウジング20の壁面に充填孔を形成し、そこから加圧ガスを所定量充填した後、シールピンを筒状ハウジング20に溶接することで、充填孔を閉塞する。内部空間(第1ガス充填空間)22に充填された加圧ガスにより、第2破裂板48は外側に湾曲し、さらに充填ガスの一部は、連通孔27を通って第2通路(第2ガス充填空間)37bまで達し、第1破裂板38を外側に湾曲させる。
また、連通孔27に代えて、筒状壁35と環状弾性材60との間、又は環状弾性材60とロッド根本部26との間の一部に内部空間(第1ガス充填空間)22と第2通路(第2ガス充填空間)37bとを連通する間隙を設け、第2通路(第2ガス充填空間)37b内に加圧ガスが充填されるようにしてもよい。図7にその一例を示す。
図7に示すロッド24は、根元部26が、筒状壁35の内周面35aと一致した形状(円形)であり、周縁の2箇所に円弧の切り欠き28が形成されている。根元部26の外周縁には弾性部材60が取り付けられ、筒状壁35の内周面35aとの間で接触による異音の発生を抑制する。ロッド24(根元部26)をハウジング20内部(筒状壁35)に配置したとき、切り欠き28によって、環状壁35との間に連通孔が形成され、これによって内部空間(第1ガス充填空間)22と第2通路(第2ガス充填空間)37bが連通される。
連通孔27及び切り欠き28は、第1ガス充填空間22から第2ガス充填空間37bへのガスの移動を確保すると共に、点火器36の作動により、短時間のうちに発生する衝撃波や圧力波で第1閉塞手段38が破壊されたとき、前記衝撃波や圧力波の実質的に全てが、連通孔27又は切り欠き28を通過することなく、ロッド根本部26に圧力を与える程度の大きさ(直径)のものである。このような連通孔27や切り欠き28は、図3〜図6のガス発生器にも適用できる。
環状弾性材60は、根本部26の外周面26aに固着されたものでもよいし、筒状壁35の内周面35aに固着されたものでもよいし、根本部26の外周面26aと筒状壁35の内周面35aの間に挟み込まれたものでもよい。例えば、環状弾性体60が筒状壁35の内周面35aに固着されたものであるとき、根本部26の外径は、環状弾性体60の内径よりも僅かに大きくなるように設定されている。環状弾性材60は、厚さが約3〜5mmの樹脂(ナイロン6、ナイロン6-12等)からなるものである。
環状弾性材60は、根本部26の外周面26aと筒状壁35の内周面35aの両方から押圧されているため、根本部26の外周面26aと筒状壁35の内周面35aの隙間をぴったりと塞ぐように変形する。また、根本部26を筒状壁35内に押し込むとき、環状弾性材60の一部が削り取られることで、前記隙間が塞がれてもよい。そして、押圧状態にある環状弾性材60は、元の形状(変形前の形状)に復元させようとする力を生じるから、根本部26と筒状壁35間は強く結合されることになる。
このため、外部振動によるロッド24のがたつきが防止され、合わせて異音の発生も防止される。また、このように環状弾性材60を介在させることにより、金属同士を嵌め合わせたような場合に比べると、作動時においてロッド根本部26が筒状壁35から外れやすくなるため、ロッド24の飛び出しも円滑に行われる。
また、図1、図2の形態では、ロッド根本部26と環状弾性材60を着脱自在にしておき、まず筒状壁35に環状弾性材60を嵌め込み(相互の径を調整して環状弾性材60が押圧されるように押し込む方法や、筒状壁35の内周面に径を調整した段差を設けて、そこに環状弾性材60が押圧されるように押し込む方法を適用できる。)、次に環状弾性材60にロッド根本部26を嵌め込んだ後、ロッド先端部24aをリテーナ50に差し込んで固定することにより、ロッド24が先端部24a側から根本部26側に押圧されるようにすることで、ロッド根本部26が固定されるようにしてもよい。
更に、図1、図2の形態では、ロッド根本部26の外周に溝を形成し、前記溝に弾性材からなるOリングを嵌め込み、Oリングを環状弾性材として機能させることもできる。
次に、図1、図2で示されるガス発生器10を自動車のエアバッグシステムに組み込んだ場合の動作を説明する。なお、ガス発生器10は、リードワイヤを引き出す点火器36とエアバッグを取り付けるガス排出口46が反対側に位置しているので、エアバッグの取り付け作業時にリードワイヤが邪魔になることはない。また、根本部26の外周面26aと筒状壁35の内周面35aの間に環状弾性材60が介在されているので、自動車の走行時に異音が発生することがない。
自動車が衝突して衝撃を受けたとき、コントロールユニットからの作動信号を受け、点火器36が作動点火して生じた衝撃波や圧力により、第1破裂板38が破壊され、第1通路37a、第2通路(第2ガス充填空間)37bが開放される。第1破裂板38を破壊した衝撃波又は圧力は、続いてロッド根本部26に衝突して押圧する。
