JP2007111655A - 脱臭装置 - Google Patents

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Yoshihiro Yoshiie
義博 吉家
Masaya Iwamoto
昌也 岩本
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Abstract

【課題】有臭空気とオゾン水との接触機会を確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行う手段を提供する。
【解決手段】脱臭装置が、オゾンガスを溶解させたオゾン水を貯留する反応液槽と、オゾン水中にオゾンガスを曝気する散気管と、オゾン水の液面下に端部が没し、反応液槽の液面上の空間を投入室と排気室とに仕切る仕切板と、投入室に設けられ、この投入室の上部から投入室の液面に向けて有臭空気を噴出する投入口と、排気室に設けられ、オゾン水により脱臭された脱臭空気を外部に導く排気口とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ゴミ処理施設、汚水処理施設、精肉工場、家畜厩舎等の大規模処理施設から排出される大量の有臭空気を脱臭処理する脱臭装置に関する。
一般に、大量の有臭空気を脱臭処理する脱臭装置としては、散水式の脱臭装置が用いられている。
大規模処理施設から排出される腐敗臭やアンモニア臭等の悪臭を含んだ空気(有臭空気という。)を大量に処理する場合に、例えば、図6に示す散水式の脱臭装置においては、有臭空気の脱臭を行うために、有臭空気を処理塔101の下方に導入し、有臭成分の濃度や処理風量に応じて調合した薬品を薬品タンク102から注入ポンプ103により処理塔101の底部に貯留されている工業用水等の水に注入して溶解し、この薬液を循環ポンプ104で汲み上げて処理塔101の上方の散水管105から洗浄層106へ散布して下方から上昇してくる有臭空気と薬液とを洗浄層106で接触させ、この気液接触により有臭空気の有臭成分を脱臭して脱臭された空気(脱臭空気という。)を上方の放出口107から外部に放出している。
このような散水式の脱臭装置は、洗浄層106で有臭空気と薬液とを接触させて脱臭を行っているため、有臭空気と薬液との接触面積や接触時間等の接触機会を十分に大きくしないと脱臭が不十分になるという問題がある。
上記の脱臭処理における有臭空気と薬液との接触機会を確保するためには、薬液中に有臭空気を曝気する曝気式の脱臭装置が有効である。
従来の曝気式の脱臭装置は、水にオゾンガス(O)を溶解させたオゾン水を排気処理装置の曝気槽に貯留し、生ゴミを加熱により乾燥させたときに生ずる生ゴミから蒸発した水蒸気やガスを含む有臭空気とこの有臭空気を冷却して得られた有臭の凝集水とを曝気槽のオゾン水中に曝気し、有臭成分を酸化分解反応により脱臭して脱臭処理を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−38338号公報(主に第7頁段落0053−段落0054、第17図)
しかしながら、上述した従来の特許文献1の技術においては、オゾン水中に有臭空気を曝気しているため、有臭空気とオゾン水とを効率よく接触させるためには有臭空気を細かな気泡として曝気する必要があるので、その処理能力には限界(一般に多くて数10Nm/minといわれている。)があり、大量(例えば数10〜数100Nm/min)の有臭空気を脱臭するには不向きであるという問題がある。
また、細かな気泡を曝気するためには、その散気管の吐出孔を小さくする必要があり、有臭空気中に含まれる塵等の異物が詰って吐出孔が塞がってしまうことがあり、脱臭装置としての信頼性が損なわれる虞がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、有臭空気とオゾン水との接触機会を確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行う手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、脱臭装置が、オゾンガスを溶解させたオゾン水を貯留する反応液槽と、前記オゾン水中にオゾンガスを曝気する散気管と、前記オゾン水の液面下に端部が没し、前記反応液槽の前記液面上の空間を投入室と排気室とに仕切る仕切板と、前記投入室に設けられ、該投入室の上部から該投入室の前記液面に向けて有臭空気を噴出する投入口と、前記排気室に設けられ、前記オゾン水により脱臭された脱臭空気を外部に導く排気口とを備えたことを特徴とする。
