JP2007111143A - 浄化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用空間内と外気の空気を昼夜を問わず浄化できる浄化装置を提供する。
【解決手段】 ケース2内に光触媒を含むフィルター9が収納されている。フィルター収納空間6は隔壁11a,11bおよび12a,12bによって、第1の区画6Aと第2の区画6Bおよび第3の区画6Cに区分されている。導入口22から導入された空気は第1の区画6Aと第2の区画6B内を通過し、排出口21から屋外へ排気される。また、外気は導入口24から第3の領域6C内を通過し、排出口23から屋内に導入される。それぞれの空気は、フィルター9に含まれた光触媒の浄化作用で浄化される。
【選択図】図2
【解決手段】 ケース2内に光触媒を含むフィルター9が収納されている。フィルター収納空間6は隔壁11a,11bおよび12a,12bによって、第1の区画6Aと第2の区画6Bおよび第3の区画6Cに区分されている。導入口22から導入された空気は第1の区画6Aと第2の区画6B内を通過し、排出口21から屋外へ排気される。また、外気は導入口24から第3の領域6C内を通過し、排出口23から屋内に導入される。それぞれの空気は、フィルター9に含まれた光触媒の浄化作用で浄化される。
【選択図】図2
Description
本発明は、光触媒を有するフィルターを使用して空気を浄化する浄化装置に関する。
以下の各特許文献に記載のように、光触媒を使用した浄化装置は、所定の空間内に光触媒が収納され、あるいは光触媒を含むフィルターが収納されている。外部の空気などを前記空間内に取り込んで且つ排出することにより、光触媒の励起作用や光触媒の酸化作用によって空気が浄化される。
また、以下の特許文献には、前記空間内で空気を移動させるためのファンが設けられ、このファンが太陽電池によって駆動されるものとなっている。
特開平10−192654号公報
特開2000−39580号公報
特開2001−104459号公報
従来の光触媒を使用した浄化装置は、光触媒を有する空間に空気を導入する導入口と、空間から空気を排出する排出口とがそれぞれ1箇所ずつ設けられているものであり、光触媒を有する空間内では、空気が一方向へ移動するだけである。
この浄化装置を室内に設置すると、室内を循環する空気を前記浄化装置で浄化することになる。しかし、室内を循環する空気は汚れや雑菌の繁殖が累積させていくために、浄化効率があまり良くない。また、浄化装置を使用しているときには、室内を密閉する必要があり、外部の新鮮な空気を室内に導入することができなくなる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、使用空間を実質的に密閉させず、外部からの空気を導入可能であり、しかも使用空間内の空気を浄化でき、さらに使用空間外へ汚れた空気を排出するのを防止できる浄化装置を提供することを目的としている。
本発明は、光透過部を少なくとも一部に有するケースと、前記ケース内に配置されて光触媒を有するフィルターとが設けられた浄化装置において、
前記ケース内が第1の領域と第2の領域とに区分されており、
前記ケースには、前記第1の領域へ空気を導く第1導入口および前記第1の領域から外部へ空気を排出する第1排出口と、前記第2の領域へ空気を導く第2導入口および前記第2の領域から外部へ空気を排出する第2排出口と、外部の空気を第1の領域を経て所定の使用空間内に導入する第1のファンと、前記使用空間内の空気を第2の領域を経て外部へ排出する第2のファンとが設けられ、
前記第1の領域内と第2の領域内のそれぞれに設けた前記フィルターに光を与える光源が設けられていることを特徴とするものである。
前記ケース内が第1の領域と第2の領域とに区分されており、
前記ケースには、前記第1の領域へ空気を導く第1導入口および前記第1の領域から外部へ空気を排出する第1排出口と、前記第2の領域へ空気を導く第2導入口および前記第2の領域から外部へ空気を排出する第2排出口と、外部の空気を第1の領域を経て所定の使用空間内に導入する第1のファンと、前記使用空間内の空気を第2の領域を経て外部へ排出する第2のファンとが設けられ、
前記第1の領域内と第2の領域内のそれぞれに設けた前記フィルターに光を与える光源が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の浄化装置では、外部から所定の使用空間内に導入する空気を光触媒で浄化することができ、また、使用空間内の空気を光触媒で浄化して外部に排出することができる。よって、使用空間が密閉されていてもこの使用空間内に外部の新鮮な空気を導入でき、また使用空間内から外部へ汚れた空気が排出させるのを防止できる。また、浄化装置の設置領域の光が不足しているときには、光源を点灯させて光触媒の活性機能を継続できる。よって昼夜を問わず使用することができる。