その結果、ロッド24が軸方向に飛び出し、フランジ部25を破壊して直進し、第2破裂板48に衝突する。このとき、筒状壁35に傾斜が付けられ、環状弾性材60が介在されているため、ロッド24の飛び出しは円滑に行われる。そして、ロッド先端部24aの衝突により、第2破裂板48が破壊され、第3通路44が開放されてガス排出口46から加圧ガスが排出され、エアバッグを膨張させる。
(2)図3のガス発生器
図3は、図1、図2とは異なる形態のエアバッグ用ガス発生器10Aの部分拡大断面図である。図1、図2と同一番号は同じものであることを意味する。図1、図2と異なる部分のみ説明する。
筒状壁35は傾斜が付けられておらず、同一内径のものである。ロッド根本部26の外周面26aには環状弾性材60が固着されている。環状弾性材60は、半径方向に突き出した複数の突起61を有している。複数の突起61は、環状弾性体60の外周面において、均等間隔で4以上が設けられている。
ロッド根本部26を筒状壁35内に押し込む前は、ロッド根本部26の環状弾性材60の突起61を含む外径は、筒状壁35の内径よりも僅かに大きくなるように設定されている。
ロッド根本部26を筒状壁35内に押し込んだとき、環状弾性材60の突起61が押し潰されるように、又は削り取られるように変形するため、図1のガス発生器と同様の作用がなされる。
(3)図4のガス発生器
図4は、図1、図2とは異なる形態のエアバッグ用ガス発生器10Bの部分拡大断面図である。図1、図2と同一番号は同じものであることを意味する。図1、図2と異なる部分のみ説明する。
筒状壁35は傾斜が付けられておらず、同一内径のものであり、内周面35aには環状弾性材60が固着されている。ロッド根本部26を筒状壁35内に押し込む前は、ロッド根本部26の外径は、筒状壁35に固着された環状弾性材60の内径よりも僅かに大きくなるように設定されている。
ロッド根本部26を筒状壁35の環状弾性材60内に押し込んだとき、環状弾性材60が外側に押し広げられるように変形するため、図1のガス発生器と同様の作用がなされる。なお、図4において、ロッド根本部26を環状弾性材60内に押し込み易くするために、根本部26にテーパーを付けてもよい。
(4)図5のガス発生器
図5は、図1、図2とは異なる形態のエアバッグ用ガス発生器10Cの部分拡大断面図である。図1、図2と同一番号は同じものであることを意味する。図1、図2と異なる部分のみ説明する。
点火手段室ハウジング31は、図1〜図4のガス発生器のような筒状壁35を有していない。点火手段室ハウジング31近傍の筒状ハウジング20の内壁面21には、環状段差面23が設けられており、環状段差面23と点火手段室ハウジング端面31aとの間に環状弾性材60が嵌め込まれている。
ロッド根本部26を環状弾性材60内に押し込む前は、ロッド根本部26の外径は、環状弾性材60の内径よりも僅かに大きくなるように設定されている。
ロッド根本部26を環状弾性材60内に押し込んだとき、環状弾性材60が外側に押し広げられるように変形するため、図1のガス発生器と同様の作用がなされる。なお、図5においても、ロッド根本部26を環状弾性材60内に押し込み易くするために、根本部26にテーパーを付けてもよい。
(5)図6のガス発生器
図6は、図1、図2とは異なる形態のエアバッグ用ガス発生器10Dの部分拡大断面図である。図1、図2と同一番号は同じものであることを意味する。図1、図2と異なる部分のみ説明する。
円盤状のロッド根本部26は弾性材(ナイロン6、ナイロン6-12等)からなるものであり、根本部26自体が図1、図2の弾性材60と同様の作用をする。根本部26の中心部には孔26bが設けられており、ロッド24の端面に設けられた凸部24bを孔26bに嵌め込むことで、ロッド24と根本部26が結合固定されている。
ロッド根本部26を筒状壁35内に押し込む前は、ロッド根本部26の外径は、筒状壁35内の内径よりも僅かに大きくなるように設定されている。
ロッド根本部26を筒状壁35内に押し込んだとき、根本部26自体が内側に押し縮められるように変形するため、図1のガス発生器と同様の作用がなされる。
ガス発生器の縦断面図。 図1の部分拡大図 図1とは異なる形態の部分拡大図。 図1とは異なる形態の部分拡大図。 図1とは異なる形態の部分拡大図。 図1とは異なる形態の部分拡大図。 別形態のロッドの斜視図
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D エアバッグ用ガス発生器
20 筒状ハウジング
24 ロッド
30 点火手段室
31 点火手段室ハウジング
36 点火器
38 第1破裂板
40 ディフューザ部
46 ガス排出口
48 第2破裂板
50 リテーナ

Claims (12)