これにより、本発明は、投入口から投入室のオゾン水の液面に向けて有臭空気の噴流を噴射することができ、噴流によりオゾン水を激しく攪拌して有臭空気を気泡としてオゾン水中に分散させることが可能になり、大量の有臭空気をオゾン水中を通過させて脱臭した後に排気室の排気口から排出することができ、有臭空気とオゾン水との接触機会を確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行うことができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による脱臭装置の実施例について説明する。
図1は実施例1の脱臭装置の断面を示す説明図、図2は実施例1の脱臭システムを示す説明図である。
図2において、1は脱臭システムであり、フード2等を利用して集められた有臭空気を送風機3により搬送ダクト4を通じて脱臭装置5に導入し、これをオゾン供給管6を通じて脱臭装置5に供給されるオゾンガスにより酸化分解して脱臭し、脱臭後の脱臭空気を排風機7により排気ダクト8を通じて吸引して外部に放出している。
この場合に、オゾン供給管6から供給されるオゾンガスは、オゾン発生器9で酸素ボンベ9aから供給される酸素(O)から放電法により生成される。
本実施例の脱臭装置5は、数10〜数100Nm/minの有臭空気を脱臭する機能を有している。
図1において、11は脱臭装置5の反応液槽であり、工業用水や井戸水、上水等の水にオゾンガスを溶解させた反応液としてのオゾン水12を底部に貯留する比較的大型のタンクである。
13は仕切板であり、反応液槽11の天板14とオゾン水12の液面12aとの間の空間を投入室15と排気室16とに仕切る板部材であって、そのオゾン水12側の端部は液面12a下に没して水封により投入室15と排気室16とを隔絶する。
また、仕切板13のオゾン水12側には、一の端部が液面12a下に没し、他の端部が蝶番等で排気室16側へのみ揺動可能に支持された揺動部13aが形成されており、常時は図示しないバネ部材により投入室15側に付勢されている。
本実施例の反応液槽11は、幅2〜4m、奥行き1.5〜2m、高さ1.5〜2m程度の筐体として形成され、仕切板13は投入室15が排気室16の略2倍となるように液面12a上の空間を仕切る位置に設けられている。
18は投入口であり、搬送ダクト4を通じて供給される送風機3により加圧された有臭空気を投入室15の下部の液面12aに向けて噴射する噴射ノズルであって、投入室15の天板14の中央部に設置されている。
本実施例の投入口18は、そのノズル内径が直径70cm程度に形成されており、有臭空気を10〜15m/s程度の速度で噴射することが可能なように構成される。
19は排気口であり、排気室16の天板14の中央部に設置されて排気ダクト8に接続しており、後述する脱臭処理により脱臭された脱臭空気を排気ダクト8へ導く機能を有している。
20は散気管であり、反応液槽11の底板近傍の投入室15側のオゾン水12中に液面12aと平行に設置された先止りのパイプ状部材であって、その側面に設けられた複数の細孔である吐出孔からオゾン供給管6を通じてオゾン発生器9から供給されるオゾンガスをオゾン水12中に曝気する機能を有している。
21は気液反応層であり、ガラスや樹脂、金属等で形成された繊維材を層状にして、または網状に編んだシート材を螺旋状に丸めて形成された充填材等を充填して形成された反応層であって、投入室15の液面12aと投入口18との間に液面12aと平行に設けられており、投入口18から噴射された有臭空気の有臭成分と、散水管22から散布されたオゾン水12および液面12aから気散したオゾンガスとを気液接触反応させる機能を有している。
本実施例の気液反応層21は、投入口18から噴射される有臭空気の圧力損失を低減するために、充填材は比較的荒く充填されている。
散水管22は、投入室15の気液反応層21と投入口18との間に液面12aと平行に設けられた先止りのパイプ状部材であって、反応液槽11に貯留されているオゾン水12を塵等を除去するためのフィルタ23を介して吸引する給水ポンプ24で汲み上げ、給水管25を通じて供給されるオゾン水12をシャワー状にして気液反応層21上に散布する機能を有している。