本発明は、前記第1のファンと第2のファンおよび光源に電力を供給する太陽電池が設けられていることが好ましい。太陽電池は、前記ケースに設けてもよいし、また前記ケースとは別体に設けてもよい。
駆動源として太陽電池を使用すると、専用の電源を使用する必要がなくなる。なお、太陽電池と他の電源とを併用することも可能である。
本発明の浄化装置は、外光の光量を検出する光センサーと、前記光センサーの検知出力に基づいて前記光源の点灯と消灯とを切換える切換え手段が設けられていてもよい。光センサーによって浄化装置に設置領域の光が不足していることが検知されたときには、光源を自動的に点灯して光触媒の活性機能を継続できる。よって昼夜を問わず自動的に継続使用することができる。
また、本発明の浄化装置は、前記第1導入口と前記第1排出口とが連結可能とされ、前記第2導入口と前記第2排出口とが連結可能とされて、複数のケースの第1の領域が互いに連結可能で且つ第2の領域が互いに連結可能とされているものにできる。ケースの導入口と排出口とに例えば雄・雌コネクター機能を持たせて、互いに連結させることによって、複数のケースを連結して使用することができ、浄化装置を使用する家屋や車両などの空間容積の多様性に応じて対応することができる。
また本発明は、前記ケース内には可変隔壁が設けられ、この可変隔壁の位置を変えることで、前記第1の領域と前記第2の領域の容積を変化させることが可能とされたものにできる。
第1の領域と第2の領域の容積を変えることにより、使用空間内の空気の汚れと外部の空気の汚れに対応させて、排出空気の浄化と導入空気の浄化を行えるようになる。また昼と夜での外部空気の違いまたは所定使用空間内の汚れの違いや、季節による空気の状態に応じて、排出空気の浄化と導入空気の浄化を最適化できる。
例えば、本発明は、前記ケース内には、第1の領域の導入口と第2の領域の排出口を繋ぐ空間と、第1の領域の排出口と第2の領域の導入口を繋ぐ空間と、両空間の間に位置して隔壁により区分されたフィルター収納部が設けられており、前記可変隔壁は前記隔壁から延長されて前記空間を仕切るものである。
本発明の浄化装置は、使用空間を密閉している場合に、外部からの新鮮な空気を浄化して導入することができる。また使用空間の空気が汚れている場合でも、この空気を浄化して外部に排出させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1ないし10に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の浄化装置に用いられる浄化ユニットを示す斜視図、図2は前記浄化ユニットの平断面図、図3は図2のIII−III線での切断部の拡大断面図、図4は図2のIV−IV線での切断部の拡大断面図である。図5は前記浄化ユニットを使用した浄化装置の全体構造の一例を示す斜視図であり、図6は浄化装置の使用例を示す斜視図である。
図1は本発明の第1の実施の形態の浄化装置に用いられる浄化ユニットを示す斜視図、図2は前記浄化ユニットの平断面図、図3は図2のIII−III線での切断部の拡大断面図、図4は図2のIV−IV線での切断部の拡大断面図である。図5は前記浄化ユニットを使用した浄化装置の全体構造の一例を示す斜視図であり、図6は浄化装置の使用例を示す斜視図である。
図1および図2に示すように、本発明の第1の実施の形態の浄化ユニット1は、ケース2を有している。ケース2は直方体形状であり、内部の所定の容積の空間を有している。ケース2は少なくとも一部が光透過構造である。この実施の形態のケース2は、両側面2a,2bおよび両端面2c,2dが金属または合成樹脂製の枠体3で形成されており、上面2eと底面2fが、ガラス板または透明な合成樹脂板などの透明板4で構成されている。
図2に示すように、ケース2の内部は、フィルター収納部6と空間形成部7,8とに区分されている。フィルター収納部6は、一方の側面2aの内壁から他方の側面2bの内壁までを占めている。一方の空間形成部7は、前記フィルター収納部6の端面6aと、ケース2の端面2cおよび両側面2a,2bとで囲まれており、他方の空間形成部8は、前記フィルター収納部6の端面6bと、ケース2の端面2dおよび両側面2a,2bとで囲まれている。
前記フィルター収納部6内には、ケースの側面2a,2bと平行に延びる隔壁11a,11bと隔壁12a,12bがそれぞれ設けられており、フィルター収納部6内は、一方の側面2aから他方の側面2bに向けて、第1の区画6A、第2の区画6Bおよび第3の区画6Cに区分されている。各区画6A,6B,6C内には、フィルター9が収納されている。このフィルター9は、繊維積層体、連続気泡を有するセラミックスなどの発泡無機体などで形成されており、フィルター9の内部には、フィルター収納部6の端面6aから端面6bに向けて空気が通過できる多数の微細通路が形成されている。この微細通路内には、酸化チタンなどで代表される光触媒が焼き付け、付着などの手段で含有されている。光触媒は、光エネルギー、特に紫外線を吸収したときに励起し、活性酸素を生成して空気中の微細な有機物または雑菌などを酸化・殺菌して無活性化させる機能を有している。