  1. 2つの開口部を有する筒状ハウジングと、前記筒状ハウジングの1つの開口部に接続された点火手段室と、前記筒状ハウジングの他の開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
    前記筒状ハウジングと前記点火手段室の間が第1閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジングと前記ディフューザ部との間が第2閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジング内には加圧ガスが充填されており、
    前記筒状ハウジング内には、作動時において第2閉塞手段を破壊してディフューザ部への通路を開放するための金属製のロッドが、根本部が第1閉塞手段近傍の金属壁面に接触した状態で配置されており、
    前記接触部分には、前記根本部と前記第1閉塞手段近傍の金属壁面の両方から押圧されるように弾性材が介在されている、車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  2. 前記点火手段室の外殻が点火手段室ハウジングにより形成されており、前記点火手段室ハウジングが、前記筒状ハウジング内に突出して形成された筒状壁を有しており、前記筒状壁と前記ロッド根本部が接触している、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  3. 前記筒状壁が第2閉塞手段側に拡がるような傾斜が付けられている、請求項2記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  4. 前記筒状壁の内表面及び前記ロッド根本部の外表面の少なくとも一方が弾性材を有している、請求項2又は3記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  5. 前記ロッド根本部の弾性材表面に突起が設けられている、請求項4記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  6. 前記筒状ハウジングと前記ロッド根本部が接触しており、前記筒状ハウジングの内表面及び前記ロッド根本部の外表面の少なくとも一方が弾性材を有している、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  7. 前記ロッド根本部が弾性材で形成されている、請求項1記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  8. 前記弾性材が、ゴム、樹脂又はエラストマーである、請求項1〜7のいずれかに記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  9. 2つの開口部を有する筒状ハウジングと、前記筒状ハウジングの1つの開口部に接続された点火手段室と、前記筒状ハウジングの他の開口部に接続された、ガス排出口を有するディフューザ部とを有しており、
    前記筒状ハウジングと前記点火手段室の間が第1閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジングと前記ディフューザ部との間が第2閉塞手段で閉塞され、前記筒状ハウジング内の第1ガス充填空間には加圧ガスが充填されており、
    前記筒状ハウジング内には、作動時において第2閉塞手段を破壊してディフューザ部への通路を開放するための金属製のロッドが、根本部が第1閉塞手段近傍の金属壁面に接触した状態で配置されており、
    前記第1閉塞手段と前記ロッド根本部の間には第2ガス充填空間が存在しており、前記第1ガス充填空間と前記第2ガス充填空間が前記ロッド根本部に設けられた連通孔により連通されている、車両の人員拘束装置用ガス発生器。
  10. 前記ロッド根元部が略平板状部材であり、前記連通孔が前記略平板状部材に形成された貫通孔である、請求項9記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器
  11. 前記ロッド根元部が略平板状部材であり、前記連通孔が前記略平板状部材と前記金属壁面との間に形成された隙間である、請求項9記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器
  12. 前記根本部と前記金属壁面の接触部分には、前記根本部と前記金属壁面の両方から押圧されるように弾性材が介在されている、請求項9〜11のいずれかに記載の車両の人員拘束装置用ガス発生器。


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