26は水分分離層であり、排気室16の液面12aと排気口19との間に液面12aと平行に設けられた気液反応層21と同様の充填材を充填した層であって、液面12aから気散する脱臭空気に含まれる水滴を付着させ、および脱臭空気に含まれる水蒸気を結露させて脱臭空気から水分を分離して除去する機能および分離した水分を反応液槽11に貯留されているオゾン水12へ戻す機能を有している。
30は補給水口であり、フロート31で液面12aの水位を検知して水位が不足する場合に反応液槽11に水を補給する機能を有している。
32は水位調整口であり、液面12aの水位が高すぎる場合にオゾン水12をオーバフローさせる機能を有している。
この補給水口30と水位調整口32とによりオゾン水12の液面12aは常に一定に維持され、仕切板13の端部(本実施例では仕切板13の揺動部13aの一の端部)が常時は液面12a下に没してその水封機能が維持される。
33は水抜口であり、反応液槽11の保守のために設けられている。
上記の各部位の中でオゾンガスまたはオゾン水12に触れる部位は、オゾンによる腐食を防止するためにステンレス等の金属材料やポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン等の樹脂材料等の耐食性に優れた材料が用いられる。
本実施例では、気液反応層21の充填材および水分分離層26の充填材以外はステンレスを用いて各部位が形成されている。
上記の構成の作用について説明する。
本実施例の反応液槽11のオゾン水12中には、散気管20によりオゾンガスが曝気されている。これによりオゾンガスが水に溶解してオゾン水12のオゾン濃度が高濃度に維持される他、散気管20が投入室15側に設けられているので、オゾン水12中に溶解しなかったオゾンガスの気泡が液面12aから気散して投入室15内の空間にオゾンガスを充満させる。
また、曝気されたオゾンガスの気泡の周囲のオゾン水12が、気泡の浮上に伴って液面12a側に移動し、貯留されているオゾン水12に対流が生じ、表層側のオゾン水12が投入室15側から排気室16側へ移動し、貯留されているオゾン水12の図1において反時計回りの循環流が形成される。
気液反応層21上へは、散水管22から給水ポンプ24により汲み上げられたフィルタ23により濾過されたオゾン水12が散布される。
このような脱臭装置5を用いた脱臭処理は、以下のように行われる。
すなわち、送風機3により加圧された有臭空気は、投入口18から噴射され、その噴流は気液反応層21を通過して液面12aに衝突し、貯留されているオゾン水12の液面12aを内部まで陥没させる。
この噴流の衝突により、オゾン水12の液面12aが激しく波立ち、貯留されているオゾン水12が攪拌され、有臭空気の多くの気泡がオゾン水12中に分散し、オゾン水12の飛沫が投入室15内に充満する。
オゾン水12中に分散した有臭空気の気泡は、表面積が拡大するので有臭空気に含まれる有臭成分とオゾン水12中のオゾンとの接触機会が増大し、有臭成分はオゾンによる酸化分解反応によって脱臭され、無臭化された脱臭空気の気泡となる。
また、投入室15内においては、飛散したオゾン水12の飛沫、および散気管20からの曝気により液面12aから気散したオゾンガスと、オゾン水12中に気泡として分散せず投入室15内に残留した有臭空気の有臭成分とが接触してオゾンによる酸化分解反応によって有臭成分が脱臭され、無臭化された脱臭空気となる。
更に、気液反応層21においては、噴流の衝突によるオゾン水12の飛沫および散水管22から散布されたオゾン水12とが充填材に付着してオゾン水12の表面積が拡大し、投入室15内に残留した有臭空気の有臭成分とオゾン水12中のオゾンとの接触機会が増大して有臭成分がオゾンによる酸化分解反応により脱臭され、また気液反応層21内のオゾンガスと有臭空気の有臭成分の接触による酸化分解反応により有臭成分が脱臭され、無臭化された脱臭空気となる。
この場合に投入室15は仕切板13の揺動部13aの一の端部が、常時は液面12aに没して水封により投入室15と排気室16とを隔絶しているので、投入室15の有臭空気が直接排気室16へ流入することはない。
また、仕切板13の揺動部13aは、投入室15の圧力が所定の圧力以上となったときに排気室16側に回動して揺動部13aの一の端部を液面12a上に持ち上げて液面12aと一の端部との間に隙間を形成するように構成され、投入室15の圧力の異常時に投入室15の圧力を下げる安全弁としての機能する。