フィルター収納部6では、第1の区画6A、第2の区画6B、第3の区間6Cの間が隔壁11a,11bと隔壁12a,12bで隔絶されて、互いに空気が流通できないようになっている。ただし、空間形成部7,8の内部が仕切られていないときには、空間形成部7,8を介して前記各区画6A,6B,6Cの間を連通させることができる。
図2および図3に示すように、前記隔壁11a,11b内には一対の可動隔壁13a,13bが設けられている。図2および図4に示すように、前記空間形成部7内には、前記隔壁11a,11bの上端と下端に連続して、端面2cまでの延びるレール15a,15aが設けられており、空間形成部8にも、前記隔壁11a,11bに連続して端面2dまで延びるレール15b,15bが形成されている。そして、可動隔壁13aは、フィルター収納部6内に収納されている状態から、前記レール15a,15aに案内されて、ケースの端面2cに向けて移動可能であり、可動隔壁13bは、フィルター収納部6内に収納されている状態から、レール15b,15bに案内されて、ケース2の端面2dに向けて移動可能である。
同様に、隔壁12a,12b内には一対の可動隔壁14a,14bが設けられている。空間形成部7には、隔壁12a,12bの上端と下端に連続して、端面2cまで延びるレール16a,16aが形成され、空間形成部8には、隔壁12a,12bの上端と下端に連続して、端面2dまでの延びるレール16c,16cが形成されている。そして、可動隔壁14aは、フィルター収納部6内に収納されている状態から、前記レール16a,16aに案内されて、ケースの端面2cに向けて移動可能であり、可動隔壁14bは、フィルター収納部6内に収納されている状態から、レール16b,16bに案内されて、ケース2の端面2dに向けて移動可能である。
前記各可動隔壁13a,13bと可動隔壁14a,14bは、手動でスライド動作させることが可能であるが、この実施の形態では、図3に示すように、隔壁11a,11b内、および隔壁12a,12b内にアクチュエータ19が設けられ、このアクチュエータ19,19によって、前記各可動隔壁13a,13bと可動隔壁14a,14bが移動させられる。
図2に示すように、ケース2の端面2cには、側面2aとレール15a,15aとの間に第1排出口21が設けられ、同じく端面2cには、側面2bとレール16a,16aとの間に第2導入口24が設けられている。一方、端面2dでは、側面2aとレール15b,15bとの間に第1導入口22が設けられ、同じく端面2dでは、側面2bとレール16b,16bとの間に第2排出口23が形成されている。
図2の状態では、可動隔壁13a,13bが、フィルター収納部6内に収納されており、一方において、可動隔壁14aが空間形成部7内に移動して、端面2cの内面に当接し、可動隔壁14bが空間形成部8内に移動して、端面2dの内面に当接している。よって、第1の区画6Aと第2の区画6Bとが空間形成部7,8を介して連通され、第2の区画6Bと第3の区画6Cとの間は、空間形成部7,8が可動隔壁14a,14bで仕切られることにより、互いに隔絶されている。よって、図2の状態では、ケース2の内部は、第1の区画6Aと第2の区画6Bとで第1の領域が形成され、第3の区画6Cで第2の領域が形成されている。この場合、第1の領域の容積が、第2の領域の容積よりも大きい。
可動隔壁13a,13bが空間形成部7,8内に突出して空間形成部7,8が仕切られ、可動隔壁14a,14bがフィルター収納部6内に収納されると、第1の区画6Aのみが第1の領域となり、第2の区画6Bと第3の区画6Cが互いに連通して第2の領域となる。この場合、第1の領域の容積は、第2の領域の容積よりも小さくなる。
そして、図1に示すように、この浄化ユニット1では、第1排出口21に第1のファン26が設けられている。この第1のファン26が稼動すると、第1導入口22から第1の領域内を経て第1排出口21に向けて空気が流れる。第2排出口23には第2のファン27が設けられている。第2のファン27が稼動すると、第2導入口24から第2の領域内を経て第2排出口23に向けて空気が流れる。
浄化ユニット1は、ケース2の底面2fの下に重ねられた照光ユニット31を有している。この照光ユニット31は、フィルター9の全面を下面から照光できるように多数配列されまたは点在された紫外線発光ダイオードを備えている。この照光ユニット31の紫外線発光ダイオード群が点灯すると、その光は、ケース2の底面2fに設けられた透明板4を透過してフィルター9に与えられる。また、ケース2の上面2eには光センサー32が設けられている。