なお、仕切板13の端部(本実施例では仕切板13の揺動部13aの一の端部)は、水封により投入室15と排気室16とを隔絶する機能を発揮できれば、オゾン水12中に没する長さは、反応液槽11の底面に達しない長さであればどのような長さであってもよいが、以下に示す脱臭処理の脱臭空気の気泡の移動を妨げないためには、貯留されているオゾン水12の液面12aの表層付近に没する長さとすることが望ましい。
上記のようにして、オゾン水12中に気泡として分散し脱臭された脱臭空気の気泡、および投入室15の空間内において脱臭され、連続的に噴射される有臭空気の噴流に乗ってオゾン水12中に気泡として分散した脱臭空気の気泡は、投入室15の圧力が排気室16の圧力より高いことによる圧力差、および曝気されたオゾンガスの浮上に伴う循環流によりオゾン水12中を投入室15側から排気室16側に仕切板13の揺動部13aの一の端部の下方を潜って運ばれ、排気室側16の液面12aから気散して脱臭空気が排気室16の空間内に充満する。
排気室16内に充満した脱臭空気は、排風機7による吸引により水分分離層26を通過して排気口19から排気ダクト8を通じて外部に排出される。
この水分分離層26の通過のときに、液面12aから気散した脱臭空気に含まれる水滴が充填材に付着し、および脱臭空気に含まれる水蒸気が充填材で結露して脱臭空気から水分が分離され、水分が除去された脱臭空気が排気口19から排出されると共に、分離された水分が反応液槽11に貯留されているオゾン水12へ落下により戻され、オゾン水12aの減少を防止する。
このように、本実施例の脱臭装置5によれば、仕切板13により隔絶された投入口18から投入室15のオゾン水12の液面12aに向けて噴流を噴射し、この噴流によりオゾン水12を激しく攪拌して有臭空気を気泡としてオゾン水12中に分散させるので、大量の有臭空気を反応液槽11のオゾン水12中を通過させて脱臭した後に排気室16の排気口19から排出することができ、有臭空気とオゾン水との接触機会を確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行うことができる。
また、有臭空気中に異物が含まれていたとしても、オゾン水12中を通過させることで脱臭空気中に異物が持ち出されることはない。
更に、散気管20からオゾンガスを曝気して水にオゾンガスを溶解させたオゾン水12を生成するので、オゾンガスより反応性の高いオゾン水12により有臭成分を酸化分解することができ、有臭空気の脱臭処理を迅速に行うことができる。
更に、投入室15に充填材を充填した気液反応層21を設け、投入室15に残留した有臭空気をオゾン水12およびオゾンガスにより脱臭するので、有臭成分とオゾンとの接触機会を更に増加させることができ、投入室15に残留した有臭空気の脱臭を効率的に行うことができる。
更に、比較的大きな直径を有する投入口18から有臭空気を液面2aに向けて噴射するので、有臭空気中に異物が含まれていたとしても、投入口18が詰まりにより塞がることはなく、脱臭装置としての信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施例では、反応液槽に貯留したオゾン水中に散気管によりオゾンガスを曝気し、反応液槽の液面上の空間を投入室と排気室とに仕切る仕切板の端部をオゾン水の液面下に没して投入室と排気室とを隔絶し、投入口により上部から液面に向けて有臭空気を噴出し、オゾン水により脱臭された脱臭空気を排気室に設けられた排気口から外部に排出するようにしたことによって、投入口から投入室のオゾン水の液面に向けて有臭空気の噴流を噴射することができ、噴流によりオゾン水を激しく攪拌して有臭空気を気泡としてオゾン水中に分散させることが可能になり、大量の有臭空気をオゾン水中を通過させて脱臭した後に排気室の排気口から排出することができ、有臭空気とオゾン水との接触機会を確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行うことができる。
また仕切板の端部にオゾン水の液面下に没する揺動部を設けたことによって、常時は水封により投入室と排気室とを隔絶して有臭空気の排気室への流入を防止することができると共に、投入室の圧力の異常時には揺動部が排気室側に回動して投入室の圧力を下げる安全弁として機能させることができる。
更に、オゾンガスを投入室側に曝気する散気管を設けたことによって、オゾンガスを水に溶解させた反応性の高いオゾン水を生成することができると共にオゾン水中に溶解しなかったオゾンガスで投入室内の空間にオゾンガスを充満させることができる他、オゾンガスの気泡の浮上に伴って貯留されているオゾン水に循環流を形成することができ、オゾン水中に分散した気泡を投入室側から排気室側へ移動させる一助とすることができる。