図5に示すように、本発明の実施の形態の浄化装置30は、前記浄化ユニット1の他に、太陽電池33、および制御盤34を有している。太陽電池33は、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、この太陽電池33で得られた電気エネルギーは、前記制御部34に与えられる。また、前記光センサー32の検出出力も制御部34に与えられる。制御部34には、太陽電池33から得られた電気エネルギーを蓄える2次電池である蓄電部と、中央制御部と、中央制御部の制御動作に基づいて、各機構を制御する機構制御部および機構駆動部を有している。この機構制御部および機構駆動部により、第1のファン26、第2のファン27、図3に示すアクチュエータ19、および照光ユニット31の動作の切換えなどが行われる。
図6は、浄化装置30が家屋に装備された状態を示している。この例では、浄化ユニット1と太陽電池33が屋外に設置されている。また、屋内の各部屋に配管された排気ダクト35が、浄化ユニット1の第2導入口24に接続されており、屋内の各部屋に配管された導入ダクト36が、浄化ユニット1の第1排出口21および第1のファン26に接続されている。また、制御部34は屋内に設置される。
次に、上記浄化装置30の動作を説明する。
屋外に設けられた太陽電池33が、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換し、制御部34に設けられた蓄電部に蓄電される。そして昼間および夜間の双方において、蓄電部に蓄電された電気エネルギーが使用される。なお、蓄電部の蓄電電力が予め設定されたしきい値を下回った場合には、屋内の他の電力に切換えられることが好ましい。
屋外に設けられた太陽電池33が、太陽エネルギーを電気エネルギーに変換し、制御部34に設けられた蓄電部に蓄電される。そして昼間および夜間の双方において、蓄電部に蓄電された電気エネルギーが使用される。なお、蓄電部の蓄電電力が予め設定されたしきい値を下回った場合には、屋内の他の電力に切換えられることが好ましい。
屋外での太陽エネルギーが十分に与えられているときには、光センサー32がこれを検知し、制御部34の集中制御部に検知信号が与えられ、このときには、照光ユニット31の紫外線発光ダイオードが消灯している。また光センサー32による受光光量が所定値以下になると、集中制御部からの指令によって照光ユニット31の紫外線発光ダイオードが点灯する。よって、主に昼間は、太陽光が、上面2eに設けられた透明板4を経てケース2内に入り、フィルター9に含まれている光触媒に与えられ、夜間など十分な外光が得られなくなると、照光ユニット31内の紫外線発光ダイオードが点灯し、照光ユニット31で発せられた光が、ケース2の底面2fの透明板4を通過して、フィルター9に含まれている光触媒に与えられる。
この浄化ユニット1では、基本的に1日24時間、第1のファン26と第2のファンが駆動されている。浄化ユニット1は、図1および図2に示す状態では、可動隔壁13a,13bが、フィルター収納領域6内に対向し、可動隔壁14a,14bは、空間形成部7,8内に突出して、空間形成部7,8内を区分している。
第2のファン27の排気力により、排気ダクト35から室内の空気が吸引され、浄化ユニット1の第2導入口24からケース2内に吸引される。この空気は、空間形成部8から第2の領域である第3の区画6C内に導かれ、さらに空間形成部7内から第2排出口23および第2のファン27を経て屋外へ放出される。よって、室内の空気は、第3の区画6C内のフィルター9を通過し、フィルター9に含まれる光触媒の光励起による酸化作用により、有機物や雑菌などの有害物質が浄化された状態で屋外へ放出される。
これと同時に、第1のファン26の吸引力により、屋外の空気が第1導入口22からケース2内へ導入され、この空気は第1の領域である第1の区画6Aおよび第2の区画6BC内に導かれ、フィルター9を通過する際に、光触媒によって浄化される。この空気は、第1排出口21および第1のファン26を経て導入ダクト36を経て、屋内に各部屋に排出される。
このように、外部の新鮮な空気が光触媒による酸化作用を受けて室内に導入されるため、室内の空気は常に清浄状態を保つことができる。逆に、室内の空気も正常化されて屋外へ排出されるため、屋外の環境の浄化を保つことができる。
また、図3に示すアクチュエータ19を駆動し、可動隔壁13a,13bを空間形成部7,8内に突出させて、第1の区画6Aと第2の区画6Bを隔離し、且つ可動隔壁14a,14bをフィルター収納部6内に対向させて、第2の区画6Bと第2の区画6Cを連通させると、第2導入口24と第2排出口23を経て屋外に排出される空気が、第2の領域である第2の区画6Bおよび第3の区画6Cの双方の内部を通過する。逆に、第1導入口22と第1排出口21を経て屋内に取り込まれる空気は、第1の領域である第1の区画6Aのみを通過する。
このように、ケース2内では、第1の領域と第2の領域の容積を切換えることができるため、室内の空気の汚染状態、屋外の空気の汚染状態、または昼間と夜間などの使用時間帯、さらには季節などに応じて、屋内に取り込まれる空気に対する光触媒の反応領域と、屋外に排出される空気に対する光触媒の反応領域の容積を切換えることができ、導入される空気や排出される空気の汚染状況に応じた最適な浄化作用を実現できる。