更に投入室の投入口と液面との間に気液反応層を設けたことによって、投入室に残留した有臭空気をオゾン水およびオゾンガスとの接触機会を更に増加させとことができ、投入室に残留した有臭空気の脱臭を効率的に行うことができる。
更に、投入室の投入口と気液反応層との間にオゾン水を散布する散水管を設けたことによって、反応性の高いオゾン水を気液反応層に散布して、気液反応層における有臭成分の酸化分解反応を更に促進させることができる。
図3は実施例2の脱臭装置の断面を示す説明す図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図3において、41は投入口18の伸張部であり、挿入室15の投入口18からオゾン水12の液面12aに向かって伸張し、その端部が貯留されているオゾン水12の内部に達する円筒部材である。
本実施例の伸張部41の端部は、貯留されているオゾン水12の液面と反応液槽11の底面との間の中央部まで達している。
なお、本実施例では、気液反応層21、散水管22は省略されており、これに伴ってフィルタ23、給水ポンプ24および給水管25が省略されている。
上記の構成の作用について説明する。
本実施例の反応液槽11のオゾン水12中に散気管20により曝気されるオゾンガスの作用は、上記実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
本実施例の脱臭装置5を用いた脱臭処理は、以下のように行われる。
すなわち、送風機3により加圧された有臭空気は、投入口18から伸張部41に導かれてオゾン水12中に噴射され、その噴流によりオゾン水12の液面12aが実施例1に比して激しく波立つと共にオゾン水12が実施例1に比して激しく攪拌され、より多くの有臭空気の気泡がオゾン水12中に分散し、オゾン水12の飛沫および液面12aから気散した有臭空気が投入室15内に充満する。
オゾン水12中に分散した有臭空気の気泡の有臭成分は、実施例1と同様にして拡大した表面積によりオゾンによる酸化分解反応によって脱臭され、無臭化された脱臭空気の気泡となる。
また、投入室15内においては、実施例1と同様にして投入室15内に気散した有臭空気の有臭成分がオゾンによる酸化分解反応によって脱臭され、無臭化された脱臭空気となる。
この場合の仕切板13の作用は、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
上記のようにして、オゾン水12中に気泡として分散し脱臭された脱臭空気の気泡、および投入室15の空間内において脱臭され、激しく波立つ液面12aに巻込まれてオゾン水12中に気泡として分散した脱臭空気の気泡は、実施例1と同様にして排気室16側に運ばれ、排気室側16の液面12aから気散して脱臭空気が排気室16の空間内に充満し、水分分離層26を通過して排気口19から外部に排出される。
この場合の水分分離層26の作用は、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
このように、本実施例の脱臭装置5においても、実施例1と同様に大量の有臭空気を反応液槽11のオゾン水12中を通過させて脱臭した後に排気室16の排気口19から排出することができ、有臭空気とオゾン水との接触機会を確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行うことができる。
また、有臭空気中に異物が含まれていたとしても、オゾン水12中を通過させることで脱臭空気中に異物が持ち出されることはない。
更に、散気管20からオゾンガスを曝気して水にオゾンガスを溶解させたオゾン水12を生成するので、オゾンガスより反応性の高いオゾン水12により有臭成分を酸化分解することができ、有臭空気の脱臭処理を迅速に行うことができる。
更に、比較的大きな直径を有する投入口18から有臭空気を液面2aに向けて噴射するので、有臭空気中に異物が含まれていたとしても、投入口18や伸張部41が詰まりにより塞がることはなく、脱臭装置としての信頼性を向上させることができる。
本実施例の脱臭装置5をゴミ処理施設に設置した場合の評価結果を図4に示す。
この評価試験に用いた脱臭装置5の反応液槽11は、幅2m、奥行き2m、高さ2mの筐体であり、仕切板13は投入室15が排気室16の2倍となるように液面12a上の空間を仕切る位置に設けられている。
また、投入口18および伸張部41の内直径は700mmであり、本評価試験における有臭空気の処理流量456Nm/minのときの管内の流速は12m/sである。
図4に示すように、排気口19で測定した臭気指数(図5に示す臭気指数表における臭気指数をいう。)および臭気度は、投入口18での臭気指数および臭気度に比べて臭気指数が4から1に、臭気度が45%に減少し、有臭成分も不快な石油系臭気や生ゴミ臭が脱臭により消失して蒸気臭のみの脱臭空気が得られることが判る。
以上説明したように、本実施例では、投入口に反応液槽に貯留したオゾン水中に達する伸張部を設けるようにしたことによって、投入口から伸張部を通じて投入室のオゾン水中に有臭空気の噴流を噴射することができ、噴流によりオゾン水をより激しく攪拌して有臭空気を気泡としてオゾン水中に分散させることが可能になり、より大量の有臭空気をオゾン水中を通過させて脱臭した後に排気室の排気口から排出することができ、有臭空気とオゾン水との接触機会をより多く確保しながら大量の有臭空気の脱臭処理を行うことができる。
また仕切板の端部にオゾン水の液面下に没する揺動部を設けたことによって、常時は水封により投入室と排気室とを隔絶して有臭空気の排気室への流入を防止することができると共に、投入室の圧力の異常時には揺動部が排気室側に回動して投入室の圧力を下げる安全弁として機能させることができる。
更に、オゾンガスを投入室側に曝気する散気管を設けたことによって、オゾンガスを水に溶解させた反応性の高いオゾン水を生成することができると共にオゾン水中に溶解しなかったオゾンガスで投入室内の空間にオゾンガスを充満させることができる他、オゾンガスの気泡の浮上に伴って貯留されているオゾン水に循環流を形成することができ、オゾン水中に分散した気泡を投入室側から排気室側へ移動させる一助とすることができる。
実施例1の脱臭装置の断面を示す説明図 実施例1の脱臭システムを示す説明図 実施例2の脱臭装置の断面を示す説明図 実施例2の脱臭装置の評価結果を示す説明図 臭気指数表 従来の散水式の脱臭装置の断面を示す説明図
符号の説明
1 脱臭システム
2 フード
3 送風機
4 搬送ダクト
5 脱臭装置
6 オゾン供給管
7 排風機
8 排気ダクト
9 オゾン発生器
9a 酸素ボンベ
11 反応液槽
12 オゾン水
12a 液面
13 仕切板
13a 揺動部
14 天板
15 投入室
16 排気室
18 投入口
19 排気口
20 散気管
21 気液反応層
22、105 散水管
23 フィルタ
24 給水ポンプ
25 給水管
26 水分分離層
30 補給水口
31 フロート
32 水位調整口
33 水抜口
41 伸張部
101 処理塔
102 薬品タンク
103 注水ポンプ
104 循環ポンプ
106 洗浄層
107 放出口

Claims (7)

  1. オゾンガスを溶解させたオゾン水を貯留する反応液槽と、
    前記オゾン水中にオゾンガスを曝気する散気管と、
    前記オゾン水の液面下に端部が没し、前記反応液槽の前記液面上の空間を投入室と排気室とに仕切る仕切板と、
    前記投入室に設けられ、該投入室の上部から該投入室の前記液面に向けて有臭空気を噴出する投入口と、
    前記排気室に設けられ、前記オゾン水により脱臭された脱臭空気を外部に導く排気口とを備えたことを特徴とする脱臭装置。
  2. 請求項1において、
    前記投入室の投入口と、前記液面との間に気液反応層を設けたことを特徴とする脱臭装置。
  3. 請求項1において、
    前記投入室の投入口と、前記液面との間にオゾン水を散布する散水管を設けたことを特徴とする脱臭装置。
  4. 請求項2において、
    前記投入室の投入口と、前記気液反応層との間にオゾン水を散布する散水管を設けたことを特徴とする脱臭装置。
  5. 請求項1において、
    前記投入室の投入口に、前記貯留されたオゾン水の内部に達する伸張部を設けたことを特徴とする脱臭装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一項において、
    前記仕切板の端部に、前記液面下に没する揺動部を設けたことを特徴とする脱臭装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項において、
    前記散気管が、前記オゾンガスを前記投入室の側に曝気することを特徴とする脱臭装置。
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