なお、本発明の浄化装置30は、家屋に使用されるものに限定されず、例えばオフィスビル、工場などの作業室、実験室、クリーンルームなどに使用できる。このような使用環境では、作業場や実験室、クリーンルーム内からの排出空気で隣接する空間や外気を汚染することを抑制でき、しかも外側の新鮮な空気を浄化して取り込むことができる。また、浄化装置は自動車や航空機などに使用することも可能である。
図7と図8は、本発明の第2の実施の形態を示している。
第2の実施の形態では、照光ユニット31が、紫外線発光ダイオードの代わりに複数本の紫外線ランプ40を有している(図8参照)。また。太陽電池41がケース2に組み込まれている(図7参照)。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、第1の実施の形態と同一の部材には図1ないし6にて用いた同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態では、照光ユニット31が、紫外線発光ダイオードの代わりに複数本の紫外線ランプ40を有している(図8参照)。また。太陽電池41がケース2に組み込まれている(図7参照)。その他の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、第1の実施の形態と同一の部材には図1ないし6にて用いた同一の符号を付しその詳細な説明を省略する。
図7に示すように、ケース2の空間形成部8の真上に太陽電池41が設けられている。ケース2の上に設けられた太陽電池41が太陽エネルギーを受けることができ、また太陽電池41が、フィルター収納部6の上に大きく重なることがないため、フィルター6への太陽光線の照射が、太陽電池41で妨げられることがない。
さらに図8に示すように、照光ユニット31内に、第1の区画6A、第2の区画6B、第3の区画6Cをそれぞれ照光する紫外線ランプ40が2本ずつ設けられている。かかる形態によれば、太陽電池41がケース2に組み込まれているので、浄化装置自体のコンパクト化が図ることができる。また紫外線ランプが点灯し消灯する本数を調整することによって、電力使用の調整をより効率化することができる。
図9は本発明の第3の実施の形態を示す斜視図、図10はその平断面図である。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態で示し浄化ユニット1が複数個連結されている。すなわち、一方の浄化ユニットの第1排出口21が、隣接する浄化ユニットの第1導入口22の内部に嵌入して、雄・雌コネクターの構成となっており、同様に、一方の浄化ユニットの第2導入口24が、隣接する浄化ユニットの第2排気口23の内部に嵌入して、雄・雌コネクターの構成となっている。そして、一方の浄化ユニットの第1排気口21に第1のファン26が取り付けられ、他方の浄化ユニットの第2排気口23に第2のファン27が取り付けられている。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態で示し浄化ユニット1が複数個連結されている。すなわち、一方の浄化ユニットの第1排出口21が、隣接する浄化ユニットの第1導入口22の内部に嵌入して、雄・雌コネクターの構成となっており、同様に、一方の浄化ユニットの第2導入口24が、隣接する浄化ユニットの第2排気口23の内部に嵌入して、雄・雌コネクターの構成となっている。そして、一方の浄化ユニットの第1排気口21に第1のファン26が取り付けられ、他方の浄化ユニットの第2排気口23に第2のファン27が取り付けられている。
2個の浄化ユニットまたは3個以上の浄化ユニットを連結することにより、浄化装置を使用する室内や車室内の空間容積に応じて浄化ユニット数を増減変更することができ、浄化作用を効率的に行うことができる。
なお、複数の浄化ユニットを雄・雌コネクター構成で結合するための構造として、例えば第1排気口21および第2導入口24の、管の軸方向の中間付近に、管の外周面に沿う断面三角形状の管状の隆起部を設け、対応する第1導入口22と第2排気口23に、管の内周面に沿うように環状で断面逆三角状の溝を設け、これら隆起部と溝とをスナップイン結合させるようにしてもよい。
1 浄化ユニット
2 ケース
4 透明板
6 フィルター収納部
6A 第1の区画
6B 第2の区画
6C 第3の区画
7,8 空間形成部
9 フィルター
11a,11b,12a,12b 隔壁
13a,13b,14a,14b 可動隔壁
19 アクチュエータ
21 第1排気口
22 第1導入口
23 第2排気口
24 第2導入口
26 第1のファン
27 第2のファン
33 太陽電池
34 制御盤
2 ケース
4 透明板
6 フィルター収納部
6A 第1の区画
6B 第2の区画
6C 第3の区画
7,8 空間形成部
9 フィルター
11a,11b,12a,12b 隔壁
13a,13b,14a,14b 可動隔壁
19 アクチュエータ
21 第1排気口
22 第1導入口
23 第2排気口
24 第2導入口
26 第1のファン
27 第2のファン
33 太陽電池
34 制御盤
Claims (7)
- 光透過部を少なくとも一部に有するケースと、前記ケース内に配置されて光触媒を有するフィルターとが設けられた浄化装置において、
前記ケース内が第1の領域と第2の領域とに区分されており、
前記ケースには、前記第1の領域へ空気を導く第1導入口および前記第1の領域から外部へ空気を排出する第1排出口と、前記第2の領域へ空気を導く第2導入口および前記第2の領域から外部へ空気を排出する第2排出口と、外部の空気を第1の領域を経て所定の使用空間内に導入する第1のファンと、前記使用空間内の空気を第2の領域を経て外部へ排出する第2のファンとが設けられ、
前記第1の領域内と第2の領域内のそれぞれに設けた前記フィルターに光を与える光源が設けられていることを特徴とする浄化装置。 - 前記第1のファンと第2のファンおよび光源に電力を供給する太陽電池が前記ケースに設けられている請求項1記載の浄化装置。
- 前記第1のファンと第2のファンおよび光源に電力を供給する太陽電池が前記ケースとは別体に設けられている請求項1記載の浄化装置。
- 外光の光量を検出する光センサーと、前記光センサーの検知出力に基づいて前記光源の点灯と消灯とを切換える切換え手段が設けられている請求項1ないし3のいずれかに記載の浄化装置。
- 前記第1導入口と前記第1排出口とが連結可能とされ、前記第2導入口と前記第2排出口とが連結可能とされて、複数のケースの第1の領域が互いに連結可能で且つ第2の領域が互いに連結可能とされている請求項1ないし4のいずれかに記載の浄化装置。
- 前記ケース内には可変隔壁が設けられ、この可変隔壁の位置を変えることで、前記第1の領域と前記第2の領域の容積を変化させることが可能とされた請求項1ないし5のいずれかに記載の浄化装置。
- 前記ケース内には、第1の領域の導入口と第2の領域の排出口を繋ぐ空間と、第1の領域の排出口と第2の領域の導入口を繋ぐ空間と、両空間の間に位置して隔壁により区分されたフィルター収納部が設けられており、前記可変隔壁は前記隔壁から延長されて前記空間を仕切るものである請求項6記載の浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005303790A JP2007111143A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005303790A JP2007111143A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 浄化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007111143A true JP2007111143A (ja) | 2007-05-10 |
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ID=38093879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005303790A Withdrawn JP2007111143A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007111143A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012086132A (ja) * | 2010-10-19 | 2012-05-10 | Silicon Plus Corp | 光触媒坦持炭化ケイ素フィルタ、浄水器及び浄水システム |
WO2014080830A1 (ja) * | 2012-11-22 | 2014-05-30 | 株式会社フジコー | 空気浄化装置 |
CN108349751A (zh) * | 2015-10-28 | 2018-07-31 | 皇家飞利浦有限公司 | 用在允许流体穿过的区域处的组件 |
CN110038431A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-07-23 | 朱伊莎 | 一种有机废气光解净化处理装置 |
-
2005
- 2005-10-19 JP JP2005303790A patent/JP2007111143A/ja not_active Withdrawn
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JP2014104371A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Fuji Corp | 空気浄化装置 |
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